JPH04241712A - 2サイクルエンジンの潤滑装置 - Google Patents
2サイクルエンジンの潤滑装置Info
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- JPH04241712A JPH04241712A JP366091A JP366091A JPH04241712A JP H04241712 A JPH04241712 A JP H04241712A JP 366091 A JP366091 A JP 366091A JP 366091 A JP366091 A JP 366091A JP H04241712 A JPH04241712 A JP H04241712A
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- oil
- piston
- cylinder
- port
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Links
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01M—LUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
- F01M1/00—Pressure lubrication
- F01M1/06—Lubricating systems characterised by the provision therein of crankshafts or connecting rods with lubricant passageways, e.g. bores
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
- F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
- F02B2075/025—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クランク室掃気形の2
サイクルエンジンに係り、特にそのピストンに連なるコ
ネクティングロッドの小端部を潤滑するための装置に関
する。
サイクルエンジンに係り、特にそのピストンに連なるコ
ネクティングロッドの小端部を潤滑するための装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】クランク室を吸入空気の一次圧縮室とし
た2サイクルエンジンでは、クランク室の底部に潤滑に
必要なオイルを蓄えておくことができないので、シリン
ダとピストンとの摺動面やクランク軸のジャーナル部を
始めとする軸受部分に、オイルポンプを通じて直接潤滑
オイルを供給する方法が採られている。また、ピストン
に連なるコネクティングロッドの小端部の潤滑は、クラ
ンク室に供給される混合気中に、ミスト状となったオイ
ルを浮遊させ、このオイル・ミストを小端部回りに付着
させることにより行っている。
た2サイクルエンジンでは、クランク室の底部に潤滑に
必要なオイルを蓄えておくことができないので、シリン
ダとピストンとの摺動面やクランク軸のジャーナル部を
始めとする軸受部分に、オイルポンプを通じて直接潤滑
オイルを供給する方法が採られている。また、ピストン
に連なるコネクティングロッドの小端部の潤滑は、クラ
ンク室に供給される混合気中に、ミスト状となったオイ
ルを浮遊させ、このオイル・ミストを小端部回りに付着
させることにより行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この構成に
よると、強大な爆発圧力を受けるコネクティングロッド
の小端部回りに直接潤滑オイルを供給することができな
いので、この小端部が磨耗したり、焼き付きの原因とな
るといった不具合が生じる。
よると、強大な爆発圧力を受けるコネクティングロッド
の小端部回りに直接潤滑オイルを供給することができな
いので、この小端部が磨耗したり、焼き付きの原因とな
るといった不具合が生じる。
【0004】また、小端部回りの潤滑条件を改善するた
めに、混合気中の潤滑オイルの含有量を多くすると、ク
ランク室掃気形の2サイクルエンジンでは、掃気口から
燃焼室に流入する混合気によって燃焼室内の既燃ガスを
排気口に押し出しているので、排気口と掃気口の両方が
開いている時に、オイル分が排気系に吹き抜けてしまう
。しかも、このオイルは、混合気と共に燃焼室に導かれ
、ここで燃焼した後に排出されるので、その分、排気煙
が多くなったり、排ガス中の有害成分、特にHCの排出
量が増加するといった不具合がある。
めに、混合気中の潤滑オイルの含有量を多くすると、ク
ランク室掃気形の2サイクルエンジンでは、掃気口から
燃焼室に流入する混合気によって燃焼室内の既燃ガスを
排気口に押し出しているので、排気口と掃気口の両方が
開いている時に、オイル分が排気系に吹き抜けてしまう
。しかも、このオイルは、混合気と共に燃焼室に導かれ
、ここで燃焼した後に排出されるので、その分、排気煙
が多くなったり、排ガス中の有害成分、特にHCの排出
量が増加するといった不具合がある。
【0005】本発明は、このような事情にもとづいてな
されたもので、クランク室に吸入される空気中にオイル
を混入させることなく、ピストンのピン孔やコネクティ
ングロッドの小端部回りを直接潤滑することができ、潤
滑の信頼性が向上するとともに、排ガス中の有害成分や
排気煙を減少させることができる2サイクルエンジンの
潤滑装置の提供を目的とする。
されたもので、クランク室に吸入される空気中にオイル
を混入させることなく、ピストンのピン孔やコネクティ
ングロッドの小端部回りを直接潤滑することができ、潤
滑の信頼性が向上するとともに、排ガス中の有害成分や
排気煙を減少させることができる2サイクルエンジンの
