JPH04262172A - 高耐圧磁性流体シール装置用シールユニットの製造方法 - Google Patents
高耐圧磁性流体シール装置用シールユニットの製造方法Info
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- JPH04262172A JPH04262172A JP3042395A JP4239591A JPH04262172A JP H04262172 A JPH04262172 A JP H04262172A JP 3042395 A JP3042395 A JP 3042395A JP 4239591 A JP4239591 A JP 4239591A JP H04262172 A JPH04262172 A JP H04262172A
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Landscapes
- Sealing Of Bearings (AREA)
- Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係る高耐圧磁性流体シ
ール装置用シールユニットの製造方法は、真空機器のケ
ーシング内に設けた回転体を、このケーシング外に設け
たモータにより回転駆動する場合の様に、両側に大きな
圧力差が存在する壁面に設けた孔を貫通した回転軸の外
周面と上記孔の内周面との間の気密保持を図る為の、高
耐圧磁性流体シール装置用シールユニットを造る為に利
用する。
ール装置用シールユニットの製造方法は、真空機器のケ
ーシング内に設けた回転体を、このケーシング外に設け
たモータにより回転駆動する場合の様に、両側に大きな
圧力差が存在する壁面に設けた孔を貫通した回転軸の外
周面と上記孔の内周面との間の気密保持を図る為の、高
耐圧磁性流体シール装置用シールユニットを造る為に利
用する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等に組み込まれるハードデ
ィスクは、ケーシング内に設けた磁気記録素子である円
板を、ケーシング外に設けたモータにより回転駆動する
が、ハードディスク自体、塵等による汚れを極端に嫌う
為、上記モータの駆動軸がケーシングの壁面を貫通する
部分に、塵を通過させない様にする為の、シール装置を
設ける必要がある。
ィスクは、ケーシング内に設けた磁気記録素子である円
板を、ケーシング外に設けたモータにより回転駆動する
が、ハードディスク自体、塵等による汚れを極端に嫌う
為、上記モータの駆動軸がケーシングの壁面を貫通する
部分に、塵を通過させない様にする為の、シール装置を
設ける必要がある。
【0003】この様な部分に設置し、塵等の通過を阻止
する為のシール装置として従来から、図19に示す様な
磁性流体シール装置が、一般的に使用されている。
する為のシール装置として従来から、図19に示す様な
磁性流体シール装置が、一般的に使用されている。
【0004】この図19に於いて1は、アルミニウム、
合成樹脂等の非磁性材により造られたハウジング、2は
鉄等の磁性材により造られた軸で、シールユニット3は
、上記ハウジング1の内周面4と軸2の外周面5との間
の、円筒状の空間6内に設置されている。
合成樹脂等の非磁性材により造られたハウジング、2は
鉄等の磁性材により造られた軸で、シールユニット3は
、上記ハウジング1の内周面4と軸2の外周面5との間
の、円筒状の空間6内に設置されている。
【0005】上記シールユニット3は、軸方向(図19
の左右方向)に亙って着磁された円輪状の永久磁石7を
、磁性材により円輪状に造られた1対のポールピース8
、9によりサンドイッチ状に挟持し、各ポールピース8
、9の内周縁と軸2の外周面5との間の隙間10、10
内に磁性流体11を、上記永久磁石7の磁力によって保
持する事により、構成されている。上記永久磁石7と1
対のポールピース8、9との外径は、ハウジング1の内
径と同じか、僅かに大きくして、各部材7、8、9によ
り構成されるシールユニット3をハウジング1の内周面
に、内嵌固定したり、或は上記外径をハウジング1の内
径よりも僅かに小さくして、シールユニット3をハウジ
ング1の内周面に、接着剤により固定している。
の左右方向)に亙って着磁された円輪状の永久磁石7を
、磁性材により円輪状に造られた1対のポールピース8
、9によりサンドイッチ状に挟持し、各ポールピース8
、9の内周縁と軸2の外周面5との間の隙間10、10
内に磁性流体11を、上記永久磁石7の磁力によって保
持する事により、構成されている。上記永久磁石7と1
対のポールピース8、9との外径は、ハウジング1の内
径と同じか、僅かに大きくして、各部材7、8、9によ
り構成されるシールユニット3をハウジング1の内周面
に、内嵌固定したり、或は上記外径をハウジング1の内
径よりも僅かに小さくして、シールユニット3をハウジ
ング1の内周面に、接着剤により固定している。
【0006】シールユニット3は、前述の様に構成され
、上述の様にハウジング1の内周面4と軸2の外周面5
との間に装着して、磁性流体11と共に磁性流体シール
装置を構成する為、軸2の外周面5と各ポールピース8
、9の内周縁との間に保持された磁性流体11により、
ハウジング1の内側での軸2の回転に拘らず、ハウジン
グ1の内周面4と軸2の外周面5との間のシール性保持
が図られる。
、上述の様にハウジング1の内周面4と軸2の外周面5
との間に装着して、磁性流体11と共に磁性流体シール
装置を構成する為、軸2の外周面5と各ポールピース8
、9の内周縁との間に保持された磁性流体11により、
ハウジング1の内側での軸2の回転に拘らず、ハウジン
グ1の内周面4と軸2の外周面5との間のシール性保持
が図られる。
【0007】尚、ポールピース8、9を軸2の外周面5
に固定すると共に、磁性流体11、11を、各ポールピ
ース8、9の外周縁とハウジング1の内周面4との間に
設ける構造のものもある。
に固定すると共に、磁性流体11、11を、各ポールピ
