JPH04237771A - 石綿断熱材除去後の断熱材取り付け工法 - Google Patents

石綿断熱材除去後の断熱材取り付け工法

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JPH04237771A
JPH04237771A JP2056991A JP2056991A JPH04237771A JP H04237771 A JPH04237771 A JP H04237771A JP 2056991 A JP2056991 A JP 2056991A JP 2056991 A JP2056991 A JP 2056991A JP H04237771 A JPH04237771 A JP H04237771A
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JP
Japan
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adhesive
insulating material
supporting tool
emulsion resin
bonding strength
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Pending
Application number
JP2056991A
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English (en)
Inventor
Moriharu Inonami
伊野波 盛春
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Nichias Corp
Original Assignee
Nichias Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、断熱材の取付け工法に
係るもので、主として建築物の天井、壁、梁、柱などの
下地体に既に施工されている有害な石綿断熱材を除去し
たあとに、リフォーム用断熱材を取り付ける工法の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、石綿断熱材除去後のリフォーム用
断熱材取付け工法として、図5〜図7に示した工法が知
られている。即ち、石綿断熱材を除去したあとの建築物
の天井、壁等の下地体1の表面に、残存石綿繊維の飛散
を防止するため、エマルジョン樹脂被膜2を形成し、次
に孔つき台板3と、それに立設したピン4aまたはボル
ト4b、座金5aまたは座金付きナット5bから成る支
持具Aの台板3を、溶剤系または二液混合エポキシ系樹
脂等の接着剤6により、前記被膜2の表面に接着し、接
着強度が十分に発現して台板3が固定保持されたところ
で、ロックウール、グラスウール、セラミックファイバ
ー、プラスチックフォーム、珪酸カルシウム等の軽量断
熱材7を取り付け、断熱材7を貫通して外に突出してい
るピン4aまたはボルト4bの先端に、座金5aまたは
座金付きナット5bを装着し、断熱材の取付けを行なう
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記工法にあっては、
残存石綿繊維飛散防止抑制剤であるエマルジョン樹脂被
膜に対し、支持具Aを接着する溶剤系、二液混合エポキ
シ樹脂等の接着剤6は相溶性ならびに湿潤雰囲気中での
下地体側被膜2への接着の配慮が全くなされておらず、
一般の下地体に直に接着することを目的としている接着
剤であるため、前記被膜2が溶剤や二液混合エポキシ系
の反応熱に侵され、下地体との固着力が減衰し、約1〜
3ヶ月後に断熱材が剥離・脱落する現象を起こしたりす
る。
【0004】また、石綿断熱材除去工事は、大気汚染防
止のため、作業帯域をビニールフィルム幕等で密閉養生
した屋内で大量の水または水希釈薬液を使用し、石綿層
を湿潤させたのちに除去作業を行なうが、除去後も密閉
養生された屋内は、しばらくの期間、湿潤雰囲気中にあ
り、被膜面は濡れた状態にあるため、断熱材の取付け施
工は湿潤雰囲気中で行なわれることが多く、前記支持具
Aの接着作業も十分乾燥してない湿潤面に取り付けるこ
ともあり、溶剤系の接着剤やエポキシ系接着剤を使用す
ると、接着取付け直後、台板のポイントズレや脱落した
りすることがある。
【0005】また、所期接着を可能にするためには、被
膜湿潤面をウエース等で拭き取る作業が必要となると同
時に接着定位置からのポイントズレを防止するために、
粘着テープ等で仮押えを行なうが、粘着テープの付きが
