JPH04243267A

JPH04243267A - 静電荷像現像用トナー

Info

Publication number: JPH04243267A
Application number: JP3018448A
Authority: JP
Inventors: Takayuki Hoshina; 保科　隆行; Giichi Kaneko; 金子　義一; Yoshihiko Jomon; 城門　吉彦
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1991-01-18
Filing date: 1991-01-18
Publication date: 1992-08-31

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は静電荷像現像用トナーに
関し、詳しくは、電子写真法、静電記録法、静電印刷法
などにおける静電荷像を顕像化せしめ良質の単色ないし
カラー画像が得られる静電荷像現像用トナーに関する。

【０００２】

【従来の技術】電子写真感光体や静電記録体などの上に
形成された静電潜像を現像する手段としては、液体現像
剤を用いる方法（湿式現像法）と、結着樹脂中に染料、
顔料等の着色剤、更には必要に応じて帯電制御剤（極性
制御剤）等を分散させたトナーあるいはこのトナーを固
体キャリアと混合した一成分型ないし二成分型乾式現像
剤を用いる方式（乾式現像法）とが一般に採用されてい
る。そして、これら方式にはそれぞれ長所・短所がある
が、現在では、乾式現像法が多く利用されている。

【０００３】ところで、得られる複写物が高画質、高耐
久性であるためには、前記トナーは■小粒径であること
、■粒度分布が狭いこと、■表面形状が滑らかであるこ
と、及び■帯電制御剤が均一に分散されていること、な
どが要求される。即ち、粒径は解像力、シャープ度、ハ
ーフトーン再現性などに影響し、粒度分布巾が広いと特
定粒径の選択現像が生じ、耐久性に支障をきたす。表面
形状はそれが滑らかでない場合、現像剤撹拌時のストレ
スにより、表面にて部分粉砕が生じて超微粉体が発生し
、それが二成分型現像剤においてはキャリアへの融着、
帯電劣化を引き起こし、一成分型現像剤においてはトナ
ー薄膜化部材への融着が生じ、白スジ発生の原因となる
。また、帯電制御剤のトナーにおける不均一分散は地汚
れを発生させる。

【０００４】従来のトナーの一般的な製造方法（樹脂、
染・顔料、帯電制御剤を溶融混練し、機械式あるいは空
気衝突式の粉砕機にて粉砕、分級を行なう方法）で製造
されたトナーにおいては、特に小粒径で狭粒度分布のも
のを得ようとした場合、生産能力や収率が著しく低下し
、コスト高になるのはもちろん、粒径を小さくする程、
帯電制御剤の分散不均一によるトナー帯電特性不良が発
生する。また、粉砕で得られた粒子の表面形状はかなり
突起物が多く、キャリアあるいはトナー薄膜化部材への
融着が生じ易くなる。更には、本来トナー表面で機能を
発揮する高価な帯電制御剤等がトナー内部にも含有され
ており、高コストになるという欠点もある。

【０００５】そうしたことから、高画質、高耐久性をも
たらすトナー及びその製造方法に関して多くの提案がな
されている。例えば、着色顔料及び帯電制御剤を内部に
含有する核体粒子を懸濁重合法により形成すること（特
公昭５１−１４８９５号、特公昭４７−５１８３０号な
どの公報）が提案されているが、この方法は表面に付着
する分散安定剤、界面活性剤等の除去が困難で帯電劣化
を起し易く、しかも内部含有重量では小粒径且つ狭粒度
分布（１０μｍ以下）のものを安定的に製造することが
困難である。また、顔料及び帯電制御剤を内部に含有す
る核体粒子を噴霧造粒法により形成すること（特公昭５
７−４９４号、特公昭５６−１３９４５号などの公報）
が提案されているが、この方法では粒径制御が非常に困
難で、造粒後に分級処理を必要とするとか、あるいはホ
ットオフセット発生防止に有効な高分子レジンを使用で
きないなどという欠点を有している。

【０００６】そこで、このような点を改善するために、
樹脂粒子に機械的エネルギーによって着色顔料を付与さ
せること（特開昭６３−２３１６６号、特開昭６３−２
０７５号などの公報）も提案されているが、着色顔料が
トナーの定着性を阻害する欠点がある。また、特開昭６
３−２８９５５８号、特開昭６２−２０９５４１号、特
開昭６３−２７８５３号、特開昭６３−２７８５４号、
特開昭（　　）−１０４０６４号、特開昭６３−２４４
０５６号、特開昭６３−２４４０５７号、特開昭６３−
１３８３５８号などの公報には、トナーあるいは着色剤
含有樹脂に帯電制御剤を打ち込み良好な帯電制御を得よ
うとする提案もなされているが、芯粒子が球状でかつ粒
径分布がシャープでなければ、耐久性、解像力が充分と
は言えない。

