JPH04259767A - 防水コネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、一対のハウジングを結
合することにより、これらの内部に収容されている端子
を電気的に接続するコネクタに関し、特に自動車のエン
ジンルームやトランクルーム等で使用される防水コネク
タに関する。

【０００２】

【従来の技術】一般にこの種の防水コネクタは、図５に
示すような構成となっている。即ち、雌型コネクタ１は
、雌型ハウジング２の端子収容室３に雄型端子４を収容
したもので、雄型端子４の基端側の電線５には、ゴムブ
ッシュ等からなる電線シール６が装着されている。これ
により、電線シールと６の外周面と雌型ハウジング２の
端子挿入口内周面とで雌型コネクタの基端側を防水シー
ルするようにしている。雄型端子４は、雌型ハウジング
２の端子収容室３の内面から斜め前方に突設されたラン
ス７にスナップフィットされて後側への抜けが防止され
るようになっている。

【０００３】また、雄型コネクタ８は、雄型ハウジング
９の端子収容室１０に雌型端子１１を収容したもので、
雌型端子１１の基端側の電線１２には、ゴムブッシュ等
からなる電線シール１３が装着されている。これにより
、電線シール１３の外周面と雄型ハウジング９の端子挿
入口内周面とで雄型コネクタの基端側を防水シールする
ようにしている。雌型端子１１は、雌型ハウジング９の
端子収容室１０の内面から斜め前方に突設されたランス
１４にスナップフィットされて後側への抜けが防止され
るようになっている。

【０００４】雌型ハウジング２には、図６にも示すよう
に、複数の雄型端子４の先端突出口の全体を取り囲む突
周壁１５と、この突周壁１５を所定幅の環状空間を介し
て取り囲む外周壁１６とが形成されている。突周壁１５
の外周面には、例えばゴム製のハウジングシール１７が
装着されている。また、雄型ハウジング９には、雌型ハ
ウジング２の外周壁１６の内面とハウジングシール１７
の外周面との間に圧入される外周壁１８が形成されてい
る。コネクタ結合時においては、外周壁１６に形成され
た係合アーム１９と係合突起２０とが係合されて両コネ
クタ１，８の抜けが防止される。このとき、外周壁１８
の内周面とハウジングシール１７の外周面との間、及び
突周壁１５の外周面とハウジングシールと１７の内周面
との間が密着し、防水シール機能を発揮する。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構造の従来の防水コネクタでは、雌型ハウジング２
の突周壁１５、ハウジングシール１７及び雄型ハウジン
グ９の外周壁１８を径方向に重合させてコネクタ結合部
のシールを実現しているので、必然的にコネクタが大型
化するという欠点がある。また、特に多極構造の防水コ
ネクタにおいては、ハウジングシール１７に欠陥がある
と、全ての端子に影響を及ぼし、隣接電極間での短絡や
電食等を引き起こすという問題点がある。

【０００６】本発明は、このような従来の問題点を解決
するためになされたもので、防水コネクタの小型化を図
ることを第１の目的とする。また、本発明は、特に多極
構造の場合には、防水機能が万一低下した場合でも隣接
電極間での短絡や電食等の問題が発生しない信頼性に優
れた防水コネクタを提供することを第２の目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明に係る防水コネク
タは、基端側が雄型端子挿入口に連通し先端側が雄型端
子突出口に連通する雄型端子収容室を形成してなる雌型
ハウジングと、先端部が前記雄型端子突出口から前記雄
型端子収容室の外部に突出するように前記雄型端子収容
室内に収容された雄型端子と、基端側が雌型端子挿入口
に連通し先端側が雄型端子先端挿入口に連通する雌型端
子収容室を形成してなる雄型ハウジングと、前記雌型端
子収容室内に収容された雌型端子と、前記雌型ハウジン
グの雄型端子挿入口に圧入され前記雄型端子に結合され
た電線が水密に貫通する第１の電線シールと、前記雄型
ハウジングの雌型端子挿入口に圧入され前記雌型端子に
結合された電線が水密に貫通する第２の電線シールと、
前記両ハウジング間に介装されたハウジングシールとを
具備し、これらのシールによって前記両端子収容室で形
成される空間を外部から密閉するようにした防水コネク
タにおいて、前記コネクタシールは、前記雄型端子に直
接装着されると共に前記雌型ハウジングの前記雄型端子
突出口に圧入されたものであって、コネクタ結合時に前
記雄型ハウジングの雄型端子先端挿入口と密着するもの
であることを特徴とする。

