JPH04250747A - 通信網制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ローカル・エリア・ネ
ットワーク（ＬＡＮ）に代表される、マルチメディア通
信に適用可能な通信網制御装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の通信網としては種々のも
のがあるが、その一つとして、生体の神経細胞のアナロ
ジーによるマルチチャネルの格子状通信網が特開昭６３
−７４３４９号公報に示されている。これは、多入力一
出力信号の通信制御要素をノードとして多結合構造に接
続して不定形通信網（ＬＡＤＥＲＮＥＴ＝Ｌａｔｔｉｃ
ｅＤｙｎａｍｉｃ　Ａｒｃｈｉｔｅｃｔｕｒｅ　Ｎｅｔ
ｗｏｒｋ）　を構成し、各ノードではデジタル信号を先
着順論理により転送する通信網形態をとっている。

【０００３】この格子状通信網は、多くの利点を持つが
、特に次の点で優れている。一つは、多結合構造のため
ネットワーク・トポロジーの自由度が高いことである。 従って、フォルト・トレランシー（耐故障性）が高いも
のとなる。即ち、網の一部に障害があっても他のルート
で通信が適切に確保される。第二に、先着順論理により
通信の度に最適な通信経路（最短パス）が選択されるこ
とである。また、このシステムは、ノードにおいて同時
に複数の接続チャネルを確立するマルチチャネル方式を
とり、効率的に全二重通信を確立するものである。 よって、本システムは例えばＯＳＩ（開放型システム間
相互接続）の物理層及びネットワーク層に効果的に適用
される。

【０００４】また、他のネットワークシステムとして、
リングトポロジーなるＩＥＥＥ８０２．５のトークン・
リング・ネットワーク（ＴＲＮ＝Ｔｏｋｅｎ　ｒｉｎｇ
　ｎｅｔｗｏｒｋ）　がある。このＴＲＮのアルゴリズ
ムの概要は省略するが、全ての端末の同期がとられてい
ること、フリー・トークン（いうなれば、送信権を示す
チケット）を得た端末のみが送信が行えること、メッセ
ージ情報は送信端末に戻ってきて正しく受信されたかの
確認ができること、等のセキュリティ機能に優れたもの
である。また、高トラフィック時のスループット‐ディ
レイ特性にも優れている。

【０００５】ここに、ＴＲＮの場合、フリー・トークン
がネットワークを１周するまで待たないと送信を開始で
きず、送信待ち時間が長くなりやすい。また、ＴＲＮは
システムの拡張によりパフォーマンスが低下する。即ち
、ＴＲＮでは端末の数が増えるとフリー・トークンが回
って来るのに要する時間が長くなり、同時に、トラフィ
ックも高くなるので、より時間の長いものとなる。また
、ＴＲＮは中心のリングが故障した時には大きなダメー
ジを受けるもので、フォルト・トレランシーの低いもの
である。これに対して、前述した不定形通信網は、他の
特徴として、アドレス概念を持たないもので、いうなれ
ば、“所定のアルゴリズムを持つケーブル”であり、フ
リー・プロトコルの特徴を持つため、各種プロトコルの
端末の接続が可能である。よって、ＴＲＮの端末につい
ても不定形通信網に接続してシステム構成すれば、ＴＲ
Ｎの欠点を解消し、不定形通信網の利点を持たせたトー
クン・リング・ネットワークの世界を開くことが期待で
きる。

【０００６】もっとも、単純にＴＲＮの端末をそのまま
不定形通信網に接続することはできず、少なくとも接続
された端末から不定形通信網が全くＴＲＮのプロトコル
のＬＡＮに見えるインターフェース装置が必要であり、
このため、ＴＡＵ（ＴＲＮａｄａｐｔｉｖｅ　ｕｎｉｔ
）　をインターフェースとして用いた装置が本出願人に
より種々提案されている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
ＴＡＵにあっては不定形通信網で扱う同報信号について
の特別な取扱いが特に考慮されておらず、通常の個別ア
ドレスを持つフレームと同様に扱われている。この結果
、同報信号が送出された時には送信端末まで戻ってこな
くなるため、送信端末が異常として処理することになっ
てしまう。