潤滑装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明において
は、シリンダに連なるクランク室を吸入空気の一次圧縮
室とした2サイクルエンジンにおいて、上記シリンダの
ピストンとの摺動面に、オイルポンプを通じて潤滑オイ
ルが供給される給油口を設け、上記ピストンには、この
ピストンが下死点又はその付近に達した際に、ピストン
ピンが嵌合するピン孔と上記給油口とを連通させて、潤
滑オイルを上記ピン孔からコネクティングロッドの小端
部に導くオイル通路を設けたことを特徴としている。
は、シリンダに連なるクランク室を吸入空気の一次圧縮
室とした2サイクルエンジンにおいて、上記シリンダの
ピストンとの摺動面に、オイルポンプを通じて潤滑オイ
ルが供給される給油口を設け、上記ピストンには、この
ピストンが下死点又はその付近に達した際に、ピストン
ピンが嵌合するピン孔と上記給油口とを連通させて、潤
滑オイルを上記ピン孔からコネクティングロッドの小端
部に導くオイル通路を設けたことを特徴としている。
【0007】
【作用】この構成によれば、ピストンが下死点もしくは
その付近に達すると、シリンダ側の給油口とピストン側
のオイル通路が連通するので、これら給油口とオイル通
路を介して潤滑オイルを直接ピストンピンやコネクティ
ングロッドの小端部に導くことができる。しかも、シリ
ンダ側の給油口とピストン側のオイル通路とが連通する
時、ピストンは、その移動方向が反転する下死点又はそ
の付近に位置するので、このピストンは一次的に停止す
るか、その移動速度が最も遅くなる状態にある。このた
め、給油口とオイル通路との連通時間を確保することが
でき、充分な量のオイルをピストンのオイル通路に導く
ことができる。したがって、ピストンピンやコネクティ
ングロッドの小端部を確実に潤滑することができ、小端
部の磨耗や焼き付きを防止することができる。
その付近に達すると、シリンダ側の給油口とピストン側
のオイル通路が連通するので、これら給油口とオイル通
路を介して潤滑オイルを直接ピストンピンやコネクティ
ングロッドの小端部に導くことができる。しかも、シリ
ンダ側の給油口とピストン側のオイル通路とが連通する
時、ピストンは、その移動方向が反転する下死点又はそ
の付近に位置するので、このピストンは一次的に停止す
るか、その移動速度が最も遅くなる状態にある。このた
め、給油口とオイル通路との連通時間を確保することが
でき、充分な量のオイルをピストンのオイル通路に導く
ことができる。したがって、ピストンピンやコネクティ
ングロッドの小端部を確実に潤滑することができ、小端
部の磨耗や焼き付きを防止することができる。
【0008】また、ピストンピンやコネクティングロッ
ドの小端部に直接潤滑オイルを供給できるから、混合気
中にオイルを積極的に混入させる必要はなく、その分、
オイル分の吹き抜けを防止して有害成分の排出量を低減
できるとともに、排気煙も少なく抑えることができる。
ドの小端部に直接潤滑オイルを供給できるから、混合気
中にオイルを積極的に混入させる必要はなく、その分、
オイル分の吹き抜けを防止して有害成分の排出量を低減
できるとともに、排気煙も少なく抑えることができる。
【0009】
【実施例】以下本発明を、図1ないし図9に示す第1実
施例にもとづいて説明する。
施例にもとづいて説明する。
【0010】図中符号1で示す車両用の2サイクル三気
筒エンジンは、クランクケース2を備えている。このエ
ンジン1のクランクケース2は、上ケース3aと下ケー
ス3bとに二分割されており、これら両ケース3a,3
bの間には、クランク軸4を収容するクランク室5が形
成されている。
筒エンジンは、クランクケース2を備えている。このエ
ンジン1のクランクケース2は、上ケース3aと下ケー
ス3bとに二分割されており、これら両ケース3a,3
bの間には、クランク軸4を収容するクランク室5が形
成されている。
【0011】上ケース3aの上面には、略直立に近い角
度で起立したシリンダブロック6が一体に形成されてい
る。シリンダブロック6はアルミニウム合金にて構成さ
れ、このシリンダブロック6の内部には、図8に示すよ
うに、三つのスリーブ嵌合孔7がクランク軸4の軸方向
に並んで設けられている。スリーブ嵌合孔7には、円筒
状のスリーブ8が圧入されている。スリーブ8は、アル
ミニウム合金にて構成され、このスリーブ8の内周面に
は、クロームメッキあるいはそれに類するメッキが施さ
れている。そして、スリーブ8は、シリンダブロック6
の内部に三つのシリンダ9を構成しており、これらシリ
ンダ9は、クランクケース2内のクランク室5に連なっ
ている。
度で起立したシリンダブロック6が一体に形成されてい
る。シリンダブロック6はアルミニウム合金にて構成さ
れ、このシリンダブロック6の内部には、図8に示すよ
うに、三つのスリーブ嵌合孔7がクランク軸4の軸方向
に並んで設けられている。スリーブ嵌合孔7には、円筒
状のスリーブ8が圧入されている。スリーブ8は、アル
ミニウム合金にて構成され、このスリーブ8の内周面に
は、クロームメッキあるいはそれに類するメッキが施さ
れている。そして、スリーブ8は、シリンダブロック6
の内部に三つのシリンダ9を構成しており、これらシリ
ンダ9は、クランクケース2内のクランク室5に連なっ
ている。
【0012】クランク室5内のクランク軸4は、シリン
ダ9の数に対応した三つのクランクピン11と、このク
ランクピン11の両端に連なるクランクウエブ12と、
このクランクウエブ12に連なるジャーナル部13を備
えている。このクランク軸4を収容するクランク室5は
、隔壁14によってシリンダ9毎に仕切られており、こ
の隔壁14とクランクケース2にクランク軸4のジャー
ナル部13が軸受15を介して支持されている。軸受1
5の内面には、隣接するクランク室5の間の気密を保つ
シール材16が設けられており、このシール部材16が
