JPH04248454A - 酸素濃度検出センサのヒータ制御装置 - Google Patents

酸素濃度検出センサのヒータ制御装置

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JPH04248454A
JPH04248454A JP3013564A JP1356491A JPH04248454A JP H04248454 A JPH04248454 A JP H04248454A JP 3013564 A JP3013564 A JP 3013564A JP 1356491 A JP1356491 A JP 1356491A JP H04248454 A JPH04248454 A JP H04248454A
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oxygen concentration
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忠 杉野
Yoshiaki Yamamoto
良明 山本
Noriaki Kurita
典明 栗田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は酸素濃度検出センサのヒ
ータ制御装置に係り、特に酸化物半導体型酸素濃度検出
センサに設置されたヒータの抵抗値を目標抵抗値となる
ようにヒータ供給電力を可変制御するヒータ制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】電子制御式燃料噴射装置では、吸入空気
量(又は吸気管負圧)と機関回転数とから算出した基本
燃料噴射時間を、内燃機関の排気通路内に設けた酸素濃
度検出センサ(以下、O2 センサともいう)の出力検
出信号に基づいて補正することにより、機関燃焼室内に
供給される混合気が予め定められた目標空燃比(例えば
理論空燃比)になるよう、空燃比フィードバック制御を
行なうことにより、ドライバビリティの向上、燃費の向
上、排気ガス浄化を図っている。このような制御を実行
する上で使用する酸素濃度検出センサとして、酸化物半
導体(例えばTiO2 )の抵抗値が酸素濃度に応じて
変化する特性を利用した所謂酸化物半導体型酸素濃度検
出センサやジルコニア素子の両表面間に酸素濃度差があ
るとそのジルコニア素子は電圧を発生するという特性を
利用した所謂濃淡電池型酸素濃度検出センサが知られて
いる。
【0003】ここで、酸化物半導体型酸素濃度検出セン
サの抵抗値RT は図11に示すように、酸素濃度が低
い時即ち空燃比がリッチの時にはIのような低抵抗特性
を示し、逆に、空燃比がリーンの時にはIIのような高
抵抗特性を示す。そして、その抵抗値の変化の検出方法
の一例としては、後述の図4の等価回路図に示すように
、酸化物半導体の抵抗RT の変化を直接検出するので
はなく、定抵抗R0 の分圧変化として検出し、空燃比
がリッチのときはリーンのときに比べて大レベルの検出
電圧VOXを取り出す構成のものがある。
【0004】この場合、センサ出力電圧VOXは次式で
表わされる。   VOX=VB ・R0 /(R0 +RT )  
                         
        (1)従って、空燃比がリッチのとき
はRT≪R0 であるためVOX=VB (Hレベル)
となり、 逆に空燃比がリーンのときはRT ≫R0 であるため
VOX=0(V) (Lレベル)となる。
【0005】前述の2タイプのO2 センサのうち、後
者のタイプのO2 センサは、ジルコニア素子の両表面
間の酸素濃度差を検出するものであるため、素子の片面
の酸素濃度を固定する為に、O2 センサ内に大気導入
部が設けられている。
【0006】それに対して、前者のタイプの酸素濃度検
出センサはこのような大気導入部が必要ないため、低コ
ストであるという利点がある反面、酸化物半導体の抵抗
値は酸素濃度のみだけでなく、前述した図11から分か
るように、それ自体の温度(センサ温度)によっても変
