JPH04259845A - 浮遊微粒子検出装置 - Google Patents

浮遊微粒子検出装置

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JPH04259845A
JPH04259845A JP3021274A JP2127491A JPH04259845A JP H04259845 A JPH04259845 A JP H04259845A JP 3021274 A JP3021274 A JP 3021274A JP 2127491 A JP2127491 A JP 2127491A JP H04259845 A JPH04259845 A JP H04259845A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火災発生時の煙を検知
したりあるいは粉塵や煙草の煙等を検知したりする用途
に用いられるする浮遊微粒子検出装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】浮遊微粒子検出装置としては、煙や粉塵
などの微粒子による発光素子からの光の拡散光を受光素
子で受光することにより浮遊微粒子を検出するものがあ
る。この種の浮遊微粒子検出装置の従来の投光部は図9
(a)に示すように構成してあり、発光素子としての発
光ダイオードLDに直列に接続されたトランジスタQ1
 を発振回路12の出力でオン,オフさせて、発光ダイ
オードLDを間欠的に発光させ、駆動電流を限流抵抗R
1 により設定していた。ここで、発振回路12の出力
は図10に示すようにオンデューティが小さくなるよう
に設定してある。
【0003】ところで、上述の構成の投光部の発光ダイ
オードLDの駆動電流を一定にした場合、発光ダイオー
ドLDの光出力はおよそ1℃あたり−1%の割合で変化
する。図11(a)は発光ダイオードLDの駆動電流を
一定にして温度を0℃から50℃まで変化させた場合の
発光ダイオードLDの光出力の変化を示す。従って、こ
のような投光部であると、高温状態で微粒子に対する検
出感度が低下する問題があった。図11(b)は発光ダ
イオードLDの駆動電流を一定とし、微粒子が一定量存
在する場合における受光部の検出出力を示し、上記発光
ダイオードLDの光出力変化の影響がそのまま検出感度
として現れる。
【0004】そこで、この点を改善する方法として、図
11(c)に示すように温度に応じて駆動電流を変化さ
せて、発光ダイオードLDの光出力の温度変化を打ち消
すことが考えられる。この場合、図9(b)に示すよう
に限流抵抗R1 に並列にサーミスタ等の感温素子Th
を接続するか、あるいは同図(c)に示すように2個の
感温素子Th1 ,Th2 を夫々限流抵抗R1 に並
列及び直列に接続すればよい。つまり、図9(b),(
c)の場合には、図11(c)に示すように、発光ダイ
オードLDの駆動電流を低温側では小さく、高温側で大
きくする。なお、代表的な感温素子Thであるサーミス
タの抵抗値の温度特性を図12に示す。同図におけるR
25/Rtは、周囲温度tのときの抵抗値の25℃のと
きの抵抗値に対する比の逆数を示し、図中の1500,
3000,5000はB定数(サーミスタ定数)を示す
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のような拡散式の
浮遊微粒子検出装置の場合、検出感度を高くするには、
受光出力を大きくする必要があり、駆動電流として1A
程度にする必要がある。ところが、省電力機器や電池駆
動機器などに用いられた場合、電源電圧が低くなり、駆
動電流を1Aとするためには、感温素子Thの抵抗値を
小さくしなければならない。例えば、感温素子Thとし
てサーミスタを用い、電源電圧が6Vである場合に、1
Aの電流を流すためには、サーミスタの抵抗値は数Ωと
しなければならず、このような小さい抵抗値のサーミス
タはないために、複数個のサーミスタを並列接続しなけ
ればならない。しかも、サーミスタに大きな電流を流す
と、自己発熱のために抵抗値が低下し、抵抗値の設定や
B定数の設定が困難になるという問題があった。
【0006】本発明は上述の点に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、発光素子の光出力の温
度特性を確実且つ容易に補償することができる浮遊微粒
子検出装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、発光素子を間欠的に発光して
、煙や粉塵などの微粒子による散乱光を受光素子で受光
し、この受光素子の受光出力を発光素子の発光周期に同
