JPH04243284A - 転写装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子写真方式の
プリンタ等に装備され、感光体ドラム上のトナー像を用
紙に転写する転写装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種のプリンタでは、記録情報を感光
体ドラム上に露光して静電潜像を形成した後、これにト
ナーを供給して可視像（トナー像）を得、このトナー像
を感光体ドラムに対設される転写装置で用紙に転写した
後、定着して一枚のコピーを得る。

【０００３】ところで転写方法としては、転写チャージ
ャを使用し、コロナ放電を利用して感光体ドラム上のト
ナー像を転写するコロナ転写法と、感光体ドラムに転接
される導電性の転写ローラを使用するローラ転写法とが
一般に行われている。コロナ転写法では、感光体ドラム
に対設して設けた転写チャージャに対し、感光体ドラム
上のトナーと逆極性の高電圧を印加し、感光体ドラムと
転写チャージャの間に用紙を供給する。この時、感光体
ドラムと用紙の間でコロナ放電が起こり、感光体ドラム
上の帯電トナーは、該放電に伴って用紙上に着床する。 またローラ転写法では、コロナ転写法の場合と同様に転
写ローラに対し、感光体ドラム上のトナーと逆極性の高
電圧を印加し、用紙を転写ローラと感光体ドラムの間に
供給する。この時、感光体ドラムと転写ローラの間には
強力な電界が形成され、この電界により感光体ドラム上
の帯電トナーが用紙上に移行する。

【０００４】ここにローラ転写法によれば、上述したよ
うに用紙が転写ローラによって直接感光体ドラムに押し
当てられ、この状態においてトナーの転写が行われるた
め、画像の乱れが起こりにくく、従って得られる画像品
質についてはコロナ転写法に比べてはるかに良好である
。またこの方法によれば、コロナ転写法に比べて転写ロ
ーラの印加電圧を低くすることが可能であり、更に放電
現象を伴わないため、オゾンの発生がなく、しかも転写
に及ぼす周辺の温湿度の影響は少ないといった利点があ
る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながらローラ転
写法は、一般に上述したような利点をもつにもかかわら
ず、コロナ転写法に比べてその使用頻度は低い。その理
由の一つは、画像品質に及ぼす転写ローラの加工精度並
びにその組み付け精度の影響が大きく、従ってコスト高
を招く欠点となるからである。また、ローラ転写法によ
れば、採用する現像法が一成分現像法に限定されるとい
う欠点がある。というのは、二成分系現像法を採用した
場合、キャリア（通常鉄粉が使用されている）が現像器
より感光体ドラムに移行することがあり、結局、キャリ
アが感光体ドラムと転写ローラとの間に入り込むことに
なる。この場合、キャリアを介して局所的に大電流が流
れるため、感光体ドラム上の感光層は破壊されてしまう
のである。このため、ローラ転写法では二成分系現像法
は採用できず、一成分系現像法に限定されるのである。

【０００６】本発明は、かかる欠点を解消するためにな
されたものであり、ローラ転写法の利点を生かし、しか
もローラ転写法に劣らない画像品質を得ることが可能な
転写装置を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、像担持体上の
トナー像を用紙に転写する転写装置において、導電性材
からなり、前記像担持体に対設した位置に設けられた平
板と、前記像担持体上のトナーと逆極性の電位を前記平
板に供給する高圧電源装置とを備え、用紙を前記像担持
体と平板の間を走行させるようにしたことを特徴として
いる。

【０００８】

【作用】上記構成によれば、導電性材からなる平板が像
担持体に対設した位置に設けられ、用紙は像担持体と平
板の間を走行する。この時、平板は高圧電源装置により
、像担持体上のトナーと逆極性の電位を供給される。 ここに、像担持体と平板の間に強力な電界が形成され、
像担持体上のトナーが用紙に転写される。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従って具体
的に説明する。図１は本発明に係る転写装置をプリンタ
に適用した一例を示す側面断面図である。先ず、図面に
従って、その概略構成を説明する。図外のプリントスイ
ッチをオンすると、プリンタ１の中央部に設けられた感
光体ドラム２が矢印Ａで示す方向に回転し、これに伴っ
て帯電器３が感光体ドラム２の表面を帯電する。次に、
ＬＥＤアレイからなる光書き込みユニット４が図外のス
キャナ部から与えられる画像信号に対応して発光し、感
光体ドラム２の表面を露光する。かくして、露光部に静
電潜像が形成される。次いで、図中感光体ドラム２の右
上部に設置される現像器５が静電潜像にトナーを供給し
てトナー像（可視像）を形成する。

【００１０】一方、かかる作像工程に同期して給紙ロー
ラ７が給紙カセット８内に収納された用紙（図示せず）
を繰り出し、レジストローラ９に供給する。レジストロ
ーラ９は用紙を感光体ドラム２の回転と同期をとって転
写装置６に搬送する。転写装置６は感光体ドラム２に対
設して設けられ、感光体ドラム２上に形成されたトナー
像を用紙に転写する。なお、転写装置６については後述
する。トナー像を転写された用紙は、次に定着ローラ１
０の位置に搬送され、ここで定着工程が行われる。定着
工程を終えた用紙は、用紙排出用のペーパガイド１１及
び排出ローラ１２によりＵターン状に搬送され、本体上
部に取り付けられる排紙トレイ１３上に排出される。な
お、図中一点鎖線で用紙のパスラインＰを示してある。

