JPH04248003A - 圧力補償弁を有する油圧回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、油圧ポンプの吐出圧油
を油圧アクチュエータに供給する方向制御弁と、この方
向制御弁を流通する圧油の圧力降下に応じて作動する圧
力補償弁を備えた圧力補償弁を有する油圧回路に関する
。

【０００２】

【従来の技術】圧力補償弁を有する油圧回路としては例
えば図１に示すものが知られている。すなわち、油圧ポ
ンプ１の吐出路２に、優先機能を有する第１圧力補償弁
３と第２圧力補償弁４を設け、第１・第２圧力補償弁３
，４の出口側を第１・第２方向制御弁５，６の入口側に
接続し、第１・第２方向制御弁５，６を中立位置Ａから
第１・第２圧油供給位置Ｂ，Ｃに切換えることで油圧ポ
ンプ１の吐出圧油を第１・第２油圧アクチュエータ７，
８に供給する。

【０００３】前記第１・第２圧力補償弁３，４は第１受
圧部９の圧力とばね１０のばね力で開口面積大位置Ｄに
向けて押され、第２受圧部１１の圧力で開口面積小位置
Ｅに向けて押される構成であり、その第１受圧部９は負
荷圧回路１２に接続して第１・第２方向制御弁５，６の
負荷圧検出路１３より出口側圧力が供給され、第２受圧
部１１は第１・第２圧力補償弁３，４の出口側に接続し
て第１・第２方向制御弁５，６の入口側圧力が供給され
、第１・第２圧力補償弁３，４は第１・第２方向制御弁
５，６内を流通する圧油の圧力降下に対応して作動する
。

【０００４】前記第１・第２方向制御弁５，６は補助油
圧ポンプ１４の吐出圧油を第１・第２パイロット弁１５
，１６で第１又は第２受圧部１７，１８に供給すること
で中立位置Ａから第１又は第２位置Ｂ又はＣに切換えら
れ、中立位置Ａの時にはポンプポート１９を遮断し、か
つ負荷圧回路１２をタンク２０に接続している。なお、
第２方向制御弁６は浮位置Ｆを有している。これは第２
油圧アクチュエータ８がシリンダとなって外力によって
自由に伸縮可能とする機能を必要とするためである。前
記油圧ポンプ１は可変容量型となり、その斜板２１の角
度はサーボシリンダ２２で切換えられ、そのサーボシリ
ンダ２２の小径室２３には油圧ポンプ１の吐出圧が直接
供給され、大径室２４には油圧ポンプ１の吐出圧が制御
弁２５によって供給され、その制御弁２５は油圧ポンプ
１の吐出圧と前記各負荷圧回路１２における高い方の負
荷圧の圧力差に応じて作動し、油圧ポンプ１の吐出量は
、その吐出圧が負荷圧よりも若干高い圧力、例えばばね
２６のばね力に見合う圧力だけ高くなり、第１・第２方
向制御弁５，６が中立位置Ａの時に油圧ポンプ１の吐出
油が行き止まりとなっても吐出圧があまり高くならない
ようにしてある。なお、第１圧力補償弁３は優先機能を
有し開口面積大位置Ｄの時には第１方向制御弁５へ圧油
を多量に供給し、かつ第２圧力補償弁４への圧油供給量
を制限し、開口面積小位置Ｅの時には第１方向制御弁５
への圧油供給量を制限し、かつ第２圧力補償弁４へ圧油
を多量に供給する。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】かかる油圧回路である
と、第１・第２方向制御弁５，６が中立位置Ａの時に負
荷圧回路１２が第１・第２方向制御弁５，６の内部通路
２７でタンク２０に接続して負荷圧がゼロであるから、
第１・第２圧力補償弁３，４は油圧ポンプ１の吐出圧で
開口面積小位置Ｅに保持されている。このために、第１
・第２方向制御弁５，６を第１又は第２圧油供給位置Ｂ
又はＣに切換えて第１・第２方向制御弁５，６の出口側
圧油が負荷圧回路１２に供給された時に、第１・第２圧
力補償弁３，４の第１受圧室９にストロークボリームだ
けの圧油が流入した後に第１受圧室９の圧力が立上るか
ら、その圧力の立上りに時間がかかり第１・第２圧力補
償弁３，４の動作が遅れるから全体の応答性が悪くなる
。

【０００６】そこで、本発明は前述の課題を解決できる
ようにした圧力補償弁を有する油圧回路を提供すること
を目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】優先機能を有する第１圧
力補償弁３の負荷圧回路１２を第１方向制御弁５の第１
又は第２圧油供給位置Ｂ，Ｃを経て外部油圧源に接続し
、前記第２圧力補償弁４の負荷圧回路１２を第２方向制
御弁６の中立位置Ａを経て外部油圧源に接続した圧力補
償弁を有する油圧回路。