ース8、9の外周縁とハウジング1の内周面4との間に
設ける構造のものもある。
【0008】更に、真空機器のケーシング内に設けた回
転体を、このケーシング外に設けたモータにより回転駆
動する場合の様に、両側に大きな圧力差が存在する壁面
に設けた孔を貫通した回転軸の外周面と、上記孔の内周
面との間の気密保持を図るには、図20に示す様な高耐
圧磁性流体シール装置が使用される。
転体を、このケーシング外に設けたモータにより回転駆
動する場合の様に、両側に大きな圧力差が存在する壁面
に設けた孔を貫通した回転軸の外周面と、上記孔の内周
面との間の気密保持を図るには、図20に示す様な高耐
圧磁性流体シール装置が使用される。
【0009】この図20に於いて、12は真空機器のケ
ーシングの壁面に固定されるホルダで、このホルダ12
の内側には、磁性材製の回転軸13が挿通されている。 そしてこの回転軸13を上記ホルダ12に、1対の軸受
14、14によって回転自在に支持している。又、ホル
ダ12の内側で、上記1対の軸受14、14の間に位置
する中間部分には、非磁性材製のハウジング15を内嵌
支持し、このハウジング15の内周面と上記回転軸13
の外周面との間に、高耐圧磁性流体シール装置を設けて
いる。
ーシングの壁面に固定されるホルダで、このホルダ12
の内側には、磁性材製の回転軸13が挿通されている。 そしてこの回転軸13を上記ホルダ12に、1対の軸受
14、14によって回転自在に支持している。又、ホル
ダ12の内側で、上記1対の軸受14、14の間に位置
する中間部分には、非磁性材製のハウジング15を内嵌
支持し、このハウジング15の内周面と上記回転軸13
の外周面との間に、高耐圧磁性流体シール装置を設けて
いる。
【0010】高耐圧磁性流体シール装置は、それぞれが
1枚の円輪状永久磁石7を2枚のポールピース8、9で
挟持して成るシールユニット3、3を、軸方向(図20
の左右方向)に亙って複数組重ね合わせ、各シールユニ
ット3、3を構成するポールピース8、9の内周縁と回
転軸13の外周面との間に磁性流体11(図19参照。 図20には省略。)を保持する事で構成されている。
1枚の円輪状永久磁石7を2枚のポールピース8、9で
挟持して成るシールユニット3、3を、軸方向(図20
の左右方向)に亙って複数組重ね合わせ、各シールユニ
ット3、3を構成するポールピース8、9の内周縁と回
転軸13の外周面との間に磁性流体11(図19参照。 図20には省略。)を保持する事で構成されている。
【0011】各シールユニット3、3を構成する永久磁
石7、7は、隣り合うシールユニット3、3の永久磁石
7、7が同極同士で対向する様に、交互に反対向きに配
置するか、或は、総てのシールユニット3、3の永久磁
石7、7を、総て同じ向きに配置する。又、隣り合うシ
ールユニット3、3同士の間には、非磁性材により円輪
状に形成されたスペーサ16、16を挟持している。
石7、7は、隣り合うシールユニット3、3の永久磁石
7、7が同極同士で対向する様に、交互に反対向きに配
置するか、或は、総てのシールユニット3、3の永久磁
石7、7を、総て同じ向きに配置する。又、隣り合うシ
ールユニット3、3同士の間には、非磁性材により円輪
状に形成されたスペーサ16、16を挟持している。
【0012】高耐圧磁性流体シール装置は上述の様に、
磁性流体11を軸方向に亙って多段に配置する為、ホル
ダ12を設けた壁面の内外に大きな圧力差が存在した場
合でも、各段の磁性流体11の両側に加わる圧力差は小
さなものとなる。この結果、磁性流体11がその両側に
存在する圧力差により押し流される(バーストする)事
が防止されて、上記回転軸13の回転を許容しつつ、大
きな圧力差を維持する事が出来る。尚、ハウジング15
の外周面とホルダ12の内周面との間の気密は、ハウジ
ング15外周面の凹溝17、17に装着したOリング1
8、18により、保持している。
磁性流体11を軸方向に亙って多段に配置する為、ホル
ダ12を設けた壁面の内外に大きな圧力差が存在した場
合でも、各段の磁性流体11の両側に加わる圧力差は小
さなものとなる。この結果、磁性流体11がその両側に
存在する圧力差により押し流される(バーストする)事
が防止されて、上記回転軸13の回転を許容しつつ、大
きな圧力差を維持する事が出来る。尚、ハウジング15
の外周面とホルダ12の内周面との間の気密は、ハウジ
ング15外周面の凹溝17、17に装着したOリング1
8、18により、保持している。
【0013】ところで、上述の様に構成され作用する高
耐圧磁性流体シール装置を造る場合には、図21に示す
様に、前記1枚の永久磁石7と2枚のポールピース8、
9とから成るシールユニット3、3及びスペーサ16を
それぞれ複数重ね合わせて、図22に示す様な、高耐圧
磁性流体シール装置用のシールユニット19としなけれ
ばならない。
耐圧磁性流体シール装置を造る場合には、図21に示す
様に、前記1枚の永久磁石7と2枚のポールピース8、
9とから成るシールユニット3、3及びスペーサ16を
それぞれ複数重ね合わせて、図22に示す様な、高耐圧
磁性流体シール装置用のシールユニット19としなけれ
ばならない。
【0014】実際の場合には、図21〜22に示す様に
、未接着の永久磁石7とポールピース8、9とスペーサ
16、16とを、所定の順番で円筒状のハウジング15
内に挿入し、このハウジング15内で重ね合わせると共
に、永久磁石7、ポールピース8、9、スペーサ16、
16等、隣り合う円輪状部品7、8、9、16同士並び
に各円輪状部品7、8、9、16の外周縁と上記ハウジ
ング15の内周面とを接着し、一体のシールユニット1
9とすると同時に、隣り合う円輪状部品7、8、9、1
6同士の間、並びに各円輪状部品7、8、9、16の外
周縁とハウジング15の内周面との間の気密保持を図る
様にしている。
、未接着の永久磁石7とポールピース8、9とスペーサ
16、16とを、所定の順番で円筒状のハウジング15
内に挿入し、このハウジング15内で重ね合わせると共
に、永久磁石7、ポールピース8、9、スペーサ16、