不完全で十分仮押えをすることができず、手間ばかりか
かることが多い。さらにまた、前記支持具の接着から1
日後でも、断熱材の取付け作業時の接着剤の保持強度が
低いため、支持具が脱落して断熱材の取付けが不能とな
ることがある。
【0006】
【発明の目的】本発明の目的は、下地体に対する支持具
の初期接着性が良好で、かつ、短時間に十分な接着強度
が発現させることのできる断熱材取付け工法を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、コンクリート
躯体、鉄骨梁、柱、ダクト等の下地体表面に断熱材を取
り付ける工法において、水硬性セメントにエマルジョン
樹脂を配合して調製したペースト状接着剤を用いて、支
持具を前記下地体表面に接着し、前記支持具に断熱材を
取り付けることを要旨としているものである。
【0008】
【作用】上記接着剤の使用によれば、水硬性セメントの
粘性とエマルジョン樹脂の粘性とが相乗効果を発揮し、
初期接着性が良く、短時間に十分な接着強度が得られる
【0009】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を示すもので、図
5と同一または類似する部材には同じ符号が付されてい
る。即ち、1は下地体、2は下地表面に形成した石綿繊
維飛散防止抑制用エマルジョン樹脂被膜、Aは支持具、
3は支持具の台板、4aはピン、5aは座金であり、台
板3は本発明によるセメント系接着剤8により、前記エ
マルジョン樹脂2に接着されている。
【0010】上記セメント系接着剤8の主成分はセメン
トで、これにバインダーとしてエマルジョン樹脂を配合
し、必要に応じて酸化チタン、着色剤を加えて調製され
る。セメントとしてはアルミナセメント、エマルジョン
樹脂としてはアクリル樹脂がそれぞれ好ましく、配合比
率は、アルミナセメント200〜240重量%に対し、
アクリルエマルジョン樹脂100〜130重量%の範囲
とし、粘度500〜1000cpsのペースト状混合物
に調製したものがよい。
【0011】上記セメント系接着剤を用いて支持具Aを
接着する方法によれば、水硬性アルミナセメントの粘性
と、エマルジョン樹脂の粘性が相乗効果を発揮し、比較
的短時間に高い接着保持強度が得られる。特に湿潤被膜
への支持具の初期接着性が極めて良好であり、接着定位
置からポイントズレを生じることはない。
【0012】例えば、支持具接着15時間後の前記セメ
ント系接着剤の接着強度にあっては、常温乾燥下地面に
おいて、3〜6kgf/cm2、湿潤下地面において、
3〜7kgf/cm2の接着保持強度が得られるので、
ロックウール、ガラスウール、珪酸カルシウム断熱材、
セラミック軽量断熱材の取付け作業は可能となり、支持
具が施工後も剥離・脱落を起こすことなく、強固に支持
できる。なお、前記セメント系接着剤の剪断強度も、常
温乾燥下地面において、接着15時間後3〜5kgf/
cm2の強度が得られるので、壁面への断熱材取付け作
業においても、接着15時間経過後は支持具を剥離・脱
落を起こすことなく、断熱材の取付けが可能となる。
【0013】上記実施例は、石綿断熱材除去後の下地体
にリフォーム用断熱材を取り付ける工法例について述べ
たが、本発明は、図2に示すように、残存石綿繊維飛散
防止抑制用エマルジョン樹脂被膜を形成してない一般の
下地体、例えばコンクリート面や鉄板面等に実施した場
合においても、上記と同様な効果が得られることは言う
までもない。
【0014】図3および図4は、本発明を熱気または冷
気を搬送するダクトに実施した例を示す。同図中、9は
鉄板や亜鉛鋼板等によるダクトであり、Aは支持具、7
は断熱材、8はセメント系接着剤、10は表面化粧材、
11は表面防護用金網である。
【0015】次に、上記セメント系接着剤による常温乾
燥下地面、常温湿潤下地面への初期接着強度と、4週間
後の接着引張り強度および剪断強度の一例として、コン
クリート下地体、鉄板下地体に対する各強度を下記表1
に示す。
【0016】また、上記セメント系接着剤は、ALC板
、石膏ボード、珪酸カルシウム板、カラー鋼板、亜鉛引
き鋼板、フレキシブルボード、木毛セメント、ベニヤ板
等に対しても良好に接着性を有しており、前記と同様に
断熱材取付け施工の際、支持具を下地体から剥離・脱落
することなく、接着保持させることができ、取付け作業
時間の短縮ならびに経済的施工が実現できる。
【0017】さらにまた、上記セメント系接着剤は、耐
寒性、耐熱性に優れている。一例として、コンクリート
下地体に上記セメント系接着剤で接着した鉄治具を室内
常温に2週間放置養生した後、−25℃、−20℃、0
