JPH04252179A - 酵素の精製方法 - Google Patents

酵素の精製方法

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JPH04252179A
JPH04252179A JP3028093A JP2809391A JPH04252179A JP H04252179 A JPH04252179 A JP H04252179A JP 3028093 A JP3028093 A JP 3028093A JP 2809391 A JP2809391 A JP 2809391A JP H04252179 A JPH04252179 A JP H04252179A
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Kazuhiko Nagata
和彦 永田
Kenji Ogata
岳田 健治
Shinichi Tokumitsu
伸一 徳光
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ザイモモナス・モビリ
ス細菌より得ることができる産業上有用な酵素を、アフ
ィニティークロマトグラフィーを行うことにより工業的
な規模で精製する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、微生物細胞より酵素を採取す
るには、細胞を破砕後、塩あるいは界面活性剤を含む溶
液などで抽出し、核酸の除去、硫酸アンモニウムを用い
た塩析による分画などを行った後、種々の担体を用いた
カラムクロマトグラフィーが実施されていた。特にカラ
ムクロマトグラフィーとしては、イオン交換クロマトグ
ラフィー、例えばDEAE(ジエチルアミノエチル)−
又はTEAE(トリエチルアミノエチル)−セルロース
、吸着クロマトグラフィー、例えばハイドロキシアパタ
イト、あるいはゲル濾過クロマトグラフィー、例えば適
度に架橋したデキストランゲル又はポリアクリルアミド
ゲルなどを種々組み合わせるという煩雑な工程を経てい
た。そのため、製品としての酵素を得るまでに日数がか
かるだけでなく、クロマトグラフィーの回数が増えるこ
とにより酵素の回収率の低下が生じていた。最近では、
これらカラムクロマトグラフィーの組み合せをできるだ
け少なくするために、目的の酵素を特異的に吸着するよ
うなクロマトグラフィー担体を用いる、いわゆるアフィ
ニティークロマトグラフィーを利用し、それにより比較
的短い日数で酵素を精製する方法も開発されている。
【0003】例えば、ザイモモナス・モビリス菌よりの
酵素の抽出および精製方法として、特表昭61−500
299号公報には、部分的に水混和性の有機溶剤、ノニ
オン界面活性剤、およびリゾチームを含有する抽出媒体
を用いて、中性からアルカリ性のpH条件下で、ザイモ
モナス・モビリス菌より酵素を抽出し、ついで得られた
酵素抽出物を、支持マトリックスに結合し、かつ酵素(
グルコース−6−リン酸デハイドロゲナーゼ)に関して
選択されたタンパク結合染料からなるアフィニティーク
ロマトグラフィー吸着剤と接触させ、前記アフィニティ
ークロマトグラフィー吸着剤によって前記抽出物からグ
ルコース−6−リン酸デハイドロゲナーゼを選択的に単
離し、引き続いて前記アフィニティークロマトグラフィ
ー吸着剤からグルコース−6−リン酸デハイドロゲナー
ゼを回収するために溶出を行い、そして任意に、溶出し
たグルコース−6−リン酸デハイドロゲナーゼを精製す
ることによって、前記グルコース−6−リン酸デハイド
ロゲナーゼを前記酵素抽出物から単離する方法が提案さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の特許公報に記載
の方法は、アフィニティークロマトグラフィーの利用に
よりカラムクロマトグラフィーの組み合せを少なくし、
収率よく酵素を精製するという点で優れているが、アフ
ィニティークロマトグラフィー吸着剤が比較的高価であ
るため、該アフィニティークロマトグラフィー吸着剤へ
の目的酵素の吸着能をいかに大きくするかという問題が
あった。
【0005】本発明は、この様な従来技術の欠点を解消
し、アフィニティークロマトグラフィーにおける酵素の
吸着能を上げ、少しの量のアフィニティークロマトグラ
