JPH04243864A - 不飽和ジカルボン酸イミド系化合物および樹脂の製法 - Google Patents

不飽和ジカルボン酸イミド系化合物および樹脂の製法

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JPH04243864A
JPH04243864A JP3008777A JP877791A JPH04243864A JP H04243864 A JPH04243864 A JP H04243864A JP 3008777 A JP3008777 A JP 3008777A JP 877791 A JP877791 A JP 877791A JP H04243864 A JPH04243864 A JP H04243864A
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unsaturated dicarboxylic
acid
compound
distillation
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Kamio Yonemoto
神夫 米本
Eiichiro Saito
英一郎 斉藤
Masahiro Matsumura
松村 昌弘
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Matsushita Electric Works Ltd
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  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【従来の技術】不飽和ジカルボン酸イミド系化合物を製
造する方法の一つに、不飽和ジカルボン酸アミド酸化合
物を閉環させる方法がある。閉環方法の一つに、例えば
、特開昭53−23396号公報等に記載の化学閉環法
がある。この化学閉環法は、無水酢酸等の脱水剤を用い
て脱水閉環を行う方法である。この方法では、低温、短
時間で反応を行えるため、得られた不飽和ジカルボン酸
イミド系化合物の純度は90重量%程度と高く、化合物
中に含まれる高分子成分の量も少ない。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述した化
学閉環法の場合には、通常、反応液に水を投入して、反
応生成物を析出させ、濾過・水処理・副生する酸の中和
等を行う。これらの処理工程は、非常に繁雑であり、ま
た、処理中の損失により収量が低くなる、等の問題を有
する。
【0003】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
のであって、繁雑な処理工程が不要で高収量、しかも高
純度の不飽和ジカルボン酸イミド系化合物を製造する方
法、および、それを原料として不飽和ジカルボン酸イミ
ド系樹脂を製造する方法を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
、この発明にかかる不飽和ジカルボン酸イミド系化合物
の製法は、下記一般式(I) で表される不飽和ジカル
ボン酸アミド酸化合物を、脱水剤としての酸無水物、塩
基性触媒および金属塩触媒の3者の存在下で脱水閉環し
た後、生成する酸と溶媒を減圧蒸留し、その際、まず蒸
留温度70℃以下で溶液分の50〜70%を留去した後
、冷却を行うか、または水等の貧溶媒を加えて固形分を
析出させてから、再度蒸留を行うことにより、下記一般
式(II)で表される不飽和ジカルボン酸イミド系化合
物を得るようにするものである。
【0005】
【化5】
【0006】
【化6】
【0007】〔式(I) および(II)中、Dは少な
くとも1つの炭素−炭素二重結合を持つ2価の有機基を
表し、R1 は少なくとも1個の炭素原子を含むn価の
有機基を表し、nは1以上の整数を表す。〕また、前記
課題を解決するため、この発明にかかる不飽和ジカルボ
ン酸イミド系樹脂の製法は、上記の製法により得られた
不飽和ジカルボン酸イミド系化合物に、ポリアミンと溶
剤を添加して重合させることにより、不飽和ジカルボン
酸イミド系樹脂を得るようにするものである。
【0008】以下に、この発明を、詳しく説明する。こ
の発明に使用される不飽和ジカルボン酸アミド酸化合物
を得る方法は、この発明では特に限定されないが、例え
ば、下記一般式(III) で表される不飽和ジカルボ
ン酸無水物と、下記一般式(IV)で表されるアミンま
たはポリアミンとを、好ましくは、反応系に対して不活
性な有機溶媒等の存在下、あるいは、無溶媒系で、反応
