JP3080670B2 - 酵素の精製方法 - Google Patents

酵素の精製方法

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JP3080670B2 JP03028093A JP2809391A JP3080670B2 JP 3080670 B2 JP3080670 B2 JP 3080670B2 JP 03028093 A JP03028093 A JP 03028093A JP 2809391 A JP2809391 A JP 2809391A JP 3080670 B2 JP3080670 B2 JP 3080670B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ザイモモナス・モビリ
ス細菌より得ることができる産業上有用な酵素を、アフ
ィニティークロマトグラフィーを行うことにより工業的
な規模で精製する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、微生物細胞より酵素を採取す
るには、細胞を破砕後、塩あるいは界面活性剤を含む溶
液などで抽出し、核酸の除去、硫酸アンモニウムを用い
た塩析による分画などを行った後、種々の担体を用いた
カラムクロマトグラフィーが実施されていた。特にカラ
ムクロマトグラフィーとしては、イオン交換クロマトグ
ラフィー、例えばDEAE(ジエチルアミノエチル)−
又はTEAE(トリエチルアミノエチル)−セルロー
ス、吸着クロマトグラフィー、例えばハイドロキシアパ
タイト、あるいはゲル濾過クロマトグラフィー、例えば
適度に架橋したデキストランゲル又はポリアクリルアミ
ドゲルなどを種々組み合わせるという煩雑な工程を経て
いた。そのため、製品としての酵素を得るまでに日数が
かかるだけでなく、クロマトグラフィーの回数が増える
ことにより酵素の回収率の低下が生じていた。最近で
は、これらカラムクロマトグラフィーの組み合せをでき
るだけ少なくするために、目的の酵素を特異的に吸着す
るようなクロマトグラフィー担体を用いる、いわゆるア
フィニティークロマトグラフィーを利用し、それにより
比較的短い日数で酵素を精製する方法も開発されてい
る。
【0003】例えば、ザイモモナス・モビリス菌よりの
酵素の抽出および精製方法として、特表昭61−500
299号公報には、部分的に水混和性の有機溶剤、ノニ
オン界面活性剤、およびリゾチームを含有する抽出媒体
を用いて、中性からアルカリ性のpH条件下で、ザイモ
モナス・モビリス菌より酵素を抽出し、ついで得られた
酵素抽出物を、支持マトリックスに結合し、かつ酵素
(グルコース−6−リン酸デハイドロゲナーゼ)に関し
て選択されたタンパク結合染料からなるアフィニティー
クロマトグラフィー吸着剤と接触させ、前記アフィニテ
ィークロマトグラフィー吸着剤によって前記抽出物から
グルコース−6−リン酸デハイドロゲナーゼを選択的に
単離し、引き続いて前記アフィニティークロマトグラフ
ィー吸着剤からグルコース−6−リン酸デハイドロゲナ
ーゼを回収するために溶出を行い、そして任意に、溶出
したグルコース−6−リン酸デハイドロゲナーゼを精製
することによって、前記グルコース−6−リン酸デハイ
ドロゲナーゼを前記酵素抽出物から単離する方法が提案
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の特許公報に記載
の方法は、アフィニティークロマトグラフィーの利用に
よりカラムクロマトグラフィーの組み合せを少なくし、
収率よく酵素を精製するという点で優れているが、アフ
ィニティークロマトグラフィー吸着剤が比較的高価であ
るため、該アフィニティークロマトグラフィー吸着剤へ
の目的酵素の吸着能をいかに大きくするかという問題が
あった。
【0005】本発明は、この様な従来技術の欠点を解消
し、アフィニティークロマトグラフィーにおける酵素の
吸着能を上げ、少しの量のアフィニティークロマトグラ
フィー吸着剤で、できるだけ多量の目的酵素を精製でき
る方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な問題点を解決するために鋭意検討の結果、ザイモモナ
ス・モビリス菌よりの酵素の抽出に当たって抽出媒体に
加える、部分的に水混和性の有機溶剤、ノニオン界面活
性剤およびリゾチームなどがアフィニティークロマトグ
ラフィー吸着剤への酵素の吸着能を低下させているとい
う事実を見出し、本発明に到達した。すなわち、本発明
はザイモモナス・モビリス菌を機械的破砕法により破砕
し、得られる酵素抽出液を、タンパク結合染料を支持担
体に結合したアフィニティークロマトグラフィー吸着剤
と接触させて、該タンパク結合染料と特異的に結合する
酵素のみを選択的に吸着させ、次いで吸着した酵素を溶
出させることを特徴とする酵素の精製方法を要旨とする
ものである。
【0007】本発明に用いられるザイモモナス・モビリ
ス菌としては、例えばATCC31821,3182
3,35000,35001,10988,2919
1,29192などが知られているが、これらに限定さ
れるものではない。また増殖方法は公知の方法、例えば
ロバート・ケー・スコープス(RobertK.Sco
pes)らの方法〔バイオケミカル・ジャーナル(Bi
ochemical Journal)第228巻,6
