JPH0426323B2 - - Google Patents

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JPH0426323B2
JPH0426323B2 JP60200765A JP20076585A JPH0426323B2 JP H0426323 B2 JPH0426323 B2 JP H0426323B2 JP 60200765 A JP60200765 A JP 60200765A JP 20076585 A JP20076585 A JP 20076585A JP H0426323 B2 JPH0426323 B2 JP H0426323B2
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methacrylic acid
methacrylate
acid ester
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Yasushi Yamamoto
Hironao Fujiki
Hideto Kato
Atsuo Kawada
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はメタクリル酸エステル重合体の製造方
法、特にはそのエステル部に種々の官能基を有す
るメタクリル酸エステルをケテンシリルアセター
ルを重合開始剤として重合してメタクリル酸エス
テル重合体を製造する方法に関するものである。
(従来の技術) メタクリル酸エステルを含有する各種のビニル
系単量体をトリメチルシリルニトリル、〔(1−メ
トキシ−2−メチル−1−プロペニル)オキシ〕
トリメチルシランなどを重合開示剤とし、フルオ
ライドイオン源または重フルオライドイオン源を
共触媒とすることによつて重合し、リビングポリ
マーを製造することは本願前公知とされている
(特開昭58−13603号公報参照)が、これには低温
での反応が遅く、また分子量分布の小さい重合体
が得られ難いという不利がある。
(発明の構成) 本発明はこのような不利を解決したメタクリル
酸エステル重合体の製造方法に関するものであ
り、これは一般式 (ここにR1は炭素数1〜20の1価炭化水素基ま
たはその炭素鎖中に少なくとも1個のシリル基を
含有する1価炭化水素基)で示されるメタクリル
酸エステル単量体を、一般式 (ここにR1は前記に同じ、R2、R3、R4、R5はそ
れぞれ各個に水素原子または炭素数1〜10の1価
炭化水素基)で示されるケテンシリルアセタール
を重合開始剤とし、共触媒としてのフルオライド
イオン源または重フルオライドイオン源の存在下
に重合させることを特徴とするものである。
すなわち、本発明者らはメタクリル酸エステ
ル、特にそのエステル部にシリル基などのような
各種官能基を含むメタクリル酸エステルの効果的
な重合方法について種々検討した結果、この重合
開始剤として上記した一般式(2)で示されるケテン
シリルアセタールを使用するとエステル部に種々
の官能基、特にはラジカル重合などに対して不安
定で従来は重合不可能とされていた基、例えば≡
SiH基などを有するメタクリル単量体の重合も容
易に行わせることができ、したがつてこれによれ
ば各種の官能基を有するメタクリル酸エステルの
共重合体も設定分子量で容易に得られること、ま
た、これによつて例えば≡Si−H基などをもつた
新しい架橋剤としてのメタクリル酸エステル重合
体が得られることを見出すと共に、この重合には
公知のフルオライドイオン源、重フルオライドイ
オン源を共触媒とすることが有用であること、さ
らには前記した式(2)で示されるケテンシリルアセ
タールが容易に合成し得るものであることからこ
の重合法も安価に実施し得るものであることを確
認して本発明を完成させた。
本発明の方法において始発剤とされるメタクリ
ル酸単量体は一般式 で示され、Rはメチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基などのアルキル基、ビニル基、アリ
ル基などのアルケニル基、フエニル基、トリル基
などのアリール基、2−フエニルエチルなどのア
ラルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル
