JPH04247643A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

Info

Publication number
JPH04247643A
JPH04247643A JP1358791A JP1358791A JPH04247643A JP H04247643 A JPH04247643 A JP H04247643A JP 1358791 A JP1358791 A JP 1358791A JP 1358791 A JP1358791 A JP 1358791A JP H04247643 A JPH04247643 A JP H04247643A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating film
layer
wiring
cvd
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP1358791A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Daihisa
晃 大久
Shigeru Harada
繁 原田
Eisuke Tanaka
英祐 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP1358791A priority Critical patent/JPH04247643A/ja
Publication of JPH04247643A publication Critical patent/JPH04247643A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体装置およびそ
の製造方法に関し、特に、半導体基板上に形成された配
線層とその配線層の上部に形成された多層構造の層間絶
縁膜とを有する半導体装置およびその製造方法に関する
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置は、高集積化、高速化
の傾向が著しく、それに伴って素子の構造の微細化、素
子面積の縮小化が進んでいる。このような傾向に対して
有利な構造である多層配線構造を有する半導体装置が知
られており、その重要性がますます高まっている。
【0003】図4は、従来の多層配線構造を有するDR
AM(Dynamic  Random  Acces
s  Memory)のメモリセル部を示した断面図で
ある。 図4を参照して、このメモリセル部は、1つのMOS(
Metal−Oxide−Semiconductor
)トランジスタと、1つのキャパシタとにより構成され
ている。キャパシタにはスタックトキャパシタが採用さ
れる。このスタックトキャパシタでは、積層化によりキ
ャパシタの表面積を実効的に大きくする。この結果、ス
タックトキャパシタでは大容量化を図ることが可能であ
る。また、図4に示したメモリセル部は、P型のシリコ
ン基板1と、シリコン基板1表面に所定の間隔を隔てて
形成された素子分離のためのフィ−ルド酸化膜10と、
フィ−ルド酸化膜10間に所定の間隔を隔てて形成され
たソース2,ドレイン3と、ソース2,ドレイン3間に
ゲート酸化膜4を介して形成されたゲート電極5とを備
えている。このソース2,ドレイン3およびゲート電極
5によりnチャネルMOSトランジスタが構成されてい
る。なお、ゲート電極5は、ワード線として動作する。
【0004】このメモリセル部は、さらに、コンタクト
ホール6においてソース2と接続されゲート電極5上方
に延びるように形成されたストレージノード7と、スト
レージノード7上に形成されたシリコン窒化膜よりなる
高誘電体膜8と、高誘電体膜8上に形成されたセルプレ
ート9とを備えている。このストレージノード7,高誘
電体膜8およびセルプレート9によりスタックトキャパ
シタが構成されている。すなわち、ストレージノード7
は、キャパシタの下部電極に相当し、セルプレート9は
キャパシタの上部電極に相当する。ゲート電極5とスト
レージノード7間には層間絶縁膜としてシリコン酸化膜
11が形成されている。
【0005】このメモリセル部は、さらに、セルプレー
ト9上に形成されたシリコン酸化膜などからなる第1の
層間絶縁膜12と、第1の層間絶縁膜12に設けられた
第2のコンタクトホール14においてドレイン3と接続
され、層間絶縁膜12上に延びるように形成された第1
の配線(ビット線)13と、第1の配線13上に形成さ
れた第2の層間絶縁膜15Aと、第2の層間絶縁膜15
A上に所定の間隔を隔てて形成されたAl合金などから
なる第2の配線16と、第2の配線16を覆うように形
成された保護絶縁膜17とを備えている。
【0006】図5は、図4に示したメモリセル部のA−