期して検波し、この検波出力を積分するサンプルホール
ド回路を備える浮遊微粒子検出装置において、上記サン
プルホールド回路にゲインを持たせ、そのゲインに発光
素子の光出力の温度変化を打ち消す温度特性を持たせて
ある。
【0008】また、請求項2の発明では、発光素子を発
光し、煙や粉塵などの微粒子による散乱光を受光素子で
受光して微粒子を検出し、上記受光素子の受光出力から
ノイズなどによる不要周波数成分を除去するフィルタ回
路を備える浮遊微粒子検出装置において、上記フィルタ
回路をアクティブフィルタで構成し、アクティブフィル
タにゲインを持たせ、そのゲインに発光素子の光出力の
温度変化を打ち消す温度特性を持たせて、上記目的を達
成してある。
【0009】さらに、請求項3の発明では、発光素子を
発光し、煙や粉塵などの微粒子による散乱光を受光素子
で受光して微粒子を検出し、上記受光素子の受光出力を
電圧信号に変換するI/V変換回路を備える浮遊微粒子
検出装置において、I/V変換回路の出力を分圧して入
力に帰還する分圧帰還型に形成し、上記分圧部に発光素
子の光出力の温度変化を打ち消す温度特性を持たせて、
上記目的を達成している。
【0010】
【作用】請求項1乃至3の夫々の発明においては、夫々
受光部側の構成回路に発光素子の光出力の温度特性を打
ち消す温度特性を持たせて、検出出力が発光素子の光出
力の変化により高温時に感度が低下することを防止した
ものである。しかも、このように受光部側で温度補償を
行えば、発光素子側で温度補償を行う場合のように、感
温素子に大きな電流が流れることがなく、よって温度補
償特性を確実且つ容易に設定できる。
【0011】
【実施例】(実施例1)図1乃至図5に発明の一実施例
を示す。まず、本発明が適用される浮遊微粒子検出装置
の一例を図3に示す。この浮遊微粒子検出装置では、中
空の直方状のケース1により光学室2を形成し、上記ケ
ース1内の一端面の上方に光軸を他端面の下方方向に向
けて発光素子としての発光ダイオードLDを配置すると
共に、他端面の上方に光軸を一端面の下方に向けてフォ
トダイオードPDとしてのフォトダイオードPDを配置
してある。ここで、発光ダイオードLDはケース1に一
体形成されたアパーチャ6によって投光領域を制限して
あり、またフォトダイオードPDはケース1に一体形成
されたフード9により受光領域を制限してある。なお、
フード9の内面には複数の光トラップ8を設けてある。 ここで、受光効率を上げてフォトダイオードPDの出力
を受けて信号処理を行う処理回路の負担を軽くするため
にフード9内に受光レンズを設けてもよい。さらに、電
気ノイズの影響を少なくするためにシールド部材でフォ
トダイオードPDの受光面を除く外面を覆ってもよい。 上記ケース1は、第3図(b)に示すように、一側面が
開口された矩形箱状で光学室2の一側壁となる面の外面
にフォトダイオードPDの出力に応じて適宜信号処理を
行う処理回路を構成するプリント基板4が装着されたベ
ース1aと、このベース1aの開口に被着されるカバー
1bとで形成してある。
【0012】検知領域は発光ダイオードLDの投光領域
とフォトダイオードPDの受光領域とが重なる領域とな
り、この検知領域に一致させて煙や粉塵などの浮遊微粒
子(図3(b)中のCで示す)を流入させる流入口3を
ケース1に形成してある。この浮遊微粒子検出装置では
、検知領域における煙や粉塵などの浮遊微粒子による発
光ダイオードLDからの光の散乱光をフォトダイオード
PDにて受光することにより浮遊微粒子を検出する。
【0013】ところで、本実施例においては検知領域の
発光ダイオードLD及びフォトダイオードPDが配置さ
れた側( 図3(a)中の検知領域の上方) における
投光領域及び受光領域に共に入らない近傍に遮光壁10
aを設けると共に、検知領域の発光ダイオードLD及び
フォトダイオードPDが配置された側とは反対側( 図
3中の検知領域の下方) で投光領域と受光領域とが重
なり合う検知領域の境界部に先端が臨み光学室2の下部
を発光ダイオードLD及びフォトダイオードPD側に分
離する遮光壁10bを設けてある。これら遮光壁10a
,10bはケース1に一体に形成してある。ここで、本
実施例の遮光壁10aは略台形状で底部を三角形状に凹
設してあり、遮光壁10bの先端は尖らせてあり、遮光
壁10aの下部のエッジや遮光壁10bの先端に結露を
生じにくくしてある。
【0014】このように遮光壁10a及び遮光壁10b
を形成することにより、本実施例では発光ダイオードL
Dから投光された光が光学室2の壁面などで少なくとも
10回反射してもフォトダイオードPDに入射されない
