JPH0423728B2

JPH0423728B2 -

Info

Publication number: JPH0423728B2
Application number: JP59071559A
Authority: JP
Inventors: Motoyuki Adachi; Tooru Takahashi
Original assignee: Yamato Scale Co Ltd
Current assignee: Yamato Scale Co Ltd
Priority date: 1984-04-09
Filing date: 1984-04-09
Publication date: 1992-04-23
Also published as: DE3512071A1; AU4079485A; US4611674A; AU555332B2; GB2157517B; JPS60213824A; GB8508975D0; GB2157517A; DE3512071C2

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、コンベヤ等で搬送されている物品
の重量を計量する搬送計量装置に関する。

従来、上記の搬送計量装置を用いたものに重量
選別機がある。これは、搬送計量装置からのアナ
ログ計量信号をＡ／Ｄ変換器によつてデイジタル
計量信号に変換し、このデイジタル計量信号を設
定重量と比較し、その比較結果に基づいて搬送計
量装置上の物品を選別するものである。ところ
で、工場では上記の重量選別機を１台だけ設置す
ることはほとんどなく、複数台の重量選別機を設
置し、しかも同時に稼動させることが多い。とこ
ろが、従来の重量選別機では、それぞれにＡ／Ｄ
変換器が設けられており、コストが高くなつてい
た。

Ａ／Ｄ変換器の台数を減少させるだけなら、例
えば特開昭55−124025号公報や特開昭57−14722
号公報に開示されているように、或る時点におい
て複数台の計量装置からのアナログ計量信号をマ
ルチプレクツサを介して１台のＡ／Ｄ変換器に順
に供給して、デイジタル変換を行なえばよい。し
かし、計量装置からのアナログ計量信号は外乱の
影響を受けて数乃至10Hz程度の低周波ノイズを含
み、さらに50または60Hzの商用交流周波数のノイ
ズも含むので、Ａ／Ｄ変換する際には、Ｔ（数10
乃至200ｍ秒）秒間に渡つてアナログ計量信号を
入力し、二重積分を行つたり、或いは実公昭57−
59952号公報に開示されているように平均値を求
めたりして、上記の各ノイズを相殺する必要があ
る。ところで、２台の搬送式計量部を用いる場
合、これら計量部にランダムなタイミングで物品
が供給されているとしても、第８図ａ，ｂのよう
に２つの計量信号がほぼ同期して発生することが
ある。このような場合、同図ａの計量信号が安定
した後に、これを直ちにＴ秒間にわたつてＡ／Ｄ
変換しその後に同図ｂの計量信号をＴ秒間にわた
つてＡ／Ｄ変換する。このとき、同図ａの計量信
号は、その安定領域がデイジタル化されている
が、同図ｂの計量信号は、安定領域から外れかか
つた領域をデイジタル化するので、正確にデイジ
タル化することができない。すなわち、このよう
な計量装置では、各計量部の計量信号を全てデイ
ジタル化し終るまで、いずれの計量信号も安定で
なければならない。なお、Ｔ秒を短くして、両計
量信号が安定している間に両方ともデイジタル化
することも考えられるが、これでは上記のノイズ
成分を充分に除去することができず、精度が低く
なる。

この発明は、複数台の計量部に対して１台の
Ａ／Ｄ変換器を設けただけで各計量部にそれぞれ
Ａ／Ｄ変換器を設けたのと等価にして、コストの
低減を図つた上に、いずれの計量部の計量信号も
全て安定していない状態でも正確に各計量信号を
Ａ／Ｄ変換することができる搬送計量装置を提供
することを目的とする。

そのため、本発明は、第１図に示すように、物
品を搬送しながらそれぞれ計量するｎ（ｎは２以
上の正の整数）台の計量部１と、１台のアナロ
グ・デイジタル変換器２と、上記各計量部１にそ
れぞれ対応して設けたｎ台の平均値演算部３と、
上記各計量部１にそれぞれ対応して設けられ、対
応する計量部１の計量信号が安定したとき、安定
信号を発生するｎ台の安定検出部７と、各計量部
１とアナログ・デイジタル変換器２との間に介在
する第１の時分割切換部４と、アナログ・デイジ
タル変換器２と各平均値演算部３との間に介在す
る第２の時分割切換部５と、時分割切換信号供給
回路６とを有している。この時分割切換信号供給
回路６は、各計量部１、平均値演算回路３及び安
定検出回路７にそれぞれ対応する第１乃至第ｎの
時分割切換信号を順に繰り返し発生する。第１の
時分割切換部４は、時分割切換信号供給回路６が
順に発生する時分割切換信号に対応する計量部１
の計量信号をアナログ・デイジタル変換器２に供
給する。第２の時分割切換部５は、時分割切換信
号供給回路６が発生している時分割切換信号に対
応する平均値演算部３に、そのとき発生している
時分割切換信号に対応する安定検出部７が安定信
号を発生しているとき、アナログ・デイジタル変
換器２の出力を供給する。

