JPH04240507A - 微小寸法の測定方法 - Google Patents

微小寸法の測定方法

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JPH04240507A
JPH04240507A JP2371691A JP2371691A JPH04240507A JP H04240507 A JPH04240507 A JP H04240507A JP 2371691 A JP2371691 A JP 2371691A JP 2371691 A JP2371691 A JP 2371691A JP H04240507 A JPH04240507 A JP H04240507A
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reflected light
intensity
deflection
dimension
measured
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JP2371691A
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Inventor
Hiroo Fujita
宏夫 藤田
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Citizen Watch Co Ltd
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Citizen Watch Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は1ミクロンメ−トルより
も微小なサブミクロンメ−トル領域の寸法測定方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年の精密加工技術の進歩により、半導
体産業、精密機械産業等の分野でサブミクロン領域の微
小な寸法が形成されるようになり、高精度な寸法測定の
必要性が高まっている。従来から多く用いられている寸
法測定方法は半値幅検出法である。図2に白色光源を照
明光に用いた従来の半値幅検出法を示す。図2(イ)は
寸法が測定される被測定物12の形状例で、21は寸法
が測定される寸法部で、エッジ200、210があり、
そのエッジ間の寸法Gを測定する。22は基材部で、寸
法部21の両側に存在する。以上の構成の被測定物12
は、寸法部21と基材部22とで反射率が異なり、寸法
部21の反射率が基材部22の反射率より小さいと仮定
する。また、寸法部21と基材部22の表面は実質的に
段差が無く照明光の焦点深度内にあるものと仮定する。 (ロ)の波形23は、白色光源で照明した被測定物12
からの反射光を顕微鏡で拡大してCCDイメ−ジセンサ
−で検出したときのビデオ信号で、V型のパタ−ンとな
る。グラフの横軸はイメ−ジセンサ−を構成する画素ア
ドレス、縦軸は反射光強度である。線24は波形23を
2値化するためのスライスレベルである。スライスレベ
ルは最大強度と最小強度の中間の50%強度が利用され
る。(ハ)の波形25は、波形23が2値化された2値
化波形である。スライスレベルよりも高い強度は2値化
されたときに1のレベル、低い強度は0のレベルとなる
。2値化波形25の立ち下がり部26と立ち上がり部2
7の画素アドレスを検出し、その間に含まれる画素数を
算出するが、この画素数が半値幅と呼ばれるもので、半
値幅を寸法に変換する。
【0003】前述の従来例の他にも、微小なスポットに
集光したレ−ザ光を照明光とした半値幅法も用いられて
いる。これは、1.5μm程度に集光したレ−ザ光を音
響光学偏向素子で偏向させて前述の被測定物12に照射
し、反射光をCCDイメ−ジセンサ−で検出し、反射光
強度の最小強度と最大強度の差の強度が50%となる強
度位置から寸法を測定するものである。図3にレ−ザ光
の偏向による従来の寸法測定方法を示す。(イ)は被測
定物12の面上でのレ−ザ光の偏向を示すもので、ガウ
