JPH04237449A - 加熱蒸散用吸液芯 - Google Patents

加熱蒸散用吸液芯

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JPH04237449A
JPH04237449A JP2050791A JP2050791A JPH04237449A JP H04237449 A JPH04237449 A JP H04237449A JP 2050791 A JP2050791 A JP 2050791A JP 2050791 A JP2050791 A JP 2050791A JP H04237449 A JPH04237449 A JP H04237449A
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JP
Japan
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liquid
liquid absorbent
core
wick
grinding
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Application number
JP2050791A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Ichikawa
浩行 市川
Koji Ishida
浩司 石田
Yukinobu Yamamoto
山本 志延
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Fumakilla Ltd
Original Assignee
Fumakilla Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱蒸散用吸液芯に関
し、さらに詳しくは、殺虫、殺菌、消臭、芳香等を目的
として、薬液中に吸液芯の一部を浸漬して該芯に薬液を
吸液すると共に、該芯の上部を加熱することにより吸液
された薬液を蒸散させる吸上式加熱蒸散装置に用いられ
る吸液芯に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば殺虫液中に多孔質吸液芯の一部を
浸漬することにより該芯に殺虫液を吸液すると共に、該
芯の上部を加熱することにより吸液された殺虫液を蒸散
させる方式の加熱蒸散殺虫方法は古くから知られている
。例えば、実公昭43−25081号公報には直接加熱
による方式が記載されているが、直接加熱による場合に
は薬剤の分解が激しいため、一般には間接加熱による方
式が採用される傾向にある。間接加熱による方式として
は、吸液芯と発熱体との間にフェルト等を介在させて加
熱する方法が実公昭36−12459号公報、実公昭4
6−22585号公報に記載され、また吸液芯と発熱体
とを一定間隔で離間して加熱する方法が実公昭43−2
6274号公報、実公昭44−8361号公報、実公昭
45−14913号公報、実公昭45−19801号公
報、実公昭45−29244号公報、特公昭61−23
163号公報、特開昭60−161902号公報等に記
載されている。
【0003】また、特公昭61−23163号公報には
、殺虫剤としてアレスリン又はその異性体を用い、これ
を特定の沸点範囲の炭化水素系溶剤に溶解した殺虫液を
用いると共に、多孔質吸液芯として、磁器多孔質、グラ
スファイバー、石綿から選択される無機繊維を石膏及び
/又はベントナイトで固めたもの、並びにカオリン、タ
ルク、ケイソウ土、パーライト、ベントナイト、アルミ
ナ、シリカ、シリカアルミナ及びチタニウムから選択さ
れる無機粉体をデンプンで固めたものからなる吸液芯を
用いることが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した吸液芯加熱方
式による加熱蒸散方法の場合、上記多孔質吸液芯が従来
一般にフェルト、不織布、石綿等により製作されていた
ため、吸液速度が比較的に速く、吸液芯が加熱されるに
つれて、薬液中の溶剤のみが蒸散し薬剤が充分に蒸散さ
れ難くなったり、また薬剤の熱分解によって生成される
高沸点物質や溶剤中に含有されている高沸点物質等によ
って吸液芯に目詰りが生じ易くなることから、長期に亘
って安定した揮散を持続させることが困難であった。
【0005】従って、吸液芯加熱方式による加熱蒸散方
法においては、一般に無機粉体から成形された吸液芯が
用いられており、また、このような吸液芯を製造する方
法としては、無機粉体とデンプン、半合成品のセルロー
ス誘導体、カルボキシメチルセルロース(CMC)等の
バインダーを水又は熱水とともに練合し、押出成形する
方法が一般に用いられている(前掲特公昭61−231
63号公報参照)。さらに、本出願人は、無機粉体及び
