JPH04260851A - 自動車のスリップ制御装置 - Google Patents

自動車のスリップ制御装置

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Publication number
JPH04260851A
JPH04260851A JP4111891A JP4111891A JPH04260851A JP H04260851 A JPH04260851 A JP H04260851A JP 4111891 A JP4111891 A JP 4111891A JP 4111891 A JP4111891 A JP 4111891A JP H04260851 A JPH04260851 A JP H04260851A
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JP
Japan
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control
piezoelectric element
slip
voltage
braking force
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Application number
JP4111891A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Matsumura
松村 泰彦
Kazuaki Nada
一昭 名田
Mineharu Shibata
柴田 峰東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH04260851A publication Critical patent/JPH04260851A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車のスリップ制御装
置に関するものである。
【0002】
【従来技術】最近の自動車では、スリップ制御を行なう
もの、すなわちアンチロックブレ−キ制御(以下ABS
制御と称す)あるいはトラクション制御(以下TRC制
御と称す)を行なうものが多くなっている。このABS
制御は、車輪へ制動力を与えるブレ−キ時に、ブレ−キ
力が大き過ぎることに起因して車輪が路面に対してロッ
クするのを防止するためのものであり、車輪速が車体速
よりも小さいときのスリップ制御となる。これに対して
TRC制御は、発進時や加速時等に、駆動輪への付与ト
ルクが大き過ぎることに起因して駆動輪が路面に対して
スリップするのを防止するものであり、駆動輪速が車体
速よりも大きいときのスリップ制御となる。そして、T
RC制御においては、駆動輪への過大な付与トルクを低
減するために、駆動輪へブレ−キ力を印加することが一
般に行なわれている。
【0003】上記スリップ制御のための制動力調整をな
うアクチュエ−タとして、圧電素子を用いるたものが提
案されている(特開昭63−266266号公報参照)
。この公報記載のものは、ディスクブレ−キのキャリパ
に圧電素子を組込み、この圧電素子をデュ−ティ制御(
による電圧制御)することによって、デュ−ティ比に応
じて得られる圧電素子の機械的変位に応じた力で摩擦パ
ッドを押圧するものとなっている。換言すれば、自動車
を減速あるいは停止させるためのブレ−キが全て電子制
御式とされて、運転者がブレ−キペダルを踏込むと、こ
の踏込みに応じた電気信号をブレ−キ要求信号として取
り出して、当該ブレ−キ要求信号に応じたブレ−キ力が
得られるように、圧電素子に対する制御信号(デュ−テ
ィ比)を決定するようにしていた。この圧電素子は、電
圧変化に対する機械変位の変化が極めて早く、応答性を
満足させるという点では極めて優れたものである。
【0004】また、車輪の路面に対するスリップという
ものは、路面状態特に路面μ(摩擦係数)に大きく依存
することになる。このため、路面μを推定して、推定さ
れた路面μに応じてスリップ制御の制御値を変更するこ
とも行なわれている。
【発明が解決しようとする課題】ところで、路面μの推
定は、種々の手法が提案されているも、路面μを正確に