ス強度分布を有するレ−ザ光30をA点からB点まで細
かいステップで偏向する。(ロ)の波形31は検出され
たビデオ信号で、図2(ロ)の波形23と同じくV型の
形状である。グラフの横軸はCCDイメ−ジセンサ−の
画素アドレス、縦軸は反射光強度である。強度32は最
大強度Vm、強度33は最小強度Vnである。寸法が小
さい場合は最小強度Vnと最大強度Vmとの差が少なく
、寸法が大きい場合は逆に差が大きくなる。このビデオ
信号31に対して、最大強度Vmと最小強度Vnの中間
の50%強度のスライスレベル34を設定し、交点位置
35及び36を検出する。この幅が半値幅であり、点3
5と36の間を偏向した偏向量から寸法を算出する。 (ハ)は寸法部21の寸法と半値幅の関係を示す相関曲
線である。横軸は寸法、縦軸は半値幅で、半値幅はリニ
ア−な変化ではなく、寸法が小さくなると半値幅の変化
が少なくなる。この場合、半値幅は被測定物12の実際
のエッジ位置200、210を検出しているのではない
。実際のエッジ位置は(ロ)に示したように、ビデオ信
号31の37、及び38の強度位置である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来例の顕微鏡を用い
る半値幅検出法及びレ−ザ光の偏向による半値幅検出法
では、寸法部21の寸法が小さくなるとビデオ信号23
及び31の立ち下がり部と立ち上がり部の強度変化がブ
ロ−ドになる。50%強度のスライスレベルを設定して
2値化を行う場合、スライスレベルのわずかな変動でも
2値化画素数が大きく変動し、寸法測定の信頼性が低下
する。また、寸法が小さくなると寸法の変化に対して半
値幅の変化が少なくなり、寸法測定の感度が低下すると
いう問題点がある。特にレ−ザ光を用いる半値幅法では
、照射するビ−ムスポットが寸法部21の寸法に対して
大きい場合、その反射光の全体強度を検出するため、寸
法部21にレ−ザ光が照射されていても基材部22から
の反射光も同時に検出するためである。従って従来法で
は寸法部21の2つのエッジ位置210、220が直接
に検出できなく、感度の高い測定ができない。本発明は
上記の課題を解決し、寸法部21に照射するレ−ザ光の
ビ−ム直径よりも小さい寸法に対して、寸法部21のエ
ッジを直接に検出し、高精度な寸法測定方法を提供する
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は以下に述べる方法から成る。基材部の内部に
基材部とは異なる反射率の寸法部を有する、前記基材部
と寸法部から構成される被測定物面上に、微小なスポッ
ト径に集光したレ−ザ光を照射して光偏向せしめ、前記
被測定物からの反射光を検出して前記寸法部の寸法を測
定する微小寸法の測定方法において、前記被測定物から
の反射光を、該反射光のピ−ク強度部分を含み、反射光
検出部における反射光検出領域の幅または直径の反射光
のビーム直径に対する比率が前記寸法部の下限寸法の照
射レ−ザ光のビ−ム直径に対する比率よりも小さい検出
領域で、前記レーザー光の各々の偏向位置毎に偏向の定
点で検出し、光偏向の一周期において前記被測定物面上
での偏向位置と前記検出された反射光強度の関係を表す
反射光強度パターンを作成せしめ、該反射光強度パタ−
ンの前記基材部における反射光強度である基準強度と、
前記寸法部への偏向位置における最小あるいは最大強度
との強度差の中間の強度レベルに対応する偏向位置であ
るエッジ偏向位置を検出し、該エッジ偏向位置間を偏向
した偏向量から前記寸法部の寸法を測定する。更に本発
明は以下の方法からも成る。基材部の内部に基材部とは
異なる第一と第二の反射率を持つ第一と第二の寸法部を
有し、前記基材部と第一の寸法部と第二の寸法部から成
る被測定物面上に微小なスポット径に集光したレ−ザ光
を照射して光偏向せしめ、前記被測定物からの反射光を
検出して前記第一の寸法部と第二の寸法部の寸法を測定
する微小寸法の測定方法において、前記被測定物からの
反射光を、該反射光のピ−ク強度部分を含み、反射光検
出部における反射光検出領域の幅または直径の反射光の
ビーム直径に対する比率が前記各寸法部の下限寸法の照
