JPH04236022A - 空調機の電装箱取付装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電装箱の着脱が簡易な
天井埋込型の空調機の電装箱取付装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】最近この種の天井埋込型の空調機は、外
気を取り入れるときに、直接、冷気や酷暑時の熱風が室
内へ流入しないように、熱処理をした後に取り入れる方
式のものが多く採用されはじめている。

【０００３】以下に従来の空調機の電装箱取付装置につ
いて説明する。図４に示すように、本体１には、外気を
取り入れるためのダクト（図示せず）と接続される外気
吸込口２と、この外気吸込口２と面対称の位置に蓋体３
を有する外気吸込口２ａが設けられて、本体１の左右い
ずれの方向からでもダクトを接続できるようにしてある
。４は、室内吹出口である。

【０００４】本体１の内部には、冷温水を通水する熱交
換用のコイル５と、送風用の送風機６と、この送風機６
の後方に電装箱７とを設けている。

【０００５】電装箱７は、その下端の左右の側面に面対
称に配設された取付片８ａ，８ｂを本体１の側板９に固
定ねじ１０ａ，１０ｂにより左右それぞれ上下２ヶ所を
合わせて４ヶ所で締着されている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、メンテナンス等をする際などに、電装箱
を取り出すのに送風機を取り外さなければならないとい
う問題点や送風機が邪魔となり、通常のドライバーでは
、上方に位置する固定ねじの外しや締め付けに困難性が
伴い手間がかかるという問題点を有していた。

【０００７】また、側板にも、ねじ穴を必要とし、側板
より固定ねじが突出するので、品質的にも好ましくない
という問題点、さらに、電装箱が重量物であるので電装
箱の着脱時の取扱に困難性が伴うという問題点を有して
いた。

【０００８】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、電装箱を簡易に着脱でき、また、電装箱を取り出す
ときにいったん仮保持して取扱い易くした空調機の電装
箱取付装置を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の空調機の電装箱取付装置は、電装箱の保持摺
動穴を有する取付片を、本体の側板に固着した上方側に
固定片を、下方側にねじ穴を有する摺動保持部を有する
摺動片およびこの摺動片と段差を設けて形成した保持片
を有するＺ字型の形状の取付金具に装着する構成を有し
ている。

【００１０】

【作用】この構成によって、電装箱の取付片を取付金具
の摺動片に当て、取付片の保持摺動穴に摺動片の摺動保
持部をはめ合わせて保持片との間の隙間に挿入して嵌合
し、上方部は保持片によって固定し下方部はワッシャを
介して摺動保持部をねじで締着することとなる。

【００１１】

【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。

【００１２】本発明の一実施例を示す図１ないし図３で
は従来例と同一部品に同一番号を付して説明は省略する
。

【００１３】電装箱７の取付片８ａ，８ｂには角穴ある
いは長穴状の保持摺動穴１１ａ，１１ｂを設けている。 電装箱７を取り付けるべく本体１の側板９の内側に、一
対の取付金具１２ａ，１２ｂが面対称に固着されている
。

【００１４】取付け金具１２ａ，１２ｂは断面の形状が
Ｚ字型に形成されていて、上方側に側板９に固着する固
定片１３ａ，１３ｂを、中間に固定片１３ａ，１３ｂか
ら垂直に立上げた突出片１４ａ，１４ｂを、下方側に電
装箱７の取付片８と摺動し固定する摺動片１５ａ，１５
ｂと保持片１７ａ，１７ｂを設けている。摺動片１５ａ
，１５ｂには、電装箱７の保持摺動穴１１ａ，１１ｂに
はめ合わせて摺動する下方側に角状あるいは円状に形成
されたねじ穴２１ａ，２１ｂを有する摺動保持部１６ａ
，１６ｂが設けられている。一方、摺動片１５ａ，１５
ｂと、保持片１７ａ，１７ｂとの間には、取付片８の厚
さ寸法の段差１８ａ，１８ｂを設けている。すなわち、
摺動片１５ａ，１５ｂよりも取付片８ａ，８ｂの厚さ分
だけ前方へ突出して保持片１７ａ，１７ｂが内側に折り
曲げて設けられており、段差１８ａ，１８ｂの隙間には
、取付片８が嵌合状態ではめ込まれる。１９は固定ねじ
、２０はワッシャである。