推定することは極めてむずかしく、したがって、路面μ
に応じてスリップ制御を最適化する上で限界を生じる。 したがって、本発明の目的は、路面μに応じたスリップ
制御をより適切に行なえるようにした自動車のスリップ
制御装置を提供することを目的とする。
【0005】上記目的を達成するため、本発明にあって
は次のような構成としてある。すなわち、第1圧電素子
をアクチュエ−タとして制動力調整を行なう制動力調整
手段と、車輪の路面に対するスリップを検出するスリッ
プ検出手段と、前記スリップ検出手段によりスリップが
検出されたとき、車輪の路面に対するスリップを防止す
るように前記第1圧電素子を電圧制御するスリップ制御
手段と、第2圧電素子からなり、車輪からの路面反力を
受けて電圧信号を出力する反力検出手段と、前記反力検
出手段から出力された電圧信号の変化率を算出する変化
率算出手段と、前記変化率算出手段で算出された電圧信
号の変化率に基づいて前記スリップ制御手段による制御
電圧を補正する補正手段と、を備えた構成としてある。
【0006】上述のように構成された本発明にあっては
、基本的には極めて応答性の優れた圧電素子すなわち第
1圧電素子を制動力調整用のアクチュエ−タとして利用
してあるので、応答性の優れたスリップ制御を行なうこ
とができる。車輪に制動力が負荷されると、路面状態特
に路面μに応じて車輪からの路面反力が変化される。 この路面反力は、第2圧電素子の電圧信号として取り出
され、その変化率は、路面μの変化を一早く示すものと
なる。したがって、この変化率に基づいてスリップ制御
用の制御値すなわち第1圧電素子に対する制御電圧を補
正することにより、路面μに応じた最適なスリップ制御
を行なうことが可能となる。第2圧電素子が車輪からの
路面反力を受けるように配置するには適宜の位置が選択
し得るが、例えば車体とブレ−キキャリパとの間に介在
させることができる。
【0007】
【実施例】以下本発明の実施例を添付した図面に基づい
て説明する。なお、以下の説明で、右前輪用は「FR」
の識別符号を、左前輪用は「FL」の識別符号を、右後
輪用は「RR」の識別符号を、左後輪用は「RL」の識
別符号を用いて区別するものとし、これ等を特に区別す
る必要のないときはこの識別符号を用いないで説明する
ものとする。
【0008】図1 図1において、1FRは右前輪、1FLは左前輪、1R
Rは右後輪、1RLは左後輪である。また、2はエンジ
ンであり、該エンジン2の発生トルクが、クラッチ3、
変速機4、プロペラシャフト5、作動装置6へ伝達され
た後、駆動シャフト7Rを介して右後輪1RRへ、また
駆動シャフト7Lを介して左後輪1RLヘ伝達される。 上記エンジン2の吸気通路8には、アクセルペダル9の
踏込み操作に応じて開閉される主スロットル弁10が配
設されると共に、該主スロットル弁10の下流において
副スロットル弁11が配設されている。この副スロット
ル弁11は、電磁式のアクチュエ−タ12によって開閉
駆動されるもので、常時は全開状態とされ、TRC制御
時に閉方向に駆動されて、エンジン2の発生トルクを低
減させる。
【0009】各車輪1FR〜1RLには、それぞれブレ
−キ装置13FR〜13RLが設けられている。このブ
レ−キ装置13FR〜13RLは、車輪と一体回転する
ディスク14と、ホイ−ルシリンダを内蔵したキャリパ
15とを備えている。21は、ブレ−キ液圧発生手段と
してのマスタシリンダで、運転者によるブレ−キペダル
22の踏込み力が既知の倍力装置23を介して入力され
て、この踏込み力に応じたブレ−キ液圧が発生される。 このマスタシリンダ21は、2つの吐出口21aと21
bとを有するタンデム型とされている。一方の吐出口2
1aから伸びるブレ−キ配管24Aが途中で2本に分岐
されて、一方の分岐管25FLが左前輪用のブレ−キ装
置13FL(のホイ−ルシリンダ)に接続され、他方の
分岐管25RRが右後輪用のブレ−キ装置13RR(の
ホイ−ルシリンダ)に接続されている。他方の吐出口2
1bから伸びるブレ−キ配管24Bが途中で2本に分岐
されて、一方の分岐管25FRが右前輪用のブレ−キ装
置13FR(のホイ−ルシリンダ)に接続され、他方の
分岐管25RLが左後輪用のブレ−キ装置13RL(の