【０００８】

【課題を解決するための手段】不定形通信網のノード装
置とトークン・リング・ネットワーク規格の端末とをイ
ンターフェースする通信網制御装置において、前記端末
からの入力フレームを一時記憶して前記不定形通信網側
に出力する第１のメモリと、前記不定形通信網からの入
力フレームを一時記憶して前記端末側に出力する第２の
メモリと、前記端末からの入力フレーム中から同報信号
を識別する入力信号識別部とを設け、この入力信号識別
部により前記同報信号が識別されたときに前記不定形通
信網側に出力する出力経路を形成し、又は、この出力経
路とともに端末側に折り返させる折り返し経路とを形成
した。

【０００９】

【作用】接続された端末から同報信号が入力された場合
には、出力経路により不定形通信網に対して出力される
ので、通信網制御装置内で同報信号が異常な扱いをされ
ることがなく、確実なインターフェースをなし得る。ま
た、このような同報信号の不定形通信網に対する出力と
ともに接続された自己の端末に対しても折り返し経路に
より折り返されるので、端末への送出を即座に行なうこ
とができる。

【００１０】

【実施例】本発明の第一の実施例を図１及び図２に基づ
いて説明する。図２はＴＲＮ端末と不定形通信網との接
続例を示し、ＴＲＮ規格の複数のＴＲＮ端末１は複数の
ノード装置２を備えた不定形通信網３と、通信網制御装
置なるＴＡＵ４をインターフェースとして接続されてい
る。

【００１１】ここに、各ＴＡＵ４の構成例を図１に示す
。まず、ＴＲＮ端末１からの入力信号についてビット同
期をとるＰＬＬ５が設けられ、その出力信号なる入力フ
レームを一時的に記憶する第１のメモリとしてのＦＩＦ
Ｏ（ファースト・イン・ファースト・アウト）６が設け
られている。このＦＩＦＯ６から不定形通信網３に対し
て出力される。また、不定形通信網３からの入力信号に
ついてビット同期をとるＰＬＬ７が設けられ、その出力
信号なる入力フレームを一時的に記憶する第２のメモリ
としてのＦＩＦＯ（ファースト・イン・ファースト・ア
ウト）８が設けられている。このＦＩＦＯ８からＴＲＮ
端末１に対して出力される。また、不定形通信網３から
の入力信号は一方ではＴＲＮ信号の入力を検出するため
のキャリア検出部９に入力され、さらに、ＰＬＬ７の出
力はアドレス検出部１０、アドレス比較部１１に順に入
力されている。ついで、前記ＦＩＦＯ８の出力側にはフ
リートークンジェネレータ１２が設けられ、出力セレク
タ１３によりＦＩＦＯ８とフリートークンジェネレータ
１２との出力が選択的にＴＲＮ端末１に出力される。 これらの各部はシーケンサ１４により制御される。

【００１２】しかして、本実施例では、ＴＲＮ端末１か
らの入力フレーム中から同報フレーム（同報信号）を識
別する入力信号識別部１５がＰＬＬ５の出力側に設けら
れている。この入力信号識別部１５はフリートークンと
フレームとを識別する他、フレーム中から同報フレーム
を識別するものである。この入力信号識別部１５により
同報フレームが識別された場合、不定形通信網３に対す
る通常の出力経路１６とは別に、太線で示すように入力
信号識別部１５から出力セレクタ１３を経て直接的にＴ
ＲＮ端末１側に折り返し出力するための折り返し経路１
７が形成されている。

【００１３】このような構成において、不定形通信網３
からの入力信号はＰＬＬ７でビット同期をとられたあと
、ＦＩＦＯ８に一時的に記憶される。これと並行して、
キャリア検出後、アドレス検出部１０及びアドレス比較
部１１では自己のＴＲＮ端末１のアドレスと入力フレー
ムの宛先アドレスとを比較し、一致する場合には、入力
フレームをＦＩＦＯ８から読出し、シーケンサ１４によ
るタイミング制御の下、出力セレクタ１３を経てＴＲＮ
端末１に出力する。

【００１４】また、ＴＲＮ端末１からの入力信号はＰＬ
Ｌ５でビット同期がとられた後、入力信号識別部１５で
入力フレームのアドレスを検出するとともに、フリート
ークンか同報フレームか否かの識別がなされる。入力フ
レームはＦＩＦＯ６に書込まれ、シーケンサ１４による
タイミング制御の下、不定形通信網３側に出力される。

