JPH0425307A - チャック装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、中空円筒形のワークを旋削加工する時に利用
されるチャック装置に関するものである。

（従来の技術） この種のチャック装置は、感光ドラムおよび現像ローラ
の外周面の旋削加工等に使用されている。

従来のチャック装置について、第２図および第３図によ
り説明する。

第２図および第３図は、旋盤の加工部を模型的に示した
平面図およびそのチャック装置の要部拡大断面図である
。

旋盤は、ベツド１の左右両側に形成した主軸台２および
心押し台３に、それぞれ電動機４で駆動される主軸５お
よび油圧又は空気圧を利用したアクチュエータ６で軸心
方向に自在に摺動する心押し軸７が配置されている。

従来のチャック装置は、上記の主軸５と心押し軸７の先
端に、相対向するようにそれぞれ装着さ才したデッドセ
ンタ８およびライブセンタ９とから構成されている。

なお、中空内筒形の被加工物ｌＯは、その両端内周に、
第３図に示すように上記のセンタ８および９の円錐面９
ａに対応するセンタ凡用面取り（以下センタ孔と称す）
１０ａを施す。

なお、旋削用のバイト１１は、ベツド１に摺動自在に取
り付けられた往復台の刃物台（共に図示せず）に装着さ
れている。

以上のように構成された旋盤の動作について説明する。

まず、被加工物１０に、他の旋盤を用いてその両端面に
センタ孔１０ａを加工する。次に、アクチュエータ６を
作動させて、ライブセンタ９を後退させた後、上記の被
加工物１０の左のセンタ孔１０ａを主軸５のデッドセン
タ８にあてがい、再びアクチュエータ６を作動させてラ
イブセンタ９を前進させ、両センタ８および９で被加工
物ＩＯを挟持する。

次に、電動機４を運転して主軸５を回転させると、ライ
ブセンタ９の回転抵抗は少ないので、被加工物１０のデ
ッドセンタ８に駆動されて、同一回転速度で回転する。

次に、バイト１１を矢印Ｙの右側に移動して被加工物ｌ
Ｏの端面を外れた位置に止め、矢印Ｘの下方向に移動し
て所定の切込み位置に送り込んだ後に、矢印Ｙの左方向
に所定の送り速度で移動し、被加工物１０の左端を僅か
外れる位置で止め、再び矢印Ｘの上方向に戻す。必要な
らば、上記の動作を繰り返して、外周の旋削を終了する
。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上記の構成では、アクチュエータ６の圧
力Ｐのセンタ孔１０ａの法線方向の分力により、被加工
物ｌＯの端面近傍が膨らむため、チャック装置から取り
外した時、その弾性変形量が戻り、円筒度および真円度
を低下するという問題があった。　本発明は上記の問題
を解決するもので、円筒度および真円度に影響を及ぼさ
ないチャック装置を提供するものである。

（課題を解決するための手段） 上記の課題を解決するため、本発明は、センタ孔に嵌合
する心出し用テーパ部と端面を利用して駆動力を伝達す
る保持部とを独立して設けるものである。

（作　用） 上記の構成により、心出し用テーパ部は、被加工物１０
の心出しに利用されるのみなので心出し用テーパ部の加
圧力は最小に止めることができ、円筒度および真円度に
影響を与えない。

（実施例） 本発明の一実施例を第１図により説明する。

同図は、本発明によるチャック装置の要部拡大断面図で
、心押し軸７（図示せず）に装着し、転がり軸受を内蔵
したライブセンタ９の先端部を示したもので、主軸５（
図示せず）に装着されるデッドセンタ８（図示せず）と
同じ構造を有するので、ライブセンタ９を代表として説
明する。

同図において、ライブセンタ９は、端面が軸心に垂直面
の環状保持部９ｂと、その底面に設けた方形の凹み９ｃ
に収納し、上記の環状保持部９ｂ後方に設けたねじ孔９
ｄに嵌合した調整用ボルト１２で組合せ高さが変化する
一対のばね圧調整用くさび１３と、上記の環状保持部９
ｂの内周面に摺動自在に嵌合し、前部に心出し用テーパ
部１４ａを、底面に円形の凹み１４ｂをそれぞれ形成し
た調心板１４と、これに調心用の圧力Ｐ２を与える。上
記の凹み１４ｂに収納された一対の皿ばね１５とから構
成されている。

以上のように構成されたチャック装置の動作を説明する
。

本実施例のチャック装置に、被加工物１０を取り付ける
手順は、従来例と変りがないのでその説明は省略する。

まず、被加工物ｌＯは、そのセンタ孔１０ａが、図面に
Ｐ２で示す皿ばね１５の反発力によって挿入される調心
板１４の心出し用テーパ部１４ａに沿って、案内され１
両センタ８および９と同心に調心される。次に、環状保
持部９ｂの端面が、被加工物ｌＯの両端面をＰ、の力で
押えて、挟持する。アクチュエータ６の力Ｐ１は、上記
のＰ２およびｐ、に分割される。

この際、調整用ボルト１２を操作して、Ｐ２の分力によ
って、被加工物１０の端面近傍に変形が生じない程度の
反発力になるように調整する。

本実施例によれば、被加工物ＩＯの心出しと、駆動力を
伝達する保持の動作をそれぞれ独立して分担するので、
センタ孔１０ａのテーパ面で発生する分力によって生ず
る弾性変形に起因する円筒度および真円度の低下はなく
なる。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明によれば、被加工物の心出
しと、加工のための駆動力の伝達が分離され、心出しに
必要な最小の力で心出し動作が行われるので、円筒度お
よび真円度が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるチャック装置の要部拡大断面図、
第２図は従来のチャック装置を装備した旋盤模型図、第
３図は従来のチャック装置の要部拡大断面図である。 １　・・・ベツド、　２　・・・主軸台、　３　・・・
心押し台、　４　・・・電動機、　５・・・主軸、６　
・・・アクチュエータ、　７　・・・心押し軸、８　・
・・デッドセンタ、　９　・・・ライブセンタ、　９ａ
・・・円錐面、　９ｂ・・・環状保持部、　９ｃ、　１
４ｂ・・・凹み、　９ｄ・・・ねじ孔、１０・・・被加
工物、１０ａ・・・センタ孔周面取り（センタ孔）、　
１１　・・・バイト、　１２・・・調整用ボルト、１３
・・・ばね圧調整用くさび、１４・・・調心板、１４ａ
・・・心出し用テーパ部、１５・・・皿ばね９ 第 図 ４″ｔｌｒ提 第 図 第 図 ０ａ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 主軸および心押し軸にそれぞれ装着してデッドセンタお
   よびライブセンタとから構成され、デッドセンタと被加
   工物のセンタ孔との摩擦によって駆動力を伝達するチャ
   ック装置において、上記の両センタに、ばね装置による
   付勢された摺動可能な心出し用テーパ部と、被加工物の
   端面を挟持する平面の保持部とを設けたことを特徴とす
   るチャック装置。