ホイ−ルシリンダ)に接続されている。
【0010】右前輪用の分岐配管25FRには、その上
流側から下流側へ順次、制御弁26FR、ブレ−キ液圧
調整手段27FRが接続されている。左前輪用の分岐配
管25FLには、その上流側から下流側へ順次、制御弁
26FL、ブレ−キ液圧調整手段27FLが接続されて
いる。右後輪用の分岐配管25RRには、その上流側か
ら下流側へ順次、既知のPバルブ28RR、制御弁26
RR、ブレ−キ液圧調整手段27RRが接続されている
。左後輪用の分岐配管25RLには、その上流側から下
流側へ順次、既知のPバルブ28RL、制御弁26RL
、ブレ−キ液圧調整手段27RLが接続されている。
【0011】上記液圧調整手段手段27FR〜27RL
が、後述するように容積変更型のものとされている。ま
た、上記Pバルブ(プロポ−ショニングバルブ)28R
R、28RLは、既知のように、前輪用ブレ−キ液圧よ
りも所定分減圧させて後輪用ブレ−キ液圧とするための
ものである。図1中S1〜S6はセンサあるいはスイッ
チである。センサS1〜S4は、各車輪1FR〜1RL
の回転速度を検出するものである。スイッチS5はブレ
−キペダルが踏込まれたときにONとなるブレ−キスイ
ッチである。スイッチS6はアクセルペダル9が踏込ま
れていないとき、すなわち主スロットル弁10が全閉の
ときにONとなるアクセルスイッチである。
【0012】図2 図2は、前述の制御弁26FR〜26RLと、容積変更
型のブレ−キ液圧調整手段27FR〜27RLの詳細を
示すものであるが、これ等は各車輪について共通構成と
なっているので、左右前後の車輪の識別符号「FR」〜
RL」を省略して以下の説明を行なう。先ず、制御弁2
6は、2ポ−ト2ポジションの電磁切換弁により構成さ
れて、図2に示す位置では遮断状態を示す。ただし、こ
の遮断状態では、制御弁26に組込まれたチェック弁2
9により、液圧調整手段27側からマスタシリンダ21
へ向けての流れのみが許容される。勿論、制御弁26は
、図2に示す位置から制御弁26が左方へ変位した位置
で開通状態とさ、この開通状態では制御弁26上流圧力
(一次液圧)P1 と下流圧力(二次液圧)P2 とが
等しくされる。
【0013】液圧調整手段27は、シリンダ61を備え
て、該シリンダ61内に摺動自在に嵌挿されたピストン
35によって、シリンダ61内に容積可変の液室62が
画成されている。そして、この液室62が、ブレ−キ配
管25の一部を実質的に構成している。シリンダ62内
には、第1圧電素子36が配設されている。この第1圧
電素子36は、実際には多数枚の圧電素子をその板厚方
向に積層した積層体として構成され、ピストン35を挟
んで液室62の反対側に位置されている。これにより、
第1圧電素子36に電圧を印加すると、第1圧電素子3
6は第2図左右方向に伸長するように機械的変位して、
ピストン35を第2図中左方すなわち液室62を圧縮す
る。このようにして、ブレ−キペダル22の操作量が同
じであっても、第1圧電素子36を伸縮させることによ
って、当該液室62内の液圧すなわち二次液圧(P2 
)の大きさが変更され、これによりブレ−キ力が調整さ
れ得る。勿論、第1圧電素子36に対する印加電圧が大
きくなるほど、二次液圧P2 すなわち制動力が大きく
される。
【0014】図3、図4 図3、図4は制御系を示すものである。この図3、図4
において、図3はその入出力関係の概要を示すのみなの
で、その詳細を図4を参照しつつ説明する。先ず、41
、42はCPUで、前述の各センサS1〜S6からの信
号およびセンサS7、72からの信号が、入力インタフ
ェ−ス43を介して入力される。センサS7は、圧電素
子からなり、図2に示すように第1圧電素子36と直列
に配置されて、第1圧電素子36の実際の機械的変位量
すなわち実際の制動力を電圧信号として取り出すもので
ある。センサ72は、第2圧電素子からなり、図8に示
すように、車体に固定されたブラケット71とブレ−キ
キャリパ15との間に介在されて、車輪に制動力が付与
されたときに生じる車輪の路面反力を電圧信号として取
り出すものである。
【0015】各CPU41、42は、それぞれ後述する
スリップ制御を行なうもので、出力インタ−フェ−ス4
