JPH0426425Y2 - - Google Patents

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JPH0426425Y2
JPH0426425Y2 JP16418985U JP16418985U JPH0426425Y2 JP H0426425 Y2 JPH0426425 Y2 JP H0426425Y2 JP 16418985 U JP16418985 U JP 16418985U JP 16418985 U JP16418985 U JP 16418985U JP H0426425 Y2 JPH0426425 Y2 JP H0426425Y2
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JP
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metal shaft
rotating body
ceramic
cylindrical portion
welded
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は熱機関の回転摺動部に用いられる金属
軸とセラミツクス製回転体との接合構造に関する
ものである。
[従来の技術] 耐摩耗性に優れたサラミツクス製カム片を通常
の炭素鋼からなるカム軸に接合したカム軸は、例
えば実公昭59−41281号公報に開示されている。
この従来技術では、カム軸に遊嵌したカム軸の両
側面にカム軸に外嵌した円筒部材の端部フランジ
部をろう付けするとともに、前記円筒部材とカム
軸とをレーザー溶接または電子ビーム溶接してい
るので、接合部材としてセラミツクスと熱膨張係
数が近い金属を選ばなければならず、その材料費
が高くなる。また、接合部材とカム軸とのレーザ
ー溶接による時は、急激な温度変化によりセラミ
ツクス製カム片とカム軸との間に熱応力が発生
し、セラミツクス製カム片の最も弱い部分から亀
裂が発生する恐れがある。
この点について詳述すると、円筒部材をカム軸
にレーザー溶接する時、この熱により円筒部材が
軸方向に膨張し、セラミツクス製カム片は両側面
から圧縮荷重を受ける。この圧縮荷重に対しては
十分な強度をもつているので問題ないが、溶接部
分が冷却されるとカム軸が縮小し、円筒部材を介
してセラミツクス製カム片に引張荷重が作用し割
れることがある。さらに、セラミツクス製カム片
の両側面に予め円筒部材のフランジ部がろう付け
されているので、円筒部材をカム軸にレーザー溶
接する場合に、カム軸が径方向にも膨張し、カム
軸の外径が拡大に伴つて円筒部材およびセラミツ
クス製カム片に径外方の引張荷重が作用し、この
熱応力によりセラミツクス製カム片に亀裂が生じ
る。
[考案が解決しようとする問題点] そこで、本考案の目的はごく簡単な手段によ
り、セラミツクス製回転体と金属軸との結合によ
るセラミツクス製回転体の溶接割れを解消し得る
金属軸とセラミツクス回転体との接合構造を提供
することにある。
[問題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案の構成は金
属軸に外嵌される円筒部とセラミツクス製回転体
の両側面にろう付けされるフランジ部を有する1
対の接合部材を備え、一方の円筒部を前記金属軸
に溶接し、他方の円筒部に切欠を設け、前記金属
軸に固定したピンを前記切欠に係合したものであ
る。
[作 用] セラミツクス製回転体6の両側壁に接合部材3
のフランジ部5がろう付けされ、この接合部材3
の円筒部4およびセラミツクス製回転体6の軸穴
を金属軸に外嵌し、一方の接合部材3の円筒部4
に設けた切欠12を金属軸7に固定したピンに係
合する一方、他方の接合部材3の円筒部4に周方
向に間隔を存して多数の軸方向スリツト2を設
け、これにより分割された円筒部4の端部を金属
軸7にレーザーなどによりスミ肉溶接するもので
ある。このスミ肉溶接に伴つて金属軸7が熱膨張
し、軸方向長さと外径が増加すると、溶接される
方の円筒部4も軸方向に熱膨張し、両方のフラン