ジャーナル部13の外周面に接している。また、クラン
ク軸4の一端のジャーナル部13は、他の軸受17を介
してクランクケース2に支持されている。クランク軸4
の両端部は、クランクケース2を貫通して外方に導出さ
れており、一方の導出端に交流発電機等のエンジン補機
を駆動するプーリ18が取り付けられているとともに、
他方の導出端には、フライホイール19が取り付けられ
ている。
ダ9の数に対応した三つのクランクピン11と、このク
ランクピン11の両端に連なるクランクウエブ12と、
このクランクウエブ12に連なるジャーナル部13を備
えている。このクランク軸4を収容するクランク室5は
、隔壁14によってシリンダ9毎に仕切られており、こ
の隔壁14とクランクケース2にクランク軸4のジャー
ナル部13が軸受15を介して支持されている。軸受1
5の内面には、隣接するクランク室5の間の気密を保つ
シール材16が設けられており、このシール部材16が
ジャーナル部13の外周面に接している。また、クラン
ク軸4の一端のジャーナル部13は、他の軸受17を介
してクランクケース2に支持されている。クランク軸4
の両端部は、クランクケース2を貫通して外方に導出さ
れており、一方の導出端に交流発電機等のエンジン補機
を駆動するプーリ18が取り付けられているとともに、
他方の導出端には、フライホイール19が取り付けられ
ている。
【0013】シリンダ9内には、ピストン20が収容さ
れている。ピストン20は、シリンダ9の内面に摺接す
るスカート部21を備えている。スカート部21の内面
には、ピストン20の径方向に対向し合う一対のボス部
22が形成されている。ボス部22は、ピストンピン2
3が通るピン孔24を備えており、これらボス部22の
間にコネクティングロッド25の小端部26が介装され
ている。そして、ピストンピン23は、軸受27を介し
て小端部26を回転自在に貫通しており、上記ピストン
20と小端部26とを連結している。コネクティングロ
ッド25の大端部30は、上記クランク軸4のクランク
ピン11に軸受31を介して支持されており、このコネ
クティングロッド25により、ピストン20の往復運動
が回転運動に変換されてクランク軸4に伝達される。
れている。ピストン20は、シリンダ9の内面に摺接す
るスカート部21を備えている。スカート部21の内面
には、ピストン20の径方向に対向し合う一対のボス部
22が形成されている。ボス部22は、ピストンピン2
3が通るピン孔24を備えており、これらボス部22の
間にコネクティングロッド25の小端部26が介装され
ている。そして、ピストンピン23は、軸受27を介し
て小端部26を回転自在に貫通しており、上記ピストン
20と小端部26とを連結している。コネクティングロ
ッド25の大端部30は、上記クランク軸4のクランク
ピン11に軸受31を介して支持されており、このコネ
クティングロッド25により、ピストン20の往復運動
が回転運動に変換されてクランク軸4に伝達される。
【0014】なお、図4に示すように、ピストンピン2
3とピン孔24との間には、潤滑オイルを蓄えておくた
めのオイル溜り32が部分的に形成されている。
3とピン孔24との間には、潤滑オイルを蓄えておくた
めのオイル溜り32が部分的に形成されている。
【0015】シリンダ9の内面には、図8に示すように
、ピストン20によって開閉される三つの掃気口34a
,34b,34cが開口されている。これら掃気口34
a,34b,34cは、シリンダ9の同一周上に位置さ
れており、そのうちの二つ34a,34bがシリンダ9
の径方向に対向して配置されているとともに、残りの一
つ34cが、上記対向し合う掃気口34a,34bの間
に配置されている。そして、各掃気口34a,34b,
34cは、シリンダブロック6内の掃気通路35を介し
てクランク室5に連なっている。
、ピストン20によって開閉される三つの掃気口34a
,34b,34cが開口されている。これら掃気口34
a,34b,34cは、シリンダ9の同一周上に位置さ
れており、そのうちの二つ34a,34bがシリンダ9
の径方向に対向して配置されているとともに、残りの一
つ34cが、上記対向し合う掃気口34a,34bの間
に配置されている。そして、各掃気口34a,34b,
34cは、シリンダブロック6内の掃気通路35を介し
てクランク室5に連なっている。
【0016】シリンダ9の内面には、ピストン20によ
って開閉される排気口36が開口されている。排気口3
6は、上記中間の掃気口34cに対し、シリンダ9のボ
ア中心X1 を挾んだ反対側に配置されており、この
排気口36は、シリンダブロック6内の排気通路37に
連なっている。そして、本実施例の排気口36は、図2
および図8に示すように、この排気口36と中間の掃気
口34cとの間を、シリンダ9のボア中心X1 を通
る線Yで結んだ場合に、この線Yがクランク軸4の軸線
Cと直交する線Z上に位置することなく、この線Zに対
し角度θを存して交わる方向に傾けて開口されている。 このため、排気通路37は、エンジン1を平面的に見た
場合に、円弧状に彎曲した状態でシリンダブロック6の
側方に導出されており、その外方への開口端が上記クラ
ンク軸4の軸線Cと平行をなすように一列に並んでいる
。
って開閉される排気口36が開口されている。排気口3
6は、上記中間の掃気口34cに対し、シリンダ9のボ
ア中心X1 を挾んだ反対側に配置されており、この
排気口36は、シリンダブロック6内の排気通路37に
連なっている。そして、本実施例の排気口36は、図2
および図8に示すように、この排気口36と中間の掃気
口34cとの間を、シリンダ9のボア中心X1 を通
る線Yで結んだ場合に、この線Yがクランク軸4の軸線
Cと直交する線Z上に位置することなく、この線Zに対
し角度θを存して交わる方向に傾けて開口されている。 このため、排気通路37は、エンジン1を平面的に見た
場合に、円弧状に彎曲した状態でシリンダブロック6の