Aにおける断面を簡略化して示した断面構造図である。 図5を参照して、図4に示した第2の層間絶縁膜15A
について詳細に説明する。第2の層間絶縁膜15Aの構
造は、第1のCVD絶縁膜15aと、塗布絶縁膜15b
と、第2のCVD絶縁膜15cとからなる積層構造であ
る場合を示している。ここで、第2の層間絶縁膜15A
は、その上に形成される第2の配線16のパターンニン
グ性と配線の信頼性とを良好なものとするために、十分
な平坦性を必要とする。
【0007】図6は、図5に示したメモリセル部の製造
プロセスを説明するための断面図である。図6を参照し
て、次に、主に第2の層間絶縁膜15Aの製造プロセス
について説明する。
【0008】まず、図6(a)に示すように、シリコン
基板1の主表面上にCVD法(Chemical−Va
por−Deposition:化学気相成長法)によ
りシリコン酸化膜からなる第1の層間絶縁膜12を所定
の膜厚で形成する。第1の層間絶縁膜12上にスパッタ
法を用いて5000〜7000程度の膜厚になるように
Al合金からなる第1の配線13を形成する。第1の配
線13上にポジ型のレジストを塗布し、フォトリソグラ
フィ技術によるパターニングを行ないレジストパターン
(図示せず)を形成する。このレジストパターンをマス
クとして、反応性イオンエッチング(Reactive
−Ion−Etching:RIE)を行なう。これに
よって、第1の配線13を選択的ににエッチング除去し
て第1の配線13のパターンが形成される。
【0009】次に、図6(b)に示すように、第1の配
線13を覆うように第1の層間絶縁膜12上の全面にプ
ラズマTEOS膜またはO3 −TEOS膜からなる第
1のCVD絶縁膜15aを所定膜厚に形成する。ここで
、プラズマTEOS膜とは、有機シランの1種である、
Tetra−Ethyl−Oltho−Silicat
e、テトラエトキシシラン、Si(OC2 H5 )4
 を用い、300〜400℃の温度条件下で、プラズマ
CVD法により堆積したシリコン酸化膜をいう。また、
O3 −TEOS膜とは、TEOSなどの有機シランと
反応種としてオゾン(O3 )を用い、300〜400
℃の温度条件下で熱CVD法により堆積したシリコン酸
化膜をいう。
【0010】次に、図6(c)に示すように、第1の配
線13のパターンにより生じる段差部分において、十分
な平坦性を確保することおよび後述する塗布絶縁膜15
bの埋込を容易にすることを目的として、第1のCVD
絶縁膜15aをエッチバックする。すなわち、四弗化炭
素(CF4 )を反応ガスとして、反応性イオンエッチ
ング(RIE)によりエッチバックを行ない成形する。 これにより、なだらかなスロープを形成する。
【0011】次に、図6(d)に示すように、CVD絶
縁膜15a上に全面に、回転塗布法によりシラノール(
Si(OH)4 )などを主成分とする無機塗布絶縁膜
15bを配線13のパターン間を埋めるように形成する
。その後、100〜300℃の温度条件下で数分間ベイ
クを行なう。これにより、アルコールなどの溶媒を蒸発
させる。400℃以上の温度でさらに焼き締めを行なう
ことにより、安定化させる。
【0012】次に、図6(e)に示すように、塗布絶縁
膜15b上の全面に、第1のCVD絶縁膜の形成と同様
に、プラズマTEOSまたはO3 −TEOSからなる
第2のCVD絶縁膜15cを所定膜厚に形成する。この
第2のCVD絶縁膜15cは、第1の配線13によって
生じた段差部分を平坦化した表面形状となっている。
【0013】このように、素子の微細化が進み、各配線
間の段差が大きくなった今日では、CVD絶縁膜15a
,15cと、塗布絶縁膜15bとを組み合わせ、さらに
RIEなどのエッチング技術を併用することにより、層
間絶縁膜15Aを形成していた。すなわち、段差被覆性
は悪いが絶縁性の良いCVD絶縁膜15a,15cと、
絶縁性は悪いが段差被覆性の良い塗布絶縁膜15bとを
組み合わせ、RIEなどの技術を用いて良好な絶縁性を
持ち、かつ、平坦性の良い層間絶縁膜15Aを形成して
いた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前述のように従来の半
導体装置では、CVD絶縁膜15a,15cと、塗布絶
縁膜15bとを組み合わせ、RIEなどのドライエッチ
ング技術を用いることによって、第2の層間絶縁膜15
Aを形成する。これにより、第1の配線13間の平坦化
を可能としていた。
【0015】ここで、素子自体の高集積化・微細化に伴
なって、第2の層間絶縁膜15Aについてもより一層の
平坦化、信頼性化が要求される。
【0016】しかし、素子および配線の微細化に伴なっ
て、第2の層間絶縁膜15Aについて以下のような問題
が生じて来た。
【0017】図7は、従来の層間絶縁膜の問題点を説明
するための断面図である。図7を参照して、図7(a)