このように構成した搬送計量装置では、各計量
部１からの各アナログ計量信号のうち、時分割切
換信号供給回路６が発生している時分割信号に対
応するものが、第１の時分割切換部４を介して順
にアナログ・デイジタル変換器２に供給されるこ
とが繰り返される。従つて、各アナログ計量信号
は、対応する時分割切換信号の周期ごとにデイジ
タル計量信号にそれぞれ変換される。これらデイ
ジタル計量信号は、第２の時分割切換部５に順に
供給される。そして、第２の時分割切換部５は、
そのとき時分割切換信号供給回路６が発生してい
る時分割切換信号に対応する平均値演算部３に、
そのとき発生している時分割切換信号に対応する
安定検出部７が安定信号を発生しているとき、ア
ナログ・デイジタル変換器２の出力を供給する。
従つて、各平均値演算部３は、対応する計量部１
の計量信号の安定領域をデイジタル化したものの
平均値を演算する。

この搬送計量装置では、第１及び第２の時分割
切換部４，５と時分割切換信号供給回路６を設け
ているので、ｎ台の計量部１を用いているにもか
かわらず、使用するアナログ・デイジタル変換器
２の台数は１台だけでよく、コストを低減させる
ことができる。しかも、第２の時分割切換部５
は、そのとき発生している時分割切換信号に対応
する平均値演算部３に、単にアナログ・デイジタ
ル変換器２の出力を供給するのでなく、そのとき
発生している時分割切換信号に対応する安定検出
部７が安定信号を発生していることを条件として
いるので、各平均値演算部３には、対応する計量
部１の安定領域をデイジタル化したデイジタル計
量信号が供給されるので、各計量部１にそれぞれ
アナログ・デイジタル変換器をそれぞれ設けたの
と同様な計量精度を全ての計量信号が安定してい
る状態でもなくても得ることができる。

以下、この発明を第２図乃至第７図に示す３つ
の実施例に基づいて詳細に説明する。第２図乃至
第５図に第１の実施例を示す。

この第１の実施例は、第２図に示すように搬送
計量装置として３台のチエンコンベヤ１０，１
２，１４を有する。これらチエンコンベヤ１０，
１２，１４は、それぞれ送り込みコンベヤ１６，
１８，２０から送込まれた物品が、それぞれ中央
に設けた載台２２，２４，２６上を搬送されてい
る期間中、各載台２２，２４，２６に結合した計
量部としてのロードセル２８，３０，３２によつ
て計量するものである。これらロードセル２８，
３０，３２の各アナログ計量信号は指示計３４に
供給される。この指示計３４には、これらアナロ
グ計量信号の他に、チエンコンベヤ１０，１２，
１４上に物品が移乗したことを検出する光学検出
器３６，３８，４０からの移乗検出パルスＰ４
１，Ｐ４２，Ｐ４３も供給されている。

各アナログ計量信号は、第３図に示すように指
示計３４内のフイルタ４２，４４，４６によつて
波形整形された後に増幅部４８，５０，５２で増
幅される。この増幅部４８，５０，５２の出力信
号Ｗ１，Ｗ２，Ｗ３を第４図ａ乃至ｃに示す。

