JPH0424558Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、カセツト蓋体内に操作ツマミを装着
したカセツト蓋装置に関するものである。

従来の技術 近年、ラジオ受信機付カセツトテープレコーダ
は、小型化、多機能化が進み、機器の天面や前面
に配置していた操作ツマミをカセツト蓋体内に配
置するものが増えている。カセツト蓋体内に操作
ツマミを配置したカセツト蓋装置は、カセツト蓋
体のロツク時に必要となるオーバースクローク分
のガタツキでカセツト蓋体内の操作ツマミの操作
性が非常に感触の悪いものとなる。

以下、図面を参照しながら従来のカセツト蓋装
置について説明する。第３図は従来のカセツト蓋
装置の断面図である。図中、１はキヤビネツト、
２はカセツト蓋体、２ａはカセツト蓋体２の側面
に一体に形成したロツク用の係止爪で、メカニズ
ムに装着されたロツクレバー８の係止爪８ａに係
止される。３はカセツトパネル、４はカセツト蓋
体２に装着されたプリント基板で、スライドボリ
ウム等の電気部品５が装着されている。６は上記
電気部品５の操作ツマミ、７はメカニズムのシヤ
ーシであり、カセツト蓋体２の係止爪２ａに係止
する係止爪８ａを有するロツクレバー８が摺動可
能に装着されている。９はメカニズムの操作レバ
ーで、先端に操作ツマミ１０が装着されており、
ロツクレバー８に連動している。この従来装置に
よれば、カセツト蓋体２のメカニズムのロツクレ
バー８へのロツク時に必要となるオーバーストロ
ークは、カセツト蓋体２とキヤビネツト１のスキ
マａの寸法となり、機器を構成する各部品の寸法
バラツキを考えると、カセツト蓋体２を確実にロ
ツクするためにはａ寸法は１mm〜２mm必要とな
る。

考案が解決しようとする問題点 しかしながら、従来装置では、カセツト蓋体２
内に操作ツマミ６にて操作される電気部品５を収
納した場合、カセツト蓋体２のメカニズムのロツ
クレバー８へのロツク時に必要となるオーバース
トロークのためにカセツト蓋体２自体がａ寸法分
だけがたつくことになり、従つて、カセツト蓋体
２内の操作ツマミ６を操作する時、非常に操作性
の悪いものであつた。

本考案は、上記問題点に鑑み、安価で、カセツ
ト蓋体内の操作ツマミの操作感触の良いカセツト
蓋装置を提供するものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために、本考案のカセツ
ト蓋装置は、カセツト蓋体に、ロツク用の係止爪
と係合されるメカニズムロツクレバーに対するス
トツパー用のリブを一体に形成した事を特長とす
るものである。

作 用 本考案は上記した構成により、カセツト蓋体の
ロツクとストツパーの寸法関係を同一部品内で決
定する事ができるため、オーバーストロークを少
なくする事ができ、カセツト蓋体内の操作ツマミ
の操作感触を良くする事ができるものである。

実施例 以下、本考案の実施例のカセツト蓋装置につい
て、図面を参照しながら説明する。第１図、第２
図は本考案の一実施例における要部断面図であ
る。図中、１はキヤビネツト、２はカセツト蓋
体、２ａはカセツト蓋体２の側面に一体に形成し
たロツク用の係止爪で、後述するメカニズムに装
着されたロツクレバー８の係止爪８に係止され
る。２ｂはカセツトフタ蓋体２の側面に一体に形
成したストツパー用のリブで、後述するロツクレ
バー８との間にスキマｂを有する。３はカセツト
パネル、４はカセツト蓋体２に装着されたプリン
ト基板で、スライドボリウム等の電気部品５が装
着されている。６はスライドボリウム５に装着さ
れた操作ツマミ、７はメカニズムのシヤーシであ
り、カセツト蓋体２の係止爪２ａに係止される係
止爪８ａを有するロツクレバーが摺動可能に装着
されている。９はメカニズムの操作レバーで、先
端に操作ツマミ１０が装着されており、ロツクレ
バー８に連動している。

以上の様な構成によると、カセツト蓋体２のロ
ツク用の係止爪２ａとストツパー用のリブ２ｂは
カセツト蓋体２に一体に形成されており、同一部
品内に形成するため、寸法のバラツキは無い。従
つて、カセツト蓋体２のストツパー用のリブ２ｂ
とメカニズムのロツクレバー８とのスキマｂ、即
ち、カセツト蓋体２のロツク時のオーバーストロ
ークは0.2〜0.3mm程度まで少なくする事が可能で
ある。従つて、従来の構造によるオーバーストロ
ークのためのカセツト蓋体２とキヤビネツト１の
スキマａよりはるかに小さくする事が可能であ
る。

考案の効果 以上の様に本考案は、カセツト蓋体に、ロツク
用の係止爪と係止されるメカニズムのロツクレバ
ーに対するストツパー用のリブを一体に形成する
ことにより、カセツト蓋体のオーバーストローク
を少なくすることができ、カセツト蓋体内に装着
した操作ツマミの操作時のガタツキを少なくし、
操作感触を良くすることができる利点を有するも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本考案の一実施例におけるカ
セツト蓋装置の要部断面図、第３図は従来のカセ
ツト蓋装置の要部断面図である。 １……キヤビネツト、２……カセツト蓋体、３
……カセツトパネル、４……プリント基板、５…
…スライドボリウム、６……ボリウム操作ツマ
ミ、７……メカニズムのシヤーシ、８……ロツク
レバー、９……メカニズム操作レバー、１０……
メカニズム操作ツマミ、２ａ……係止爪、２ｂ…
…ストツパー用リブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. カセツト蓋体に、ロツク用の係止爪と、係合す
   るメカニズムに装着されているロツクレバーに対
   するストツパーリブを一体に形成し、カセツト蓋
   体と機器のキヤビネツトとのオーバーストローク
   のためのスキマａと前記ロツクレバーとストツパ
   ーリブのスキマｂをａ＞ｂの関係となる様に構成
   した事を特徴とするカセツト蓋装置。