JPH04262532A - 絶縁膜形成方法 - Google Patents

絶縁膜形成方法

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JPH04262532A
JPH04262532A JP2247191A JP2247191A JPH04262532A JP H04262532 A JPH04262532 A JP H04262532A JP 2247191 A JP2247191 A JP 2247191A JP 2247191 A JP2247191 A JP 2247191A JP H04262532 A JPH04262532 A JP H04262532A
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JP
Japan
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film
gas
substrate
insulating film
reactor
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JP2247191A
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Inventor
Hisashi Fukuda
永 福田
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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  • Formation Of Insulating Films (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は絶縁膜形成方法、特に
膜厚の極めて薄い絶縁膜を高品質に形成するための方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】最先端技術により形成されるシリコン集
積回路、特にMOS(Metal  Oxide  S
emiconductor)集積回路では膜厚が極めて
薄い酸化膜がゲート絶縁膜に用いられる。とりわけ1.
0μm以下のゲート長を有するサブミクロンMOSデバ
イスでは膜厚が例えば100オングストローム(以下、
A°の記号で示す場合がある)以下となる酸化膜が用い
られ、このように膜厚を薄くすることによって利得の向
上を図っている。
【0003】酸化膜の形成は、例えば文献:「VLSI
製造技術、徳山    巍、橋本  哲一編著、日経B
P社、P.83(1989)」に示されるように次のよ
うにして行われる。
【0004】この文献に開示されている方法では、先ず
、電気炉によって800〜1200℃に加熱した石英管
内に、清浄化した基板を配置する。その後、酸化膜形成
のための酸化性ガスを石英管内に導入する。酸化性ガス
としては例えば、乾燥した酸素ガス、或いは酸素および
水素の混合ガス、或いは塩酸を霧状にして酸素ガスと混
合したガスを用いる。酸化性ガスを導入した石英管内に
、形成しようとする膜厚に見合った一定時間、一定温度
で基板を放置して酸化膜を連続成長させることによって
、均一な膜厚の酸化膜を基板表面に形成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上に
述べた酸化膜形成方法では、酸化膜を休みなく連続成長
させているので、例えば、100A°以下の薄い領域の
膜厚を制御するのが困難であった。そのため、このよう
な薄い酸化膜を形成する場合、その膜厚制御を行うため
には、800℃以下に酸化温度を下げて酸化速度を下げ
る(以下、これを低温酸化法と称することもある)か、
或いは窒素で酸素を希釈して酸化速度を下げて行う方法
(以下、これを希釈酸化法と称することもある)をとっ
ていた。
【0006】しかしながら、低温酸化法ではシリコン酸
化膜/シリコン(基板)界面が凹凸面となって粗れ、リ
ーク電流の増加、耐圧の低下を招くという問題があった
。一方、希釈酸化法の場合では、一般に1000℃以上
