JPH04249869A - 電気化学電池 - Google Patents

電気化学電池

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JPH04249869A
JPH04249869A JP3208970A JP20897091A JPH04249869A JP H04249869 A JPH04249869 A JP H04249869A JP 3208970 A JP3208970 A JP 3208970A JP 20897091 A JP20897091 A JP 20897091A JP H04249869 A JPH04249869 A JP H04249869A
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reservoir
battery
passageway
anode
envelope
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Johan Coetzer
ヨハン・コーツアー
James H Duncan
ジエイムス・ヒユー・ダンカン
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Programme 3 Patent Holdings
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は電気化学電池に係る。より詳細に
は本発明は、高温再充電可能な電気化学蓄電池に係る。
【0002】本発明によれば、カソードを収容したカソ
ード室を規定しており、該カソード室に配置されたアノ
ード構造を含み、且つ、電池の作動温度で溶融している
アノード活物質が充填された複数のホルダを含む電池ハ
ウジングを有する高温再充電可能な電気化学蓄電池であ
って、アノード構造はアノード活物質を収容した通路を
規定しており、ホルダは扁平形状を有し通路に沿って互
いに離間して直列に装着され、各ホルダの内部が通路と
連通し、各ホルダが通路に交差方向に延びアノード活物
質の導体である材料から成る一対の対向する外向きの主
面を有し、カソードがホルダ間スペースを占め、電池が
通路と連通したアノード活物質のリザーバを含み、電池
の全ての充電状態でリザーバの少なくとも一部にアノー
ド活物質が充填されていることを特徴とする高温再充電
可能な電気化学蓄電池が提供される。
【0003】ハウジングは、電池を直立作動状態に支持
する下端形成ベースを有しており、アノード構造及び通
路がハウジングの内部に沿って上方、例えば垂直方向に
延びており、ホルダが垂直方向に扁平な形状を有し且つ
垂直方向で互いに離間して直列に装着されており、ホル
ダの主面が夫々ホルダの頂面及び底面であってもよい。 この場合、リザーバが通路の上方に配置され、通路の上
端と連通してもよい。リザーバは、通路の上端に導くド
レンに向かって下方に傾斜した底部を有していてもよい
【0004】リザーバが通路の上方に配置された電池の
実施例、及び、リザーバが通路の内部に配置された後述
する電池の実施例に双方において、通路が直立でなく、
ダクトもしくは通路が水平な状態、または、実際に通路
の下端がリザーバと連通する通路の末端となるように配
向された状態で電池が作動するように設計することも勿
論可能である。従って、溶融アノード物質が浸透する浸
透手段(wicking  means)でリザーバの
壁をライニングしてもよく、通路の内部に浸透材料を充
填し、その主面を与える各ホルダの壁間の内部スペース
に微粒状浸透材料を充填してもよく及び/または該スペ
ースをアノード材料が浸透するように十分に小さくして
もよい。上記の構造に代替または付加して、前記壁の内
面に、アノード物質で湿潤させる浸透性コーティングを
設けてもよい。例えば、ガラス中の金属またはカーボン
粒子をガラス成分の溶液中の懸濁液として前記壁に塗布
して乾燥させる。リザーバが通路の上方に配置されると
き、通路が垂直でリザーバが通路の下端と連通した状態
で電池が作動することは理論的には可能である。しかし
ながら可能な場合には、アノード物質が重力の助けで高
い位置のリザーバからダクト通路に流れるように電池が
設計されるのが自然である。
【0005】従って、リザーバが通路の上方に配置され
ているとき、通路が垂直でありリザーバが通路の上端と
連通している構造が一般には好ましい。
【0006】本発明の別の実施態様によれば、リザーバ
を通路の内部に配置し、通路によって包囲する。この場
合、リザーバは、通路の内部の実質的に全長に沿って延
び、通路内のリザーバの周囲に周縁スペースが規定され
、ホルダが該スペースと連通する。
【0007】この実施態様において、リザーバと通路と
の連通路がリザーバの下端に存在するような姿勢に電池
が配向されているときは、リザーバが溶融アノード物質
を収容している限り、リザーバ内の溶融物質は重力によ
ってリザーバと通路との連通路に流れ、リザーバと溶融
アノード物質が充填された通路の内面との間のスペース
に維持される。
【0008】リザーバが通路の内部に配置されていると
き、ハウジングは同様に、電池を直立作動状態に支持す
る下端形成ベースを有し得る。アノード構造及び通路は
ハウジングの内部に沿って上方に延び、ホルダは鉛直方
向で偏平で且つ垂直方向で互いに離間して直列に装着さ
れ、ホルダの主面は夫々ホルダの頂面及び底面であり、
リザーバと通路とはリザーバの下端を介して通路の下端
に導かれるように連通し、通路内のリザーバ周囲の周辺
スペースは毛細管スペースである。上記のごとく、周辺
スペース及びリザーバは、通路の一端から他端までの全
長に沿って延びており、リザーバの外面と通路の内面と
の間にスペースが規定される。
【0009】リザーバが通路の内部に配置されていると
き、直立状態以外の姿勢に配向して電池を作動させるこ
とは理論的には可能である。しかしながら可能な場合に
は、重力の助けによってリザーバから通路にアノード物
質が流れるように電池を設計するのが自然である。従っ
てこの場合には、通路が垂直でリザーバが通路の下端と
連通している構造が一般には好ましい。
【0010】リザーバと通路とがリザーバの下端を介し
て連通しているとき、リザーバは、その内部の溶融アノ
ード物質の上方に加圧不活性ガスを収容しており、また
一般には、リザーバ、ホルダ及び通路が前述のごとく溶
融アノード物質を浸透させる浸透材料の内部ライニング
を有してもよい。通路は、ホルダが、互いに離間して直
列に装着された中空管の内部によって与えられる。管は
ホルダの主面の中央開口を介してホルダの内部と連通す
る。管は、末端が互いに接触するように配置された複数
の環状セグメントから構成され得る。従って管が複合構
造を有する。セグメントはホルダを互いに離間させホル
ダにシールされている。
【0011】従って、上方に延びる通路は、上方に延び
る管状中空柱の形状の管の内部によって与えられる。垂
直方向で互いに離間して直列に装着されたホルダが前記
中空柱に装着されている。各ホルダの内部は中空柱の内
部と連通し従ってリザーバと連通している。
【0012】ハウジングは金属性円筒容器の形状でもよ
く、ホルダの平面図輪郭に一致する平面図輪郭を有して
いてもよい。この場合には、同様の複数の電池を横並び
の状態で稠密に実装し得る。従って、ハウジング及びホ
ルダの平面図輪郭は、矩形好ましくは方形、六角形また
は二等辺三角形でもよく、円形のごときその他の輪郭で
もよい。
【0013】各ホルダは鉛直方向で扁平な形状、即ち垂
直方向で圧縮されたエンベロープの形状でもよく、通路
を含む柱はエンベロープの主面に対してその中央に配置
されている。
【0014】1つの実施態様において、柱は、エンベロ
ープの固体電解質と同じ材料から成るイオン伝導性の一
体セラミック管の形状でもよいが、好ましくはイオン及
び電子の絶縁材料から成る。この場合、各エンベロープ
は、その主面の各々に柱を通す開口を有し、各エンベロ
ープが例えばガラス溶接によって夫々の開口の周縁で柱
の外面にシールされ、柱の壁に貫通通路が設けられ、1
つ以上の該通路が各エンベロープにつながっている。こ
の場合、アノード構造は、複数の環状スペーサを含み得
る。これらのスペーサもまた任意にエンベロープの固体
電解質と同じイオン伝導性材料でもよいが、好ましくは
イオン及び電子の絶縁材料から成り、これによってエン
ベロープが垂直方向で互いに離間して配列され、スペー
