JPH04263194A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH04263194A
JPH04263194A JP3124349A JP12434991A JPH04263194A JP H04263194 A JPH04263194 A JP H04263194A JP 3124349 A JP3124349 A JP 3124349A JP 12434991 A JP12434991 A JP 12434991A JP H04263194 A JPH04263194 A JP H04263194A
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voltage
vint
power supply
circuit
power
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JP3124349A
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Ryoichi Hori
堀 陵一
Kiyoo Ito
清男 伊藤
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置において電
源投入時に生じる過大な過渡電源電流の抑制に好適な半
導体装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】半導体装置においては、電源投入直後か
ら通常の動作状態に安定する一定期間の間は、半導体装
置内部の状態が通常動作状態とは異なるため、種々の問
題を生じることが知られている。この電源投入時に生じ
る問題のうち、最も重要な問題の一つは、過大な過渡電
源電流の発生であり、場合によっては、半導体装置を駆
動するための電源装置あるいは半導体装置自身の破壊を
招くこともありうる。この過渡電源電流の発生のおよそ
の構成を図1を用いて説明しよう。
【0003】図1はMOSダイナミック形メモリ(以下
DRAMと略記する)の主要構成部の断面構造を模式的
に示したものである。ここでは近年のDRAMにおいて
主流となっている基板電圧発生回路をチップ内に内蔵し
たものを例として示している。また、1ビットの情報を
記憶するメモリセルはスイッチング素子としてのMOS
トランジスタおよび情報電荷蓄積用のキャパシタ、各々
1個からなる、いわゆる1トランジスタ形セルを用いた
例を示している。図1(A)で300が上記のチップ内
蔵形の基板電圧発生回路である。ここで300は便宜上
チップのシリコン基板1とは遊離して、かつ回路構成図
として示しているが、実際には基板1の主として表面上
、もしくはその近傍に一体化して設けられていることは
言うまでもない。300内に示した回路構成は良く知ら
れているチャージポンプ方式により基板電圧VBBを発
生する場合の例であり、OSCはチャージポンプ用の周
期的信号を発生する回路であり、通常は自励発振形のリ
ングオツシレータ回路で構成される。CPBはチャージ
ポンプ用の容量であり、反転層容量を利用して形成され
る場合が多い。Dは整流用のダイオードであり、MOS
トランジスタのドレインとゲートを接続してダイオード
として使用する場合が多い。これらの回路構成や動作の
詳細は、実開昭56−2200、あるいは1976 I
SSCC Digest of Technical 
Papers, pp.138〜139. などに述べ
られている。
【0004】1はシリコン基板であり、回路の主構成素
子がNチャネル形MOSトランジスタの場合にはP形シ
リコン基板、主構成素子がPチャネル形MOSトランジ
スタの場合にはN形シリコン基板が用いられるが、ここ
では前者の場合を例にして以下説明する。2は素子間分
離用の絶縁膜である。3a〜3eは比較的高濃度のN(
以下N+と称する)形不純物拡散層、4a〜4cはゲー
ト電極であり、ポリシリコン、Al、あるいはW,Mo
などの高融点金属、あるいはWSi2,MoSi2など
のシリサイド材料などで形成される。4a〜4cは場合
によっては別の工程、あるいは異なる材料で形成される
こともある。4a〜4cと基板1の間には、ゲート絶縁
膜が存在するが、ここでは簡単のため省略してある。
【0005】ここで4a,3a,3bはメモリセルのス
イッチMOSを構成しており、4bは情報電荷蓄積用の
キャパシタの電極(以下プレート電極と称する)であり
、キャパシタはこの電極と、電極直下に形成される反転
層の5の間に形成される。なお、4bと5の間に存在し
、誘電体として作用する絶縁膜は前にも述べたように図
1(A)では省略してある。4c,3d,3eもMOS
トランジスタを構成しており、メモリセル以外の回路を
構成するMOSトランジスタを代表して示したものであ
る。
【0006】図1(A)で7,8は、メモリチップ内の
概略の領域分けを示すもので、7はメモリセルアレー部
、8はメモリセルアレーの動作を制御する周辺回路部を
示している。7,8共に複数のメモリセル、および複数
のMOSトランジスタからなる複数の回路でそれぞれ構
成されていることは言うまでもない。
【0007】さて、以下の如きメモリチップにおいて、
電源投入時の過大な過渡電流は次のような2つの機構に
よって主として発生する。
【0008】まず第1は、電源投入直後の基板電圧発生
回路が充分作動しない期間は、基板電圧VBBが正規の