化するという特性を持っている為、センサ温度を適温に
正確に制御する必要がある。従って、通常O2 センサ
内部に酸化物半導体を加熱するためのヒータを設けると
共に、そのヒータの抵抗値がヒータ温度と一対の関係に
あることを利用して、ヒータ抵抗値が所定の目標抵抗値
となるようにヒータへの供給電力を制御することにより
、センサ温度を所望の温度に制御している。
【0007】しかし、このようなヒータ制御では、ヒー
タ抵抗値が目標抵抗値となったとしても、ヒータ抵抗の
固体差により、目標抵抗値となったときのヒータ温度が
ヒータ毎に異なってしまうという問題がある。
【0008】そのため、本出願人は所定運転状態のとき
にヒータ抵抗値を目標抵抗値に一致させた時のヒータ供
給電力を検出し、そのヒータ供給電力の大きさの違いか
らヒータ抵抗値の温度特性のバラツキを把握し、そのバ
ラツキによるセンサ温度の目標値からのズレを無くすよ
う、目標抵抗値を学習制御するヒータ制御装置を提案し
た(例えば、実願平1−88227号)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の本出
願人の提案になるヒータ制御装置では、例えば目標抵抗
値学習後、バッテリ交換等によりバッテリが一旦外され
ると、目標抵抗学習値を記憶しているメモリの記憶内容
が破壊されるため、バッテリ装置後、所定運転状態での
学習が完了するまでの学習時間中、ヒータ抵抗値の温度
特性のバラツキ等に起因するセンサ温度の目標値からの
極端なズレが発生し、空燃比が目標空燃比からずれ、エ
ミッション悪化などをもたらしてしまう。
【0010】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
メモリの記憶内容が破壊されたときは所定回、目標抵抗
値の学習が行なわれるまでヒータの定抵抗制御を中止す
ることにより、上記の課題を解決した酸素濃度検出セン
サのヒータ制御装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明は図1の原理構成図に示すように、内燃機関11の
排気通路12に設置された、排気中の酸素濃度を検知す
る酸素検知素子13aと、その酸素検知素子13aを加
熱するヒータ13bとを備えた酸素濃度検出センサ13
と、検出したヒータ13bの抵抗値が目標抵抗値となる
ようにヒータ13bへの供給電力を制御するヒータ制御
手段14と、上記目標抵抗値を格納している読み書き可
能なメモリ15と、所定運転状態のときにヒータ制御手
段14によるヒータ供給電力の値に応じてメモリ15内
の目標抵抗値を学習して更新する学習手段16とを有す
るヒータ制御装置において、メモリ15の記憶内容が破
壊されているか否かを検出する検出手段17と、電力固
定手段18と、算出手段19と、制御手段20とを備え
るよう構成したものである。
【0012】ここで、上記の電力固定手段18は検出手
段17によりメモリ15の記憶内容の破壊が検出された
ときは学習手段16による学習値が所定数得られるまで
ヒータ制御手段14から取り出されるヒータ13bへの
供給電力を固定とする。また、算出手段19は上記学習
値のなまし処理値を算出する。制御手段18は学習値が
所定数得られたときは目標抵抗値の初期値を前記なまし
処理値としてヒータ制御手段14の動作を開始させる。
【0013】
【作用】メモリ15内に格納されているはずの目標抵抗
値の学習値が消失している場合は、検出手段17により
制御手段18へメモリ15の記憶内容の破壊が通知され
、これにより電力固定手段18が、学習値が所定数得ら
れるまで、ヒータ制御手段14の動作を停止して固定の
ヒータ供給電力を出力させる。このように、ヒータ抵抗
値のバラツキを補償する為の学習値が消失した際には、
学習値が所定数得られるまで、ヒータ抵抗値に基づく制
御を中止させるため、ヒータ抵抗値のバラツキに起因す
るセンサ温度のバラツキを防止することができる。
【0014】更に、本発明では、学習値が所定数得られ
ることによりヒータ制御手段14の通常の動作を開始さ
