JPH04247899A - 印刷版用支持体の電解処理方法 - Google Patents

印刷版用支持体の電解処理方法

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JPH04247899A
JPH04247899A JP650491A JP650491A JPH04247899A JP H04247899 A JPH04247899 A JP H04247899A JP 650491 A JP650491 A JP 650491A JP 650491 A JP650491 A JP 650491A JP H04247899 A JPH04247899 A JP H04247899A
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JP
Japan
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cathode
aluminum plate
anode
aqueous solution
neutral salt
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JP650491A
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English (en)
Inventor
Atsuo Nishino
温夫 西野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミニウム板を中性
塩水溶液中で電気化学的に処理する印刷版用支持体の電
解処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、オフセット印刷版用支持体とし
てアルミニウム板が使用されており、その表面は、その
上に設けらる感光層との密着性を良好にすること、印刷
時に使用する湿し水を保持することなどの目的のために
、通常、粗面化されている。
【0003】この粗面化の処理方法として、ボールグレ
イニング、ブラシグレイニングなどの機械的処理方法が
知られているが、近年、塩酸、硝酸などの酸性電解液中
でアルミニウム板の表面を電気化学的に粗面化処理をす
る電解粗面化処理方法が注目されている。この電解粗面
化処理方法は、従来の機械的粗面化処理方法に比べて平
均粗さ分布の小さな均一な粗面を有するアルミニウム板
が得られるが、そのような粗面を得るための条件は極め
て狭いものである。しかし、電解液組成、温度、電解条
件などの諸条件を一定にすれば、製品のばらつきも極め
て少なく、均一な性能を有するアルミニウム板を容易に
得ることができる。
【0004】このような電解粗面化の方法としては、米
国特許第4548683号明細書、同第4087341
号明細書などに開示されている方法が一般的に知られて
いる。また、交流を用いて電気化学的に粗面化処理をお
こなうとき、被粗面化アルミニウム板の対極としてカー
ボン極を用いることが常法である。対極にカーボンを用
いた時には、特公昭61−48596号公報に記載され
ているように、カーボン極はバインダーなどの劣化によ
り溶解していく。そこで、前記特公昭61−48596
号公報では、補助極を用いて主極に流れる電流をダイオ
ードなどの整流子を用いて分流し、主極から流れ出る電
流が流れ込んでくる電流よりも少なくなるように抑制す
ることで主極の溶解を抑止する方法が開示されている。 また、この方法の応用例が、米国特許第4533444
号明細書、同第4597853号明細書、同第4536
264号明細書などに開示されている。
【0005】また、アルミニウム板を中性塩水溶液中で
電気化学的に粗面化処理する方法が特開昭52−269
04号公報で開示されている。特開昭59−11295
号明細書では、中性塩水溶液中での陰極電解により電気
化学的にアルミニウム板の表面を変性する方法が示され
ている。特に、有利な条件であるpH6〜8の中性塩水
溶液においては、溶解したアルミニウムイオンは水酸化
アルミニウムまたは酸化アルミニウム水和物の形で沈澱
するため濾過または遠心分離により、中性塩水溶液から
連続的に除去することが可能であることが記述されてい
る。
【0006】ところで、印刷版用支持体を電解粗面化処
理するとき、電解粗面化処理の前には、脱脂及び自然酸
化物の除去を目的として苛性ソーダによる洗浄処理が行
われ、電解粗面化処理の後には、電解粗面化処理で生成
した水酸化アルミニウムの除去及び生成したピットのエ
ッジ部分の整形を目的として苛性ソーダによる軽度のエ
ッチング処理が行われている。
【0007】また、これらのエッチング処理の後には、
デスマット処理が通常行われている。このデスマット処
理としては、硫酸または硝酸水溶液中への浸漬による方
法があった。