値より低く(絶対値が小さい)なるため、3d,3e,
4cなどで構成されるMOSトランジスタのしきい電圧
が負となり、そのため電源電圧VCCから接地に向かっ
て過渡電流が流れることになる。すなわち、図1(B)
に示すように、基板電圧発生回路は電源電圧VCCがあ
る一定の電圧Vcrtに達するまでは作動せず、したが
ってVBBはほとんど0Vとなり、MOSトランジスタ
のしきい電圧が場合によって負となるため、過渡電流が
流れることになる。上記の現象については、1980 
ISSCC Digest of Technical
 Papers, pp.228〜229に述べてある
【0009】過渡電源電流の他のもう一つの発生機構は
電源電圧と基板間の容量結合によって生じるものである
。この現象は、メモリの集積度の増大に伴ない、電源電
圧と基板間の寄生容量が増大するため、近年特に問題に
なって来ている。最も影響の大きいのは、プレート電極
4bと基板間の寄生容量CPSによって生じる過渡電源
電流である。このとき電源電流ICCのピーク値IPは
【0010】
【数1】
【0011】で表わされる。したがって、メモリの集積
度の増大により、CPBの値が極めて大きくなると、C
PSを介してVCCと基板間に流れる変位電流が極めて
大きくなる。また、電源電圧の立ち上りが急峻なほどI
Pは大きくなる。上記の電流が電源投入時の過渡電源電
流として観測されると同時に、次のような現象を生じ、
さらに過渡電流を増大することになる。すなわち、基板
電圧発生回路内蔵形においては、元々基板電圧発生回路
の駆動能力が低い上に、電源投入直後は基板電圧発生回
路は正常に作動していないため、基板1はほぼフローテ
ィング状態にある。したがって、CPSを通して電流が
流れると図1(B)に破線で示すように、VBBが正方
向に上昇する。その結果上に述べたMOSトランジスタ
のしきい電圧はさらに負の方向に変化すると同時にさら
に重要な問題となる次のような現象を生じる。すなわち
、3c,3eなどのN+形拡散層とP形基板1間は順方
向バイアスとなり、Q1,Q2で示すような寄生的に生
じるバイポーラ形トランジスタが能動素子として働き、
IQ1,IQ2の如き電流が流れ、上述した変位電流に
加えてさらに過渡電流を増大することになる。すなわち
、容量CPSによって生じる電流がベース電流となるわ
けである。したがって、コレクターエミッタ間に流れる
電流はその値のhfe(電流増幅率)倍となり、Q1,
Q2などのhfeに大きく依存する。この値はQ1,Q
2がラテラル形トランジスタとなっているため、通常の
ものに比べると小さいが、さらに高集積化が進んでエミ
ッタ、コレクタとして作用する拡散層間の間隔が狭くな
るにつれてhfeも大きくなり、重要な問題になってく
る。
【0012】以上、電源投入時の過渡電源電流の発生機
構をNチャネルMOSトランジスタを用いたDRAMを
例にして説明したが、1983 ISSCC Dige
st of Technical Papers, p
p.56−57, 285−286. に見られるよう
な、PチャネルMOSトランジスタと、NチャネルMO
Sトランジスタの両者を主構成素子として用いる、いわ
ゆるCMOS形のDRAMの場合に、上記の過渡電流の
問題はさらに重要になる。
【0013】なお、電源の切断時においては、容量結合
により、図1(B)のように基板電圧がより負方向に変
動するが、これは、ここで問題としている過渡電流には
さほど影響を与えない。したがって以下の各図面では切
断時の波形は省略し、また説明も省略する。
【0014】図2はCMOS形LSIの要部断面を示す
ものである。1はP形のシリコン基板、9はN形不純物
の拡散層であるが通常はウエル(井戸)と呼ばれ、この
領域にPチャネルMOSトランジスタが形成される。一
方NチャネルMOSトランジスタはP形シリコン基板1
に直接形成される。なおシリコン基板をN形としてウエ
ルをP形として、NチャネルMOSトランジスタをウエ
ル内に、PチャネルMOSトランジスタを基板に形成す
る場合も勿論ありうる。3f,3gはMOSトランジス
タのソース、ドレインなどとなる拡散層を代表して示し
たもので、前者がN+形拡散層、後者がP+形拡散層で
ある。このような構造においてはQ3,Q4の如きNP
N形、PNP形の寄生バイポーラトランジスタ、および
R1,R2の如き寄生抵抗を生じる。これらは図2(B
)の如き、いわゆるサイリスタ素子と等価な結線になっ
ている。そのため、一たびサイリスタがオン状態(点弧
状態)になるとVCCと接地間に過大な電流が流れ、つ
いには素子の破壊に到る場合もありうる。これが、いわ
ゆるCMOS半導体装置におけるラッチアップ現象であ
り、1982 IEDM Technical Dig
est, pp.454−477などに詳述してある。 このようなサイリスタ素子をオンとするためには、Q3
もしくはQ4のベースにある一定値以上の点弧電流を流
せば良い訳であるが、前に述べた電源投入時点で生じる
過渡電流が正にこの点弧電流として作用し、重大な問題
になる。
【0015】以上述べた、過渡電源電流のうちMOSト
ランジスタのしきい電圧が負になることにより生じるも
のは、素子定数の設定によりある程度低減可能なことが
前出の公知例1980 ISSCC Digest o
f Technical Papers, pp.22
8−229. に述べてある。しかしながら、容量結合