サが例えばガラス溶接によって柱にシールされる。
【0015】別の場合には柱が実際にスペーサ自体から
構成される。スペーサが前述の環状セグメントを形成し
、スペーサの内部通路とエンベロープの開口とを位置合
わせし両者が連通するようにしてスペーサを例えばガラ
ス溶接によってエンベロープにシールする。
【0016】各場合に、柱の少なくとも対向両端は電子
伝導性及びイオン伝導性であるのが好ましい。柱の下端
はハウジングの底部に支持され、柱の上端はハウジング
の頂部の開口の周縁でハウジングにシールされる。
【0017】リザーバが柱の上方に配置されるとき、柱
の内部はハウジングの頂部の開口を介してリザーバと連
通する。リザーバはまた、柱の上端にシールされハウジ
ングから電子的に絶縁されている。
【0018】リザーバが柱の内部に配置されているとき
、ハウジングの頂部の開口は例えば、ハウジングから電
子的に絶縁された金属閉鎖パネルによって閉鎖され得る
。この場合、リザーバはカップ形でよく、電池の直立状
態では転倒している。従ってカップの底部が上端側に位
置し、カップの上縁が下向きに開いている。
【0019】前述のごとく、電池のカソードはエンベロ
ープ間のスペースを占め、実際には、エンベロープがカ
ソードに埋設または埋没するように各エンベロープを包
囲し且つ閉鎖している。アノード物質がリザーバに収容
されているとき、リザーバ内のアノード物質の量は理論
的にはソード物質の量または容量と整合し得るが、電池
容量はカソードによって制限されるのが普通である。エ
ンベロープの縁が電池ハウジングに接近しているが接触
していないとき、カソード物質の量及び電池容量は、エ
ンベロープ間のスペースでカソード物質が占める総容積
に実質的に一致する。但し、電池出力はアノード構造の
エンベロープの主面によって与えられる隔離面積に依存
するので、高電力用には離間間隔の小さいエンベロープ
を多数使用する。
【0020】アノード物質の総量は、アノード物質がや
や過剰になるようにカソード容量と整合させる。小さい
内容積のエンベロープと大きいリザーバとを使用するか
またはその逆にするかは設計の選択の間題である。
【0021】上記の電池構造を用いると、かなり自由な
電池の設計が可能であり且つ量産も可能であることが理
解されよう。平面図輪郭が標準化されたハウジング及び
形状が標準化されたエンベロープを使用し、電池の全体
高さ及びエンベロープの使用数を変更するだけで電池の
容量を変更し得る。電池の充/放電レートまたは電池の
出力特性を変更するためには、エンベロープ間の間隔を
所定範囲内で変更するだけでよい。これはこのような電
池の重要な利点である。
【0022】アノード構造の変形例においては、各ホル
ダが、ホルダの主面を夫々与える互いに離間した1対の
パネルから形成され得る。前記各対のパネルはその外周
に沿って互いにシールされ、隣合う各ホルダ対は互いに
向き合って接続されその対向主面の開口で互いに連通し
、前記主面が該開口の周囲に沿って互いにシールされて
いる。この場合、未処理プラスチックの未焼結テープ材
料から成る2つの環状ディスクを外縁で一緒に圧締めし
てホルダまたはエンベロープを形成し、前記ディスクの
各々をその内縁の周囲に沿って隣接ホルダまたはエンベ
ロープの対向ディスクの内縁の周囲に圧締めし、その後
でアノード構造を焼結する。ホルダの位置合わせされた
中央開口が通路を形成し、所望の場合、ディスクの中央
開口によって規定されたこの通路にリザーバが配備され
得る。または、前述のようにリザーバを通路の上方に配
備し得る。この場合、通路を形成する別の管または柱が
全く不要である。
【0023】または、アソード構造が注入成形によって
得られた一体構造であり、隣合う各ホルダ対がその主面
の開口を介して互いに連通し、該開口の周囲に沿って互
いに接続されている。この場合、アノード構造を、例え
ば適正形状の金型でスリップ成形した後に焼結する。ま
たは、紙型または浸漬型をスラリー中に浸漬させて浸漬
成形し、次いで焼結中に紙を焼き去ってもよい。
【0024】理論的にはアノード物質は、エンベロープ
の主面の材料によって伝導され得るいかなる電子伝導性
物質でもよいが、代表的なアノード物質は、そのアニオ
ンが固定電解質隔離材料によって伝導されるアルカリ金
属、通常はナトリウムである。ナトリウムイオンの適当
な導体は多数公知であり、例えばナシコンnasico
n  (即ちNa3Zr2PSi2O12)、日本特許
公開第62−274566号に記載のある種のナトリウ
ムイオン伝導性ガラス、及び特にβ−またはβ’’−ア
ルミナがある。これらの導体は単独または混合物の焼結
形態でホルダとして使用される。アルカリ金属アノード
の場合、リザーバはニッケル、鉄、スチールなどから製
造され、アノード端子として作用し得る。
【0025】従って、アノード物質は典型的にはナトリ
ウムであり、ホルダの主面はナトリウムイオンを伝導す
る固体電解質である。
【0026】カソードに関して考えると、理論的にはカ
ソードはナトリウム/イオウ電池の場合のように例えば
イオウ/硫化ナトリウム/多硫化物でもよい。しかしな
がら好ましくはカソードは、ナトリウムカチオン(例え
ばアノードのアルカリ金属のカチオン)とハライドアニ
オンとを含む溶融塩電解質を含浸させた電子伝導性で電
解質透過性の多孔質マトリックスから成り、電気化学的
に活性の金属ハライドカソード物質がマトリックスの多
孔質内部に分散し、カソード活物質は電解質に実質的に
不溶である。
【0027】従って、マトリックスはエンベロープ間の
スペースを占め、該スペースの各々に、好ましくは周縁
上に離間した1つ以上の場所でハウジングに電子的に接
続された金属の格子、網または細目網の形態の電流コレ
クタが備えられてもよい。ハウジングは後述するごとく
同様の金属から成り、電池のカソード端子として作用す
る。
【0028】電気化学的に活性のカソード物質が内部に
分散し液体電解質を含浸した電子伝導性のマトリックス
を含む本発明の電池に適したカソード及びその製造方法
は、米国特許第4,546,055号、4,529,6
76号、4,560,627号、4,592,969号
、4,626,483号、4,772,875号、4,
772,449号、4,797,332号及び4,79
7,333号、英国特許公開第2,193,837号に
記載されている。これらの参考従来技術はまた、適当な
固体電解質及び溶融アルカリ金属アノード、主としてエ
ンベロープ用のβ−またはβ’’−アルミナ電解質及び
ナトリウムアノードを記載している。
【0029】特に、カソードマトリックスは、多孔質の
鉄、ニッケル、クロム、コバルトまたはマンガンのごと
き遷移金属でもよく、これに対応するカソード活物質は
、FeCl2、NiCl2、CrCl2、CoCl2ま
たはMnCl2でよい。これらのうちでも入手し易く廉
価なFe/FeCl2及びNi/NiCl2が通常は好
ましく、これらの電池において対応するハウジング及び
電流コレクタは典型的には、カソードがFe/FeCl
2のとき鉄またはスチールであり、カソードがNi/N
iCl2のときはニッケルである。
【0030】液体電解質として通常は、MAlHal4
(Mはアノードのアルカリ金属、Halはハロゲン)タ
イプの電解質、例えばNaAlCl4が使用される。こ
れらの電解質中のAlイオンのモル量はアルカリ金属イ
オンのモル量を上回ってはならない。即ち、Al:Mの
モル比が1:1以上になってはならない。このためには
、電池のすベての充電状態でカソード室が液体電解質と
接触した固体アルカリ金属ハライド(MHal)をある
程度含むようにすればよい。
【0031】Al:Mのモル比が1:1以下であるよう
なMAlHal4のタイプの電解質、例えばNaAlC
l4の特別な利点は、Al:Mの比が約1:1であると
きにFeCl2、NiCl2、CrCl2、CoCl2
またはMnCl2のごときカソード活物質が実質的に不
溶性になることに加えて、かかる電解質は前記比が約1
:1であるときに典型的な電池の作動温度で最小蒸気圧
を示すことである。これは構造上及び安全上の見地から
極めて重要である。何故ならば、例えばβ’’−アルミ
ナの薄膜エンベロープは脆性であり、電池の作動不良な
どによって温度が変動する際に電解質の蒸気圧が高いと
損傷され易いからである。
【0032】前出の種々の特許及び特許出願においては
、本発明の電池の種々の構成部材の細部構造及び電気化
学的特性の種々のオプションが記載されている。例えば