/又は有機粉体をタール、ピッチ等の炭化し得るバイン
ダーと共に焼成してなる吸液芯についても開発し、既に
特許出願している。
【0006】しかしながら、これら各種材料を練合し、
押出成形する方法においては、吸液芯の品質の安定化の
ために、その製造工程において複雑な品質管理を必要と
する。すなわち、このような方法によって得られる吸液
芯は、押出成形時、あるいはその後の乾燥工程や焼成工
程において、吸液芯の表面にひび割れや傷又は曲がりが
発生し易く、その部分に歪が発生し、折れ強度の低下を
招くため、製造時や使用時の芯折れによる生産性、商品
性の低下を招く。また、このような吸液芯を使用した場
合、加熱蒸散時に傷、ひび割れ、曲がり等の有る部分で
温度ムラが発生し、これにより安定した薬剤蒸散が得に
くいという重大な問題を生ずる。さらに、乾燥工程や焼
成工程においては、吸液芯の収縮が発生し、芯径が不安
定になり易く、吸液芯と容器との嵌合部に隙間が生じ、
液洩れ等を完全に回避することはできないという問題も
発生する。
【0007】さらに、押出成形時には、前述した問題だ
けではなく、押出成形時の圧力により吸液芯表層にバイ
ンダーがしみ出し、吸液芯表層部にバインダーの過多な
層を形成するという問題も発生する。このバインダー過
多の表層部が長時間薬液吸上げ状態で加熱されると、バ
インダーの熱劣化を生じ、これが薬剤の蒸散や薬剤の熱
分解、重合等に影響し、長期間に亘って安定した薬剤蒸
散が得られないという問題が発生する。また、このバイ
ンダー過多層は、吸液芯内層よりも緻密な構造を形成し
ているため、薬剤の揮散抑制、薬剤への過剰加熱、薬剤
の分解、重合等による樹脂化を引き起こし易い状態にあ
る。
【0008】一方、まがり等の問題が生じにくい成形方
法として、無機粉末及び/又は有機粉末をバインダーと
共に圧縮成形してなる吸液芯が挙げられるが、無機粉末
及び/又は有機粉末等の基材を賦形材としてのバインダ
ーと共に圧縮成形した場合、その圧縮工程において、液
体と異なり、これら粉体の流動特性として圧力の不均一
伝達が生じ易いことが知られている。特に、押し型壁と
の摩擦等の影響により、吸液芯内部と表層部が不均質に
なる傾向がある。また圧縮成形では、一般的に、その成
形工程において、キャッピング(Capping)、ス
ティッキング(Sticking)、ラミネーション(
Lamination)、ダイフラクション(Die 
 fraction)等の圧縮成形体の表面及び表層部
の剥離や傷、割れ、欠けといった現象を生じ易い。これ
らの問題により、圧縮成形によっても安定した品質の吸
液芯を生産効率良く製造するまでには至っていない。
【0009】従って、本発明の目的は、上記のような問
題を解消し、芯表面のひび割れや傷、曲がり等がなく、
芯の強度、寸法安定性及び成形性に優れ、製造時や使用
時の破損等によるロスが極力低減された一定の品質の加
熱蒸散用吸液芯を生産性よく提供することにある。
【0010】さらに本発明の目的は、芯内部と表層部が
均質で、加熱使用時に吸液芯の目詰りが殆ど発生せず、
長期間に亘って充分な薬剤を有効に蒸散できる安定した
品質の加熱蒸散用吸液芯を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の加熱蒸散用吸液
芯は、薬液中に吸液芯の一部を浸漬して該芯に薬液を吸
液すると共に、該芯の上部を加熱することにより吸液さ
れた薬液を蒸散させる加熱蒸散方式に用いる吸液芯であ
って、無機粉末及び/又は有機粉末をバインダー及び必
要に応じて他の添加剤と共に成形した吸液芯の表層部に
、研削及び/又は研磨加工を施して成るものであること
を特徴としている。
【0012】
【発明の作用及び態様】本発明の加熱蒸散用吸液芯は、
無機粉末及び/又は有機粉末をバインダー及び必要に応
じて他の添加剤と混合し、押出成形、糊着成形、圧縮成
形、焼成成形等の手法により吸液芯を成形し、乾燥工程
、圧縮工程あるいは焼成工程等の固着工程後に、吸液芯
の表層を研削砥石、研磨布、研磨紙、研磨ジスク等を用
いて研削及び/又は研磨加工を施したものである。これ
によって芯の表面を滑らかにし、そり、歪がなく、芯径
の寸法が安定した加熱蒸散用吸液芯を得ることが可能と
なる。
【0013】すなわち、固着工程が終了した後、吸液芯
の表層部に研削及び/又は研磨加工等を施すので、製造
工程中に発生した吸液芯表面の傷、ひび割れ、欠けや吸
液芯のそりを改善し、芯径を均一化できる。これによっ
て、吸液芯表面に発生する歪を除去し、折れ強度の向上
が得られる。その結果、吸液芯と中栓及び容器との嵌合
時での芯折れを排除し、生産性を一段と向上することが
可能となる。また、実際の使用時には、ボトルの落下時
、器具装着時、あるいは誤使用等による芯折れが低減さ
れ、商品性の向上にもつながる。さらに、上記のように
寸法安定性が良好であるため、使用時の液洩れを低減す