【0008】しかしながら、エッチングまたはデスマッ
トに用いるアルカリまたは酸は高濃度水溶液であるので
、取り扱いが難しく、かつ多量の廃液が発生したときは
その中和及び廃棄に費やすコストと時間が大きく、生産
性、経済性、公害性、作業性のうえで問題があった。
【0009】そこで、この欠点を改良するために、中性
塩水溶液中での電解によるエッチングまたはデスマット
を印刷版用支持体の製造方法に応用することが、特開昭
59−11295号公報、特開昭50−131635号
公報、特開昭50−130642号公報などで提案され
ている。これらの中性塩水溶液を用いた方法は、pHが
7付近の水溶液を使用するので、溶け出したアルミニウ
ムは水酸化アルミニウムとなって沈降し、液の疲労が少
なく、かつ廃液処理の負担が少なくてすむものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
、pH7の硫酸ナトリウム水溶液中でアルミニウム板を
陰極、これに対向する電極を陽極とし、アルミニウム板
の界面に生成する水酸化ナトリウムによりアルミニウム
板のエッチングを行う場合、陽極で生成する酸と陰極で
あるアルミニウム板の界面で生成するアルカリとが、電
解セル内の液の流れによる攪拌効果によって中和し、ア
ルカリのエッチング効果が充分あらわれず、エネルギー
効率が減少するという問題点があった。
【0011】本発明は、上記問題点を解決し、電解セル
内の通電を妨げず、しかも電解によって生成した酸とア
ルカリとがアルミニウム界面において中和しないような
印刷版用アルミニウム支持体の電解処理方法を提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたもので、アルミニウム板を中性塩
水溶液中で陽極または陰極として電解処理する方法にお
いて、アルミニウム板とそれに対向する電極との間に隔
膜またはイオン交換膜を設けて電解処理することを特徴
として構成されている。
【0013】中性塩水溶液中でアルミニウム板を陽極ま
たは陰極として電解処理するということは、直流電圧を
電極に給電し、電極と対向するアルミニウム板を陽極ま
たは陰極として中性塩水溶液中で陽極または陰極電解処
理することである。
【0014】本発明に用いる隔膜は、ソーダ電解、海水
の濃縮、有機化合物の製造等の工業電解に用いられてい
るものでよく、例えば、石綿で編んだ布(酸性水溶液中
でもアルカリ水溶液中でも安定であるので、クリスタル
石綿を用いることが好ましい。)及び多孔板(塩化ビニ
ル樹脂等で成形される。)がある。
【0015】本発明に用いるイオン交換膜も、ソーダ電
解、海水の濃縮、有機化合物の製造等の工業電解に用い
られているものでよく、アルミニウム板を陰極として界
面に生成するアルカリのエッチング効果を利用するとき
は、陽イオン交換膜を用いることが好ましく、アルミニ
ウム板を陽極として界面に生成する酸の効果を利用して
アルミニウム板の処理をおこなうときは、陰イオン交換
膜を用いることが好ましい。
【0016】なお、電解における隔膜及びイオン交換膜
については、「電気化学」(社団法人日本化学会編)1
21〜148頁に記載されているものを使用することが
できる。
【0017】また、アルミニウム板を陰極として用いる
場合は、アルミニウム板と隔膜またはイオン交換膜との
間隔を約5〜20mmの範囲にすることが好ましい。
【0018】本発明に適用されるアルミニウム板として
は、純アルミニウム板、アルミニウムを主成分とする合
金板などがある。
【0019】中性塩水溶液は、特開昭52−26904
号公報や特開昭59−11295号公報に記載されてい
るような中性塩の水溶液、例えば、アルカリ金属ハロゲ
ン化物またはアルカリ金属硝酸塩であり、塩化ナトリウ
ム、硝酸ナトリウムが好ましい。pHは6〜8が好まし
い。濃度は0.1〜10%が好ましい。液温は40〜7
0℃が好ましい。
【0020】陰極電解に用いるアルミニウムに対向する
陽極電極としては、白金、フェライト、酸化イリジウム
などを使用できるが、白金が好ましい。また、陽極電解
に用いるアルミニウムに対向する陰極としては、カーボ
ン、ステンレスなどを使用できる。
【0021】本発明でいう陰極電解に用いる直流の電流
密度は、0.1〜100A/dm2が好ましい。電解処
理時間は1〜90秒の範囲にあることが好ましい。
【0022】中性塩水溶液中での電解に用いる電圧波形
は、連続直流でもよいしパルス化した直流でもよい。パ
ルス化した直流では特開昭59−229498号明細書
に記載のような短時間で電流の方向が反転する波形を用
いてもよい。また、商用交流をサイリスタ、ダイオード
、GTO、トランジスタなどで整流した波形を用いても
よい。
【0023】中性塩水溶液中での陽極または陰極電解に
用いる直流電源は、専用に設けてもよいが、陰極電解処
