JPH04262949A - アンチスキッドブレーキ制御装置 - Google Patents

アンチスキッドブレーキ制御装置

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Publication number
JPH04262949A
JPH04262949A JP2476691A JP2476691A JPH04262949A JP H04262949 A JPH04262949 A JP H04262949A JP 2476691 A JP2476691 A JP 2476691A JP 2476691 A JP2476691 A JP 2476691A JP H04262949 A JPH04262949 A JP H04262949A
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JP
Japan
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valve
brake
valve body
spring
brake cylinder
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Application number
JP2476691A
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English (en)
Inventor
Yoshiyasu Takasaki
高崎良保
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Jidosha Kiki Co Ltd
Original Assignee
Jidosha Kiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、制動時における車輪の
スキッドを制御するためのアンチスキッドブレーキ制御
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アンチスキッドブレーキ制御は、制動時
に車輪がスキッド状態となると、電子制御装置がこれを
検知してブレーキ圧を減圧することにより、車輪のスキ
ッド状態を解消し、その後再びブレーキ圧を増圧するこ
とを繰り返し行い、制動時に置ける操縦安定性を向上す
るとともに、制動距離をできるだけ短縮するブレーキ制
御である。
【0003】このようなアンチスキッドブレーキ制御を
行う制御装置として、例えば米国特許第4,715,6
66号明細書に開示されているようなアンチスキッドブ
レーキ制御装置がある。このアンチスキッドブレーキ制
御装置は、開くことによりブレーキ圧の減圧を行うとと
もに閉じることによりブレーキ圧の増圧を行う常閉の2
方電磁弁と、減圧時ホイールシリンダとマスタシリンダ
とを直接連通する通路を遮断しかつ開いた2方電磁弁を
介してポンプ吸込側に連通するとともに再増圧を行うと
きの増圧勾配を小さくするメータリングスプールバルブ
とを備えている。メータリングスプールバルブは、メー
タリングスプールに形成された固定オリフィスおよびポ
ートとメータリングスプールに形成されたランドとから
なる可変オリフィスを備えており、減圧時マスタシリン
ダからのブレーキ液およびポンプから吐出するブレーキ
液がこれら固定オリフィスおよび可変オリフィスを流れ
ることにより生じる圧力差でメータリングスプールが移
動するようになっている。そして、メータリングスプー
ルはこの圧力差とスプリングの付勢力とがバランスする
位置に位置決めされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のアン
チスキッドブレーキ制御装置においては、アンチスキッ
ドブレーキ制御時にポンプが駆動されるが、その場合2
方電磁弁が開いた減圧時に、ポンプの吐出側と吸込側と
が固定オリフィスと可変オリフィスとを介して連通する
ようになるので、ポンプの負担が大きくなる。このため
、ポンプの吐出量を大きくする必要があるので、ポンプ
が大型化するという問題がある。