の高温で長時間熱処理を行うため、不純物の再分布が生
じ、不純物の分布が設計通りにならない等の問題があっ
た。それ故、上述のいずれの方法を行っても、薄い酸化
膜の絶縁破壊耐性等の膜質自体の向上は望めなかった。
【0007】また、これらの低温酸化法、希釈酸化法に
より得られる酸化膜は一般に緻密ではなく、シリコン/
シリコン酸化膜界面や、酸化膜中に原子の不安定の結合
状態、例えば、未結合手やシリコン原子の不対結合や、
弱い結合を含むSi−Si結合、Si−O結合、O−O
結合、或いは歪んだSi−O−Si結合が多く存在する
非結晶構造となっているため、そもそも界面準位(Di
t)が高くなる傾向があった。このように形成された酸
化膜を、MOS型電界効果トランジスタのゲート酸化膜
として使用する場合、上記の現象に起因して種々の問題
が生じている。例えば、ゲート長1.0μm以下の微細
MOS型電界効果トランジスタにおいては、チャネル領
域で発生したホットエレクトロンが酸化膜中に侵入した
場合、電子はこのようなシリコン原子の不対結合や、歪
んだSi−O−Si結合にトラップされ、新たな界面準
位を発生させ、そのためMOS型トランジスタにおける
閾値電圧の変動や、伝達コンダクタンスの低下を引き起
こすという問題が生じる。
【0008】また、このようにして形成された酸化膜を
用いてMOS構造を構成し、このMOS構造の耐圧試験
を行うと、酸化膜中のシリコン原子の不対結合や歪んだ
Si−O−Si結合等のような結合が切れることにより
、新たなトラップが当該酸化膜中に発生し、このトラッ
プが絶縁破壊の原因となる。
【0009】この発明は、上述した従来の問題点に鑑み
なされたものであり、従って、この発明の目的は、絶縁
膜形成中に生じる不安定な結合手等に起因する膜欠陥を
低減し膜質の優れた薄い絶縁膜を形成できる、絶縁膜形
成方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的の達成を図るた
め、この発明によれば、同一の反応炉内でシリコンの下
地に対し絶縁膜形成用ガス雰囲気中で加熱処理を行って
この下地に絶縁膜を形成するに当り、反応炉内で還元性
ガス雰囲気中での加熱処理を行ってシリコンの下地を清
浄化する工程と、エピタキシャル膜形成用ガス雰囲気中
で加熱処理を行って前記下地にエピタキシャル膜を形成
する工程と、前記エピタキシャル膜上に、絶縁膜形成用
の酸化性ガス雰囲気中で、加熱処理を行って、絶縁膜と
してのSiO2膜を形成する工程とを含むことを特徴と
する。
【0011】この発明の実施に当り、好ましくは、絶縁
膜の成膜の前処理として、前記下地に対し還元性ガス雰
囲気中で加熱処理を行い、清浄化した下地とするのが良
い。
【0012】さらに、この発明の実施に当り、エピタキ
シャル形成用ガスをSiH4、SiH2Cl2、Si(
CH3)2のうちの一つのガスないしは、任意の二つま
たは三つの混合ガスとするのが良い。
【0013】また、この発明の実施に当り、絶縁膜形成
用の酸化性ガスを酸素(O2)ガスおよび一酸化二窒素
(N2O)ガスのいずれか一方のガスとするのが良い。
【0014】また、この発明の実施に当り、好ましくは
、加熱処理を赤外線照射により行うのが良い。
【0015】尚、ここでシリコンの下地とは、シリコン
基板はもとより、その他に、このシリコン基板にエピタ
キシャル層を形成したもの、その他、これらに限らず基
板やエピタキシャル層に素子が作り込まれている中間体
等、絶縁膜が形成されるべき広く下地を意味している。
【0016】
【作用】上述したこの発明の絶縁膜形成方法によれば、
同一反応炉内で、還元性ガスを用いて下地の清浄化をし
た後に、エピタキシャル膜形成用の原料ガスを用いて、
下地上に基板と同一の原子をエピタキシャル成長させ、
薄くてかつ平坦なエピタキシャル膜を形成する。続いて
、酸化性ガスを用いてエピタキシャル膜上に絶縁膜を形
成する。
【0017】従って、エピタキシャル膜の表面は原子層
オーダで平坦であるので、エピタキシャル膜と絶縁膜と
の界面近傍での原子の不対結合や歪んだ結合は減少する
。また、赤外線ランプを用いて短時間の加熱処理を行う