側方に導出されており、その外方への開口端が上記クラ
ンク軸4の軸線Cと平行をなすように一列に並んでいる
。
【0017】また、クランクケース2の側面には、三つ
の吸気口38がクランク軸4の軸方向に並べて設けられ
ている。吸気口38の下流端は、クランク室5に直接連
なっており、このクランク室5が吸入空気を圧縮するた
めの一次圧縮室となっている。クランクケース2の吸気
口38には、吸気マニホールド39が接続されている。 吸気マニホールド39は、吸気口38に連なる三本の吸
気管40を備えている。吸気管40の上流端は互いに合
流されており、この合流部41には、図示しないスロッ
トル弁を収容したスロットルボデー42が接続されてい
る。
の吸気口38がクランク軸4の軸方向に並べて設けられ
ている。吸気口38の下流端は、クランク室5に直接連
なっており、このクランク室5が吸入空気を圧縮するた
めの一次圧縮室となっている。クランクケース2の吸気
口38には、吸気マニホールド39が接続されている。 吸気マニホールド39は、吸気口38に連なる三本の吸
気管40を備えている。吸気管40の上流端は互いに合
流されており、この合流部41には、図示しないスロッ
トル弁を収容したスロットルボデー42が接続されてい
る。
【0018】なお、吸気口38には、吸気管40からク
ランク室5に向かう吸入空気の流れのみを許容するリー
ドバルブ43が設けられている。
ランク室5に向かう吸入空気の流れのみを許容するリー
ドバルブ43が設けられている。
【0019】上記シリンダブロック6の上面には、シリ
ンダヘッド45が取り付けられている。シリンダヘッド
45のシリンダ9との合面には、ウエッジ形の燃焼室4
6が形成されており、このシリンダヘッド45には、燃
料を圧縮空気と共に燃焼室46に噴射する燃料噴射装置
47と、図示しない点火プラグが取り付けられている。 また、燃焼室46やシリンダ9の周囲は、エンジン冷却
水が流通するウォータジャケット48により覆われてい
る。ウォータジャケット48の一部は、排気通路37の
上方において、排気口36の開口上縁に対向する位置ま
で張り出しており、この張り出し部48aの一部が、隣
り合うシリンダ9に近接している。
ンダヘッド45が取り付けられている。シリンダヘッド
45のシリンダ9との合面には、ウエッジ形の燃焼室4
6が形成されており、このシリンダヘッド45には、燃
料を圧縮空気と共に燃焼室46に噴射する燃料噴射装置
47と、図示しない点火プラグが取り付けられている。 また、燃焼室46やシリンダ9の周囲は、エンジン冷却
水が流通するウォータジャケット48により覆われてい
る。ウォータジャケット48の一部は、排気通路37の
上方において、排気口36の開口上縁に対向する位置ま
で張り出しており、この張り出し部48aの一部が、隣
り合うシリンダ9に近接している。
【0020】図8に示すように、各シリンダ9の排気通
路37の上面には、排気口36の開口高さを変えること
で、排気タイミングを変更する排気バルブ50が設けら
れている。排気バルブ50は概略鼓形状をなしており、
この排気バルブ50の外周面の一部には、排気口36の
開口上縁の開口形状に合致する切り欠き部51が設けら
れている。そして、本実施例の排気バルブ50は、排気
口36とウォータジャケット48の張り出し部48aと
の間に入り込んでいるため、その軸方向に沿う一端が小
径に形成されており、この小径部52と反対側の大径部
53の端面には、軸部54,55が同軸状に突設されて
いる。小径部52側の軸部54は、軸受56を介してシ
リンダブロック6に支持されており、この軸部54は、
隣接するシリンダ9で挾まれた狭い部分に入り込んでい
る。大径部53側の軸部55は、シリンダブロック6に
組み込んだホルダ57に軸受58を介して支持されてお
り、この軸部55の先端は、シリンダブロック6の外方
に導出されている。この軸部55の導出端には、プーリ
59が取り付けられており、このプーリ59を図示しな
いサーボモータで駆動することにより、排気バルブ50
がエンジン回転数に応じて正逆方向に回転されるように
なっている。そして、排気バルブ50の小径部52側の
軸部54は、その軸長および径共に大径部53側の軸部
55よりも小さく形成されている。
路37の上面には、排気口36の開口高さを変えること
で、排気タイミングを変更する排気バルブ50が設けら
れている。排気バルブ50は概略鼓形状をなしており、
この排気バルブ50の外周面の一部には、排気口36の
開口上縁の開口形状に合致する切り欠き部51が設けら
れている。そして、本実施例の排気バルブ50は、排気
口36とウォータジャケット48の張り出し部48aと
の間に入り込んでいるため、その軸方向に沿う一端が小
径に形成されており、この小径部52と反対側の大径部
53の端面には、軸部54,55が同軸状に突設されて
いる。小径部52側の軸部54は、軸受56を介してシ
リンダブロック6に支持されており、この軸部54は、
隣接するシリンダ9で挾まれた狭い部分に入り込んでい
る。大径部53側の軸部55は、シリンダブロック6に
組み込んだホルダ57に軸受58を介して支持されてお
り、この軸部55の先端は、シリンダブロック6の外方
に導出されている。この軸部55の導出端には、プーリ
59が取り付けられており、このプーリ59を図示しな
いサーボモータで駆動することにより、排気バルブ50
がエンジン回転数に応じて正逆方向に回転されるように
なっている。そして、排気バルブ50の小径部52側の
軸部54は、その軸長および径共に大径部53側の軸部
55よりも小さく形成されている。
【0021】また、ピストン20のスカート部21は、
ピストン20が上死点に達した時に、排気口36を塞ぐ
長さを確保する必要があるので、このスカート部21が
長くなり、ピストン20が下死点に達した時にクランク
軸4のクランクウエブ12と干渉する虞がある。しかる
