JPH04241356A - 水なし平版印刷版の染色方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、水なし平版印刷版を染
色する方法に関し、特に水なし平版印刷版の染色工程に
おいて、染色液を版面へ少なくともスリット状の噴出口
を有するノズルを使用して供給することにより染色ムラ
を防止し均一に染色された画像を得る水なし平版印刷版
の染色方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】水なし平版印刷版を現像した後、検版性
を得るために染色することが行われており、従来その染
色方法として現像済の水なし平版印刷版に回転ブラシロ
ーラーを接触させて染色するが、その際、シャワーノズ
ルから染色液を該回転ブラシローラーを介して（染色液
を回転ブラシローラーに供給し、この回転ブラシローラ
ーが現像済の水なし平版印刷版に接触して染色液が該水
なし平版印刷版に供給される。）供給する方法が知られ
ている。

【０００３】また特開昭２−２２００５９号公報には、
整流板を介してスプレーパイプからの染色液をブラシロ
ーラーに供給することによりブラシローラーの表面へ染
色液を均一に供給することができることが記載されてい
る。また前記公報には、染色液スクイズロールにガイド
板を介してスプレーパイプからの液を供給し、染色する
方法についても示されている。（図９参照）

【０００４
】

【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、図９に
示されるような整流板を介して染色液をスクイズロール
に供給するのに、スプレーパイプを使用する場合には、
整流板の板上を流下しながら広がって、染色液が供給さ
れるとはいえ、スプレーパイプによる染色液の流れによ
るムラは依然と存在し、この染色液の流れによるムラは
、スプレーパイプから噴射した液流れが整流板に当たっ
た後も、流速、流れ方向のムラを有しており、それが染
色濃度ムラを発生させる。

【０００５】このムラは網点部分で現像ムラとの判別を
困難にし、検版性を低下させる。また絵柄面積測定装置
（プレートスキャナー）の普及により画像部の発色濃度
の均一性が重要となるところ、画像部の染色ムラはその
装置の適用に支障を来す等の種々の問題を有する。そこ
で、本発明の目的は、前記問題点を解決し染色濃度ムラ
のない検版性の優れた染色方法を提供することにある。 ０

【０００６】

【課題を解決するための手段】この目的は、画像露光後
の水なし平版印刷版を自動的に搬送し、現像・染色する
方法において、現像後の画像部の染色が、前記水なし平
版印刷版に染色液を少なくともスリット状の噴出口を有
するノズルを使用して供給することにより行われること
を特徴とする水なし平版印刷版の染色方法によって達成
できる。

【０００７】０下、本発明を更に詳しく説明する。本発
明においては、染色液を少なくともスリット状の噴出口
を有するノズルを使用して供給することにより染色ムラ
を発生することなく均一に染色される点に特徴を有する
。

【０００８】本発明においては、スリット状の噴出口を
有するノズルとは、搬送巾手方向に長い形状の単一の噴
射口を有するノズルをいう。また少なくともスリット状
の噴出口を有するノズルを使用して供給するとは、該ス
リット状の噴出口を有するノズルから直接印刷版に染色
液が供給される場合とスリット状の噴出口を有するノズ
ルから搬入用及びスクイズ用ローラに供給し、このロー
ラから印刷版に供給される場合があり、特に搬入用及び
スクイズ用ローラに対してスリット状の噴出口を有する
ノズルより染色液の供給が行われることが好ましい。

【０００９】この場合、上側、下側のいづれのローラに
供給してもよいが、より好ましくは上側ローラに供給す
るのがよい。更にまた搬入用ローラの上側には、ローラ
を追加することが好ましい。本発明において使用される
スリット状の噴出口を有するノズルにおいて、スリット
の面積は、ノズルの断面積の２５％〜４０％とすること
が好ましい。

【００１０】本発明において使用されるスリット状の噴
出口を有するノズルにおいて、ノズル１本当たりの染色
液の供給量は、ノズルの長さにも関係するが、ノズルの
長さ１ｍ当たりで１０リットル／ｍｉｎ以上とするのが
好ましい。本発明において使用されるスリット状の噴出
口を有するノズルのスリット部分には、内部応力による
変形を防止するために、スリットの一定巾に補強部材を
設けることが好ましい。この補強部材の間隔は、５〜３
００ｍｍの範囲である。

【００１１】一方、染色方法として現像済の水なし平版
印刷版に回転ブラシローラーを接触させて染色する際、
スリット状の噴出口を有するノズルから染色液を該回転
ブラシローラーを介して供給する方法では、ブラシロー
ラーを使用するため、次のような問題がある。

【００１２】（１）ブラシローラーのムラがそのまま染
色ムラとなって現れる。 （２）染色液中の水分の蒸発量が増し、染色液中成分の
濃度が高くなり易い。 （３）染色液が飛び跳ね槽内、カバーが汚れる。 （４）装置が繁雑になる。 以上のような観点から、ブラシローラーは使用しない方
がよい。

【００１３】染色される層は、プライマー層、感光層、
その他のプライマー層と感光層との間の層等、画像部の
層であればいづれでもよい。染色液としては、１種また
は２種以上の染料を水、アルコール類、エーテル類など
の有機溶剤の水溶液に溶解あるいは分散したものが用い
られる。更にこの染色液には、染色濃度の向上、ムラの
防止、染色液中の沈澱防止、その他の目的のため酸また
はその塩、アニオン、カチオン、ノニオン等の各種の界
面活性剤、キレート剤、染色助剤等を加えてもよい。