ることができる。すなわち、使用時の液洩れとは吸液芯
内部の液の流通によるものと、吸液芯と容器の隙間によ
るものに分別することができるが、寸法安定性の良好な
吸液芯は、容器との隙間を少なくしたきつめの嵌合が可
能になるため、液洩れを低減することができるのである
。また、このようなきつめの嵌合が可能になると、吸液
芯をボトルから抜き取ろうとすると多大な力が要求され
、吸液芯がボトルから容易にはずれないため、落下等の
不慮の事故による液こぼれを防止でき、さらに、乳幼児
では抜き取ることができない安定した嵌合が可能となり
、チャイルドプルーフ性をも付与することができる。
【0014】また、本発明の吸液芯表層部に研削及び/
又は研磨加工等を施すことにより、長期に亘る安定した
薬剤揮散を得ることが可能となる。すなわち、前記した
ように、無機粉末及び/又は有機粉末とバインダーを押
出成形、糊着成形、圧縮成形、焼成成形等の手法で吸液
芯を成形した場合、吸液芯表層部にバインダーの過多な
層、不均一層、緻密層等の揮散に悪影響を及ぼす因子が
形成される傾向にある。更に製造工程時に吸液芯上に発
生する傷、ひび割れ等は、加熱使用時に吸液芯表面に温
度ムラを引き起こし、長期に亘る使用において樹脂化を
引き起こし易い。特に、吸液芯に曲がりがあれば、温度
ムラの発生は顕著なものとなり、一段とその傾向が強ま
る。従って、長期に亘る薬剤の安定揮散のためには、吸
液芯表層部の均質性が必要である。そこで、吸液芯の表
層部に研削及び/又は研磨加工等を施すことにより、薬
剤揮散に悪影響をもたらすバインダーの過多な層、不均
一層、緻密層等を除去し、滑らかに加工すると共に、吸
液芯表面の傷、ひび割れ等の問題を改善し、芯径の均一
化が得られる。その結果、加熱使用時に吸液芯表面を均
一に加熱できるため、温度ムラが発生せず、長期に亘る
安定した薬剤揮散が得られる性能の優れた吸液芯を成形
可能である。
【0015】本発明による研削及び/又は研磨加工は、
前述のような効果をあげるために、吸液芯表層のバイン
ダー過多層、不均一層、緻密層を除去し、かつ芯径を均
一化することが可能な範囲で研削及び/又は研磨を行う
ことが必要であるが、この研削及び研磨が過剰であれば
製造コストの増大等を招くため、吸液芯の表層を約0.
05〜5mm、好ましくは約0.1〜2mm研削及び/
又は研磨するのがよい。
【0016】本発明で行なう研削及び研磨加工法には、
円筒研削法、平面研削法、センターレス研削法、総形研
削法、ブランジカット法、研磨仕上げ法としては、ラッ
プ仕上げ法、ホーニング仕上げ法、バフ仕上げ法、バニ
シ仕上げ法、ツヤ出シ法等が挙げられるが、特に限定さ
れるものではない。
【0017】また、研削材、研磨材としては、フリント
、ガーネット、焼結アルミナ、ジルコニア、エメリ、窒
化アルミニウム、アルミナ、アレキサンドライト、ゴー
ルデンサファイア、ルビー、炭化チタニウム、炭化ほう
素、窒化ほう素、石英、軽石、けい砂、砂けい藻土、ト
リポリ、ダイヤモンド等の一般に研削材、研磨材として
使われているものを用いることができるが、特にこれら
に限定されるものではない。
【0018】研削及び/又は研磨加工等を施す吸液芯の
部位は、吸液芯表層部の全体であってもかまわないが、
特に使用時の薬剤揮散及び液洩れに多大な影響を与える
吸液芯の被加熱部分から被保持部分(薬液収納容器の口
部に装着される中栓との嵌合部分)に至る吸液芯の上部
だけであってもかまわない。また、吸液芯の被加熱部分
と中栓嵌合部分の芯径に差をつけ、中栓嵌合部分が太く
なるように加工すれば、吸液芯強度の向上及び嵌合力の
強化が可能となる。すなわち、吸液芯の強度が向上する
ことにより、製造時あるいは実際の使用時の芯折れが低
減でき、より一層の生産性の向上、商品性の向上が得ら
れる。また、嵌合力の強化が得られるため、さらに安定
した嵌合が可能となり、チャイルドプルーフ性を向上で
きる。また、吸液芯下部の薬液浸漬部を他の部材に置き
換え、前記研削及び/又は研磨加工を施した吸液芯上部
の被加熱部分及び被保持部分と、吸液芯下部の薬液浸漬
部とを異なる材質の多孔質吸液芯とすることもでき、こ
れによって吸液芯の生産性を更に向上できる。
【0019】本発明による研削及び/又は研磨加工に供
される吸液芯は、様々な方法により成形された吸液芯全
てが適用できる。例としては、無機粉末及び/又は有機
粉末の1種以上をバインダーと共に押出成形し、乾燥し
たものや、無機粉末及び/又は有機粉末の1種以上にバ
インダーを添加したものを圧縮成形したものや、無機粉
末及び/又は有機粉末の1種以上をバインダーと共に成
形したものを焼成する等の手法が挙げられる。
【0020】吸液芯の基材としての無機粉末及び/又は
有機粉末としては、種々のものを用いることができ、例
えばクレー、タルク、カオリン、ケイソウ土、石膏、パ