により生じる過渡電流は、高集積化と共に増々大きくな
るものであり、今後重要な問題になる。この問題を解決
するため、図1のプレート電極4bの電位VCCから接
地電位に変更する方法があるが、そのためには、4bが
接地電位であっても、常にチャネル5が形成されるよう
に、4bの直下に低濃度のN形不純層を設ける必要があ
る。その結果新たな製造工程が必要となる上に、写真蝕
刻工程におけるマスク合せ余裕が余分に必要となるため
、実効的なメモリセル面積が減小し、チップ面積を大き
くする必要を生じる。このため製造歩留りの低下や、価
格の上昇という本質的な問題を生じる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は上記の電源投入時に生じる過渡電源電流を新たな
製造工程などの追加なしに効果的に減少せしめ、高性能
、高安定の半導体装置を実現可能な手段を提供すること
にある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明においては、電源
投入時に過渡電源電流を生じる原因となる回路部をチッ
プ内に設けた内部電源電圧発生回路によって動作させる
【0018】
【作用】これによって、基板電圧発生回路が動作を開始
するとほぼ同時、もしくはそれ以降に上記回路部を動作
させるようにし、過渡電源電流の発生を効果的に抑制す
る。
【0019】
【実施例】図3は本発明の基本概念を説明するための第
1の実施例である。
【0020】図3(A)において、1は半導体基板であ
る。200は半導体装置の本体回路部、300は基板電
圧VBBを発生して基板1にVBBを供給する基板電圧
発生回路、400は内部電源電圧VINTを発生して2
00にVINTを供給する内部電源電圧発生回路を模式
的に示したものであり、これらの各部は、半導体基板、
もしくはチップ内に内蔵されている。100は外部電源
電圧VCCである。ここで本体回路部200には、半導
体装過の種類に応じて、例えば第1図に示した如きメモ
リ回路であったり、その他のマイクロコンピュータなど
種々の回路であったりする。本発明においては、本体回
路部200は従来同様に主として、外部からのVCCを
電源として動作するが、前述した電源投入時に過渡電源
電流発生の要因となる回路部は、内部電源電圧VINT
で動作させることにより、過渡電流の抑制を図る。
【0021】図3(B)は、本発明におけるVCC,V
BB,Vintの電源投入時における相互関係を示す図
である。図3(B)のように、VINTはVCC,VB
Bに対し■ないし■の如く設定することにより、過渡電
流の抑制を図る。まず■においては、電源投入時におけ
るVINTの立ち上りを遅くして、前に述べた容量結合
による電流を小さくすることにより、過渡電流の抑制を
図る。すなわち、数1に示した如く過渡電流が電源電圧
の立ち上り時間が大きいほど小さくなることを利用する
訳である。 ■においては、VINTの立ち上り開始時間をVBBの
立ち下り開始時間とほぼ同時期として、たとえ容量結合
によって、変位電流による過渡電流が流れたとしても、
VBBの立ち下りと同時にすることによって基板電圧が
正方向、正確には図1,図2などで説明したバイポーラ
形トランジスタ、あるいはサイリスタなどが充分オンに
ならない程度以下に基板電圧の変動を抑制し、過渡電源
電流を抑制する。■はVINTの立ち上り開始時間をさ
らに遅くして、■で述べた効果をさらに完全にしたもの
である。
【0022】以上述べたように、本発明においては電源
投入時に過渡電源電流発生の要因となる回路部の動作電
圧の立ち上り時間を遅く、もしくはその立ち上り開始時
間を遅くすることによって過渡電源電流を図る。なお、
VINTの立ち上り時間、並びに立ち上り開始時間の制
御を同時に行なう方式も勿論可能である。
【0023】以上のように、本発明によれば電源投入時
の過渡電源電流を効果的に抑制可能である。
【0024】図4は上記の如き特性を実現する内部電源
電圧発生回路の第1の実施例である。図4(A)でRI
NTは抵抗であり、C401は本回路の出力401に寄
生的に生じる容量である。本実施例によればVINTは
RINTとC401によって定まる時定数で立ち上り、
図4(B)に示すようにVCCより遅い立ち上りのVI
NTを実現できる。すなわち本実施例によって、図3(
B)に示した■の特性を実現できる訳である。これによ
り、前に述べたように過渡電源電流を効果的に抑制でき
る。なお、本実施例においてはC401の寄生容量を用
いているが、値が小さい場合は別途容量を付加すること
も勿論可能である。
【0025】図5は内部電圧発生回路の第2の実施例で
あり、ここではVINTの発生にチャージポンプ回路を
用いている。
【0026】図5(A)でCP,CP′はチャージポン
プ回路の単位となる回路であり、OSC′はチャージポ
ンプ用信号源であり、例えば前にも述べたように自励発
振形のリングオッシレータ回路などで構成する。INV
は反転信号を作るためのインバータ回路である。CPI
,CPI′はチャージポンプ用の容量、D1,D1′,
D2,D2′は整流用のダイオードである。図5(B)
は定常動作状態における動作の様子を示している。同図
のように、チップ内の発振器OSC′からの振幅VCC
のパルスφ′oscが0VからVCCに立ち上がると(
T2)、D1によって予めVCC−VD(VDはダイオ
ードの順方向電圧)に充電されていたノード421は2