基などのシクロアルキル基またはこれらの基の炭
素原子に結合した水素原子の一部または全部をハ
ロゲン原子、3級アミノ基、アセトキシ基、エポ
キシ基などで置換した基から選択される炭素数1
〜20の1価炭素基から選択されるもの、例えばメ
チルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブ
チルメタクリレート、ソルビルメタクリレート、
ラウリルメタクリレート、2−エチルヘキシルメ
タクリレート、2−(ジメチルアミノ)エチルメ
タクリレート、2−アセトキシエチルメタクリレ
ート、p−トリルメタクリレート、2,2,3,
3,4,4,4−ヘプタフルオロブチルメタクリ
レート、グリシジルメタクリレート、2−メトキ
シプロピルメタクリレート、アリルメタクリレー
トなどが示されるが、このものはRがその炭素鎖
中に少なくとも1個のシリル基を含有する上記の
1価炭化水素基とされるものであつてもよく、こ
れには下記のものが例示される。
つぎに本発明の方法で使用される重合開始剤と
してのケテンシリルアセタールは一般式 で示され、R1は前記に同じ、R2、R3、R4、R5
R1と同じような群から選択される炭素数が1〜
10の同種または異種の非置換または置換1価炭化
水素とされるものであり、これには〔(1−メト
キシ−2−メチル−1−プロペニル)オキシ〕ジ
メチルヒドロシラン、〔(2−エチル−1−プロポ
キシ−1−ブテニル)オキシ〕ジメチルヒドロシ
ランなどが挙げられ、次式に示されるものも例示
されるが、これはこれらに限定されるものではな
い。
なお、この重合開始剤の使用量は前記したメタ
クリル酸エステル単量体100モル当り0.05モル以
下では重合が速やかに進行せず、100モル以上と
すると開始剤とメタクリル酸エステル単量体との
1:1付加体が生成するだけで重合が起らなくな
るので、0.05〜100モルの範囲とすればよいが、
この好ましい範囲はメタクリル酸エステル単量体
100モルに対して0.05〜1モルとされる。
また、本発明の方法では上記した重合開始剤に
よる重合を促進させるためにフルオライドイオン
源または重フルオライドイオン源となる物質が共
触媒として添加されるが、このフルオライドイオ
ン源または重フルオライドイオン源としてはテト
ラブチルアンモニウムフルオライド、テトラメチ
ルアンモニウムフルオライド、トリス(ジメチル
アミノ)スルホニウムジフルオロトリメチルシリ
ケート、トリス(ジエチルアミノ)スルホニウム
ジフルオロトリメチルシリケート、フツ酸酸性フ
ツ化カリウムなどが例示される。なお、このもの
の添加量は上記した重合開始剤量に対しモル比で
触媒/重合開始剤が0.001〜1の範囲、好ましく
は0.01〜0.1の範囲とすればよい。
本発明の方法による前記した一般式(1)で示され
るメタクリル酸エステル単量体の重合は、前記し
た一般式(2)で示されるケテンシリルアセタールを
重合開始剤とし、上記したフルオラドイオン源、
重フルオラドイオン源の存在下に行われるが、こ
の反応は−80℃〜70℃の温度範囲、好ましくは−
40℃〜50℃の範囲で実施すればよいが、これは溶
媒の存在下で行つてもよく、この溶媒としてはテ
トラヒドロフラン、ジエチルエーテル、アセトニ
トリル、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン、
トルエン、キシレン、塩化メチレン、1,2−ジ
クロロエタン、N,N−ジメチルホルムアミドな
どが例示されるが、これらは予め乾燥して用いる
ことがよい。また、この反応系に添加されるメタ
クリル酸エステル単量体も水素化カリウムなどを
用いて乾燥させてから使用することがよく、さら
にこの反応は窒素、アルゴンなどの不活性ガス雰
囲気で行わせることが好ましい。
つぎに本発明の実施例をあげるが、例中で使用
されたメタクリル酸エステル単量体は水素化カリ
ウムで脱水したのち蒸溜精製したもの、またテト
ラヒドロフラン(THF)はアルゴンガス雰囲気
下にナトリウムで乾燥したものであり、この実施
例で得られた(共)重合体の分子量はゲル透過ク
ロマトグラフ(GPC)により測定したもの、ま
た、重合体生成物が多分散性であるときの多分散
性(D)はD=重合平均分子量(w)/数平均
分子量(n)により定義されたものである。