【０００８】

【作用】本発明によれば、ハウジングシールが雄型端子
に直接装着される構造であるため、コネクタを大幅に小
型化することができる。また、本発明によれば、多極構
造の場合、雌型ハウジングの各雄型端子突出口と各雄型
端子との間で、コネクタシールによる個別的な防水シー
ルが実現される。このため、各電極間は完全に分離され
、万一特定のハウジングシールが欠損した場合でも、電
極間での短絡や電食等の問題が発生することはなく、信
頼性が向上する。

【０００９】

【実施例】以下、添付の図面を参照してこの発明の実施
例について説明する。

【００１０】図１は、この発明の一実施例に係る防水コ
ネクタの結合時の断面図、図２は雌型コネクタの斜視図
、図３は雄型コネクタの斜視図である。

【００１１】この防水コネクタは、雌型コネクタ２１と
雄型コネクタ２２とにより構成される。雌型コネクタ２
１は、内部に独立した４つの雄型端子収容室２３を形成
してなる雌型ハウジング２４と、この雌型ハウジング２
４の前記端子収容室２３内に夫々収容され、電線２５の
先端部に固定された雄型端子２６と、前記端子収容室２
３の基端側及び先端側を夫々密閉するためのゴムブッシ
ュ等からなる電線シール２７及びハウジングシール２８
とにより構成されている。

【００１２】雌型ハウジング２４の基端側には、雄型端
子収容室２３に連通する円筒内面を有する雄型端子挿入
口３１が形成されている。雄型端子２６は、この雄型端
子挿入口３１から雄型端子収容室２３に挿入されるよう
になっている。その際、電線シール２７は、雄型端子挿
入口３１に圧入され、ハウジング２４の基端側を防水シ
ールするようになっている。また、雄型端子収容室２３
の先端側には、その内径が先端側になるに従って徐々に
狭まる円筒内面を有する雄型端子突出口３２が設けられ
、ハウジングシール２８は、この雄型端子突出口３２に
圧入されてハウジング２４の先端側から雄型端子収容室
２３内に水が侵入するのを防止するものとなっている。 また、雄型端子収容室２３の内部には、その内周壁から
斜め前方へランス３３が突設されている。このランス３
３は、雄型端子２６の後方への抜けを防止する。雌型ハ
ウジング２４の先端側には、雄型コネクタ２２の結合端
部を収容する突周壁３４が突設されている。この突周壁
３４には、コネクタ結合時において後述する係合突起５
３に係合する弾性変形可能な係合アーム３５が形成され
ている。

【００１３】一方、雄型コネクタ２２は、内部に４つの
雌型端子収容室４１を形成してなる雄型ハウジング４２
と、この雌型ハウジング４２の前記端子収容室４１内に
夫々収容され、電線４３の先端部に固定された雌型端子
４４と、前記端子収容室４１の基端側及び先端側を夫々
密閉するためのゴムブッシュ等からなる電線シール４５
とにより構成されている。

【００１４】雄型ハウジング４２の基端側には、雌型端
子収容室４１に連通する円筒内面を有する雌型端子挿入
口５１が形成されている。雌型端子４４は、この雌型端
子挿入口５１から雌型端子収容室４１に挿入されるよう
になっている。その際、電線シール４５は、雌型端子挿
入口５１に圧入され、ハウジング４２の基端側を防水シ
ールするようになっている。雄型ハウジング４２の先端
側には、雄型端子２６の先端部を挿入するための円筒内
面を有する雄型端子先端挿入口５２が形成されている。 この雄型端子先端挿入口５２には、コネクタ結合時にお
いて、雌型コネクタ２１に固定された各ハウジングシー
ル２８が圧入されるようになっている。これにより、コ
ネクタ結合部から雌型端子収容室４１の内部に水が侵入
するを防止するようにしている。なお、雄型ハウジング
４２の先端上面には、コネクタ結合時において雌型ハウ
ジング２４の係合アームに係合される係合突起５３が突
設されている。