これら増幅部４８，５０，５２の出力信号Ｗ
１，Ｗ２，Ｗ３は、第１の時分割切換部であるア
ナログスイツチ５４，５６，５８を介してアナロ
グ・デイジタル変換器（以後Ａ／Ｄ変換器と称す
る。）６０に供給される。アナログ・スイツチ５
４にはパルスＰ１が、同５６にはパルスＰ２が、
同５８にはパルスＰ３が、Ａ／Ｄ変換器６０には
パルスＰ０が時分割切換信号供給回路であるクロ
ツクパルス発生器６２から供給されている。アナ
ログスイツチ５４，５６，５８は、パルスＰ１，
Ｐ２，Ｐ３がそれぞれ供給されているとき閉成
し、Ａ／Ｄ変換器６０はパルスＰ０が供給された
ときデイジタル変換をする。これらパルスＰ０乃
至Ｐ３を第４図ｄ乃至ｇに示す。これら図からも
判るように、パルスＰ１（同図ｅ参照）が立下つ
たときにパルスＰ２（同図ｆ参照）は立上り、パ
ルスＰ２が立下つたときにパルスＰ３（同図ｇ参
照）は立上り、パルスＰ３が立下つたときにパル
スＰ１が立上るようにパルスＰ１乃至Ｐ３の関係
は定められており、またパルスＰ０（同図ｄ参
照）はパルスＰ１乃至Ｐ３が発生しているとき発
生する。従つて、パルスＰ１が発生している期間
中、増幅部４８の出力信号Ｗ１がアナログスイツ
チ５４を介してＡ／Ｄ変換器６０に供給され、デ
イジタル計量信号に変換される。同様にパルスＰ
２が発生している期間中、増幅部５０の出力信号
Ｗ２がアナログスイツチ５６を介してＡ／Ｄ変換
器６０に供給され、デイジタル計量信号に変換さ
れ、パルスＰ３が発生している期間中、増幅部５
２の出力信号Ｗ３がアナログスイツチ５８を介し
てＡ／Ｄ変換器６０に供給され、デイジタル計量
信号に変換される。

このようにＡ／Ｄ変換器６０から順に発生する
デイジタル計量信号は、マイクロコンピユータの
CPU６４に供給される。CPU６４には、この他
にパルスＰ１乃至Ｐ３、移乗検出パルスＰ４１乃
至４３も供給されている。CPU６４は、ROM６
６に記憶されているプログラムに従つてRAM６
８とデータの授受をしながら第２時分割切換部及
び平均値演算部として機能する。

これら機能を実現するプログラムを第５図に示
す。まずステツプ68において初期設定を行なう。
この初期設定としては、第４図ａ及びｈに示すよ
うに移乗検出パルスＰ４１が立上つてから増幅部
４８の出力信号Ｗ１が安定するのに要する時間ｔ
１、同図ｂ及びｉに示すように移乗検出パルスＰ
４２が立上つてから増幅部５０の出力信号Ｗ２が
安定するのに要する時間ｔ２、同図ｃ及びｊに示
すように移乗検出パルスＰ４３が立上つてから増
幅部５２の出力信号Ｗ３が安定するのに要する時
間ｔ３、時間ｔ１経過後に増幅部４８の出力信号
Ｗ１をデイジタル化したものを累積する回数ｎ
１、時間ｔ２経過後に増幅部５０の出力信号Ｗ２
をデイジタル化したものを累積する回数ｎ２及び
時間ｔ３経過後に増幅部５２の出力信号Ｗ３をデ
イジタル化したものを累積する回数ｎ３を設定
し、同時に、移乗検出パルスＰ１乃至Ｐ３の発生
後の時間経過をカウントするＴ１乃至Ｔ３カウン
タ、Ｗ１乃至Ｗ３の累積値を記憶するＳ１乃至Ｓ
３累積レジスタ、移乗検出パルスＰ１乃至Ｐ３の
発生時に１とされるＰ４１乃至Ｐ４３プラグ、Ｗ
１乃至Ｗ３の累積回路をカウントするCNT１乃
至CNT３カウンタ、平均値をそれぞれ記憶する
Ｗ１乃至３レジスタ、これらカウンタ、レジス
タ及びフラグを指定するＪカウンタを、それぞれ
クリアする。

そして、ステツプ70においてＪカウンタを
「１」とし、ステツプ72において移乗検出パルス
Ｐ４ｊが「１」であるか否か判断する。現在Ｊカ
ウンタ「１」であるので、Ｐ４ｊはＰ４ｌであ
る。Ｐ４ｌが「１」でなければステツプ７４に移
り、Ｊカウンタを１つ進歩させ、「２」とする。
次にステツプ76においてＪカウンタのカウント値
がチエンコンベヤ１０，１２，１４の台数より１
つ大きい「４」であるか否か判断するが、現在
「４」でないので、ステツプ78に移り、Ｐ４ｊフ
ラグ（現時点ではＰ４２フラグ）が「１」である
か否か判断する。今、Ｐ４ｊフラグ（Ｐ４２フラ
グ）は「１」でないのでステツプ72に移り、Ｐ４
２が「１」であるか否か判断し、「１」でなけれ
ばステツプ74でＪカウンタを「３」とし、ステツ
プ76で「４」であるか否か判断し、現在「４」で
ないのでステツプ78でＰ４ｊフラグ（現時点では
Ｐ４３フラグ）が「１」であるか否か判断し、
「１」でないので、ステツプ72に移り、Ｐ４ｊ（現
時点ではＰ４３）が「１」であるか否か判断し、
「１」でなければステツプ74に移り、Ｊカウンタ
を「４」とし、ステツプ76でＪカウンタのカウン
ト値が「４」であるか否か判断するが、「４」で
あるので、ステツプ80においてＪカウンタを
「１」とし、ステツプ78においてＰ４ｊフラグ
（現時点ではＰ４ｌフラグ）が「１」であるか否
か判断する。しかし、「１」でないので、ステツ
プ72に戻り、Ｐ４ｊ（現時点ではＰ４ｌ）が「１」
であるか否か判断する。以下、同様にステツプ
72、74、76、78、80を繰返す。