ので不純物の再分布が少ない。また、同一反応炉内で成
膜を連続して行うので不純物の混入が少ない。その結果
、膜欠陥のない、また絶縁破壊の恐れのない高品質の膜
となる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照し、この出願の発明の実施
例につき説明する。
【0019】尚、図面は発明が理解出来る程度に、各構
成成分の寸法、形状および配設位置を概略的に示してい
るにすぎない。また、以下の説明では、特定の材料およ
び特定の数値的条件を挙げて説明するが、これら材料お
よび条件は単なる好適例にすぎず、従ってこれらに何ら
限定されるものではない。
【0020】先ず、この発明の方法の説明に入る前に、
この発明を実施するための装置につき説明する。 <この発明の実施のために使用して好適な絶縁膜形成装
置の構造の実施例の説明>図3はこの発明の方法を実施
するための絶縁膜形成装置の主要部(主として反応炉お
よび加熱部の構成)を概略的に示す断面図である。尚、
図3では反応炉内に基板を設置した状態を示す。
【0021】また図4はこの発明の実施例の説明に供す
る図であり、絶縁膜形成装置の全体構成を概略的に示す
図である。
【0022】図3にも示すように、この絶縁膜形成装置
は、基板が設置される反応炉10と、反応炉10内の真
空排気を行うための排気手段12と、ガス供給部14と
、加熱処理を行うための加熱部16とを備えて成る。 以下、この装置の構造の実施例につき説明する。
【0023】図3にも示すようにこの実施例では、反応
炉(チャンバー)10を例えば本体10a、蓋部材10
bおよび昇降部材10cから構成する。本体10aおよ
び昇降部材10cの形成材料としては、例えばステンレ
スを、また蓋部材10bおよび後述の支持体20の形成
材料としては、例えば石英を用いるか、または、その逆
の組み合わせで用いてもよい。
【0024】本体10aおよび昇降部材10cは分離可
能に一体となって凹部aを形成するものであり、昇降部
材10cの凹部aの側に基板18を載せるための支持体
20を設けて昇降部材10cの昇降によって支持体20
をのせた基板18を反応炉10内へ入れ或いは反応炉1
0外へ取り出せるようにする。図示例では昇降部材10
cを例えば機械的に昇降させるための昇降部材10cを
昇降装置22と連結させている。
【0025】また蓋部材10bを着脱自在に本体10a
に取り付ける。本体10aと蓋部材10bおよび昇降部
材10cとの間には気密保持部材24例えばバイトンパ
ッキンを設けており、従って反応炉10内の真空引きを
行った際に気密保持部材24を介し、気密状態が形成で
きるように成している。
【0026】また凹部aの基板近傍位置に基板18の表
面温度を測定するための温度測定手段26例えばオプテ
ィカルパイロメータを設ける。
【0027】さらにこの実施例では加熱部16を任意好
適な構成の赤外線照射手段、例えば赤外線ランプ16a
とこの手段16aを支持するための支持部材16bとを
以って構成する。赤外線ランプ16aとしては基板18
を効率良く加熱できる波長域の光を発するランプとする
のが良く、基板材料に応じた任意好適なランプで構成す
る。この実施例では、タングステンハロゲンランプその
他の任意好適なランプを用いる。好ましくは、複数個の
赤外線ランプ16aを反応炉10内の加熱を均一に行え
るように配置する。
【0028】通常、赤外線ランプ16aは、反応炉10
外に配置する。この際、反応炉10の一部を赤外線を透
過する材料を以って構成し、赤外線を反応炉10外から
反応炉10内に透過させるようにする。既に説明したよ
うに、この実施例では、蓋部材10bを石英で構成して
あるので、赤外線を透過することができる。
【0029】加熱部16の構成および配設位置は後述す
る加熱処理を行える任意好適な構成および配設位置とし
て良く、例えば加熱部16をヒータを以って構成し、こ
のヒータを反応炉10内に設けるようにしても良い。
【0030】支持部材16bの配設位置をこれに限定す
るものではないが、図示例では支持部材16bを支持部
材16bと本体10aとの間に蓋部材10bおよび本体
10aの当接部を閉じ込めるように、本体10aに着脱