VCC−VDに昇圧される。これにともなって、ノード
422,421′はD2によってVDだけ降下した電圧
2(VCC−VD)となる。 次にφ′oscが0Vになって、ノード420′がVC
Cに立ち上がると(T3)、ノード421′はさらに昇
圧されて3VCC−2VDとなる。したがってノード4
22′、すなわちVintはD2′によってVD降下し
た電圧3(VCC−VD)になる。このサイクルを多数
回繰返すことにより、出力401には直流の電圧3(V
CC−VD)が得られるようになる。以上定常状態での
動作について述べたが、電源投入時には、図5(C)の
如く動作する。電源投入によってVCCが立ち上がるが
、OSC′は図1において説明したように直ちには動作
せず、VCCがある一定の電圧V′crtに達した時点
で動作を開始し、発振信号φ′OSCが出力される。し
たがって、VINTは同図のように電源投入から一定時
間経過後に立ち上がる。このとき、OSC′の動作開始
電圧は、図1のOSCの動作開始電圧とほぼ等しくなる
(もしくはほぼ等しく設計できる)ので、図5(C)の
ようにVINTとVBBはほぼ同時に立ち上がる(VB
Bは立ち上がる)ことになる。すなわち、本実施例によ
って、図3(B)に示した、■の如き特性が実現できる
訳である。これにより、電源投入時に生じる過渡電源電
流を効果的に抑制できる。また、本実施例によれば、V
INTの立ち上り速度thINTはほぼ
【0027】
【数2】
【0028】のように表わされる。ここでf′OSCは
OSC′の発振周波数である。このように電源電圧源と
しての駆動能力を、CPI,C′PI,f′OSCによ
って制御できる。したがって、CPI,C′PI,f′
OSCを任意に選ぶことによってthINTを制御する
ことが可能であり、たとえばthINTを大きくして、
さらに過渡電源電流の抑制を図ることができる。
【0029】また、本実施例においては、VINTの値
は原理的に3(VCC−VD)となるが、チャージポン
プ回路CPの接続数によって制御できる。すなわち、今
CPIの接続数をnとするとVINTは、
【0030】
【数3】
【0031】のように表わされ、nを変えることにより
、VINTを制御できる。これらの詳細は、OSC′,
INVの回路も含めて、特開昭59−111514に述
べてある。
【0032】さて、以上に述べた実施例においては、V
CCがV′crtを越えた時点でVINTが立ち上りを
開始するが、もしV′crtが2VDより大きい場合は
、チャージパンプ動作が開始する前に、図5(A)のD
1′,D2′がオンとなり、図5(C)に示す破線のよ
うに、VINTが立ち上がる場合があり得る。このよう
になったとしても、VINTの立ち上り開始はVCCよ
り遅れ、またその立ち上り時間は前述した数2により制
御できるため、過渡電源電流を抑制可能であるが、さら
に完全なものとするために、次のような実施例がある。
【0033】図6は上記を可能にする第3の実施例であ
り、図6(A)と図5(A)とは、CP,CP′のノー
ド423,423′が接地(図5(A)ではVCC)さ
れている点で異なる。したがつて、本実施例の通常動作
時の動作波形は図6(B)の如くなる。動作原理は図5
(B)と同一であるが、0Vを基準として動作するため
、出力VINTは2(VCC−VD)−VDとなる。こ
の値は、図5の実施例より低いが、さらに高い電圧が必
要な場合は、前にも述べたようにチャージポンプ回路の
接続数を増やすことによって、電圧を高くすればよい。 なお本実施例におけるVINTの値は回路数をnとする
と、
【0034】
【数4】
【0035】となる。
【0036】以上述べた本実施例によれば、VINTは
OSC′が動作を開始しないと出力されず、図3(B)
の■と同様にほぼVBBと同一時間に立ち上り初める特
性を実現でき、過渡電流の効果的な抑制が可能である。
【0037】図7は、VINT発生回路の第4の実施例
であり、図6と同様に接地、すなわち0Vを基準にして
動作させた上で、図5と同様の出力電圧値を得ることの
可能な実施例である。回路構成は、図7(A)から明ら
かなように、423にINV出力を印加した点で図6(
A)と異なる。本回路の通常動作における動作波形は図
7(B)の如くなり、出力には図5と同様に、3(VC
C−VD)の電圧が得られ、CPの回路数nと出力電圧
VINTの関係は数3と全く同一になる。
【0038】本実施例によれば、VINTは図6と同様
、OSC′が動作を開始しないと出力されず、またその
出力電圧値は図5と同様に高い電圧値を得ることができ
る。必要以上に電圧値が高い場合にはC′Pを除去して
、チャージポンプ回路の段数を減らせば低くできること
は数3から明らかなとおりである。本実施例により、電
源投入時の過渡電流の抑制をさらに効果的に行なうこと
が可能になる。
【0039】以上述べた図4〜図7の各実施例を図3(
A)の内部電圧発生回路400として使用することによ
り、電源投入時に生ずる過渡電流を大幅に抑制すること
が可能になる。
【0040】図5および図6の実施例において、チャー
ジポンプ回路の接続数によって、VINTの値を抑制可
能なことを前に述べたが、さらに細かい制御を要する場
合には、図8,図9の如き実施例を用いればよい。これ
らの実施例はダイオードDで構成されたクランプ回路C
Lを内部電圧発生回路400の出力端401に挿入した
もので、図8は対VCC間、図9対接地間にそれぞれ挿