ようになっている。そして、ケース1は黒色のABS樹
脂などで形成してあるため反射率が小さく、反射率を多
めに見ても10回反射すれば、投光パワーに対する迷光
パワーの比率(迷光パワー/投光パワー) が極めて小
さくなり、S/N比を十分に確保できるようにしてある
【0015】ところで、この種の浮遊微粒子検出装置に
おいては、光学室2の内壁面に埃などが付着すると迷光
が増大する。ここで、迷光を増大させる最大の要因とな
るのは、フォトダイオードPDの受光領域の前方に臨む
光学室2の一端壁1cに埃が付着する場合であり、次に
発光ダイオードLDの投光領域の前方に望む他端壁1d
に埃が付着する場合である。そこで、これら端壁面1c
,1dを夫々下方に向く面に形成する(いわゆるオーバ
ーハングさせる) と、埃の付着を少なくすることがで
きて迷光の増大を阻止できる。なお、この浮遊微粒子検
出装置の場合には、横置きあるいは縦置きのいずれでも
使用されることを考慮し、上記端壁面1c,1dが常に
下方を向くように形成してある。さらに、このような面
に上記端壁面1c,1dを形成すると、発光ダイオード
LDからの光を両側方に反射させることができ、さらに
発光ダイオードLDの迷光となる光の反射回数を増加さ
せることが望め、さらにS/N比を改善することを期待
できる。さらにまた、端壁面1c,1dは曲面に形成し
てもよい。
【0016】図2は浮遊微粒子検出装置の回路構成を示
すブロック図であり、その具体回路は図1(a)に示す
。なお、以下の説明では本実施例の特徴とする構成が明
確となるように、まず図2と、図8に示す従来の具体回
路に基づいて全体構成の説明を行う。投光部Aは、発光
素子としての発光ダイオードLDと、電源電圧を定電圧
化する定電圧回路11と、図10に示すパルス信号を発
生する発振回路12と、発振回路12の出力に応じて発
光ダイオードLDを駆動する駆動回路13とからなり、
発振回路12は定電圧回路11から供給される定電圧を
電源として動作し、図8に示すようにトランジスタQ1
 で構成された駆動回路13により発光ダイオードLD
を間欠的に発光させる。
【0017】受光部Bは、微粒子による拡散光を受光す
る受光素子としてのフォトダイオードPDと、このフォ
トダイオードPDの受光出力を電圧信号に変換するI/
V変換回路14と、ノイズなどの不要な周波数成分を除
去するハイパスフィルタ(HPF)15,ローパスフィ
ルタ(LPF)16と、ローパスフィルタ16出力を検
波する検波回路17と、検波出力をサンプルホールドす
るサンプルホールド回路18と、サンプルホールド出力
のレベルを可変するレベルシフト回路19と、レベルシ
フト出力を直流増幅するDC増幅回路20と、I/V変
換回路14からサンプルホールド回路18までの回路動
作のための基準電圧を発生する基準電圧発生回路21と
からなる。ここで、図8に示す具体回路では、ローパス
フィルタ16としてアクティブフィルタで形成してあり
、検波回路17とサンプルホールド回路18はアナログ
スイッチとしてのFETQ2 を共通に用いて、投光部
Aの発振回路12から与えられる信号に応じてローパス
フィルタ16出力を検波して積分するいわゆる同期積分
型のサンプルホールド回路としてある。
【0018】この受光部Bは次のように動作する。フォ
トダイオードPDの受光出力は、I/V変換回路14に
より電圧信号に変換され(I/V変換され)、フィルタ
15,16によりノイズ等の不要な周波数成分が除去さ
れる。なお、本実施例のフィルタ15,16では50H
z以下と10KHz以上の周波数成分を除去するように
してある。不要周波数成分が除去された信号は、検波回
路17により検波される。ここで、この検波回路17は
例えばFET等を用いたアナログスイッチで構成してあ
り、投光部Aの発振回路17の発振周期に同期して、つ
まりは発光ダイオードLDの発光周期に同期して信号成
分だけを検波する。この検波出力はサンプルホールド回
路18で同期積分される。ここで、上記した各回路は基
準電圧発生回路21から与えられる基準電圧を基準にし
て信号処理を行っている。ところで、このサンプルホー
ルド回路18の出力には上述した構造的な改善を図って
あっても、図5(a)に示すように迷光分(図中矢印で
示す)が含まれる。そこで、レベルシフト回路19では
サンプルホールド回路18の出力から上記基準電圧発生
回路21から与えられていた基準電圧を除去するため、
図5(b)に示すようにDC増幅回路20の基準電位ま
で引く下げる。これにより、迷光分をキャンセルする。 また、このようにレベルシフトすることで、出力のダイ
ナミックレンジが広げられる。DC増幅回路20では、
上記レベルシフトされた出力である信号成分を直流増幅