自在に取り付け、さらに支持部材16bと本体10との
間に気密保持部材24を設ける。このように支持部材1
6bを設けることによって反応炉10内の真空気密性の
向上が図れる。
【0031】尚、図3において符号28は反応炉10お
よびガス供給部14の間に設けたガス供給管、また30
は反応炉10および排気手段12の間に設けた排気管を
示す。
【0032】次に図4を参照してこの実施例の真空排気
系およびガス供給系につき説明する。尚、真空排気系お
よびガス供給系を以下に述べる例に限定するものではな
い。
【0033】先ず真空排気系につき説明する。この実施
例では排気手段12を例えばターボ分子ポンプ12aと
このポンプ12aと接続されたロータリーポンプ12b
とを以って構成する。排気手段12を例えば図示のよう
に配設した排気管30およびバルブを介して反応炉10
と連通させて接続する。
【0034】図4において32a〜32dは排気管30
に連通させて設けた真空計(或いは圧力ゲージ)であり
、真空計32aおよび32dを例えば1〜10−3(1
0のマイナス3乗)Torrの範囲の圧力測定に用いる
バラトロン真空計(或いはピラニー真空計)とし、また
真空計32bおよび32cを例えば10−3〜10−8
(10のマイナス8乗)Torrの範囲の圧力測定に用
いるイオンゲージとする。真空計32bと排気管30と
の間には真空計32bを保護するための自動開閉バルブ
34を設け、真空計32bの動作時に真空計32bに対
して10−3(10のマイナス3乗)Torr以上の圧
力を負荷しないようにバルブ34の開閉を自動制御する
。36a〜36fは排気手段12および反応炉10の間
に設けられる自動開閉バルブであり、これらバルブ36
a〜36fをそれぞれ任意好適に開閉することによって
、反応炉10内の圧力を任意好適な圧力に制御し反応炉
10内に低真空排気状態および高真空排気状態を形成す
る。
【0035】さらに38は圧力調整用のニードルバルブ
および40はレリーフバルブであり、バルブ40は反応
炉10内の圧力が大気圧例えば760Torrを越えた
場合に自動的に開放し、バルブ40の開放によってガス
供給部14から反応炉10内へ供給されたガスを排気す
る。
【0036】次にガス供給系につき説明する。この実施
例ではガス供給部14を還元性ガス源14a、原料ガス
源14b、酸化性ガス源14cおよびパージ用ガス源例
えば不活性ガス源14dを以って構成する。ガス供給部
14を例えば図示のように配設した供給管28およびバ
ルブを介して反応炉10と連通させて接続する。
【0037】図4において42はガス供給系、44はバ
ルブ、46a〜46d、48aおよび48bは自動開閉
バルブ、50aおよび50bはガス供給部14から反応
炉ガスへ導入されるガスに関する自動ガス流量コントロ
ーラである。
【0038】バルブ44、48a、48b、46a〜4
6dをそれぞれ任意好適に開閉することによって、所望
のガスをガス供給部14から反応炉10へ供給できる。 <この発明の絶縁膜形成方法の実施例の説明>次に、こ
の発明の絶縁膜形成方法につき説明する。
【0039】また、図1は、この発明の説明に供する、
加熱サイクルを説明するための図である。図の横軸は時
間および縦軸は温度をプロットして示してある。
【0040】図2の(A)〜(E)は、この発明の絶縁
膜形成方法の一実施例の説明に供する工程図であり、各
図は、主要工程段階で得られた構造体を断面の切り口を
概略的に示してある。
【0041】また、以下の説明では図3および図4を適
宜参照されたい。
【0042】この発明では、反応炉10内の支持体20
に基板18を設置した後、基板の清浄化を行ってから、
Siエピタキシャル膜の成膜、絶縁膜の成膜およびポリ
Siの成膜処理を連続して行う。以下、これにつき順次
説明する。 ■[清浄化]この絶縁膜の成膜前の基板の清浄化法につ
いては、この出願に係る出願人等によって既に提案され
ているが、この発明の方法でもこの清浄化方法を用いる
のが好適であり、これにつき説明する。 前処理   この発明における実施例では、下地として例えばシ
リコン基板を用意し、前処理として従来行われている如
く、化学薬品、純水等を用いて基板18の前洗浄を行う