【0005】このようなことから、従来3方電磁切換弁
を用いて、減圧時にはポンプの吐出側と吸込側とが完全
に遮断するアンチスキッドブレーキ制御装置が開発され
ている。このアンチスキッドブレーキ制御装置によれば
、減圧時にポンプの負担が大きくなるようなことはない
。しかしながら、このアンチスキッドブレーキ制御装置
では3方電磁切換弁を用いているので、弁体であるボー
ルの着座シート箇所が2箇所となるばかりでなく、通路
構成が複雑となり、制御装置全体が大型でしかも複雑な
構造となるという別の問題がある。
【0006】そこでこれらの問題を解決するために、本
出願人は先に2方電磁弁を用いても減圧時にポンプの吐
出側と吸込側とを完全に遮断することができるようにし
た小型で構造簡単なアンチスキッドブレーキ制御装置を
開発し、特許出願をしている(特願平2ー276881
号)。
【0007】この特願平2ー276881号のアンチス
キッドブレーキ制御装置は、アンチスキッド制御時に閉
じてマスタシリンダとブレーキシリンダとの間を遮断す
る常開の遮断弁と、アンチスキッド制御時に開いてブレ
ーキシリンダとサンプ装置との間を連通する常閉の減圧
弁と、アンチスキッド制御におけるブレーキシリンダ減
圧時に閉じ、アンチスキッド制御におけるブレーキシリ
ンダ再増圧時に開いてブレーキシリンダとアンチスキッ
ド制御用ポンプの吐出側との間を連通する流路切換弁と
を備えている。
【0008】ところで、この流路切換弁はスプールバル
ブにより構成されているが、アンチスキッド制御時のブ
レーキシリンダ減圧過程においては、流路切換弁のスプ
ールはブレーキシリンダとアンチスキッド制御用ポンプ
との間を遮断するようになるが、減圧終了後のブレーキ
シリンダ再増圧時にスプールがスティックを起こすとが
考えられる。このため、ポンプからのブレーキ液がブレ
ーキシリンダへ確実に送給されなくなることが想定され
る。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、その目的はアンチスキッド制御中にバ
ルブスプールがスティックを起こしてもブレーキシリン
ダへブレーキ液を確実に送給して、ブレーキシリンダを
増圧することのできるアンチスキッドブレーキ制御装置
を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、本発明は、マスタシリンダとブレーキシリンダと
を連通する第1供給通路と、この第1供給通路に配設さ
れ、アンチスキッドブレーキ制御時に前記第1供給通路
を遮断する遮断弁と、前記マスタシリンダと前記ブレー
キシリンダとを前記遮断弁を迂回して連通する第2供給
通路と、前記ブレーキシリンダに供給されたブレーキ液
が排出されるサンプ装置と、前記ブレーキシリンダとこ
のサンプ装置とを連通する排出通路と、前記サンプ装置
に貯溜されたブレーキ液を前記第2供給通路に圧送還流
させるポンプと、前記排出通路に設けられた常閉の2方
電磁弁と、前記第2供給通路に配設され、前記マスタシ
リンダおよび前記ポンプの吐出側から前記ブレーキシリ
ンダへのブレーキ液の流れを制限する第1オリフィスを
有する流量制御手段と、前記排出通路に設けられた第2
オリフィスと、前記第2供給通路に配設され、前記ポン
プの吐出側および前記マスタシリンダと前記ブレーキシ
リンダとを連通もしくは遮断する流路切換弁とを備え、
前記流路切換弁はスプール弁から構成されており、この
スプール弁のスプール弁体は、アンチスキッドブレーキ
制御中のブレーキシリンダ減圧時には、前記ポンプの吐
出側及び前記マスタシリンダと前記ブレーキシリンダと
を遮断しかつ前記ブレーキシリンダを前記サンプ装置に
連通する第1位置に設定されるとともに、アンチスキッ
ドブレーキ制御中のブレーキシリンダ増圧時には、前記
ポンプの吐出側および前記マスタシリンダと前記ブレー
キシリンダとを前記流量制御手段を介して連通させる第
2位置に設定されるようになっており、また前記遮断弁
は摺動弁体とこの摺動弁体が着座する弁座とから構成さ
れ、前記摺動弁体は第1スプリングにより常時弁座側に
付勢されており、更に前記摺動弁体を前記弁座から離座
する方向へ付勢する付勢手段が設けられていることを特