上記のように繰返している最中のステツプ72に
おけるＰ４ｊであるとき、このＰ４１が「１」に
なると、即ち光学検出器３６が物品を検出する
と、ステツプ82においてＰ４ｊフラグ（現時点で
はＰ４ｌフラグ）を「１」とし、ステツプ84にお
いてTj（現時点ではＴ１）がtj（現時点ではｔ１）
以上であるという条件を満足するか否か判断する
が、現時点では満足しないので、ステツプ86に移
り、Tj（Ｔ１）を１つ進歩させ、ステツプ74、
76、78を上述したのと同様に実行する。ステツプ
78においてＰ４ｊフラグ（現時点ではＰ４２フラ
グ）は「１」でないのでステツプ72に戻る。次に
ステツプ72においてＰ４ｊ（現時点ではＰ４２）
が「１」になると、即ち光学検出器３８が物品を
検出すると、ステツプ82においてＰ４ｊフラグ
（現時点ではＰ４２フラグ）を「１」とし、上述
したのと同様にステツプ84、86、74、76、78を実
行し、ステツプ72に戻る。次にステツプ72におい
てＰ４ｊ（現時点ではＰ４３）が「１」になると、
即ち光学検出器４０が物品を検出すると、ステツ
プ82においてＰ４ｊフラグ（現時点ではＰ４３フ
ラグ）を「１」とし、ステツプ84、86、74、76、
80、78を実行する。ステツプ78においてＰ４ｊフ
ラグ（現時点ではＰ４１フラグ）は「１」である
ので、ステツプ84に移り、以下同様にステツプ
86、74、76、78、84を繰返し、ｔ１，ｔ２，ｔ３
の経過を待つ。

上記の繰返しの最中のステツプ84において、
TjがＴ１、tjがｔ１のときにＴ１がｔ１以上にな
ると、即ち安定時間ｔ１が経過すると、ステツプ
88に移り、計量信号Wj（現時点ではＷ１）を読
み、レジスタＷに記憶させる。次にステツプ90で
CNTj（現時点ではCNT１）とnj（現時点ではｎ
１）とが等しいか否かを判断するが、等しくない
ので、ステツプ92に移りSj（現時点ではS1）にＷ
を累積し、ステツプ94においてCNTj（現時点で
はCNT１）を１つ歩進する。そして、ステツプ
74に移り、Ｊを１つ進歩させ、以下ステツプ76、
78、84をＪを「２」として行なう。ステツプ84に
おいてTj（現時点ではT2）がtj（現時点ではｔ２）
以上であるか否か判断し、以上であると、ステツ
プ88、90、92、94をＪを「２」として行ない、ス
テツプ74でＪを「３」とし、以下ステツプ76、
78、84、88、90、92、94をＪを「３」として行な
う。そして、ステツプ74でＪを「４」とし、ステ
ツプ76を経て、ステツプ80でＪを「１」とし、ス
テツプ78、84、88を行なう。以下、同様に繰返
す。