【０００７】さらに、染料溶液中に樹脂粒子を浸漬して
着色する方法（特開昭５０−４６３３３号、特開平１−
１０３６３１号などの公報）や水性媒体で樹脂を着色す
る方法（特開昭５６−１５４７３８号、特開昭６３−１
０６６６７号、特開昭６４−９０４５４号などの公報）
が提案されているが、これらに記載されている方法によ
って得られた着色粒子は、樹脂粒子の中心部にまで染料
が滲透し染色されており、定着性や耐オフセット性は良
好であるが、着色力の点で不十分である。特に、ここで
使用されている染料は昇華性があるものや耐光性に劣り
、従って、かかる提案された染着法により得られたトナ
ーはカーボンを混練した従来のトナーに較べ信頼性の点
で劣るという欠点があった。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、小粒
径でかつ粒径分布がシャープであり、高画質、高耐久性
・耐光性のある複写物が得られる静電荷像現像用トナー
を提供するものである。本発明の他の目的は、染着性に
すぐれ及び昇華性のない静電荷像現像用トナーを提供す
るものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の静電荷像現像用
トナーは、熱可塑性樹脂を主成分とする粉体粒子をＣ．
Ｉ．ソルベントブルー１４、Ｃ．Ｉ．ソルベントブルー
３５、Ｃ．Ｉ．ソルベントブルー８３、Ｃ．Ｉ．ディス
パーズブルー５６、Ｃ．Ｉ．ディスパーズブルー１５８
、Ｃ．Ｉ．２６１５０、Ｃ．Ｉ．ソルベントオレンジ７
２、Ｃ．Ｉ．１２０５５、Ｃ．Ｉ．ソルベントレッド１
４５、Ｃ．Ｉ．ソルベントレッド１４６、Ｃ．Ｉ．２６
１０５、Ｃ．Ｉ．ディスパーズレッド６０、Ｃ．Ｉ．ソ
ルベントバイオレット１１、Ｃ．Ｉ．ソルベントバイオ
レット３３、Ｃ．Ｉ．ディスパーズバイオレット２６、
Ｃ．Ｉ．ソルベントイエロー９３、Ｃ．Ｉ．ソルベント
イエロー９８、Ｃ．Ｉ．ソルベントイエロー１０５、Ｃ
．Ｉ．ソルベントイエロー１６０及びＣ．Ｉ．１１３８
０から選ばれる着色剤の少なくとも１種により染着して
なることを特徴としている。

【００１０】本発明者らは一成分系及び二成分系現像剤
における静電荷像現像用トナーについて多くの実験並び
に検討を行なってきたが、前記のごとき特定された着色
剤を用いて熱可塑性樹脂粒子を染着せしめることにより
得られたトナーによれば、先にあげた目的が十分達成し
うることを確めた。本発明はそうした知見に基づいてな
されたものである。

【００１１】以下に、本発明をさらに詳細に説明する。先に触れたように、本発明に係るトナーは、基本的には
、熱可塑性樹脂粒子を特定着色剤で染着したものからな
っている。

【００１２】本発明に用いられる熱可塑性樹脂粒子は粉
砕粒子や懸濁重合粒子であってもよいが、粒度分布がシ
ャープで小粒径〔体積平均粒子径（Ｄｖ）と個数平均粒
子径（Ｄｐ）との比（Ｄｖ／Ｄｐ）が１．０〜１．３で
あり、この体積平均粒子径は約７．５μｍ（最大の体積
平均粒子径は約９μｍ）である〕のトナーを得るために
は、シード重合法や分散重合法で得られた重合粒子を使
用する事が好ましい。