【００１１】次に、図２及び図３に従って、転写装置６
の詳細について説明する。図２は転写装置６を示す側面
断面図である。この転写装置６は、感光体ドラム２に対
設して設けられ、導電性材からなる平板６０と、この平
板６０に高電圧を印加するために接続される高圧電源装
置６１とからなる。平板６０は、導電性材例えば磨き加
工を施した金属平板より形成され、その長手方向長さは
感光体ドラム２の長手方向長さと略同一とし、その短手
方向長さは通常使用される転写チャージャの開口部の短
手方向長さよりも少し長めに形成されている。また、平
板６０の周辺部には感光体ドラム２から離れる方向に曲
げ加工が施され、この曲げ部分を絶縁性材からなる支持
部材６２で支持される。なお、支持部材６２は接地され
、平板６０の周辺は危険防止のため、絶縁性材からなる
カバーを設けておくのが好ましい。

【００１２】一方、平板６０と感光体ドラム２との最短
離隔距離は０．５ｍｍ前後に設定され、この平板６０に
は高圧電源装置６１が接続される。そして、この高圧電
源装置６１は＋６００Ｖ〜＋１０００Ｖ程度の高電圧が
供給可能となっている。更に、用紙Ｄを転写装置６の平
板６０に案内するために、平板６０の上部上流側であっ
て感光体ドラム２に対設してガイドローラ６３（或いは
ペーパガイド）が設けられる。ガイドローラ６３は、湿
度の高い時などにこの部分を通じて感光体ドラム２上の
トナーが一部放電するおそれがあるので、絶縁性材で形
成するか或いは１０ＭΩ程度の抵抗６４を接続すること
が好ましい。

【００１３】上記構成によれば、転写装置６では高圧電
源装置６１により平板６０に＋６００Ｖ〜＋１０００Ｖ
の高電圧が印加される。そして、用紙Ｄはガイドローラ
６３により案内され、一旦感光体ドラム２に接触した後
、感光体ドラム２と、これに対設して設けられた平板６
０との間に形成された狭い空間を矢印Ｘの方向に走行し
てゆく。ここに、平板６０と感光体ドラム２との間に形
成された強力な電界により、感光体ドラム２上のトナー
が用紙Ｄ上に移行される。即ち、感光体ドラム２上のト
ナー像が用紙Ｄに転写される。この場合、平板６０の周
辺部は曲げ加工が施されているので、用紙Ｄの走行に支
障を来すことがない。

【００１４】図３は、プリンタ１における各機器部の設
定電位を示す相対比較図である。図面からも明らかなよ
うに、各機器部の電位は次のように設定されている。感
光体ドラム２の表面の帯電電位（Ｖ０　）＜現像器５の
バイアス電位（Ｖ１　）＜露光電位（光書き込みユニッ
ト４により露光された感光体ドラム２表面の電位）（Ｖ
２　）＜零電位＜転写後の感光体ドラム２の表面電位（
Ｖ３　）＜転写装置６のバイアス電位（Ｖ４　）。そし
て、このような関係状態下において、感光体ドラム２上
のトナー像が用紙Ｄへ転写されることになる。

【００１５】

【発明の効果】以上の本発明によれば、ローラ転写法に
よる場合と同様に、コロナ転写法に比べて転写装置に印
加する電圧を低くできること、転写部におけるオゾンの
発生がないこと、転写にあたって周辺の温湿度の影響を
受けにくいこと等の利点がある。更に、像担持体と用紙
の適度な密着性が保たれているので、ローラ転写法に匹
敵する画像品質が得られる利点がある。

【００１６】また、ローラ転写法の欠点である現像法が
一成分系に制約されることについては、転写ローラを使
用せずに、像担持体に対設して非接触で設けられる平板
を使用するため、二成分系現像法の採用も可能である。 更に、高い画像品質を得るためには、ローラ転写法では
転写ローラの加工精度並びにその組み付け精度が高く要
求されるのに対し、本発明ではさほどの精度を必要とし
ない利点がある。加えて、転写装置の構造が簡単である
ので、製作面で部品点数の削減が可能であり、しかも使
用する平板のコストも安価であるため、転写装置として
の大幅なコストダウンを図ることが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る転写装置をプリンタに適用した一
例を示す側面断面図である。

【図２】転写装置を示す側面断面図である。

【図３】プリンタにおける各機器部の設定電位を示す相
対比較図である。

【符号の説明】

１　　　　プリンタ ２　　　　感光体ドラム ６　　　　転写装置 ６０　　平板 ６１　　高圧電源装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　像担持体上のトナー像を用紙に転写す
   る転写装置において、導電性材からなり、前記像担持体
   に対設した位置に設けられた平板と、前記像担持体上の
   トナーと逆極性の電位を前記平板に供給する高圧電源装
   置とを備え、用紙を前記像担持体と平板の間を走行させ
   るようにしたことを特徴とする転写装置。