徴としている。
【0011】また請求項2の発明は、前記付勢手段が前
記摺動弁体と前記スプール弁体との間に縮設された第2
スプリングで構成され、該第2スプリングは、少なくと
も前記スプール弁体が前記第1位置に設定されたときの
ばね力が前記摺動弁体が前記弁座に着座しているときの
前記第1スプリングのばね力よりも大きく設定されてい
ることを特徴としている。
【0012】
【作用】このような構成をした本発明によるアンチスキ
ッドブレーキ制御装置においては、アンチスキッドブレ
ーキ制御中の減圧時にスプール弁体が前記第1位置に設
定されるが、スプール弁体が第1位置に設定されている
ときにスティックを起こして固着すると、増圧時にスプ
ール弁体が前記第2位置に設定されなくなる。このため
、前記ポンプの吐出側および前記マスタシリンダと前記
ブレーキシリンダとが連通されなくなり、ブレーキ液を
ブレーキシリンダへ供給することができなくなる。しか
し、この状態でブレーキペダルを戻して前記摺動弁体の
上流側のブレーキ液をマスタシリンダの方へ戻すことに
より、付勢手段の付勢力が第1スプリングのばね力に打
ち勝って摺動弁体を弁座から離座させるので、遮断弁が
開く。そして再びブレーキペダルを踏み込むと、第1供
給通路を通してマスタシリンダからのブレーキ液がブレ
ーキシリンダへ供給されるようになり、ブレーキが確実
に作動する。
【0013】また付勢手段を請求項2の発明のように構
成することにより、アンチスキッド制御装置を簡単な構
造でコンパクトに形成することができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明に係るアンチスキッドブレーキ制御装
置の一実施例を模式的に示す制御回路図である。図1に
示すように、マスタシリンダ1と車輪のブレーキシリン
ダ2とを接続するブレーキ液供給通路3には、この供給
通路3を連通する連通位置Aと供給通路3を遮断する遮
断位置Bとに設定される2位置2方弁からなる遮断弁4
が配設されている。したがって、供給通路3は本発明の
第1供給通路に相当する。遮断弁4は、本発明の第1ス
プリングであるスプリング5のばね力およびパイロット
通路6を通して導入されるこの遮断弁4の上流側の圧力
、すなわちマスタシリンダ1の圧力によるパイロット圧
により遮断位置B方向に付勢されるようになっていると
ともに、パイロット通路7を通して導入されるオリフィ
ス12(後述)と流路切換弁11(後述)との間の圧力
によるパイロット圧により連通位置A方向に付勢される
ようになっている。更に、スプリング39(後述)のば
ね力により遮断弁4は連通位置A方向へ常時付勢されて
いる。通常時には、この遮断弁4は連通位置Aに設定さ
れる。
【0015】また、遮断弁4をバイパスするバイパス通
路8が供給通路3に連通するようにして設けられている
とともに、ブレーキシリンダ2とサンプ装置9とを接続
する排出通路10が供給通路3に連通するようにして設
けられている。バイパス通路8と排出通路10とには、
2位置4方弁からなる流路切換弁11が配設されている
。この流路切換弁11は、バイパス通路8を連通状態に
するとともに流路切換弁11の上流側のバイパス通路8
をサンプ装置9に連通し、同時に排出通路10を遮断す
るC位置と、バイパス通路8を遮断するとともに流路切
換弁11の下流側のバイパス通路8をサンプ装置9に連
通し、同時に排出通路10を連通するD位置とに設定さ
れる。バイパス通路8は本発明の第2供給通路に相当す
る。
【0016】流路切換弁11の下流側のバイパス通路8
には、本発明の第1オリフィスに相当するオリフィス1
2が配設されているとともに、流路切換弁11の下流側
の排出通路10には、本発明の第2オリフィスに相当す
るオリフィス13が配設されている。さらにオリフィス
13とサンプ装置9との間には、2位置2方電磁弁から
なる減圧弁14が配設されており、この減圧弁14は通
常時排出通路10を遮断する遮断位置Eとアンチスキッ
ドブレーキ制御中の減圧時に排出通路10を連通する連
通位置Fとに設定される。
【0017】そして、流路切換弁11は、パイロット通
路15を通して導入されるオリフィス13の上流側の圧