【００１３】この様な樹脂粒子を形成するモノマーには
従来公知のものを広く使用することができ、例えば、ス
チレン、パラクロルスチレン、ビニルトルエン、塩化ビ
ニル、臭化ビニル、弗化ビニル、酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル、（メタ）アクリル酸、（メタ）アクリル酸
メチル、（メタ）アクリル酸エチル、（メタ）アクリル
酸プロピル、（メタ）アクリル酸ｎ−ブチル、（メタ）
アクリル酸イソブチル、（メタ）アクリル酸ドデシル、
（メタ）アクリル酸２−エチルヘキシル、（メタ）アク
リル酸ラウリル、（メタ）アクリル酸２−ヒドロキシエ
チル、（メタ）アクリル酸ヒドロキシプロピル、（メタ
）アクリル酸２−クロロエチル、（メタ）アクリロニト
リル、（メタ）アクリルアミド、ビニルメチルエーテル
、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル、
ビニルメチルケトン、Ｎ−ビニルピロリドン、Ｎ−ビニ
ルピリジン、エチレン、プロピレン、ブタジエンなどが
挙げられる。

【００１４】こうした樹脂粒子を本発明に係る着色剤で
染着するには、前記の樹脂粒子を着色剤を溶媒に溶解さ
せた着色溶液中に添加し撹拌した後、濾別すればよい。着色溶液を調製するための溶媒としては、一般の有機溶
剤が使用できるが、メタノール、エタノール、ｎ−プロ
ピルアルコール、ｉｓｏ−プロピルアルコール、ｎ−ブ
チルアルコール、ｉｓｏ−ブルチアルコール、ｔｅｒｔ
−ブチルアルコール等のアルコール系溶媒が好ましい。

【００１５】樹脂粒子と着色剤との割合は、樹脂粒子の
モノマー組成、粒径や着色剤の種類にもよるが、樹脂粒
子に対し着色剤１〜２０重量％好ましくは３〜１０重量
％が適当である。溶剤量は樹脂粒子に対し３〜１０倍量
程度が好ましい。かくして得られた本発明に係るトナー
粒子は、樹脂粒子の表面から中心部にむかって着色剤の
含有量が減少したような格好になっている。

【００１６】更に、このトナー粒子はその表面に帯電制
御剤や離型性物質の被覆層を設けても良い。

【００１７】帯電制御剤としては、ニグロシン、炭素数
２〜１８のアルキル基を含むアジン系染料（特公昭４２
−１６２７号公報）、塩基性染料〔例えば、Ｃ．Ｉ．Ｂ
ａｓｉｃ　　Ｙｅｌｌｏｗ　　２（Ｃ．Ｉ．４１０００
）、Ｃ．Ｉ．Ｂａｓｉｃ　　Ｙｅｌｌｏｗ　　３、Ｃ．
Ｉ．Ｂａｓｉｃ　　Ｒｅｄ　　１（Ｃ．Ｉ．４５１６０
）、Ｃ．Ｉ．Ｂａｓｉｃ　　Ｒｅｄ　　９（Ｃ．Ｉ．４
２５００）、Ｃ．Ｉ．Ｂａｓｉｃ　　Ｖｉｏｌｅｔ　　
１（Ｃ．Ｉ．４２５３５）、Ｃ．Ｉ．Ｂａｓｉｃ　　Ｖ
ｉｏｌｅｔ　　３（Ｃ．Ｉ．４２５５５）、Ｃ．Ｉ．Ｂ
ａｓｉｃ　　Ｖｉｏｌｅｔ　　１０（Ｃ．Ｉ．４５１７
０）、Ｃ．Ｉ．Ｂａｓｉｃ　　Ｖｉｏｌｄｔ　　１４（
Ｃ．Ｉ．４２５１０）、Ｃ．Ｉ．Ｂａｓｉｃ　　Ｂｌｕ
ｅ　　１（Ｃ．Ｉ．４２０２５）、Ｃ．Ｉ．Ｂａｓｉｃ
　　Ｂｌｕｅ　　３（Ｃ．Ｉ．５１００５）、Ｃ．Ｉ．
ＢａｓｉｃＢｌｕｅ５（Ｃ．Ｉ．４２１４０）、Ｃ．Ｉ
．Ｂａｓｉｃ　　Ｂｌｕｅ　　７（Ｃ．Ｉ．４２５９５
）、Ｃ．Ｉ．Ｂａｓｉｃ　　Ｂｌｕｅ　　９（Ｃ．Ｉ．
５２０１５）、Ｃ．Ｉ．Ｂａｓｉｃ　　Ｂｌｕｅ　　２
４（Ｃ．Ｉ．５２０８０）、Ｃ．Ｉ．ＢａｓｉｃＢｌｕ
ｅ　　２５（Ｃ．Ｉ．５２０２５）、Ｃ．Ｉ．Ｂａｓｉ
ｃ　　Ｂｌｕｅ２６（Ｃ．Ｉ．４４０４５）、Ｃ．Ｉ．
Ｂａｓｉｃ　　Ｇｒｅｅｎ　　１（Ｃ．Ｉ．４２０４０
）、Ｃ．Ｉ．Ｂａｓｉｃ　　Ｇｒｅｅｎ　　４（Ｃ．Ｉ
．４２０００）など〕及び、これら塩基性染料のレーキ
顔料（レーキ化剤としては、燐タングステン酸、燐モリ
ブデン酸、燐タングステンモリブデン酸、タンニン酸、
ラウリン酸、没食子酸、フェリシアン化物、フェロシア
ン化物など）、Ｃ．Ｉ．Ｓｏｌｖｅｎｔ　　Ｂｌａｃｋ
　　８（Ｃ．Ｉ．２６１５０）、ハンザイエローＧ（Ｃ
．Ｉ．１１６８０）、Ｃ．Ｉ．Ｍｏｒｄｌａｎｔ　　Ｂ
ｌａｃｋ　　１１、Ｃ．Ｉ．Ｐｉｇｍｅｎｔ　　Ｂｌａ
ｃｋ　　１、ベンゾイルメチル−ヘキサデシルアンモウ
ムクロライド、デシル−トリメチルアルミニウムクロラ
イド、あるいは、ジブチル又はジオクチルなどのジアル
キル錫化合物、ジアルキル錫ボレート化合物、グアニジ
ン誘導体、アミノ基を含有するビニル系ポリマー、アミ
ノ基を含有する縮合系ポリマー等のポリアミン樹脂、特
公昭４１−２０１５８号、特公昭４８−２７５９６号、
特公昭４４−６８９７号及び特公昭４５−２８４７８号
などの公報に記載されているモノアゾ染料の金属錯塩、
特公昭５５−４２７５２号、特公昭５４−４１５０８０
号、特公昭５８−７８８４号及び特公昭５９−７３８５
号などの公報に記載されているサリチル酸、ジアルキル
サリチル酸、ナフトエ酸又はジカルボン酸のＺｎ、Ａｌ
、Ｃｏ、Ｃｒ、Ｆｅ等の金属錯体、スルホン化した銅フ
タロシアニン顔料等が挙げられる。