させることにより得ることができる。
【0009】
【化7】
【0010】
【化8】
【0011】〔式(III)  および(IV)中、D
は少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を持つ2価の有
機基を表し、R1 は少なくとも1個の炭素原子を含む
n価の有機基を表し、nは1以上の整数を表す。〕この
反応系において使用することができる不飽和ジカルボン
酸無水物としては、これらに限定されるものではないが
、例えば、下記のような化合物が挙げられる。
【0012】無水マレイン酸、無水シトラコン酸、無水
イタコン酸、テトラヒドロ無水フタル酸、無水ナジック
酸、および、これらのハロゲン置換体、アルキル置換体
等。これらの化合物は単独で、あるいは、複数併せて使
用することができる。アミンまたはポリアミンとしては
、下記の化合物が挙げられるが、これらに限定されるも
のではない。下記化合物も単独で、あるいは、複数併せ
て使用することができる。
【0013】メチルアミン、エチルアミン、1−プロピ
ルアミン、1,2−ジメチルプロピルアミン、3−メト
キシプロピルアミン、3−エトキシプロピルアミン、3
−プロポキシプロピルアミン、3−イソプロポキシプロ
ピルアミン、3−ブトキシプロピルアミン、3−イソブ
トキシプロピルアミン、3−(2−エチルヘキシルオキ
シ)プロピルアミン、3−ラウリオキシプロピルアミン
、3−ミリスチルオキシプロピルアミン、メチルアミノ
プロピルアミン、ジメチルアミノプロピルアミン、ジエ
チルアミノプロピルアミン、ジブチルアミノプロピルア
ミン、2−ヒドロキシエチルアミノプロピルアミン、ジ
メチルアミノエトキシプロピルアミン、ラウリルアミノ
プロピルアミン、ジエタノールアミノプロピルアミン、
イミノビスプロピルアミン、メチルアミノビスプロピル
アミン、n −ブチルアミン、イソブチルアミン、se
c−ブチルアミン、ヘキシルアミン、2−エチルヘキシ
ルアミン、ドデシルアミン、シクロヘキシルアミン、ア
リ−ルアミン、3−デシクロキシアミン、ジメチルアミ
ノエチルアミン、ジエチルアミノエチルアミン、エチル
アミノエチルアミン、α−フェネチルアミン、β−フェ
ネチルアミン、ファフリルアミン、メトキシアミン、m
−アミノベンジルアミン、メタフェニレンジアミン、4
−クロルメタフェニレンジアミン、5−ニトロメタフェ
ニレンジアミン、4,6−ジメチルメタフェニレンジア
ミン、パラフェニレンジアミン、2−クロルパラフェニ
レンジアミン、2−ニトロパラフェニレンジアミン、2
−シアノパラフェニレンジアミン、2,5−ジクロルパ
ラフェニレンジアミン、2,6−ジクロルパラフェニレ
ンジアミン、2,5−ジエチルパラフェニレンジアミン
、5−クロル−2−メチルパラフェニレンジアミン、テ
トラフルオロフェニレンジアミン、トリレンジアミン、
3,5−ジエチル−2,4−トリレンジアミン、2−ピ
コリルアミン、3−ピコリルアミン、4−ピコリルアミ
ン、メタキシリレンジアミン、パラキシリレンジアミン
、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチレンジアミン、
4,4−ジメチルヘプタメチレンジアミン、ジエチレン
トリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレン
ペンタミン、ペンタアチレンヘキサミン、4,4′−ジ
アミノジフェニルメタン、3,4′−ジアミノジフェニ
ルメタン、3,3′−ジアミノジフェニルメタン、3,
3′,4,4′−テトラアミノジフェニルメタン、4,
4′−ジアミノ−3,3′−ジエチルジフェニルメタン
、4,4′−ジアミノ−3,3′−ジエチル−5,5′
−ジメチルフェニルメタン、4,4′−ビス(p−アミ
ノフェノキシ)ジフェニルメタン、4,4′−ビス(m
−アミノフェノキシ)ジフェニルメタン、2,2′3,
3′−テトラクロル−4,4′−ジアミノジフェニルメ
タン、ジアミノジシクロヘキシルメタン、4,4′−ビ
ス(p−アミノフェノキシ)ジフェニルメタン、4,4
′−ビス(m−アミノフェノキシ)ジフェニルエタン、
1,2−ビス−(3−アミノプロポキシ)−エタン、2
−アミノプロパノール、3−アミノプロパノール、1,
2−ジアミノプロパン、1,3−ジアミノプロパン、4
,4′−ジアミノジフェニルプロパン、3,3′−ジア
ミノジフェニルプロパン、1,2−ビス−(3−アミノ
プロポキシ)−2,2−ジメチルプロパン、4,4′−
ビス(p −  アミノフェノキシ)ジフェニルプロパ
ン、4,4′−ビス(m−アミノフェノキシ)ジフェニ