射レ−ザ光のビ−ム直径に対する比率よりも小さい検出
領域で、前記レーザー光の各々の偏向位置毎に光偏向の
定点で検出し、光偏向の一周期において前記被測定物面
上での偏向位置と前記検出された反射光強度の関係を表
す反射光強度パタ−ンを作成せしめ、基材部と第一およ
び第二の寸法部とのエッジ位置は、前記反射光強度パタ
−ンの基材部における反射光強度である基準強度と前記
寸法部への偏向位置における最小あるいは最大強度との
強度差の中間となる強度に対応する偏向位置から決定し
、前記第一と第二の寸法部とのエッジ位置は前記の各々
の寸法部において検出された最小強度と最大強度との強
度差の中間の強度に対応する偏向位置から決定せしめ、
前記検出された各々のエッジ間を偏向した偏向量から第
一と第二の寸法を測定する。
【0006】
【作用】寸法部と基材部とで反射率の異なる被測定物に
レ−ザ光を照射して偏向させ、各偏向位置毎に反射光を
検出するとき、反射光の全体の強度を検出するのではな
く、反射光のピ−ク強度位置を含む一部の範囲の強度を
検出する。この範囲は測定する寸法と照射するレ−ザ光
のビ−ム直径の比の値よりも小さな比の値となる範囲に
設定する。この場合は基材部と寸法部だけの反射光強度
を分離して検出することができる。レ−ザ光の偏向の一
周期で検出される反射光強度パタ−ンにおいて、反射光
強度が基材部での強度と寸法部での強度の中間となると
きは、レ−ザ光のピ−ク強度位置が基材部と寸法部のエ
ッジに照射されている偏向位置であるから、エッジ位置
を直接に検出することができ、そのエッジ位置の間をレ
−ザ光が偏向したときの偏向量から寸法測定ができる。
【0007】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。図1は本発明の寸法測定を行うときの構成を
示すシステムブロック図である。10はレ−ザ光源で、
例えばHe−Neレ−ザ管、あるいは半導体レ−ザから
成り、レ−ザ光100を放射する。11はレ−ザ光10
0の光偏向(走査)を行わせる偏向光学系で、ビ−ムス
プリッタ−105、レ−ザ光の偏向を行う音響光学偏向
素子(以下にAOと略記する)110、レ−ザ光を微小
なスポット径に集光する対物レンズ115、及び図示し
ていないが他のレンズ、ミラ−、偏光素子等の光学素子
から構成される。120は偏向制御部で、AO110を
駆動する偏向制御信号125を作成する。偏向制御信号
125は電圧が連続的に変化するランプ波信号で、ラン
プ電圧に応じた位置にレ−ザ光を偏向する。12は被測
定物で、図2(イ)に示したものと同じである。例えば
被測定物12が磁気ヘッドである場合、基材部22はフ
ェライト材から成るトラック部、寸法部21はガラス材
から成るギャップ部であり、ギャップ寸法を測定する。 対物レンズ115で微小なスポット径に集光された照射
レ−ザ光130は被測定物12の面上の一定の範囲を偏
向する。0.5μm程度の微小寸法測定では、偏向量は
〜20μmに設定し、各偏向のステップを0.01μm
とすれば精度の良い測定ができる。この偏向範囲は偏向
光学系11の構成で決められるが、構成については後で
詳述する。
【0008】被測定物12で反射した反射光は対物レン
ズ115、AO110を透過し、ビ−ムスプリッタ−1
05で反射されて反射光135として取り出され、反射
光強度を受光部13で検出する。ビ−ムスプリッタ−1
05は偏向の定点となる位置に設置することが必要で、
被測定物12の面上の照射光130の偏向位置の変化に
関わらず、受光部13に対して一定の位置に反射光が入
射されるようにする。受光部13はPINフォトダイオ
−ドから成る受光器、電流−電圧変換部、及びA/D変
換部から成り、偏向制御信号125の電圧変化に同期し
て各偏向位置毎に反射光のピ−ク強度を含む一部の範囲
の強度を検出する。寸法部21の寸法Gとそれに照射す
る照射レ−ザ光130のビ−ム直径Diの比をG/Di
とする。受光器に入射する反射光135のビ−ム直径を
Drとしたとき、受光器はビ−ム直径Drに対してDr
×G/Diよりも小さい範囲の強度を検出する。14は
反射光強度パタ−ン作成部で、メモリ−回路から構成さ
