JPH0423860A - ポリフェニレンエーテル―ポリアミド樹脂組成物 - Google Patents

ポリフェニレンエーテル―ポリアミド樹脂組成物

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JPH0423860A
JPH0423860A JP13148790A JP13148790A JPH0423860A JP H0423860 A JPH0423860 A JP H0423860A JP 13148790 A JP13148790 A JP 13148790A JP 13148790 A JP13148790 A JP 13148790A JP H0423860 A JPH0423860 A JP H0423860A
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JP
Japan
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group
resin
acid
polyphenylene ether
polyamide resin
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JP13148790A
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Makoto Saito
良 斎藤
Michio Kawai
川井 道生
Manabu Kawa
学 加和
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Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ポリフェニレンエーテル樹脂、結晶性半芳香
族ポリアミド樹脂及び特定の化学構造を有する化合物よ
り成り、耐熱性、耐溶剤性、寸法安定性、成形表面特性
等に優れた樹脂組成物に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、ポリフェニレンエーテル樹脂は、熱的性質、機械
的性質、電気的性質、寸法安定性、耐水性などに優れた
樹脂であることが知られており、特にポリスチレン系樹
脂とブレンドしたその変性物は、成形加工性に優れ、か
つ比較的安価であることから、汎用五人エンジニアリン
グプラスチックの一つとして幅広く利用されている。
しかしながら、該ポリフェニレンエーテル樹脂やその変
性物は、耐薬品性に劣るために、前記のような優れた特
性を有するものの、用途の制限は免れないという欠点を
有し、その改良が業界の要望となっていた。
一方、ポリアミド樹脂は、機械的強度、耐油性、耐薬品
性、耐摩耗性などに優れ、最も代表的なエンジニアリン
グプラスチ、りの一つとして多量に使用されている半面
、寸法安定性、吸湿性、高荷重下での耐熱変形性などの
劣るという欠点を有している。
このため、上記の両樹脂それぞれの長所を生かし、両者
の欠点を相補うことを目的として、両樹脂をブレンドす
ることが試みられ、これまで種々の組成物が提案されて
おり、例えば両樹脂を単純に溶融ブレンドして成る樹脂
組成物が開示されている(特公昭45−997号公報)
ところが、ポリフェニレンエーテル樹脂とポリアミド樹
脂とは本来相溶しにくいため、このような単純にブレン
ドした組成物は脆性を示し、機械的強度に優れた実用的
な成形品を与えることができなかった。その結果、相溶
性を改善する目的で、相溶化剤を配合することがこれま
で種々試みられてきた。
例えば、相溶化剤として、酸無水物基を含有するスチレ
ン系樹脂(1)を用いる方法(特公昭59−33614
号公報)、エポキシ基を含有するスチレン系樹脂(2)
を用いる方法(特開昭622745&幹報、特開昭62
−81444号公報)、炭素−炭素不飽和結合及びポリ
アミド樹脂と反応しうる官能基をともに有する低分子化
合物(3)を用いる方法(特公昭60−11966号公
報)等が提案されているが、前者(1)及び(2)の2
種の相溶化剤は、該組成物に十分な延性を与え得るだけ
の相溶化効果には乏しく、一方、後者(3)の相溶化剤
は、極めて有効ではあるが、得られる組成物の溶融粘度