および図7(b)は、図6(c)および図6(d)にそ
れぞれ対応する断面図である。すなわち、図7(a)は
、第2の層間絶縁膜15Aを構成する第1のCVD絶縁
膜15aをエッチバックした後の状態を表す断面図であ
る。図7(b)は、塗布絶縁膜15bを形成した後の状
態を示した断面図である。まず図7(a)を参照して、
最終的に形成される絶縁膜(図6(e)参照)を平坦化
するためには、第1の配線13間や第2のコンタクトホ
ール14などの段差部分に塗布絶縁膜15bを確実に埋
め込んだ形状に形成する必要がある。この塗布絶縁膜1
5bの第1の配線13間などへの埋込を容易にするため
に、下地となる第1のCVD絶縁膜15aを成形する必
要がある。このため、第1のCVD絶縁膜15aをエッ
チバックする。これにより、第1の配線13などの段差
部分で図6(b)に示したようなオーバーハング形状か
ら図6(c)に示したような緩いスロープ形状に加工さ
れる。この加工形状を最適にするためには、CF4 や
CHF3 などのフッ素系ガスを用いてRIEを行なう
ことが最も効果的でかつ一般的である。
【0018】しかしながら、図7(a)に示すように、
RIE直後の第1のCVD絶縁膜15aの最表面には、
フッ素系ガスと絶縁膜の反応によりフッ素系の変質層1
8が形成される。この変質層18は、塗布絶縁膜15b
に対する濡れ性、密着性が非常に悪い。そのため、第1
の配線13間の段差底部や第2のコンタクトホール14
の底部分などのように変質層18と塗布絶縁膜15bと
の体積当たりの接触面積が大きくなる部分では、図7(
b)に示すように、塗布絶縁膜15bにクラック19や
ボイド20が発生するという不都合が生じる。ここで、
素子の微細化、高集積化に伴なって、第1の配線13の
間隔や第2のコンタクトホール14などの段差は、深く
かつ狭くなる。この結果、いわゆるアスペクト比(縦寸
法/横寸法比)は大きくなる傾向にある。図8は従来の
配線間隔およびコンタクトホールなどの段差部分が微細
化した場合の影響を説明するための模式図である。図8
を参照して、図8(a),(b),(c)は、段差をモ
デル化したものである。アスペクト比が大きくなると変
質層18と塗布絶縁膜15bとの体積当たりの接触面積
はますます大きくなる。また、塗布絶縁膜15b自体の
埋込特性も低下する。この結果、前述した塗布絶縁膜1
5bに生じるクラック19やボイド20は顕著になる。
【0019】このような塗布絶縁膜15bに発生するク
ラック19やボイド20は、塗布絶縁膜15b上に堆積
される第2のCVD絶縁膜15cの形状にも反映される
。さらに、第2のCVD絶縁膜15c上に形成される第
2の配線16のパターニングにも悪影響を及ぼす。
【0020】図9は図7において説明した層間絶縁膜の
問題点から生じる半導体装置の問題点を説明するための
断面図である。図9を参照して、塗布絶縁膜15bにク
ラック19やボイド20が発生すると、それがひいては
第2の配線16の断線などを引き起こす。この結果、半
導体装置全体として電気特性が劣化し、素子の信頼性・
歩留りが著しく低下するという問題点があった。
【0021】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、素子の信頼性を向上させるとと
もに、多層配線構造の形成を容易に行なうことが可能な
半導体装置およびその製造方法を提供することを目的と
する。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明における半導体
装置は、半導体基板上に形成された配線層と、配線層上
に形成された第1の絶縁層と、第1の絶縁層上に形成さ
れ、第1の絶縁層よりその厚みが薄い第2の絶縁層と、
第2の絶縁層上に形成された塗布絶縁層と、塗布絶縁層
上に形成された第3の絶縁層とを備えている。
【0023】この発明における半導体装置の製造方法は
、半導体基板上に配線層を形成する工程と、配線層上に
化学気相成長法を用いて第1の絶縁膜を形成する工程と
、第1の絶縁膜をエッチングする工程と、エッチングさ
れた第1の絶縁膜上に化学気相成長法を用いてその膜厚
が第1の絶縁膜よりも薄い第2の絶縁膜を形成する工程
と、第2の絶縁膜上に塗布絶縁膜を形成する工程と、塗
布絶縁膜上に、化学気相成長法を用いて第3の絶縁膜を
形成する工程とを備えている。
【0024】
【作用】この発明にかかる半導体装置では、配線層上に
形成された第1の絶縁層の上に第1の絶縁層よりその厚
みが薄い第2の絶縁層が形成されるので、第1の絶縁層
表面に形成される変質層は、第2の絶縁層により被覆さ
れる。これにより、塗布絶縁膜は濡れ性、密着性の良い
第2の絶縁層上に形成され、従来問題であったクラック
やボイドの発生が有効に防止される。
【0025】この発明にかかる半導体装置では、エッチ