せる際には、その所定数の学習値をなました値を目標抵
抗値の初期値としているため、ヒータ抵抗値を目標抵抗
値とするように電力を制御するに際して、目標抵抗値の
初期値として、大きな学習値が採用されることが防止で
きるようになり、その結果、ヒータ供給電力のオーバー
シュートが発生することが防止できる。
【0015】
【実施例】図2は本発明の一実施例の構成図を示す。本
実施例は内燃機関11として自動車用エンジンに適用し
た例で、マイクロコンピュータによる電子制御装置21
により各部の動作が制御される。また、図1に示したヒ
ータ制御手段14は後述する如くヒータ制御回路22と
電子制御装置21のソフトウェア動作により、また学習
手段16,検出手段17、電力固定手段18、算出手段
19及び制御手段20は後述の電子制御装置21のソフ
トウェア動作によって実現される。
【0016】図2において、エアフローメータ23の下
流側にはスロットルバルブ24を介してサージタンク2
5が設けられている。スロットルポジションセンサ39
はスロットルボデーに取付けられ、スロットルバルブ2
4の動きを各種接点により検出する構造となっており、
スロットルバルブ24が全閉状態(アイドル位置)のと
きにそのIDL接点がオンとなる。
【0017】サージタンク25はインテークマニホルド
26を介してエンジンの燃焼室27に連通されている。 また、燃焼室27には吸気弁28,排気弁29が設けら
れ、また燃焼室27はエキゾーストマニホルド30(前
記排気通路12に相当)に連通している。31は燃料噴
射弁で、インテークマニホルド26を通る空気流中に電
子制御装置21により指示された時間、燃料を噴射する
。32は点火プラグで、プラグギャップが燃焼室27内
に突出するように設けられている。33はピストンで、
図中、上下方向に往復運動する。
【0018】かかる概略構成のエンジンには回転角セン
サ34,水温センサ35,吸気温センサ36,ヒータ付
酸素濃度検出センサ37,車速センサ38その他種々の
センサが設けられ、それらの出力検出信号は電子制御装
置21に夫々供給される。
【0019】回転角センサ34はディストリビュータの
シャフトの回転を検出してエンジン回転数を検出する。 また、水温センサ35はエンジンブロックを貫通して一
部がウォータジャケット内に突出するように設けられて
おり、エンジン冷却水の水温を検出する。
【0020】吸気温センサ36はエアフローメータ23
の上流側の吸入空気温を測定する。車速センサ38は車
軸に連動し、車速に応じたパルス信号を出力する。更に
、後述するヒータ付酸素濃度検出センサ(O2 センサ
)37はその一部がエキゾーストマニホルド30を貫通
突出するように配置され、三元触媒装置(図示せず)に
入る前の排気ガス中の酸素濃度を検出する。
【0021】電子制御装置21のハードウェア構成は従
来と同様であり、図3に示す如き構成とされている。同
図中、図2と同一構成部分には同一符号を付し、その説
明を省略する。図3において、電子制御装置21は中央
処理装置(CPU)40を有し、これに処理プログラム
を格納したリード・オンリ・メモリ(ROM)41,作
業領域として使用されるランダム・アクセス・メモリ(
RAM)42,エンジン停止後もデータを保持するバッ
クアップRAM43,入出力インタフェース回路45及
びA/D変換器46などが双方向のバスライン47を介
して接続されている。
【0022】上記のバックアップRAM(B−RAM)
43は前記したメモリ15を構成している。このB−R
AM43は揮発性メモリであるが、イグニッションスイ
ッチのオン、オフに関係なく常時バッテリから電源電圧
が印加されているため、イグニッションスイッチをオフ
とすることによりCPU40,ROM41,RAM42
などに電源電圧が印加されない機関停止中も記憶データ
を保持している。しかし、バッテリが交換などにより、
一旦外されるとB−RAM43への電源電圧が印加され
なくなるので、その後はバッテリが装着されてもB−R
AM43の記憶内容は消失してしまう。