、米国特許第4,546,055号は、本発明を導いた
基本的な電池を記載している。米国特許第4,529,
676号は、遷移金属含有マトリックスとカソードのア
ルカリ金属ハライド放電反応生成物とから本発明電池用
の適当なカソードを製造する方法を記載している。 該特許はまた、Fe、Ni、Co、Cr及びMnの1種
以上の中間耐熱硬質金属化合物を、炭素、ケイ素、ホウ
素、窒素及びリンから成るグループから選択された少な
くとも一種の非金属と共に放電状態のカソード活物質と
して使用でき、耐熱硬質金属化合物が充電中に塩素化に
よってハロゲン化し得ることを記載している。米国特許
第4,560,627号は、Fe/FeCl2カソード
の過充電を防止するためにCo/CoCl2またはNi
/NiCl2をカソード物質としてFe/FeCl2カ
ソードと共に使用することを記載している。米国特許第
4,592,969号は、電解質中のAlCl3によっ
てβ−アルミナ隔離板が汚染されることに起因すると考
えられるサイクル維持に伴う電池の内部抵抗の漸増に抵
抗するために、NaAlCl4電解質にドーパントとし
てフッ素アニオンを使用することを記載している。米国
特許第4,626,483号は、Ni/NiCl2カソ
ードのサイクル維持に伴うカソード容量の漸減に抵抗す
るために、液体電解質及び/またはカソード活物質にド
ーパントとしてSまたはSeのごときカルコゲンを使用
することを記載している。米国特許第4,722,87
5号は、本発明電池用のカソードを微粒状カソードと電
解質との放電反応生成物から製造する方法を記載してい
る。米国特許第4,772,449号は、本発明電池用
の適当なカソードを製造するために、微粒状金属を酸化
させ次いで還元させることによって塩化ナトリウムが内
部に分散した遷移金属(Fe、Ni、Cr、Coまたは
Mn)カソードマトリックスを製造する方法を記載して
いる。米国特許第4,797,333号は、本発明電池
用の適当なカソードを製造するために、アルカリ金属ア
ルミニウムハライド溶融塩電解質、アルカリ金属ハライ
ド、アルミニウム及び遷移金属(Fe、Ni、Cr、C
oまたはMn)を含むカソード前駆物質を充電する方法
を記載している。英国特許公開第2193837号は、
本発明電池用の適当なナトリウムアノードに溶解したマ
グネシウムの使用を記載している。このマグネシウムは
、β−アルミナ隔離板と共に使用されるとナトリウム/
隔離板界面に蓄積し得るナトリウム中の溶解不純物のゲ
ッターとして作用する。米国特許第4,797,332
号は、溶融アノードアルカリ金属によって隔離板表面の
湿潤性を改良するためにセラミック固体電解質隔離板の
アノードのアルカリ金属に接触する表面を遷移金属酸化
物でドーピングすることを記載している。
【0033】従って、本発明の電池の種々の構成部材(
アノード、隔離板、カソードなど)の細部構造及び電気
化学的特性、並びに、それらの製造方法に関する限り、
例えば上記の先行特許及び特許出願に記載の多数の組み
合わせ及び可能性を利用し得ることが理解されよう。所
望の場合及び適合性がある場合は、これらの種々のオプ
ションのを組み合わせを使用することも可能である。
【0034】エンベロープを製造するためには、固体電
解質またはその前駆物質を含む成形可能な混合物を、熱
可塑性及び熱硬化性を有する1種以上の結合剤と共に微
粒状に配合する。次いでこの混合物をシート材料に形成
し、該シート材料から成る一対の主面を有する横に扁平
なエンベロープを形成する。主面をエンベロープの周縁
に沿って互いに接合する。次いでエンベロープを硬化処
理して結合剤を硬化させ、硬化したエンベロープを加熱
して1種以上の結合剤を蒸発させ、1種以上の結合剤の
蒸発後にエンベロープを焼結し、エンベロープを焼結耐
火物に変換する。
【0035】本発明で使用できる適当な公知の熱可塑性
及び熱硬化性結合剤は英国特許第1,274,211号
に記載されている。該特許の記載によれば、夫々が熱可
塑性及び熱硬化性を有する別々の結合剤を使用する代わ
りに、必要な熱可塑性及び熱硬化性の双方を示す1種類
の結合剤を使用してもよい。
【0036】例えば、ポリビニル−ブチラールは、ジブ
チルフタレートを可塑剤としメチルエチルケトンを溶媒
として熱可塑性及び熱硬化性の双方を有する結合剤とし
て使用され得る。溶媒及び可塑剤は、結合剤をβ’’−
アルミナ粉末に容易にブレンドして均質混合物を形成す
る。または、バンバリーミキサーのような高エネルギー
ミキサーを使用してもよく、その場合には溶媒の使用を
省略し得る。
【0037】混合物をシート材料に形成する方法も英国
特許第1,274,211号に記載されており、例えば
カレンダ圧延、ローラ圧延またはドクターブレード塗布
法を使用する。シート材料はまた、英国特許第1,27
4,211号に記載のごとくロール圧縮または圧締めに
よって稠密に圧縮され得る。
【0038】シート材料を横に扁平なエンベロープに形
成するために、典型的には、同寸及び同形(例えば方形
)の2つの材料シートを互いに位置合わせして対面させ
、それらの縁端を、互いに塑性変形するために十分な力
で挾み付け、シートに沿った前記周縁に沿って一体接合
する。結合剤がある程度の熱可塑性軟化を示す温度、即
ち50〜150℃の範囲の高温、例えば60℃でシート
の挟み付けを行なう。この方法では、これに代替または
付加して、特に、前記温度範囲の低いほうの値を用いる
ときは、挾み付けが小さい力で行なえるように、挾み付
けされる縁端間に予め溶媒を塗布する。所望の場合には
、縁端のシールを室温で行なうためにかかる溶媒を使用
する。
【0039】混合物を製造し、これをエンベロープに形
成し、加熱し、強熱するための適当な方法は、出願人に
よる英国特許出願公開第2,231,567号により詳
細に記載されている。
【0040】本発明の特定構造によれば、例えば2つの
シートを平滑ローラと段ローラとの間で圧延することに
よって2つのシートの内面に複数の平行リブまたは波形
を設けるのが好ましい。次いで、径方向よ延びるチャネ
ルをこれらのローラの波形面に例えば圧締めによって形
成し、各シートから中央開口を打ち抜く。次いで、中央
開口及び好ましくは対角線方向に延びるチャネルを位置
合わせし、一方のシートの波形が他方のシートの波形に
対して直角または少なくともある角度を成すようにして
シートを向き合わせて配置する。次いで、前述のごとく
シートをその周縁に沿って一緒にシールし、エンベロー
プを焼結する。
【0041】この構造において、波形の谷即ち溝の各々
はチャネルの少なくとも1つと交差し、一方のシートの
波形の峰即ち頂部は他方のシートの波形の峰即ち頂部と
当接し、エンベロープの主面に垂直な方向でエンベロー
プにかなりの圧縮強さを与える。同時に、エンベロープ
の内面のほぼ全体が、エンベロープに収容された溶融ナ
トリウムまたは同様のアノード物質によって確実に湿潤
され得る。この構造によれば、比較少量の溶融ナトリウ
ムを収容した比較的薄いエンベロープの使用が可能であ
り、エンベロープの内部は、相互接続した溝及びチャネ
ルの回路を含むのでので、これらはエンベロープの中央
開口と確実に連通し、従って柱の内部、次いでリザーバ
と確実に連通する。
【0042】波形及びチャネルの寸法は、溶融アノード
物質が毛細管作用によってこれらに浸透し、各エンベロ
ープの内部に完全に充満して湿潤させるように十分に小
さい寸法であるのが好ましい。この浸透を助けるために
、アノード環境に不活性のカーボンまたは金属粒子のご
とき湿潤し易い粒子をガラス成分の溶液に懸濁させた懸
濁液を塗布またはその他の方法で適用して前記波形及び
チャネルを湿潤させる。懸濁液は、乾燥及び加熱後に、
エンベロープの壁を介したイオン移動を妨害することな
く、アノード物質によって容易に湿潤され塗布表面にア
ノード物質を浸透させる被膜を形成する。実際、所望の
場合には、微粒状浸透材料をエンベロープの内部のシー
ト間のチャネル及び溝に配備してもよい。この浸透材料
が湿潤に対して耐性であるとき、及び、アノード物質を
浸透させるために電池でその他の任意の浸透材料を実際
に使用するとき、該材料を米国特許第4,797,33
2号に記載の方法で処理して、湿潤性の改良された遷移
金属酸化物表面を与えてもよい。
【0043】上述のごとく、アルカリ金属溶融塩電解質
、アルカリ金属ハライド、アルミニウム及び遷移金属を
含むカソード前駆物質を電池カソード室に充填し、カソ
ード前駆物質として作用させることによって本発明の電
池を製造することが可能である。この好ましい方法を使