16等、隣り合う円輪状部品7、8、9、16同士並び
に各円輪状部品7、8、9、16の外周縁と上記ハウジ
ング15の内周面とを接着し、一体のシールユニット1
9とすると同時に、隣り合う円輪状部品7、8、9、1
6同士の間、並びに各円輪状部品7、8、9、16の外
周縁とハウジング15の内周面との間の気密保持を図る
様にしている。
【0015】この様に、ハウジング15内に保持された
シールユニット19を造る場合、先ず図23に示す様に
、永久磁石7(及びポールピース8、9、スペーサ16
)等、上記シールユニット19を構成する円輪状部品7
、8、9、16の片面外周寄り部分に、注射器20等を
使用して、液状の接着剤21を塗布する。但し、一端(
次述する図24の上端)の円輪状部品(通常、ポールピ
ース)には接着剤を塗布しない。
シールユニット19を造る場合、先ず図23に示す様に
、永久磁石7(及びポールピース8、9、スペーサ16
)等、上記シールユニット19を構成する円輪状部品7
、8、9、16の片面外周寄り部分に、注射器20等を
使用して、液状の接着剤21を塗布する。但し、一端(
次述する図24の上端)の円輪状部品(通常、ポールピ
ース)には接着剤を塗布しない。
【0016】この様にして、一端に位置する円輪状部品
を除き、それぞれの片面に接着剤21を塗布された円輪
状部品7、8、9、16は、図24に示す様に、所定の
順番に重ね合わせつつ、ハウジング15内に挿入する。 そして、総ての円輪状部品7、8、9、16をハウジン
グ15内に挿入してから、各円輪状部品7、8、9、1
6を両側から押圧する。
を除き、それぞれの片面に接着剤21を塗布された円輪
状部品7、8、9、16は、図24に示す様に、所定の
順番に重ね合わせつつ、ハウジング15内に挿入する。 そして、総ての円輪状部品7、8、9、16をハウジン
グ15内に挿入してから、各円輪状部品7、8、9、1
6を両側から押圧する。
【0017】この押圧作業に伴なって、隣り合う円輪状
部品7、8、9、16同士を接着すると同時に、これら
隣り合う円輪状部品7、8、9、16同士の間から染み
出した接着剤21を上記ハウジング15の内周面に付着
させて、これら複数の円輪状部品7、8、9、16によ
り構成されたシールユニット19を、ハウジング15の
内側に固定する。この固定作業と同時に、隣り合う円輪
状部品7、8、9、16同士の間、並びに各円輪状部品
7、8、9、16の外周縁とハウジング15の内周面と
の間の気密保持が、各間部分に存在する接着剤21によ
り図られる。
部品7、8、9、16同士を接着すると同時に、これら
隣り合う円輪状部品7、8、9、16同士の間から染み
出した接着剤21を上記ハウジング15の内周面に付着
させて、これら複数の円輪状部品7、8、9、16によ
り構成されたシールユニット19を、ハウジング15の
内側に固定する。この固定作業と同時に、隣り合う円輪
状部品7、8、9、16同士の間、並びに各円輪状部品
7、8、9、16の外周縁とハウジング15の内周面と
の間の気密保持が、各間部分に存在する接着剤21によ
り図られる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の様に
して高耐圧磁性流体シール装置用のシールユニットを造
る場合、次に述べる様な、解決すべき問題がある。
して高耐圧磁性流体シール装置用のシールユニットを造
る場合、次に述べる様な、解決すべき問題がある。
【0019】先ず第一の問題として、複数の円輪状部品
7、8、9、16の片面外周寄り部分に接着剤21を塗
布する作業が面倒で、高耐圧磁性流体シール装置用のシ
ールユニットの製作費を高くする原因となる。
7、8、9、16の片面外周寄り部分に接着剤21を塗
布する作業が面倒で、高耐圧磁性流体シール装置用のシ
ールユニットの製作費を高くする原因となる。
【0020】第二の問題として、接着部にピンホールが
発生し易く、発生した場合にはそのピンホールを通じて
気体の漏洩が生じる為、高耐圧磁性流体シール装置を設
けたケーシング内外の気密保持が不完全になってしまう
。
発生し易く、発生した場合にはそのピンホールを通じて
気体の漏洩が生じる為、高耐圧磁性流体シール装置を設
けたケーシング内外の気密保持が不完全になってしまう
。
【0021】本発明の高耐圧磁性流体シール装置用シー
ルユニットの製造方法は、上述の様な問題を何れも解消
するものである。
ルユニットの製造方法は、上述の様な問題を何れも解消
するものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の高耐圧磁性流体
シール装置用シールユニットの製造方法は、それぞれが
磁性材により円輪状に形成された複数枚のポールピース
と、軸方向に亙って着磁された円輪状乃至は円筒状の永
久磁石とを、軸方向に重ね合わせてシールユニット素子
とした後、このシールユニット素子を容器内に貯溜した
液状接着剤中に浸漬し、上記容器内を真空にする事によ
り、軸方向に隣り合う部材同士の間に存在する微細隙間
内に上記接着剤を含浸させてから、この接着剤を各微細
隙間内で固化させて、隣り合う部材同士を結合固定する
と共に、隣り合う部材同士の間の気密保持を図る。
シール装置用シールユニットの製造方法は、それぞれが
磁性材により円輪状に形成された複数枚のポールピース
と、軸方向に亙って着磁された円輪状乃至は円筒状の永
久磁石とを、軸方向に重ね合わせてシールユニット素子
とした後、このシールユニット素子を容器内に貯溜した
液状接着剤中に浸漬し、上記容器内を真空にする事によ
り、軸方向に隣り合う部材同士の間に存在する微細隙間
内に上記接着剤を含浸させてから、この接着剤を各微細
隙間内で固化させて、隣り合う部材同士を結合固定する
と共に、隣り合う部材同士の間の気密保持を図る。
【0023】
【作用】上述の様に構成される本発明の製造方法により
、高耐圧磁性流体シール装置用シールユニットを製造す
る場合、一々構成各部品に接着剤を塗布する必要がなく
なる為、上記シールユニットを製造する際の手間が軽減