ルプロパン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)プロ
パン、1,4−ジアミノブタン、1,4−ジアミノシク
ロヘキサン、ビス−(3−アミノプロピル)エ−テル、
α,ω−ビス−(3−アミノプロピル)−ポリエチレン
グリコールエーテル、3、3′−ジアミノジフェニルエ
ーテル、3,4′−ジアミノジフェニルエーテル、4,
4′−ジアミノジフェニルエーテル、3,4,4′−ト
リアミノジフェニルエーテル、3,3′,4,4′−テ
トラアミノジフェニルエーテル、ビス(p−βアミノ−
tertブチルフェニル)エーテル、トルイジン、4、
4′−メチレンジ−o−トルイジン、4,4′−メチレ
ンジ−6−ブロム−2−トルイジン、アニリン、エチル
アニリン、ジクロロアニリン、4,4′−メチレンジ−
2,6−ジエチルアニリン、4,4′−メチレンジ−2
,6−イソプロピルアニリン、イソプロポキシアニリン
、クロロアニリン、ブロモアニリン、ヨードアニリン、
ニトロアニリン、4、4’−メチレンジ−2,6−ジブ
ロムアニリン、4,4′−メチレンジ−2−ブロム−6
−クロルアニリン、ビス−p−アミノフェニルアニリン
、メチレンビスアンスラアニリックアシッド、メチレン
ビスメチルアンスラニレイト、3,3′−ジアミノジフ
ェニルスルホン、4,4′−ジアミノジフェニルスルホ
ン、3,3′,4,4′−テトラアミノジフェニルスル
ホン、p−ビス(4−アミノフェノキシ)ジフェニルス
ルホン、p−ビス(3−アミノフェノキシ)ジフェニル
スルホン、2,2−ビス−〔4−(4−アミノフェノキ
シ)フェニル〕スルホン、オルトトリジンスルホン、4
,4′−ジアミノジフェニルスルフィド、ビス−(4−
アミノフェニル)ジスルフィド、3,3′,4,4′−
テトラアミノジフェニルサルファイド、N−アミノエチ
ルピペリジン、N−アミノエチル−4−ピペコリン、N
−アミノエチルモルホリン、N−アミノプロピルピペリ
ジン、N−アミノプロピル−2−ピペコリン、N−アミ
ノプロピル−4−ピペコリン、N−アミノプロピルモル
ホリン、2−アミノエチルピペリジン、4−アミノメチ
ルピペリジン、N−アミノピペリジン、1−アミノ−4
−メチルピペラジン、1,4−ビスアミノプロピルピペ
ラジン、N−アミノプロピルピペラジン、1−アミノ−
4−シクロヘキシルピペラジン、2−アミノピラジン、
2−アミノピリジン、3−アミノピリジン、4−アミノ
ピリジン、2,3−ジアミノピリジン、2,5−ジアミ
ノピリジン、2,6−ジアミノピリジン、2,3,6−
トリアミノピリジン、2−アミノ−3−メチルピリジン
、2−アミノ−4−メチルピリジン、2−アミノ−5−
メチルピリジン、2−アミノ−6−メチルピリジン、2
−アミノ−4−エチルピリジン、2−アミノ−4−プロ
ピルピリジン、2−アミノ−4,6−ジメチルピリジン
、2,6−ジアミノ−4−メチルピリジン、2−アミノ
−3−ニトロピリジン、2−アミノ−5−ニトロピリジ
ン、2−クロロ−4−アミノピリジン、2−クロロ−5
−アミノピリジン、2−アミノ−3,5−ジクロロピリ
ジン、4−アミノ−3,5−ジクロロピリジン、2−ア
ミノ−3,5−ジクロロ−6−メチルピリジン、2−ア
ミノ−3,5−ジクロロ−4−メチルピリジン、2−ア
ミノ−5−クロロ−3−メチルピリジン、2−アミノ−
3,5−ジクロロ−4,6−ジメチルピリジン、2,4
−ジアミノピリミジン、2,4−ジアミノ−6−(4−
ピリジル)−5−トリアジン、p−ビス(4−アミノフ
ェノキシ)ベンゼン、m−ビス(4−アミノフェノキシ
)ベンゼン、p−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼ
ン、m−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,
3,5−トリアミノベンゼン、4,4′−ジアミノ−3
−メトキシアゾベンゼン、1,5−ジアミノナフタレン
、1,3,5−トリアミノナフタレン、3,3′−ジメ
チル−4,4′−ジアミノビフェニル、4,4′−ジア
ミノオクタフルオロビフェニル、2,5−ジアミノテレ
フタル酸、3,4′−ジアミノベンズアニリド、4,4
′−ジアミノベンズアニリド、4−(p−アミノフェノ
キシ)−4−アミノベンズアニリド、3,3′−ジメト
キシベンジジン、3,3′−ジメチルベンジジン、3,
3′−ジアミノベンジジン、3,3’−ジヒドロキシベ
ンジジン、2,2′−ジクロロ−5,5′−ジメトキシ
ベンジジン、2,2′5,5′−テトラクロロベンジジ
ン、2,4−ジアミノトルエン、2,4−ビス(βアミ
ノ−tertブチル)トルエン、4,4′−ジアミノベ
ンゾフェノン、ポリテトラメチレンオキシド−ジ−p−