【００１９】離型性物質としては低分子量ポリエチレン
、低分子量ポリプロピレン、酸化ポリエチレン等の低分
子量ポリオレフィン類、蜜ロウ、カルナバワックス、モ
ンタンワックス等の天然ワックス類、ステアリン酸、パ
ルミチン酸、ミリスチン酸等の高級脂肪酸及び高級脂肪
酸の金属塩、高級脂肪酸アミド類などがある。これらは
１種又は２種以上を用いることができるが、低分子量ポ
リオレフィン、例えばポリプロピレンがの使用が特に好
ましい。

【００２０】このような帯電制御剤、離型性物質などを
染着された樹脂粒子（着色樹脂粒子）に被覆する方法と
しては、一般に公知な手段が採用できる。例えば、染着
された樹脂粒子と帯電制御剤や離型剤とを混合し、この
混合物に機械的エネルギーを与えることにより、粉体粒
子表面に樹脂被覆着色剤を打込み、被覆すればよい。こ
こで機械的エネルギーの与え方は摩砕力を加える方法、
高速回転する羽根によって混合物に衝撃力を加える方法
、高速気流中で粒子どうし又は粒子を衝突板に衝突させ
る方法等がある。具体的な打込み装置としてはメカノフ
ユージョン（ホソカワミクロン社製）、１式ミル（日本
ニューマチック工業社製）で通常の粉砕の場合より粉砕
エアー圧力を下げた装置、ターボミル（ターボ工業社製
）、ハイブリダイザー（奈良機械製作所社製）、コスモ
マイザー（奈良機械製作所社製）、自動乳鉢などが挙げ
られる。

【００２１】ここで、本発明トナーの製造に用いられる
熱可塑性樹脂粒子の製造例の幾つかを説明する。

【００２２】製造例１窒素ガスを用いて反応容器内を窒素置換した。この容器
内にポリアクリル酸１５重量部をメタノール１５０重量
部に溶解したものを収納し、これにアゾビスイソブチル
ニトリル０．８２重量部をスチレンモノマー５２重量部
に溶解した溶液を加え、６０℃で８時間撹拌して重合を
行ない、室温で一昼夜放置した。次いで、デカンテーシ
ョンして上澄液を除いた後、メタノール１００重量部を
加え３０分撹拌してから濾過・乾燥して白色粉末４９重
量部を得た。この白色粉体（熱可塑性樹脂からなる粉体
粒子）の体積平均粒径（Ｄｖ）は７．３６μｍで、個数
平均粒径（Ｄｐ）との比（Ｄｖ／Ｄｐ）は１．０９であ
った。