の増大をもたらすばかりか、該公報に記載の実施例で用
いられている無水マレイン酸の持つ毒性の問題があった
これに対して、本発明者らは、先願の特願平1−206
385号において示したように、かかる問題を解決し得
る新規な相溶化剤としては、同一分子内に必須官能基と
して、メルカプト基と、ポリアミド樹脂との反応性を有
する官能基とを、同時に有する化合物が、有用であるこ
とを初めて見出したのである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、かかる新規な相溶化剤を用いたナイロン
−6、ナイロン−6,6、ナイロン−11、ナイロン−
12等に代表される脂肪族ポリアミド樹脂とポリフェニ
レンエーテル樹脂との組成物は、耐衝撃性やじん性に優
れているものの、耐熱性に乏しく、特にナイロン−6や
ナイロン−6,6を使用した場合には吸湿時の曲げ弾性
率の低下や寸法安定性に問題があった。
本発明は、かかる従来の課題をすべて解決し得る新規な
ポリフェニレンエーテル−ポリアミド樹脂組成物の提供
を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、かかる目的を達成すべく、鋭意検討を重
ねた結果、ポリアミド樹脂として結晶性の半芳香族ポリ
アミドを使用し、がっ、相溶化剤として、メルカプト基
と、ポリアミド樹脂との反応性を有する官能基とを、同
時に有する化合物を使用することによシ、成形性、特に
成形時の流動性に優れ、更に耐熱性や耐水性に優れた、
ポリフェニレンエーテル樹脂とポリアミド樹脂からなる
樹脂組成物を初めて見出し、本発明に到達した。すなわ
ち、本発明は、r(a)  ポリフェニレンエーテル樹
脂5〜95重量%及び Φ)結晶性半芳香族ポリアミド樹脂95〜5重量% の樹脂混合物100重量部、 (c)  同一分子内に、(イ)メルカプト基と、(ロ
)カルボキシル基、酸無水物基、酸アミド基、イミド基
、カルボン酸エステル基、エポキシ基、アミノ基及び水
酸基より構成される群より選ばれる少なくとも一種の官
能基とを、同時に有する化合物0.01〜25重量部、
並びに (d)  過酸化vlJO〜5重量部 から成ることを特徴とするポリフェニレンエーテル−ポ
リアミド樹脂組成物」を要旨とするものである。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明の樹脂組成物において、(a)成分として用いら
れるポリフェニレンエーテル樹脂は、フェノール類又は
その反応性誘導体から製造される。該ポリフェニレンエ
ーテル樹脂の製造に適したフェノール類としては、一般
式〔1〕H (式中、R1、R2、R3、R4及びR5は、それぞれ
水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基又は置換炭化水素
基であり、それらは同一であってもよいし、たがいに異
なっていてもよいが、少なくとも1つは水素原子である
。) で示される化合物を挙げることができる。このようなフ
ェノール類としては、例えばフェノール、o−m−及び
p−クレゾール、2.6−2、5− 2.4−及び3,
5−ジメチルフェノール、2−#fルー6−フェニルフ
ェノール、2,6ジフエニルフエノール、2,6−ジメ
チルフェノール、2−メチル−6−ニチルフエノール、
2゜3.5−2.3.6−及び2,4.6−)ジメチル
フェノールなどが挙げられる。
これらのフェノール類は、それぞれ単独で用いてもよい
し、コポリマーを所望する場合は2種以上を組み合わせ
て用いてもよく、また、前記一般式(I)で示される化
合物以外のフェノール類、例えばビスフェノールA1テ
トラブロモビスフェノールAルゾルシノール、ヒドロキ
ノンなどの中から選ばれた少なくとも1種の二価フェノ
ールと組み合わせて用いてもよい。
適切なポリフェニレンエーテル樹脂の例としては、ポリ
(2,6−シメチルー1.4−7エニレン)エーテル、
ポリ(2−メチル−1,4−フェニレン)エーテル1.
J−”!J (3−メfk −1,4−フェニレン)エ
ーテル、ポリ(2,6−ジエチル−1,4−フエニレン
)エーテル、ポリ(2−メチル−6−アリル−1,4−
フェニレン)エーテル、ホIJ (2、6−シクロロメ