して、図5(c)に示すように出力が微粒子の濃度に応
じてDC増幅回路20の基準電位から電源電圧付近まで
変化する出力特性を得る。
【0019】以下に、本実施例の特徴とする点について
説明する。本実施例では、従来の問題点であった発光ダ
イオードLDの温度特性に応じて温度に応じて検出出力
が変化し、高温時に検出感度が低下する点を改善するた
め、サンプルホールド回路18に上記投光部Aにおける
温度特性を打ち消す温度特性を持たせてある。ここで、
従来のサンプルホールド回路18のままであると、温度
特性を持たせることができない。そこで、本実施例では
図1(a)に示すようにサンプルホールド回路18の出
力に設けられたバッファの代わりにアンプ22を用い、
このアンプ22に発光ダイオードLDの温度特性を相殺
する温度特性、つまりは高温時にゲインが増加する温度
特性を持たせてある。
【0020】具体的には、従来ではバッファとして用い
ていたオペアンプOP1 でアンプ22を構成してあり
、ゲインを決定する抵抗R3 に並列にサーミスタR5
 を接続してある。従って、上記アンプ22のゲインに
高温となってサーミスタR5 の抵抗値が低下した場合
に増加し、逆に低温になると低下する図4中の実線で示
す温度特性を持たせてある。ここで、このアンプ22の
ゲインの温度特性を投光部Aの発光ダイオードLDにお
ける温度特性を打ち消すように設定すれば、検出感度が
高温で低下することを防止でき、図4に破線で示すよう
に検出出力が温度で変化することを防止できる。しかも
、本実施例のようにサンプルホールド回路18にて温度
補償を行えば、感温素子として用いてあるサーミスタR
5 に大きな電流が流れず、よって抵抗値が大きなもの
で済み、複数個のサーミスタを並列接続するということ
を不要とでき、また自己発熱も少なくできるので、抵抗
値やB定数の選定が容易となり、投光部A側で発光ダイ
オードLDの温度補償を行う場合よりも確実且つ容易に
温度補償を行うことができる。
【0021】なお、アンプ22のゲインをさらに精度良
く発光ダイオードLDの温度特性を打ち消すように設定
したい場合には、図1(b)に示すように抵抗R3 と
直列にサーミスタR6 を挿入すればよい。 (実施例2)図6(a)は本発明の他の実施例を示すも
ので、本実施例ではアクティブフィルタで構成されたロ
ーパスフィルタ16により発光ダイオードLDの温度特
性を打ち消すものである。構成的にはローパスフィルタ
16のオペアンプOP2 で形成されたアンプにゲイン
を持たせ、このアンプのゲインを設定する抵抗R7 に
サーミスタR9 を並列に接続して、上記アンプに実施
例1と同様に図4に実線で示す温度特性を持たせ、発光
ダイオードLDの温度特性による高温時の検出感度の低
下を補償するようにしたものである。なお、本実施例の
場合にも、図6(b)に示すように抵抗R7 に直列に
サーミスタR10を接続してもよい。
【0022】(実施例3)図7(a)は本発明のさらに
他の実施例であり、本実施例ではI/V変換回路14と
して出力を抵抗R11,R12で分圧した電圧を高抵抗
値の抵抗R14を介して入力に帰還する構成にし、分圧
抵抗R12にサーミスタR13を並列に接続することに
より、上記各実施例と同様に図4の実線で示す温度特性
をI/V変換回路14に持たせてあり、本実施例の場合
には図7(b)に示すように抵抗R12に直列にサーミ
スタR15を接続してもよい。本実施例の場合にも上記
実施例と同様の効果が得られる。
【0023】
【発明の効果】本発明は上述のように、請求項1の発明
では、発光素子を間欠的に発光して、煙や粉塵などの微
粒子による散乱光を受光素子で受光し、この受光素子の
受光出力を発光素子の発光周期に同期して検波し、この
検波出力を積分するサンプルホールド回路を備える浮遊
微粒子検出装置において、上記サンプルホールド回路に
ゲインを持たせ、そのゲインに発光素子の光出力の温度
変化を打ち消す温度特性を持たせてあるので、サンプル
ホールド回路で検出出力が発光素子の光出力の変化によ
り高温時に感度が低下することを防止でき、しかも受光
部側で温度補償を行えば、発光素子側で温度補償を行う
場合のように、感温素子に大きな電流が流れることがな
く、よって温度補償特性を確実且つ容易に設定できる。
【0024】また、請求項2の発明では、発光素子を発
光し、煙や粉塵などの微粒子による散乱光を受光素子で
受光して微粒子を検出し、受光素子の受光出力からノイ
ズなどによる不要周波数成分を除去するフィルタ回路を
備える浮遊微粒子検出装置において、上記フィルタ回路
をアクティブフィルタで構成し、アクティブフィルタに
ゲインを持たせ、そのゲインに発光素子の光出力の温度