力によるパイロット圧によりD位置方向へ付勢されるよ
うになっているとともに、パイロット通路16を通して
導入されるオリフィス13の下流側の圧力によるパイロ
ット圧およびスプリング17によりC位置方向へ付勢さ
れるようになっている。更に遮断弁4と流路切換弁11
との間には本発明の第2スプリングであるスプリング3
9が縮設されており、このスプリング39のばね力によ
り流路切換弁11はD位置方向へ常時付勢されている。 通常時には、この流路切換弁11はC位置に設定される
【0018】サンプ装置9は、通路18を介して流路切
換弁11の上流側のバイパス通路8に接続されている。 通路18には、ポンプ19およびボリューム室20がそ
れぞれ配設されている。このボリューム室20はポンプ
19の脈動を吸収するようになっている。また、通路1
8との合流点より上流側のバイパス通路8にはオリフィ
ス21が配設されている。
【0019】図2に示すように、遮断弁4、流路切換弁
11および減圧弁14は一つの弁組立体22として構成
されている。弁組立体22の本体22aの孔には、図に
おいて上部にこの孔を塞ぐプラグ40が配設されており
、孔に螺合されたねじ部材41によって軸方向上方位置
が決められている。また、本体22aの孔にはプラグ4
0に隣接して第1ハウジング42が配設されており、こ
の第1ハウジング42の孔内には弁体23が軸方向に摺
動可能に嵌挿されており、この弁体23には、この弁体
23の上流側の室24と下流側の室25とを連通する通
路孔23aと、オリフィス12の下流側とブレーキシリ
ンダ2に連通する室26とを連通する通路溝23bとが
形成されている。また第1ハウジング42には弁体23
が下降したとき着座する弁座42aが設けられており、
弁体23と弁座42aとにより室25と室26との間を
連通または遮断する遮断弁4が構成されている。そして
、弁体23はスプリング5により常時下方に付勢されて
いる。
【0020】また本体22aの孔には、第1ハウジング
42の下端に当接して第2ハウジング27が軸方向に摺
動不能に嵌挿されている。この第2ハウジング27の中
央部には軸方向の貫通孔が穿設されており、この貫通孔
にはオリフィス12が摺動可能に嵌挿されている。図3
に示すようにこのオリフィス12は数段に配設されたオ
リフィス孔12aを備えていて、本発明の流量制御手段
を構成する。
【0021】更に本体22aの孔には、第2ハウジング
27の下端に当接して第3ハウジング43が軸方向に摺
動不能に嵌挿されている。この第3ハウジング43の中
央部に穿設された軸方向貫通孔にはスプール弁体28が
摺動可能に嵌挿されている。このスプール弁体28には
、軸方向貫通孔28a及びこの貫通孔28aとスプール
弁体28との間を連通する径方向の孔28bがそれぞれ
設けられているとともに、この貫通孔28aの下端には
オリフィス13が設けられている。また第3ハウジング
43にはブレーキシリンダ2に連通する孔43aとポン
プ吐出側に連通するバイパス通路8に接続する孔43b
とが穿設されている。そしてスプール弁体28の上方位
置(本発明の第2位置に相当)では、第3ハウジング4
3に形成されたブレーキシリンダ2に連通する孔43a
が遮断されるとともにバイパス通路8に連通する孔43
bが径方向の孔28bに連通してバイパス通路8と室3
0とが連通し、流路切換弁11はC位置に設定される。 一方スプール弁体28の下方位置(本発明の第1位置に
相当)では孔43aが開いて室30と連通するとともに
径方向の孔28bが孔43bと遮断されてバイパス通路
8と室30とは遮断され、流路切換弁11はD位置に設
定される。したがって、第3ハウジング43とスプール
弁体28とは、ブレーキシリンダ圧の減圧時にブレーキ
シリンダ2をサンプ装置9に連通するかまたはブレーキ
シリンダ圧の増圧時にポンプ19吐出側をオリフィス1
2を通してブレーキシリンダ2に連通するかのブレーキ
液流路を切り換える流路切換弁11を構成している。
【0022】オリフィス12とスプール弁体28との間
に室30が形成されており、この室30内でオリフィス
12とスプール弁体28との間には、スプリング39が