用するとき、アルカリ金属アノード物質が入っていない
アノードホルダまたはエンベロープとリザーバとを電池
に充填する。電池(または電池前駆物質)に充電用電位
を印加すると電池の働きによってエンベロープ及びリザ
ーバにアノード物が導入される。
【0044】このために、例えばエンベロープの内部を
、Acheson  Colloids  Co.社,
  Prince  Rock  Plymouthの
Aquadagのごときコロイド黒鉛の水またはエタノ
ールの適当な(10質量%)懸濁液ですすぎ、次いで乾
燥させてエンベロープの内面に電子伝導性の黒鉛ライニ
ングを残存させる処理を行なって、エンベロープの内面
に黒鉛ライニングを設けることによってエンベロープの
内面に好ましい電子伝導性を与える。または、例えば酢
酸鉛の溶液ですすいで鉛ライニングを設けることによっ
て銅または鉛などのエンベロープの内部環境と適合性の
(例えば内部環境に不活性の)導電性金属ライニングを
設けることもできる。乾燥後に、前記のすすぎによって
エンベロープの内面に残った酢酸鉛ライニングをアルカ
リ金属アノード物質で鉛に還元する。実際、前述のごと
きカーボンまたは金属粒子を含むガラス形成層の塗布は
かかる導電率にも貢献し得る。
【0045】電池の働きを開始させる際に充電用電位に
よって電流が流れるようにするためには、通常はリザー
バに接続されたアノード端子が、エンベロープの内面か
らリザーバまで延びる金属棒または網を介して、エンベ
ロープの少なくとも1つ、好ましくはリザーバから最も
遠いエンベロープの導電性内面に電子接触して配置され
なければならない。
【0046】添付図面に示す非限定実施例に基づいて本
発明をより詳細に以下に説明する。
【0047】まず、図1Aは、本発明による電気化学電
池全体を参照符号10で示す。電池10は、方形輪郭の
平面図を有する軟鋼製の缶の形状のハウジング12を含
む。ハウジング12は、より詳細に後述するごときカソ
ード14を内蔵するカソード室を規定する。
【0048】ハウジング12の内部でアノード構造がカ
ソード14に埋設されている。アノード構造は、垂直方
向で扁平な複数のβ’’−アルミナエンベロープ16が
垂直方向で互いに離間して装着された中央柱を含む。缶
即ちハウジング12の頂部に、缶と実質的に同じ平面図
輪郭を有する軟鋼リザーバ18が配備されている。
【0049】図1Aのアノード構造の柱は、垂直方向に
延びるα−アルミナ管20から成る。管20の下端はα
−アルミナ(またはβ−またはβ’’−アルミナ)ディ
スク22によって支持され、上端はα−アルミナカラー
24によって包囲されている。ディスク22及びカラー
24は、ガラスを介して管20に密封溶接されている。
【0050】缶12の頂部及びリザーバ18の底部の中
央を円形開口が貫通している。リザーバ18の底部の開
口は下方に突出するネック26を有し、該ネックの下端
は半径外側方向に突出する周縁フランジを有し、該フラ
ンジは、接着部28でカラー24の上面に熱圧接されて
いる。この熱圧接及び接着密封性を向上させるために、
カラーは典型的にはメタライズされている。缶12の頂
部の開口の周囲は、同様にしてカラー24の上面に接着
部30で熱圧接され、従って、缶12の頂部の開口の周
囲は、リザーバ18のネック26の前記フランジから半
径外側方向に離間し且つ該フランジから電子的に絶縁さ
れている。カラー24の上面は、熱圧接された接着部2
8及び30の間にメタライズされない環状ゾーンを有す
る。リザーバ18の底部と缶12の頂部との間にマイカ
絶縁パッド32が配備され、該パッドは、リザーバ18
のネック26が挿入される中央開口を有する。
【0051】各エンベロープ16は、周縁36で互いに
シールされた1対の方形β’’−アルミナシート34か
ら形成されている。エンベロープ16の各々は、シート
34の中央開口から成る中央開口を有しており、この開
口を柱20が貫通する。最下位のエンベロープ16はデ
ィスク22に支持され、隣合う各エンベロープ対の間に
環状α−アルミナ(またはβ−またはβ’’−アルミナ
)のスペーサ38が配備されている。
【0052】各エンベロープ16の各シート34を貫通
する中央開口の周囲は、柱20の円筒状外面にガラス溶
接によってシールされ、前記シールは同時に、前記柱と
シート34とを隣接スペーサ38に接合している。接合
部で、各シート34及びスペーサ38は柱20の湾曲外
面に当接する。
【0053】柱20はその壁に、各エンベロープ16の
内部に位置合わせされた複数の径方向通路39を有し、
これにより、柱20の内部、従ってリザーバ18の内部
が各エンベロープ16の内部と連通する。
【0054】スペーサ38に関して前記に説明したシー
ルと全く同様に、カラー24は柱20及びその下方のエ
ンベロープ16にシールされ、ディスク22は柱20及
びその上方のエンベロープ16にシールされている。
【0055】各エンベロープ16及び柱の内部に、電池
の作動温度で溶融しているナトリウムが充填されている
。リザーバ18の一部はこのナトリウム40で充填され
、ナトリウム40の上方にガススペース42が維持され
、該ガススペースに、アルゴンまたは窒素のごとき不活
性ガスが充填されている。または、このスペースに最初
に酸素を充填し、次いで酸素をナトリウムと反応させ、
大気圧以下のナトリウム蒸気で置換してもよい。
【0056】また缶12は、頂部の下方にアルゴンのご
とき不活性ガスが充填されたガススペース44を有し、
アノード構造の外部の缶の内部のその他の部分には、カ
ソードマトリックス46が充填されている。カソードマ
トリックスは典型的には多孔質鉄から成り、その細孔の
内部は、電池の作動温度で溶融している溶融金属ハライ
ド塩電解質で飽和され、該電解質は本質的にNaClと
AlCl3との等モル混合物、従ってほぼ式NaAlC
l4の混合物から成る。
【0057】実際、マトリックスの細孔の内部は、均等
に内部分散した少量の微粒状固体NaClをを含み、電
解質中のNaCl:AlCl3のモル比は、常に、特に
電池が完全充填されているときには、1:1よりもやや
大きい値に維持されている。
【0058】電池の充電状態で、カソードマトリックス
46の細孔の内部には、微粒状または薄膜状の金属ハラ
イド、即ちNiCl2がカソード活物質として分散して
いる。
【0059】複数のスチール網電流コレクタ48がマト
リックス46に埋設されている。これらの電流コレクタ
はその外周に沿った離散した箇所で、スチールワイヤ5
0によって缶12に接合されている。スチールワイヤは
、前記電流コレクタ48とカソード端子棒52を備えカ
ソード端子として作用するた缶12とを電子的に接続す
る。リザーバ18は同様にアノード端子として作用しア
ノード端子棒54を備える。
【0060】図1Bは、図1Aを多少変形した構造の詳
細図である。この変形構造では、カラー24の上面及び
湾曲外周に実継ぎ部56が存在する。リザーバ18は同
じ場所でカラー24の上面に熱圧接されるが、缶12の
接着部30は実継ぎ部56によって与えられる上向き面
または段部に熱圧接され、従って、リザーバ18及び缶
12の熱圧接部が垂直方向で互いから離間しまた実継ぎ
部56によって与えられる垂直方向の円筒面によって互
いから電子的に絶縁される。
【0061】次に図2Aを参照する。特に注釈がない限
り図1Aと同じ部材を同じ参照符号で示す。
【0062】図1Aと図2Aとの主な違いは、図1Aの
α−アルミナのモノリシック即ち一体管20から構成さ
れた柱が図2Aでは削除されていることである。その代
わりに、環状スペーサ38が(ディスク22及びカラー
24と共に)、環状または円形(ディスク22)と組み
合わせられて、複合構造の柱20を形成している。スペ
ーサ及びカラーの中央開口がエンベロープ16のシート
34の開口と位置合わせされて柱20の中空内部を形成
し、これはエンベロープ16の内部と直接連通している
。カラー24は柱の上端を形成し、ディスク22とスペ
ーサ38とカラー24とはガラスによってエンベロープ
16にシールされ、アノードのナトリウム40をカソー
ド14から絶縁している。別の違いは、接着部28及び
30における熱圧接用の表面積を拡大するために、カラ
ー24の上端が半径外側方向に突出する周縁フランジ5
8を有すること、リザーバ18の底部が最も低い平坦中
央部60を有し、リザーバの底部は該中央部から周縁に
向かって上方に傾斜していること、従って、リザーバの