4を介して、制御弁26FR〜26RLの駆動制御(ソ
レノイドに対する通電制御)と、液圧調整手段27FR
〜RLの制御(第1圧電素子36に対する電圧制御で、
実施例ではデュ−ティ制御)とを行なう。ただし、図4
では、簡単化のため、後輪用の制御弁26RR、26R
Lと液圧調整手段27RR、27RLのみを示し、前輪
用のそれは図示を略してある。出力インタフェ−ス44
は、両方のCPU41、42からの指令信号が同じ場合
のみ、制御弁26FR〜26RL、液圧調整手段26F
R〜27RLの駆動(通電)を、スイッチングトランジ
スタTR1〜TR4を介して行なう(前述のように、前
輪用のスイッチングトランジスタは図示を略されている
)。両CPU同士は相互監視を行なって、異常がある場
合は、出力インタフェ−ス45を介して警報ランプ等の
警報器46を作動させる(このことは、他の異常が検出
された場合も同じ)。なお、各CPU41、42は、ウ
ドッチドッグタイマ50あるいは51によってもその異
常が監視される。
【0016】図4中、46は通常電圧一定回路(実施例
では12V用)、47は高電圧一定回路(実施例では2
4V用)、48は電圧監視回路、49はタイマおよび電
圧切換回路である。通常電圧一定回路46は、正常時に
おける圧電素子6に対する駆動用電圧を調整するための
ものである。高電圧一定回路47は、ブレ−キ液系統に
異常、特にマスタシリンダ21側に油圧失陥が生じたと
き(このための油圧センサは図示略)に、第1圧電素子
36に対して高電圧を供給して(電圧切換えは、回路4
9によって行なわれる)、十分なブレ−キ力を得るため
のものである。電圧監視回路48は、各電圧一定回路4
6、47を監視して、異常時には、CPU41が制御の
システムダウンを行なう。なお、この異常すなわち故障
発生時の対応は、後に詳述する。
【0017】図5、図6、図7 図5、図6、図7は、制御ユニットUによるスリップ制
御の内容を示すもので、以下これについて説明する。な
お、スリップ制御は、ABS制御にあっては各車全てが
制御対象とされるが、TRC制御にあっては駆動輪のみ
が制御対象となるものである。
【0018】先ず、図5のP(ステップ−以下同じ)1
において、各センサS1〜S7、72からの信号が読込
まれた後、P2において、ブレ−キスイッチがONであ
るか否か、すなわちブレ−キペダル22が踏込まれてい
るか否かが判別される。P2の判別でYESのときは、
ABS制御を行なう可能性が考えられるときである。こ
のときは、P3において、ABS制御用のスリップ値R
が計算される。このスリップ値Rは、例えば、次式(1
)に基づいて算出されが、この(1)式に用いられる車
速は、従来一般に行なわれているように、各車輪速から
推定された疑似車速が用いられる。 R=(車速−車輪速)/車速  ・・・(1)
【001
9】P3の後、P4において、ABSフラグが1である
か否かが判別される。このABSフラグは、1のときが
現在ABS制御中であることを示し、当初は0にイニシ
ャライズされているのでこのP4の判別がNOとなって
、P5へ移行する。P5では、第1圧電素子36に対す
る制御電圧が最大値にセットされる。このP5の処理は
、第1圧電素子36がその特性上電圧が大きくなるほど
伸長(膨張)するので、ABS制御のためのブレ−キ液
圧の減圧に備えるためのものである。
【0020】P6では、スリップ値Rが小さいか否か、
すなわちスリップ値RがABS制御開始条件としての所
定のしきい値よりも小さいか否かが判別される。このP
6の判別のNOのときは、車輪にロックが生じていない
ときで、ABS制御は不用であるということでそのまま
リタ−ンされる。P6の判別でYESのときは、ABS
制御を必要とされるときである。このときは、先ずP7
において、制御弁26(のソレノイド)を励磁して遮断
状態(図2の状態)とする。次いで、P8においてAB
S制御が行なわれた後、P9においてABSフラグが1
にセットされる。P8でのABS制御は、スリップ値R
が所定の目標値となるように、第1圧電素子36をデュ
−ティ制御することにより行なわれ、その制御状態を図
7に示してある。この際、ABS制御として一般的な、
減圧と増圧と保持との3つのモ−ドを利用した制御を行