変化を打ち消す温度特性を持たせてあるので、フィルタ
回路で検出出力が発光素子の光出力の変化により高温時
に感度が低下することを防止でき、しかも感温素子に大
きな電流が流れれないので、上記請求項1の発明と同様
に温度補償特性を確実且つ容易に設定できる。
【0025】さらに請求項3の発明では、発光素子を発
光し、煙や粉塵などの微粒子による散乱光を受光素子で
受光して微粒子を検出し、受光素子の受光出力を電圧信
号に変換するI/V変換回路を備える浮遊微粒子検出装
置において、I/V変換回路の出力を分圧して入力に帰
還する分圧帰還型に形成し、上記分圧部に発光素子の光
出力の温度変化を打ち消す温度特性を持たせてあるので
、I/V変換回路で検出出力が発光素子の光出力の変化
により高温時に感度が低下することを防止でき、上述の
発明と同様に温度補償特性を確実且つ容易に設定できる
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例の具体回路図である
。 (b)は別構成の要部の回路図である。
【図2】同上の概略構成を示すブロック図である。
【図3】(a)は浮遊微粒子検出装置の構造を示す平面
図である。 (b)は同上の側面断面図である。
【図4】同上における温度補償用のゲイン特性及び温度
補償を行った場合の検出出力の温度特性を示す説明図で
ある。
【図5】(a)はサンプルホールド回路の微粒子濃度に
対する出力特性の説明図である。 (b)はレベルシフト回路の微粒子濃度に対する出力特
性の説明図である。 (c)はDC増幅回路の微粒子濃度に対する出力特性の
説明図である。
【図6】(a)は他の実施例の回路図である。 (b)は別構成の要部の回路図である。
【図7】(a)はさらに他の実施例の回路図である。 (b)は別構成の要部の回路図である。
【図8】従来例の具体的な回路図である。
【図9】(a)は基本的な投光部の構成を示す回路図で
ある。 (b)は発光ダイオードの温度補償を行う場合の回路図
である。 (c)は発光ダイオードの温度補償を行う場合の他の構
成の回路図である。
【図10】発振回路の出力波形図である。
【図11】(a)は発光ダイオードの光出力の温度特性
を示す説明図である。 (b)は検出出力の温度特性を示す説明図である。 (c)は発光ダイオードの光出力の温度補償を行う場合
の駆動電流の温度特性を示す説明図である。
【図12】代表的なサーミスタの温度特性の説明図であ
る。
【符号の説明】
LD  発光ダイオード PD  フォトダイオード R5   サーミスタ 14  I/V変換回路 16  フィルタ回路 18  サンプルホールド回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  発光素子を間欠的に発光して、煙や粉
    塵などの微粒子による散乱光を受光素子で受光し、この
    受光素子の受光出力を発光素子の発光周期に同期して検
    波し、この検波出力を積分するサンプルホールド回路を
    備える浮遊微粒子検出装置において、上記サンプルホー
    ルド回路にゲインを持たせ、そのゲインに発光素子の光
    出力の温度変化を打ち消す温度特性を持たせて成ること
    を特徴とする浮遊微粒子検出装置。
  2. 【請求項2】  発光素子を発光し、煙や粉塵などの微
    粒子による散乱光を受光素子で受光して微粒子を検出し
    、受光素子の受光出力からノイズなどによる不要周波数
    成分を除去するフィルタ回路を備える浮遊微粒子検出装
    置において、上記フィルタ回路をアクティブフィルタで
    構成し、アクティブフィルタにゲインを持たせ、そのゲ
    インに発光素子の光出力の温度変化を打ち消す温度特性
    を持たせて成ることを特徴とする浮遊微粒子検出装置。
  3. 【請求項3】  発光素子を発光し、煙や粉塵などの微
    粒子による散乱光を受光素子で受光して微粒子を検出し
    、受光素子の受光出力を電圧信号に変換するI/V変換
    回路を備える浮遊微粒子検出装置において、I/V変換
    回路の出力を分圧して入力に帰還する分圧帰還型に形成
    し、上記分圧部に発光素子の光出力の温度変化を打ち消
    す温度特性を持たせて成ることを特徴とする浮遊微粒子
    検出装置。
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Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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