このように繰返している最中に、Ｊを「１」と
してステツプ90を実行しているとき、CNTJ（現
時点ではCNT1）とnJ（現時点ではn1）とが一致
すると、即ちn1個だけＷ１が累積されると、ス
テツプ96に移り、（現時点では１）にSj（現
時点ではＳ１）をnj（現時点ではｎ１）で除算し
た値を記憶させ、ステツプ98でTj、Sj、CNTj
（現時点ではそれぞれＴ１，Ｓ１，CNT１）をク
リアし、ステツプ74に移る。以下同様にして、
２、３が得られる。1は第４図ａに黒丸で示
すように、光学検出器３６が物品を検出してから
安定時間ｔ１の経過後、パルスＰ１が発生するご
とにデイジタル化されたもののn1個の平均値で
あり、2は同図ｂに黒丸で示すように、光学検
出器３８が物品を検出してから安定時間ｔ２の経
過後、パルスＰ２が発生するごとにデイジタル化
されたもののn2個の平均値であり、3は同図ｃ
に黒丸で示すように、光学検出器４０が物品を検
出してから安定時間ｔ３の経過後、パルスＰ３が
発生するごとにデイジタル化されたもののn3個
の平均値である。同図ａ，ｂ，ｃから明らかなよ
うに、各計量信号Ｗ１，Ｗ２，Ｗ３が全て安定し
ていなくとも、１、２、３を求めることが
できる。このようにして得られた１、２、
３は、その後に予め定めた設定重量と比較され、
選別される。第３図に示す９９が選別信号であ
る。

第２の実施例を第６図に示す。この実施例は、
第２時分割回路と平均値演算部とをワイヤードロ
ジツクで構成したもので、第１の実施例と同等部
分には同一符号を付して説明を省略する。

この実施例では第２時分割回路は、アンド回路
１００，１０２，１０４から構成されている。ア
ンド回路１００には、パルスＰ４１によつて起動
されてｔ１経過後に出力「１」を生成するタイマ
１０６から出力が供給されると共に、パルスＰ１
及びＡ／Ｄ変換器６０からデイジタル計量信号が
供給されている。従つて、アンド回路１００は、
パルスＰ４１が発生してからｔ１経過後にパルス
Ｐ１が発生するたびにそのときのデイジタル計量
信号を平均値演算部１０８に供給する。同様にア
ンド回路１０２には、パルスＰ４２に起動されｔ
２経過後に出力「１」を生成するタイマ１１０、
パルスＰ２、デイジタル計量信号が供給され、ア
ンド回路１０４には、パルスＰ４３に起動されｔ
３経過後に出力「１」を生成するタイマ１１２、
パルスＰ３、デイジタル計量信号が供給される。

アンド回路１００を介して供給された各デイジ
タル計量信号は、加算器１１４と加算レジスタ１
１６とからなる累積器で順に累積される。一方、
タイマ１０６の出力とパルスＰ１とは、平均値演
算部１０８のアンド回路１１８に供給される。従
つて、アンド回路１１８は、タイマ１０６の出力
が「１」になつてからパルスＰ１が発生するごと
に出力「１」を生成する。このアンド回路１１８
の出力「１」はカウンタ１２０でカウントされ、
そのカウント値は、比較器１２２においてサンプ
ル数設定器１２４の設定値ｎ１と比較され、両者
が一致したとき比較器１２２は出力「１」を生成
する。この出力によつてタイマ１０６とカウンタ
１２０とがリセツトされる。また比較器１２２の
出力はアンド回路１２６に供給される。アンド回
路１２６にはサンプル数設定器１２４から設定値
ｎ１も供給されている。従つて、比較器１２２の
出力が「１」になると、設定値ｎ１がアンド回路
１２６を介して除算器１２８に供給され、除算器
１２８は、加算レジスタ１１６の累積値を設定値
ｎ１で除算し、平均値を算出する。他の平均値演
算部１３０，１３２も同様な構成であるので詳細
な説明は省略する。

第３の実施例を第７図に示す。第１及び第２の
実施例がそれぞれ１台づつ計量部を有する３台の
重量選別機にこの発明を実施したものであるのに
対し、第３の実施例は、物品が供給されていない
状態の容器を計量する計量部と、物品が供給され
ている状態の容器を計量する計量部との合計２台
の計量部を有する１台の重量選別機に、この発明
を実施したものである。