底部から下方に柱の頂部に向かってドレンが存在するこ
と、及び、前記中央部60の下方だけにマイカ絶縁パッ
ド32が配備されていることである。
【0063】図2Aはまた、シート34の内面と接触し
て最下位のエンベロープ16の中央に配置されたスチー
ルウールパッド59を示す。スチールロッド61が柱の
内部で延びており、該ロッドの上端はリザーバ18の頂
部に固着され、下端はスチールウール59と接触してい
る。電池を作動させることによって、スチールウール及
びロッドは後述するごとく、電子伝導性の黒鉛層を備え
た導電性内面を有する最下位のエンベロープの内面に端
子棒54を接触させる。図示していないが、図1A及び
図1Bの電池においてもウール59、ロッド61及び導
電性内面を同様に配置することが可能である。
【0064】勿論、符号22,24,38で示すような
種々のディスク、スペーサまたはカラーなどは充実部材
である必要はなく、軽量化をはかるために外形だけを維
持する部材でもよい。
【0065】図2Bにおいても特に注釈がなければ、図
2Aと同じ部分を同じ参照符号で示す。この場合、リザ
ーバは平坦底部を有し、該底部に低い三角形断面のスチ
ールプレート63が配備され、ロッド61が該三角形の
頂点に接続され、プレート63の縁は離散した場所で例
えば仮付け溶接されることによってリザーバ18の側壁
と底部との間の隅に配置されている。プレート63とリ
ザーバ18の底部との間のスペースと柱の内部とに浸透
材料65が充填され、ロッド61がこの浸透材料に埋設
されている。この構造によれば、電池が直立でないとき
、または、リザーバ18からエンベロープ16にナトリ
ウムを供給するための重力の助けが減少するかもしくは
全く無いとき、電池の放電中にリザーバのナトリウム4
0が柱の内部、従ってエンベロープ16の内部に浸透し
得る。
【0066】図3A及び図3Bは図1Aの電池の可能な
構造を更に詳細に示している。ここでも特に注釈がなけ
れば、図1Aと同じ部材を同じ参照符号で示す。図3A
では、各スペーサ38が、上面と下面及びその内周に1
対の環状実継ぎ部62を有する。アノード構造を形成す
るために、これらの実継ぎ部62に環状ガラスリング6
4を配備し、その後で、スペーサ38を管20の軸方向
の所定位置に配置し、次いで十分に加熱してガラスリン
グ64を溶融させ、ガラスシールを形成する。ガラスシ
ールはスペーサ38とエンベロープのシート34と管2
0との間の隅で、管20及びエンベロープ16内のアノ
ードのナトリウム40からカソード14をシールするガ
ラスシールを形成する。
【0067】図3Bも特に注釈がなければ図2Aと同じ
部材を同じ参照符号で示しており、この詳細図によれば
、カラー24はその下面にガラスリング64を含む同様
の実継ぎ部62を有し、従って管20及び最上位のエン
ベロープ16の上部シート34に同時にシールされる。
【0068】図3Cは図2Aの構造の細部を示しており
、特に注釈がなければ図2Aと同じ部分を同じ参照符号
で示す。この場合、スペーサ38は上面及び下面の径方
向中央部に環状溝66を夫々備えており、各環状溝は、
図3A及び図3Bに関して説明したシールと同様にスペ
ーサ38をエンベロープ16の隣接シート34にシール
しカソード14からナトリウム40を遮断するガラスリ
ング64を含む。
【0069】詳細には図示しないが、ディスク22は同
様にして管20及び/または最下位のエンベロープ16
にシールされ得る。
【0070】図4及び図5は、図2Aのエンベロープ1
6を構成するシート34の1つを、該エンベロープ16
を形成する前の成形可能な塑性状態で示す平面図及び側
面図である。シート34は典型的には、成形可能混合物
を得るためにポリビニル−ブチラール熱可塑性/熱硬化
性結合剤、ジブチルフタレート可塑剤及びメチルエチル
ケトン溶媒と混合した粉末状β’’−アルミナから成る
。この混合物を平滑ローラと段ローラとの間で方形平坦
シートに圧延し、シート34の片面に波形68を設ける
。次いでシートを圧締めして波形のない平滑周縁70と
対角線に沿って延びる1対のチャネル72とを設ける。 各チャネルは、シートの周縁70の1隅から対向する1
隅まで延びている。シートに中央開口74を打ち抜く。 シート34の中央以外の場所では、波形68によって形
成される溝または谷の各々が、チャネル72の少なくと
も1つと交差するように配列する。シート34の中央で
はチャネル72が開口74で中断されており、溝または
谷はチャネル72の代わりに開口74と交差している。
【0071】図2Aのエンベロープ16を製造するため
に、1対のシート34を向き合わせ、波形面が接触し一
方のシートの波形が他方のシートの波形に直角に位置し
従って両方のシートが波形の頂辺の離散した場所で接触
するように配置する。シート34の周縁70に、接着剤
として作用するメチルエチルケトン溶媒をコートし、ポ
リビニル−ブチラールが塑性である適当な温度、例えば
60℃に加熱しながら適当な圧力で圧締めすることによ
って塑性状態でシート34と共にシールする。この圧締
めによって、2つのシート34の周縁70を一体的に接
着しシールし得る。
【0072】このように形成された未処理エンベロープ
を加熱し、まずポリビニル−ブチラール/ジブチルフタ
レート混合物を硬化させて固化し、次いで結合剤、可塑
剤及び溶媒を揮発させ、最後にエンベロープを焼結して
セラミックβ’’−アルミナの一体エンベロープを形成
する。該エンベロープは、開口74から成る中央開口を
有し、その内部にチャネル72及び波形68によって形
成された溝または谷を備える。
【0073】典型的な構造では、2つのシートの波形6
8の頂辺は実際に互いに当接しており、図2Aに示すシ
ート34間のスペースは分かり易いように誇張されたも
のである。従って、このように形成されたエンベロープ
16の内部は、比較的小さい容積であるが、エンベロー
プの内面全体は、両方のシートの波形が互いに交差し当
接する場所を除いて溶融ナトリウムの充填に有効利用で
き、溶融ナトリウムはチャネル72を介して中央開口7
4と確実に且つ十分に連通する。図2の中央開口74は
スペーサ38の内部との組み合わせによって柱の中空内
部を形成する。
【0074】使用中、端子棒52,54に充電用電位を
印加すると、式: Ni+2NaCl→2Na+NiCl2で示される反応
が生じて電池の充電が行なわれる。この反応はカソード
14で生じ、ナトリウムイオンが、NaAlCl4溶融
塩電解質及びエンベロープのシート34から成る固体電
解質を介してエンベロープの内部に入る。従ってリザー
バ18のナトリウム40のレベルが上昇し、スペース4
2の容積が減少する。他方、缶12の内部の電解質のレ
ベルが低下し、スペース44の容積が増大する。
【0075】放電中は、上記反応が逆転し、缶12の電
解質のレベルが上昇してスペース44の容積が減少し、
リザーバのナトリウム40のレベルが低下してスペース
42の容積が増大する。
【0076】本発明の電池は、図6から図9を参照しな
がら以下に記載するような簡単な方法で製造できる。図
6から図9に基づく記載は図2Aと同様の電池構造に関
する説明であり、特に注釈がなければ、図2Aと同じ参
照符号を使用している。
【0077】図6は、電池のハウジング12を示す。該
ハウジングは、深絞り成形によって形成された実質的に
矩形、特に方形の平面図を有し四隅が面取りされた蓋の
ない軟鋼缶である。缶の1つの側壁に、後述するごとく
電池の充填の際に使用されるスロット76が設けられて
いる。
【0078】図7A及び図7Bは、缶12の頂部または
蓋78に装着されたアノード構造を示す。蓋78は充填
用開口79を有する。特に図7Bを参照すると、カラー
24は接着部28及び30において同心的に熱圧接され
た2つの金属リング80,82を有する。径方向内側の
リング80は直立の環状フランジを有し、これは、電池
のリザーバ(図2A参照)の底部の中央開口に接続され
るネック26を形成する。また、径方向外側のリング8
2も同様に、直立フランジ84を有し、これは、蓋78
の一部を形成し該蓋78の中央開口の周囲を規定する対
応フランジ86に接続される。リザーバとネック26と
の接続及びフランジ84とフランジ86との接続はいず
れも溶接によって形成された密封接続である。
【0079】図8は垂直方向に離間して積層されたスチ
ール網電流コレクタ48を示す。各電流コレクタはスロ
ット88を有し、各スロットは電流コレクタの1縁に開
口端または口部を有し、電流コレクタの中心の盲端まで