ングされた第1の絶縁膜上に化学気相成長法を用いてそ
の膜厚が第1の絶縁膜より薄い第2の絶縁膜が形成され
るので、第1の絶縁膜表面に形成される変質層は、第2
の絶縁膜により被覆される。これにより、塗布絶縁膜は
濡れ性、密着性の良い第2の絶縁膜上に形成され、従来
問題であったクラックやボイドの発生が有効に防止され
る。
【0026】
【発明の実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づい
て説明する。
【0027】図1は、本発明の一実施例による半導体装
置の要部構造を示した断面図である。図1を参照して、
本実施例の半導体装置は、シリコン基板1と、シリコン
基板1上に形成された第1の層間絶縁膜12と、第1の
層間絶縁膜12の第2のコンタクトホール14および第
1の層間絶縁膜12上に所定の間隔を隔てて形成された
第1の配線13と、第1の配線13を覆うように形成さ
れた第1のCVD絶縁膜15aと、第1のCVD絶縁膜
15a上に形成された薄いCVD絶縁膜15dと、薄い
CVD絶縁膜15d上に形成された塗布絶縁膜15bと
、塗布絶縁膜15b上に形成された第2のCVD絶縁膜
15cと、第2のCVD絶縁膜15c上に延びるように
形成された第2の配線16と、第2の配線16を覆うよ
うに形成された保護絶縁膜17とを備えている。
【0028】本実施例では第2の層間絶縁膜15Bは、
第1のCVD絶縁膜15aと、薄いCVD絶縁膜15d
と、塗布絶縁膜15bと、第2のCVD絶縁膜15cと
からなる4層構造となっている。第1の層間絶縁膜12
は、シリコン酸化膜などからなり、第1の配線13は、
ビット線を構成し、アルミ合金などから形成される。
【0029】第2の層間絶縁膜15Bを構成する第1の
CVD絶縁膜15aおよびその上に形成される薄いCV
D絶縁膜15dは、プラズマTEOS膜またはO3 −
TEOS膜などから形成されている。
【0030】図2は図1に示した半導体装置の製造プロ
セスを説明するための断面図である。また、図3は図2
(d)に示した製造プロセス時の注意点を説明するため
の断面図である。
【0031】次に、図2((a)〜(f))および図3
を参照して、製造プロセスについて説明する。
【0032】まず、図2(a)〜(c)に示す工程は、
従来と同様である。すなわち、図2(a)に示すように
、まずシリコン基板1上に層間絶縁膜12を形成する。 層間絶縁膜12上の全面にAl合金などからなる第1の
配線13を所定膜厚に形成する。第1の配線13のパタ
ーニングを行ない第1の配線13の配線パターンを形成
する。次に、図2(b)に示すように、第1の配線13
を覆うように層間絶縁膜12上の全面にプラズマTEO
S膜またはO3 −TEOS膜からなる第1のCVD絶
縁膜15aを所定膜厚に形成する。次に、図2(c)に
示すように、全面をCF4 またはCHF3 などのフ
ッ素系ガスを用いてRIEにより所定膜厚にエッチバッ
クする。すなわち、下地となる第1の配線13が露出し
ない程度にエッチバックを行なう。このエッチバックは
、第1のCVD絶縁膜15aの形状が、第2のコンタク
トホール14または第1の配線13間に生じる段差部分
でなだらかなスロープとなるように行なわれる。
【0033】ここまでの製造プロセスは、図6(a)〜
図6(c)に示した従来の製造プロセスと同様である。 ここで、図2(c)には図示していないが、エッチバッ
ク後の第1のCVD絶縁膜15aの最表面には、前述の
図7に示したようなフッ素系の変質層18が形成される
。この変質層(図7参照)は、前述したように塗布絶縁
膜15bとの濡れ性、密着性が非常に悪いため、この変
質層18上に塗布絶縁膜15bが形成される従来の半導
体装置では、クラック19やボイド20(図7(b)参
照)が発生していた。本実施例では、このような問題点
を解決するため、図2(d)に示すように、このフッ素
系の変質層18(図2(d)には図示せず)の上層にプ
ラズマTEOSまたはO3 −TEOS膜からなる薄い
CVD絶縁膜15dを堆積する。
【0034】ここで、図2(d)に示した製造プロセス
において注意すべきことは、CVD絶縁膜15dの膜厚
を2000Å以下の薄い膜厚に形成することである。す
なわち、図3に示すように、堆積されるCVD絶縁膜1
5dの膜厚をたとえば2000Å以上として厚く形成す
ると、オーバーハング形状(21)となる。このような
オーバーハング形状(21)のCVD絶縁膜15dが形
成されると、図2(c)で示した製造プロセスのエッチ
バック工程の意味がなくなってしまう。したがって、図
2(d)に示した製造プロセスにおいて、CVD絶縁膜
15dの膜厚は2000Å以下の薄い膜厚にすることが
必要である。
【0035】次に、図2(e)に示すように、シラノー
ル(Si(OH)4)などを主成分とする無機系の塗布