縮設されている。このスプリング39のばね力により、
オリフィス12および弁体23が上方へ付勢されるよう
になっているとともに、スプール弁体28が下方へ付勢
されるようになっている。その場合、スプリング39は
、少なくともスプール弁体28が下方の第1位置に設定
されたときのばね力が、弁体23が弁座に着座している
ときのスプリング5のばね力よりも大きくなるように設
定されている。更に本体22aの孔には、第3ハウジン
グ43の下端に当接してばね受け部材44が軸方向に摺
動不能に嵌挿されているとともに、このばね受け部材4
4とスプール弁体28との間に室29が形成されている
。またばね受け部材44の中央には室29に連通する軸
方向の貫通孔44aが穿設されている。スプール弁体2
8とこのばね受け部材44との間にはスプリング17が
縮設されており、このスプリング17のばね力によりス
プール弁体28、オリフィス12および弁体23が常時
上方へ付勢されている。その場合、各スプリング5,3
9,17のばね力の大きさは、通常時にはスプール弁体
28、オリフィス12および弁体23が最上位置、すな
わち図2に示す位置となるように設定されている。
【0023】この通常状態では、弁体23が弁座42a
から離座しており、遮断弁4は連通位置Aに設定される
。また第3ハウジング43の孔43aが遮断していると
ともに第3ハウジング43の孔43bとスプール弁体2
8の孔28bとが連通しており、流路切換弁11はC位
置に設定される。
【0024】更に本体22aの孔には、ばね受け部材4
4に隣接して電磁弁の本体32が嵌挿固設されており、
この本体32とばね受け部44との間には貫通孔44a
に連通する室35が形成されている。また本体32の孔
には、弁体33が軸方向に摺動可能に嵌挿されており、
この弁体33と本体32との間には室34が形成されて
いる。更に本体32には、室35と室34とを連通する
軸方向の通路孔32aおよび室34とサンプ装置9とを
連通する通路孔32bがそれぞれ設けられている。
【0025】通路孔32aの室34側端の本体32には
、弁体33が着座する弁座32cが形成されている。 弁体33はスプリング36により常時上方に付勢されて
おり、したがって、通常時弁体33は弁座32cに着座
して室35と室34とを遮断している。更に本体32に
は、弁体33を囲むようにソレノイドコイル37が設け
られており、このソレノイドコイル37の励磁力により
弁体33がスプリング36のばね力に抗して下降して弁
体33が弁座32cから離座することにより、室35と
室34とが連通するようになっている。すなわち弁体3
3と弁座32cとにより、減圧弁14が構成される。こ
のように構成されたバルブ組立体22は、遮断弁4、オ
リフィス12、流路切換弁11、減圧弁14が同一軸上
に配設されているので、通路構成等がきわめて簡単な構
造となっている。
【0026】次に、このように構成された本実施例のア
ンチスキッドブレーキ制御装置の作用について説明する
。図2に示す通常状態では、弁体23が弁座42aから
離座しているとともに、弁体33が弁座32cに着座し
ている。すなわち、図1に示すように遮断弁4はA位置
に、流路切換弁11はC位置に、減圧弁14はE位置に
それぞれ設定されている。この状態でブレーキペダルを
踏み込んでブレーキをかけると、マスタシリンダ1のブ
レーキ液は矢印のように室24、通路孔23a、室25
および室26を通ってブレーキシリンダ2に送給され、
ブレーキがかけられる。ブレーキペダルを離すと、ブレ
ーキシリンダ2のブレーキ液が矢印と逆方向に流れてマ
スタシリンダ1に戻り、ブレーキが解除する。
【0027】制動時に車輪がスキッド状態になると、図
示しない電子制御装置がソレノイドコイル37を励磁す
るので、図4に示すように弁体33が弁座32cから離
座し、減圧弁14がF位置に切り換わるとともに、同時
にポンプ19を駆動する。このため、室29以降のブレ
ーキ液が貫通孔44a、室35、開状態の減圧弁14、
室34および通路孔32bを通ってサンプ装置9に排出
されるので、オリフィス13の前後に差圧が発生し、ス
プール弁体28がスプリング17のばね力に抗して急激
に下降し、D位置となる。したがって、ブレーキシリン