内側に延びている。上から見るとスロット88は位置合
わせされており、電流コレクタ48は1対のストラップ
90によって離間して積層された状態に維持されている
。ストラップ90はスロット88の内端即ち盲端の両側
の対向する場所で電流コレクタ48の側面に仮付け溶接
されている。ストラップ90の上端92は、最上位の電
流コレクタ48の上方で該電流コレクタから離間して内
側に折り曲げられている。各ストラップの上端92は、
蓋78(図7A参照)に溶接するために内側に折り曲げ
られている。スロット88は図7Aのアノード構造の柱
を受容する。
【0080】図9も同じ部材を同じ参照符号で示す。図
9において、蓋78(図8参照)はその周囲の直立フラ
ンジ94を介して缶12の壁の上縁に所定場所で溶接さ
れ、缶12を閉鎖している。スロット76は缶12に溶
接された金属栓96によって閉鎖されている。
【0081】本発明の電池を組立てるために、エンベロ
ープ16の積層体と、ディスク22とカラー24とスペ
ーサ38とから構成された柱とを含むアノード構造を、
前述のごときガラスを使用した密封接続によって形成す
る。リング80,82を夫々、接着部28,30におい
てカラー24に熱圧接し、蓋78のフランジ84,86
をリング82に溶接する。図8の電流コレクタ積層体も
、スロット88を備えた網から電流コレクタ48を裁断
または打ち抜きし、ストラップ90に仮付け溶接するこ
とによって予め製造できる。次いで図7Aのアノード構
造の柱を横方向に摺動させて図8の積層体のスロット8
8の口部から該スロットに挿入する。その結果、隣合う
各対のエンベロープ16間に1つの電流コレクタ48が
挿入され、逆に隣合う各対の電流コレクタの間に1つの
エンベロープが挿入された構造が得られる。次いでスト
ラップ90の折り曲げた上端92を蓋78の下面の縁端
近傍の向き合った場所に溶接する。このように形成され
たアセンブリを次に缶12に上から挿入し、蓋78のフ
ランジ94を缶12の壁の上端に溶接して缶を閉鎖する
。典型的な設計によれば、各電流コレクタの網のいくつ
かのワイヤが缶の壁と接触するように周縁から外側に突
出している(図示せず)。これらのワイヤは図2に符号
50で示されている。
【0082】典型的には、米国特許第4,797,33
3号に詳細に記載されているように、クロリドとアルミ
ニウムクロリドとの等モル混合物であるナトリウムアル
ミニウムクロリド溶融塩電解質を含浸させたニッケルと
アルミニウムとナトリウムクロリドとの微粒状混合物の
形態のカソード前駆物質を含むタイプの電池前駆物質を
電池に充填する。好ましくは、上記混合物の固体成分を
微粒状混合物とし、これをスロット76から缶12に充
填し、ガススペース44(図2A)以外の缶の内部、特
にエンベロープ16と電流コレクタ48との間のスペー
スを実質的に満たす。次いで所定位置に栓96を溶接し
てスロット76を閉鎖し、溶融ナトリウムアルミニウム
クロリド電解質を蓋78の充填用開口79から缶に充填
し、ガススペース44以外の缶12に満たす。次いで充
填用開口79をシールする。
【0083】上記のごとく、アノード構造の柱の上端に
溶接されたリング80から成る入口を利用し、米国特許
第4,797,332号に記載したように、硝酸マンガ
ン溶液を用いてエンベロープ16の内部を洗い、乾燥さ
せ、次いで真空下に200℃に加熱して硝酸塩を酸化物
に変換させる。次に、エンベロープの内部を10%Aq
uadagコロイド黒鉛溶液で同様に洗い、乾燥させる
【0084】次に、リザーバ18(図2A)をネック2
6に溶接する。図7Aのアノード構造を組立てる前にス
チールウールを最下位のエンベロープ16の所定位置に
配置しておき、ロッド61をスチールウール59と接触
させる。
【0085】端子52,54に充電用電位を印加すると
、アルミニウム及びニッケルがカソード室の塩化ナトリ
ウムと電気化学的に反応し、電池が完全充電状態になる
までに、エンベロープ16でナトリウムが発生し、この
ナトリウムがエンベロープ16及びリザーバ18の一部
に充満し、カソード室で塩化ニッケルが発生し、同時に
アルミニウムの一部、塩化ナトリウムの一部及びニッケ
ルの一部が消費される。
【0086】これに関して、ウール59及びロッド61
がエンベロープ16の内部に電子伝導性表面層として残
存するコロイド黒鉛と共に協働して、アノード端子54
とエンベロープ16の固体電解質との間に電子伝導性通
路を形成し、該固体電解質が溶融塩電解質と電流コレク
タ48と蓋78と缶12とによって端子52に接続され
ることが理解されよう。このため充電用電位を最初に印
加したときに上記電気化学的反応が発生し、ナトリウム
がエンベロープ16の固体電解質を介してエンベロープ
16の内部に入る。酸化マンガンはこれらのエンベロー
プの内部に表面層を形成し、この内部表面のナトリウム
湿潤性が実質的に増加する。最初の充電後の放電及び以
後の再充電は前述のごとく行なう。
【0087】図1Aから図9の説明ではカソード活物質
としてNiCl2を使用したが、上記以外の遷移金属塩
化物、特にFeCl2をNiCl2と同様に使用するこ
とは勿論可能である。
【0088】図10は、本発明による電気化学電池の変
形例を示す。電池全体を参照符号10で示しており、特
に注釈がなければ、図1A及び図2Aと同じ部材を同じ
参照符号で示す。
【0089】図10においてアノード構造の柱は図2A
の場合と同様に、垂直方向に延びるα−アルミナ(また
はβ−またはβ’−アルミナ)の複合管20から成る。 アノード構造の下端は、最下位のエンベロープ16の下
方で周縁に離間して配置された複数のアーチ状α−アル
ミナ(またはβ−またはβ’−アルミナ)のスペーサ9
8によって支持されている。
【0090】缶12の頂部即ち蓋は中央を貫通する円形
開口を有し、この開口はその周縁に直立フランジ100
を有し、該フランジは環状リング102の直立フランジ
に溶接され、該リングは、α−アルミナカラー24の上
面に熱圧接された径方向内側に突出するフランジを有し
、該カラーの上面は典型的には、熱圧接及び接着部の密
封性を改良するためにメタライズされている。
【0091】図10と図1A及び図2Aとの主な違いは
、リザーバ18が、図1A及び図2Aの柱20よりも実
質的に大きい直径を有する管状柱20の内部に配置され
ていることである。
【0092】リザーバ18の頂部は、カラー24に包囲
され上方に突出する円形ネック104を有し、該ネック
104は、ネック104に溶接された直立周縁リムを有
する閉鎖ディスク106によって閉鎖されている。ネッ
ク104は次いで、環状リング108の直立フランジに
溶接されており、リング108は、リング102から径
方向内側に離間した場所でカラー24に熱圧接されて缶
12を閉鎖する径方向外側に突出したフランジを有する
【0093】柱20の下方に延びる最下位の電流コレク
タ48以外の電流コレクタ48は、柱20、リザーバ1
8及び最下位エンベロープ16を受容する中央開口を有
しており、また、スペーサ98を受容する貫通口を有し
ている。これらのアーチ状スペーサ98は、スペーサ3
8と同心的に軸合わせされ、上から見ると柱20の下方
でスペーサ38と位置合わせして配置され、最下位エン
ベロープ16の下部シート34にガラスによって溶接さ
れている。
【0094】リザーバ18はカップ形であり、開口端1
10が下向きになった転倒状態で配置される。この開口
端110は最下位エンベロープ16の下部シート34の
上方に離間し、該下部シート34は中央開口を有してい
ない完全シートである。この下部シート34の上面中央
に備えられたスチールウールパッド112は端子棒54
の下端と接触しており、該端子棒は、閉鎖ディスク10
6を上から貫通し該ディスクに密封溶接されている。こ
の下部シート34の上面は電気伝導性であり、電子伝導
性の黒鉛層を備える。
【0095】次に図11を参照するが、図11において
も特に注釈がなければ図10と同じ部材を同じ参照符号
で示す。
【0096】図11と図10との主な違いは、リザーバ
がネック104を有していない、リザーバの上端全体が
閉鎖ディスク106で閉鎖されている、カラー24がリ
ザーバ18の上端を包囲している、ことである。更に、
図10の最上位エンベロープ16の上部シート34はネ
ック106を受容すべく比較的小さい中央開口を有する
が、図11の対応シートはリザーバ18を受容する大き
い開口を有する。
【0097】図12では図6と同じ部材を同じ参照符号