【0043】次に反応炉10内に基板18を設置する。 基板18は昇降部材10cの支持体20上に固定する。 この際、基板18は空気に一旦さらされるので、基板表
面に自然酸化膜18aが形成されている(図2の(A)
)。
【0044】次に、これらの前処理後、基板表面の清浄
化処理を行う。この清浄化処理は、還元性ガス雰囲気中
で、加熱処理を行って基板18を反応炉10内で清浄化
する。
【0045】以下、この基板の清浄化処理工程につき説
明する。 自然酸化膜の除去   基板の清浄化に当り、先ずバルブ44、48b、4
6dを閉じて基板18を設置した反応炉10内への不活
性ガスの供給を停止する。
【0046】次に、排気手段12によって反応炉10内
を例えば1×10−6(10のマイナス6乗)Torr
の高真空に真空排気し、反応炉10内を清浄化する。こ
の真空排気を行うためバルブ38、36a、36e、3
6f、34を閉じておいてバルブ36b、36c、36
dを開きロータリーポンプ12bを作動させ、反応炉1
0内の圧力を真空計32aでモニター(監視)しながら
真空排気を行う。そして反応炉10内が例えば1×10
−3(10のマイナス3乗)Torrの圧力となった後
、バルブ36c、36dを閉じてバルブ36e、34を
開き、真空計32bで反応炉10内の圧力をモニターし
ながら1×10−6(10のマイナス6乗)Torrま
で反応炉10内を真空排気する。
【0047】高真空に反応炉10内を排気したら、次に
反応炉10内に還元性ガス例えば水素ガスを導入する(
図1にIの時間領域で示すH2フロー)。還元性ガスの
導入に当っては、次に行う還元性ガス雰囲気中での加熱
処理において、反応炉10内の減圧状態を維持するため
に、バルブ36b、36e、34を閉じてバルブ38、
36aを開いた状態としてこの状態でバルブ44、48
a、46aを開いて還元性ガス例えば水素ガスを反応炉
10内に供給する。
【0048】反応炉10内の減圧状態の維持は還元性ガ
スを導入しながらバルブ38を操作するとともに還元性
ガスの流量と自動流量コントローラ50aで調節するこ
とによって行える。この実施例では、反応炉10内を例
えば100〜10−2(10のマイナス2乗)Torr
の低真空の減圧状態に維持する。
【0049】次に加熱部16によって自然酸化膜18a
(図1の(A)参照)の除去のための加熱処理を行う(
図1のH2フロー中H1で示す時間期間の加熱)。この
加熱処理によって還元性ガス雰囲気中で基板18を加熱
して基板18の自然酸化膜18aを還元し自然酸化膜を
基板18から除去する(図2の(B))。基板18の加
熱は例えば基板18への赤外線照射によって行う。 尚、既に説明したように、この実施例では反応炉10内
を減圧状態に維持しながら加熱処理を行う。これにより
、自然酸化膜の還元による反応生成物が反応炉10外へ
排気され、その結果、反応生成物によって基板18およ
び反応炉10内が汚染される度合を低減出来る。
【0050】この加熱処理では、基板18の表面温度を
温度測定手段26で測定しながら、例えば基板18の表
面温度を50℃/秒〜200℃/秒の間の適当な割合で
、好ましくは、約100℃/秒で、上昇させて約100
0℃となったら約10〜30秒間1000℃の状態を保
持するように、基板18の加熱を制御する。
【0051】次に、加熱部16による基板18の加熱を
停止すると共にバルブ46aを閉じて還元性ガスの供給
を停止し、そして基板18の表面温度が室温、例えば約
25℃となるまで基板18が冷却するのを待つ。この冷
却は基板18が自然に冷却するようにしても良いし、強
制的に冷却するようにしても良い。強制冷却は例えばバ
ルブ48aを閉じてバルブ48b、46dを開けて不活
性ガスを大量に反応炉10内に導入することによって行
える。
【0052】次にバルブ38、36aを閉じてバルブ3
6b、36eを開けて反応炉10内を例えば1×10−
6(10のマイナス6乗)Torrの高真空に排気し、
反応炉10内を清浄化する。 ■[Siエピタキシャル膜の成膜]次に原料ガス雰囲気
中で加熱処理を行って基板18にSiエピタキシャル膜
を形成するためバルブ36b、36eを閉じ、バルブ3