れ、偏向の一周期における被測定物12の面上での偏向
位置と前述の受光部13で検出された反射光強度の関係
を表す反射光強度パタ−ンを作成する。15はデ−タ処
理部で、マイクロプロセッサ−により反射光強度パタ−
ンの強度デ−タを演算処理し、寸法部21のエッジ21
0、220を決定し、そのエッジ間を偏向した偏向量か
ら寸法を算出する。
【0009】次に図4により受光部13による反射光の
検出を説明する。図4(イ)に受光部13の受光器40
の構成を示す。受光器40の受光面は各々の長さが1m
mの正方形のPINフォトダイオ−ドから成るものとす
る。受光面に入射する反射光のビ−ム直径Drが500
μmであるとする。反射光のビ−ム直径は偏向光学系1
1を構成するレンズの焦点距離を適当に設定することに
よって決定される。被測定物12に照射される照射レ−
ザ光のビ−ム直径Diが1.5μmで、寸法部21の寸
法Gが0.5μmであるときG/Di=0.33であり
、反射光135に対して、ビ−ム直径Drの0.33倍
よりも小さい範囲の例えば100μmの範囲を検出する
。斜線で示した領域41は受光器40のに設けた遮光部
で、この領域に入射する反射光を遮光する。領域42は
反射光検出部で、受光器40の中央部に設け前述の10
0μmの幅を有する。この検出部は反射光のピ−ク強度
位置を含む一部の範囲の強度を検出する。以上の構成の
受光器は幅が100μmのスリットを受光器に張り付け
ることによって容易に得ることができる。
【0010】図4(ロ)は微小なスポット径の照射レ−
ザ光130が被測定物12の基材部22の面上に照射さ
れている偏向状態、(ハ)は(ロ)の偏向状態に対応す
る反射光の検出を示すもので、反射光の強度分布44の
斜線で示した領域420の反射光の強度の検出は行わず
、ピ−ク強度を含む領域440の反射光強度を検出する
。(ニ)は照射レ−ザ光130が寸法部21の中央部に
照射されている偏向状態、(ホ)は(ニ)の偏向状態に
対応する反射光の検出を示すもので、反射光の強度分布
45に対して、(ハ)と同じく斜線で示した領域460
の強度の検出は行わず、領域480の強度を検出する。 反射光強度分布45の中央部の強度が低下しているのは
寸法部21の反射率が基材部22の反射率に対して小さ
いためである。以上の構成の受光器40を用いることに
より、照射レ−ザ光130のビ−ムスポット径が寸法部
21の寸法よりも大きい場合でも、寸法部21だけから
の反射光を分離して検出することができる。
【0011】図5に被測定物12の面上でのレ−ザ光の
偏向状態と検出される反射光強度パタ−ンの関係を示す
。(イ)のa〜eは被測定物12の面上に照射するレ−
ザ光130の偏向状態を示すものである。aからeの方
向へ偏向するが、図には偏向の代表的な状態を示してい
る。実際のレ−ザ光の偏向はレ−ザ光のビ−ムスポット
径の1/100以下、即ち0.015μm以下のステッ
プで行う。a及びeは照射レ−ザ光130の全体が基材
部22に照射されている状態、b及びdは照射レ−ザ光
130のピ−ク強度位置が寸法部21のエッジ200、
210に照射されている状態、cは照射レ−ザ光130
のピ−ク強度位置が寸法部21の中央部に照射されてい
る状態である。以上の各偏向状態において、状態bとd
を決定することが必要で、bとdの間の偏向量が寸法に
対応する。(ロ)に偏向状態bの反射光強度検出を示す
。反射光強度分布52において、斜線で示した領域52
0の強度は検出せずに領域540の強度を検出する。領
域540は、ピ−ク強度位置550を中心にして左右の
強度が異なる。左側は基材部22からの反射光、右側は
寸法部21からの反射光である。(ハ)に示した波形5
3は反射光強度パタ−ンで、横軸は偏向位置、縦軸は前
述の方法によって得られた反射光強度で、偏向の一周期
についての偏向位置とそのときの反射光強度の関係を表
す。この反射光強度パタ−ンから前述の偏向状態b及び
dを決定して寸法を算出する。反射光強度パタ−ン53
の立ち下がり部530、立ち上がり部535の強度変化
は、図3(ロ)に示した従来のビデオ信号波形31に対