し、このシールユニットの製作費の低廉化を図れる。
、高耐圧磁性流体シール装置用シールユニットを製造す
る場合、一々構成各部品に接着剤を塗布する必要がなく
なる為、上記シールユニットを製造する際の手間が軽減
し、このシールユニットの製作費の低廉化を図れる。
【0024】又、隣り合う部品同士の間に存在する空気
が抜き取られる事で生じた空隙には、確実に接着剤が侵
入し、当該部分で固化するので、接着部にピンホールが
発生し難く、気密性に関して信頼性の高いシールユニッ
トを得られる。
が抜き取られる事で生じた空隙には、確実に接着剤が侵
入し、当該部分で固化するので、接着部にピンホールが
発生し難く、気密性に関して信頼性の高いシールユニッ
トを得られる。
【0025】
【実施例】図1〜6は本発明の第一実施例を示している
。それぞれが円輪状に造られた永久磁石7とポールピー
ス8、9とスペーサ16とは、図1に示す様に所定の順
番で、円筒状のハウジング15内に挿入し、このハウジ
ング15内で重ね合わせて、シールユニット素子25と
する。但し、これら複数の円輪状部品7、8、9、16
同士を重ね合わせるのは、ハウジング15内に挿入する
以前でも、或は挿入した後でも良い。永久磁石7は、挿
入以前に於いて、軸方向に亙って着磁しておく。
。それぞれが円輪状に造られた永久磁石7とポールピー
ス8、9とスペーサ16とは、図1に示す様に所定の順
番で、円筒状のハウジング15内に挿入し、このハウジ
ング15内で重ね合わせて、シールユニット素子25と
する。但し、これら複数の円輪状部品7、8、9、16
同士を重ね合わせるのは、ハウジング15内に挿入する
以前でも、或は挿入した後でも良い。永久磁石7は、挿
入以前に於いて、軸方向に亙って着磁しておく。
【0026】尚、上述の様にシールユニット素子25を
構成する円輪状各部品7、8、9、15、16の内、ポ
ールピース8、9の外径精度はh7〜h8(JIS)と
し、ハウジング15の内径精度はH7程度(JIS)と
する。その他の部分の寸法精度は、これ以下で良い。 又、各円輪状部品7、8、9、16(特にポールピース
8、9)の内径寸法rは、完成後のシールユニット19
の内径寸法R(図5)よりも若干(0.2mm程度)小
さくし、ハウジング15の外径寸法Dは、仕上後の外径
寸法d(図5)よりも若干(0.2mm程度)大きくし
ている。
構成する円輪状各部品7、8、9、15、16の内、ポ
ールピース8、9の外径精度はh7〜h8(JIS)と
し、ハウジング15の内径精度はH7程度(JIS)と
する。その他の部分の寸法精度は、これ以下で良い。 又、各円輪状部品7、8、9、16(特にポールピース
8、9)の内径寸法rは、完成後のシールユニット19
の内径寸法R(図5)よりも若干(0.2mm程度)小
さくし、ハウジング15の外径寸法Dは、仕上後の外径
寸法d(図5)よりも若干(0.2mm程度)大きくし
ている。
【0027】上述の様にして、複数の円輪状部品7、8
、9、16をハウジング15内で重ね合わせてシールユ
ニット素子25としたならば、次いで図2に示す様に、
それぞれが円輪状に形成された押圧部材22とナット2
4とによって、このシールユニット素子25を両側から
挟持する。そして、上記押圧部材22を挿通してナット
24に螺合したボルト23を緊締する事により、上記複
数の円輪状部品7、8、9、16を、ハウジング15の
内側にしっかりと挟持する。
、9、16をハウジング15内で重ね合わせてシールユ
ニット素子25としたならば、次いで図2に示す様に、
それぞれが円輪状に形成された押圧部材22とナット2
4とによって、このシールユニット素子25を両側から
挟持する。そして、上記押圧部材22を挿通してナット
24に螺合したボルト23を緊締する事により、上記複
数の円輪状部品7、8、9、16を、ハウジング15の
内側にしっかりと挟持する。
【0028】次いで、図3に示す様に、上記シールユニ
ット素子25を容器26内に貯溜した液状接着剤27中
に浸漬する。この液状接着剤27としては、従来から知
られた各種のものを利用出来るが、例えば一液性エポキ
シ接着剤で、20℃に於ける粘度が400〜50,00
0cp、硬化温度が60〜200℃のものが、好ましく
利用出来る。本発明者は、この内で、粘度が500cp
、硬化温度が80℃以上のものを使用して実験を行なっ
た所、良好な結果を得られた。
ット素子25を容器26内に貯溜した液状接着剤27中
に浸漬する。この液状接着剤27としては、従来から知
られた各種のものを利用出来るが、例えば一液性エポキ
シ接着剤で、20℃に於ける粘度が400〜50,00
0cp、硬化温度が60〜200℃のものが、好ましく
利用出来る。本発明者は、この内で、粘度が500cp
、硬化温度が80℃以上のものを使用して実験を行なっ
た所、良好な結果を得られた。
【0029】上述の様にして、ハウジング15内に納め
られたシールユニット素子25を、ハウジング15ごと
液状接着剤27中に浸漬したならば、この液状接着剤2
7を貯溜した容器26を真空槽内に入れて、この容器2
6を内を真空にする。
られたシールユニット素子25を、ハウジング15ごと
液状接着剤27中に浸漬したならば、この液状接着剤2
7を貯溜した容器26を真空槽内に入れて、この容器2
6を内を真空にする。
【0030】容器26内が真空になる結果、上記シール
ユニット素子25を構成する円輪状部品7、8、9、1
6で、軸方向に隣り合う部材同士の微細隙間内に存在す
る空気が排出され、代わりにこの微細隙間内に上記液状
接着剤27が進入する。例えば、容器26内に上述の様
な性質の一液性エポキシ接着剤を貯溜した場合、140
mmHgの真空度で、1〜12時間(粘度が高い程、時
間を長くする。)放置する事により、総ての微細隙間内
に液状接着剤27を、万遍なく含浸させる事が出来る。
ユニット素子25を構成する円輪状部品7、8、9、1
6で、軸方向に隣り合う部材同士の微細隙間内に存在す
る空気が排出され、代わりにこの微細隙間内に上記液状
接着剤27が進入する。例えば、容器26内に上述の様