【００２３】製造例２〜９スチレンモノマーの代りに表１に示した２又は３種のモ
ノマーを用いた以外は製造例１とまったく同様にして白
色の熱可塑性樹脂粒子をつくり、これのＤｖ値及びＤｖ
／Ｄｐ値を求めた。これらをまとめて表１に示す。

【００２４】

【表１】

【００２５】これら白色の熱可塑性樹脂粒子を用い先に
説明したようにして又は下記実施例のようにして静電荷
像現像用トナーを製造する。

【００２６】

【実施例】ここでの部は重量基準である。実施例１〜８及び比較例１〜８着色剤０．５部をメタノール１００部に加熱溶解し、こ
れに製造例１で得られた樹脂粒子１０部を加え加熱還流
下で１時間撹拌し染着を行なった。次いで、室温まで冷
却した後、吸引濾過して着色粉末を得た。ここで使用し
た着色剤及び得られた着色粉末の色相は表２のとおりで
ある。

【００２７】

【表２】

【００２８】これら着色粉末１００部に帯電制御剤とし
てスピロンブラックＴＲＨ（保土谷化学社製）１部を加
えオスターブレンダーで５分間撹拌した後、ハイブリダ
イゼイションＮＨＳ−１（奈良機械製作所社製）により
回転数７００ｒｐｍで５分間処理して、本発明に係る及
び比較の静電荷像現像用トナーをつくった。

【００２９】得られたトナーの評価等をまとめて表３及
び表４に示す。この評価において、昇華性で○とあるの
は付着なし、△は幾分付着がある、×とあるのは多量の
付着があるを意味し、総合評価で○とあるのはトナーを
総合的にみた場合良好であり、×とあるのは不良を意味
している（以下同じ）。また、この測定での手段には下
記のとおりである。（１）粒度分布コールターマルチカイザー（コールターエレクトトニク
ス社製）にて測定した。（２）ガラス転移温度（Ｔｇ）ＴＡＳ（理学電機工業社製）を使用し、ＪＩＳＫ７１２
１に従い、補外ガラス転移開始温度を求めた。（３）色差計ＣＭ−１０００（ミノルタ社製）にて測定した。（４）帯電量鉄粉キャリア１００部と３部との比率で混合した後、通
常のブローオフ法により測定した。（５）昇華性図１に示す装置にて、試料（トナー粒子０．２０ｇ）を
投入し１００℃にて加温しこの状態を１．０時間保った
後、矢印の昇華付着部の状態を目視評価を行なった。（６）耐光性スガ試験機社製フェードメーター（ＦＡ−ＩＩＩ型）で
５時間紫外線を照射した後、色差計ＣＭ−１０００（ミ
ノルタ社製）にてあらかじめ測定しておいたサンプル（
試験前）と、フェードメーター５時間紫外線照射後のも
のとを同様に測定しＬ，ａ，ｂ値の評価を行なった。（７）画像評価リコー複写機ＦＴ−５５１０で行なった。

【００３０】

【表３】

【００３１】

【表４】

【００３２】実施例９〜１６及び比較例９〜１６着色剤
を表５に示したもの及び樹脂粒子を製造例１のものから
製造例３のものに代えた以外は実施例１と同様にして着
色した粉体、更に、トナー及び複写画像を得た。これをまとめて表５、表６、表７に示す。