していずれも強度変化がシャ−プになる。それは、反射
光強度の一部の範囲だけを検出するために、照射レ−ザ
光130がエッジ位置付近に照射されていても、他の部
材からの反射の寄与の影響が少なくなるためである。
【0012】図6で反射光強度パタ−ンの演算処理の方
法を説明する。(イ)はデ−タ処理のフロ−チャ−ト図
、(ロ)はフロ−チャ−トを説明するための反射光強度
パタ−ンの処理を説明する図である。(イ)のフロ−チ
ャ−ト図において、61は基準位置となる基材部22で
の基準強度Vmの検出、62は寸法部21において得ら
れる最小強度Vnの検出で、(ロ)の反射光強度パタ−
ン波形53の530において基準(最大)強度、540
において最小強度が得られる。63は反射光強度パタ−
ンの50%強度レベル設定で、最大強度Vmと最小強度
Vnの中間の強度レベルを設定する。64はエッジ偏向
位置検出で、反射光強度パタ−ン53の50%強度レベ
ル550との交点となる位置560と570における偏
向制御電圧VL、VRを検出する。偏向制御電圧がVL
、VRとなる位置は図5(イ)のb、d状態であるが、
図5(ロ)に示した反射光強度分布52からも50%強
度レベルでエッジ位置の検出が行われることは明かであ
る。65は寸法算出で、エッジ間を偏向した偏向制御電
圧差のVR−VLを寸法に変換する。本発明による寸法
測定方法では、同じ50%強度レベルを用いても寸法部
21のエッジ位置を直接に検出することが可能で、50
%強度レベルの間の偏向量は寸法に比例するため、従来
例の半値幅検出法に比べて寸法変換感度が高い。また、
反射光強度パタ−ンの強度変化がシャ−プになるため、
パタ−ン幅の検出精度が高くなる。
【0013】次に本発明による第二の寸法測定例につい
て説明する。図7(イ)に被測定物70の例を示す。被
測定物70はMIG型(Metal−In−Gap)磁
気ヘッドで、フェライト材から成る基材部71の内部に
、ガラスから成るギャップ部の第一の寸法部72、メタ
ルから成るセンダスト部の第二の寸法部73を有する構
成である。このとき、ギャップ寸法G及びセンダスト寸
法Sを計測する。ギャップ部72の反射率は基材部71
の反射率よりも小さく、センダスト部73の反射率は基
材部71の反射率よりも大きいとする。このMIGギャ
ップにおいて、A点からB点までレ−ザ光を偏向する。 (ロ)は被測定物70の面上でのレ−ザ光の偏向状態を
表すもので、図5(イ)の場合と同じく、a、gは照射
レ−ザ光130が基材部71の面上にあり、b、dはギ
ャップ部72の両側のエッジにあり、cはギャップ部7
2の中央部にあり、eはセンダスト部73の中央部にあ
り、fはセンダスト部73と基材部71のエッジに照射
されている場合である。ギャップ部72の寸法を測定す
るには偏向状態b、dを検出し、センダスト部73の寸
法を測定するには偏向状態d、fを検出すればよい。第
一の寸法部72の寸法が第二の寸法部73の寸法よりも
小さいと仮定する。反射光の検出は前述の例と同様に、
第一の寸法部72の寸法と照射レ−ザ光のビ−ム直径の
比の値よりも小さい比の値の範囲を検出する。 (ハ)の波形75は前述した方法によって得られる反射
光強度パタ−ンである。
【0014】反射光強度パタ−ン波形75において、偏
向状態a、gの反射光強度をVm、偏向状態cの反射光
強度をVn、偏向状態eの反射光強度をVsとする。本
発明による反射光強度の検出は、照射レ−ザ光のピ−ク
強度点付近の領域のみを検出するため、反射光強度Vm
、Vn、Vsは単一の部材だけからの強度である。図5
(ロ)の強度分布の例と同様に、強度VmとVnの50
%強度となる点710の偏向制御電圧VLは偏向状態b
に対応する。強度VnとVsの50%強度となる点72
0の偏向制御電圧VMは偏向状態dに対応し、強度Vs
とVmの50%強度となる点730の偏向制御電圧VR
は偏向状態fに対応する。従ってギャップ部72の寸法
は偏向制御電圧差のVM−VLから、センダスト部73
の寸法は偏向制御電圧差のVR−VMにより得られる。 このとき前記の電圧差は寸法に比例する。
【0015】図8にレ−ザ光の偏向を行う偏向光学系1