ダ2のブレーキ液は、矢印で示すように排出通路10、
すなわち孔43a、室30、オリフィス13、室29、
貫通孔44a、室35、通路孔32a、開状態の減圧弁
14、室34および通路孔32bを通ってサンプ装置9
に排出される。これによりブレーキシリンダ2の液圧が
減圧するとともに、サンプ装置9に排出されたブレーキ
液はポンプ19によってボリューム室20およびマスタ
シリンダ1に連通する供給通路3の方へ送給される。
【0028】また、スプール弁体28の急激な下降によ
り、室30内の液圧が低下するため、オリフィス12も
スプリング39のばね力に抗して下降する。このオリフ
ィス12の下降により弁体23を押し上げる力がなくな
るので、弁体23はスプリング5のばね力により下降し
て弁座42aに着座し、遮断弁4は供給通路3を遮断す
るB位置となる。このため、マスタシリンダ1からのブ
レーキ液はブレーキシリンダ2には送給されなくなる。 こうして、遮断弁4、流路切換弁11および減圧弁14
は図4に示す減圧状態に設定される。
【0029】この図4に示す減圧状態では、遮断弁4が
閉じ、かつ流路切換弁11がバイパス通路8を遮断する
ので、ポンプ19の吐出側はブレーキシリンダ2および
ポンプ吸込側から遮断される。このため、ポンプ19か
ら供給されるブレーキ液はブレーキシリンダ2およびポ
ンプ吸込側の方へは供給されないので何等消費されるこ
とはなく、ポンプ19の負担が軽減される。
【0030】車輪のスキッド状態が解消すると、電子制
御装置はソレノイドコイル37の励磁を解除するので、
図5に示すように弁体33が弁座32cに着座し、減圧
弁14は遮断位置Eとなり、排出通路10が遮断される
。このため、サンプ装置9へのブレーキシリンダ2から
のブレーキ液の流れが停止するのでオリフィス13前後
に圧力差がなくなり、その結果スプール弁体28がスプ
リング17のばね力により上昇して第2ハウジング27
に当接する。一方、室26と室30との間の圧力差がな
くなるため、オリフィス12もスプリング39のばね力
により上昇して弁体23に当接する。しかし、弁体23
は室24と室26との圧力差により弁座42aに着座し
た状態に保持されるので、オリフィス12およびスプー
ル弁体28はそれ以上上昇することはなく、図5に示す
位置に保持される。したがって、流路切換弁11がC位
置に設定されるとともに、遮断弁4が遮断位置Bに保持
される。
【0031】スプール弁体28のこの位置では孔28b
と孔43bとが連通してバイパス通路8が連通するのに
対して、孔43aが閉じられるので排出通路10が遮断
され、したがって流路切換弁11はC位置に設定される
。一方、遮断弁4は遮断状態に保持される。こうして、
遮断弁4、流路切換弁11および減圧弁14は図5に示
す再増圧状態に設定される。
【0032】この図5に示す再増圧時には、孔43aが
閉じ、孔28bと孔43bとが連通するので、矢印で示
すようにポンプ19、ボリューム室20およびマスタシ
リンダ1からのブレーキ液がバイパス通路8、すなわち
孔43b,28b,室30,オリフィス12、溝23b
および室26を通って、ブレーキ液がブレーキシリンダ
2へ供給され、ブレーキ液圧が再増圧する。このとき、
オリフィス12によってブレーキ液の流量が制限される
ので、ブレーキシリンダ2のブレーキ液圧は緩やかに上
昇するようになり、車輪が早急に再びスキッド状態にな
ることが防止される。
【0033】このように本実施例においては、ブレーキ
シリンダ圧の減圧は急速に行われるので制動車輪のスキ
ッドが迅速に解消されるとともに、ブレーキシリンダ圧
の増圧は緩速に行われるので再増圧時に制動車輪が早急
に再びスキッド状態になることが防止され、良好なアン
チスキッドブレーキ制御が行われるようになる。
【0034】そして1回のブレーキ作動中に、車輪が再
びスキッド状態となると、アンチスキッド制御は再び減
圧過程となり、再びブレーキシリンダ2は減圧状態とな
る。車輪がスキッド状態を解消すると、再びブレーキシ
リンダ2は再増圧状態となる。
【0035】これらの2回目以降の減圧時の作動および
再増圧は、前述と同様にそれぞれ図4および図5に示す