【0023】水温センサ35,吸気温センサ36,ヒー
タ付O2 センサ37,エアフローメータ23及びスロ
ットルポジションセンサ39からの各検出信号は、入力
インタフェース回路44を介してマルチプレクサ付A/
D変換器46に供給され、ここでディジタルデータに変
換され、順次バスライン47へ送出される。
【0024】一方、回転角センサ34からのエンジン回
転数検出信号、車速センサ38からの車速信号及び後述
するA/D変換器51からのヒータ抵抗値検出電圧は入
出力インタフェース回路45を介してバスライン47へ
送出される。また、CPU40からバスライン47及び
入出力インタフェース回路45を介して燃料噴射弁31
及び後述のスイッチングトランジスタ52の夫々へ制御
信号が送出される。
【0025】次に図2及び図3に示すヒータ付酸素濃度
検出センサ(O2 センサ)37について説明する。ヒ
ータ付O2 センサ37は、例えばアルミナを材質とす
る絶縁基板の表面に膜状に形成されたチタニア(酸化チ
タン;TiO2 )からなる酸化物半導体(図1の酸化
物半導体13aに相当)と、チタニアを加熱するヒータ
37b(図1のヒータ13bに相当)とからなる。チタ
ニアの電気抵抗値はチタニアに接触する排気ガス中の酸
素濃度に応じて変化するので、このチタニアの電気抵抗
値の変化を利用して酸素濃度を検出することができる。
【0026】すなわち、排気ガス中の酸素濃度が希薄で
空燃比がリッチのときは酸化物半導体であるチタニアの
O2 分子が外部へ放出される結果、チタニア内部の自
由電子が増加するため図11にIで示す如くチタニアの
抵抗値は小になり、逆に空燃比がリーンのときは図11
にIIで示す如くチタニアの抵抗値は大になる。
【0027】図4は上記のチタニアO2 センサ37の
等価回路図で、RT は上記チタニアの抵抗値で、酸素
濃度に応じて抵抗値が変化する。上記のチタニアの抵抗
値RT は定抵抗R0 を直列に介して電源電圧VB 
が印加される構成とされており、これにより、定抵抗R
0 の両端から前記(1) 式で表わされる酸素濃度検
出信号(電圧)VOXが取り出される。
【0028】このヒータ付O2 センサ37のヒータの
供給電力はヒータ制御回路22からのパルス信号により
制御される。
【0029】図5はヒータ制御回路22の一実施例の回
路図を示す。同図中、50はバッテリで、その出力電圧
VB をヒータ付O2 センサ37のヒータ37bの一
端に印加すると共に、A/D変換器51を介して電子制
御装置21に動作電源電圧として印加する。
【0030】また、ヒータ37bはその抵抗値Rhがヒ
ータ温度に対応して変化する。ヒータ37bの他端はス
イッチングトランジスタ52のコレクタ、エミッタを介
して抵抗53の一端に接続されている。抵抗53の他端
は接地されており、またその抵抗値は所定の抵抗値RC
 に設定されている。54は増幅器で、抵抗53に生じ
た電圧VC を増幅し、A/D変換器51へ供給する。
【0031】かかる構成のヒータ制御回路22において
、スイッチングトランジスタ52のベースに電子制御装
置21からパルス信号が供給され、スイッチングトラン
ジスタ52がスイッチング制御され、これによりヒータ
37bの供給電力が制御される。
【0032】次に電子制御装置21によるヒータ付O2
 センサ37のヒータ制御動作について説明する。図6
は電子制御装置21の処理動作のメインルーチンを示す
フローチャートで、このルーチンが例えば16ms毎に
起動されると、まずステップ61で前記したバックアッ
プRAM(B−RAM)43の記憶内容が破壊されてい
るか否かがCPU40により次のようにして判定される
【0033】すなわち、B−RAM43は2バイトの出
力データのうち上位バイト又は下位バイトのデータが例
えば目標抵抗値を示すデータとして用いられ、データと
して用いられない方の残りの1バイトのデータはデータ
として用いられる1バイトのデータと常に各ビット反転
した値として取り出されるようになされている。従って
、B−RAM43が正常なデータを出力しているときに