27〜634頁(1985年)〕を用いることができ
る。
【0008】本発明に用いられるザイモモナス・モビリ
ス菌の機械的破砕法としては、細胞および組織の破砕用
として用いられている機械的破砕法であればいずれでも
よく、例えば高速回転刃による機械的破砕〔スイスキネ
マチカ(KINEMATICA)社のポリトロンホモジ
ナイザー,西独ホルムス−ベテル(Hormuth−V
etter)社の連続式テフロンホモジナイザー〕、超
音波による破砕〔米国ブランソン(BRANSON)社
のソニファイアー超音波細胞破砕装置〕、圧力破砕〔米
国エス・エル・エム−アミンコ(SLM−AMINC
O)社のフレンチプレス細胞破砕機、西独ブランリュー
ベ(Bran+Luebbe)社のブランリューベ連続
式細胞破砕機、シー・エス・シー/バイオックス(CS
C/BIOX)社のX−プレス細胞破砕機、米国ピー・
エー・アール・アール(PARR)社のパール細胞破砕
器〕、グラスビーズ衝撃法による破砕〔米国バイオスペ
ック(BIOSPEC)社のビート・ビーター細胞破砕
器、スイスウィリー・エー・バコヘン・マニュファクチ
ャーリング・エンジニアーズ(Williy A.Ba
chofen Manufacturing Engi
neers)社のダイノーミル細胞破砕装置〕などがあ
げられる。特に、これらの中でも連続大量処理可能なポ
リトロン超高速ホモジナイザー,ブランリューベ連続式
細胞破砕機、ダイノーミル連続細胞破砕装置、超音波連
続式細胞破砕機などが工業用生産レベルの破砕法として
好ましい。ザイモモナス・モビリス菌をこれらの機械的
破砕機にて破砕するに当たっては、ザイモモナス・モビ
リス菌細胞を緩衝液に懸濁させて破砕すればよい。緩衝
液のpHは6〜10、特に7.5〜8.5であることが好ま
しい。緩衝液の種類としては上記pHの範囲で緩衝能を
持つものであればいずれも用いることができるが、工業
用生産を考えた場合には安価なリン酸緩衝液や酢酸緩衝
液であることが好ましい。緩衝液濃度としては1mM〜
500mM、特に5mM〜100mM、さらには20m
M〜50mMであることが好ましい。また、1mM〜5
0mM、好ましくは2mM〜10mMのSH保護剤、さ
らに0.5mM〜10mM、好ましくは1mM〜5mMの
マグネシウム塩などを、上記緩衝液に加えることができ
る。SH保護剤としては、2−メルカプトエタノール、
ジチオスレイトールなどが、マグネシウム塩としては、
塩化マグネシウム、硫酸マグネシウムなどが用いられ
る。
【0009】このように機械的破砕により得たザイモモ
ナス・モビリス菌破砕懸濁液を,pH5〜7.5、好まし
くは6〜6.5に調整したのち遠心分離あるいは濾過処理
し、破砕片などの水不溶物を除去すればよい。pHが低
いほどアフィニティークロマトグラフィー吸着剤への酵
素の吸着量は増すが、あまり低くなると酵素が失活しや
すくなるため,pHは上記の範囲で調整することが好ま
しい。
【0010】このようにして得られた酵素抽出溶液を、
アフィニティークロマトグラフィーに供すればよい。こ
のようにして得た酵素抽出溶液と、タンパク結合染料を
支持担体に結合したアフィニティークロマトグラフィー
吸着剤とを単に混合するか、あるいはカラムに充填した
上記吸着剤に通液することにより酵素を特異的に吸着さ
せることができる。
【0011】次に、吸着剤に吸着させた酵素を吸着剤よ
り溶離させることが必要である。溶離させるに当たって
は目的酵素の吸着剤への特異的な吸着をなくする溶離液
を用いることができる。好ましい溶離液としては、目的
酵素の基質あるいは基質類似物を含有する緩衝液が用い
られる。また場合によっては、緩衝液のpHを変える、
塩類を含んだ緩衝液を用いる、緩衝液の種類を変えるな
どが溶離手段として用いられることもある。
【0012】本発明に用いられるタンパク結合染料を支
持担体に結合したアフィニティークロマトグラフィー吸
着剤としては、目的の酵素と特異的に結合する染料を水
不溶性支持担体に結合したものである。用いられる水不
溶性支持担体としては、例えばセルロース、デキストラ
ン、アガロース、デンプンなどの多糖類の誘導体、ポリ
アミド類、ポリエステル類、ポリウレタン類などの有機
合成ポリマー、ガラスビーズ、ハイドロキシアパタイト
などの無機物の誘導体などがあげられる。特に、これら
の中でも、セルロース、デキストラン、アガロースなど
の多糖類の誘導体が好ましい。一方、タンパク結合染料
としては、目的の酵素と特異的に結合する染料であれ
ば、例えば酸性染料、媒染染料、直接染料、反応染料い
ずれのものからも選ぶことができる。これらの中でも反
応基としてクロロトリアジン基を有する反応染料、例え
ばチバ(Ciba)社のチバクロン(Cibacro
n)(商標名)染料あるいはアイ・シー・アイ(IC
I)社のプロシオン(Procion)(商標名)染料
が好ましい。これらの染料を水不溶性支持担体に結合さ
せるには、例えばトニー・アトキンソン(Tony A
tkinson)らの方法〔バイオケミカル・ソサイエ
ティ・トランスアクションズ(Biochemical
Society Transactions)第9
巻,290〜292頁(1981年)〕を用いることが
できる。
【0013】本発明に適用できる酵素は、染料と結合す
る酵素であればどのような酵素でもよい。例えば、アル
コールデハイドロゲナーゼ(EC1.1.1.1)、グ
ルコース−6−リン酸デハイドロゲナーゼ(EC1.