アミノベンゾエート、トリメチレンビス−(4−アミノ
ベンゾエート)、ビス(4−アミノフェニル)ジフェニ
ルシラン、ビス(4−アミノフェニル)ジメチルシラン
、ビス(4−アミノフェニル)フェニルホスフィンオキ
サイド、ビス(4−アミノフェニル)メチルホスフィン
オキサイド、メラミン、4,4′−ジアミノスチルベン
、9,9−ビス(4−アミノフェニル)−10−ヒドロ
アントラセン、2,6−ジアミノアントラキノン、1,
5−ジアミノアントラキノン、9,9−ビス(4−アミ
ノフェニル)フルオレン、5−アミノ−1−(4′−ア
ミノフェニル)−1,3,3−トリメチルインダン、6
−アミノ−1−(4’−アミノフェニル)−1,3,3
−トリメチルインダン、アニシジン、フェネチジン、ア
ミノフェノール、2−アミノチオフェノール、4−アミ
ノチオフェノール、アミノ安息香酸、2,5−ジアミノ
安息香酸、3,5−ジアミノ安息香酸、キシリジン、4
,4’−メチレンジ−2,6−キシリジン、2,6−ジ
アミノベンゾチアゾール、m−アミノベンゾイックアシ
ッドヒドラジド、2,4−ジアミノメシチレン、ヘキサ
アミノシクロフォスファゼン、1,1−ジアミノ−3,
3,5,5−テトラフェノキシシクロフォスファゼン、
1,3,5−トリス(p−アミノフェノキシ)−1,3
,5−トリフェノキシシクロフォスファゼン、ヘキサキ
ス(p−アミノフェノキシ)−シクロフォスファゼン等
【0014】前記式(I) で表される不飽和ジカルボ
ン酸アミド酸化合物を脱水閉環する際の脱水剤である酸
無水物としては、これらに限定されるものではないが、
例えば、下記の化合物が挙げられる。無水酢酸、無水プ
ロピオン酸、無水酪酸等の低級モノアルキルカルボン酸
無水物。
【0015】この脱水剤の使用量は、アミド酸基1当量
当り脱水剤2〜5モル好ましくは2〜3モルの範囲であ
る。また、脱水閉環の際に使用される塩基性触媒として
は、これらに限定されるものではないが、例えば、下記
の化合物が挙げられる。トリメチルアミン、トリエチル
アミン、トリ−n−ブチルアミン等の炭素数1〜10の
アルキル基を有するトリアルキルアミン類、N,N−ジ
メチルベンジルアミン、N−メチルモルホリン、1,8
−ジアザビシクロ[5,4,0]7−ウンデセン等。
【0016】塩基性触媒の使用量は、アミド酸基1当量
当り塩基性触媒0.01〜0.5モルであることが好ま
しい。脱水閉環の際に使用される金属塩触媒としては、
これらに限定されるものではないが、例えば、下記の化
合物が挙げられる。塩化コバルト、炭酸コバルト、硫酸
コバルト、ナフテン酸コバルト等の2価または3価のコ
バルト化合物、酢酸ニッケル、ニッケル(アセチルアセ
トナート)、炭酸ニッケル等の2価のニッケル化合物、
塩化マグネシウム、炭酸マグネシウム、酢酸マグネシウ
ム、過塩素酸マグネシウム等の2価のマグネシウム化合
物、酢酸ナトリウム等の1価のナトリウム化合物等。
【0017】金属塩触媒の使用量は、アミド酸基1当量
当り0.2〜0.0001当量の範囲が好ましい。この
反応系において使用される有機溶媒としては、特に限定
されないが、例えば、下記の溶媒が挙げられる。ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスル
ホキシド、N−メチルピロリドン、アセトニトリル、ア
セトン、ジオキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、
シクロヘキサン、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、テトラヒドロフラン等。これらの有機溶媒は
、それぞれ、単独で、あるいは、複数併せて使用するこ
とができる。
【0018】有機溶媒の使用量は、不飽和ジカルボン酸
アミド酸化合物の1.0〜4.0重量倍程度になるよう
にすることが好ましい。この脱水閉環反応は、温度20
〜100℃で行われることが好ましい。より好ましくは
40〜70℃である。このようにして不飽和ジカルボン
酸イミド系化合物を得た場合、副生成物として、アルキ
ルカルボン酸が生成する。そこで、このアルキルカルボ
ン酸を反応に使用した溶媒と共に減圧下で蒸留留去して
不飽和ジカルボン酸イミド系化合物を得るようにするの
である。
【0019】アルキルカルボン酸と溶媒を蒸留留去する
際には、つぎのような条件設定にする必要がある。すな
わち、まず蒸留温度を70℃以下、好ましくは60℃以
下に調節して、溶液分の50〜70%を留去することで
ある。前記蒸留温度は減圧度に応じて調整する。温度が
70℃を越えると、蒸留の際中に不飽和ジカルボン酸イ