は、上記のデータとして用いられる1バイトのデータと
データとして用いられない方の残りの1バイトのデータ
とを加算すると16進数で「FF」なる値が得られる。 そこで、上記ステップ61では上記の上位バイトと下位
バイトの加算を行なって「FF」なる加算結果が得られ
ないときB−RAM43の記憶内容が破壊されたと判定
し、「FF」が得られるときは破壊されていないと判定
する。
【0034】B−RAM43の記憶内容が破壊されてい
ると判定された場合は、ステップ62へ進んで固定デュ
ーティ比制御フラグFをクリアし、続いてステップ63
へ進んでヒータ抵抗学習実行フラグFGをクリアした後
、ステップ64のヒータ抵抗制御を実行する。一方、ス
テップ61でB−RAM43の記憶内容が破壊されてい
ないと判定された場合には、ステップ62及び63を夫
々ジャンプしてステップ64のヒータ抵抗制御を行なう
。なお、前記固定デューティ比制御フラグFはイニシャ
ルルーチンでもクリアされるようになされている。
【0035】次にステップ64のヒータ抵抗制御につい
て図7乃至図10と共に更に詳細に説明する。図7及び
図8はステップ64で実行されるヒータ抵抗制御ルーチ
ンの一実施例のフローチャートを示す。図7において、
まずステップ71でヒータ37bがオンか否か判定され
、オフのときは後述のステップ89へ進み、オンのとき
はステップ72へ進んでA/D変換器51からのバッテ
リ電圧VB ,図5のスイッチングトランジスタ52の
エミッタ電圧VC の各値と既知の抵抗値RC とに基
づいて、図5からわかるように、   Rh=RC ・{(VB /VC )−1}   
                         
     (2)なる式に従ってヒータ抵抗値Rhを算
出する。
【0036】次にステップ73において内燃機関が所定
の運転状態(例えばアイドル運転状態)が2秒継続して
いるか否かの判定が行なわれ、所定運転状態が2秒継続
しているときはステップ74へ進みヒータ供給電力Ph
が次式に従って算出される。   Ph={VC ・(VB −VC )/RC )・
{a/(a+b)}           (3)上式
中、バッテリ電圧VB ,抵抗値RC は夫々一定であ
るが、後述の図9(B)のパルス信号のデューティ比a
/(a+b)は変化する。ここでは後述の如く(a+b
)は一定周期で512msであり、aは後述するフロー
カウンタの値Cが0からデューティカウンタの値Dに達
するまでの時間で、補正量に応じて変化する。このヒー
タ供給電力Phは前回のメモリ値Phnに加算されてメ
モリ値Phnが更新される。なお、Phnはこの制御ル
ーチン始動時に予めゼロにリセットされている。
【0037】続いて、このヒータ抵抗制御ルーチンが2
56回起動されたか判定され(ステップ75)、256
回起動されたときは前記ヒータ抵抗学習実行フラグFG
の値を“1”にセットした後(ステップ76)、その時
点のメモリ値Phnを“256”で除算してヒータ供給
電力の平均値Phmを算出し(ステップ77)、この平
均値PhmからROM41に記憶されている図10に実
線で示すマップを参照して△Rtを算出する(ステップ
78)。この△Rtは所定の内燃機関運転状態に対応す
るヒータ供給電力の標準値Phoに対するヒータ供給電
力平均値Phmの偏差から求められる、ヒータ抵抗値の
目標抵抗値Rtに対する修正値である。このように、P
hmがPhoより大きくなる程△Rtはより大きい負の
値とされる。これはヒータ37bへの供給電力が標準値
より大きくなる程ヒータ抵抗の目標値Rtを下げ、ヒー
タへの電力の供給過剰を打消す作用をなす。
【0038】なお、Phmに対する△Rtの変化率は、
図10に示すようにPhoの近傍にてのみ実線の如く比
較的低率とされ、PhmがPhoより大きく隔っている
時には図中破線にて示す如く大きくなるように修正され
てもよい。またこの場合特にPhmがPhoより小さ過
ぎる領域での変化率をPhmがPhoより大き過ぎる領
域での変化率より更に大きくし、ヒータの発熱不足が生
じないようにするのが好ましい。