入している。このときのVINTの値はダイオードの順
方向電圧をVD,接続個数をmとすると、図8の場合は
【0041】
【数5】
【0042】図4の場合は、
【0043】
【数6】
【0044】と表わされる。したがって、mの数を変え
ることにより、VINTの値を任意の値に設定すること
が可能となる。
【0045】さて、以上述べた各実施例においては、チ
ャージポンプ回路などの構成素子としてダイオードを用
い大例を示したが、図10に示す如くダイオードDは、
MOSトランジスタQM、もしくはバイポーラトランジ
スタQBでそのまま置き換えることができる。なお、そ
の場合、前に述べた説明図、数式などで用いたダイオー
ドの順方向電圧VDは、それぞれMOSトランジスタの
場合はそのしきい電圧VT、バイポーラトランジスタの
場合はそのベース−エミッタ間電圧VBFで置き換えら
れるべきものであることは勿論である。
【0046】以上、述べた実施例において、電源投入時
の内部電圧VINTと基板電圧VBBの立ち上り開始時
間、あるいは立ち上り時間は互に同期していることが、
過渡電流の低減に望ましいことを述べた。上記各実施例
においてもこの目的を達成できることは勿論であるが、
より完全を期すために次のような実施例がある。すなわ
ち、VINT並びにVBB発生に用いるチャージポンプ
信号を共用する方式である。
【0047】図11はその一実施例であり、リングオシ
レータなどで構成されるOSCの発振出力をVBB発生
とVINT発生で共用している。図11でINV′はイ
ンバータ回路、Q5,Q6はMOSトランジスタであり
、これらでプッシュプル形のバッファ回路を構成してい
る。CPB,Q7,Q8が基板電圧発生用のポンプ容量
と整流用MOSトランジスタであり、図1に示した回路
のダイオードをMOSトランジスタで置き換えた例であ
る。これは、図10で説明したとおりである。これらの
動作の詳細は、特開昭59−111514に述べてある
ので省略する。本実施例においてはバッファ回路の出力
を図5〜図7のVINT発生用のチャージポンプ信号φ
′OSCとして用いる。この結果、VBBとVINTは
OSCの発振開始電圧などが、使用条件、製造条件など
により種々変化しても、ほぼ同時、もしくは同期して立
ち上るようになり、VINT,VBBの相互関係を常に
一定に保つことが可能であり、電源投入時における過渡
電流の抑制をより効果的に行なうことが可能である。図
12はさらに別の実施例を示すものである。本実施例で
は、図11の実施例に、C′PB,Q7′,Q8′をさ
らに追加して、VBB発生回路の供給能力を増大したも
のである。VINT発生回路は前と同様Q5,Q6で構
成されたバッファ回路出力で動作する。これによれば、
図12(B)のように電源投入時のVBBの立ち下り時
間が小さくなり、VINTが充分立ち上る前にVBBと
所定の値に設定することが可能になり、図12で述べた
効果をさらに完全なものとすることができる。なお、こ
こでは、VINTとVBBの供給能力を変えるために、
別のチャージポンプ回路を付加したが、数2で述べた関
係を用いて、例えばポンプ容量の大きさなどを変えるこ
とにより供給能力を変えることもできる。さらには、カ
ウンタ回路により周波数をカウントダウンして、φ′O
SCとして使用し、VINTとVBBの供給能力に差を
つけることもできる。
【0048】なお、本実施例においてVBBの供給能力
を増大するため、C′PB,Q7′,Q8′を追加した
が、これは主として電源投入時に機能するものであるか
ら、通常動作時はスイッチSWをオフにして、動作を停
止させ低消費電力化を図ることも可能である。SWは動
作を停止させる機能を持たせれば良い訳であるから、そ
の挿入位置は同一機能を持たせられる位置であればどこ
でもよい。たとえば、C′PBとQ7′,Q8′と接地
間、Q7′とVBB間などのいずれの場所でもよい。ま
た、スイッチの構成手段はいかなるものでも良く、たと
えばMOSトランジスタなどで構成することもできる。 またそのオン,オフの制御は例えば電源電圧VCC、も
しくはVINTなどがある一定値になったのを検知して
、それ以降はスイッチをオフにする方式などがある。ま
た、VBBの値によりMOSトランジスタのしきい電圧
が変化することを利用してオン,オフを制御することも
考えられる。これらの具体的構成法は、例えば1979
 ISSCC Digest of Technica
l Papers, pp.142−143.などに述
べてある。
【0049】なお、図11,図12(A)において、各
チャージポンプ回路で共用するOSCの出力信号は、Q
5,Q6のバッファ回路を介して取り出しているが、各
実施例の基本思想は、OSCを共用することにあり、信
号の取り出し位置はいずれでも良い。例えばOSCの出
力から直接信号を分岐して各チャージパンプ回路に供給
してもよい。その時必要に応じてバッファ回路を設ける
ようにしてもよい。
【0050】以上、VINT並びにVBBの発生法に関
する実施例を述べた。次にこれらを具体的な半導体装置
に適用した例について述べる。
【0051】図13は図1(A)に示したMOSダイナ
ミック形メモリにおいて、電源投入時の過渡電流発生に
特に影響を与える情報電荷蓄積用キャパシタのプレート
電極4bと基板間に形成される寄生容量CPSの効果を
抑制するため、プレート電極4bを内部電圧VINTで