チルー1.4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,3,
6−)ジメチル−1,4−フエニレン)エーテル、ポリ
(2,3,5,6−チトラメチルフエニレン)エーテル
、ボ1,1(2,6ジクロロー1,4−フェニレ/)エ
ーテル、ポリ(2,6−ジフェニル−1,4−7エニレ
ン)ニーチル、ポリ(2,5−ジメチル−1,4−フェ
ニレン)エーテルなどが挙けられ、また、2種以上の単
量体単位を含むコポリマーも使用することができるし、
これらの樹脂2種以上を含む混合物も使用することがで
きる。
このポリフェニレンエーテル樹脂の製造方法については
特に制限はなく、従来公知の方法、例えば前記フェノー
ル類を酸化カップリング触媒を用い、酸素又は酸素含有
ガスで酸化重合する方法などが一般的に用いられる。該
酸化重合触媒の種類については特に制限はなく、従来公
知の酸化触媒の中から任意のものを選択して用いること
ができる。該触媒の典型例としては、塩化第一銅とトリ
メチルアミン及びジブチルアミンとの組合わせ、酢酸第
一銅とトリエチルアミンとの組合せ、塩化第一銅とピリ
ジンとの組合せなどの第一銅塩と第三級アミン及び/又
は第二級アミンとから成る触媒、塩化第二銅とピリジン
と水酸化カリウムとの組合せなどの第二銅塩と第三級ア
ミンとアルカリ金属水酸化物とから成る触媒、塩化マン
ガンとエタノールアミンとの組合せ、酢酸マンガンとエ
チレンジアミンとの組合せなどのマンガン塩と第一級ア
ミンとから成る触媒、塩化マンガンとナトリウムメチラ
ートとの組合せ、塩化マンガンとナトリウムフェノラー
トとの組合せなどのマンガン塩とアルコラード又はフェ
ノラートとから成る触媒、コバルト塩と第三級アミンと
から成る触媒などを挙げることができる。
本発明の樹脂組成物において、(b)成分に用いられる
結晶性半芳香族ポリアミド樹脂とは、主鎖に−N−C−
結合を含み、かつ同時に芳香族基と脂肪族連鎖から構成
されるものである。具体的には、ジアミンとジカルボン
酸、又はジアミンとジカルボン酸とラクタム類から製造
される共重合ポリアミドであり、かつ該ジアミンと該ジ
カルボン酸のうち少くとも一種に芳香族基を含むものを
用いることを特徴とするものである。また、本発明の半
芳香族ポリアミドは、結晶性であシ、示差操作熱量計(
DSC)で融解ピークが観察されるものであって、その
融点は好ましくは280℃以上、更に好ましくは280
〜320℃のものである。
該ジアミンとしては、一般式(1) %式%(1) (式中、Yは二価の脂肪族基、二価の脂環式基又は二価
の芳香族基であって、これらの基は置換基を有していて
もよい。) で示される化合物が用いられる。このようなジアミンと
しては、例えばトリメチレンジアミン、テトラメチレン
ジアミン、ペンタメチレンジアミン、オクタメチレンジ
アミン、フェニレンジアミン類、キンリレンジアミン類
、2,2,4−又は2,4.4−)リメチルへキサメチ
レン/アミン、ビス(4−アミノシクロヘキンル)メタ
ン、ビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシル)メ
タン、ヘキサメチレンジアミンなどが挙げられるが、こ
れらのジアミンは1種用いてもよいし、2種以上を組み
合わせて用いてもよい。
また、該ジカルボン酸としては、一般式〔l〕H00C
−Z −COOH、、、、、、(1)(式中、2は二価
の脂肪族基、二価の脂環式基又は二価の芳香族基であっ
て、これらの基は置換基を有していてもよい。) で示される化合物が用いられる。このようなジカルボン
酸としては、例えばイソフタル酸やテレフタル酸などの
芳香族ジカルボン酸、シクロヘキサン−1,4及び1.
3−ジカルボン酸などの脂環式ジカルボン酸、セバシン
酸、オクタデカンニ酸、スペリン酸、グルタル酸、ピメ
リン酸、アジピン酸などの脂肪族ジカルボン酸が挙げら
れる。これらのジカルボン酸は1種用いてもよいし、2
種以上を組み合わせて用いてもよい。
さらにラクタムとしては、例えばブチルラクタム、ビバ
ロラクタム、カプロラクタム、カプリルラクタム、エナ
ントラクタム、ウンデカノラクタム、ドデカラクタムな
どが挙げられ、これらのラクタムは1種用いてもよいし
、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明で用いられる結晶性半芳香族ポリアミドとしては