【0039】次に図7のステップ79において前回のヒ
ータ目標抵抗値Rtn−1 に上記修正値△Rtを加算
して今回のヒータ目標抵抗値Rtnの更新が行なわれる
。このヒータ目標抵抗値Rtn はB−RAM43に格
納される。このステップ78及び79が前記学習手段1
6に相当する。
【0040】ステップ79の処理後に前記した固定デュ
ーティ比制御フラグFの値が“0”か否か判定し(ステ
ップ80)、“0”のときはB−RAM43の記憶内容
が破壊されているので後述の図8のステップ95へ進み
、他方、Fの値が“0”でないとき(“1”のとき)は
、B−RAM43の記憶内容が破壊されていない場合な
ので、図8のステップ81〜94による従来と同様のヒ
ータ抵抗の定抵抗制御が行なわれる。このステップ80
が前記検出手段17に相当する。
【0041】なお、ステップ73で所定運転状態が2秒
継続していないと判定されたとき、及びステップ75で
256回未満と判定されたときにはジャンプしてステッ
プ80へ進む。
【0042】ステップ72と図8のステップ81〜94
によるヒータ抵抗の定抵抗制御は、前記ヒータ制御手段
14に相当し、ヒータ抵抗値Rhが目標抵抗値Rtn 
に一致するように、ヒータ37bへの供給電力を可変デ
ューティ比のパルスに基づいて制御する。
【0043】すなわち、まず、上記更新後のヒータ目標
抵抗値Rtn と現在のヒータ抵抗値Rhとの大小比較
が行なわれ(ステップ81,82)、Rh>Rtのとき
はデューティカウンタ値Dを“1”減算し(ステップ8
3)、Rh<Rtのときはデューティカウンタ値Dを“
1”加算し(ステップ84)、Rh=Rtのときは後述
のステップ89へ進む。
【0044】ステップ83,84によるデューティカウ
ンタ値Dの加減算処理後は、デューティカウンタ値Dが
“256”より大きければ上限値“256”とし(ステ
ップ85,86)、“8”より小さければ下限値“8”
とする(ステップ87,88)。
【0045】デューティカウンタ値Dは図9(A)に一
点鎖線で示すように、後述のステップ90でのフローカ
ウンタ値Cとの大小比較によってヒータ制御回路22に
供給されるパルス信号(図9(B)に示す)のデューテ
ィ比を定める値であって、フローカウンタ値Cの最大値
が“256”であるから上限値は“256”に制限され
、また実用的なヒータ制御を目的として下限値が“8”
に制限されるのである。
【0046】次にステップ89へ進みフローカウンタ値
Cは値が“8”だけ増加された後、ステップ90でデュ
ーティカウンタ値Dと大小比較され、C<Dのときはヒ
ータ37bをオンとするハイレベルの信号を送出し(ス
テップ91)、C≧Dのときはヒータ37bをオフとす
るローレベルの信号を送出する(ステップ92)。
【0047】しかる後に、フローカウンタ値Cが最大値
“256”に達したか否かの判定が行なわれ(ステップ
93)、“256”に達したときはゼロに戻され(ステ
ップ94)、“256”未満のときはこのヒータ抵抗制
御ルーチンを終了する(ステップ99)。このようにし
て、フローカウンタ値Cは16ms毎にこの制御ルーチ
ンが起動される度に“8”ずつ増加され、その値が“2
56”に達するとゼロに戻るよう、図9(A)に実線で
示す如く周期的に(512ms毎に)変化する。そして
、デューティカウンタ値Dとフローカウンタ値Cとの大
小比較に応じて図9(B)に示すパルス信号が取り出さ
れ、図5のスイッチングトランジスタ52のベースに印
加される。
【0048】上記のデューティカウンタ値Dはステップ
81〜84で説明したように、測定ヒータ抵抗値Rhが
ヒータ目標抵抗値Rtn に近付くように、それらの差
に応じて増減制御される結果、図9(A),(B)から
わかるようにパルス信号のデューティ比a/(a+b)
がRh>Rtのときは小に、Rh<Rtのときは大に、
そしてRh=Rtのときは前回と同じ値に制御され、ヒ
ータ供給電力が前記(3) 式に基づいて制御される(
この通常のヒータ定抵抗制御のときのO2 センサ37
の素子温度は例えば700℃程度である)。