絶縁膜15bを塗布して形成する。この塗布形成した塗
布絶縁膜15bに所定の熱処理を行なう。次に、図2(
f)に示すように、プラズマTEOSまたはO3 −T
EOSを用いて第2の層間絶縁膜15Bの最上層となる
第2のCVD絶縁膜15cを所定膜厚に形成する。これ
によって、第1の配線13パターン間の段差を完全に平
坦化する。
【0036】このようにして第2の層間絶縁膜15Bを
形成した後、図1に示したように、第2の層間絶縁膜1
5Bの上層に第2の配線16および保護絶縁膜17を形
成する。
【0037】上記のような製造プロセスにより製造され
る半導体装置では、第1のCVD絶縁膜15a上に従来
と異なり薄いCVD絶縁膜15dを2000Å以下の膜
厚で堆積する。これにより、段差分の平坦性を悪化させ
ることなく、第1のCVD絶縁膜15a上に形成される
フッ素系変質層18(図7(b)参照)をコーティング
することが可能である。この結果、塗布絶縁膜15bに
形成する際の下地は、表面状態の良いCVD絶縁膜15
dとなる。この下地となるCVD絶縁膜15dと塗布絶
縁膜15bとは濡れ性、密着性が良いため、従来のよう
にクラック19やボイド20を発生させることなく、塗
布絶縁膜15bを形成することができる。
【0038】この結果、平坦性が良く配線の断線などを
生じさせない信頼性の高い半導体装置を得ることができ
る。また、製造プロセスにおける歩留りをも向上させる
ことができる。
【0039】なお、本実施例では、CVD絶縁膜15a
,15c,15dとしてTEOS(テトラエトキシ・シ
ラン)を用いたが、本発明はこれに限らず、他の有機シ
ラン、たとえば、Si(OiC3 H7 )4 (テト
ライソプロキシ・シラン)、Si(OiCH3 )4 
(テトラメトキシ・シラン)、(tC4 H9 O2 
)Si(OOCCH3 )2 (DADBS,ジターシ
ャリブトキシアセトキシ・シラン)などを用いても同様
な効果を奏する。また、CVD絶縁膜15a,15c,
15dとして、SiH4 (シラン)とO2 、または
SiH4 とN2 O(亜酸化窒素)を用い、プラズマ
または熱CVD法により反応させたシリコン酸化膜、シ
リコン酸窒化膜などを用いてもよい。さらに、SiH4
 とN2 (窒素)、またはNH3 (アンモニア)を
用い、プラズマまたは熱CVD法により反応させたシリ
コン窒化膜であっても同様な効果を奏する。
【0040】また、本実施例では、CVD絶縁膜15a
,15c,15dを形成する方法として、TEOSとO
2 、またはオゾンのみによって構成されるガスを用い
て形成する場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、CVD絶縁膜自身のクラック耐性を向上させる目的
から以下のように形成してもよい。すなわち、リン(p
),ボロン(B)などの不純物をシリコン酸化膜中にド
ーピングさせる。この手段として、TEOSと酸素また
はオゾンのみからなるガスに対してP(OC2 H5 
)3 [TMP、トリメチルフォスフォラス]やB(O
C2 H5 )3 [TMB、トリメチルボロン]など
を添加する。このようにしても、同様な効果を得ること
ができる。
【0041】また、本実施例では、第1の配線13およ
び第2の配線16の材料としてアルミニウム合金を用い
た場合について述べたが、本発明はこれに限らず、他の
材料たとえば、タングステン(W)、チタン(Ti)、
モリブデン(Mo)などの高融点材料や、これらのシリ
サイド金属(WSi2 、TiSi2 、MoSi2 
)など、または、多結晶シリコンであっても同様な効果
が得られる。
【0042】さらに、本実施例では、第1のCVD絶縁
膜15aのエッチバック用の反応ガスとして、CF4 
やCHF3 を用いる場合について述べたが、本発明は
これに限らず、他のフッ素系ガス、たとえば、C2 F
6 (六フッ化炭素)やNF3 (三フッ化窒素)であ
っても同様な効果が得られる。
【0043】また、本実施例では、塗布絶縁膜15bと
して、シラノール(Si(OH)4 )を主成分とする
無機系塗布材料を用いた場合について説明したが、本発
明はこれに限らず、他の無機系材料、たとえば、テトラ
アルコキシ・シラン(Si(OR)4 )の加水分解物
の溶液からなる無機系塗布材料や、これらに有機基を導
入した有機系塗布材料や、ポリイミドなどの有機系樹脂
材料であっても同様な効果が得られる。
【0044】さらに、本実施例では、配線層は二層構造
である場合について説明したが、本発明はこれに限らず
、三層,四層と多層化された場合にも適用可能である。
【0045】
【発明の効果】この発明に係る半導体装置によれば、配
線層上に形成された第1の絶縁層上にその厚みが第1の
絶縁層より薄い第2の絶縁層を形成することにより、第