【００３３】

【表５】

【００３４】

【表６】

【００３５】

【表７】

【００３６】実施例１７Ｃ．Ｉ．ディスパーズバイオレット２６　　０．５部を
メタノール１００部に加熱溶解し、製造例１で得た樹脂
粒子１０部を加え加熱還流下で１時間撹拌し染着を行っ
た。ついで室温まで冷却し吸引濾過して紫色に着色した
粉体を得た。この着色樹脂粒子１０部と３，５−ジター
シャリーブチルサルチル酸亜鉛塩０．１部とをオースタ
ーブレンダーで５分間撹拌した後、ハイブリダイゼイシ
ョンＮＨＳ−０（奈良機械製作所社製）にて回転数１０
０００ｒｐｍで５分間処理して紫色トナーを得た。この
トナーを鉄粉キャリア１００部に対して３部を混合し現
像剤とした。この現像剤を磁気ブラシ現像装置に入れ、
セレン感光体上に通常の電子写真法で形成された静電潜
像を現像し、これを普通紙に転写し熱定着したところ解
像力の優れた紫色の複写画像が得られた。昇華性を調べ
るため、この複写画像の画像面上にポリエステルフィル
ムに密着させ、７０℃に設定した恒温装置に５時間入れ
、ポリエステルフィルム上に昇華する染料を目視で判定
した結果、ポリエステルフィルム上に染料は全く移行し
ていなかった。また、これとは別に複写画像をフェード
メーターで５時間曝露した結果、変色や退色は見られな
かった。

【００３７】実施例１８Ｃ．Ｉ．ディスパーズバイオレット２６　　０．２５部
とＣ．Ｉ．ソルベントブルー６３　　０．５部とＣ．Ｉ
．ソルベントオレンジ６６　　０．２５部とをメタノー
ル１００部に加熱溶解し、製造例８で得た樹脂粒子１０
部を加え、５０℃１時間撹拌して樹脂粒子へ染着を行っ
た。ついで室温まで冷却し、吸引濾過し、乾燥して黒色
に着色した粉体を得た。この粉体を粘着テープの粘着面
へ均一に一層になるように付着させマクベス濃度計で濃
度を測定したところ１．４６であった。また、カーボン
を分散、粉砕した従来のトナー（平均粒径約９μｍ）を
同様にして測定したところ１．１８であり、ほぼ同等の
濃度を示す事がわかった。この着色樹脂粒子１００部と
スピロンブラックＴＲＨ（保土谷化学社製）１部とをオ
スターブレンダーで５分間撹拌した後、ハイブリダイゼ
イションＮＨＳ−１（（株）奈良機械製作所製）にて、
回転数７０００ｒｐｍで５分間処理して、着色樹脂粒子
（トナー）を得た。このトナーを鉄粉キャリア１００部
に対して３部を混合し現像剤とした。この現像剤を実施
例１７と同じ方法で複写し、黒色の鮮明な複写画像が得
られた。この複写画像を実施例１７で行った方法で昇華
性をテストしたところ全く昇華が見られなかった。また
これとは別に複写画像をフェードメーターで５時間曝露
した結果、変色や退色は見られなかった。さらに、この
現像剤を用いて５０，０００枚の繰り返し複写テストを
行った結果、テスト中も安定して良好な画像が得られ、
濃度も１．３〜１．４を維持し、かぶりも認められず、
ライン画像や写真画像も良好に維持した。更にまた、１
５℃、１０％ＲＨの低温低湿下、３０℃、８５％ＲＨの
高温高湿下でも同様な結果が得られた。

【００３８】

【発明の効果】実施例の記載から明らかなように、本発
明の静電荷像現像用トナーの使用によれば、長期にわた
って高品質画像をもった全複写物が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】トナーの昇華性を試験するための図。

【符号の説明】

１　　試料（トナー）２　　オイルバス３　　回転子４　　水道水

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】　　熱可塑性樹脂を主成分とする粉体粒子
をＣ．Ｉ．ソルベントブルー１４、Ｃ．Ｉ．ソルベント
ブルー３５、Ｃ．Ｉ．ソルベントブルー８３、Ｃ．Ｉ．
ディスパーズブルー５６、Ｃ．Ｉ．ディスパーズブルー
１５８、Ｃ．Ｉ．２６１５０、Ｃ．Ｉ．ソルベントオレ
ンジ７２、Ｃ．Ｉ．１２０５５、Ｃ．Ｉ．ソルベントレ
ッド１４５、Ｃ．Ｉ．ソルベントレッド１４６、Ｃ．Ｉ
．２６１０５、Ｃ．Ｉ．ディスパーズレッド６０、Ｃ．
Ｉ．ソルベントバイオレット１１、Ｃ．Ｉ．ソルベント
バイオレット３３、Ｃ．Ｉ．ディスパーズバイオレット
２６、Ｃ．Ｉ．ソルベントイエロー９３、Ｃ．Ｉ．ソル
ベントイエロー９８、Ｃ．Ｉ．ソルベントイエロー１０
５、Ｃ．Ｉ．ソルベントイエロー１６０及びＣ．Ｉ．１
１３８０から選ばれる着色剤の少なくとも１種を用いて
染着してなることを特徴とする静電荷像現像用トナー。