フィー吸着剤で、できるだけ多量の目的酵素を精製でき
る方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な問題点を解決するために鋭意検討の結果、ザイモモナ
ス・モビリス菌よりの酵素の抽出に当たって抽出媒体に
加える、部分的に水混和性の有機溶剤、ノニオン界面活
性剤およびリゾチームなどがアフィニティークロマトグ
ラフィー吸着剤への酵素の吸着能を低下させているとい
う事実を見出し、本発明に到達した。すなわち、本発明
はザイモモナス・モビリス菌を機械的破砕法により破砕
し、得られる酵素抽出液を、タンパク結合染料を支持担
体に結合したアフィニティークロマトグラフィー吸着剤
と接触させて、該タンパク結合染料と特異的に結合する
酵素のみを選択的に吸着させ、次いで吸着した酵素を溶
出させることを特徴とする酵素の精製方法を要旨とする
ものである。
【0007】本発明に用いられるザイモモナス・モビリ
ス菌としては、例えばATCC31821,31823
,35000,35001,10988,29191,
29192などが知られているが、これらに限定される
ものではない。また増殖方法は公知の方法、例えばロバ
ート・ケー・スコープス(RobertK.Scope
s)らの方法〔バイオケミカル・ジャーナル(Bioc
hemical  Journal)第228巻,62
7〜634頁(1985年)〕を用いることができる。
【0008】本発明に用いられるザイモモナス・モビリ
ス菌の機械的破砕法としては、細胞および組織の破砕用
として用いられている機械的破砕法であればいずれでも
よく、例えば高速回転刃による機械的破砕〔スイスキネ
マチカ(KINEMATICA)社のポリトロンホモジ
ナイザー,西独ホルムス−ベテル(Hormuth−V
etter)社の連続式テフロンホモジナイザー〕、超
音波による破砕〔米国ブランソン(BRANSON)社
のソニファイアー超音波細胞破砕装置〕、圧力破砕〔米
国エス・エル・エム−アミンコ(SLM−AMINCO
)社のフレンチプレス細胞破砕機、西独ブランリューベ
(Bran+Luebbe)社のブランリューベ連続式
細胞破砕機、シー・エス・シー/バイオックス(CSC
/BIOX)社のX−プレス細胞破砕機、米国ピー・エ
ー・アール・アール(PARR)社のパール細胞破砕器
〕、グラスビーズ衝撃法による破砕〔米国バイオスペッ
ク(BIOSPEC)社のビート・ビーター細胞破砕器
、スイスウィリー・エー・バコヘン・マニュファクチャ
ーリング・エンジニアーズ(Williy  A.Ba
chofen  Manufacturing  En
gineers)社のダイノーミル細胞破砕装置〕など
があげられる。特に、これらの中でも連続大量処理可能
なポリトロン超高速ホモジナイザー,ブランリューベ連
続式細胞破砕機、ダイノーミル連続細胞破砕装置、超音
波連続式細胞破砕機などが工業用生産レベルの破砕法と
して好ましい。ザイモモナス・モビリス菌をこれらの機
械的破砕機にて破砕するに当たっては、ザイモモナス・
モビリス菌細胞を緩衝液に懸濁させて破砕すればよい。 緩衝液のpHは6〜10、特に7.5〜8.5であるこ
とが好ましい。緩衝液の種類としては上記pHの範囲で
緩衝能を持つものであればいずれも用いることができる
が、工業用生産を考えた場合には安価なリン酸緩衝液や
酢酸緩衝液であることが好ましい。緩衝液濃度としては
1mM〜500mM、特に5mM〜100mM、さらに
は20mM〜50mMであることが好ましい。また、1
mM〜50mM、好ましくは2mM〜10mMのSH保
護剤、さらに0.5mM〜10mM、好ましくは1mM
〜5mMのマグネシウム塩などを、上記緩衝液に加える
ことができる。SH保護剤としては、2−メルカプトエ
タノール、ジチオスレイトールなどが、マグネシウム塩
としては、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウムなどが
用いられる。
【0009】このように機械的破砕により得たザイモモ
ナス・モビリス菌破砕懸濁液を,pH5〜7.5、好ま
しくは6〜6.5に調整したのち遠心分離あるいは濾過
処理し、破砕片などの水不溶物を除去すればよい。pH
が低いほどアフィニティークロマトグラフィー吸着剤へ
の酵素の吸着量は増すが、あまり低くなると酵素が失活