8、36a、48a、46bを開き、原料ガス例えばシ
ラン(SiH4)ガスを反応炉10内に供給する(図1
にIIで示す時間領域の(SiH4)フロー)。このと
きSiエピタキシャル膜形成時の反応生成物を反応炉1
0外に排気するため、反応炉10内を例えば100〜1
0−2(10のマイナス2乗)Torrの低真空の減圧
状態に維持する。
【0053】次に、加熱部16による加熱処理によって
基板18表面にSiエピタキシャル層20を形成する(
図2の(C))。
【0054】この基板18の加熱は加熱部16の赤外線
ランプ16aによって行う。この際、例えば、基板表面
温度を温度測定手段26で測定しながら、例えば50℃
/秒〜200℃/秒の間の適当な割合で、好ましくは、
昇温速度約100℃/秒で、加熱温度T1である約10
00℃まで上昇させ、好ましくは、約20秒間(図1に
H2で示す時間期間)、約1000℃に保持するように
行う。この場合、上昇温度を一定の割合で行うのが好適
であるが、それはエピタキシャル膜の成長度合を一定に
して品質の良い膜を形成するためである。尚、昇温速度
を上述したような範囲としたのは膜厚の制御性およびま
たは品質の良い膜を形成するためである。また、加熱温
度T1を約1000℃としたのは、エピタキシャル膜の
成膜に要する、好ましい最低の温度であるからである。 また、時間期間H2を約20秒間程度としたのは膜厚の
制御性およびまたは膜質の観点からである。このような
条件で、基板を加熱することによって膜厚約100A°
という薄く、かつ平坦なSiエピタキシャル膜を基板上
に形成できる。
【0055】Siエピタキシャル膜の膜厚制御は例えば
、加熱温度、加熱時間および原料ガスの流量を調整する
ことによって行える。
【0056】所望の膜厚のエピタキシャル膜20を形成
したら、次に基板18の加熱を停止し、次に基板18を
室温例えば25℃まで冷却する。
【0057】次にバルブ38、36aおよび48a、4
6bを閉じ、バルブ36b、36eを開き、反応炉10
内を例えば1×10−8(10のマイナス8乗)Tor
rの高真空に排気する。 ■[酸化膜の成膜]次に酸化性ガス雰囲気中で加熱処理
を行って基板18に酸化膜を形成するためバルブ38、
36a、48b、46cを開き、酸化性ガス例えば酸素
(O2)ガスを反応炉10内に供給する(図1にIII
で示す時間領域のO2フロー)。この時酸化膜形成時の
反応生成物を反応炉10外に排気するため、反応炉10
内を例えば100〜10−2(10のマイナス2乗)T
orrの低真空の減圧状態に維持する。
【0058】次に、加熱部16による加熱処理によって
基板18を加熱してエピタキシャル膜20の上に酸化膜
51を形成する(図2の(D))。
【0059】この基板18の加熱は加熱部16の赤外線
ランプ16aによって行う。この際、例えば、基板表面
温度を温度測定手段26で測定しながら、例えば50℃
/秒〜200℃/秒の間の適当な割合で、好ましくは、
昇温速度約100℃/秒で、加熱温度T1である約10
00℃まで上昇させ、好ましくは、約30秒間(図2に
H3で示す時間期間)、約1000℃に保持するように
行う。この場合、上昇温度を一定の割合で行うのが好適
であるが、それは酸化膜等の絶縁膜の成長度合いを一定
にして品質の良い膜を形成するためである。尚、昇温速
度を上述したような範囲としたのは膜厚の制御性および
または品質の良い膜を形成するためである。また、加熱
温度T1を約1000℃としたのは、絶縁膜の成膜に要
する、好ましい最低の温度であるからである。また、時
間期間H3を約30秒間程度としたのは膜厚の制御性お
よびまたは膜質の観点からである。このような条件で、
基板を加熱することによって膜厚約50A°という薄い
、良質の酸化膜を形成できる。
【0060】酸化膜の膜厚制御は例えば、酸化温度、酸
化時間および酸化ガスの流量を調整することによって行
える。
【0061】所望の膜厚の酸化膜51を形成したら、次
に基板18の加熱を停止し、室温例えば25℃まで冷却
する。
【0062】次にバルブ38、36a、48b、46c
を閉じ、バルブ36b、36eを開き、反応炉10内を