に、本実施例のエンジン1では、図1に示すように、ク
ランクウエブ12のクランクピン11とは反対側の外周
面に、スカート部21との干渉を避けるように斜めに削
られた逃げ部60が形成されているとともに、スカート
部21の下縁部にもクランクウエブ12を避けるように
削られた逃げ部61が形成されている。このため、ピス
トン20が下死点に達した際には、スカート部21の内
側にクランクウエブ12のクランクピン11とは反対側
の外周面の一部が入り込むようになっており、スカート
部21の長さを確保しつつ、エンジン1の全高を低く抑
えるための対策がなされている。
ピストン20が上死点に達した時に、排気口36を塞ぐ
長さを確保する必要があるので、このスカート部21が
長くなり、ピストン20が下死点に達した時にクランク
軸4のクランクウエブ12と干渉する虞がある。しかる
に、本実施例のエンジン1では、図1に示すように、ク
ランクウエブ12のクランクピン11とは反対側の外周
面に、スカート部21との干渉を避けるように斜めに削
られた逃げ部60が形成されているとともに、スカート
部21の下縁部にもクランクウエブ12を避けるように
削られた逃げ部61が形成されている。このため、ピス
トン20が下死点に達した際には、スカート部21の内
側にクランクウエブ12のクランクピン11とは反対側
の外周面の一部が入り込むようになっており、スカート
部21の長さを確保しつつ、エンジン1の全高を低く抑
えるための対策がなされている。
【0022】ところで、このようなエンジン1は、図7
に示すように、ステッピングモータ65によって駆動さ
れる分配形のオイルポンプ66と、電磁ポンプ67を備
えている。これら二つのポンプ66,67の吸入口66
a,67aは、潤滑オイルを貯えるオイルタンク68に
接続されており、電磁ポンプ67の吐出口67bは、オ
イル配管69を介して上記クランク軸4の一端のジャー
ナル部13に連なっている。また、オイルポンプ66は
、間欠的に潤滑オイルを吐出する六つの吐出口66bを
備えている。これら吐出口66bは、六本のオイル配管
70a〜70fを介してエンジン1のシリンダ9やクラ
ンク軸4のジャーナル部13に連なっており、これらシ
リンダ9やジャーナル部13を潤滑するようになってい
る。
に示すように、ステッピングモータ65によって駆動さ
れる分配形のオイルポンプ66と、電磁ポンプ67を備
えている。これら二つのポンプ66,67の吸入口66
a,67aは、潤滑オイルを貯えるオイルタンク68に
接続されており、電磁ポンプ67の吐出口67bは、オ
イル配管69を介して上記クランク軸4の一端のジャー
ナル部13に連なっている。また、オイルポンプ66は
、間欠的に潤滑オイルを吐出する六つの吐出口66bを
備えている。これら吐出口66bは、六本のオイル配管
70a〜70fを介してエンジン1のシリンダ9やクラ
ンク軸4のジャーナル部13に連なっており、これらシ
リンダ9やジャーナル部13を潤滑するようになってい
る。
【0023】この潤滑経路について説明すると、図1に
示すように、クランクケース2には、三本のオイル配管
70a,70b,70cが連なるオイル供給路71が形
成されている。オイル供給路71は、隔壁14内の分配
通路72を介して軸受15とジャーナル部13との間に
開口されており、この軸受15とジャーナル部13との
間に潤滑オイルを供給するようになっている。そして、
この軸受15とシール材16の端面は、クランク室5内
の一方のクランクウエブ12の側面に接しており、この
クランクウエブ12の側面には、軸受15の端面が臨む
リング状に凹んだオイル受け部73が形成されている。 クランクウエブ12には、クランクピン11の内部を貫
通するオイル導入路74が形成されている。オイル導入
路74の一端は、上記オイル受け部73に開口されてお
り、このオイル導入路74は、吐出路75を介してクラ
ンクピン11の外周面に開口されている。
示すように、クランクケース2には、三本のオイル配管
70a,70b,70cが連なるオイル供給路71が形
成されている。オイル供給路71は、隔壁14内の分配
通路72を介して軸受15とジャーナル部13との間に
開口されており、この軸受15とジャーナル部13との
間に潤滑オイルを供給するようになっている。そして、
この軸受15とシール材16の端面は、クランク室5内
の一方のクランクウエブ12の側面に接しており、この
クランクウエブ12の側面には、軸受15の端面が臨む
リング状に凹んだオイル受け部73が形成されている。 クランクウエブ12には、クランクピン11の内部を貫
通するオイル導入路74が形成されている。オイル導入
路74の一端は、上記オイル受け部73に開口されてお
り、このオイル導入路74は、吐出路75を介してクラ
ンクピン11の外周面に開口されている。
【0024】したがって、軸受15とジャーナル部13
を潤滑したオイルの一部は、オイル受け部73を介して
オイル導入路74に流れ込むとともに、ここから吐出路
75を通じてクランクピン11と軸受31との間に導か
れ、コネクティングロッド25の大端部30を直接潤滑
するようになっている。
を潤滑したオイルの一部は、オイル受け部73を介して
オイル導入路74に流れ込むとともに、ここから吐出路
75を通じてクランクピン11と軸受31との間に導か
れ、コネクティングロッド25の大端部30を直接潤滑
するようになっている。
【0025】一方、シリンダ9を構成するスリーブ8の
外周面には、図2や図5に示すように、周方向に連続す
る溝80が形成されている。溝80は、スリーブ嵌合孔
7との間でオイル流通路81を構成しており、このオイ
ル流通路81は、ウォータジャケット48を始めとして
、掃気口34a,34b,34cや排気口36を外れた
位置に設けられている。シリンダブロック6には、オイ
ル流通路81に連なるオイル供給口82が設けられてお
り、このオイル供給口82にジョイント83を介して残