なうこともできる(ただしP2 ≦P1 )。なお、A
BS制御に際しては、左右前輪については互いに独立し
た独立制御が行なわれ、左右後輪については統合制御(
セレクトハイ、セレクトロ−のいずれでも可)が行なわ
れる。
【0021】P9の後、P10において、第1圧電素子
36に対する制御電圧が最大値に達っしているか否かが
判別される。このP10の判別でNOのときはそのまま
リタ−ンされるが、P10の判別でYESのときは、P
11において制御弁26が一時的に開通状態とされる(
極めて短時間のうちに再び遮断状態へ復帰される)。 このP11の処理は、ABS制御中に、液室34の二次
液圧(P2 )を増大させることが可能にするためのも
のであり、第1圧電素子36による二次液圧(P2 )
の制御幅を増大方向にオフセットすることを意味する。 このようなP11の処理が行なわれる場合としては、例
えば、ABS制御が行なわれている最中に路面μが小さ
い状態から大きい状態へと変化したときが考えられる。 前述のP7以降の処理が行なわれた後は、P4の判別が
YESとなる、このときは、P12において、スリップ
値Rが大きいか否か、すなわちスリップ値RがABS制
御中止条件としてのしきい値よりも大きいか否かが判別
される。なお、P12のしきい値とP6のしきい値は、
互いに等しい値としてあるいは異なる値として設定でき
る。
【0022】P12の判別がNOのときは、P8へ移行
してABS制御が続行される。P12の判別でYESの
ときは、P13において制御弁26が開通状態とされ、
P14においてABS制御が中止され、P15において
ABSフラグが0にリセットされる。なお、ABS制御
中にブレ−キペダル22が戻し操作されると、チェック
弁29を通して二次液圧(P2 )がすみやかに低下さ
れて、ブレ−キ力のすみやかな低下が得られる。
【0023】前記P2の判別でNOのときは、図6のP
21へ移行する。このP21では、アクセルスイッチS
6がONとされているか否かが判別される、このP21
の判別でYESのときは、アクセルペダル9が踏込み操
作されていなくてTRC制御が不用なときであり、この
ときはP22において第1圧電素子36に対する電圧が
0にされ(TRC制御に備えて第1圧電素子36を増圧
可能状態に待機させる)、P23においてTRCフラグ
が0にリセットされる。なお、TRCフラグは、1のと
きがTRC制御中であることを意味する。P21の判別
でNOのときは、P24において、TRC制御用のスリ
ップ値Sが、次式(2)に基づいて算出されるが、この
(2)式に用いる車速としては、従動輪速に基づく推定
車速とされる。 S=(駆動輪速−車速)/車速  ・・・(2)
【00
24】P24の後、P25において、TRCフラグが1
であるか否かが判別される。このP25の判別でNOの
ときは、P26において第1圧電素子36に対する電圧
を0にした後、P27において、スリップ値Sが大きい
か否か、すなわちスリップ値SがTRC制御開始用とし
て設定された所定のしきい値以上であるか否かが判別さ
れる。このP27の判別でNOのときは、TRC制御が
不用なときであるとしてそのままリタ−ンされる。P2
7の判別でYESのときは、TRC制御を行なうときで
ある。このときは先ずP28において制御弁26が遮断
状態とされ、次いでP29においてTRC制御が行なわ
れ、P30においてTRCフラグが1にセットされる。 上記P29でのトラクション制御は、駆動輪のスリップ
値Sが、所定の目標値となるように、第1圧電素子36
をデュ−ティ制御することにより行なわれる。
【0025】前述のP28以降の処理を経た後は、P2
5の判別がYESとなる、このときは、P31において
、スリップ値Sが小さいか否か、すなわちスリップ値S
がTRC制御中止用として設定された所定のしきい値よ
りも小さいか否かが判別される、このP31の判別でN
Oのときは、P29に移行してTRC制御が続行される
。なお、P27とP31とのしきい値は、互いに等しい
値としてあるいは異なる値として設定できる。P31の
判別でYESのときは、P32において、第1圧電素子
36に対する制御電圧を徐々に0にしていき、P33で
この制御電圧が0になったことが確認された後、P34