ようになる。このようにブレーキ液圧の減圧および再増
圧動作を繰り返し行うことにより、アンチスキッドブレ
ーキ制御が行われる。
【0036】ブレーキペダルを離してブレーキを解除す
ると、マスタシリンダ1のブレーキ液圧が減少するので
、室24の圧力が室26の圧力よりも低くなる。この差
圧による力とオリフィス12を介して加えられるスプリ
ング39のばね力との合力により、弁体23がオリフィ
ス12とともに上昇して弁座42aから離座し、遮断弁
4は供給通路3が連通するA位置となる。またブレーキ
の解除によりオリフィス13前後の差圧がなくなるため
、スプリング17のばね力によりスプール弁体28も上
昇して第2ハウジング27に当接する。こうして、流路
切換弁11は、バイパス通路8が連通するC位置となる
。こうして、遮断弁4、流路切換弁11および減圧弁1
4は、図2に示す通常状態に設定される。
【0037】ところで、図4に示すようにスプール弁体
28が下降した減圧状態で、スプール弁体28がスティ
ックを起こすとスプール弁体28は固着してしまい、図
6に示すように再増圧時にスプール弁体28が上昇しな
く、孔28bと孔43bとが遮断状態に保持されたまま
となる。一方、このときマスタシリンダ1の液圧がブレ
ーキシリンダ2の液圧よりも大きい、すなわち室24の
液圧が室26の液圧よりも大きくなっているので、遮断
弁4は弁体23が弁座42aに着座した遮断位置Bに保
持されたままとなっている。このため再増圧時に、マス
タシリンダ1およびポンプ19からのブレーキ液が流路
切換弁11および遮断弁4のいずれからもブレーキシリ
ンダ2へ供給することはできなくなる。
【0038】しかし、本実施例の場合はオリフィス12
とスプール弁体28との間にスプリング39を縮設して
いるので、このスプリング39のばね力によって弁体2
3を押し上げることにより、ブレーキ液をブレーキシリ
ンダ2へ送給することができるようになっている。すな
わち、図6に示す状態から図7に示すようにブレーキペ
ダルを戻すと、室24内のブレーキ液がマスタシリンダ
1の方へ戻り、室24内の液圧が小さくなる。このため
、室24と室26との差圧が小さくなり、この差圧によ
る押し下げ力とスプリング5のばね力との合力よりも、
スプリング39の押し上げ力が大きくなるため、弁体2
3は押し上げられて弁座42aから離座する。したがっ
て、遮断弁4が連通位置Aとなり、図7に示すようにブ
レーキシリンダ2のブレーキ液がマスタシリンダ1の方
へ戻る。
【0039】この状態で、図8に示すように再びブレー
キペダルを踏み込むと、マスタシリンダ1からのブレー
キ液が開弁している遮断弁4を通ってブレーキシリンダ
2へ供給されるようになる。これにより、ブレーキが確
実に作動する。
【0040】なお、本発明は前述の実施例に限定される
ことなく種々の設計変更が可能である。例えば前述の実
施例では、スプール弁体28を移動させる差圧を発生さ
せるためのオリフィス13をスプール弁体28に設ける
ものとしているが、オリフィス13はスプール弁体28
以外の排出通路10の適当な箇所に設けることができる
。その場合、オリフィス13により生じた差圧をスプー
ル弁体28に導くためのパイロット通路を設ける必要が
あることは言うまでもない。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によるアンチスキッドブレーキ制御装置によれば、アン
チスキッドブレーキ制御中の減圧時にスプール弁体がス
ティックを起こして固着しても遮断弁を開くことができ
るので、スプール弁体のスティック時にも、ブレーキを
確実に作動させることができる。また付勢手段を請求項
2の発明のように構成することにより、アンチスキッド
制御装置を簡単な構造でコンパクトに形成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるアンチスキッドブレーキ制御装置
の一実施例におけるブレーキ制御回路図である。
【図2】遮断弁、流路切換弁および減圧弁からなる弁組
立体を示し、通常ブレーキ状態を示す断面図である。
【図3】図2おけるオリフィスが設けられている部分の
部分拡大断面図である。