ーライト、ベントナイト、酸性白土、火山岩、メタケイ
酸アルミン酸マグネシウム、グラスファイバー、岩綿、
セピオライト、粘土、コークス、黒鉛、木粉、セルロー
ス、パルプ、リンター、高分子樹脂等を例示できるが、
当然のことながらこれらに限定されるものではない。こ
れらの中では、ケイソウ土、セピオライト、木粉、セル
ロース、パルプ、リンターは、吸液芯として必要な多孔
性、吸液性を確保する上において有用である。
【0021】バインダーとしては、CMC、MCやヒド
ロキシエチルセルロース等の各種セルロース誘導体、ゼ
ラチン、アラビアゴム、ポリビニルアルコール(PVA
)、デンプン及びその誘導体、プルラン、カゼイン及び
その誘導体、アルギン酸及びその誘導体、カードラン、
寒天、カラギーナン、ジュランガム、サクシノグルカン
、ファーセレラン、カラヤガム、アカシヤガム、タマリ
ンドガム、アクルリアミド系重合物、トラガントゴム、
デキストラン、アルブミン、大豆タンパク質、ポリビニ
ルエーテル、ポリエチレンイミン、ニゲラン、ルティン
酸、リンマンナン、レバン、ペクチン、ポリビニルピロ
リドン、コラーゲン、ポリビニルメタクリレート、コン
ドロイチン硫酸ナトリウム、タマリンドガム等の各種増
粘剤や水溶性高分子、ポリフェニレンサルファイト(P
PS)、ポリビニルブチラール(PVB)、アクリル系
樹脂、ポリアミド(PA)、ポリプロピレン(PP)、
ポリエチレン(PE)、エチレン酢酸ビニル共重合体(
EVA)、フェノール樹脂、メラミン系樹脂、尿素系樹
脂、タール、ピッチ、ウレタン、ワックス、ワックスエ
マルジョン、コロイダルシリカ、メタケイ酸アルミン酸
マグネシウム、水ガラス、リン酸アルミニウム、リン酸
ナトリウム、リン酸水素カルシウム等のリン酸塩等が例
示できるが、特にこれらに限定されるものではない。
【0022】なお、多孔質吸液芯には、その特性を損な
わない範囲で、必要に応じて顔料、色素、防腐剤、他の
固着剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、耐水性耐油性向上
剤、難燃剤、イオウ・塩化亜鉛等の強度向上剤等の他の
添加剤を配合してもよい。添加できる酸化防止剤として
は、例えばBHT、BHA、3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシアニソール等、特開昭60−16190
2号公報及び特開昭60−233001号公報に列挙さ
れている化合物の他、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシ−ベンジルフォスフォネート−ジエチルエステ
ル、ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジルホスホン酸エチル)カルシウム:ポリエチレンワ
ックス、オクチル化ジフェニルアミン、トリス[2−(
3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシヒドロ
−シンナモイルオキシル)エチル]イソシアヌレート、
トリス−(4−t−ブチル−2,6−ジメチル−3−ヒ
ドロキシベンジル)イソシアヌレート、3,9−ビス[
1,1−ジ−メチル−2−{β−(3−t−ブチル−4
−ヒドロキシ−5−メチル−フェニル)プロピオニルオ
キシ}エチル]−2,4,8,10−テトラオキザスピ
ロ[5,5]ウンデカン、ジトリデシル−3,3′−チ
オジプロピオネート、ジミリスチル−3,3′−チオジ
プロピオネート、ジステアリル−3,3′−チオジプロ
ピオネート、トリエチレングリコール−ビス[3−(3
−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート]、1,6−ヘキサンジオール−ビス[
3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート]、N,N′−ヘキサメチレンビス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシ
ンナマミド)、2,2−チオ−ジエチレンビス[3−(
3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオネート]、N,N′−ビス[3−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル]
ヒドラジン、トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシベンジル)−イソシアヌレート及び2,4−
ビス−(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−
3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリ
アジンなどの化合物が挙げられる。これらの化合物は、
単独でも、また2種以上を組み合わせて混合使用するこ
ともできる。また添加方法としては得られた吸液芯に添
加することや薬液中に添加することが考えられるが、任
意である。これら酸化防止剤の添加により、加熱使用時
における熱劣化防止、薬剤の分解、重合防止、長期に亘
る経時安定性の向上などの効果が得られる。
【0023】また、過酸化物分解剤と一般に呼ばれる酸
化防止剤、例えば、ジラウリルチオジプロピオネート(
DLTP)やジステアリルチオジプロピオネート(DS
TP)等を、前記酸化防止剤と組み合わせて、混合使用
することもできる。さらに、安定剤として紫外線吸収剤
を用いることにより、保管時、使用時の耐光性を一段と
向上させることができる。
【0024】本発明の成形吸液芯は微多孔質のものであ
って、主として繊維状物からなる吸液芯に比べて薬液の
吸液量がかなり少なく、従って長期間に亘って使用され
る吸液芯として適当である。また、このような多孔質吸
液芯内の空隙率を20〜50%、好ましくは25〜45
%にすることにより液漏れの低減と長期間にわたる安定
した薬液の蒸散をさらに向上させることができる。すな
わち、前述のように液漏れとは吸液芯内部の液の流通に
よるものと、吸液芯と容器の隙間によるものに分別する
ことができるが、空隙率を50%以下好ましくは45%
以下とすることで、吸液芯内部の過剰な液の流通を抑制
することができ、液漏れを低減することができるのであ
る。また加熱蒸散装置に用いる吸液芯として長期間にわ
たる安定した薬液の蒸散を確保するためには、20%以
上好ましくは25%以上の空隙率が必要である。
【0025】本発明の吸液芯は、殺虫、殺菌、消臭、芳
香等を目的として、各種殺虫剤、殺菌剤、消臭剤、香料
等の薬剤を加熱蒸散させる吸上式加熱蒸散装置の吸液芯
として好適に用いることができる。本発明の吸液芯を用
いるのに適した装置の一例を図1に示す。図中、1は薬
液2を入れた容器であり、該容器1は収納容器3内に係
脱自在に収納、保持されている。収納容器3の上部は開
放されており、この開放部に環状(あるいは一対の半環
状)の発熱体4が固着されている。5は発熱体4に接続
されたコードである。容器1の口部6には保持部材(中
栓)7が装着され、この中栓7の中央孔に吸液芯8が、
その上部が環状発熱体4の中心部に配設されるように保
持されている。図示するものは本発明の吸液芯を用いる
のに好適な装置の一例であるが、これに限らず、各種形
状の装置を用いることができることは言うまでもない。
【0026】図2は、本発明に係る吸液芯の変形例を示
し、吸液芯10上部の被加熱部分11の芯径よりも中栓
9との嵌合部分12及び薬液浸漬部13の芯径が大きく
なるように研削及び/又は研磨加工が施されており、こ
のように構成することにより芯強度が高くなり、また中
栓との嵌合力が強化される。
【0027】図3及び図4は本発明に係る吸液芯の他の
態様を示し、吸液芯下部の薬液浸漬部が他の芯材で置き
換えられた態様を示す。図3に示す態様の場合、中栓嵌
合部分17が被加熱部分16よりも太くなるように研削
及び/又は研磨加工が施された上部吸液芯15の下部中
央孔に、薬液浸漬部を構成する他の芯材からなる下部吸
液芯18の上端部が嵌着された状態で、中栓14の凹部
に嵌合されている。一方、図4に示す態様の場合、円柱
状に研削及び/又は研磨加工された上部吸液芯20と下
部吸液芯18とが中栓19に嵌合され、中栓19の略中
央部で上部吸液芯20の下端と下部吸液芯18の上端が
接触している。
【0028】上記薬液浸漬部を構成する置換用の芯材と
しては、フェノール樹脂、ユリア樹脂、エポキシ樹脂、
ポリアセタール、ポリオレフィン、ポリカーボネート、
ポリアミド、ポリフェニレンオキサイド、ポリサルホン
、ポリフェニレンサルファイド、ポリビニルアルコール
、シリコン樹脂等の多孔質状、繊維状、割れ目状等の高
分子樹脂やフェルト、不織布、布、紙等、吸液性を有す
る部材が例示できるが、特にこれらに限定されるもので
はない。
【0029】上記容器1に収容する薬液としては、目的
に応じて有効成分として殺虫剤、防虫剤、忌避剤、防カ
ビ剤、殺菌剤、消臭剤、芳香剤等を適当な溶剤、例えば
脂肪族炭化水素等に溶解したものが用いられる。上記装
置を加熱蒸散殺虫装置として用いる場合には、容器1に
殺虫液を入れ、発熱体4に通電して、殺虫剤の種類に応
じて好ましくは吸液芯8の表面温度が60〜150℃と
なるように加熱する。加熱温度が高すぎると、薬剤の熱
分解や重合が生じ易く蒸散有効成分量が低くなるという
問題があり、またこの結果生成される高沸点物質等の吸
液芯内への蓄積及びそれによる芯の目詰りを起こし易く
なるので好ましくない。
【0030】上記殺虫液としては、各種殺虫剤を脂肪族