【００１５】図４は、雌型コネクタ２１の組立手順を説
明するための図である。図に示すように、雄型端子２６
に、予め電線シール２７及びハウジングシール２８を装
着した状態で、雄型端子２６を雌型ハウジング２４の雄
型端子挿入口３１から端子収容室２３内に挿入する。ハ
ウジングシール２８は、雄型端子突出口３２に当接する
と、その先端側の外径が圧縮されて変形し、２段目の溝
が端子突出口３２の縁部と嵌合することにより、完全装
着状態となる。この状態で、ハウジングシール２８の外
周面と雄型端子突出口３２の内周面とが密着し、電線シ
ール２７の外周面と雄型端子挿入口３１の内周面とが密
着するので、端子収容室２３は密閉状態になる。

【００１６】一方、コネクタ結合時においては、雄型コ
ネクタ２２の雄型端子先端挿入口５２の内周面とハウジ
ングシール２８の外周面とが密着するので、電線シール
４５による基端側のシールの作用と相俟って端子収容室
４１を密閉状態にすることができる。

【００１７】このようにハウジングシール２８が雄型端
子に直接装着される構造であると、ハウジングシール２
８を小型化することができ、コネクタ全体を小型化する
ことが可能になる。また、このように各端子毎にハウジ
ングシール２８を設け、各端子毎にシールを行うように
すると、各端子収容室を夫々完全に分離することができ
るので、万一特定のシールが欠損しても、電極間での短
絡や電食等の問題が発生することはない。

【００１８】なお、雌型ハウジング２４のランス３３は
、図４に２点鎖線で示すような斜め方向にスライドする
スライド型を備えた金型を用いることにより、容易に成
形することができる。

【００１９】本発明は上述した実施例に限定されるもの
ではない。上記実施例では、ハウジングシール２８の外
周面と雄型端子先端挿入口５２の内周面とが密着するこ
とにより、コネクタ結合部をシールするようにしたが、
ハウジングシールの前端面と雄型コネクタの先端面とが
密着することにより、コネクタ結合部をシールするよう
にしても良い。

【００２０】

【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ハ
ウジングシールが雄型端子に直接装着される構造である
ため、コネクタを大幅に小型化することができる。また
、この発明によれば、多極構造の場合、雌型ハウジング
の各雄型端子突出口と各雄型端子との間で、コネクタシ
ールによる個別的な防水シールが実現される。このため
、各電極間は完全に分離され、万一特定のハウジングシ
ールが欠損した場合でも、電極間での短絡や電食等の問
題が発生することはなく、信頼性が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】　　本発明の一実施例に係る防水コネクタの結
合時の断面図である。

【図２】　　同防水コネクタにおける雌型コネクタの斜
視図である。

【図３】　　同防水コネクタにおける雄型コネクタの斜
視図である。

【図４】　　同雌型コネクタの分解断面図である。

【図５】　　従来の防水コネクタを示す断面図である。

【図６】　　同コネクタにおける雌型コネクタの平面図
である。

【符号の説明】

１，２１…雌型コネクタ、２，２４…雌型ハウジング、
８，２２…雄型コネクタ、９，４２…雄型ハウジング、
６，１３，２７，４５…電線シール、１７，２８…ハウ
ジングシール。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　基端側が雄型端子挿入口に連通し先端
   側が雄型端子突出口に連通する雄型端子収容室を形成し
   てなる雌型ハウジングと、先端部が前記雄型端子突出口
   から前記雄型端子収容室の外部に突出するように前記雄
   型端子収容室内に収容された雄型端子と、基端側が雌型
   端子挿入口に連通し先端側が雄型端子先端挿入口に連通
   する雌型端子収容室を形成してなる雄型ハウジングと、
   前記雌型端子収容室内に収容された雌型端子と、前記雌
   型ハウジングの雄型端子挿入口に圧入され前記雄型端子
   に結合された電線が水密に貫通する第１の電線シールと
   、前記雄型ハウジングの雌型端子挿入口に圧入され前記
   雌型端子に結合された電線が水密に貫通する第２の電線
   シールと、前記両ハウジング間に介装されたハウジング
   シールとを具備し、これらのシールによって前記両端子
   収容室で形成される空間を外部から密閉するようにした
   防水コネクタにおいて、前記コネクタシールは、前記雄
   型端子に直接装着されると共に前記雌型ハウジングの前
   記雄型端子突出口に圧入されたものであって、コネクタ
   結合時に前記雄型ハウジングの雄型端子先端挿入口と密
   着するものであることを特徴とする防水コネクタ。