りの三本のオイル配管70d,70e,70fが接続さ
れている。
外周面には、図2や図5に示すように、周方向に連続す
る溝80が形成されている。溝80は、スリーブ嵌合孔
7との間でオイル流通路81を構成しており、このオイ
ル流通路81は、ウォータジャケット48を始めとして
、掃気口34a,34b,34cや排気口36を外れた
位置に設けられている。シリンダブロック6には、オイ
ル流通路81に連なるオイル供給口82が設けられてお
り、このオイル供給口82にジョイント83を介して残
りの三本のオイル配管70d,70e,70fが接続さ
れている。
【0026】また、ピストン20が摺接するスリーブ8
の内周面には、周方向に間隔を存して四つの給油口84
が開口されている。給油口84は、図1に示すように、
ピストン20が下死点又はその付近に達した際に、この
ピストン20のスカート部21の上部で閉塞される位置
に設けられている。これら給油口84は上記オイル流通
路81に連なっており、そのうちの二つは、図2に示す
ように、ピストン20のボス部22に対応した位置に設
けられている。このため、オイル配管70d,70e,
70fを通じてオイル流通路81に導かれた潤滑オイル
は、上記給油口84から滲み出るようにしてスリーブ8
の内面に供給され、ピストン20とシリンダ9との摺動
面を直接潤滑するようになっている。
の内周面には、周方向に間隔を存して四つの給油口84
が開口されている。給油口84は、図1に示すように、
ピストン20が下死点又はその付近に達した際に、この
ピストン20のスカート部21の上部で閉塞される位置
に設けられている。これら給油口84は上記オイル流通
路81に連なっており、そのうちの二つは、図2に示す
ように、ピストン20のボス部22に対応した位置に設
けられている。このため、オイル配管70d,70e,
70fを通じてオイル流通路81に導かれた潤滑オイル
は、上記給油口84から滲み出るようにしてスリーブ8
の内面に供給され、ピストン20とシリンダ9との摺動
面を直接潤滑するようになっている。
【0027】図1ないし図3に示すように、ピストン2
0のボス部22には、一対のオイル通路86が設けられ
ている。オイル通路86の一端は、ピストン20のシリ
ンダ9との摺動面に開口されており、このオイル通路8
6の一端開口86aは、ピン孔24とピストンリング8
7との間に位置されている。オイル通路86の他端は、
ピン孔24の内面に開口されており、本実施例の場合、
オイル通路86の他端開口86bは、オイル溜り32に
対応する位置に設けられている。そして、オイル通路8
6は、一端から他端に向って下向きに傾斜されており、
このオイル通路86のスカート部21に開口する一端開
口86aは、ピストン20が下死点もしくはその付近に
位置した時に、上記給油口84と合致するようになって
いる。このため、オイル通路86と給油口84とが合致
すると、給油口84に供給された潤滑オイルがオイル通
路86を通じてピン孔24に導かれ、このピン孔24と
ピストンピン23との間からコネクティングロッド25
の小端部26回りに噴出するようになっている。
0のボス部22には、一対のオイル通路86が設けられ
ている。オイル通路86の一端は、ピストン20のシリ
ンダ9との摺動面に開口されており、このオイル通路8
6の一端開口86aは、ピン孔24とピストンリング8
7との間に位置されている。オイル通路86の他端は、
ピン孔24の内面に開口されており、本実施例の場合、
オイル通路86の他端開口86bは、オイル溜り32に
対応する位置に設けられている。そして、オイル通路8
6は、一端から他端に向って下向きに傾斜されており、
このオイル通路86のスカート部21に開口する一端開
口86aは、ピストン20が下死点もしくはその付近に
位置した時に、上記給油口84と合致するようになって
いる。このため、オイル通路86と給油口84とが合致
すると、給油口84に供給された潤滑オイルがオイル通
路86を通じてピン孔24に導かれ、このピン孔24と
ピストンピン23との間からコネクティングロッド25
の小端部26回りに噴出するようになっている。
【0028】また、図7に示すように、クランク室5の
底部には、クランク軸4のジャーナル部13やコネクテ
ィングロッド25の大端部30およびピストン20とシ
リンダ9との摺動面を潤滑した後、クランク室5の底部
に滴下したオイルを回収するためのオイル戻し管88が
接続されている。オイル戻し管88は、逆止弁89を介
してオイルタンク68に連なっており、この逆止弁89
とオイルタンク68との間には、オイルフィルタ90が
設けられている。
底部には、クランク軸4のジャーナル部13やコネクテ
ィングロッド25の大端部30およびピストン20とシ
リンダ9との摺動面を潤滑した後、クランク室5の底部
に滴下したオイルを回収するためのオイル戻し管88が
接続されている。オイル戻し管88は、逆止弁89を介
してオイルタンク68に連なっており、この逆止弁89
とオイルタンク68との間には、オイルフィルタ90が
設けられている。
【0029】なお、図中符号91は、エンジン振動を打
ち消すためのバランサ軸であり、このバランサ軸91は
、クランク軸4との間に掛け渡したタイミングベルト9
2により回転駆動される。
ち消すためのバランサ軸であり、このバランサ軸91は
、クランク軸4との間に掛け渡したタイミングベルト9
2により回転駆動される。
【0030】次に、上記構成の作用について説明する。
【0031】エンジン運転中、オイルポンプ66の吐出
口66bから間欠的に吐出される潤滑オイルは、オイル
配管70a〜70fを介してクランク軸4のジャーナル
部13と、シリンダ9に導かれる。シリンダ9に導かれ
る潤滑オイルは、まず、オイル供給口82を通じてシリ
ンダ9の外側のオイル流通路81に導かれる。そして、
オイル流通路81内の潤滑オイルは、ピストン20が上
死点付近にまで上昇して給油口84が開かれた際に、こ