【0049】この実施例におけるヒータ制御は、一般に
金属の電気抵抗値がその金属の温度によって変化するた
め、電気抵抗を一定に制御することがその金属の温度を
一定に制御することと等価であることに鑑み、ヒータ抵
抗値を目標抵抗値とするようにヒータ供給電力を制御す
ることによりなされている。
【0050】そのうえ、本実施例においては、B−RA
M43の記憶内容が破壊されているとステップ80で判
定されたときは、図8のステップ95〜98の処理によ
りヒータ供給電力を固定制御するものである。
【0051】図8のステップ95では前記したフローカ
ウンタ値Cとデューティカウンタ値Dとの大小比較結果
に無関係に、電子制御装置21から図5のスイッチング
トランジスタ52のベースへ印加するパルス信号のデュ
ーティ比a/(a+b)を所定値(例えば60%)に固
定する。このとき、現在使用しているヒータの抵抗値が
その製造公差の中心値であるとみなして、そのような製
造公差に対して中心的なヒータが所定温度(例えば、7
00℃)であるときのヒータ抵抗値を、目標抵抗値Rt
としてB−RAM43に、セットする。
【0052】続いて、前記フラグFGの値が“1”か否
か判定し(ステップ96)、“1”でないとき(“0”
のとき)はまだこのヒータ抵抗制御ルーチンが256回
起動されていないために目標抵抗値Rtの学習値が得ら
れていないため、このヒータ抵抗制御ルーチンを一旦終
了する(ステップ99)。
【0053】他方、前記フラグFGの値が“1”のとき
は、目標抵抗値Rtの学習が1回行なわれているから、
前記固定デューティ比制御フラグFの値を“1”とした
後(ステップ97)、次式に基づいて目標抵抗値Rtn
 を算出して(ステップ98)、処理を終了する(ステ
ップ99)。Rtn ←(Rtn−1 +Rtn )/
2                        
   (4)ただし、上式の右辺のRtn は今回ステ
ップ79で算出された今回の目標抵抗値、Rtn−1 
はステップ95で最初にセットされた前回の目標抵抗値
で、(4) 式はこれらの平均値を目標抵抗値Rtn 
とすることを示している。上記のステップ95〜98に
より前記電力固定手段18、算出手段19及び制御手段
20が実現される。
【0054】次に図7及び図8に示すヒータ抵抗制御ル
ーチンが起動されると、ステップ80で「F=0」と判
定されるので、図8のステップ81へ進み、以後前記し
たヒータ抵抗の定抵抗制御に移行する。
【0055】このように、本実施例によれば、B−RA
M43の記憶内容が破壊されたときにはステップ95に
よる所謂固定デューティ比制御によりヒータ制御が行な
われるため、B−RAM43に学習された目標抵抗値が
記憶されていないことによるヒータ供給電力の大幅な変
動を抑制することができる。
【0056】なお、デューティ比固定制御からヒータ抵
抗の定抵抗制御へ切り換わる際に、ヒータ抵抗が公差限
界(上限又は下限)である場合などでは目標抵抗値の学
習値が大きく変化して前記パルス信号のデューティ比が
急変し、それによりヒータ供給電力が急変してセンサ温
度のオーバーシュート又はアンダーシュートが発生し、
空燃比にも影響が出る可能性がある。
【0057】しかし、本実施例では固定デューティ比制
御からヒータ抵抗の定抵抗制御に移行した際の目標抵抗
値Rtn の初期値はステップ98により算出した目標
抵抗値の学習値のなまし値(1/2なまし)であるため
、目標抵抗値が急激に変化することを防止でき、その結
果、ヒータ抵抗値が目標抵抗値となるようにヒータ供給
電力を制御したとしても、ヒータ供給電力がオーバーシ
ュートすることがなくなる。なお、ここで、なまし値と
は一般的に下記の式にて、算出されるものを示す。
【0058】             Rtn ←((m−a)×R
tn−1 +a×Rtn )/m        (5
)   このような処理を、a/mなましと呼ぶ。(但
し、m>a)従って、m,aの値に関しては、m=2、
a=1に限らず、種々の値に設定することはできる。