例えば1×10−8(10のマイナス8乗)Torrの
高真空に排気する。 ■[ポリSi膜の成膜]次に原料ガス雰囲気中で加熱処
理を行って基板18面上のSiO2膜上にポリシリコン
膜を形成するためバルブ36b、36eを閉じ、バルブ
38、36a、48a、46bを開き、原料ガス例えば
SiH4ガスを反応炉10内に供給する(図1にIVで
示す時間領域の(SiH4)フロー)。この時ポリSi
膜形成時の反応生成物を反応炉10外に排気するため、
反応炉10内を例えば100〜10−2(10のマイナ
ス2乗)Torrの低真空の減圧状態に維持する。
【0063】次に、加熱部16による加熱処理によって
基板18を加熱して酸化膜51表面にポリSi膜53を
形成する(図2の(E))。
【0064】この基板18の加熱は加熱部16の赤外線
ランプ16aによって行う。この際、例えば、基板表面
温度を温度測定手段26で測定しながら、例えば50℃
/秒〜200℃/秒の間の適当な割合で、好ましくは、
昇温速度約100℃/秒で、加熱温度T2である約65
0℃まで上昇させ、好ましくは、約40分間(図1にH
4で示す時間期間)、約650℃に保持するように行う
。この場合、上昇温度を一定の割合で行うのが好適であ
るが、それはポリSi膜の成長度合いを一定にして品質
の良い膜を形成するためである。尚、昇温速度を上述し
たような範囲としたのは膜厚の制御性およびまたは品質
の良い膜を形成するためである。また、加熱温度T2を
約650℃としたのは、ポリSi膜の成膜に要する、好
ましい最低の温度であるからである。また、時間期間H
4を約40分間程度としたのはポリSiが電極として使
用できる膜厚約3000〜4000A°にまで成長に要
する時間期間からである。このような条件で基板を加熱
することによって良質のポリSi膜を形成できる。
【0065】ポリSi膜の膜厚制御は例えば、加熱温度
、加熱時間および原料ガスの流量を調整することによっ
て行える。
【0066】所望の膜厚のポリSi膜53を形成したら
、次に基板18の加熱を停止し、室温例えば25℃まで
冷却する。
【0067】次にバルブ38、36aおよび48a、4
6bを閉じ、バルブ36b、36eを開き、反応炉10
内を例えば1×10−8(10のマイナス8乗)Tor
rの高真空に排気する。
【0068】その後、36b、36eを閉じ、バルブ4
8b、46dを開き不活性ガス、例えば窒素を反応炉1
0内に大気圧になるまでパージし、ポリSi膜53が酸
化することを防止する。
【0069】この発明は、上述した実施例のみに限られ
るものではなく、以下に説明するような種々の変更また
は変形を加えることができる。
【0070】上述した実施例では、エピタキシャル膜形
成用ガスをSiH4として説明したが、これに限定され
るものではなく、SiH2Cl2ガスまたはSi(CH
3)2H3ガスを用いてもよいし、或いは、SiH4、
SiH2Cl2およびSi(CH3)2H3のガス群か
ら選ばれた任意の2種以上の混合ガスを用いてもよい。
【0071】また、上述した実施例では酸化性ガスとし
て酸素(O2)ガスを用いたが、この酸素ガスの代わり
に例えば一酸化二窒素(N2O)ガスのような酸素を含
むガスを用いても同様に十分な酸化効果を上げることが
できる。
【0072】さらに、還元性ガスとして水素ガスを用い
たが、これに限定されるものではなく、水素ガスを含む
ガスであれば良い。
【0073】上述の実施例では、各加熱処理を赤外線ラ
ンプにより行っているが、これは基板の加熱および冷却
を応答性よく行うためである。しかし、この発明では、
この加熱処理は、アークランプやレーザビームさらには
ヒータ等で赤外線照射を行ってもよい。
【0074】また、上述した実施例では、絶縁膜の形成
前に還元ガス雰囲気中で加熱を行って下地である基板の
清浄化をしているが、所要に応じて、この処理は省いて
も勿論良い。
【0075】
【発明の効果】上述した説明からも明らかなように、こ
の発明の絶縁膜形成方法によれば、シリコンの下地上に
成長した薄くかつ原子のオーダで平坦なSiエピタキシ
ャル膜上に酸化膜を形成し絶縁膜としているので、Si
O2/Si界面近傍でのシリコン原子の不対結合や、歪