しやすくなるため,pHは上記の範囲で調整することが
好ましい。
【0010】このようにして得られた酵素抽出溶液を、
アフィニティークロマトグラフィーに供すればよい。こ
のようにして得た酵素抽出溶液と、タンパク結合染料を
支持担体に結合したアフィニティークロマトグラフィー
吸着剤とを単に混合するか、あるいはカラムに充填した
上記吸着剤に通液することにより酵素を特異的に吸着さ
せることができる。
【0011】次に、吸着剤に吸着させた酵素を吸着剤よ
り溶離させることが必要である。溶離させるに当たって
は目的酵素の吸着剤への特異的な吸着をなくする溶離液
を用いることができる。好ましい溶離液としては、目的
酵素の基質あるいは基質類似物を含有する緩衝液が用い
られる。また場合によっては、緩衝液のpHを変える、
塩類を含んだ緩衝液を用いる、緩衝液の種類を変えるな
どが溶離手段として用いられることもある。
【0012】本発明に用いられるタンパク結合染料を支
持担体に結合したアフィニティークロマトグラフィー吸
着剤としては、目的の酵素と特異的に結合する染料を水
不溶性支持担体に結合したものである。用いられる水不
溶性支持担体としては、例えばセルロース、デキストラ
ン、アガロース、デンプンなどの多糖類の誘導体、ポリ
アミド類、ポリエステル類、ポリウレタン類などの有機
合成ポリマー、ガラスビーズ、ハイドロキシアパタイト
などの無機物の誘導体などがあげられる。特に、これら
の中でも、セルロース、デキストラン、アガロースなど
の多糖類の誘導体が好ましい。一方、タンパク結合染料
としては、目的の酵素と特異的に結合する染料であれば
、例えば酸性染料、媒染染料、直接染料、反応染料いず
れのものからも選ぶことができる。これらの中でも反応
基としてクロロトリアジン基を有する反応染料、例えば
チバ(Ciba)社のチバクロン(Cibacron)
(商標名)染料あるいはアイ・シー・アイ(ICI)社
のプロシオン(Procion)(商標名)染料が好ま
しい。これらの染料を水不溶性支持担体に結合させるに
は、例えばトニー・アトキンソン(Tony  Atk
inson)らの方法〔バイオケミカル・ソサイエティ
・トランスアクションズ(Biochemical  
Society  Transactions)第9巻
,290〜292頁(1981年)〕を用いることがで
きる。
【0013】本発明に適用できる酵素は、染料と結合す
る酵素であればどのような酵素でもよい。例えば、アル
コールデハイドロゲナーゼ(EC1.1.1.1)、グ
ルコース−6−リン酸デハイドロゲナーゼ(EC1.1
.1.49)、グルコース−フルクトースオキシドレダ
クターゼ(EC1.1.99.−)、グリセロアルデハ
イド−3−リン酸−デハイドロゲナーゼ(EC1.2.
1.12)、グルコキナーゼ(EC2.7.1.2)、
フルクトキナーゼ(EC2.7.1.4)、ピルビン酸
キナーゼ(EC2.7.1.40)、ホスホグリセレー
トキナーゼ(EC2.7.2.3)、6−ホスホグルコ
ノラクトナーゼ(EC3.1.1.31)、ピルビン酸
デカルボキシラーゼ(EC4.1.1.1)、エノラー
ゼ(EC4.2.1.11)、6−ホスホグルコネート
デヒドラターゼ(EC4.2.1.12)、2−ケト−
3−デオキシ−6−リン酸−グルコネートアルドラーゼ
(EC4.1.2.14)、ホスホグリセレートムター
ゼ(EC5.4.2.1)などがあげられる。
【0014】
【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
する。 実施例1,比較例1 ザイモモナス・モビリス菌の湿菌体500gを,2mM
の塩化マグネシウムと10mMの2−メルカプトエタノ
ールを含む25mMのリン酸カリウム緩衝液(pH8)
2.5l に懸濁し、ダイノーミル細胞破砕装置を用い
て細胞を破砕し、酢酸を加えてpH6に調整した後、遠
心分離により不溶物を除去し、酵素抽出溶液を得た。こ
の酵素抽出溶液を,プロシオンスカーレットMX−G(
ICI社)をアトキンソンらの方法〔バイオケミカル・
ソサイエティ・トランスアクションズ,第9巻,290
〜292頁(1981年)〕に従ってセファロースCL
−4B(ファルマシア社)に結合させて作成したアフィ
ニティークロマトグラフィー吸着剤を充填した内径4.