ジ部5がセラミツクス製回転体6の両側面6aに
強く押し付けられることとなるが、これによる圧
縮荷重に対しては十分な強度をもつので問題はな
い。
溶接される方の円筒部4にスリツト2を設けた
ことにより、スミ肉溶接部分8から受ける熱に対
して円筒部4が径外方へ膨張し、フランジ部5を
通じてセラミツクス製回転体6に及ぼす径方向の
引張荷重を緩和する。
金属軸7の径方向の膨張に対してはセラミツク
ス製回転体6の軸穴に隙間9を設けたことによ
り、軸穴からセラミツクス製回転体6に径方向の
引張荷重が作用するのを防止される。
溶接終了後、全体が冷却すると金属軸7および
1対の円筒部4の軸方向の長さが収縮するが、一
方の円筒部4は金属軸7に溶接されず、位置決め
ピン10により周方向の位置を規制されるだけで
あるので、セラミツクス製回転体6には何ら軸方
向の引張荷重は作用しない。また、金属軸7およ
び円筒部4の径方向の収縮に対しては、接合部材
3と金属軸7が通常の普通鋼や炭素鋼などで構成
されるので緊密な嵌合が得られる。
[考案の実施例] 本考案を実施例に基づいて説明する。第1図に
示すように、セラミツクス製回転体6は予めこの
両側面6aに肉厚1〜2mm程度の通常の金属(例
えば一般鋼板)から成形した接合部材3のフラン
ジ部5をろう付けされる。そして、接合部材3と
一緒にセラミツクス製回転体6を金属軸7に外嵌
し、一方の接合部材3の円筒部4に設けた切欠1
2に金属軸7に固定した位置決めピン10を係合
して周方向および軸方向の位置決めが達せられ
る。特に、セラミツクス製回転体6がカムである
場合、このノウズの位置は位置決めピン10によ
り正確に設定できる。
他方の接合部材3の円筒部4はこの端部を周方
向にスミ肉溶接される。すなわち、円筒部4が溶
接部分8において全周方向に金属軸7と溶接され
る。この溶接熱による金属軸7および円筒部4の
軸方向の膨張は、予め位置決めピン10と切欠1
2との間に隙間を設けておくことにより避けられ
るが、隙間を設けない場合においてもセラミツク
ス製回転体6は圧縮荷重に対しては十分な強度を
備えているので問題は生じない。
金属軸7および溶接される方の円筒部4の径外
方への膨張に対しては、金属軸7とセラミツクス
製回転体6の軸穴との間に予め隙間9(第3図参
照)が設けられており、また、溶接される方の円
筒部4は太鼓状に熱変形し、セラミツクス製回転
体6の径方向への引張荷重が緩和される。
すなわち、円筒部4はスリツト2により分割片
として構成されるので、径外方の熱応力に対して
各分割片が独立にラツパ状に変形してセラミツク
ス製回転体6に無理な径方向への引張荷重が作用
するのを緩和する。
本考案は上述のように、金属軸7に位置決めピ
ン10を設け、これをセラミツクス製回転体6の
両側面6aにろう付けされた接合部材3の一方の
円筒部4の切欠12に係合することにより、金属
軸7に対するセラミツクス製回転体6の周方向お
よび軸方向の位置決めが正確に達せられる。
そして、他方の接合部材3の円筒部4の端部を
金属軸7にスミ肉溶接することにより、セラミツ
クス製回転体6が接合部材3を介して金属軸7に
回転結合されることとなる。
スミ肉溶接の際に発生する熱に対して接合部材
3および金属軸7の熱膨張係数に比べて、セラミ
ツクス製回転体6の熱膨張率が小さいので、溶接
される方の円筒部4の熱変形によりセラミツクス
製回転体6に径方向への引張荷重が緩和されると
ともに、軸方向の熱膨張に対してはセラミツクス
製回転体6には圧縮荷重が生じるだけであり、格
別問題とならない。
溶接後に全体の温度が低下すると、金属軸7お
よび円筒部4は径方向と軸方向に収縮するが、径
内方への収縮に対しては円筒部4が径内方へ収縮
し、金属軸7との密接な係合が得られるととも
に、軸方向の縮小はスミ肉溶接部分8を支点とし
て全体が金属軸7にとつて左方へ移動するだけで
あるから、セラミツクス製回転体6に何ら引張荷
重は生じず、熱応力による割れを完全に防止する
ことができる。
第2,3図に示す実施例では、溶接される方の
円筒部4について周方向に間隔を存して軸方向の
スリツト2を多数設けて、このスリツト2により
分割片を金属軸7にスミ肉溶接したものである。