んだSi−O−Si結合が減少する。
【0076】また、この発明では、加熱処理に赤外線ラ
ンプを用いることにより、短時間の加熱で処理できるの
で、絶縁膜中の不純物の再分布を抑制できる。
【0077】従って、絶縁膜上にポリシリコン層を形成
し、MOS構造のゲート電極として用い、この発明によ
り形成した絶縁膜を用いて電子デバイス例えばMOS型
電界効果トランジスタを作製すると、トランジスタのチ
ャネル領域で発生したホットエレクトロンはトラップさ
れにくくなりそのため、従来のMOS型トランジスタで
見られた閾値電圧の変動や伝達コンダクタンスの低下が
起きにくくなり、これら電子デバイスの電気的特性と信
頼性を従来よりも向上させることができる。
【0078】さらに、本実施例において、エピタキシャ
ルSi膜、酸化膜そしてポリSi膜を減圧下、同一反応
炉内で連続して形成するため、工程中において微粒子の
発生が抑止されるため、雰囲気に含まれている不純物、
反応生成物等の酸化膜中への侵入がなくなり、絶縁耐圧
が著しく向上し、これら電子デバイスの電気的特性と信
頼性を従来よりも向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の絶縁膜形成方法の一実施例の説明に
供する図である。
【図2】(A)〜(E)は、この発明の絶縁膜形成方法
の一実施例の説明に供する工程図である。
【図3】この発明の絶縁膜形成方法の一実施例を実施す
るための装置の要部を概略的に示す断面図である。
【図4】この発明の絶縁膜形成方法の一実施例を実施す
るための装置の全体構成を概略的に示す図である。
【符号の説明】
10:反応炉 10a:本体 10b:蓋部材 10c:昇降部材 12:排気手段 12a:ターボ分子ポンプ 12b:ロータリーポンプ 14:ガス供給部 14a:還元性ガス源 14b:原料ガス源 14c:酸化ガス源 14d:不活性ガス源 16:加熱部 16a:赤外線ランプ 16b:支持部材 18:基板 18a:自然酸化膜 20:支持体 22:昇降装置 24:気密保持部材 26:温度測定手段 28:ガス供給管 30:排気管 32a〜32d:真空計 34、36a〜36f、38、40、44、46a〜4
6d、48a、48b:バルブ 50a、50b:ガス流量コントローラ51:酸化膜 53:ポリシリコン層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  同一の反応炉内でシリコンの下地に対
    し絶縁膜形成用ガス雰囲気中で加熱処理を行って該下地
    に絶縁膜を形成するに当り、反応炉内で還元性ガス雰囲
    気中での加熱処理を行ってシリコンの下地を清浄化する
    工程と、エピタキシャル膜形成用ガス雰囲気中で加熱処
    理を行って前記下地にエピタキシャル膜を形成する工程
    と、前記エピタキシャル膜上に、絶縁膜形成用の酸化性
    ガス雰囲気中で、加熱処理を行って、絶縁膜としてのS
    iO2膜を形成する工程とを含むことを特徴とする絶縁
    膜形成方法。
  2. 【請求項2】  請求項1に記載の絶縁膜形成方法にお
    いて、前記エピタキシャル層の構成原子が、前記下地を
    構成する原子と同一であることを特徴とする絶縁膜形成
    方法。
  3. 【請求項3】  請求項1に記載の絶縁膜形成方法にお
    いて、前記エピタキシャル形成用ガスをSiH4、Si
    H2Cl2およびSi(CH3)2H2のガス群から選
    ばれた1種のガスまたは2種以上の混合ガスとし、前記
    エピタキシャル膜をシリコンとすることを特徴とする絶
    縁膜形成方法。
  4. 【請求項4】  請求項1に記載の絶縁膜形成方法にお
    いて、前記絶縁膜形成用ガスを酸素(O2)ガスまたは
    一酸化二窒素(N2O)ガスとすることを特徴とする絶
    縁膜形成方法。
  5. 【請求項5】  請求項1に記載の絶縁膜形成方法にお
    いて、前記加熱処理を全て赤外線照射で行うことを特徴
    とする絶縁膜形成方法。
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