すなわち、１３４，１３４…は容器で、これら
容器１３４，１３４…は互いに連結され、その両
側壁に設けたローラ１３６，１３６…が直線状に
配列した案内レール１３８，１３８…上を転動す
ることによつて各容器１３４，１３４…は矢印方
向に搬送される。案内レール１３８，１３８…の
うち物品が容器１３４，１３４…に投入される位
置の搬送方向の前後位置にあるものは欠除され、
その代りに計量載台１４０，１４２が配置されて
いる。計量載台１４０にはロードセル１４４が、
計量載台１４２にはロードセル１４６が、それぞ
れ設けられている。計量載台１４０とロードセル
１４４とで空の容器１３４を計量し、計量載台１
４２とロードセル１４６とで物品が供給された容
器１３４を計量する。これらロードセル１４４，
１４６のアナログ計量信号は、第１及び第２の実
施例に示した指示計と同様な指示計に供給され
る。この指示計としては、例えば第１の実施例の
ロードセル２８，３０を代えてロードセル１４
４，１４６を用い、ロードセル３２、光学検出器
４０を除去し、クロツクパルス発生器６２をパル
スＰ３を発生しないように構成し、第５図のフロ
ーチヤートにおけるステツプ76のＪが４であるか
否かの判断を、Ｊが３であるか否かの判断に変更
したものを用いることができる。また、第２の実
施例において、タイマ１１２、アンド回路１０
４、平均値演算部１３２を除去したものも用いる
ことができる。この場合も、ロードセル２８，３
０に代えてロードセル１４４，１４６を用い、ロ
ードセル３２、光学検出器４０を除去する必要は
ある。従つて、空の容器１３４と物品が供給され
た容器１３４とのデイジタル計量信号がほぼ同時
に得られる。その後、物品が供給された容器１３
４のデイジタル計量信号から、空の容器１３４の
デイジタル計量信号を減算し、物品の実重量を得
る。このようにわざわざ空の容器を物品投入直前
に計量し、投入後に物品を投入した容器を計量
し、その差をとつて物品の実重量を得るのは、例
えば物品が水気を帯びているもののとき何度も容
器を物品の搬送に用いていると、物品の水分が容
器１３４にたまり、各容器１３４ごとに容器重量
が異なることがあるからである。

第１の実施例では、アナログスイツチ５４，５
６，５８はクロツクパルス発生器６２からのクロ
ツクパルスＰ１，Ｐ２，Ｐ３によつて直接に制御
したが、CPU６４によつて制御してもよい。ま
た、ロードセルを計量部として用いたが、公知の
種々の計量機構を用いることができる。また、フ
イルタと増幅器とを別個に設けたが、一体とした
能動フイルタを用いてもよい。また、３台の重量
選別機にこの発明を実施したが、その台数は任意
に増減できる。光学検出器によつてＰ４１乃至Ｐ
４３のパルスを発生させたが、各チエンコンベヤ
に物品を送り込むのに定間隔送り込み装置を用い
た場合や、チエンコンベヤに一定間隔ごとにステ
ージやバケツト等の搬送部を設けた場合には、送
り込み装置またはチエンコンベヤに設けたパルス
発信器によつてＰ４１乃至Ｐ４３のパルスを発生
させてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明による搬送計量装置のクレー
ム対応図、第２図はこの発明による搬送計量装置
の第１の実施例の概略構成図、第３図は同第１の
実施例の指示計のブロツク図、第４図同第１の実
施例の各部の波形図、第５図は同第１の実施例の
フローチヤート、第６図は同第２の実施例の一部
のブロツク図、第７図は同第３の実施例の一部の
構成図、第８図は従来の搬送計量装置の各計量部
の計量信号の波形を示す図である。１……計量部、２……アナログ・デイジタル変
換器、３……平均値演算部、４……第１の時分割
切換部、５……第２の時分割切換部、６……時分
割切換信号供給回路。

Claims

【特許請求の範囲】

１物品を搬送しながら計量するｎ（ｎは２以上
の正の整数）台の計量部と、１台のアナログ・デ
イジタル変換器と、上記各計量部に対応させて設
けたｎ台の平均値演算部と、上記各計量部に対応
させて設けられ対応する上記計量部の計量信号が
安定したとき安定信号を発生するｎ台の安定検出
部と、上記各計量部、上記各平均値演算部及び上
記安定検出部にそれぞれ対応する第１乃至第ｎの
時分割切換信号を順に繰り返し発生する時分割信
号供給回路と、上記各計量部と上記アナログ・デ
イジタル変換器との間に介在し上記時分割切換信
号供給回路が順に発生する上記時分割切換信号に
対応する上記計量部の計量信号を上記アナログ・
デイジタル変換器に供給する第１の時分割切換部
と、上記各アナログ・デイジタル変換器と上記各
平均値演算部との間に介在し上記各時分割切換信
号供給回路が順に発生する上記時分割切換信号に
対応する上記平均値演算部に、そのとき発生して
いる上記時分割切換信号に対応する上記安定検出
部が上記安定信号を発生しているとき上記アナロ
グ・デイジタル変換器の出力を供給する第２の時
分割切換部とを、具備する搬送計量装置。