においてTRCフラグが0にリセットされる。
【0026】ここで、TRC制御に際しては、上述のブ
レ−キ制御と共に、エンジン制御をも行なわれる。すな
わち、駆動輪のスリップ値Sが大きいときは、アクチュ
エ−タ12を制御して副スロットル弁113を閉方向に
駆動することにより、エンジン2の発生トルクが低下さ
せる。この場合、エンジンによるTRC制御の目標値(
駆動輪の目標スリップ値)と、ブレ−キによるトラクシ
ョン制御の目標値とは、互いに等しい値としてあるいは
異なる値として設定することができるが、エンジン用の
目標値をブレ−キ用の目標値よりも小さく設定するのが
好ましい(エンジンを主としたTRC制御)。
【0027】図9〜図13 図9〜図13は、スリップ制御の制御値すなわち第1圧
電素子36に対する制御電圧を、それぞれ圧電素子から
なる2つのセンサS7、72の出力に応じて補正する部
分の詳細を示すものである。なお、図9以下の制御は、
実施例ではABS制御についてのみ行なうようにしてあ
るが、TRC制御についても行なうことができる。先ず
、図9のR(ステップ−以下同じ)1において、センサ
S7で検出された第1検出電圧VR1と、センサ72で
検出された第2検出電圧VR2と、第1圧電素子36に
対するスリップ制御用の基本電圧Vとが読込まれる。 次いで、R2において、第2検出電圧VR2を微分する
ことによりその変化率D・VR2が算出される。
【0028】R3では、スリップ制御がブレ−キ液圧を
増圧させる増圧時であるか否か、すなわち第1圧電素子
36に対する印加電圧を大きくするときであるか否かが
判別される。このR3の判別でYESのときは、R4に
おいて、第1検出電圧VR1に基づいて、図12に示す
マップを参照して補正係数B1が決定される。次いで、
R5において、変化率D・VR2に基づいて、図13に
示すマップを参照して補正係数B2が決定される。そし
て、R6において、R2での基本電圧Vに補正係数B1
とB2とを掛け合わせて、補正後の電圧Vが決定される
【0029】R3の判別がNOのときは、R7において
、スリップ制御がブレ−キ液圧を減圧させる減圧時であ
るか否かが判別される。このR7の判別でYESのとき
は、R8において、第1検出電圧VR1に基づいて、図
10に示すマップを参照して補正係数A1が決定される
。次いで、R9において、変化率D・VR2に基づいて
、図11に示すマップを参照して補正係数A2が決定さ
れる。そして、R10において、R2での基本電圧Vに
補正係数A1とA2とを掛け合わせて、補正後の電圧V
が決定される。上記R7の判別がNOのときは、そのま
まリタ−ンされる。
【0030】ここで、図10〜図13について補足説明
をする。図10、図11に示すブレ−キ液圧減圧時の補
正係数A1、A2は、減圧のし過ぎを防止する観点から
設定されている。図10では、第1検出電圧VR1が大
きくなるにつれて補正係数A1が徐々に小さくされ(A
1>1)、VR1が所定値以上となると補正係数A1が
1にリミット処理される。第1検出電圧VR1が小さい
ときは、実際の制動力が小さいということになる一方、
減圧時であるからして、実際の制動力が急激に低下しな
いように制動力を大きくする方向への補正となる。
【0031】図11に示す補正係数A2は、変化率D・
VR2が大きくなるにつれて徐々に小さくなり(D・V
R2>1)、D・VR2が所定値以上となると1にリミ
ット処理される。この変化率D・VR2が小さいという
ことは、路面反力がさほど低下しないということ、すな
わち車輪の路面に対するグリップ力がさほど低下しない
ということであるので、制動力大きく低下させなくても
問題ないということで、制動距離を短くすべく制動力を
大きい方向に補正することになる。
【0032】図12、図13のブレ−キ液圧増圧時にお
ける補正係数B1、B2は、増圧のし過ぎを防止する観
点から設定されている。図12では、第1検出電圧VR
1が大きくなるにつれて補正係数B1が徐々に大きくさ
れ(B1<1)、VR1が所定値以上となると補正係数
B1が1にリミット処理される。そして、第1検出電圧
VR1が小さいときには、実際の制動力が小さいという
ことになる一方、増圧時であるからして、この実際の制