な性質の一液性エポキシ接着剤を貯溜した場合、140
mmHgの真空度で、1〜12時間(粘度が高い程、時
間を長くする。)放置する事により、総ての微細隙間内
に液状接着剤27を、万遍なく含浸させる事が出来る。
【0031】この様にして、各微細隙間内に液状接着剤
27を含浸させたならば、上記ハウジング15内に納め
られたシールユニット素子25を容器26中より取り出
してから、この液状接着剤27を各微細隙間内で固化さ
せて、隣り合う円輪状部品7、8、9、16同士、並び
に各円輪状部品7、8、9、16の外周縁とハウジング
15の内周面とを結合固定すると共に、隣り合う円輪状
部品7、8、9、16同士の間、並びに各円輪状部品7
、8、9、16の外周縁とハウジング15の内周面との
間の気密保持を図る。
27を含浸させたならば、上記ハウジング15内に納め
られたシールユニット素子25を容器26中より取り出
してから、この液状接着剤27を各微細隙間内で固化さ
せて、隣り合う円輪状部品7、8、9、16同士、並び
に各円輪状部品7、8、9、16の外周縁とハウジング
15の内周面とを結合固定すると共に、隣り合う円輪状
部品7、8、9、16同士の間、並びに各円輪状部品7
、8、9、16の外周縁とハウジング15の内周面との
間の気密保持を図る。
【0032】この様に、液状接着剤27を固化させる作
業は、上記シールユニット素子25とハウジング15と
を、上記抑え治具28と共に恒温槽中に入れて、所定時
間加温する事で行なう。例えば前述の様な、粘度が50
0cpで硬化温度が80℃以上の一液性エポキシ接着剤
を使用した場合に於いては、100℃で2時間行なう。
業は、上記シールユニット素子25とハウジング15と
を、上記抑え治具28と共に恒温槽中に入れて、所定時
間加温する事で行なう。例えば前述の様な、粘度が50
0cpで硬化温度が80℃以上の一液性エポキシ接着剤
を使用した場合に於いては、100℃で2時間行なう。
【0033】尚、上記抑え治具28の構成各部品22、
23、24の表面には、四弗化エチレンの焼付塗装或は
コーティング、ボロンナイトライドのコーティング等、
液状接着剤27を弾く皮膜を形成している為、これら構
成各部品22、23、24同士が接着したり、これら構
成各部品22、23、24とハウジング15或はシール
ユニット素子25とが接着する事はない。
23、24の表面には、四弗化エチレンの焼付塗装或は
コーティング、ボロンナイトライドのコーティング等、
液状接着剤27を弾く皮膜を形成している為、これら構
成各部品22、23、24同士が接着したり、これら構
成各部品22、23、24とハウジング15或はシール
ユニット素子25とが接着する事はない。
【0034】各微細隙間内に進入した液状接着剤27が
完全に硬化したならば、上記恒温槽からシールユニット
素子25とハウジング15とを取り出し、ボルト23と
ナット24とを弛めて、上記シールユニット素子25か
ら抑え治具28を取り外す。次いで、機械研削によって
ハウジング15の外周部分を、図4の鎖線aで示す様に
仕上げ、同じく機械研削によってシールユニット素子2
5の内周部分を、同図の鎖線bで示す様に仕上げる。
完全に硬化したならば、上記恒温槽からシールユニット
素子25とハウジング15とを取り出し、ボルト23と
ナット24とを弛めて、上記シールユニット素子25か
ら抑え治具28を取り外す。次いで、機械研削によって
ハウジング15の外周部分を、図4の鎖線aで示す様に
仕上げ、同じく機械研削によってシールユニット素子2
5の内周部分を、同図の鎖線bで示す様に仕上げる。
【0035】この結果、図5に示す様に、所定の内径寸
法Rに仕上げられた状態で、所定の外径寸法dを有する
ハウジング15に納められたシールユニット19が得ら
れる。ハウジング15の外周面には、必要に応じてOリ
ング18、18を保持する為の凹溝17、17(図20
)を形成する。
法Rに仕上げられた状態で、所定の外径寸法dを有する
ハウジング15に納められたシールユニット19が得ら
れる。ハウジング15の外周面には、必要に応じてOリ
ング18、18を保持する為の凹溝17、17(図20
)を形成する。
【0036】尚、従来方法により造られたシールユニッ
トの場合、図6(b)に示す様に、ポールピース8、9
の内周縁が、永久磁石7及びスペーサ16の内周縁より
も内方に突出しているのに対し、本発明の製造方法によ
り造られたシールユニット19の場合、図6(a)に示
す様に、各円輪状部品7、8、9、16の内周縁が単一
の円筒面を成す。
トの場合、図6(b)に示す様に、ポールピース8、9
の内周縁が、永久磁石7及びスペーサ16の内周縁より
も内方に突出しているのに対し、本発明の製造方法によ
り造られたシールユニット19の場合、図6(a)に示
す様に、各円輪状部品7、8、9、16の内周縁が単一
の円筒面を成す。
【0037】この様に、ポールピース8、9の内周縁が
内方に突出しているか否かは、高耐圧磁性流体シール装
置の性能に影響を及ぼさない。但し、本実施例の様に、
シールユニット19を構成するポールピース8、9の内
径寸法を正確に仕上げると、磁性流体11を保持する隙
間10(図19)の寸法を正確に仕上げる事が出来て、
安定したシール性能を得られる。
内方に突出しているか否かは、高耐圧磁性流体シール装
置の性能に影響を及ぼさない。但し、本実施例の様に、
シールユニット19を構成するポールピース8、9の内
径寸法を正確に仕上げると、磁性流体11を保持する隙
間10(図19)の寸法を正確に仕上げる事が出来て、
安定したシール性能を得られる。
【0038】上述の様にして造られたシールユニット1
9は、前述した従来例の場合と同様に、ハウジング15
と共にホルダ12内に装着して、高耐圧磁性流体シール
装置を構成する。この場合に於いて、磁性流体11とし
て低蒸気圧(例えば、25℃に於ける蒸気圧が1×10
−9torr以下)のものを使用すれば、耐圧力差が1
気圧以上の、真空用シールスピンドルを得られる。永久
磁石7、7の磁極は、隣り合う永久磁石7、7同士で逆
でも、或は総ての永久磁石7、7の磁極が同じ向きでも