理のみが必要なときは電解粗面化処理に使用する電源の
一部を使用してもよい。特に、アルミニウム板を交流を
用いて連続的に電気化学的に粗面化処理をするときは、
粗面化処理に用いる電流の一部を整流装置を介して分流
し、その分流した電流を中性塩水溶液中での陰極電解に
使用することが好ましい。粗面化処理に用いる電流の一
部を整流装置を介して分流するには、ダイオード、サイ
リスタ、GTO、トランジスタなどを用いて分流する。 このとき、中性塩水溶液中での陰極電解洗浄処理の電流
調整は、主極と陰極電解に用いる電極との面積の比率や
サイリスタ、GTO、トランジスタの点孤タイミングに
よって制御する。
【0024】
【作用】本発明の印刷版用支持体の電解処理方法は、ア
ルミニウム板と対抗する電極間に設けられた隔膜又はイ
オン交換膜が、アルミニウム板及び電極で生成した酸及
びアルカリを混ざらないように移動を妨げる。
【0025】
【実施例】本発明の印刷版用支持体の電解処理方法の一
実施例を図1に基づいて説明する。図1は、印刷版用支
持体の電解処理装置の概略図である。図1において、符
号1は陽極電解処理槽、符号2は陰極電解処理槽であり
、これらの電解処理槽1、2には、中性塩水溶液3、4
が貯留されている。陽極電解処理槽1は、略中央全面に
陰イオン交換膜5が設けられ、この陰イオン交換膜5に
より、中性塩水溶液3は上部の陽極側中性塩水溶液部3
aと下部の陰極側中性塩水溶液部3bとに分けられてい
る。また、陰極電解処理槽2も、略中央全面に陽イオン
交換膜6が設けられ、この陰イオン交換膜6により、中
性塩水溶液4は下部の陽極側中性塩水溶液部4aと上部
の陰極側中性塩水溶液部4bとに分けられている。
【0026】また、陽極電解処理槽1の陰極側中性塩水
溶液部3bには陰極7が配置されるとともに、陰極電解
処理槽2の陽極側中性塩水溶液部4aに陽極8が配置さ
れ、これらは直流電源9を介して接続されている。一方
、陽極側中性塩水溶液部3a及び陰極側中性塩水溶液部
4b並びにその上方には搬送ローラ10…10が配置さ
れ、アルミニウム板としてのアルミニウムウェブ11が
搬送されるようになっている。
【0027】さらに、陽極電解処理槽1の一方の側壁に
は、陽極側中性塩水溶液部3aと陰極側中性塩水溶液部
3bに対応して、2個の給液口12、12が形成される
とともに、他方の側壁には液排出口13、13が同様に
2個形成されている。また、陰極電解処理槽2にも給液
口14、14及び液排出口15、15が同様に形成され
ている。
【0028】以上のような電解処理装置で電解処理を行
うには、直流電源9から各槽1、2に直流電流を流すと
ともに、アルニミウムウェブ11を所定の速度で搬送す
る。アルミニウムウェブ11は、まず陽極電解処理槽1
において陽極として働き、表面に酸化皮膜が生成され親
水化処理が行われる。このとき、アルミニウムウェブ1
1表面で生成した酸と陰極7表面で生成したアルカリと
は、陰イオン交換膜5で混ざり合わないようになってい
る。
【0029】次に、アルミニウムウェブ11は陰極電解
処理槽2に送られ陰極として働き、表面に生成したアル
カリによる溶解がおこなわれる。このとき、陽極電解処
理槽1と同様に、陽イオン交換膜6により酸とアルカリ
は混じり合わない。
【0030】
【発明の効果】本発明は、アルミニウム板とこれに対向
する電極との間に隔膜またはイオン交換膜を設けること
により、生成した酸とアルカリが混ざり合うことがない
ので、効率よく電解処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明の印刷版用支持体の電解処理方法を実施す
るための電解処理装置の一実施例の概略図、図2は同上
電解装置の他の実施例の概略図である。
【図1】
【符号の説明】
1…陽極電解処理槽 2…陰極電解処理槽 3、4…中性塩水溶液 5…陰イオン交換膜 6…陽イオン交換膜 7…陰極 8…陽極 9…直流電源

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  アルミニウム板を中性塩水溶液中で陽
    極または陰極として電解処理する方法において、アルミ
    ニウム板とそれに対向する電極との間に隔膜またはイオ
    ン交換膜を設けて電解処理することを特徴とする印刷版
    用支持体の電解処理方法
JP650491A 1991-01-23 1991-01-23 印刷版用支持体の電解処理方法 Pending JPH04247899A (ja)

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JP650491A JPH04247899A (ja) 1991-01-23 1991-01-23 印刷版用支持体の電解処理方法

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