駆動した例である。なお、このようにプレート電極に内
部で発生した電圧を印加する従来技術として、IEEE
 Journal of Solid−State C
ircuits, Vol.SC−15, No.5,
 Oct.1980, pp839−846. が知ら
れているが、電源投入時の過渡電流の点については何ら
配慮されておらず、また、本発明において特に重要なV
INTとVBBの関係については何も言及されていない
。本実施例では、VINT発生回路はφ′OSCをVB
B発生回路の発振信号と供用する、図7に示した方式を
用いる。なお、その他の図4〜図6に示した方式の回路
、若しくはそれらとの組み合せ方式の回路もそのまま適
用できることは勿論である。
【0052】本実施例によれば、図13(B)に示すよ
うに、VBBとVINTはほぼ同時に立ち上るようにな
る。 その結果、前にも述べたようにCPSによる変位電流が
たとえ流れたとしても、バイポートランジスタQ1,Q
2がオンになる程にはVBBは上昇せず、過渡電流の大
幅な抑制が可能になる。また、さらに数2で示したよう
にVINTの立ち上り時間もVCCのそれに比べ大きく
できるので、CPSによる変位電流自体も大幅に小さく
できる。
【0053】図14は、本発明をCMOS形のDRAM
に適用した例であり、VINTは図13と同様にプレー
ト電極4bに供給している。
【0054】図14では図2と同様、Nウエル形のCM
OSを例示しており、9′はNウエル、3d′,3e′
はP+拡散層であり、ゲート電極4c′と共にPチャネ
ル形MOSトランジスタを構成している。
【0055】本実施例においても、図13と同様に電源
投入時において、VBBの正方向への変動量を少なくで
きるので、Q3′,Q4′などの寄生バイポーラトラン
ジスタなどにより生じるラッチアップ現象を生じる問題
を解決でき、過渡電流の抑制が可能となり、それによる
素子破壊の問題も解決できる。
【0056】なお、本実施例においてNウエル形のCM
OSを例にしたが、Pウエル形のCMOSにも電位関係
を逆にするだけでそのまま適用できる。
【0057】図15は、図14の実施例において、メモ
リセルの蓄積キャパシタとして、特開昭49−5777
9号にて公知となっている溝形の容量を用いた例である
。キャパシタはSi基板内に掘り込んだ溝の測壁に形成
される。本実施例においても図14と同様の効果が得ら
れると同時に、さらに次のような利点を有する。C′P
Sによる過渡電流を無くするためには、本発明の如き方
法の他に、多少製造工程の増加などの問題を伴なうが、
4b′の電位を接地電位とする方法があることを前に述
べた。そのためには4b′が接地電位であっても、常に
チャネル5′を形成するためのN形不純物層を溝の側面
に沿って形成する必要がある。しかしながら、このよう
な構造において上記を実現することは極めて困難である
。本発明によればこのように、プレート電極を接地電位
にすることが極めて困難なメモリセルを用いた場合でも
、効果的に電源投入時の過渡電流を低減できる。
【0058】図16は本発明をさらに効果的にならしめ
るための他の実施例であり、プレート電極に印加したV
INTが、メモリの動作により変動するのを低減するに
好適な実施例を示している。
【0059】図16でD,D ̄(以下、相補的関係にあ
るものを” ̄”をつけて表すこととする),D′,D ̄
′はデータ線、Wはワード線であり、その交点にメモリ
セルMCが配置されている。MCとしては、例えば図1
3〜図15で示した如きメモリセルが使用されるが、デ
ータ線に3a、ワード線に4aが接続される。プレート
電極4b、あるいは4b′は、2次元のマトリクス状に
配置された複数のメモリセル間で共通のプレート電極と
してメモリセルアレー全体に分布しており、ここではP
L,PL ̄ ̄,PL′,PL ̄ ̄′として表わしている
。ここではD,D ̄およびD′,D ̄′がそれぞれ対と
なっており、MCからD,D ̄上、D′,D′上に現わ
れる微小読み出し信号を、各々中央に配置されたセンス
アンプSAで差動増幅する。このように本実施例では対
となるデータ線が左右に離れて配置されたいわゆる開放
形データ線構成(Open Data line St
ructure)を用いた場合を示している。この詳細
はIEEPROC., Vol.130, pt.I,
 No3 June 1938,pp.127−135
.に詳しい。
【0060】さて、このようなメモリにおいては、デー
タ線とプレート間に寄生容量CDPが存在し、多数のデ
ータ線が一度に動作するため、プレート電源がそれによ
って変動する。特に本発明の如く内部で発生したVIN
Tでプレート電極を駆動する場合は、VINT発生回路
の駆動能力が小さいため、その変動が極めて大きくなる
。この変動はメモリの誤動作などの問題を生じる。
【0061】そのため、本実施例においては、VINT
発生回路400とプレート電極の間にSW′を挿入し、
プレート電極が変動する際には、SW′をオフとして4
00の出力に雑音を生じないようにしている。今、メモ
リセルアレーのうち、選択されたメモリセルアレーのみ
が動作する。すなわちD,D ̄の属するメモリセルアレ
ー部内のMCが選択される場合には、D′,D ̄′の属
するメモリセルアレーは休止状態となる構成のメモリを
想定し、その動作を、図16(B)を用いて説明する。 D〜D ̄′は予めVDPにプリチャージされており、時