良い。
9は、前述した従来例の場合と同様に、ハウジング15
と共にホルダ12内に装着して、高耐圧磁性流体シール
装置を構成する。この場合に於いて、磁性流体11とし
て低蒸気圧(例えば、25℃に於ける蒸気圧が1×10
−9torr以下)のものを使用すれば、耐圧力差が1
気圧以上の、真空用シールスピンドルを得られる。永久
磁石7、7の磁極は、隣り合う永久磁石7、7同士で逆
でも、或は総ての永久磁石7、7の磁極が同じ向きでも
良い。
【0039】次に、図7〜8に示した第二実施例に就い
て説明する。本実施例の場合、複数の円輪状部品7、8
、9、16を重ね合わせたシールユニット素子25をハ
ウジング15内に挿入した後、リボン29によって、こ
のシールユニット素子25をハウジング15内に仮固定
している。このリボン29は、重ね合わせたシールユニ
ット素子25とハウジング15とを仮固定するだけのも
ので、特に材質は問わない。例えば、線径が0.5mm
程度の針金でも良い。実験では、図8に示す様な、PT
FE製のテープを使用した所、良好な結果を得た。
て説明する。本実施例の場合、複数の円輪状部品7、8
、9、16を重ね合わせたシールユニット素子25をハ
ウジング15内に挿入した後、リボン29によって、こ
のシールユニット素子25をハウジング15内に仮固定
している。このリボン29は、重ね合わせたシールユニ
ット素子25とハウジング15とを仮固定するだけのも
ので、特に材質は問わない。例えば、線径が0.5mm
程度の針金でも良い。実験では、図8に示す様な、PT
FE製のテープを使用した所、良好な結果を得た。
【0040】上述の様に、リボン29によって仮固定さ
れたシールユニット素子25及びハウジング15は、前
記第一実施例の場合と同様に、容器26内に貯溜した液
状接着剤27(図3)中に浸漬し、真空槽中で上記液状
接着剤27の真空含浸を行なう。
れたシールユニット素子25及びハウジング15は、前
記第一実施例の場合と同様に、容器26内に貯溜した液
状接着剤27(図3)中に浸漬し、真空槽中で上記液状
接着剤27の真空含浸を行なう。
【0041】リボン29により仮固定されたシールユニ
ット素子25に於いては、このシールユニット素子25
を構成する各円輪状部品7、8、9、16同士の間に(
前記抑え治具28により抑えた場合に比較して)大きな
隙間が存在する為、この隙間内への液状接着剤27の含
浸が比較的迅速に行なわれ、真空含浸作業に要する時間
の短縮を図れる。
ット素子25に於いては、このシールユニット素子25
を構成する各円輪状部品7、8、9、16同士の間に(
前記抑え治具28により抑えた場合に比較して)大きな
隙間が存在する為、この隙間内への液状接着剤27の含
浸が比較的迅速に行なわれ、真空含浸作業に要する時間
の短縮を図れる。
【0042】真空含浸作業の完了後、ハウジング15と
シールユニット素子25とを容器26内から取り出し、
リボン29を取り外したならば、前記抑え治具28(図
2)によって、上記シールユニット素子25を軸方向に
亙って抑え付け、このシールユニット素子25の軸方向
に亙る長さ寸法を所定値にする。次いで、前記第一実施
例の場合と同様にして、上記液状接着剤を固化させた後
、各部を所定寸法に仕上げる。
シールユニット素子25とを容器26内から取り出し、
リボン29を取り外したならば、前記抑え治具28(図
2)によって、上記シールユニット素子25を軸方向に
亙って抑え付け、このシールユニット素子25の軸方向
に亙る長さ寸法を所定値にする。次いで、前記第一実施
例の場合と同様にして、上記液状接着剤を固化させた後
、各部を所定寸法に仕上げる。
【0043】次に、図9は本発明の第三実施例を示して
いる。本実施例の場合、ハウジング15の外径寸法は、
始めから所定寸法にして、シールユニット素子25との
結合後にこのハウジング15の外周を仕上げる作業を、
省略している。そして、シールユニット素子25の内径
寸法rを、所定寸法Rよりも小さくして、ハウジング1
5との結合後機械研削によって、シールユニット素子2
5の内周部分を、図9の鎖線bで示す様に仕上げる。そ
の他の構成は、前述の第一実施例、或は上述の第二実施
例の場合と同様である。
いる。本実施例の場合、ハウジング15の外径寸法は、
始めから所定寸法にして、シールユニット素子25との
結合後にこのハウジング15の外周を仕上げる作業を、
省略している。そして、シールユニット素子25の内径
寸法rを、所定寸法Rよりも小さくして、ハウジング1
5との結合後機械研削によって、シールユニット素子2
5の内周部分を、図9の鎖線bで示す様に仕上げる。そ
の他の構成は、前述の第一実施例、或は上述の第二実施
例の場合と同様である。
【0044】次に、図10は本発明の第四実施例を示し
ている。本実施例の場合、ハウジング15の外径寸法及
びシールユニット素子25の内径寸法を、始めから所定
寸法にして、シールユニット素子25との結合後にこの
ハウジング15の外周及びシールユニット素子25の内
周を仕上げる作業を、省略している。その他の構成は、
上述の第三実施例の場合と同様である。
ている。本実施例の場合、ハウジング15の外径寸法及
びシールユニット素子25の内径寸法を、始めから所定
寸法にして、シールユニット素子25との結合後にこの
ハウジング15の外周及びシールユニット素子25の内
周を仕上げる作業を、省略している。その他の構成は、
上述の第三実施例の場合と同様である。
【0045】次に、図11〜12は本発明の第五実施例
を示している。本実施例の場合、ハウジング15の内側
に固定されたシールユニット素子の内周側を、図11に
誇張して示す様に、円錐凹面状に機械研削する事により
、シールユニット19の内径を、一端(図11の左端)
から他端(同右端)に向けて漸増させている。
を示している。本実施例の場合、ハウジング15の内側
に固定されたシールユニット素子の内周側を、図11に
誇張して示す様に、円錐凹面状に機械研削する事により
、シールユニット19の内径を、一端(図11の左端)