【図4】減圧状態を示す、図2と同様の断面図である。
【図5】再増圧状態を示す、図2と同様の断面図である
【図6】スプール弁体が固着した状態を示す、図2と同
様の断面図である。
【図7】スプール弁体の固着時にブレーキペダルを戻し
た状態を示す、図2と同様の断面図である。
【図8】スプール弁体の固着時にブレーキペダルを再び
踏み込んでブレーキをかけた状態を示す、図2と同様の
断面図である。
【符号の説明】
1…マスタシリンダ、2…ブレーキシリンダ、3…ブレ
ーキ液供給通路、4…遮断弁、5…スプリング、8…バ
イパス通路、9…サンプ装置、10…排出通路、11…
流路切換弁、12,13,21…オリフィス、14…減
圧弁、17…スプリング、19…ポンプ、20…ボリュ
ーム室、22…弁組立体、23…弁体、28…スプール
弁体、39…スプリング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  マスタシリンダとブレーキシリンダと
    を連通する第1供給通路と、この第1供給通路に配設さ
    れ、アンチスキッドブレーキ制御時に前記第1供給通路
    を遮断する遮断弁と、前記マスタシリンダと前記ブレー
    キシリンダとを前記遮断弁を迂回して連通する第2供給
    通路と、前記ブレーキシリンダに供給されたブレーキ液
    が排出されるサンプ装置と、前記ブレーキシリンダとこ
    のサンプ装置とを連通する排出通路と、前記サンプ装置
    に貯溜されたブレーキ液を前記第2供給通路に圧送還流
    させるポンプと、前記排出通路に設けられた常閉の2方
    電磁弁と、前記第2供給通路に配設され、前記マスタシ
    リンダおよび前記ポンプの吐出側から前記ブレーキシリ
    ンダへのブレーキ液の流れを制限する第1オリフィスを
    有する流量制御手段と、前記排出通路に設けられた第2
    オリフィスと、前記第2供給通路に配設され、前記ポン
    プの吐出側および前記マスタシリンダと前記ブレーキシ
    リンダとを連通もしくは遮断する流路切換弁とを備え、
    前記流路切換弁はスプール弁から構成されており、この
    スプール弁のスプール弁体は、アンチスキッドブレーキ
    制御中のブレーキシリンダ減圧時には、前記ポンプの吐
    出側及び前記マスタシリンダと前記ブレーキシリンダと
    を遮断しかつ前記ブレーキシリンダを前記サンプ装置に
    連通する第1位置に設定されるとともに、アンチスキッ
    ドブレーキ制御中のブレーキシリンダ増圧時には、前記
    ポンプの吐出側および前記マスタシリンダと前記ブレー
    キシリンダとを前記流量制御手段を介して連通させる第
    2位置に設定されるようになっており、また前記遮断弁
    は摺動弁体とこの摺動弁体が着座する弁座とから構成さ
    れ、前記摺動弁体は第1スプリングにより常時弁座側に
    付勢されており、更に前記摺動弁体を前記弁座から離座
    する方向へ付勢する付勢手段が設けられていることを特
    徴とするアンチスキッドブレーキ制御装置。
  2. 【請求項2】  前記付勢手段は前記摺動弁体と前記ス
    プール弁体との間に縮設された第2スプリングで構成さ
    れ、該第2スプリングは、少なくとも前記スプール弁体
    が前記第1位置に設定されたときのばね力が、前記摺動
    弁体が前記弁座に着座しているときの前記第1スプリン
    グのばね力よりも大きく設定されていることを特徴とす
    る請求項1記載のアンチスキッドブレーキ制御装置。
JP2476691A 1991-02-19 1991-02-19 アンチスキッドブレーキ制御装置 Pending JPH04262949A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11193476B2 (en) 2016-12-21 2021-12-07 Samsung Electronics Co., Ltd. Scroll compressor

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