、ジアミンとジカルボン酸のうち、ジカルボン酸として
芳香族基を含むものを用いるのが好ましく、更に具体的
にはテレフタル酸又はイソフタル酸を用いるのが好まし
い。
本発明で用いられる代表的な結晶性半芳香族ポリアミド
としては、ヘキサメチレンテレフタラミド(以下、6T
と略記する。)とへキサメチレンイソフタラミド(以下
、6Iと略記する。)との共重合体(以下、6T/61
と略記する。Xヘキサメチレンテレフタラミド(6T)
とベキサメチレンアジパミド(以下、6,6と略記する
。)との共重合体(以下、6T/6,6と略記する。)
等が挙げられる。これらの共重合体のように6T単位を
共重合成分に含む場合は、6T単位をポリアミド全体の
40モルチ以上、好ましくは40〜70モルチ、更に好
ましくは45〜55モルチ含有する。また、結晶性を著
しく損なわない限り、これらのポリアミド同士又はこれ
らのポリアミドと脂肪族ポリアミド樹脂との混合物も使
用することができる。
該ポリアミド樹脂の製造方法としては、例えばジアミン
とジカルボン酸又はジアミンとジカルボン酸とラクタム
から成る水溶液に、必要に応じて、分子量調節剤として
のモノアミンやモノカルボン酸を添加して、溶融重合す
る方法が一般的に用いられるが、単量体の種類によって
は、溶液重合や界面重合などの方法が有利な場合もある
本発明の樹脂組成物において、(c)成分として用いら
れる、同一分子内に、(イ)メルカプト基と、(ロ)カ
ルボキシル基、酸無水物基、酸アミド基、イミド基、カ
ルボン酸エステル基、エポキシ基、アミン基及び水酸基
より構成される群より選ばれる少なくとも一種の官能基
とを、同時に有する化合物(c)とは、一般式(IV) (H8+FVR−X、  ・−−−−・・・・ (IV
)(〔■〕式中、m、nは正の整数を、Rは脂肪族基又
は芳香族基を、Xは、カルボキシル基、酸無水物基、酸
アミド基、イミド基、カルボン酸エステル基、エポキシ
基、アミノ基及び水酸基より構成される′群より選ばれ
る少なくとも一種の官能基をそれぞれ示す。ただし、n
が2以上である場合、Xは同一である必要はない。)で
示される。具体的には、チオリンゴ酸、チオクエン酸等
のメルカプトポリカルボン酸、およびこれらメルカプト
ポリカルボン酸のカルボキシル基が酸無水物基、N、N
’−ジアルキルアミド基、N−アルキルイミド基、N−
アリールイミド基、アルキルエステル基に変換された化
合物、1,2−エポキンー3−メルカプトプロパン、4
−ジ(2,3−エポキシプロビル)アミノチオフェノー
ル等のエポキシ化合物、l−アミノ−2−メルカプトエ
タン、4−アミノチオフェノール等のアミン類、2−メ
ルカプトエタノール、3−メルカプト−1,2−プロパ
ンジオール等のメルカプト基含有アルコール類、メルカ
プトフェノール類等が挙けられる。特に、チオリンゴ酸
、チオクエン酸等のメルカプトポリカルボン酸が好まし
い。
本発明の(d)成分として用いられる過酸化物としては
、メチルエチルケトンパーオキンド、シクロヘキサノン
パーオキシド等のケトンパーオキシド、n−ブチル−4
,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレート、2.
2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン等のパーオキ
シケタール類、t−ブチルヒドロパーオキシド、クメン
ヒドロパーオキシド、2.5−ビス(ヒドロパーオキシ
)−2,s−ジメチルヘキサン等のヒドロパーオキシド
類、ジ−t−ブチルパーオキシド、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(を−ブチルパーオキシ)ヘキシ/−3等の
ジアルキルパーオキシド類、t−ブチルパルオキシイソ
フロヒルカーボネート等のパーオキジエステル類などに
代表される有機過酸化物、および過酸化水素等が挙げら
れる。これらのうち、ポリフェニレンエーテル樹脂の通
常使用の溶融温度である260°C〜320℃の温度範
囲における過酸化物結合半減期が比較的長いもの、例え
ば、t−フーIF−ルヒドロパーオキシド、クメンヒド
ロパーオキシド等のヒドロパーオキシド類が特に好適に