1の構成例を示す。81と84は焦点距離がf1のシリ
ンドリカルレンズ、82と83は焦点距離がf2、85
は焦点距離がf3の凸レンズで、86は焦点距離がf0
の対物レンズである。レ−ザ光源10から放射される円
形状のレ−ザ光100をシリンドリカルレンズ81と凸
レンズ82の組合せにより、紙面に平行な面内に広がり
を持ち、紙面に垂直な面内に集光されるシ−ト状のビ−
ムを作成する。それは、AO110の偏向作用の効率を
高めるためである。なお、シリンドリカルレンズ81は
紙面に平行な面内にのみ屈折作用を持たせるように配置
する。シ−ト状ビ−ムはAO110に照射されて紙面に
平行な面内で回折される。ビ−ムの偏向に必要なのは回
折光であるから、非回折光はカットする。回折されたビ
−ムは凸レンズ83とシリンドリカルレンズ84の組合
せにより、光軸に平行に進行せられると共に、シ−ト状
のビ−ム形状を円形状のビ−ムに変換する。なお、シリ
ンドリカルレンズ84は紙面に垂直な面内にのみ屈折さ
れるように配置する。更に、凸レンズ83の焦点位置と
シリンドリカルレンズ84の焦点位置が同じ位置になる
ようにするため、凸レンズ83の焦点位置の手前にシリ
ンドリカルレンズ84を設置する。この焦点位置でビ−
ムは円形状に変換され、次は発散光として凸レンズ85
に照射されて平行光に変換される。平行光は対物レンズ
86で微小なスポット径に集光されると共に、光軸に平
行に進行せられて被測定物面上に照射される。AO11
0を駆動する偏向制御信号125の電圧を変えることに
より、AO110の回折角度が変えられてビ−ムの偏向
が行われる。AO110の偏向角度がθであるとき、被
測定物12の面上での偏向量Dは、D=f0・f2・θ
/f3で表される。偏向角度θは3mrad程度であり
、前述のレンズの焦点距離を適当な値に設定することに
より、偏向量を30μm程度に設定できる。このとき、
AO110を駆動するランプ波電圧の電圧変化を1/2
000程度のステップに分割すれば、各ステップ電圧当
りでの偏向ステップ距離を0.015μmに設定でき、
0.2μm程度の寸法でも十分な空間分解能で測定する
ことができる。被測定物12で反射されたビ−ムは逆向
きに進行し、ビ−ムスプリッタ−105で反射し、凸レ
ンズ106で集光されて受光部13で検出される。 この受光部13の受光位置は被測定物12の面上と共焦
点関係にあると共に偏向の定点位置であるため、被測定
物12の幾何学的分布に対応した反射光の強度分布が常
に定点で測定できる。
【0016】
【発明の効果】以上の説明で明かなごとく、本発明では
複数の部材から成る被測定物からの反射光の一部の範囲
の強度のみを検出することにより、単一の部材からだけ
の反射光強度を分離して検出でき、その部材間の反射光
強度の中間の強度からエッジを直接に検出することが可
能である。寸法は検出されたエッジ間の偏向量から直接
に求められ、寸法と該偏向量は比例するため感度の良い
測定が可能である。このエッジ位置の検出は各部材の反
射率の影響を受けず、更に照射レ−ザ光のビ−ム直径の
変動の影響も受けないため、外乱に左右されないで安定
、高精度な寸法測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すシステムブロック図である
【図2】従来の半値幅検出法による寸法測定方法を説明
する図で、(イ)は被測定物の構成例を示す図、(ロ)
はビデオ信号の例を示す図、(ハ)は2値化波形の例を
示す図である。
【図3】従来のレ−ザ光の偏向による寸法測定方法を説
明する図で、(イ)は被測定物面上での偏向を示す図、
(ロ)はビデオ信号の例を示す図、(ハ)は寸法と半値
幅の相関を示す図である。
【図4】本発明による反射光強度の検出を説明する図で
、(イ)は受光器の構成を示す図、(ロ)、(ハ)は基
材部での偏向とそのときの反射光強度の検出を示す図、
(ニ)、(ホ)は寸法部での偏向とその反射光強度の検
出を示す図である。
【図5】本発明による寸法測定の第一の例を説明する図
で、(イ)は被測定物面上の偏向の状態を示す図、(ロ
)は反射光強度の検出を示す図、(ハ)は反射光強度パ
タ−ンの例を示す図である。