1の絶縁層表面に形成される変質層は、第2の絶縁層に
より被覆される。これにより、塗布絶縁層は、濡れ性、
密着性の良い第2の絶縁層上に形成され、従来問題であ
ったクラックやボイドの発生が有効に防止される。この
結果、素子の信頼性を向上させるとともに、多層配線構
造の形成を容易に行なうことが可能な半導体装置を提供
し得るに至った。
【0046】この発明に係る半導体装置の製造方法によ
れば、配線層上に化学気相成長法を用いて形成した第1
の絶縁膜をエッチングし、そのエッチングされた第1の
絶縁膜上に化学気相成長法を用いてその膜厚が第1の絶
縁膜より薄い第2の絶縁膜を形成することにより、第1
の絶縁膜表面に形成される変質層は、第2の絶縁膜によ
り被覆される。これにより、塗布絶縁膜は濡れ性、密着
性の良い第2の絶縁膜上に形成され、従来問題であった
クラックやボイドの発生が有効に防止される。この結果
、素子の信頼性を向上させるとともに、多層配線構造の
形成を容易に行なうことができる。さらに、多層配線構
造の容易に行なえる結果製造プロセスにおける歩留りが
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による半導体装置の要部構造
を示した断面図である。
【図2】図1に示した半導体装置の製造プロセスを説明
するための断面図である。
【図3】図2(d)に示した製造プロセスの注意点を説
明するための断面図である。
【図4】従来の多層配線構造を有するDRAMのメモリ
セル部を示した断面図である。
【図5】図4に示したメモリセル部のA−Aにおける断
面を簡略化した断面構造図である。
【図6】図5に示したメモリセル部の製造プロセスを説
明するための断面図である。
【図7】従来の層間絶縁膜の問題点を説明するための断
面図である。
【図8】従来の配線間隔およびコンタクトホールなどの
段差部分が微細化した場合の影響を説明するための模式
図である。
【図9】図7において説明した層間絶縁膜の問題点から
生じる半導体装置の問題点を説明するための断面図であ
る。
【符号の説明】
1  シリコン基板 12  第1の層間絶縁膜 13  第1の配線 14  第2のコンタクトホール 15B  第2の層間絶縁膜 15a  第1のCVD絶縁膜 15b  塗布絶縁膜 15c  第2のCVD絶縁膜 15d  薄いCVD絶縁膜 16  第2の配線 17  保護絶縁膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  半導体基板上に形成された配線層と前
    記配線層の上部に形成された多層構造の層間絶縁膜とを
    有する半導体装置であって、前記半導体基板上に形成さ
    れた配線層と、前記配線層上に形成された第1の絶縁層
    と、前記第1の絶縁層上に形成され、前記第1の絶縁層
    よりその厚みが薄い第2の絶縁層と、前記第2の絶縁層
    上に形成された塗布絶縁層と、前記塗布絶縁層上に形成
    された第3の絶縁層とを備えた、半導体装置。
  2. 【請求項2】  半導体基板上に形成された配線層と前
    記配線層の上部に形成された多層構造の層間絶縁膜とを
    有する半導体装置の製造方法であって、前記半導体基板
    上に配線層を形成する工程と、前記配線層上に化学気相
    成長法を用いて第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第
    1の絶縁膜をエッチングする工程と、前記エッチングさ
    れた第1の絶縁膜上に化学気相成長法を用いてその膜厚
    が前記第1の絶縁膜よりも薄い第2の絶縁膜を形成する
    工程と、前記第2の絶縁膜上に塗布絶縁膜を形成する工
    程と、前記塗布絶縁膜上に、化学気相成長法を用いて第
    3の絶縁膜を形成する工程とを備えた、半導体装置の製
    造方法。
JP1358791A 1991-02-04 1991-02-04 半導体装置およびその製造方法 Withdrawn JPH04247643A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1358791A JPH04247643A (ja) 1991-02-04 1991-02-04 半導体装置およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1358791A JPH04247643A (ja) 1991-02-04 1991-02-04 半導体装置およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04247643A true JPH04247643A (ja) 1992-09-03

Family

ID=11837323