℃、20℃、100℃、150℃、175℃、200℃
の雰囲気中に1週間暴露し、取り出して常温に戻した後
の接着強度を、下記表2に示す。
【0018】上記表2に示すように、常温において接着
に使用された前記セメント系接着剤は、接着2週間経過
すれば、十分硬化し、接着強度が発現するので、下地体
表面が−25℃から150℃の温度範囲にあるダクト、
配管、機器等の断熱材取付けに極めて有効である。
【0019】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
下地体表面に接着剤で支持具を接着し、支持具に断熱材
を取り付ける工法において、接着剤にセメント系接着剤
を用いて行なうものであるから、残存石綿繊維の飛散防
止抑制剤の被膜を有する下地体や、一般の下地体の乾燥
面や湿潤面を被着体として断熱材用支持具を接着施工す
る場合、支持具接着時にポイントズレや剥離・脱落を起
こさず、また仮押えの必要がなくなり、接着15時間後
には支持具を介して断熱材を取り付けることができるこ
とから、施工が簡単にでき、断熱材の取付け時や取付け
施工完了後も長期にわたって断熱材を強固に保持し、剥
離・脱落を生じることのない信頼性のある断熱材取付け
作業ができるという効果が得られる。加えて、本発明の
工法で用いるセメント系接着剤は、凹凸下地体表面への
充填接着性が良好で、可使用時間も長く、通常4時間で
あるが、水を滴下して練り返すことにより、10時間ま
で調整可能であり、また養生隔離された作業場内で大量
に使用しても安全であり、有機溶剤を含む接着剤のよう
な取扱い規制を受けることもなく、火気に対しても引火
するおそれもない無毒・無公害で安全性に優れた接着剤
である。したがって、上記セメント系接着剤を使用して
断熱材を取り付ける工法を採用することにより、作業場
内での労働安全衛生の向上に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の断熱材取付け工法の一実施例を示す断
熱材取付け躯体部の切断面図である。
【図2】他の実施例を示す断熱材取付け躯体部の切断面
図である。
【図3】他の実施例を示す断熱材取付けダクト部の斜視
図である。
【図4】ダクト部の部分拡大切断面図である。
【図5】従来の断熱材取付け工法を示す断熱材取付け躯
体部の切断面図である。
【図6】支持具の一例を示す斜視図である。
【図7】支持具の他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1  下地体 2  石綿繊維飛散防止抑制剤被膜 A  支持具 3  台板 4a  ピン 4b  ボルト 5a  座金 5b  座金付きナット 6  エポキシ系樹脂接着剤 7  断熱材 8  セメント系接着剤 9  ダクト 10  表面化粧材 11  金網

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  コンクリート躯体、鉄骨梁、柱、ダク
    ト等の下地体表面に断熱材を取り付ける工法において、
    水硬性セメントにエマルジョン樹脂を配合して調製した
    ペースト状接着剤を用いて、支持具を前記下地体表面に
    接着し、前記支持具に断熱材を取り付けることを特徴と
    する断熱材の取付け工法。
  2. 【請求項2】  石綿断熱材除去後の下地体表面に形成
    した石綿繊維飛散防止抑制剤被膜面に、前記接着剤を用
    いて支持具を接着し、支持具に断熱材を取り付けること
    を特徴とする請求項1に記載の断熱材の取付け工法。
JP2056991A 1991-01-21 1991-01-21 石綿断熱材除去後の断熱材取り付け工法 Pending JPH04237771A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007170002A (ja) * 2005-12-21 2007-07-05 Emaajii:Kk 建築物の外断熱構造と、それに使用する断熱パネルの取付金具

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61184807A (ja) * 1985-02-13 1986-08-18 Mitsubishi Electric Corp 三相変圧器
JPH0285465A (ja) * 1988-09-21 1990-03-26 Kunibagumi:Kk アスベスト部分撤去装置

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