ミド系化合物の重合反応が起こり、重合物が生成して、
結果として、得られた不飽和ジカルボン酸イミド系化合
物の純度が低くなる。
【0020】このようにして、蒸留すべきアルキルカル
ボン酸と溶媒を併せた溶液分の50〜70%を留去した
時に、一旦、溶液を好ましくは50℃以下、より好まし
くは30℃以下まで冷却して、または、この溶液に水等
の貧溶媒を加えて、不飽和ジカルボン酸イミド系化合物
を析出させ、その後、再度蒸留を行って、不飽和ジカル
ボン酸イミド系化合物を得る。前記初期の蒸留留去にお
いて、溶液分の蒸留留去量が50%未満の場合には不飽
和ジカルボン酸イミド系化合物が析出しにくい。また、
70%を越える場合には、溶液分が高濃度溶液となって
いるために、不飽和ジカルボン酸イミド系化合物の重合
反応が起こって重合物が生成し、得られた不飽和ジカル
ボン酸イミド系化合物の純度が低くなる。
【0021】前記貧溶媒としては、特には限定されない
が、下記の溶媒を単独または併せて使用することができ
る。水、キシレン、トルエン、ベンゼン、ヘキサン、シ
クロヘキサン等。なお、蒸留は最終的には93%以上の
溶液分を蒸留留去する程度まで行うことが好ましい。9
3%未満であれば、得られた不飽和ジカルボン酸イミド
系化合物を用いて樹脂を製造した場合、得られた樹脂の
耐熱性を損なう恐れがあるからである。
【0022】この不飽和ジカルボン酸イミド系化合物を
用いて樹脂を製造する場合には、得られた不飽和ジカル
ボン酸イミド系化合物に他の配合成分を適宜の割合で添
加して、重合を行う。重合条件は従来と同様である。他
の配合成分とは、前記のポリアミンや溶媒等である。こ
の樹脂製造は、単離した不飽和ジカルボン酸イミド系化
合物を用いて行うほか、単離せずに、不飽和ジカルボン
酸イミド系化合物の製造に用いた容器内で引き続き行う
ようにしても良い。
【0023】
【作用】この発明にかかる方法によれば、得られた不飽
和ジカルボン酸イミド系化合物の純度が90重量%以上
と高く、化合物中に含まれる高分子成分の量が少ない。 そのため、従来のごとく、反応液に水を投入して反応生
成物を析出させ、濾過・水洗浄・副成する酸の中和等な
どの後処理を行う必要がない。
【0024】
【実施例】次に、この発明の実施例について、比較例と
併せて説明するが、この発明は下記実施例に限定されな
い。 不飽和ジカルボン酸イミド系化合物の製造例−実施例1
.1− 下記構造を有する不飽和ジカルボン酸アミド酸:
【00
25】
【化9】
【0026】(化合物名:N,N′−4,4′−ジフェ
ニルメタンビスマレアミド酸)197g(0.5モル)
を、N,N′−ジメチルホルムアミド394gに溶解さ
せ、これに無水酢酸153.0g(1.5モル)、トリ
エチルアミン5.1g(0.05モル)、酢酸ニッケル
0.2g(0.001モル)を添加した後、反応温度を
60℃に保ちながら30分反応させた。反応終了後、徐
々に減圧をしながら蒸留を開始した。真空度10mmH
g、蒸留温度52℃で1時間蒸留を行った後、蒸留を止
めて、40℃まで溶液を冷却した。この時の蒸留量は3
45gであり、それは蒸留すべき溶液分の61%に当た
る。固形分の析出を確認した後、再度、同条件で1時間
蒸留をおこない97%の溶液分を蒸留し終えて、固形物
を得た。
【0027】この固形物の構造を13C−NMRで確認
したところ、この固形物は下記構造を有する不飽和ジカ
ルボン酸イミド系化合物(化合物名:N,N′−4,4
′−ジフェニルメタンビスマレイミド)であった。
【0028】
【化10】
【0029】また、この化合物の純度を液体クロマトグ
ラフで測定したところ、91.5%であった。 −実施例1.2− 実施例1.1で用いたN,N’−4,4’−ジフェニル
メタンビスマレアミド酸197g(0.5モル)を、N
,N’−ジメチルホルムアミド394gに溶解させ、こ
れに無水酢酸127.5g(1.25モル)、N−メチ
ルモルホリン10.1g(0.1モル)、酢酸コバルト
0.2g(0.001モル)を添加した後、反応温度を
60℃に保ちながら1時間反応させた。反応終了後、徐
々に減圧をしながら蒸留を開始した。真空度10mmH
g、蒸留温度52℃で75分蒸留をおこなった後、蒸留
を止めて、溶液を40℃まで冷却した。この時の蒸留量
は367gであった。これは、蒸留すべき溶液分の68
%に当たる。固形分の析出を確認した後、再度、同条件
で45分蒸留を行い、95%の溶液分を蒸留し終えて、
実施例1.1と同様に、固形のN,N′−4,4′−ジ
フェニルメタンビスマレイミドを得た。
【0030】この化合物の純度を液体クロマトグラフで
測定したところ、90.3%であった。 −実施例1.3− 下記構造を有する不飽和ジカルボン酸アミド酸:
【00
31】
【化11】
【0032】(化合物名:N−フェニルマレアミド酸)
191g(1モル)をN,N−ジメチルホルムアミド2
87gに溶解させ、これに無水酢酸153g(1.5モ
ル)、トリエチルアミン10.1g(0.1モル)、ナ
フテン酸コバルト0.2g(0.001モル)を添加し
た後、反応温度を60℃に保ちながら30分間反応させ
た。反応終了後、徐々に減圧をしながら蒸留を開始した
。真空度10mmHg、蒸留温度52℃で60分蒸留を
行った後、蒸留を止めて、溶液を30℃まで冷却した。 この時の蒸留量は275gであった。これは、蒸留すべ
き溶液分の60%に当たる。固形分の析出を確認した後
、再度、同条件で60分蒸留をおこない93%の溶液分
を蒸留して、固形物を得た。
【0033】この固形物の構造を13C−NMRで確認
したところ、この固形物は下記構造を有する不飽和ジカ
ルボン酸イミド系化合物(化合物名:N−フェニル−マ
レイミド)であった。
【0034】
【化12】
【0035】この化合物の純度を液体クロマトグラフで
測定したところ、92.1%であった。 −実施例2.1− 実施例1.1で用いたN,N′−4,4′−ジフェニル
メタンビスマレアミド酸197g(0.5モル)を、N
,N′−ジメチルホルムアミド394gに溶解させ、こ
れに無水酢酸153.0g(1.5モル)、トリエチル
アミン5.1g(0.05モル)、酢酸ニッケル0.2
g(0.001モル)を添加した後、反応温度を60℃
に保ちながら30分反応させた。反応終了後、徐々に減
圧をしながら蒸留を開始した。真空度10mmHg、蒸
留温度52℃で1時間蒸留を行った後、蒸留を止めて、
水を300g添加した。この時の蒸留量は345gであ
り、それは蒸留すべき溶液分の61%に当たる。固形分
の析出を確認した後、再度、同条件で1時間蒸留を行い
97%の溶液分を蒸留し終えて、実施例1.1と同様に
、固形のN,N′−4,4′−ジフェニルメタンビスマ
レイミドを得た。
【0036】この化合物の純度を液体クロマトグラフで
測定したところ、91.5%であった。 −実施例2.2− 実施例1.1で用いたN,N’−4,4’−ジフェニル
メタンビスマレアミド酸197g(0.5モル)を、N
,N’−ジメチルホルムアミド394gに溶解させ、こ
れに無水酢酸127.5g(1.25モル)、N−メチ
ルモルホリン10.1g(0.1モル)、酢酸コバルト
0.2g(0.001モル)を添加した後、反応温度を
60℃に保ちながら1時間反応させた。反応終了後、徐
々に減圧をしながら蒸留を開始した。真空度10mmH
g、蒸留温度52℃で75分蒸留をおこなった後、蒸留
を止めて、キシレン300gを添加した。この時の蒸留
量は367gであった。これは、蒸留すべき溶液分の6
8%に当たる。固形分の析出を確認した後、再度、同条
件で45分蒸留を行い、95%の溶液分を蒸留し終えて
、実施例1.1と同様に、固形のN,N′−4,4′−
ジフェニルメタンビスマレイミドを得た。
【0037】この化合物の純度を液体クロマトグラフで
測定したところ、90.3%であった。 −実施例2.3− 実施例1.3で用いたN−フェニルマレアミド酸191
g(1モル)をN,N−ジメチルホルムアミド287g
に溶解させ、これに無水酢酸153g(1.5モル)、
トリエチルアミン10.1g(0.1モル)、ナフテン
酸コバルト0.2g(0.001モル)を添加した後、
反応温度を60℃に保ちながら30分間反応させた。反
応終了後、徐々に減圧をしながら蒸留を開始した。真空
度10mmHg、蒸留温度52℃で60分蒸留を行った
後、蒸留を止めて、トルエン400gを添加した。この
時の蒸留量は275gであった。これは、蒸留すべき溶
液分の60%に当たる。固形分の析出を確認した後、再
度、同条件で60分蒸留をおこない93%の溶液分を蒸
留して、実施例1.3と同様に、固形のN−フェニル−
マレイミドを得た。
【0038】この化合物の純度を液体クロマトグラフで
測定したところ、92.1%であった。 −比較例1− 実施例1.1で用いたN,N’−4,4’−ジフェニル
メタンビスマレアミド酸197g(0.5モル)を、N
,N’−ジメチルホルムアミド394gに溶解させ、こ
れに無水酢酸153.0g(1.5モル)、トリエチル
アミン5.1g(0.05モル)、酢酸ニッケル0.2
g(0.001モル)を添加した後、反応温度を60℃
に保ちながら1時間反応させた。反応終了後、20℃に
冷却し、反応液に水500gを加えて沈澱を析出させた
。この沈澱を濾別した後、水洗いし、次に炭酸ソーダ水
溶液で中和を行い、中和終了後、さらに水洗を行い乾燥
し、N,N’−4,4’−ジフェニルメタンビスマレイ