【0059】また、ヒータ抵抗の定抵抗制御を開始する
際の判定に用いる学習回数も、2回以上の所定値として
もよい。
【0060】その際のなまし処理は、学習値Rtn が
得られる度に、Rtn と記憶しているRtn−1 と
により、(5)式を用いて行なえば良いことは明かであ
る。
【0061】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、目標抵抗
値を格納しているメモリの記憶内容が破壊されているこ
とを検出した場合には、ヒータ抵抗の定抵抗制御を中止
して固定のヒータ供給電力によるヒータ制御を行ない、
目標抵抗値の大きな変動を抑制するようにしたため、メ
モリの記憶内容が破壊されている場合でもO2 センサ
のセンサ温度の極端なバラツキをなくすことができ、ま
た固定のヒータ供給電力によるヒータ制御から定抵抗制
御に移行した際にヒータ供給電力の急激な変化を抑制す
ることができるため、センサ温度のオーバーシュートや
アンダーシュートを防止することができる等の特長を有
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の一実施例の構成図である。
【図3】図2中の電子制御装置のハードウェア構成を示
す図である。
【図4】酸化物半導体型酸素濃度検出センサの等価回路
図である。
【図5】図2中のヒータ制御回路の一例の回路図である
【図6】電子制御装置の処理動作のメインルーチンを示
すフローチャートである。
【図7】本発明の要部をなすヒータ抵抗制御ルーチンの
一実施例を示すフローチャート(その1)である。
【図8】本発明の要部をなすヒータ抵抗制御ルーチンの
一実施例を示すフローチャート(その2)である。
【図9】図8のフローチャートの動作説明用タイムチャ
ートである。
【図10】図7のフローチャート中にて用いられるマッ
プの説明図である。
【図11】酸化物半導体型酸素濃度検出センサのセンサ
温度とセンサ抵抗との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
11  内燃機関 12  排気通路 13  酸素濃度検出センサ 13a  酸素検知素子 13b,37b  ヒータ 14  ヒータ制御手段 15  メモリ 16  学習手段 17  検出手段 18  電力固定手段 19  算出手段 20  制御手段 21  電子制御装置 22  ヒータ制御回路 37  チタニアO2 センサ 40  中央処理装置(CPU) 43  バックアップ・ランダム・アクセス・メモリ(
B−RAM)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  内燃機関の排気通路に設置された、排
    気中の酸素濃度を検知する酸素検知素子と、その検知素
    子を加熱するヒータとを備えた酸素濃度検出センサと、
    目標抵抗値を格納している読み書き可能なメモリと、前
    記ヒータの抵抗値を検出し、その検出ヒータ抵抗値が該
    メモリから読み出した目標抵抗値となるように該ヒータ
    への供給電力を制御するヒータ制御手段と、所定運転状
    態のときに該ヒータ制御手段によるヒータ供給電力の値
    に応じて前記メモリ内の目標抵抗値を学習して更新する
    学習手段とを有するヒータ制御装置において、前記メモ
    リの記憶内容が破壊されているか否かを検出する検出手
    段と、該検出手段により該破壊が検出されたときは前記
    学習手段による学習値が所定数得られるまで前記ヒータ
    制御手段から取り出される前記ヒータへの供給電力を固
    定する電力固定手段と、前記学習値のなまし処理値を算
    出する手段と、前記学習値が所定数得られたときは、前
    記目標抵抗値の初期値を前記なまし処理値として前記ヒ
    ータ制御手段の動作を開始させる制御手段とを具備する
    ことを特徴とする酸素濃度検出センサのヒータ制御装置
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