【図6】本発明による寸法測定の方法を説明する図で、
(イ)は反射光強度パタ−ンのデ−タ処理を示すフロ−
チャ−ト図、(ロ)はフロ−チャ−トによる反射光強度
パタ−ンの具体的なデ−タ処理を示す図である。
【図7】本発明による寸法測定の第二の例を説明する図
で、(イ)は被測定物の例を示す図、(ロ)は被測定物
面上でのレ−ザ光の偏向状態を説明する図、(ハ)は反
射光強度パタ−ンの例を示す図である。
【図8】レ−ザ光の偏向を行う偏向光学系の構成を説明
する図である。
【符号の説明】
10  レ−ザ光源 11  偏向光学系 12  被測定物 13  受光部 14  反射光強度パタ−ン作成部 40  受光器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  基材部の内部に基材部とは異なる反射
    率の寸法部を有する、前記基材部と寸法部から構成され
    る被測定物面上に、微小なスポット径に集光したレ−ザ
    光を照射して光偏向せしめ、前記被測定物からの反射光
    を検出して前記寸法部の寸法を測定する微小寸法の測定
    方法において、前記被測定物からの反射光を、該反射光
    のピ−ク強度部分を含み、反射光検出部における反射光
    検出領域の幅または直径の反射光のビーム直径に対する
    比率が前記寸法部の下限寸法の照射レ−ザ光のビ−ム直
    径に対する比率よりも小さい検出領域で、前記レーザー
    光の各々の偏向位置毎に偏向の定点において検出し、光
    偏向の一周期において前記被測定物面上での偏向位置と
    前記検出された反射光強度の関係を表す反射光強度パタ
    ーンを作成せしめ、該反射光強度パタ−ンの基材部にお
    ける反射光強度である基準強度と前記寸法部への偏向位
    置における最小あるいは最大強度との強度差の中間の強
    度レベルに対応する偏向位置であるエッジ偏向位置を検
    出し、該エッジ偏向位置間を偏向した偏向量から前記寸
    法部の寸法を測定することを特徴とする微小寸法の測定
    方法。
  2. 【請求項2】  基材部の内部に基材部とは異なる第一
    と第二の反射率を持つ第一と第二の寸法部を有し、前記
    基材部と第一の寸法部と第二の寸法部から成る被測定物
    面上に、微小なスポット径に集光したレ−ザ光を照射し
    て光偏向せしめ、前記被測定物からの反射光を検出して
    前記第一の寸法部と第二の寸法部の寸法を測定する微小
    寸法の測定方法において、前記被測定物からの反射光を
    、該反射光のピ−ク強度部分を含み、反射光検出部にお
    ける反射光検出領域の幅または直径の反射光のビーム直
    径に対する比率が前記各寸法部の下限寸法の照射レ−ザ
    光のビ−ム直径に対する比率よりも小さい検出領域で、
    前記レーザー光の各々の偏向位置毎に光偏向の定点にお
    いて検出し、偏向の一周期において前記被測定物面上で
    の偏向位置と前記検出された反射光強度の関係を表す反
    射光強度パタ−ンを作成せしめ、基材部と第一および第
    二の寸法部とのエッジ位置は前記反射光強度パタ−ンの
    基材部における反射光強度である基準強度と前記各寸法
    部への偏向位置における最小あるいは最大強度との強度
    差の中間となる強度に対応する偏向位置から決定し、前
    記第一と第二の寸法部とのエッジ位置は前記各寸法部に
    おいて検出された最小強度と最大強度との強度差の中間
    の強度に対応する偏向位置から決定せしめ、前記検出さ
    れた各々のエッジ間を偏向した偏向量から第一と第二の
    寸法を測定することを特徴とする微小寸法の測定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015085336A (ja) * 2013-10-28 2015-05-07 三菱マテリアル株式会社 レーザ加工方法及び加工装置

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