1.1.49)、グルコース−フルクトースオキシドレ
ダクターゼ(EC1.1.99.−)、グリセロアルデ
ハイド−3−リン酸−デハイドロゲナーゼ(EC1.
2.1.12)、グルコキナーゼ(EC2.7.1.
2)、フルクトキナーゼ(EC2.7.1.4)、ピル
ビン酸キナーゼ(EC2.7.1.40)、ホスホグリ
セレートキナーゼ(EC2.7.2.3)、6−ホスホ
グルコノラクトナーゼ(EC3.1.1.31)、ピル
ビン酸デカルボキシラーゼ(EC4.1.1.1)、エ
ノラーゼ(EC4.2.1.11)、6−ホスホグルコ
ネートデヒドラターゼ(EC4.2.1.12)、2−
ケト−3−デオキシ−6−リン酸−グルコネートアルド
ラーゼ(EC4.1.2.14)、ホスホグリセレート
ムターゼ(EC5.4.2.1)などがあげられる。
【0014】
【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
する。 実施例1,比較例1 ザイモモナス・モビリス菌の湿菌体500gを,2mM
の塩化マグネシウムと10mMの2−メルカプトエタノ
ールを含む25mMのリン酸カリウム緩衝液(pH8)
2.5l に懸濁し、ダイノーミル細胞破砕装置を用いて
細胞を破砕し、酢酸を加えてpH6に調整した後、遠心
分離により不溶物を除去し、酵素抽出溶液を得た。この
酵素抽出溶液を,プロシオンスカーレットMX−G(I
CI社)をアトキンソンらの方法〔バイオケミカル・ソ
サイエティ・トランスアクションズ,第9巻,290〜
292頁(1981年)〕に従ってセファロースCL−
4B(ファルマシア社)に結合させて作成したアフィニ
ティークロマトグラフィー吸着剤を充填した内径4.4c
m,高さ12cmのカラムに通じ、グルコキナーゼが吸
着剤当り何単位まで吸着するかを調べた。3l の酵素抽
出溶液のうちカラムへの通液量が750ml になったと
ころから、それ以上のグルコキナーゼは吸着されずに素
通ってきた。そこで、通液を2mMの塩化マグネシウム
と10mMの2−メルカプトエタノールを含む25mM
のリン酸カリウム緩衝液(pH6)に変え、500ml
通じ非吸着のタンパクを完全に除き、引き続き上記緩衝
液でpH7に調整した緩衝液に変えてグルコキナーゼを
溶出させた。回収されたグルコキナーゼは24,800
単位であった。
【0015】比較のため、ザイモモナス・モビリス菌の
湿菌体500gを、2mMの塩化マグネシウム、10m
Mの2−メルカプトエタノール、1%(V/V)のブタ
ノール、0.1%(V/V)のノニデット(商品名)P−
40および0.2gのリゾチームを含む25mMのリン酸
カリウム緩衝液(pH8)2.5l に懸濁し、30℃で3
時間インキュベートし、酢酸を加えてpHを6に調整し
た後、遠心分離により不溶物を除去し、酵素抽出溶液を
得た。この酵素抽出溶液を上記と同様にアフィニティー
クロマトグラフィー吸着剤に接触させ、グルコキナーゼ
の吸着量を調べた。カラムへの通液量が400ml 以上
で、もはやグルコキナーゼは吸着されなかった。また、
吸着したグルコキナーゼの溶出も上記と同様に行ったと
ころ、回収されたグルコキナーゼは14,200単位で
あった。
【0016】以上のように、ダイノーミルのような機械
的破砕法により破砕する方が、有機溶媒や界面活性剤を
用いる破砕法に比べ、驚くほどアフィニティークロマト
グラフィー吸着剤への酵素の吸着量は多いことが判る。
【0017】実施例2,比較例2 ザイモモナス・モビリス菌の湿菌体500gを、2mM
の塩化マグネシウムと10mMの2−メルカプトエタノ
ールを含む20mMのリン酸カリウム緩衝液(pH8)
2.5l に懸濁し、フレンチプレス細菌破砕機を用いて破
砕し、酢酸を加えてpHを6.5に調整した後、遠心分離
により不溶物を除去し、酵素抽出溶液を得た。この酵素
抽出溶液をプロシオンレッドMX−5B(ICI社)を
セファロースCL−4Bに結合したアフィニティークロ
マトグラフィー吸着剤に接触させグルコース−6−リン