実施例 1 アルゴンガス雰囲気下で反応器中にTHF100
ml、式 で示される〔(1−メトキシ−2−メチル−1−
プロペニル)オキシ〕ジメチルヒドロシラン、
1.8g(11.3ミリモル)および式
〔(C2H52N〕3SF2Si(CH33で示されるトリス(ジ
エチルアミノ)スルホニウムジフルオロトリメチ
ルシリケートの0.01M THF溶液2mlを仕込み、
これに撹拌しながら0℃でメタクリル酸メチル
48.2g(482ミリモル)を滴下し、滴下後も室温
でさらに1時間撹拌してからメタノールで希釈し
たところ、ポリ(メタクリル酸メチル)47.0gが
得られ、このものの多分散性はw=5890、n
=4940、D=1.19であつた。
実施例 2 アルゴンガス雰囲気下で反応器中にTHF100
ml、式 で示される〔(1−(3−ジメチルビニルシリルプ
ロポキシ)−2−メチル−1−プロペニル)オキ
シ〕ジメチルヒドロシラン0.8g(3.0ミリモル)
およびトリス(ジエチルアミノ)スルホニウムジ
フルオロトリメチルシリケートの0.01M THF溶
液2mlを仕込み、これに撹拌しながら−12℃でメ
タクリル酸メチル17.2g(172ミリモル)を滴下
し、滴下後も室温でさらに1時間撹拌したのちメ
タノールで希釈したところ、分子鎖片末端にビニ
ルシリル基を有するポリ(メタクリル酸メチル)
17.4gが得られ、このものの多分散性はw=
8700、n=7860、D=1.11(理論分子量=6020)
であつた。
実施例 3 アルゴンガス雰囲気下で反応器中にTHF100
ml、実施例2で使用した〔(1−(3−ジメチルビ
ニルシリルプロポキシ)−2−メチル−1−プロ
ペニル)オキシ〕ジメチルヒドロシラン2.6g
(9.1ミリモル)およびトリス(ジエチルアミノ)
スルホニウムジフルオロトリメチルシリケートの
0.01M THF溶液2mlを仕込み、こゝに撹拌しな
がら−15℃でメタクリル酸エチル25.2g(221ミ
リモル)を滴下し、滴下終了後も室温でさらに1
時間撹拌したのちメタノールで希釈したところ、
分子鎖片末端にビニルシリル基を有するポリ(メ
タクリル酸メチル)27.2gが得られ、このものの
多分散性はw=3570、n=3360、D=1.06
(理論分子量=3020)であつた。
実施例 4 アルゴンガス雰囲気下で反応器中にTHF100
ml、〔(1−(3−ジメチルビニルシリルプロポキ
シ)−2−メチル−1−プロペニル)オキシ〕ジ
メチルヒドロシラン2.8g(9.8ミリモル)および
トリス(ジエチルアミノ)スルホニウムジフルオ
ロトリメチルシリケートの0.01M THF溶液2ml
を仕込み、こゝに撹拌しながら−15℃でメタクリ
ル酸ノルマルブチル22.7g(160ミリモル)を滴
下し滴下終了後も室温でさらに1時間撹拌してか
らメタノールで希釈したところ、分子鎖片末端に
ビニルシリル基を有するポリ(メタクリル酸ノル
マルブチル)24.9gが得られ、このものの多分散
性はw=2940、n=2730、D=1.08(理論分
子量=2600)であつた。
実施例 5 アルゴンガス雰囲気下で反応器中にTHF100
ml、〔(1−(3−ジメチルビニルシリルプロポキ
シ)−2−メチル−1−プロペニル)オキシ〕ジ
メチルヒドロシラン2.9g(10.1ミリモル)およ
びトリス(ジエチルアミノ)スルホニウムジフル
オロトリメチルシリケートの0.01M THF溶液2
mlを仕込み、こゝに撹拌しながら−20℃で式 で示されるメタクリル酸アリル21.6g(171ミリ
モル)を滴下し、滴下終了後も室温でさらに1時
間撹拌してからメタノールで希釈したところ、分
子鎖片末端にビニルシリル基を有するポリ(メタ
クリル酸アリル)23.7gが得られ、このものの多
分散性はw=3660、n=3200、D=1.14(理
論分子量=2420)であつた。
実施例 6 アルゴンガス雰囲気下で反応器中にTHF 100
ml、〔(1−(3−ジメチルビニルシリルプロポキ
シ)−2−メチル−1−プロペニル)オキシ〕ジ
メチルヒドロシラン3g(10.5ミリモル)および
トリス(ジエチルアミノ)スルホニウムジフルオ
ロトリメチルシリケートの0.01M THF溶液2ml
を仕込み、こゝに撹拌しながら−15℃でメタクリ
ル酸メチル10.0g(100ミリモル)を滴下し、滴
下終了後も−15℃で30分間撹拌したのち、反応器