【００１４】染色工程は現像工程後に位置するが、染色
工程に現像液が混入するのを防止するために、現像工程
と染色工程との間に、水洗、リンス等の工程を設けるの
が好ましく、さらに、必要に応じて染色工程の後に水洗
、乾燥等の工程を設けるのが好ましい。また、染色液は
環境使用してもよいし、常に実質的に未使用の新しい液
を用いてもよい。染色液を供給する部材、染色液のタン
ク内、あるいは液経路中にヒーターを設け染色液を温調
してもよい。

【００１５】

【実施例】次に、本発明の実施例について、図面に基づ
いて説明するが、本願発明がこれら実施例に限定される
ものではない。図１は、自動現像機を示す断面図であり
、特に染色工程において、水なし平版印刷版の処理面へ
の染色液供給形態として、スリット状ノズルからローラ
ーを介して水なし平版印刷版へ染色液を供給する染色液
工程部を示すものである。このようにすることにより整
流性に優れた染色液の供給が可能となったものであり、
染色濃度のムラのない均一な染色画像が得られる。

【００１６】即ち、現像工程部Ａ、第１水洗工程部Ｂを
経て送られた水なし平版印刷版１は、染色工程Ｃに搬入
される。ここで染色液はロール３２を介して印刷版に供
給され染色されるが、まず搬入ローラー側において、染
色液はスリット状の噴出口を有するノズル５３１からロ
ーラ３２に供給される。

【００１７】またスクイズ側でも同様に染色液はもう一
方のスリット状の噴出口を有するノズル５３２からロー
ラ３３へ供給される。スリット状の噴出口を有するノズ
ルには、図２から図４に示される態様がある。

【００１８】図２は、本発明の実施態様の一つであるス
リット状の噴出口を有するノズル５６の構造を示す斜視
図であり、ノズル５６の下部にスリット部分５７１が設
けられている。このノズルの径は、２０ｍｍでスリット
幅は０．１０ｍｍ、スリットの長さ８５０ｍｍであり、
スリット状の噴出口を有するノズル１　本当たりの液の
供給量は、１５リットル／　ｍｉｎである。

【００１９】図３及び図４は、スリット状の噴出口を有
するノズルの別の実施態様を示すもので、図３はスリッ
ト状の噴出口を有するノズル５８を示す断面図である。 このノズル径は２０ｍｍで縦２５ｍｍ、横８５０ｍｍの
長方形の２枚のガイド板５９、６０で形成されたスリッ
ト５７２の幅は０．２ｍｍであり、スリット状の噴出口
を有するノズル１本当たりの液の供給量は、２０リット
ル／ｍｉｎである。またノズル内部（パイプ内部）の液
圧とスリット部の液圧は等しい。

【００２０】図４は、スリット状の噴出口を有するノズ
ル５８のパイプ部に形成された穴６１を示す部分斜視図
であり、この穴６１の径は２．０ｍｍΦで、かつ１０ｍ
ｍ間隔で並んで配置されている。図５〜図８は、本発明
に用いられる補強部材を設けたスリット状の噴出口を有
するノズルの断面図である。６３及び６４が補強部材で
あり、これを設けることによりノズルの内部応力による
変形を防止することができるので好ましい。

【００２１】このようなスリット状の噴出口を有するノ
ズルを使用する場合は、該ノズルから出る染色液を印刷
版に直接供給して染色しても染色濃度ムラのない均一な
画像の染色が得られる。このように、本発明に用いられ
るスリット状の噴出口を有するノズルを用いた場合には
、前述のような効果を有するが、比較例として従来より
使用されている如き図９に示される通常のノズルを使用
した印刷版の染色では、染色濃度ムラが発生した。

【００２２】

【発明の効果】本発明においては、染色液を印刷版に供
給する際、少なくともスリット状の噴出口を有するノズ
ルを使用して行うことにより染色濃度ムラを発生するこ
となく均一に染色されるという優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明実施例のスリット状の噴出口を有するノ
ズルを用いた染色工程部の概略図である。

【図２】ホン発明に用いられるスリット状の噴出口を有
するノズルの構造を示す斜視図である。

【図３】本発明に用いられるスリット状の噴出口を有す
るノズルの別の構造を示す断面図である。

【図４】ホン発明に用いられるスリット状の噴出口を有
するノズルのパイプ部に設けられた穴の配列を示す斜視
図である。

【図５】〜

【図８】本発明に用いられる補強部材を設けたスリット
状の噴出口を有するノズルの断面図である。

【図９】従来の染色液供給ノズルを示す断面略図である
。

【主な符号の説明】

１３　　・・・　　ブラシローラ １４　　・・・　　スプレーパイプ １５　　・・・　　整流板 ５３１、５３２　　・・・染色供給ノズル３２　　・・
・　　搬入ロール ３３　　・・・　　スクイズロール ５６、５８・・・　　スリット状の噴出口を有するノズ
ル５９、６０　　・・・　　ガイド板　　　　　　　　
６３、６４　　・・　　補強部材 ５７１、５７２・・・スリット Ａ・・・　　現像工程部　　　　　　　　Ｂ　　・・・
　　第１水洗工程部 Ｃ・・・　　染色工程部　　　　　　　　Ｄ　　・・・
　　第２水洗工程部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　画像露光後の水なし平版印刷版を自動
   的に搬送し、現像・染色する方法において、現像後の画
   像部の染色が、前記水なし平版印刷版に染色液を少なく
   ともスリット状の噴出口を有するノズルを使用して供給
   することにより行われることを特徴とする水なし平版印
   刷版の染色方法。