酸デハイドロゲナーゼが吸着当り何単位まで吸着するか
を調べた。195ml の酵素抽出溶液の通液で、グルコ
ース−6−リン酸デハイドロゲナーゼは素通りしはじめ
た。カラムへ吸着したグルコース−6−リン酸デハイド
ロゲナーゼの溶出は、2mMの塩化マグネシウムと10
mMの2−メルカプトエタノールおよび1mMのニコチ
ンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)を含む20
mMのリン酸カリウム緩衝液(pH6.5)で行ったとこ
ろ、12,400単位のグルコース−6−リン酸デハイ
ドロゲナーゼが回収された。
【0018】比較のため、ザイモモナス・モビリス菌の
湿菌体500gを、2mMの塩化マグネシウム、10m
Mの2−メルカプトエタノール、1%(V/V)のブタ
ノール、0.1%(V/V)のノニデットP−40および
0.2gのリゾチームを含む20mMのリン酸カリウム緩
衝液(pH8)2.5l に懸濁し、30℃で3時間インキ
ュベートし、酢酸を加えてpHを6.5に調整した後、遠
心分離により不溶物を除去し、酵素抽出溶液を得た。こ
の酵素抽出溶液を上記と同様にアフィニティークロマト
グラフィー吸着剤に接触させ、グルコース−6−リン酸
デハイドロゲナーゼの吸着量を調べた。カラムへの通液
量が85ml 以上で、もはやグルコース−6−リン酸デ
ハイドロゲナーゼは吸着されなかった。また、吸着した
グルコース−6−リン酸デハイドロゲナーゼの溶出も上
記と同様に行ったところ、回収されたグルコース−6−
リン酸デハイドロゲナーゼは5,900単位であった。
【0019】実施例3,比較例3 実施例1のプロシオンスカーレットMX−Gをプロシオ
ンイエローMX−Gに変え、対象酵素のグルコキナーゼ
をフルクトキテーゼとし、さらにアフィニティークロマ
トグラフィー吸着剤に吸着された酵素の溶出緩衝液を3
mMのアデノシントリリン酸(ATP)を含む25mM
のリン酸カリウム緩衝液(pH6)に変える以外は,実
施例1と同様に行った。酵素抽出溶液の1190ml ま
で通液でき、溶出により回収されたフルクトキナーゼは
22,000単位であった。
【0020】比較のため、比較例1と同様にザイモモナ
ス・モビリス菌を破砕した後、実施例3と同様にアフィ
ニティークロマトグラフィー吸着剤への酵素の吸着量を
求めた。酵素抽出溶液の960ml まで通液ができ、溶
出により回収されたフルクトキナーゼは17,200単
位であった。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、目的の酵素と特異的に
結合する染料を支持担体に結合したアフィニティークロ
マトグラフィー吸着剤を用いて、短い日数で収率よく酵
素を精製するに当たって、ザイモモナス・モビリス菌体
内の酵素を機械的破砕法により抽出することにより、引
き続き行うアフィニティークロマトグラフィーへの酵素
の吸着能を上げることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12N 9/00 - 13/00 BIOSIS(DIALOG) WPI(DIALOG)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ザイモモナス・モビリス(Zymomo
    nas mobilis)細菌細胞を機械的破砕法によ
    り破砕し、得られる酵素抽出液を、タンパク結合染料を
    支持担体に結合したアフィニティークロマトグラフィー
    吸着剤と接触させて、該タンパク結合染料と特異的に結
    合する酵素のみを選択的に吸着させ、次いで吸着した酵
    素を溶出させることを特徴とする酵素の精製方法。
JP03028093A 1991-01-28 1991-01-28 酵素の精製方法 Expired - Lifetime JP3080670B2 (ja)

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