【０００８】

【作　　　　用】第１圧力補償弁３の第１受圧部９には
第１方向制御弁５を第１又は第２圧油供給位置Ｂ，Ｃに
切換えた時に外部油圧源の圧油が供給されるから、スト
ロークボリーム分による作動遅れが低減し、第２圧力補
償弁４の第１受圧部９には第２方向制御弁６が中立位置
Ａの時に外部油圧源の圧油が供給されているから、スト
ロークボリーム分による作動遅れが低減する。

【０００９】

【実　　施　　例】図２に示すように、第１方向制御弁
５が中立位置Ａの時に負荷圧回路１２を内部通路３０で
タンク２０に連通し、第１又は第２圧油供給位置Ｂ，Ｃ
の時に外部油圧源、例えば補助油圧ポンプ１４の吐出路
３１に接続し、かつチェック弁３２を有する圧油供給路
３３を負荷圧検出路１３に接続して負荷圧回路１２に補
助油圧ポンプ１４の吐出油を供給するようにしてある。 このようであるから、第１方向制御弁５を第１又は第２
圧油供給位置Ｂ，Ｃに切換えた時に補助油圧ポンプ１４
の吐出油が第１圧力補償弁５の第１受圧部９に供給され
るから、第１圧力補償弁３のストロークボリーム分によ
る作動遅れが低減する。

【００１０】前記第２方向制御弁６が中立位置Ａの時に
外部油圧源、例えば補助油圧ポンプ１４の吐出路３１に
接続し、かつチェック弁３４を有する圧油供給路３５を
内部通路３６で負荷圧回路１２に接続し、第１又は第２
圧油供給位置Ｂ，Ｃとした時に圧油供給路３５を負荷圧
検出路１３に接続するようにしてある。このようである
から、第２方向制御弁６を中立位置Ａとした時には第２
圧力補償弁４の第１受圧部９に補助油圧ポンプ１４の吐
出油が供給されて開口面積大位置Ｄに保持されるから、
ストロークボリーム分による作動遅れがない。

【００１１】

【発明の効果】第１圧力補償弁３の第１受圧部９には第
１方向制御弁５を第１又は第２圧油供給位置Ｂ，Ｃに切
換えた時に外部油圧源の圧油が供給されるから、ストロ
ークボリーム分による作動遅れが低減し、第２圧力補償
弁４の第１受圧部９には第２方向制御弁６が中立位置Ａ
の時に外部油圧源の圧油が供給されているから、ストロ
ークボリーム分による作動遅れが低減する。したがって
、油圧回路の応答性が向上する。また、優先機能を有す
る第１圧力補償弁３の第１受圧部９には第１方向制御弁
５が中立位置Ａの時に圧油が供給されずにタンクに連通
できるから、開口面積小位置Ｅに保持でき、第１方向制
御弁５が中立位置Ａの時に油圧ポンプ１の吐出油を第２
圧力補償弁４の入口側に供給できる。したがって、第２
方向制御弁６を第１又は第２圧油供給位置Ｂ，Ｃに切換
えた時に油圧ポンプ１の吐出油を第２方向制御弁６より
油圧アクチュエータに供給できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の油圧回路図である。

【図２】本発明の一実施例を示す油圧回路図である。

【符号の説明】

１　　油圧ポンプ、２　　吐出路、３　　第１圧力補償
弁、４　　第２圧力補償弁、５第１方向制御弁、６　　
第２方向制御弁、９　　第１受圧部、１１　　第２受圧
部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　油圧ポンプ１の吐出路２に優先機能を
   有する第１圧力補償弁３と第２圧力補償弁４を設け、そ
   の第１圧力補償弁３の出口側を第１方向制御弁５の入口
   側に接続し、第２圧力補償弁４の出口側を第２方向制御
   弁６の入口側に接続し、前記第１圧力補償弁３を第１受
   圧部９の圧力で開口面積大位置Ｄに向けて押され、かつ
   第２受圧部１１の圧力で開口面積小位置Ｅに向けて押さ
   れる構造とし、その第１受圧部９を第１方向制御弁５の
   出口側圧力を検出する負荷圧回路１２に接続し、第２受
   圧部１１を第１方向制御弁５の入口側に接続し、前記第
   ２圧力補償弁４を第１受圧部９の圧力で開口面積大位置
   Ｄに向けて押され、かつ第２受圧部１１の圧力で開口面
   積小位置Ｅに向けて押される構造とし、その第１受圧部
   ９を第２方向制御弁６の出口側の圧力を検出する負荷圧
   回路１２に接続し、第２受圧部１１を第２方向制御弁６
   の入口側に接続した油圧回路において、前記優先機能を
   有する第１圧力補償弁３の負荷圧回路１２を第１方向制
   御弁５の第１又は第２圧油供給位置Ｂ，Ｃを経て外部油
   圧源に接続し、前記第２圧力補償弁４の負荷圧回路１２
   を第２方向制御弁６の中立位置Ａを経て外部油圧源に接
   続したことを特徴とする圧力補償弁を有する油圧回路。