JPH04240217A - 撥水吸湿繊維 - Google Patents

撥水吸湿繊維

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Publication number
JPH04240217A
JPH04240217A JP485991A JP485991A JPH04240217A JP H04240217 A JPH04240217 A JP H04240217A JP 485991 A JP485991 A JP 485991A JP 485991 A JP485991 A JP 485991A JP H04240217 A JPH04240217 A JP H04240217A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
water
fiber
acrylonitrile
meth
Prior art date
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Pending
Application number
JP485991A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeki Hagura
羽倉 茂樹
Yuichi Fukui
福居 雄一
Hajime Ito
元 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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Priority to TW081100241A priority patent/TW218029B/zh
Priority to EP19920100668 priority patent/EP0496279A3/en
Priority to US07/822,205 priority patent/US5260131A/en
Priority to CA002059585A priority patent/CA2059585A1/en
Priority to KR1019920000778A priority patent/KR920014959A/ko
Publication of JPH04240217A publication Critical patent/JPH04240217A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は撥水性に優れ、なお且つ
水蒸気の吸収能力を併せ持つ新規な複合繊維である。
【0002】
【従来の技術】衣料は外界から皮膚を保護することがそ
の大きな目的のひとつであり、典型的には雨のごとき水
滴から保護することは極めて初歩的機能といえる。その
ため従来各種の含弗素ポリマー、シリコーン、ウレタン
ポリマー等を用いて、撥水性繊維や撥水処理技術が開発
されてきた。一方衣料の快適性は常に追求されるべき点
であり、皮膚からの発汗作用で生じた水蒸気を吸収する
能力は衣料用繊維に第一義的に求められる機能である。 このような撥水性と吸水性とはまったく相反する機能と
一般的に考えられており、かかる繊維を製造することは
不可能と考えられてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って従来は吸水性繊
維と撥水性繊維を併用して編織することにより両方の目
的を達成することが行われてきた。しかしこのような技
術では十分に目的が達成されず、一本の繊維で相反する
機能を併せ持つ繊維の出現が待望されてきた。本発明は
吸水性と撥水性という相反する二つの機能を同時に満足
する繊維を提供することを目的としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち本発明の要旨は、撥
水性≧80点、公定水分率≧5wt%の撥水吸湿繊維に
関するものである。具体的には芯成分が50〜95重量
%のアクリロニトリルと5〜50重量%のアクリロニト
リルと共重合可能で且つ20℃の水に対する溶解度が5
0g/dl以上であるビニル系単量体(コモノマーA)
、鞘成分がキャストフィルムとした時に水との接触角が
90°以上の重合体からなる複合繊維である。
【0005】水との接触角が90°以上の重合体として
は70〜95重量%のアクリロニトリルと5〜30重量
%のアクリロニトリルと共重合可能で且つ弗素含有量が
30重量%以上であるビニル系単量体(コモノマーB)
との共重合体が好ましい。繊維を形成する基本的構成ポ
リマーとしてアクリロニトリル系ポリマーを選択した理
由は、かかるポリマーからなる繊維は一般的に湿式紡糸
法もしくは乾湿式紡糸法により製造されるために、後で
述べるような本発明の目的である吸湿性繊維を得るため
に必要な繊維構造を得るのに適した紡糸法により製造さ
れるからである。
【0006】本発明の繊維において、芯成分は繊維に対
して吸湿性を付与するものであり、その目的はアクリロ
ニトリルと共重合可能でかつ特定の溶解度を有するコモ
ノマーとの共重合体とすることにより達成される。かか
るコモノマーとしては、20℃の水に対する溶解度が5
0g/dl以上であるビニル系単量体が挙げられる。水
に対する溶解度が50g/dlよりも小さいモノマーを
使用した場合には十分な吸湿性を発現することができな
い。
【0007】このようなコモノマー(コモノマーA)は
、アクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、N−ヒ
ドロキシメチルアルリルアミド、(メタ)アクリル酸、
ヒドロキシエチル(メタ)アクリル酸、ジエチレンジメ
チルスルホン酸等である。芯成分ポリマー中のアクリロ
ニトリルは70〜95重量%、コモノマーAは5〜30
重量%とするのが良く、他のコモノマーの併用は該範囲
内で必要に応じて行えば良い。アクリロニトリルがこの
範囲よりも少ないと、紡糸性が影響を受け得られる繊維
の性能が低下するので好ましくない。逆に多い場合には
、得られた繊維は十分な吸湿性を示さないのでやはり好
ましくない。
【0008】他方コモノマーAが上記の範囲よりも少な
いと十分な吸湿性を得ることができず逆に多過ぎると紡
糸時における凝固挙動が影響を受け優れた繊維とする上
で不都合である。鞘成分は本発明の繊維において、撥水
性を付与するものである。弗素含有量が30重量%未満
では十分な撥水性が得られない。好ましいコモノマーB
はトリフルオロメチル(メタ)アクリル酸、オクタフル
オロブチル(メタ)アクリル酸、ヘプタデカフルオロデ
シル(メタ)アクリル酸等である。鞘成分ポリマー中7
0〜95重量%をアクリロニトリル、5〜30重量%を
コモノマーBとするのが良く、他のコモノマーの併用は
、該範囲内で必要に応じて行えば良い。
【0009】アクリロニトリルがこの範囲よりも少ない
と紡糸性が影響を受け得られる繊維の性能が低下するの
で好ましくない。逆に多い場合には、得られた繊維は十
分な撥水性を示さないのでやはり好ましくない。他方、
コモノマーBが上記の範囲よりも少ないと十分な撥水性
を得ることができず、逆に多過ぎると、ポリマーがアク
リロニトリル系ポリマーの溶剤、例えばジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキサイ
ド、γ−ブチロラクトン、エチレンカーボネート、硝酸
、チオシアン酸ナトリウム、塩化亜鉛水溶液等に対する
溶解性が低下するために紡糸が困難もしくは不可能にな
るので好ましくない。
【0010】本発明の繊維は、かかる芯成分と鞘成分の
2種類のポリマーで構成されており、その長さ方向に対
して垂直な横断面にいて芯鞘二層の複合繊維であるが、
更に必要なことは、該鞘部の厚さが0.1μ以上20μ
以下とすることである。つまりこのような複合構造を有
する繊維により始めて所期の目的である撥水性が該繊維
の外層においてその構成ポリマーが有する撥水性のため
に発揮され、一方吸湿性は該繊維の外層に設けられた超
薄層を通して湿気体が該繊維の内層と接触しその構成ポ
リマーが有する親水性のために吸湿機能を有するのであ
る。本発明の繊維は一般用衣料、スポーツ用衣料を初め
インテリア、パーテーション等の建材用にも適用可能で
ある。
【0011】
【実施例】「撥水性」、「公定水分率」の測定はJIS
法によった。以下実施例によって本発明を具体的に説明
する。 実施例1 アクリロニトリル95重量%、ヘプタデカフルオロデシ
ルメタクリル酸5重量%からなるコポリマーの20重量
%ジメチルホルムアミド溶液を鞘成分、アクリロニトリ
ル70重量%とアクリルアミド30重量%からなるコポ
リマーの22重量%ジメチルホルムアミド溶液を芯成分
として芯鞘複合紡糸口金を通して30℃のジメチルホル
ムアミドと水の70/30(重量比)からなる凝固浴中
に湿式紡糸し、沸水中で洗浄するとともに3倍に延伸し
、次に120℃の乾燥ローラーにより乾燥後さらに20
0℃の加熱ローラーで定長熱処理して次に示す繊維を製
造した。 繊  度          25μ 鞘部厚さ        5〜10μ 撥水性          100点 公定水分率      11%
【0012】比較例1 アクリロニトリル95重量%、ヘプタデカフルオロデシ
ルメタクリル酸5重量%からなるコポリマーの20重量
%ジメチルホルムアミド溶液を鞘成分、アクリロニトリ
ル70重量%とアクリルアミド30重量%からなるコポ
リマーの22重量%ジメチルホルムアミド溶液を芯成分
として芯鞘複合紡糸口金を通して30℃のジメチルホル
ムアミドと水の70/30(重量比)からなる凝固浴中
に湿式紡糸し、沸水中で洗浄するとともに3倍に延伸し
、次に120℃の乾燥ローラーにより乾燥後さらに20
0℃の加熱ローラーで定長熱処理して次に示す繊維を製
造した。 繊  度          25μ 鞘部厚さ        0.05〜0.07μ撥水性
          40点 公定水分率      15%