ミド163gを得た。この時、約3000gの廃溶液が
出た。この量は、実施例1に比べて約6倍であった。 この化合物の純度を液体クロマトグラフで測定したとこ
ろ、91.5%であった。
【0039】−比較例2− 実施例1.1で用いたN,N’−4,4’−ジフェニル
メタンビスマレアミド酸197g(0.5モル)をN,
N’−ジメチルホルムアミド394gに溶解させ、これ
に無水酢酸153.0g(1.5モル)、トリエチルア
ミン5.1g(0.05モル)、酢酸ニッケル0.2g
(0.001モル)を添加した後、反応温度を60℃に
保ちながら30分反応させた。反応終了後、徐々に減圧
をしながら蒸留を開始した。真空度30mmHg、蒸留
温度75℃で1時間蒸留を行った後、蒸留を止めて、溶
液を40℃まで冷却した。この時の蒸留量は356gで
あり、それは蒸留すべき溶液分の63%に当たる。固形
分の析出を確認した後、再度、同条件で1時間蒸留をお
こない97%の溶液分を蒸留して、固形の化合物を得た
【0040】この化合物の純度を液体クロマトグラフで
測定したところ、75.6%であった。 −比較例3− 実施例1.1で用いたN,N’−4,4’−ジフェニル
メタンビスマレアミド酸197g(0.5モル)を、N
,N’−ジメチルホルムアミド394gに溶解させ、こ
れに無水酢酸127.5g(1.25モル)、N−メチ
ルモルホリン10.1g(0.1モル)、酢酸コバルト
0.2g(0.001モル)を添加した後、反応温度を
60℃に保ちながら1時間反応させた。反応終了後、徐
々に減圧をしながら蒸留を開始した。真空度10mmH
g、蒸留温度52℃で2時間蒸留を行い、97%の溶液
分を蒸留し固形の化合物を得た。
【0041】この化合物の純度を液体クロマトグラフで
測定したところ、80.9%であった。 不飽和ジカルボン酸イミド系樹脂の製造例−実施例1.
4− 実施例1.1で得られたN,N’−4,4’−ジフェニ
ルメタンビスマレイミド100gを取り出し、別の反応
容器に投入し、さらにN,N’−ジメチルアセトアミド
75gを添加し溶解させた後、ジアミノジフェニルメタ
ン27.7gを加え、80℃で3時間反応を行った。得
られたワニスをガラスクロスに含浸させた後、150℃
で5分間乾燥してプリプレグを作製した。このプリプレ
グ4枚を重ね合わせ、さらに、その両外側から銅箔を重
ね合わせ、温度140℃、時間60分間、圧力40kg
f/cm2 で成形を行い、さらに、230℃で2時間
キュアーを行って、両面銅張積層板を得た。
【0042】この積層板のTgをTMA分析により、測
定したところ、250℃であった。また、層間(プリプ
レグ同士の間)の接着強度を測定したところ、1.3k
gf/cmであった。 −実施例1.5− 実施例1.1で得られたN,N’−4,4’−ジフェニ
ルメタンビスマレイミド179gを単離せず、同一の反
応容器内にN,N’−ジメチルアセトアミド134gを
添加し溶解させた後、ジアミノジフェニルメタン49.
6gを添加し、80℃で3時間反応を行った。得られた
ワニスをガラスクロスに含浸させた後、150℃で5分
間乾燥してプリプレグを作製した。このプリプレグ4枚
を重ね合わせ、その両外側から銅箔を重ね合わせ、温度
140℃、時間60分間、圧力40kgf/cm2 で
成形を行い、さらに、230℃で2時間キュアーを行い
、両面銅張積層板を得た。この積層板のTgをTMA分
析により、測定したところ、248℃であった。また、
層間(プリプレグ同士の間)の接着強度を測定したとこ
ろ、1.3kgf/cmであった。
【0043】−実施例2.4− 実施例2.1で得られたN,N’−4,4’−ジフェニ
ルメタンビスマレイミド100gを取り出し、別の反応
容器に投入し、さらにN,N’−ジメチルアセトアミド
75gを添加し溶解させた後、ジアミノジフェニルメタ
ン27.7gを加え、80℃で3時間反応を行った。得
られたワニスをガラスクロスに含浸させた後、150℃
で5分間乾燥してプリプレグを作製した。このプリプレ
グ4枚を重ね合わせ、さらに、その両外側から銅箔を重
ね合わせ、温度140℃、時間60分間、圧力40kg
f/cm2 で成形を行い、さらに、230℃で2時間
キュアーを行って、両面銅張積層板を得た。
【0044】この積層板のTgをTMA分析により、測
定したところ、250℃であった。また、層間(プリプ
レグ同士の間)の接着強度を測定したところ、1.3k
gf/cmであった。 −実施例2.5− 実施例2.1で得られたN,N’−4,4’−ジフェニ
ルメタンビスマレイミド179gを単離せず、同一の反
応容器内にN,N’−ジメチルアセトアミド134gを
添加し溶解させた後、ジアミノジフェニルメタン49.