から10mlのTHF溶液を取り出し、ついでメタノ
ールで希釈したところ、ポリ(メタクリル酸メチ
ル)1.0gが得られ、このものの多分散性はw
=1950、n=1710、D=1.14(理論分子量=
1240)であつた。
つぎに、反応器中に残つたTHF溶液に−15℃
でメタクリル酸ノルマルブチル20.1g(140ミリ
モル)を滴下し、滴下終了後も室温でさらに1時
間撹拌してからメタノールで希釈したところ、メ
タクリル酸メチルとメタクリル酸ノルマルブチル
のブロツク共重合体が得られ、このものの多分散
性はw=4180、n=3730、D=1.11(理論分
子量=3340)であつた。
実施例 7 アルゴンガス雰囲気下で反応器中にTHF 100
ml、〔(1−(3−ジメチルビニルシリルプロポキ
シ)−2−メチル−1−プロペニル)オキシ〕ジ
メチルヒドロシラン2.6g(9.4ミリモル)および
トリス(ジエチルアミノ)スルホニウムジフルオ
ロトリメチルシリケートの0.01M THF溶液2ml
を仕込み、こゝに撹拌しながら−15℃でメタクリ
ル酸メチル11.1g(111ミリモル)を滴下し、滴
下終了後も−15℃で30分間撹拌したのち、反応器
から10mlのTHF溶液を取り出してメタノールで
希釈したところ、ポリ(メタクリル酸メチル)
1.1gが得られ、このものの多分散性はw=
2390、n=2130、D=1.12(理論分子量=1470)
であつた。
つぎに、反応器中に残つたTHF溶液に−15℃
で式 で示されるメタクリル酸3−ジメチルビニルシリ
ルプロピル8.3g(39ミリモル)を滴下し、滴下
終了後も室温でさらに1時間撹拌してからメタノ
ールで希釈したところ、メタクリル酸メチルとメ
タクリル酸3−ジメチルビニルシリルプロピルと
のブロツク共重合体が得られ、このものの多分散
性はw=3910、n=3450、D=1.13(理論分
子量=2440)であつた。
実施例 8 アルゴンガス雰囲気下で反応器中にTHF 100
ml、式 で示される〔(1−(3−ジビニルメチルシリルプ
ロポキシ)−2−メチル−1−プロペニル)オキ
シ〕ジメチルヒドロシラン2.9g(10.1ミリモル)
およびトリス(ジエチルアミノ)スルホニウムジ
フルオロトリメチルシリケートの0.01M THF溶
液2mlを仕込み、こゝに撹拌しながら−12℃でメ
タクリル酸メチル22.3g(223ミリモル)を滴下
し、滴下終了後もさらに室温で1時間撹拌してか
らメタノールで希釈したところ、分子鎖片末端に
ジビニルシリル基を有するポリ(メタクリル酸メ
チル)24.5gが得られ、このものの多分散性は
w=4000、n=3660、D=1.09(理論分子量=
2530)であつた。
実施例 9 アルゴンガス雰囲気下で反応器中にTHF 100
ml、式 で示されるトリビニルシクロテトラシロキシ基を
もつケテンシリアセタール2.9g(5.6ミリモル)
およびトリス(ジエチルアミノ)スルホニウムジ
フルオロトリメチルシリケートの0.01M THF溶
液2mlを仕込み、こゝに撹拌しながら−15℃でメ
タクリル酸メチル21.6g(216ミリモル)を滴下
し、滴下終了後も室温でさらに1時間撹拌してか
らメタノールで希釈したところ、分子鎖片末端に
トリビニルシクロテトラシロキシ基を有するポリ
(メタクリル酸メチル)22.6gが得られ、このも
のの多分散性はw=5210、n=4790、D=
1.09(理論分子量=4380)であつた。
実施例 10 アルゴンガス雰囲気下で反応器中にTHF 100
ml、実施例9で使用したトリビニルシクロテトラ
シロキシ基をもつケテンシリアセタール4.8g
(9.2ミリモル)およびトリス(ジエチルアミノ)
スルホニウムジフルオロトリメチルシリケートの
0.01M THF溶液2mlを仕込み、こゝに撹拌しな
がら−14℃でメタクリル酸メチル10.5g(105ミ
リモル)を滴下し、滴下終了後も−15℃で30分間
撹拌してのち、反応器から10mlのTHF溶液を取
出してメタノールで希釈したところ、分子鎖末端
にトリビニルシクロテトラシロキシ基を有するポ
リ(メタクリル酸メチル)1.1gが得られ、この
ものの多分散性はw=2200、n=1950でD=
1.14(理論分子量=1660)であつた。
つぎにこの反応器中に残つたTHF溶液に式 で示されるトリビニルシクロテトラシロキシ基を