から他端(同右端)に向けて漸増させている。
【0046】この様な内周形状を有するシールユニット
19は、図12に示す様に、内径の小さくなった側を低
圧側(図12の左側)に位置させて、高耐圧磁性流体シ
ール装置を構成する。シールユニット19の内側に挿通
する回転軸13の外径は、軸方向に亙って同じである。
19は、図12に示す様に、内径の小さくなった側を低
圧側(図12の左側)に位置させて、高耐圧磁性流体シ
ール装置を構成する。シールユニット19の内側に挿通
する回転軸13の外径は、軸方向に亙って同じである。
【0047】本実施例の場合、磁性流体11、11が保
持される隙間10、10の寸法が、低圧側で小さく、高
圧側で大きくなる。隙間10の寸法が小さい事は、耐圧
性の向上に繋り、回転軸13が回転する際に、上記隙間
10に保持された磁性流体11がバーストしにくくなる
。又、隙間寸法10の寸法が大きい事は、この隙間10
に保持される磁性流体11の量が多くなる事に繋り、磁
性流体シール装置の耐久性向上を図れる。
持される隙間10、10の寸法が、低圧側で小さく、高
圧側で大きくなる。隙間10の寸法が小さい事は、耐圧
性の向上に繋り、回転軸13が回転する際に、上記隙間
10に保持された磁性流体11がバーストしにくくなる
。又、隙間寸法10の寸法が大きい事は、この隙間10
に保持される磁性流体11の量が多くなる事に繋り、磁
性流体シール装置の耐久性向上を図れる。
【0048】この結果、本実施例の場合、シール性と耐
久性とに優れた高耐圧磁性流体シール装置を得られる。
久性とに優れた高耐圧磁性流体シール装置を得られる。
【0049】次に、図13は本発明の第六実施例を示し
ている。本実施例の場合、低圧側(図13の左側)端部
のポールピース8a、9aの内径を小さく、それ以外の
ポールピース8b、9bの内径を大きくする事で、磁性
流体11、11を保持する隙間10、10の寸法を、低
圧側で小さく、高圧側で大きくしている。その他の構成
及び作用は、上述の第五実施例の場合と同様である。
ている。本実施例の場合、低圧側(図13の左側)端部
のポールピース8a、9aの内径を小さく、それ以外の
ポールピース8b、9bの内径を大きくする事で、磁性
流体11、11を保持する隙間10、10の寸法を、低
圧側で小さく、高圧側で大きくしている。その他の構成
及び作用は、上述の第五実施例の場合と同様である。
【0050】次に、図14は本発明の第七実施例を示し
ている。本実施例の場合、円筒状のハウジング15を省
略し、ホルダ12の内側に直接シールユニット19を装
着している。これに伴ない、複数の永久磁石7、7aの
内、軸方向両端の永久磁石7a、7aの外径を、各永久
磁石7a、7aを挟むポールピース8、9の外径よりも
小さくし、各永久磁石7a、7aの外周に凹溝30、3
0を形成している。
ている。本実施例の場合、円筒状のハウジング15を省
略し、ホルダ12の内側に直接シールユニット19を装
着している。これに伴ない、複数の永久磁石7、7aの
内、軸方向両端の永久磁石7a、7aの外径を、各永久
磁石7a、7aを挟むポールピース8、9の外径よりも
小さくし、各永久磁石7a、7aの外周に凹溝30、3
0を形成している。
【0051】そして、各凹溝30、30に係止したOリ
ング18、18により、シールユニット19の外周面と
ホルダ12の内周面との間の気密保持を図っている。そ
の他の構成は、前述した第一〜第二実施例と同様である
。
ング18、18により、シールユニット19の外周面と
ホルダ12の内周面との間の気密保持を図っている。そ
の他の構成は、前述した第一〜第二実施例と同様である
。
【0052】次に、図15〜16は本発明の第八実施例
を示している。本実施例の場合、中間部に設けた円筒状
の永久磁石31を挟んで、1対のポールブロック32、
32を設けている。各ポールブロック32、32は、内
径の小さなポールピース33、33と内径の大きなポー
ルピース34、34とを、交互に重ね合わせる事で構成
している。
を示している。本実施例の場合、中間部に設けた円筒状
の永久磁石31を挟んで、1対のポールブロック32、
32を設けている。各ポールブロック32、32は、内
径の小さなポールピース33、33と内径の大きなポー
ルピース34、34とを、交互に重ね合わせる事で構成
している。
【0053】そして、各ポールブロック32、32を構
成するポールピース33、34同士の接着と、各ポール
ブロック32、32と永久磁石31との接着を、本発明
の方法により行なって、シールユニット35を構成して
いる。
成するポールピース33、34同士の接着と、各ポール
ブロック32、32と永久磁石31との接着を、本発明
の方法により行なって、シールユニット35を構成して
いる。
【0054】この様なシールユニット35は、図16に
示す様に、ホルダ12の内側に装着するが、各ポールブ
ロック32、32の外周面に形成した凹溝36、36に
はOリング18、18を装着して、シールユニット35
の外周面とホルダ12の内周面との間の気密保持を図っ
ている。その他の構成は、上述の第七実施例と同様であ
る。
示す様に、ホルダ12の内側に装着するが、各ポールブ
ロック32、32の外周面に形成した凹溝36、36に
はOリング18、18を装着して、シールユニット35
の外周面とホルダ12の内周面との間の気密保持を図っ
ている。その他の構成は、上述の第七実施例と同様であ
る。
【0055】次に、図17〜18は本発明の第九実施例
を示している。本実施例の場合、内周縁を二股状に形成
したポールピース37、37と永久磁石7、7とを交互
に重ね合わせ、両部材37、7同士を本発明の方法によ
り接着して、シールユニット38を構成している。
を示している。本実施例の場合、内周縁を二股状に形成
したポールピース37、37と永久磁石7、7とを交互
に重ね合わせ、両部材37、7同士を本発明の方法によ
り接着して、シールユニット38を構成している。
【0056】両端に位置するポールピース37、37の
外周縁には、必要に応じて図18に示す様に凹溝39、