使用される。
本発明の樹脂組成物においては、前記のポリフェニレン
エーテル樹脂と結晶性半芳香族ポリアミド樹脂とを、重
量比5:95ないし95:5、好ましくは30ニア0な
いし65:35の割合で用いることが必要である。該ポ
リフェニレンエーテル樹脂の割合が前記範囲より少ない
と組成物の耐熱性が不十分になるし、前記範囲より多い
と組成物の耐油性や耐薬品性が低下する。
さらに、本発明の樹脂組成物においては、前記割合のポ
リフェニレンエーテル樹脂と結晶性半芳香族ポリアミド
樹脂との樹脂混合物100重量部と、前記の化合物(c
) o、 01〜25重量部、好ましくは0.1〜10
重量部とを含有することが必要である。該化合物(c)
の含有量が0.01重量部未満では両樹脂の相溶性が悪
くて本発明の目的が達せられないし、25重量部を超え
ると組成物の軟化点が低下する。
また、本発明では化合物(c)の効果を高める目的で必
要に応じ、(d)成分として5重量部以下の過酸化物を
使用する。過酸化物が5重量部を超えると、好ましくな
い架橋反応等が起こるため、組成物の溶融粘度が高くな
りかつ延性が低下するので好ましくない。
本発明の樹脂組成物には、必要に応じ、本発明の目的を
損なわない範囲で種々の改質剤、例エバエチレンーα−
オレフィン共重合体コムおよびその酸変性品、ポリブメ
ジエン系ゴム、水素化ポリブタジエンーステレンーブロ
ック共重合体、エチレン−ビニル系エステル共重合体、
エチレン−アクリル系エステル共重合体、エチレン−無
水マレイン酸−エチルアクリレート共重合体、アクリル
系ゴム、線状低密度ポリエチレン、ポリアミド系エラス
トマー ポリエステル系エラストマーなどを配合するこ
とができる3本発明の樹脂組成物の調製方法については
特に制限はなく、従来樹脂同士の混合や樹脂と充填剤と
の混合の際に慣用されている方法の中から、任意の方法
を選び用いることができる。例えば粉末状又はベレット
状の各成分をヘンシェルミキサー スー”パーミキサー
 リボンプレンダーなどにより均一に混合し、次いでこ
れを二軸押出機、−軸押出機、ロール、バンバリーミキ
サ−ブラベンダープラストグラフなどの溶融混線機にて
通常240〜350℃の範囲の温度において溶融混練す
ることによシ、本発明の樹脂組成物が得られる。このよ
うにして得られた樹脂組成物は、溶融混線後に押出して
、ペレット状にすることができる。
この樹脂組成物を調製する際の各成分の配合順序につい
ては特に制限はなく、例えばポリフェニレンエーテル樹
脂、ポリアミド樹脂及び化合物(c)の、過酸化物(d
)を除く、3成分のうち、特定の2成分を先に溶融混練
したのち、これに残シの成分を加えて溶融混練してもよ
いし、過酸化物(d)を除く3成分を一括して配合し、
溶融混練してもよいが、特に、ポリフェニレンエーテル
樹脂と化合物(c)とを先に溶融混練し、次いでこれに
ポリアミド樹脂を加えて溶融混練する方法、およびこの
3成分を一括して溶融混練する方法が好ましい。過酸化
物(d)は、必要に応じてポリフェニレンエーテル樹脂
と同時に混練することが必要である。
本発明の樹脂組成物には、所望に応じ各種添加成分、例
えばカーボンブラック、シリカ、酸化チタンなどの無機
充填剤や有機充填剤、ガラス繊維、炭素繊維などの強化
剤、さらには可塑剤、安定剤、難燃剤、着色剤などを添
加することもできる。
かくして得られる本発明の樹脂組成物は、例えば自動車
部品等を始めとする多くの分野に使用される。
〔実施例〕
次に実施例、参考例、比較例−により本発明をさらに詳
細に説明するが、本発明はその要旨を越えない限りこれ
らの例によってなんら限定されるものではない。
なお、ポリフェニレンエーテル樹脂として、0.6?/
di濃度のクロロホルム溶液の温度25℃における比粘
度ηspが0.28のもの(以下、PPEと略記する。
)を用いた。
原料の混練はすべて東芝機械グラスチックエンジニアリ
ング社製TEM35B二軸押出機を使用し、逆回転エレ
メントを1か所有するスクリュ構成で実施した。
マタ、ポリアミド樹脂としてナイロン−6樹脂を使用す
る場合は、三菱化成■社製 1’Novamid  1020JJ  (以下、6N
yと略記する−を、非品性の半芳香族ポリアミド樹脂を
使用する場合は、三菱化成陣社製rNovamidX2