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1358791A Withdrawn JPH04247643A (ja) 1991-02-04 1991-02-04 半導体装置およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04247643A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4697464B2 (ja) * 2004-10-12 2011-06-08 日産化学工業株式会社 含窒素芳香環構造を含むリソグラフィー用反射防止膜形成組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4697464B2 (ja) * 2004-10-12 2011-06-08 日産化学工業株式会社 含窒素芳香環構造を含むリソグラフィー用反射防止膜形成組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100624566B1 (ko) 커패시터 상부에 유동성 절연막을 갖는 반도체소자 및 그제조 방법
US5976973A (en) Method of making a semiconductor device having planarized insulating layer
EP0887864B1 (en) Semiconductor device with capacitor and method for fabricating the same
JP4538272B2 (ja) 湿式洗浄によるアタックを防止できる半導体装置の製造方法
KR100401503B1 (ko) 반도체소자의 캐패시터 및 그 제조방법
JPH11307633A (ja) 低誘電率膜を有する半導体装置、およびその製造方法
KR20010006900A (ko) 반도체 집적회로장치 및 그 제조방법
US7547628B2 (en) Method for manufacturing capacitor
US7294544B1 (en) Method of making a metal-insulator-metal capacitor in the CMOS process
US5502006A (en) Method for forming electrical contacts in a semiconductor device
JPH10335458A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2705513B2 (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
KR20040057623A (ko) 캐패시터 형성 방법
JP2002124649A (ja) 半導体集積回路装置およびその製造方法
US5817571A (en) Multilayer interlevel dielectrics using phosphorus-doped glass
JP3123450B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH07335753A (ja) 半導体装置及びその製造方法
US6054360A (en) Method of manufacturing a semiconductor memory device with a stacked capacitor wherein an electrode of the capacitor is shaped using a high melting point metal film
JPH11186525A (ja) キャパシタを含む半導体装置及びその製造方法
US20060001063A1 (en) Capacitor of semiconductor device and method of manufacturing the same
US6806208B2 (en) Semiconductor device structured to prevent oxide damage during HDP CVD
JPH04247643A (ja) 半導体装置およびその製造方法
US7084055B2 (en) Method for manufacturing semiconductor integrated circuit device
JP2550508B2 (ja) 半導体装置,およびその製造方法
KR100602088B1 (ko) 반도체 소자의 금속 배선 형성 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19980514