の給油口84から滲み出るようにしてスリーブ8の内面
に供給され、ピストン20とシリンダ9との摺動面を直
接潤滑する。
口66bから間欠的に吐出される潤滑オイルは、オイル
配管70a〜70fを介してクランク軸4のジャーナル
部13と、シリンダ9に導かれる。シリンダ9に導かれ
る潤滑オイルは、まず、オイル供給口82を通じてシリ
ンダ9の外側のオイル流通路81に導かれる。そして、
オイル流通路81内の潤滑オイルは、ピストン20が上
死点付近にまで上昇して給油口84が開かれた際に、こ
の給油口84から滲み出るようにしてスリーブ8の内面
に供給され、ピストン20とシリンダ9との摺動面を直
接潤滑する。
【0032】ピストン20が下死点もしくはその付近に
まで達すると、このピストン20のスカート部21の開
口するオイル通路86の一端開口86aが、給油口84
と合致する。このため、給油口84がオイル通路86を
介してピストン20のピン孔24に連なり、潤滑オイル
がピン孔24に向けて供給される。ピン孔24に供給さ
れた潤滑オイルは、ピン孔24とピストンピン23との
間のオイル溜り32からコネクティングロッド25の小
端部26に向けて噴出し、この小端部26の軸受27と
ピストンピン23との嵌合部分を直接潤滑する。
まで達すると、このピストン20のスカート部21の開
口するオイル通路86の一端開口86aが、給油口84
と合致する。このため、給油口84がオイル通路86を
介してピストン20のピン孔24に連なり、潤滑オイル
がピン孔24に向けて供給される。ピン孔24に供給さ
れた潤滑オイルは、ピン孔24とピストンピン23との
間のオイル溜り32からコネクティングロッド25の小
端部26に向けて噴出し、この小端部26の軸受27と
ピストンピン23との嵌合部分を直接潤滑する。
【0033】したがって、このような本発明の第1実施
例によれば、クランク軸4が一回転する毎に、給油口8
4とオイル通路86とが連通するので、シリンダ9側か
らコネクティングロッド25の小端部26に潤滑オイル
を直接導くことができる。しかも、給油口84とオイル
通路86とが連通した時、ピストン20はその移動方向
が反転する下死点もしくはその付近に位置されているの
で、このピストン20は一時的に停止するか、その移動
速度が最も遅くなる状態にある。このため、給油口84
とオイル通路86とが連通している時間が長くなり、充
分な量の潤滑オイルをピン孔24からコネクティングロ
ッド25の小端部26に導くことができる。
例によれば、クランク軸4が一回転する毎に、給油口8
4とオイル通路86とが連通するので、シリンダ9側か
らコネクティングロッド25の小端部26に潤滑オイル
を直接導くことができる。しかも、給油口84とオイル
通路86とが連通した時、ピストン20はその移動方向
が反転する下死点もしくはその付近に位置されているの
で、このピストン20は一時的に停止するか、その移動
速度が最も遅くなる状態にある。このため、給油口84
とオイル通路86とが連通している時間が長くなり、充
分な量の潤滑オイルをピン孔24からコネクティングロ
ッド25の小端部26に導くことができる。
【0034】このことから、ピストンピン23やコネク
ティングロッド25の小端部26を確実に潤滑すること
ができ、この小端部26の磨耗や焼き付きを未然に防止
することができる。
ティングロッド25の小端部26を確実に潤滑すること
ができ、この小端部26の磨耗や焼き付きを未然に防止
することができる。
【0035】また、シリンダ9側からピストンピン23
やコネクティングロッド25の小端部26に直接潤滑オ
イルを供給できるので、従来のようにクランク室5に吸
入される吸入空気中に積極的にオイル・ミストを混入さ
せる必要はない。このため、吸入空気中に含まれるオイ
ル分が格段に少なくなり、その分、掃気によるオイル分
の吹き抜けを防止して、HC等の有害成分の排出量を低
減できるとともに、排気煙も少なく抑えることができる
。
やコネクティングロッド25の小端部26に直接潤滑オ
イルを供給できるので、従来のようにクランク室5に吸
入される吸入空気中に積極的にオイル・ミストを混入さ
せる必要はない。このため、吸入空気中に含まれるオイ
ル分が格段に少なくなり、その分、掃気によるオイル分
の吹き抜けを防止して、HC等の有害成分の排出量を低
減できるとともに、排気煙も少なく抑えることができる
。
【0036】さらに、シリンダ9の内面に開口する給油
口84は、ピストン20が下死点に達した時でも、この
ピストン20のスカート部21と対向しているので、こ
の給油口84が燃焼室46側に直接露出することはない
。このため、給油口84が高温高圧な燃焼ガスにさらさ
れずに済むから、給油口84やオイル流通路81内の潤
滑オイルが炭化することもなく、これら給油口84やオ
イル流通路81の目詰まりを防止できるといった利点も
ある。
口84は、ピストン20が下死点に達した時でも、この
ピストン20のスカート部21と対向しているので、こ
の給油口84が燃焼室46側に直接露出することはない
。このため、給油口84が高温高圧な燃焼ガスにさらさ
れずに済むから、給油口84やオイル流通路81内の潤
滑オイルが炭化することもなく、これら給油口84やオ
イル流通路81の目詰まりを防止できるといった利点も
ある。
【0037】なお、本発明は、上記第1実施例に特定さ
れるものではなく、図10および図11に本発明の第2
実施例を示す。この第2実施例において上記第1実施例
と相違する点は、コネクティングロッド25の小端部2
6と大端部30とを結ぶロッド部100に、小端部26
と大端部30の軸受27,31の間を接続するオイル孔
101が形成されているとともに、オイル通路86の他
端開口86bがピン孔24の上面に開口されている点に
あり、それ以外の構成は上記第1実施例と同様である。
れるものではなく、図10および図11に本発明の第2