1 J、(以下、X−21と略記する。)を、ナイロン
−6,6樹脂を使用する場合は、BAsF社製rA−3
J (以下、6.6 Ny と略記する。)をそれぞれ
用いた。
得られた樹脂組成物は、日本製鋼所■製射出成形機J1
00SAを用いて射出成形した。
また、樹脂組成物の特性は以下のようにして測定した。
(射出圧) 上記の射出成形機を用い、バレル温度は280℃、射出
速度は最大の75%の速度で成形した時の1次射出圧力
のゲージ圧にょシ標示した。
(HDTl&6kg苛重) ASTMD−648に準じて測定した。
(曲げ弾性率) ASTMD−7,9oに準じて測定した。
(吸湿時の曲げ弾性率) ASTM D790に準じた曲げ試験片を100℃の沸
騰水中で3時間吸水させたのち、23℃、相対湿度65
チの環境下で3日間調湿したものを、ASTM D79
0に準じて測定した。
参考例 ヘキサメチレンジアミンとテレフタル酸との塩(6T)
15kg及びヘキサメチレンジアミンとアジピン酸との
塩(6,6)1.5kfをオートクレーブに仕込み、N
2ガス置換したのち、かくはんしながら、ジャケット温
度を290 ℃とした。
反応が進むにつれ水が生成して、圧力が上がってくるの
で、内圧を13助/−に保持しながら、バルブを開けて
生成水を系外に留出させた。
13kf/−に達して約1時間で水の留出がなくなるの
で、バルブを閉めたのち、加熱を停止し、放冷して室温
程度になってから、生成したプレポリマーをとシ出し、
粉粋した。このプレポリマーの相対粘度ηrel(1t
/dlの濃硫酸溶液の25℃における相対粘度)は1.
75であった。
次いで、粉粋したプレポリマーを、N2常圧。
250℃の条件で、2時間同相重合を行って、ηrel
が31511、DSC測定での融点が290 ’Cの共
重合ポリアミド(6T/e、6 ) ヲ’4り。
得られた共重合ポリアミドの共重合比は6T: 6,6
=50:50 (モル比)であった。
実施例I P P E 54.5重量部とチオリンゴ酸(以下、T
MAと略記する。)0.5重量部を、300’C。
スクリュー回転速度150rpmで混合してペレットを
作製し、このペレッ) 54.8重量部と参考例にて製
造した6T/6,6の45.2重量部とを280℃、ス
クリュー回転速度20Orpm で混合することにより
組成物を得た。
得られた組成物の射出圧、熱変形温度並びに絶乾及び吸
湿時の曲げ弾性率を測定して、後記衣−1にまとめて示
した。
実施例2〜4及び比較例1〜4 混練組成を下記表−1に示すように変更した以外は、実
施例1と同様にして、組成物を得た。
得られた各組成物につき、射出圧、熱変形温度並びに、
絶乾及び吸湿時の曲げ弾性率を測定して、下記表−1に
まとめて示した。
〔発明の効果〕
本発明の新規なポリフェニレンエーテル−ポリアミド樹
脂組成物は、優れた耐熱性と耐水性を示し、例えば吸湿
時の曲げ弾性率の低下や寸法変化等を大幅に少なくする
ことができ、しかも従来は優れた相溶化剤として使用さ
れ、極めて有効ではあるが有毒な点に致命的な問題のあ
った不飽和ジカルボン酸無水物を、使用しなくても済む
ようにすることもできたのに加えて、さらに好ましいこ
とには成形時の流動性にも優れた特性を有することから
、従来のポリフェニレンエーテル−ナイロン樹脂組成物
に比べより一層の物性バランスに優れたものとして、例
えば自動車部品等にも効果的に応用できる、という工業
的価値ある顕著な効果を奏するものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)ポリフェニレンエーテル樹脂5〜95重量
    %及び (b)結晶性半芳香族ポリアミド樹脂95〜5重量% の樹脂混合物100重量部、 (c)同一分子内に、(イ)メルカプト基と、(ロ)カ
    ルボキシル基、酸無水物基、酸アミド 基、イミド基、カルボン酸エステル基、 エポキシ基、アミノ基及び水酸基より構 成される群より選ばれる少なくとも一種 の官能基とを、同時に有する化合物0.01〜25重量
    部、並びに (d)過酸化物0〜5重量部 から成ることを特徴とするポリフェニレンエーテル−ポ
    リアミド樹脂組成物。
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