【００１５】以上のように構成された空調機の電装箱取
付装置について、以下その動作を説明する。

【００１６】下方側より電装箱７を着脱する場合、上方
部は保持摺動穴１１ａ，１１ｂに摺動保持部１６ａ，１
６ｂがはめ合わされ摺動することによって、取付片８ａ
，８ｂが段差１８ａ，１８ｂの隙間にはめ込まれて保持
片１７ａ，１７ｂで軽く押さえ込まれる状態とし、下方
部はワッシャ２０を介して摺動保持部１６ａ，１６ｂを
それぞれ固定ねじ１９によって締着する。すなわち、下
方部における固定ねじ１９の締め付け作業および緩め作
業が、送風機６で邪魔されない位置に摺動保持部１６ａ
，１６ｂが配設されており、また電装箱７をいったん仮
保持できる構成とする。すなわち、電装関係に異常が生
じるなど、電装箱７を取り外す場合、固定ねじ１９を容
易に緩めてとり、電装箱７を下方側へ引き抜き点検する
が、その際、摺動保持部１６ａ，１６ｂが保持摺動穴１
１ａ，１１ｂの上端に当接することによって仮保持でき
る。

【００１７】また、点検が終わって再び電装箱７を取り
付けるときは、逆の順序、すなわち、取付片８ａ，８ｂ
を取付金具１２ａ，１２ｂの摺動片１５ａ，１５ｂに当
て、保持摺動穴１１ａ，１１ｂに摺動保持部１６ａ，１
６ｂをはめ合わせながら段差１８ａ，１８ｂの隙間に挿
入し、必要であればいったんそこで仮保持し、保持片１
７ａ，１７ｂで押さえ込むように嵌合させてから、下方
部ではワッシャ２０を介して、摺動保持部１６ａ，１６
ｂを固定ねじ１９で締め付け固定する。図１の矢印は電
装箱７の取り付け移動方向を示す。

【００１８】以上のように本実施例によれば、取付金具
を側板に溶着固定し、摺動片と保持片との間に取付片の
厚さ分だけの段差を設け、取付片を摺動片に当て、取付
片の保持摺動穴に摺動片の摺動保持部をはめ合わせなが
ら、段差の隙間に取付片を嵌合する構成とすることによ
り、電装箱の着脱をいたって簡易に行うことができ、従
来のように大きい送風機の取り外しを行わずとも簡単に
着脱できる。また、保持摺動穴の上端に、摺動保持部を
当接することによって、着脱の際いったん仮保持できる
ので、メンテナンスの際の電装箱の落下を防止し、手が
比較的自由に使えることによって、作業効率も上げるこ
とができる。従ってメンテナンスの時間も短縮され、困
難性も危険性も伴わない。また側板にねじ穴を設ける必
要もないので、品質的に向上し、製造過程においても、
作業工数を低減することができる。

【００１９】

【発明の効果】以上のように本発明は、電装箱の保持摺
動穴を有する取付片を本体の側板に固着した上方側に固
定片を、下方側にねじ穴を有する摺動保持部を有する摺
動片およびこの摺動片と段差を設けて形成した保持片を
有するＺ字型の形状の取付金具に装着する構成により、
電装箱を簡易に着脱でき、また電装箱を取り出すときに
いったん仮保持して取扱い易くすることができる優れた
空調機の電装箱取付装置を実現できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の空調機の電装箱取付装置の
取付金具に電装箱を取り付ける状態を示す概念図

【図２
】一実施例の摺動片に取付片を固着した状態を示す部分
断面図

【図３】一実施例の空調機と電装箱の取付状態の概念を
示す底面断面略図

【図４】従来の空調機と電装箱の取付状態の概念を示す
底面断面略図

【符号の説明】

７　　　　　　　　　　　　　　電装箱８ａ，８ｂ　　
　　　　取付片 ９　　　　　　　　　　　　　　側板 １１ａ，１１ｂ　　保持摺動穴 １２ａ，１２ｂ　　取付金具 １３ａ，１３ｂ　　固定片 １５ａ，１５ｂ　　摺動片 １６ａ，１６ｂ　　保持摺動部 １７ａ，１７ｂ　　保持片 １８ａ，１８ｂ　　段差

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　本体の側板に固着した一対の取付金具
   に電装箱の下端の左右の側面に対称に配設された保持摺
   動穴を有する取付片を装着する取付装置であって、前記
   取付金具がＺ字型の形状で、上方側に前記側板に固着す
   る固定片を、下方側にねじ穴を有する摺動保持部を形成
   した摺動片および前記摺動片と前記取付片の厚さ寸法の
   段差を設けて形成した保持片を備えた空調機の電装箱取
   付装置。