6gを添加し、80℃で3時間反応を行った。得られた
ワニスをガラスクロスに含浸させた後、150℃で5分
間乾燥してプリプレグを作製した。このプリプレグ4枚
を重ね合わせ、その両外側から銅箔を重ね合わせ、温度
140℃、時間60分間、圧力40kgf/cm2 で
成形を行い、さらに、230℃で2時間キュアーを行い
、両面銅張積層板を得た。この積層板のTgをTMA分
析により、測定したところ、248℃であった。また、
層間(プリプレグ同士の間)の接着強度を測定したとこ
ろ、1.3kgf/cmであった。
【0045】−比較例4− 比較例1で得られたN,N’−4,4’−ジフェニルメ
タンビスマレイミド100gにN,N’−ジメチルアセ
トアミド75gを添加し、溶解させた後、ジアミノジフ
ェニルメタン27.7gを加え、80℃で3時間反応を
行った。得られたワニスをガラスクロスに含浸させた後
、150℃で5分間乾燥してプリプレグを作製した。 このプリプレグ4枚を重ね合わせ、さらに、その両外側
から銅箔を重ね合わせ、温度140℃、時間60分間、
圧力40kgf/cm2 で  成形を行い、さらに、
230℃で2時間キュアーを行って、両面銅張積層板を
得た。
【0046】この積層板のTgをTMA分析により、測
定したところ、252℃であった。また、層間(プリプ
レグ同士の間)の接着強度を測定したところ、1.3k
gf/cmであった。
【0047】
【発明の効果】この発明によれば、得られた不飽和ジカ
ルボン酸イミド系化合物の純度が90重量%以上と高く
、化合物中に含まれる高分子成分の量が少ない。そのた
め、この発明の製造方法では、中和・水洗浄等の繁雑な
後処理工程を省くことができ、工程自体を非常に簡素に
することができて、短時間で不飽和ジカルボン酸イミド
系化合物および不飽和ジカルボン酸イミド系樹脂を製造
することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  下記一般式(I) で表される不飽和
    ジカルボン酸アミド酸化合物を、脱水剤としての酸無水
    物、塩基性触媒および金属塩触媒の3者の存在下で脱水
    閉環した後、生成する酸と溶媒を減圧蒸留し、その際、
    まず蒸留温度70℃以下で溶液分の50〜70%を留去
    した後、冷却を行い固形分を析出させてから、再度蒸留
    を行うことにより、下記一般式(II)で表される不飽
    和ジカルボン酸イミド系化合物を得るようにする不飽和
    ジカルボン酸イミド系化合物の製法。 【化1】 【化2】 〔式(I) および(II)中、Dは少なくとも1つの
    炭素−炭素二重結合を持つ2価の有機基を表し、R1 
    は少なくとも1個の炭素原子を含むn価の有機基を表し
    、nは1以上の整数を表す。〕
  2. 【請求項2】  下記一般式(I) で表される不飽和
    ジカルボン酸アミド酸化合物を、脱水剤としての酸無水
    物、塩基性触媒および金属塩触媒の3者の存在下で脱水
    閉環した後、生成する酸と溶媒を減圧蒸留し、その際、
    まず蒸留温度70℃以下で溶液分の50〜70%を留去
    した後、貧溶媒を加えて固形分を析出させてから、再度
    蒸留を行うことにより、下記一般式(II)で表される
    不飽和ジカルボン酸イミド系化合物を得るようにする不
    飽和ジカルボン酸イミド系化合物の製法。 【化3】 【化4】 〔式(I) および(II)中、Dは少なくとも1つの
    炭素−炭素二重結合を持つ2価の有機基を表し、R1 
    は少なくとも1個の炭素原子を含むn価の有機基を表し
    、nは1以上の整数を表す。〕
  3. 【請求項3】  請求項1および/または2記載の製法
    により得られた不飽和ジカルボン酸イミド系化合物に、
    ポリアミンと溶剤を添加して重合させることにより、不
    飽和ジカルボン酸イミド系樹脂を得るようにする不飽和
    ジカルボン酸イミド系樹脂の製法。
JP3008777A 1991-01-28 1991-01-28 不飽和ジカルボン酸イミド系化合物および樹脂の製法 Expired - Lifetime JPH085855B2 (ja)

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CA002059988A CA2059988C (en) 1991-01-28 1992-01-24 Process for preparing compound of unsaturated dicarboxylic acid imides and resin of the same imides
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WO2012128255A1 (ja) 2011-03-24 2012-09-27 株式会社日本触媒 N-フェニルマレイミド化合物およびそれを使用して得られる共重合体組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012128255A1 (ja) 2011-03-24 2012-09-27 株式会社日本触媒 N-フェニルマレイミド化合物およびそれを使用して得られる共重合体組成物
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