実施例を示す。この第2実施例において上記第1実施例
と相違する点は、コネクティングロッド25の小端部2
6と大端部30とを結ぶロッド部100に、小端部26
と大端部30の軸受27,31の間を接続するオイル孔
101が形成されているとともに、オイル通路86の他
端開口86bがピン孔24の上面に開口されている点に
あり、それ以外の構成は上記第1実施例と同様である。
【0038】この第2実施例の構成によると、コネクテ
ィングロッド25の大端部30を潤滑したオイルの一部
が、オイル孔101を通じて小端部26の軸受27にも
導かれるので、小端部26にはクランク軸4とシリンダ
9の双方から潤滑オイルが供給されることになり、この
小端部26の潤滑条件をより改善することができる。
ィングロッド25の大端部30を潤滑したオイルの一部
が、オイル孔101を通じて小端部26の軸受27にも
導かれるので、小端部26にはクランク軸4とシリンダ
9の双方から潤滑オイルが供給されることになり、この
小端部26の潤滑条件をより改善することができる。
【0039】また、上記実施例では、クランク室で吸入
空気のみを圧縮し、燃料は圧縮空気と共に直接燃焼室に
噴射するようにしたが、本発明はこれに限らず、例えば
吸気管に気化器または燃料噴射弁を設け、混合気をクラ
ンク室に吸入するようにしても良い。
空気のみを圧縮し、燃料は圧縮空気と共に直接燃焼室に
噴射するようにしたが、本発明はこれに限らず、例えば
吸気管に気化器または燃料噴射弁を設け、混合気をクラ
ンク室に吸入するようにしても良い。
【0040】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、充分な量
の潤滑オイルをピストンピンやコネクティングロッドの
小端部回りに直接供給することができ、この小端部回り
の潤滑条件を改善して、小端部の磨耗や焼き付きを確実
に防止することができる。
の潤滑オイルをピストンピンやコネクティングロッドの
小端部回りに直接供給することができ、この小端部回り
の潤滑条件を改善して、小端部の磨耗や焼き付きを確実
に防止することができる。
【0041】しかも、クランク室に吸入される吸入空気
中に積極的にオイル・ミストを混入させる必要もなくな
るから、その分、掃気によるオイル分の吹き抜けを防止
してHC等の有害成分の排出量を低減できるとともに、
排気煙も少なく抑えることができる。
中に積極的にオイル・ミストを混入させる必要もなくな
るから、その分、掃気によるオイル分の吹き抜けを防止
してHC等の有害成分の排出量を低減できるとともに、
排気煙も少なく抑えることができる。
【図1】本発明の第1実施例の2サイクルエンジンを、
ピストンピンを省略して示す断面図。
ピストンピンを省略して示す断面図。
【図2】シリンダ側の給油口とピストン側のオイル通路
の位置関係を示す断面図。
の位置関係を示す断面図。
【図3】ピストンの断面図。
【図4】ピストンのピン孔回りを拡大した断面図。
【図5】図1のA部を拡大した断面図。
【図6】シリンダのオイル流通路の断面図。
【図7】2サイクルエンジンに対する潤滑オイルの供給
系路を示す図。
系路を示す図。
【図8】シリンダブロックの断面図。
【図9】吸気系を含めた2サイクルエンジンの断面図。
【図10】本発明の第2実施例を示す2サイクルエンジ
ンの断面図。
ンの断面図。
【図11】ピストンのピン孔とオイル通路との位置関係
を示す図。
を示す図。
1…2サイクルエンジン、5…クランク室、9…シリン
ダ、20…ピストン、23…ピストンピン、24…ピン
孔、25…コネクティングロッド、26…小端部、66
…オイルポンプ、84…給油口、86…オイル通路。
ダ、20…ピストン、23…ピストンピン、24…ピン
孔、25…コネクティングロッド、26…小端部、66
…オイルポンプ、84…給油口、86…オイル通路。
Claims (1)
- 【請求項1】 シリンダに連なるクランク室を吸入空
気の一次圧縮室とした2サイクルエンジンにおいて、上
記シリンダのピストンとの摺動面に、オイルポンプを通
じて潤滑オイルが供給される給油口を設け、上記ピスト
ンには、このピストンが下死点又はその付近に達した際
に、ピストンピンが嵌合するピン孔と上記給油口とを連
通させて、潤滑オイルを上記ピン孔からコネクティング
ロッドの小端部に導くオイル通路を設けたことを特徴と
する2サイクルエンジンの潤滑装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP366091A JPH04241712A (ja) | 1991-01-17 | 1991-01-17 | 2サイクルエンジンの潤滑装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP366091A JPH04241712A (ja) | 1991-01-17 | 1991-01-17 | 2サイクルエンジンの潤滑装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04241712A true JPH04241712A (ja) | 1992-08-28 |
Family
ID=11563614
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP366091A Pending JPH04241712A (ja) | 1991-01-17 | 1991-01-17 | 2サイクルエンジンの潤滑装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04241712A (ja) |
-
1991
- 1991-01-17 JP JP366091A patent/JPH04241712A/ja active Pending
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