で示す。図12においてスロット88は大きい半円形凹
部の形状である。最下位の電流コレクタ48は凹部88
を有していないが、その代わりにスペーサ98(図10
及び図11)を受容するための開口(図示せず)を有し
ている。後述するごとく、図12の各電流コレクタ48
は実際には図10及び図11の電流コレクタの半体であ
る。
【0098】図13においても図9と同じ部材を同じ参
照符号で示すが、図9では、ネック26、リング80及
びフランジ84が図示されているのに対して、図13で
は、棒54、フランジ100、リング102、閉鎖ディ
スク106及びリング108が図示されている。
【0099】図10の電池を組立てるために、エンベロ
ープ16の積層体とカラー24及びスペーサ38から成
る柱20とを含むアノード構造を、リザーバ18を所定
位置に維持して前述のごときガラスを用いて互いに密封
接続する。リング102,108は夫々、カラー24に
熱圧接され、頂部即ち蓋78の中央開口の直立フランジ
はリング102に溶接される。図12の2つの電流コレ
クタ積層体は、凹部88を備えた網から電流コレクタ4
8を裁断または打ち抜きし、ストラップ90に仮付け溶
接することによって予め製造される。次いで、アノード
の柱20に図12の1対の電流コレクタ積層体を装着し
、隣合う各エンベロープ対の間に電流コレクタ48が存
在し、且つその逆に、隣合う2つの電流コレクタの間に
1つのエンベロープが維持されるようにする。柱20は
凹部88に受容される。最下位の電流コレクタ48は最
下位のエンベロープ16の下方で互いに当接し、最下位
の電流コレクタの開口は、最下位のエンベロープ16の
下部シート34にガラス溶接されたスペーサ98を収容
する。ストラップ90の折れ曲がった上端92を蓋78
の下面の周縁近傍の両側に溶接する。このように形成さ
れたアセンブリを次に缶12に上から挿入し、蓋78の
周縁フランジ94を缶12の側面の上縁に溶接して缶を
閉鎖する。
【0100】図2Aに基づいて前述した方法と同様にし
て電池に充填するが、図11の場合には、粉末混合物が
最下位エンベロープ16の下方のスペースに充満するよ
うに配慮することが必要である。
【0101】エンベロープ16、カラー24及びスペー
サ98、38は一緒にガラス溶接されてアノード構造を
形成するが、リザーバ18はリング108に金属溶接さ
れる。
【0102】このリング108から成る入口を介して硝
酸マンガン溶液をアノード構造に供給して前述のように
エンベロープ16の内部を洗い、次いで、10%Aqu
adagコロイド黒鉛溶液を用い同様にしてエンベロー
プの内部を洗う。
【0103】次に、端子棒54を備えたディスク106
をリング108に溶接し、端子棒54をスチールウール
112と接触させる。スチールウールは最下位エンベロ
ープ16の底部の所定位置に予め配置されている。
【0104】これに関しては、ウール112及び端子棒
54がエンベロープ16の内部に電子伝導性表面層とし
て残ったコロイド黒鉛と共に、図2Aのウール59及び
ロッド61に関して前述したように、アノード端子54
とエンベロープ16の固体電解質との間に電子伝導性通
路を形成することが理解されよう。
【0105】図14及び図15において、図11と同じ
部材を同じ参照符号で示すが、図14及び図15では分
かり易いように多数の部材を省略した。省略した部材は
、図11に関して説明した部材と実質的にに同じ機能及
び同じ構造を有する。図14及び図15において、電池
、及びアノード構造及びリング18のごとき部材は図1
1の等価の部材に比べて比較的幅が狭くて背が高い。 また、輪郭は方形でなく円形である。
【0106】図14によれば、各エンベロープ16は図
4及び図5のシート34に関して説明したのと同様の成
形可能な混合物から圧延された未加工のテープ材料から
製造された環状パネルの形状である。これらのパネルは
、図4及び図5のシートと同様に外周36で圧締めされ
てエンベロープ16を形成する。次いで、隣合うエンベ
ロープ16の向き合うパネル34を114で互いに向か
って折り曲げて116で接触させ、ここを接合部36と
同様に接合する。このようにしてエンベロープ16の積
層体を形成し、焼結後に、リザーバ18を受容する中央
通路を備えたアノード構造を形成する。別個の中央管ま
たは柱は全く不要である。
【0107】図15のアノード構造は、β−アルミナ粒
子を適当な金型でスリップ成形するかまたは紙型を浸漬
成形することによって製造された一体成形品である。未
加工の成形品を次に焼結する。
【0108】図14及び図15の構造を変更して中央通
路を狭くし、リザーバをこれらの通路から除去して図1
A及び図2Aと同様に通路の上方に配置することも勿論
可能である。
【0109】図1A、図2A、図10及び図11のエン
ベロープ16、シート34及び缶12は平面図で方形で
あるが、図14及び図15のこれらの部材は実際に円形
であり、図14及び図15の電池が直円柱の形状である
ことが理解されよう。
【0110】最後に、図16及び図17は夫々、図10
及び図11の電池の変形例を示す。これらの電池の残り
の部分は図10及び図11の夫々の電池と実質的に同じ
であるから、変更部分だけを説明する。
【0111】図16及び図17の電池において、図10
及び図11の電池のスペーサ98と該スペーサの通路と
なる最下位電流コレクタ48の開口が削除されている。 最下位エンベロープ16は最下位の電流コレクタ48に
よって缶12の底部から離間している。更に、各場合に
、各最下位エンベロープ16の上部シート34はリザー
バ18の下方に延び、端子棒54の下端とスチールウー
ル59とを受容するリザーバ18よりも小さい中央開口
を有している。
【0112】図16においては更に、最上位のエンベロ
ープ16の下部シート34がその上部シートと共にリザ
ーバ18の頂部の上方に維持され、最上位のエンベロー
プのシート34は、ネック104を受容するだけの大き
さのリザーバ18よりも狭い同じ寸法の中央開口を有し
ている。
【0113】本発明の利点は、図1A、図2A、図10
、図11、図16及び図17の電池によって与えられる
幾何学的形状が従来の方法によって簡単に且つ容易に製
造できること、また、標準化部品を使用しながら、設計
上で電池容量などにかなりの自由が残されていることで
ある。この点に関して説明すると、かかる電池の容量を
変更するときに必要なことは、異なる高さの缶12を使
用し、缶内のエンベロープ16の使用数を変更し、必要
ならばリザーバ18の容量を変更するだけである。この
ため、種々の容量の電池に対して標準化されたエンベロ
ープ16を量産でき、また必要であれば同時に、標準化
スペーサ38、カラー24などを量産できる。その他の
必要な唯一の変更は、缶12の深さを変更することだけ
である。
【0114】本発明の電池のまた別の特に有利な特徴は
、一方のシート34の波形68の頂辺を他方のシート3
4の波形の頂辺(図4及び図5)と接触させることによ
ってエンベロープの主面に垂直な内圧及び外圧に比較的
耐性の丈夫な構造のエンベロープ16を製造し得ること
である。この構造では、各エンベロープ16の内部を極
めて小さい容積にすることができるので、ここに確実に
ナトリウムを充満させ、従ってすベての充電状態で十分
に湿潤させることができる。
【0115】特に、本発明の構造によれば、電池が極め
て薄いエンベロープ16を使用でき、そのアノード容量
をリザーバの寸法によってコントロールできる。エンベ
ロープ間に多数の薄いカソード部分を配置し、これによ
って、充/放電レートの高い高電力用電池を製造するこ
ともできる。このような電池は通常はカソードによって
制限される。また設計融通性があるので、高電力が最優
先でないときは、電解質面積が大きい、エンベロープ間
に薄いカソードスペースが存在する、などの利点を維持
したままで、エンベロープ間のスペースを拡大すること
によってカソード容量を拡大できる。
【0116】図示の構造の変形としては、図1A及び図
2A(実際には図1B、図2B、図3A及び図4A)の
ディスク22の省略、図10及び図11のスペーサの省
略などが可能である。このような変形は、最下位エンベ
ロープ16の下部シート34を会して最下位の電流コレ
クタ48がアノード構造を支持する図16及び図17の
構造に有利である。
【0117】同様に、図4及び図5では、各エンベロー
プのシート34の間に連続スペースを形成する波形68
を説明したが、これらのシートが、β’’−アルミナの