刻twにおいてワード線に信号が印加されるとメモリセ
ルからDもしくはD ̄上に微小信号が出力される。この
とき、D′,D ̄′は休止状態になるのでそのまま一定
値を保つ。次いでSAが動作するとD,D ̄上の微小信
号の増幅され外部に出力される。メモリ動作終了時に再
びVDPにプリチャージされる。このデータ線が動作す
るときプレート電極が変動するが、本実施例においては
データ線が変動する際にはオフとするため401にはそ
の変動は伝わらず問題を生じることはない。一方、プレ
ート電極の電位変動が大きいとまた誤動作の原因となる
が、本実施例においては次のようにしてこの問題を解決
している。
【0062】まず、SA、もしくはSA′でMCからの
微小信号増幅時にPL,PL ̄ ̄もしくはPL′,PL
 ̄ ̄′のそれぞれに非同相雑音を生じないようにPLと
PL ̄ ̄あるいはPL′とPL ̄ ̄′がそれぞれ常に同
電位となるように、低抵抗の配線403,403′によ
って接続している。このことは対となるデータ線がそれ
ぞれ異なるプレート電極と容量結合することになる開放
形データ線構造において重要である(IEEE PRO
C., Vol.130, pt.I, No.3, 
June 1983, pp127−135)さらに本
実施例においては、403,403′をやはり低抵抗の
配線402で接続し、非動作中のメモリセルアレー群の
有する寄生容量がフィルタとして作用するようにし、プ
レート電極の変動量の低減を図っている。
【0063】以上では、SW′をメモリ動作中(たとえ
ば、twからデータ線がVDPにプリチャージされるま
で)はオフにするとして説明したが、その制御法は他に
も考えられる。例えば、データ線電位が大きく変化する
時間、すなわちセンスアンプが動作する期間、あるいは
データ線がメモリ動作の終了時にVDPにプリチャージ
される期間などにのみ、SW′をオフにする方法もある
。 またさらに、必要に応じてR3,R4などの抵抗を付加
して雑音に対する時定数を調整するようにしてもよい。
【0064】図17は、本発明のさらに好適な実施例を
示すものであり、図16(A)とは、対となるデータ線
がほぼ平示して配置されるいわゆる折りたたみ形データ
線構成を用い、かつデータ線のプリチャージ電圧を電源
電圧VCCのほぼ1/2としている点で異なる。
【0065】本実施例では対となるデータ線D,D ̄、
もしくはD′,D ̄′は同一のプレートPL,PL′と
容量結合するので特に第16図で問題となった非同相雑
音を気にすることはない。また、本実施例においては、
図17(B)に示すように、データ線はほぼVCCの1
/2にプリチャージされており、対となるデータ線が常
に逆方向に動作する構成になっているので、たとえデー
タ線とプレート電極間に結合容量が存在したとしても、
互いにキャンセルするため、プレート電極はほとんど変
動しなくなる利点を有する。したがって、このような構
成においては、場合によっては、400の出力をSW′
を介せず直接プレート電極に接続してもVINTはほと
んど変動しなくなる。なお、本実施例において、データ
線プリチャージ電圧をVCC/2としたが、図16と同
様にVCCとしても良いし、また他の任意の電圧にでき
ることは言うまでもない。
【0066】以上、各実施例において本発明の詳細を説
明したが、本発明の適用範囲はこれらに限定されず、種
々の変形が可能である。たとえば、内部電圧の適用個所
はプレート電極を例にして説明したが、他の個所、たと
えば基板との結合容量の大きいデータ線のプリチャージ
などにも適用できる。これによりさらに過渡電流低減の
効果を上げることができる。なお、内部で発生した電圧
によってデータ線をプリチャージする方法については特
開昭60−694号に述べてある。また、内部電圧発生
回路の出力段に電流増幅回路を設け、その駆動能力を大
きくして動作の安定化を図ることもできる。図5〜図7
,図12及び図13などにおいて、VINTがVCCよ
り電圧が高いように示しているが、これは特に重要な意
味を持つものでなく、VINTの値は図8,図9などの
回路により、必要に応じて種々変更できる。また、図8
,図9のクランプ回路は、他の公知のゼナーダイオード
などを用いて構成することもできる。また、図13〜図
15などの実施例ではMOSトランジスタを主構成素子
とするメモリを例にして述べたが、バイポーラ形トラン
ジスタを主構成素子とするメモリにおいても適用できる
【0067】図18は内部電圧VINTの変動防止に好
適な他の実施例である。本実施例では過渡電流が問題に
なる電源投入時のみ内部電圧発生回路出力で必要回路部
を駆動し、それ以降の安定動作期には、外部電源電圧V
EXTで直接駆動する。したがって、本実施例では通常
動作におけるVINTの変動は全く問題にならなくなる
【0068】図18(A)で500は電源投入時はオフ
、それ以降はオンとなるスイッチ手段であり、ここでは
半導体装置全体がCMOSで構成される場合を想定し、
PチャネルMOSトランジスタQ500で構成した例を
示している。600は電源投入時とそれ以降の状態を認
識検知する機能を有する手段であり、ここではVINT
とVEXTの電圧差がある一定以下の値になったことを
検知して上記機能を実現する場合を例示しており、Pチ
ャネルMOSトランジスタQ601、Nチャネルトラン
ジスタQ602で構成したCMOSインバータ回路で構
成した例を示している。ここで、Q601のgmをQ6