これにより一層円筒部4は径方向の熱応力に対し
て変形しやすくなり、これにより、セラミツクス
製回転体6に径方向の引張り荷重が作用するのを
緩和することができる。他の構成については第1
図に示した実施例と同様であり、同様の効果が得
られる。
本考案は、セラミツクス製回転体をカム片に適
用した場合に、セラミツクスのもつ耐摩耗性に優
れたカム軸を得ることができる。
[考案の効果] 本考案は上述のように、セラミツクス製回転体
の両側面に接合部材のフランジ部をろう付けした
後に、セラミツクス製回転体と接合部材の円筒部
を金属軸に外挿し、一方の接合部材の円筒部の端
部をスミ内溶接するとともに、他方の接合部材の
円筒部の切欠を金属軸のピンに結合するようにし
たものであるから、このピンと切欠との係合によ
りセラミツクス製回転体が周方向と軸方向の両方
に位置決めされるとともに、一方の接合部材を金
属軸に溶接する際に発生する熱膨張に対して接合
部材およびセラミツクス製回転体が軸方向に相対
移動し得るので、セラミツクス製回転体にセラミ
ツクスの弱点である軸方向の引張荷重が発生する
のを解消できるとともに、径方向の熱変形に対し
ては円筒部の脹み変形により、セラミツクス製回
転体に径方向の引張荷重が発生するのを緩和する
ことができる。
また、本考案によれば、従来技術における金属
軸とセラミツクス円筒体とのろう付け方法とは異
なり、金属軸および接合部材の材質を自由に選択
することができるので、材料費の負担が低減され
るばかりでなく、加工工程も極めて簡単であり、
溶接部分の信頼性が向上され、組立てが正確でコ
ストの安価な金属軸とセラミツクス回転体との接
合が得られ、セラミツクス製回転体として耐摩耗
性に優れた特性を利用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例に係る金属軸とセ
ラミツクス製回転体との接合構造を示す正面図、
第2図は本考案の第2実施例に係る金属軸とセラ
ミツクス製回転体との接合構造を示す正面図、第
3図は同正面断面図である。 2……スリツト、3……接合部材、4……円筒
部、5……フランジ部、6……セラミツクス製回
転体、7……金属軸、8……溶接部分、9……隙
間、10……位置決めピン、12……切欠。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 金属軸に外嵌される円筒部とセラミツクス製
    回転体の両側面にろう付けされるフランジ部を
    有する1対の接合部材を備え、一方の円筒部を
    前記金属軸に溶接し、他方の円筒部に切欠を設
    け、前記金属軸に固定したピンを前記切欠に係
    合したことを特徴とする金属軸とセラミツクス
    製回転体との接合構造。 (2) 前記金属軸に溶接される方の円筒部に周方向
    に間隔を存して複数の軸方向のスリツトを設け
    た実用新案登録請求の範囲(1)に記載の金属軸と
    セラミツクス製回転体との接合構造。
JP16418985U 1985-10-28 1985-10-28 Expired JPH0426425Y2 (ja)

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JP16418985U JPH0426425Y2 (ja) 1985-10-28 1985-10-28

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JP16418985U JPH0426425Y2 (ja) 1985-10-28 1985-10-28

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Publication Number Publication Date
JPS6272764U JPS6272764U (ja) 1987-05-09
JPH0426425Y2 true JPH0426425Y2 (ja) 1992-06-25

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