39を形成すると共に、各凹溝39、39に装着したO
リング18、18により、シールユニット38の外周面
とホルダ12の内周面との間の気密保持を図っている。 その他の構成は、上述の第八実施例と同様である。
外周縁には、必要に応じて図18に示す様に凹溝39、
39を形成すると共に、各凹溝39、39に装着したO
リング18、18により、シールユニット38の外周面
とホルダ12の内周面との間の気密保持を図っている。 その他の構成は、上述の第八実施例と同様である。
【0057】
【発明の効果】本発明の高耐圧磁性流体シール装置用シ
ールユニットの製造方法は、以上に述べた通り構成され
作用する為、上記シールユニットを製造する際の手間が
軽減し、このシールユニットの製作費の低廉化を図れる
だけでなく、隣り合う部品同士の間に存在する空気が抜
き取られる事で生じた空隙に確実に接着剤を進入させら
れるので、接着部にピンホールが発生し難く、気密性に
関して信頼性の高いシールユニットを得られる。
ールユニットの製造方法は、以上に述べた通り構成され
作用する為、上記シールユニットを製造する際の手間が
軽減し、このシールユニットの製作費の低廉化を図れる
だけでなく、隣り合う部品同士の間に存在する空気が抜
き取られる事で生じた空隙に確実に接着剤を進入させら
れるので、接着部にピンホールが発生し難く、気密性に
関して信頼性の高いシールユニットを得られる。
【図1】第一実施例の第一行程を示す斜視図。
【図2】同第二行程を示す斜視図。
【図3】同第三行程を示す縦断面図。
【図4】同第四行程を示す断面図。
【図5】完成したシールユニットの断面図。
【図6】本発明の方法により造られたシールユニットの
形状と、従来方法により造られたシールユニットの形状
とを示す、図5のA部に相当する拡大断面図。
形状と、従来方法により造られたシールユニットの形状
とを示す、図5のA部に相当する拡大断面図。
【図7】第二実施例を示す斜視図。
【図8】第二実施例に使用するリボンの斜視図。
【図9】第三実施例を示す半部断面図。
【図10】第四実施例を示す半部断面図。
【図11】第五実施例を示す断面図。
【図12】図11のシールユニットの使用状態を示す断
面図。
面図。
【図13】第六実施例を示す半部断面図。
【図14】第七実施例を示す半部断面図。
【図15】第八実施例を示す断面図。
【図16】図15のシールユニットの使用状態を示す半
部断面図。
部断面図。
【図17】第九実施例を示す断面図。
【図18】図17のシールユニットの使用状態を示す半
部断面図。
部断面図。
【図19】磁性流体シール装置の基本構成を示す断面図
。
。
【図20】高耐圧磁性流体シール装置の1例を示す断面
図。
図。
【図21】従来方法によりシールユニットを造る場合の
中間行程を示す斜視図。
中間行程を示す斜視図。
【図22】従来方法により造られたシールユニットの半
部断面図。
部断面図。
【図23】従来方法の第一行程を示す斜視図。
【図24】同第二行程を示す斜視図。
1 ハウジング
2 軸
3 シールユニット
4 内周面
5 外周面
6 空間
7 永久磁石
7a 永久磁石
8 ポールピース
8a ポールピース
8b ポールピース
9 ポールピース
9a ポールピース
9b ポールピース
10 隙間
11 磁性流体
12 ホルダ
13 回転軸
14 軸受
15 ハウジング
16 スペーサ
17 凹溝
18 Oリング
19 シールユニット
20 注射器
21 接着剤
22 押圧部材
23 ボルト
24 ナット
25 シールユニット素子
26 容器
27 液状接着剤
28 抑え治具
29 リボン
30 凹溝
31 永久磁石
32 ポールブロック
33 ポールピース
34 ポールピース
35 シールユニット
36 凹溝
37 ポールピース
38 シールユニット
39 凹溝
Claims (1)
- 【請求項1】 それぞれが磁性材により円輪状に形成
された複数枚のポールピースと、軸方向に亙って着磁さ
れた円輪状乃至は円筒状の永久磁石とを、軸方向に重ね
合わせてシールユニット素子とした後、このシールユニ
ット素子を容器内に貯溜した液状接着剤中に浸漬し、上
記容器内を真空にする事により、軸方向に隣り合う部材
同士の間に存在する微細隙間内に上記接着剤を含浸させ
てから、この接着剤を各微細隙間内で固化させて、隣り
合う部材同士を結合固定すると共に、隣り合う部材同士
の間の気密保持を図る高耐圧磁性流体シール装置用シー
ルユニットの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3042395A JPH04262172A (ja) | 1991-02-15 | 1991-02-15 | 高耐圧磁性流体シール装置用シールユニットの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3042395A JPH04262172A (ja) | 1991-02-15 | 1991-02-15 | 高耐圧磁性流体シール装置用シールユニットの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04262172A true JPH04262172A (ja) | 1992-09-17 |
Family
ID=12634878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3042395A Pending JPH04262172A (ja) | 1991-02-15 | 1991-02-15 | 高耐圧磁性流体シール装置用シールユニットの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04262172A (ja) |
-
1991
- 1991-02-15 JP JP3042395A patent/JPH04262172A/ja active Pending
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