4cm,高さ12cmのカラムに通じ、グルコキナーゼ
が吸着剤当り何単位まで吸着するかを調べた。3l の
酵素抽出溶液のうちカラムへの通液量が750ml に
なったところから、それ以上のグルコキナーゼは吸着さ
れずに素通ってきた。そこで、通液を2mMの塩化マグ
ネシウムと10mMの2−メルカプトエタノールを含む
25mMのリン酸カリウム緩衝液(pH6)に変え、5
00ml 通じ非吸着のタンパクを完全に除き、引き続
き上記緩衝液でpH7に調整した緩衝液に変えてグルコ
キナーゼを溶出させた。回収されたグルコキナーゼは2
4,800単位であった。
【0015】比較のため、ザイモモナス・モビリス菌の
湿菌体500gを、2mMの塩化マグネシウム、10m
Mの2−メルカプトエタノール、1%(V/V)のブタ
ノール、0.1%(V/V)のノニデット(商品名)P
−40および0.2gのリゾチームを含む25mMのリ
ン酸カリウム緩衝液(pH8)2.5l に懸濁し、3
0℃で3時間インキュベートし、酢酸を加えてpHを6
に調整した後、遠心分離により不溶物を除去し、酵素抽
出溶液を得た。この酵素抽出溶液を上記と同様にアフィ
ニティークロマトグラフィー吸着剤に接触させ、グルコ
キナーゼの吸着量を調べた。カラムへの通液量が400
ml 以上で、もはやグルコキナーゼは吸着されなかっ
た。また、吸着したグルコキナーゼの溶出も上記と同様
に行ったところ、回収されたグルコキナーゼは14,2
00単位であった。
【0016】以上のように、ダイノーミルのような機械
的破砕法により破砕する方が、有機溶媒や界面活性剤を
用いる破砕法に比べ、驚くほどアフィニティークロマト
グラフィー吸着剤への酵素の吸着量は多いことが判る。
【0017】実施例2,比較例2 ザイモモナス・モビリス菌の湿菌体500gを、2mM
の塩化マグネシウムと10mMの2−メルカプトエタノ
ールを含む20mMのリン酸カリウム緩衝液(pH8)
2.5l に懸濁し、フレンチプレス細菌破砕機を用い
て破砕し、酢酸を加えてpHを6.5に調整した後、遠
心分離により不溶物を除去し、酵素抽出溶液を得た。こ
の酵素抽出溶液をプロシオンレッドMX−5B(ICI
社)をセファロースCL−4Bに結合したアフィニティ
ークロマトグラフィー吸着剤に接触させグルコース−6
−リン酸デハイドロゲナーゼが吸着当り何単位まで吸着
するかを調べた。195ml の酵素抽出溶液の通液で
、グルコース−6−リン酸デハイドロゲナーゼは素通り
しはじめた。カラムへ吸着したグルコース−6−リン酸
デハイドロゲナーゼの溶出は、2mMの塩化マグネシウ
ムと10mMの2−メルカプトエタノールおよび1mM
のニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)を
含む20mMのリン酸カリウム緩衝液(pH6.5)で
行ったところ、12,400単位のグルコース−6−リ
ン酸デハイドロゲナーゼが回収された。
【0018】比較のため、ザイモモナス・モビリス菌の
湿菌体500gを、2mMの塩化マグネシウム、10m
Mの2−メルカプトエタノール、1%(V/V)のブタ
ノール、0.1%(V/V)のノニデットP−40およ
び0.2gのリゾチームを含む20mMのリン酸カリウ
ム緩衝液(pH8)2.5l に懸濁し、30℃で3時
間インキュベートし、酢酸を加えてpHを6.5に調整
した後、遠心分離により不溶物を除去し、酵素抽出溶液
を得た。この酵素抽出溶液を上記と同様にアフィニティ
ークロマトグラフィー吸着剤に接触させ、グルコース−
6−リン酸デハイドロゲナーゼの吸着量を調べた。カラ
ムへの通液量が85ml 以上で、もはやグルコース−
6−リン酸デハイドロゲナーゼは吸着されなかった。ま
た、吸着したグルコース−6−リン酸デハイドロゲナー
ゼの溶出も上記と同様に行ったところ、回収されたグル
コース−6−リン酸デハイドロゲナーゼは5,900単
位であった。
【0019】実施例3,比較例3 実施例1のプロシオンスカーレットMX−Gをプロシオ
ンイエローMX−Gに変え、対象酵素のグルコキナーゼ
をフルクトキテーゼとし、さらにアフィニティークロマ
トグラフィー吸着剤に吸着された酵素の溶出緩衝液を3
mMのアデノシントリリン酸(ATP)を含む25mM
のリン酸カリウム緩衝液(pH6)に変える以外は,実
施例1と同様に行った。酵素抽出溶液の1190ml 
まで通液でき、溶出により回収されたフルクトキナーゼ
は22,000単位であった。
【0020】比較のため、比較例1と同様にザイモモナ
ス・モビリス菌を破砕した後、実施例3と同様にアフィ
ニティークロマトグラフィー吸着剤への酵素の吸着量を
求めた。酵素抽出溶液の960ml まで通液ができ、
溶出により回収されたフルクトキナーゼは17,200
単位であった。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、目的の酵素と特異的に
結合する染料を支持担体に結合したアフィニティークロ
マトグラフィー吸着剤を用いて、短い日数で収率よく酵
素を精製するに当たって、ザイモモナス・モビリス菌体
内の酵素を機械的破砕法により抽出することにより、引
き続き行うアフィニティークロマトグラフィーへの酵素
の吸着能を上げることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ザイモモナス・モビリス(Zymom
    onas  mobilis)細菌細胞を機械的破砕法
    により破砕し、得られる酵素抽出液を、タンパク結合染
    料を支持担体に結合したアフィニティークロマトグラフ
    ィー吸着剤と接触させて、該タンパク結合染料と特異的
    に結合する酵素のみを選択的に吸着させ、次いで吸着し
    た酵素を溶出させることを特徴とする酵素の精製方法。
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