【００１５】一方、ＴＲＮ端末１から入力されたフレー
ムが同報フレームの場合には、シーケンサ１４はこの入
力信号識別部１５を制御して同報フレームを出力経路１
６を経て不定形通信網３側に送出する。同時に、折り返
し経路１７にて出力セレクタ１３を制御してＴＲＮ端末
１へも直ちに同報信号を送出する。よって、同報フレー
ムが入力された場合、このＴＡＵ４に接続されたＴＲＮ
端末１に異常な扱いをされることなく転送され、確実な
インターフェースがとられる。ここに、同報フレームの
折り返しがＦＩＦＯ６，８を通ることなく行なわれるの
で、構成上、ＦＩＦＯ６，８の制御が簡単となり、かつ
、即座にＴＲＮ端末１側に送出できる。

【００１６】ところで、他のＴＲＮ端末から同報フレー
ムが入力された場合には（不定形通信網３による）、Ｆ
ＩＦＯ８を通ってこのＴＡＵ４に接続されたＴＲＮ端末
１に送出され、この同報フレームがこのＴＲＮ端末１か
ら再び送出されるのを待つ。入力信号識別部１５におい
てはこの同報フレームを検出したら、今度は、不定形通
信網３側へは送出せず、シーケンサ１４はこの同報フレ
ームを止める。

【００１７】つづいて、本発明の第二の実施例を図３に
より説明する。前記実施例で示した部分と同一部分は同
一符号を用いて示す（以下の実施例でも同様とする）。 本実施例は、入力信号識別部１５により同報フレームが
識別されたときの折り返し経路１８をＦＩＦＯ６を経由
して（ＦＩＦＯ８を経由せず）、出力セレクタ１３の選
択によりＴＲＮ端末１側に折り返すように形成したもの
である。

【００１８】動作的には、前記実施例と同様であるが、
折り返し経路１８がＦＩＦＯ６を通る経路であるので（
ＦＩＦＯ６まで出力経路１６と共通）、不定形通信網３
側へ送出するタイミングでＴＲＮ端末１側に送出させる
ことができる。

【００１９】さらに、本発明の第三の実施例を図４によ
り説明する。本実施例は、入力信号識別部１５により同
報フレームが識別されたときの折り返し経路１９を、Ｆ
ＩＦＯ６及びＦＩＦＯ８を経由してＴＲＮ端末１側に折
り返すように形成したものである。このため、ＦＩＦＯ
８の入力側には不定形通信網３側からの信号とこの同報
フレームとを選択する入力セレクタ２０が設けられてい
る。

【００２０】本実施例も動作的には同様であるが、折り
返し経路１９がＦＩＦＯ８をも通るので、折り返す同報
フレームを不定形通信網３からの通常のフレームと同様
に扱うことができ、設計が容易となる。

【００２１】さらに、本発明の第四の実施例を図５によ
り説明する。本実施例は、入力信号識別部１５により同
報フレームが識別されたときの折り返し経路２１を、Ｆ
ＩＦＯ８を経由しＦＩＦＯ６は経由せずにＴＲＮ端末１
側に折り返すように形成したものである。

【００２２】本実施例によれば、折り返し経路２１がＦ
ＩＦＯ８を通るので、折り返す同報フレームを不定形通
信網３からの通常のフレームと同様に扱うことができ、
設計が容易となる。また、ＦＩＦＯ６は通らないので、
不定形通信網３への送出とＴＲＮ端末１側への送出とを
互いに依存することなく行なわせることができる。

【００２３】また、本発明の第五の実施例を図６により
説明する。本実施例は、ＴＲＮ端末１側への折り返し経
路をなくし、出力経路１６のみとしたものである。

【００２４】このような構成において、ＴＲＮ端末１か
ら同報フレームが送出されたことが入力信号識別部１５
により識別された場合、シーケンサ１４はＦＩＦＯ６を
制御して同報フレームを不定形通信網３へ送出させる。 そして、他のＴＲＮ端末から同報フレームが折り返され
てくるのを待つ。他のＴＲＮ端末から同報フレームが入
ってくると、ＦＩＦＯ８を通りこのＴＡＵ４に接続され
たＴＲＮ端末１へ送出され、このＴＲＮ端末１から再び
同報フレームが送出されるのを待つ。そして、入力信号
識別部１５において同報フレームが識別されると、この
同報フレームの受信終了後、一定時間が経過してから、
不定形通信網３側に送出する。このように、本実施例に
よれば、同報フレームを受信した全てのＴＡＵ４がこれ
を送出することになるが、不定形通信網３においてはこ
れらの内の一つが送信ＴＲＮ端末に戻ることになる。