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  下記の特性を有することを特徴とする
    撥水吸湿繊維。 撥水性≧80点 公定水分率≧5重量%
  2. 【請求項2】  芯成分が50〜95重量%のアクリロ
    ニトリルと5〜50重量%のアクリロニトリルと共重合
    可能で且つ20℃の水に対する溶解度が50g/dl以
    上であるビニル系単量体(コモノマーA)との共重合体
    、鞘成分がキャストフィルムとした時に水との接触角が
    90°以上である重合体からなり且つ鞘部の厚さが0.
    1μ以上20μ以下であることを特徴とする請求項1記
    載の繊維。
  3. 【請求項3】  コモノマーAがアクリルアミド、ジア
    セトンアクリルアミド、N−ヒドロキシメチルアルリル
    アミド、(メタ)アクリル酸、ヒドロキシエチル(メタ
    )アクリル酸、アルコキシポリエチレングリコール(メ
    タ)アクリル酸又はジエチレンジメチルスルホン酸であ
    ることを特徴とする請求項2記載の繊維。
  4. 【請求項4】  水との接触角が90°以上である重合
    体が70〜95重量%のアクリロニトリルと5〜30重
    量%のアクリロニトリルと共重合可能で且つ弗素含有量
    が30重量%以上であるビニル系単量体(コモノマーB
    )との共重合体であることを特徴とする請求項2記載の
    繊維。
  5. 【請求項5】  コモノマーBがトリフルオロメチル(
    メタ)アクリル酸、オクタフルオロブチル(メタ)アク
    リル酸又はヘプタデカフルオロデシル(メタ)アクリル
    酸であることを特徴とする請求項4記載の繊維。
JP485991A 1991-01-21 1991-01-21 撥水吸湿繊維 Pending JPH04240217A (ja)

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JP485991A JPH04240217A (ja) 1991-01-21 1991-01-21 撥水吸湿繊維
TW081100241A TW218029B (ja) 1991-01-21 1992-01-15
EP19920100668 EP0496279A3 (en) 1991-01-21 1992-01-16 Water-repellent hygroscopic fiber
US07/822,205 US5260131A (en) 1991-01-21 1992-01-17 Water-repellent hygroscopic fiber
CA002059585A CA2059585A1 (en) 1991-01-21 1992-01-17 Water-repellent hygroscopic fiber
KR1019920000778A KR920014959A (ko) 1991-01-21 1992-01-21 발수 흡습성 섬유

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002540302A (ja) * 1999-03-22 2002-11-26 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト 多成分系高吸収性繊維

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002540302A (ja) * 1999-03-22 2002-11-26 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト 多成分系高吸収性繊維
JP4847643B2 (ja) * 1999-03-22 2011-12-28 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 多成分系高吸収性繊維

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