炭化水素系溶剤中に溶解した溶液が使用可能であるが、
不飽和の脂肪族炭化水素単独では異臭が有るので好まし
くなく、脂肪族飽和炭化水素が最適である。但し、上記
不都合を生じない量的割合で脂肪族不飽和炭化水素を含
有することは差し支えない。本発明において使用し得る
市販の脂肪族飽和炭化水素系溶剤としては、例えば0号
ソルベントH(日本石油株式会社製)、0号ソルベント
M(日本石油株式会社製)、ノルマルパラフィン(三石
・テキサコケミカル株式会社製)、IPソルベント20
28(出光石油化学株式会社製)などが挙げられる。
【0031】本発明で用いられる殺虫剤としては、従来
より用いられている各種蒸散性殺虫剤を用いることがで
き、ピレスロイド系殺虫剤、カーバメイト系殺虫剤、有
機リン系殺虫剤等を挙げることができる。一般に安全性
が高いことからピレスロイド系殺虫剤が好適に用いられ
、例えばアレスリン、dl、d−T80−アレスリン、
d,d−T80−アレスリン、d,d−T80−プラレ
トリン、フタルスリン、d−T80−レスメトリン、d
−T80−フラメトリン、ペルメトリン、フェノトリン
、フェンバレレート、シペルメトリン、シフェノトリン
、エムペントリン、テラレスリン、エトフェンプロック
ス等従来公知の各種ピレスロイド系殺虫剤を用いること
ができる。また、殺虫液中の有効殺虫成分の濃度は、0
.5重量%以上5重量%以下が良好であり、好ましくは
0.5〜3重量%の範囲の濃度で用いる。殺蚊を例にと
れば、dl,d−T80−アレスリン(商品名ピナミン
フォルテ:住友化学工業(株)製)では1.5mg/h
r以上、バイオアレスリン(商品名:ルセル・ユークラ
フ社製)では1.2mg/hr以上、d,d−T80−
アレスリン(商品名エキスリン:住友化学工業(株)製
)では0.6mg/hr以上、d,d−T80−プラレ
トリン(商品名エトック:住友化学工業(株)製)では
0.3mg/hr以上の蒸散量で充分な殺蚊効果を発現
する。従って、低濃度の殺虫液を用いて充分な殺蚊効果
を発現できる点で、殺虫剤としてはd,d−T80−プ
ラレトリンを用いることが好ましい。
【0032】また同様に、芳香を目的として使用する場
合には、天然及び人工の各種香料を用いることができ、
例えば動物性、植物性の天然香料、炭化水素、アルコー
ル、フェノール、アルデヒド、ケトン、ラクトン、オキ
シド、エステル類等の人工香料などであり、これらの1
種を単独で使用できる他、2種以上を混合して使用する
こともできる。さらに、目的に応じて消臭剤、殺菌剤、
忌避剤等の各種薬剤についても、加熱により蒸散する薬
剤であれば使用できる。尚、上記薬液中には香料等のマ
スキング剤を配合することもできる。
【0033】〔実  施  例〕以下、実施例を示して
本発明について具体的に説明する。
【0034】実施例1〜9 下記表−1に示す処方の成分について、No.1〜No
.3については各成分を水又は熱水と練合し、押し出し
成形機にて成形し、乾燥後、センターレス研削機にて研
削処理を施し、直径7.0mm、長さ70mmのサンプ
ルを作製した。別にNo.1の処方については、芯の固
着工程終了後に、図2に示す形状のように、吸液芯の被
加熱部分と中栓嵌合部分の芯径に段差をつけるように研
削加工を施し、被加熱部分の直径を7.0mm、その他
の部分の直径を10.0mmとした。これを実施例No
.1−2とした。また同様に、芯の固着工程終了後に、
図3に示す形状のように、吸液芯の被加熱部分と中栓嵌
合部分の芯径に段差をつけるように研削加工を施した後
、薬液浸漬部をポリオレフィン製の多孔質芯に取り替え
た物を作製した。なお、被加熱部分の直径は7.0mm
、中栓嵌合部分の直径は10.0mmとした。これを実
施例No.1−3とした。
【0035】No.4〜No.6については、各成分を
混合し、プレス機にて圧縮成形後、センターレス研削機
にて研削処理を施し、直径7.0mm、長さ70mmの
サンプルとした。別にNo.4の処方については、芯の
固着工程終了後に、図2に示す形状のように、吸液芯の
被加熱部分と中栓嵌合部分の芯径に段差をつけるように
研削加工を施し、被加熱部分の直径を7.0mm、その
他の部分の直径を10.0mmとした。これを実施例N
o.4−2とした。また同様に、芯の固着工程終了後に
、図4に示す形状のように、吸液芯の被加熱部分に研削
加工を施した後、薬液浸漬部をポリオレフィン製の多孔
質芯に取り替えた物を作製した。なお、被加熱部分の直
径は7.0mmとした。これを実施例No.4−3とし
た。
【0036】No.7〜No.9については、各成分を
練合し、押し出し成形機にて成形した後、芯の表面温度
が800℃となるように72時間焼成し、これをセンタ
ーレス研削機にて研削処理を施し、直径7.0mm、長
さ70mmのサンプルを作製した。
【0037】比較例1〜9 下記表1に示す処方の成分について、No.1〜No.