動力が急激に増加しないように制動力を小さくする方向
への補正となる。
【0033】図13に示す補正係数A2は、変化率D・
VR2が大きくなるにつれて徐々に大きくなり(D・V
R2<1)、D・VR2が所定値以上となると1にリミ
ット処理される。この変化率D・VR2が小さいときは
、路面反力がさほど上昇しないということ、すなわち制
動力を急激に上昇させると車輪ロックの可能性があると
いうことで、制動力を小さくする方向に補正することに
なる。
【0034】以上実施例について説明したが、本発明は
これに限らず例えば次のような場合をも含むものである
。 イ.キャリパ15に当該第1圧電素子36により押圧さ
れる専用の摩擦パッドを設けて、第1圧電素子36の機
械的変位をそのまま当該専用の摩擦パッドに伝達するよ
うにしてもよい(ブレ−キ液圧系統とは別途独立した構
成とする)。この場合、ABS制御時の制動力低下を得
るため、ブレ−キペダルが操作されたときに、マスタシ
リンダ21で発生されたブレ−キ液圧に略比例した電圧
を第1圧電素子36にあらかじめ印加しておき、ABS
制御時にこの印加電圧を低下させるようにすればよい。 ロ.スリップ制御は、ABS制御あるいはTRC制御の
いずれか一方のみを行なうようにしてもよい。 ハ.センサ72は、車輪の路面反力を受けることができ
る位置であれば、適宜の位置に配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体系統図。
【図2】圧電素子を利用したブレ−キ液圧調整手段とチ
ェック弁付きの制御弁とを示す図。
【図3】制御ユニットへの入力上記出力関係を示す図。
【図4】制御ユニットの詳細を示す図。
【図5】本発明の制御例を示すフロ−チャ−ト。
【図6】本発明の制御例を示すフロ−チャ−ト。
【図7】ABS制御の一例を図式的に示す図。
【図8】路面反力を検出する第2圧電素子の配置例を示
す図。
【図9】スリップ制御の制御値補正の内容を示すフロ−
チャ−ト。
【図10】スリップ制御でのブレ−キ液圧減圧時におけ
るセンサS7の出力に応じた補正係数の設定例を示す図
【図11】スリップ制御でのブレ−キ液圧減圧時におけ
るセンサ727の出力の変化率に応じた補正係数の設定
例を示す図。
【図12】スリップ制御でのブレ−キ液圧増圧時におけ
るセンサS7の出力に応じた補正係数の設定例を示す図
【図13】スリップ制御でのブレ−キ液圧増圧時におけ
るセンサ72の出力の変化率に応じた補正係数の設定例
を示す図。
【符号の説明】
1FR、1FL  前輪 1RR、1RL  後輪(駆動輪) 13FR〜13RL  ブレ−キ装置 15  キャリパ 21  マスタシリンダ(ブレ−キ液圧発生手段)22
  ブレ−キペダル 25FR〜25RL  ブレ−キ配管 27FR〜27RL  液圧調整手段 35  ピストン(ブレ−キ液系統の容積変更用)36
  第1圧電素子 72  センサ(第2圧電素子) U  制御ユニット S1〜S4  回転センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1圧電素子をアクチュエ−タとして制動
    力調整を行なう制動力調整手段と、車輪の路面に対する
    スリップを検出するスリップ検出手段と、前記スリップ
    検出手段によりスリップが検出されたとき、車輪の路面
    に対するスリップを防止するように前記第1圧電素子を
    電圧制御するスリップ制御手段と、第2圧電素子からな
    り、車輪からの路面反力を受けて電圧信号を出力する反
    力検出手段と、前記反力検出手段から出力された電圧信
    号の変化率を算出する変化率算出手段と、前記変化率算
    出手段で算出された電圧信号の変化率に基づいて前記ス
    リップ制御手段による制御電圧を補正する補正手段と、
    を備えていることを特徴とする自動車のスリップ制御装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記第2圧電素子が、
    車体とブレ−キキャリパとの間に介在されているもの。
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