低い柱またはストリップの形状のスペーサによって互い
に離間していてもよい。シルクスクリーン、インプリン
トなどの方法によってシート34の内面に適当な凹状ま
たは凸状のパターンまたは組織を設けることが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1A】本発明の電気化学電池の実施例の垂直断面図
である。
【図1B】図1Aの電池の変形例の詳細図である。
【図2A】本発明の電気化学電池の別の実施例の図1A
同様の垂直断面図である。
【図2B】図2Aの電池の変形例の詳細図である。
【図3A】図1A及び図2Aの電池の構造の詳細図であ
る。
【図3B】図1A及び図2Aの電池の構造の詳細図であ
る。
【図3C】図1A及び図2Aの電池の構造の詳細図であ
る。
【図4】図2Aの電池のエンベロープの製造に用いられ
る成形可能な混合物シートの平面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】図1A及び図1Bの電池の蓋のないハウジング
の斜視図である。
【図7A】図6のハウジングと共に使用される本発明の
電池のアノード構造の概略側面断面図である。
【図7B】図7Aの構造の拡大詳細図である。
【図8】図7Aの構造で使用されるスチール網電流コレ
クタの積層体の斜視図である。
【図9】図6、図7A及び図8に夫々示したハウジング
、アノード構造及び積層体から製造されたリザーバを含
まない電池の図6同様の斜視図である。
【図10】本発明の電気化学電池の別の実施例の垂直断
面図である。
【図11】本発明の電気化学電池の更に別の実施例の図
10同様の垂直断面図である。
【図12】図10及び図11の電池で使用されるスチー
ル網電流コレクタの積層体の斜視図である。
【図13】図6のハウジングと図12の積層体と図11
の電池のアノード構造とから製造された電池の図9同様
の斜視図である。
【図14】本発明の電気化学電池の別の実施例の概略垂
直断面部分図である。
【図15】本発明の電気化学電池の更に別の実施例の概
略垂直断面部分図である。
【図16】図10の電池の変形例の概略図である。
【図17】図11の電池の変形例の概略図である。
【符号の説明】
10  電池 12  ハウジング 14  カソード 16  エンベロープ 18  リザーバ 20  アルミナ管 22  ディスク 24  カラー 26  ネック 28,30  接着部 32  絶縁パッド 34  シート 38  スペーサ 40  ナトリウム 42,44  ガススペース 46  カソードマトリックス 48  電流コレクタ 50  スチール網 52,54  端子棒。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  カソードを収容したカソード室を規定
    しており、該カソード室に配置されたアノード構造を含
    み、且つ、電池の作動温度で溶融しているアノード活物
    質が充填された複数のホルダを含む電池ハウジングを有
    する高温再充電可能な電気化学蓄電池であって、アノー
    ド構造はアノード活物質を収容した通路を規定しており
    、ホルダは扁平形状を有し通路に沿って互いに離間して
    直列に装着され、各ホルダの内部が通路と連通し、各ホ
    ルダが通路に交差方向に延びアノード活物質の導体であ
    る材料から成る一対の対向する外向きの主面を有し、カ
    ソードがホルダ間スペースを占め、電池が通路と連通し
    たアノード活物質のリザーバを含み、電池の全ての充電
    状態でリザーバの少なくとも一部にアノード活物質が充
    填されていることを特徴とする高温再充電可能な電気化
    学蓄電池。
  2. 【請求項2】  ハウジングが、電池を直立作動状態に
    支持する下端形成ベースを有しておリ、アノード構造及
    び通路がハウジングの内部に沿って上方に延びており、
    ホルダが垂直方向に扁平な形状を有し且つ垂直方向で互
    いに離間して直列に装着されており、ホルダの主面が夫
    々ホルダの頂面及び底面であることを特徴とする請求項
    1に記載の電池。
  3. 【請求項3】  リザーバが通路の上方に配置され、通
    路の上端と連通していることを特徴とする請求項2に記
    載の電池。
  4. 【請求項4】  リザーバが通路の上端に導くドレンに
    向かって下方に傾斜した底部を有することを特徴とする
    請求項3に記載の電池。
  5. 【請求項5】  リザーバが通路の内部に配置され、通
    路によって包囲されていることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の電池。
  6. 【請求項6】  リザーバが通路の内部の実質的に全長
    に沿って延びており、通路の内部のリザーバの周囲に周
    縁スペースが規定され、ホルダが該スペースと連通して
    いることを特徴とする請求項5に記載の電池。
  7. 【請求項7】  ハウジングが、電池を直立作動状態に
    支持する下端形成ベースを有しており、アノード構造及
    び通路がハウジングの内部に沿って上方に延びており、
    ホルダが垂直方向に扁平な形状を有し且つ垂直方向で互
    いに離間して直列に装着されており、ホルダの主面が夫
    々頂面及び底面であり、リザーバと通路とはリザーバの
    下端を介して通路の下端に導かれることによって連通し
    、通路内のリザーバの周囲の周縁スペースが毛細管スペ
    ースであることを特徴とする請求項6に記載の電池。
  8. 【請求項8】  リザーバと通路との連通がリザーバの
    下端を介して成立し、リザーバが溶融アノード物質の上
    方に加圧不活性ガスを収容していることを特徴とする請
    求項2から4または7のいずれか一項に記載の電池。
  9. 【請求項9】  リザーバ、ホルダ及び通路が溶融アノ
    ード物質を浸透させる浸透材料から成る内部ライニング
    を有することを特徴とする請求項1から8のいずれか一
    項に記載の電池。
  10. 【請求項10】  通路は、ホルダが互いに離間して直
    列に装着された中空管の内部によって形成され、管は、
    ホルダの主面の中央開口を介してホルダの内部と連通す
    ることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記
    載の電池。
  11. 【請求項11】  管は、末端が互いに接するように配
    置された複数の環状セグメントから成り、従って管が複
    合構造を有しており、セグメントがホルダを互いに離間
    させ且つホルダにシールされていることを特徴とする請
    求項10に記載の電池。
  12. 【請求項12】  各ホルダが、ホルダの主面を夫々与
    える離間した1対のパネルから形成され、前記各対のパ
    ネルは、その外周に沿ってシールされており、隣合う各
    ホルダ対は互いに対面して接続され、対向する夫々の主
    面の開口を介して互いに連通しており、前記主面はその
    開口の周囲に沿って互いにシールされていることを特徴
    とする請求項1から9のいずれか一項に記載の電池。
  13. 【請求項13】  アノード構造が注入成形による一体
    構造であり、隣合う各ホルダ対がその主面の開口を介し
    て互いに連通し、該開口の周囲に沿って互いに接続され
    ていることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項
    に記載の電池。
  14. 【請求項14】  アノード物質がナトリウムであり、
    ホルダの主面がナトリウムイオンを伝導する固体電解質
    であることを特徴とする請求項1から13のいずれか一
    項に記載の電池。
  15. 【請求項15】  カソードが、ナトリウムカチオンと
    ハライドアニオンとを含む溶融塩電解質を含浸させた電
    子伝導性で電解質透過性の多孔質マトリックスを含み、
    電気化学的に活性の金属ハライドカソード物質がマトリ
    ックスの多孔の内部に分散し、カソード活物質が溶融塩
    電解質に実質的に不溶であることを特徴とする請求項1
    4に記載の電池。
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