3については、各成分を水又は熱水と練合し、押し出し
成形機にて成形し、乾燥後、直径約7.0mm、長さ7
0mmのサンプルとした。No.4〜No.6について
は、各成分を混合し、プレス機にて圧縮成形した後、直
径約7.0mm、長さ70mmのサンプルとした。No
.7〜No.9については、各成分を練合し、押し出し
成形機にて成形した後、芯の表面温度が800℃になる
ように72時間焼成し、直径約7.0mm、長さ70m
mのサンプルとした。
【0038】
【表1】
【0039】試験例1(寸法安定性)実施例のサンプル
No.1,2,4,7,8及び比較例のサンプルNo.
1,4,7を各々100本取り出し、それらの直径を測
定し、標準編差を求めることにより寸法安定性を測定し
た。その結果を表2に示す。
【0040】
【表2】
【0041】以上のように、実施例のような研削加工を
施した吸液芯は、比較例のように研削加工を施していな
い吸液芯に比べて、はるかに芯径が安定している。以上
の効果から、中栓に対して安定したきつめの嵌合ができ
るため、製品のバラツキの低減、液洩れの低減、チャイ
ルドプルーフ性等の利点が得られる。
【0042】試験例2.(折れ強度)実施例のサンプル
No.1,2,4,5及び比較例のサンプルNo.1,
2,4,5を各30本取り出し、吸液芯の両端より各1
cmを平板で支持し、芯中央部を芯に直交するように直
径1cm、長さ3cmの丸棒を配し、丸棒上部より加圧
し、芯が折れる直前の強度を測定し、各々の比較例の吸
液芯に対する実施例の吸液芯の折れ強度の割合(百分率
)の平均値を求めた。その結果を表3に示す。
【0043】
【表3】
【0044】以上のように、実施例のような研削加工を
施した吸液芯は、比較例のように、吸液芯上に傷、割れ
、欠け、曲がり等の歪を発生させる因子がないために、
折れ強度の向上が得られることがわかる。以上の効果か
ら、製造時の芯折れによるロスの低減による生産性の向
上、並びに実際の使用時の芯折れの低減による商品性の
向上等の利点が得られる。
【0045】試験例3.(吸液芯表面温度)実施例のサ
ンプルNo.1,3,5,8及び比較例のサンプルNo
.1,5,8を各30本取り出し、図1に示す加熱蒸散
器にそれぞれセットした。発熱体温度を130℃とし、
通電後、吸液芯上側面の表面温度を測定し、標準偏差を
求めた。その結果を表4に示す。
【0046】
【表4】
【0047】以上のように、実施例のような研削加工を
施した吸液芯は、吸液芯表面温度のバラツキが少なく、
安定したムラのない加熱が可能であることが言える。そ
れに対して、比較例のように研削加工を施していない吸
液芯は、吸液芯表面にひび割れ、傷、曲がり、凹凸があ
るため、吸液芯表面温度のバラツキが大きく、安定した
加熱を行なうことが難しい。
【0048】試験例4(蒸散試験)図1に示す加熱蒸散
器に実施例No.1,1−2,1−3,3,4,4−2
,4−3,6,7及び比較例1,4,7の吸液芯をそれ
ぞれセットした。容器内の内容液は、実施例No.1,
1−2,1−3,3,4,4−2,4−3,6及び比較
例No1,4について、表−5に示す殺虫剤を含有する
炭素数14〜17の混合脂肪族飽和炭化水素溶液50m
lで実施した。さらに、実施例1,4,7及び比較例1
,4,7については、表5に示す殺虫剤及び表6に示す
酸化防止剤を含有する炭素数14〜17の混合脂肪族飽
和炭化水素溶液100mlでも実施した。
【0049】発熱体に通電して上記吸液芯の上側面部を
120℃となるように加熱し、各加熱時間当りの殺虫剤
の蒸散量を測定した。その結果を表7〜14に示す。な
お、蒸散量は次のようにして測定した。蒸散量:蒸散蒸
気を一定時間毎にシリカゲル充填カラムで単位時間トラ
ップした後、アセトンで抽出、濃縮後ガスクロマトグラ
フで定量分析した。
【0050】
【表5】
【0051】
【表6】 AA:3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシトルエ
ンAB:ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフエニル)プロピオネートAC:2,2
′−メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェ
ノール)AD:1,3,5−トリメチル−2,4,6−
トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)ベンゼンAE:テトラキス[メチレン(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)
]メタンAF:トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシベンジル)−イソシアヌレートAG:1,
6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]A
H:N,N′−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナマミド)