有するメタクリル酸メチル10.6g(23.9ミリモ
ル)を−15℃で滴下し、滴下終了後も室温でさら
に1時間撹拌してからメタノールで希釈したとこ
ろ、メタクリル酸メチルとトリビニルシクロテト
ラシロキシ基を有するメタクリル酸エステルとの
共重合体22.6gが得られ、このものの多分散性は
Mw=3370、n=3100、D=1.09(理論分子量
=2920)であつた。
実施例 11 アルゴンガス雰囲気下で反応器中にTHF 100
ml、〔(1−メトキシ−2−メチル−1−プロペニ
ル)オキシ〕ジメチルヒドロシラン2.8g(17.8
ミリモル)およびトリス(ジエチルアミノ)スル
ホニウムジフルオロトリメチルシリケートの
0.01M THF溶液2mlを仕込み、こゝに撹拌下で
0℃でメタクリル酸メチル10.0g(100ミリモル)
と式 で示されるヒドロシリル基を有するメタクリル酸
エステル17.1g(65.8ミリモル)とを同時に滴下
し、滴下終了後も室温で1時間撹拌したのち、メ
タノールで希釈したところ、赤外吸収スペクトル
で2120cm-1の≡Si−Hに由来する吸収をもつたメ
タクリル酸メチルとヒドロシロキシ基をもつメタ
クリル酸エステルとの共重合体27.0gが得られ、
このものの多分散性はw=2610、n=2280、
でD=1.10(理論分子量=1680)であつた。
なお、この反応液中にはメタクリル酸メチル、
ヒドロシリル基をもつたメタクリル酸エステルは
ガスクロマトグラフでも検出できず、これらは完
全に共重合されていることが確認された。
実施例 12 アルゴンガス雰囲気下で反応器中にTHF 100
ml、〔(1−メトキシ−2−メチル−1−プロペニ
ル)オキシ〕ジメチルヒドロシラン1.0g(6.3ミ
リモル)およびトリス(ジエチルアミノ)スルホ
ニウムジフルオロトリメチルシリケートの0.01M
THF溶液2mlを仕込み、こゝに5℃でメタクリ
ル酸メチル5.6g(56ミリモル)と式 で示される1分子中に2つのヒドロシリル基を有
するメタクリル酸エステル4.4g(13.8ミリモル)
とを撹拌下に同時に滴下し、滴下終了後も室温で
1時間撹拌してから、メタノールで希釈したとこ
ろ、赤外吸収スペクトルで2125cm-1の≡Si−Hに
由来する吸収をもつメクリル酸メチルと2つのヒ
ドロシリル基をもつメタクリル酸エステルとの共
重合体9.6gが得られ、このものの多分散性は
Mw=3000、Mn=2720でD=1.10(理論分子量=
1770)であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (ここにR1は炭素数1〜20の1価炭化水素基ま
    たはその炭素鎖中に少なくとも1個のシリル基を
    含有する1価炭化水素基)で示されるメタクリル
    酸エステル単量体を一般式 (ここにR1は前記に同じ、R2、R3、R4、R5はそ
    れぞれ各個に水素原子または炭素数1〜10の1価
    炭化水素基)で示されるケテンシリルアセタール
    を重合開始剤とし、共触媒としてのフルオライド
    イオン源または重フルオライドイオン源の存在下
    に重合させることを特徴とするメタクリル酸エス
    テル重合体の製造方法。 2 一般式 (R1は前記に同じ) で示されるメタクリル酸エステル重合体のR1が 式 〔ここにX、Y、Zはそれぞれ水素原子または炭
    素数1〜4のアルキル基、ビニル基、フエニル
    基、−CH2CH2CF3、−CH2CH2C4F9、−
    OSiX′Y′Z′(X′Y′Z′それぞれ水素原子または炭素
    数1〜4のアルキル基、ビニル基、フエニル基か
    ら選択される基)、−OX′(X′は前記に同じ)から
    選択される基、mは0〜5、nは0〜5〕で示さ
    れるものから選択されるものである特許請求の範
    囲第1項記載のメタクリル酸エステル重合体の製
    造方法。
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JPS60155186A (ja) * 1983-11-07 1985-08-15 イ−・アイ・デユポン・ド・ネモア−ス・アンド・コンパニ− リビングポリマ−およびそれらの製法

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