01のそれより充分大きく設定して、VEXTとVIN
Tの差がほぼQ601のしきい電圧VTP以下になると
、出力“0”(低電圧)を出力するように設定してある
【0069】図18(B)に動作の概要が示してある。 電源電圧100が投入されると、401は既に述べたよ
うに遅れて立ち上る。このときQ601のgmはQ60
2に比し充分大きく取ってあるので、601は100と
ほぼ同時に立ち上がる。したがってQ500はオフ状態
となり、401の電圧は400の出力に従って上昇する
。その後401が一定の時定数で上昇し、100との差
がVTP以下になると601は低電圧(〜0V)になり
、Q500がオンとなる。その結果401は100と同
電位のVEXTとなる。この結果、通常動作中に401
の電位が変動する問題を完全に解決することが可能にな
る。
【0070】本実施例において、検出手段600ではV
INTの電圧によって状態を検知しているが、その他に
VEXT,VBBあるいはその他の個所の電圧を検知す
るようにしてもよい。また、600の構成回路も同図に
限定されず種々変更できる。たとえば、演算増幅回路、
シュミットトリガ回路など、種々のものが使用できる。 また、ここではVEXTとVINTの電圧差がある一定
値以下になったことを検知するようにしているが、VI
NT,VEXT,VBBの絶体電圧の高低により検知す
るようにしてよいし、検出する電圧レベルは、目的に応
じて種々変更してよい。さらに、スイッチ手段500は
PチャネルMOSトランジスタで構成した例を示したが
、他のスイッチング機能を有するものであればいかなる
種々の素子であっても構わない。また、定常状態におい
ては、VINTをVEXTにする例を示したが、400
より比較的出力インピーダンスの低い内部回路で発生さ
れる他の電圧に401を接続するようにしてもよい。ま
た、必要に応じて500と直列に抵抗R500などを挿
入してもよい。
【0071】
【発明の効果】以上述べた本発明によれば、電源投入時
に生じる過渡電源電流を効果的に抑制することが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術を示す図
【図2】従来技術を示す図
【図3】本発明の基本概念を示す図
【図4】本発明の第1の実施例を示す図
【図5】本発明
の第2の実施例を示す図
【図6】本発明の第3の実施例
を示す図
【図7】本発明の第4の実施例を示す図
【図8
】本発明の第5の実施例を示す図
【図9】本発明の第6
の実施例を示す図
【図10】本発明の第7の実施例を示
す図
【図11】本発明の第8の実施例を示す図
【図12
】本発明の第9の実施例を示す図
【図13】本発明の第
10の実施例を示す図
【図14】本発明の第11の実施
例を示す図
【図15】本発明の第12の実施例を示す図
【図16】本発明の第13の実施例を示す図
【図17】
本発明の第14の実施例を示す図
【図18】本発明の第
15の実施例を示す図
【符号の説明】
100…外部電源電圧、200…本体回路部、300…
基板電圧発生回路、400…内部電源電圧発生回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部電源電圧をチップ内で他の内部電圧に
    変換する電圧変換手段と、該電圧変換手段を動作させる
    信号を出力する信号発生回路とを有する半導体装置にお
    いて、上記電圧変換手段は負荷に接続される出力が共通
    な複数の内部電圧発生回路を含み、少なくとも1つの該
    内部電圧発生回路はスイッチ手段を有し、上記電圧変換
    手段の負荷駆動能力は該スイッチ手段によって変えられ
    ることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の半導体装置において、上
    記電圧変換手段の出力は、上記チップの基板に接続され
    ていることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の半導体装置において、上
    記スイッチ手段は、所望の期間に動作されることを特徴
    とする半導体装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の半導体装置において、上
    記所望の期間は、上記チップに上記外部電源電圧を印加
    開始した時から相当の期間であることを特徴とする半導
    体装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項4の何れかに記載の半
    導体装置において、上記電圧変換手段はその出力を検出
    する検出手段を含み、該検出手段は上記電圧変換手段の
    出力に応じて上記電圧変換手段を制御することを特徴と
    する半導体装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5559756A (en) * 1978-10-30 1980-05-06 Fujitsu Ltd Semiconductor device
JPS5785253A (en) * 1980-11-17 1982-05-27 Toshiba Corp Semiconductor device

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