【00
52】
【表7】
【0053】
【表8】
【0054】
【表9】
【0055】
【表10】
【0056】
【表11】
【0057】
【表12】
【0058】
【表13】
【0059】
【表14】
【0060】表5〜14から明らかなように、吸液芯表
層部に研削加工を施し、吸液芯表層部のバインダーの過
多な層、不均一層、緻密層等を除去し、芯径を均一化さ
せかつ表面を滑かに加工した吸液芯は、酸化防止剤等の
添加なしでも、400hrの長期に亘る加熱使用におい
て安定した蒸散が得られた。また、吸液芯の嵌合部分を
被加熱部分よりも太く加工しても、また、薬液浸漬部を
他の部材に取り替えても同様の効果が得られた。また酸
化防止剤を併用することにより、600hrの長期に亘
る加熱使用においても安定した蒸散が得られることが言
える。
【0061】
【発明の効果】以上のように、本発明の加熱蒸散用吸液
芯は、無機粉末及び/又は有機粉末をバインダーと共に
練合し、押出成形、糊着成形、圧縮成形、焼成成形等の
手法により成形した吸液芯の表層部に研削及び/又は研
磨加工等を施したものであるため、以下のような効果・
利点が得られる。 (イ)吸液芯を成形後に研削及び/又は研磨加工等を施
すので、製造工程中に発生した、そり、ひび割れ、傷等
を改善でき、また強度の向上が得られ、バラツキも少な
く、生産性、商品性が向上する。 (ロ)容易に芯径を均一化できるため、中栓嵌合時の折
れや抜けを排除し、またきつめの安定した嵌合ができる
ため、液洩れが防止できる。そして、チャイルドプルー
フ性も付与できる。 (ハ)吸液芯表層部に形成されるバインダーの過多な層
、緻密層、不均一層が除去され、吸液芯表面の傷、ひび
割れ、そり等を改善し、かつ滑かに加工することとがで
きるため、加熱使用時に、吸液芯表面に温度ムラが発生
せず、長期間に亘って薬剤を有効にかつ安定して蒸散す
ることができる。 (ニ)吸液芯の被加熱部分と中栓嵌合部分の芯径に差を
設け、中栓嵌合部分を太くするようにすれば、更なる吸
液芯の強度向上及び中栓との嵌合力の強化が可能になる
ため、組立嵌合時及び実際の使用時の芯折れが低減し、
生産性の向上及び商品性の向上が図られ、また芯の嵌合
部分との接触面が増大し、芯の離脱防止が強化され、チ
ャイルドプルーフ性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】吸上式加熱蒸散の方法を実施するのに適した装
置の一具体例を示す縦断面図である。
【図2】本発明の吸液芯の変形例を容器に装着した状態
で示す縦断面図である。
【図3】本発明の吸液芯の他の実施態様を容器に装着し
た状態で示す縦断面図である。
【図4】本発明の吸液芯のさらに他の実施態様を容器に
装着した状態で示す縦断面図である。
【符号の説明】
1  容器、2  薬液、4  発熱体、7,9,14
,19  保持部材(中栓)、8,10  吸液芯、1
5,20  上部吸液芯、18  下部吸液芯。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  薬液中に吸液芯の一部を浸漬して該芯
    に薬液を吸液すると共に、該芯の上部を加熱することに
    より吸液された薬液を蒸散させる加熱蒸散方式に用いる
    吸液芯であって、無機粉末及び/又は有機粉末をバイン
    ダー及び必要に応じて他の添加剤と共に成形した吸液芯
    の表層部に、研削及び/又は研磨加工を施して成るもの
    であることを特徴とする加熱蒸散用吸液芯。
  2. 【請求項2】  吸液芯上部の被加熱部分と被保持部分
    の芯径を異なるものとし、被保持部分の芯径を被加熱部
    分の芯径よりも大きく加工した請求項1記載の加熱蒸散
    用吸液芯。
  3. 【請求項3】  研削及び/又は研磨加工が吸液芯上部
    の被加熱部分と被保持部分のみに施されて成る請求項1
    又は2記載の加熱蒸散用吸液芯。
  4. 【請求項4】  吸液芯上部の被加熱部分及び被保持部
    分と、吸液芯下部の薬液浸漬部とが異なる材質の多孔質
    吸液芯から成る請求項3記載の加熱蒸散用吸液芯。
JP2050791A 1991-01-21 1991-01-21 加熱蒸散用吸液芯 Pending JPH04237449A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006517585A (ja) * 2003-01-30 2006-07-27 エス.シー. ジョンソン アンド サン、インコーポレイテッド 揮発性物質送給システム用の基体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006517585A (ja) * 2003-01-30 2006-07-27 エス.シー. ジョンソン アンド サン、インコーポレイテッド 揮発性物質送給システム用の基体

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