【００２５】

【発明の効果】本発明は、上述したように、接続された
端末から同報信号が入力された場合には、出力経路によ
り不定形通信網に対して送出させ、さらには、折り返し
経路により自己の端末に対して送出させるようにしたの
で、通信網制御装置内では同報信号が単に通過するもの
となり、この通信網制御装置内で異常な扱いをされるこ
とがなく即座に転送されることになり、確実なインター
フェースをとることができ、特に、自己の端末側に対す
る折り返し経路について、請求項２記載の発明のように
メモリを経ずに直接的なものとすれば、メモリの制御が
簡単となり、即座に端末側に送出させることができ、請
求項３又は４記載の発明のように不定形通信網側に対す
る第１のメモリを通るものとすれば、不定形通信網側へ
の送出タイミングで端末側にも送出させることができ、
請求項４又は５記載の発明のように端末側に対する第２
のメモリを通るものとすれば、端末側へ折り返す同報信
号を不定形通信網からの通常の入力信号と同様に扱うこ
とができ、設計上、有利なものとすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第一の実施例を示すブロック図である
。

【図２】ＴＲＮ／不定形通信網の基本的接続例を示す模
式図である。

【図３】本発明の第二の実施例を示すブロック図である
。

【図４】本発明の第三の実施例を示すブロック図である
。

【図５】本発明の第四の実施例を示すブロック図である
。

【図６】本発明の第五の実施例を示すブロック図である
。

【符号の説明】

１　　　　　　トークン・リング・ネットワーク規格の
端末２　　　　　　ノード装置 ３　　　　　　不定形通信網 ４　　　　　　通信網制御装置 ６　　　　　　第１のメモリ ８　　　　　　第２のメモリ １５　　　　入力信号識別部 １６　　　　出力経路

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　不定形通信網のノード装置とトークン
   ・リング・ネットワーク規格の端末とをインターフェー
   スする通信網制御装置において、前記端末からの入力フ
   レームを一時記憶して前記不定形通信網側に出力する第
   １のメモリと、前記不定形通信網からの入力フレームを
   一時記憶して前記端末側に出力する第２のメモリと、前
   記端末からの入力フレーム中から同報信号を識別する入
   力信号識別部とを設け、この入力信号識別部により前記
   同報信号が識別されたときに前記不定形通信網側に出力
   する出力経路と前記端末側に折り返させる折り返し経路
   とを形成したことを特徴とする通信網制御装置。
2. 【請求項２】　　折り返し経路を、入力信号識別部から
   端末へ直接的に同報信号を送出するように形成したこと
   を特徴とする請求項１記載の通信網制御装置。
3. 【請求項３】　　折り返し経路を、入力信号識別部から
   第１のメモリを経て端末へ直接的に同報信号を送出する
   ように形成したことを特徴とする請求項１記載の通信網
   制御装置。
4. 【請求項４】　　折り返し経路を、入力信号識別部から
   第１のメモリと第２のメモリとを経て端末へ同報信号を
   送出するように形成したことを特徴とする請求項１記載
   の通信網制御装置。
5. 【請求項５】　　折り返し経路を、入力信号識別部から
   第２のメモリを経て端末へ同報信号を送出するように形
   成したことを特徴とする請求項１記載の通信網制御装置
   。
6. 【請求項６】　　不定形通信網のノード装置とトークン
   ・リング・ネットワーク規格の端末とをインターフェー
   スする通信網制御装置において、前記端末からの入力フ
   レームを一時記憶して前記不定形通信網側に出力する第
   １のメモリと、前記不定形通信網からの入力フレームを
   一時記憶して前記端末側に出力する第２のメモリと、前
   記端末からの入力フレーム中から同報信号を識別する入
   力信号識別部とを設け、この入力信号識別部により前記
   同報信号が識別されたときに前記不定形通信網側に出力
   する出力経路を形成したことを特徴とする通信網制御装
   置。