JPH04235269A - ディフレクターロール - Google Patents
ディフレクターロールInfo
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- JPH04235269A JPH04235269A JP3000715A JP71591A JPH04235269A JP H04235269 A JPH04235269 A JP H04235269A JP 3000715 A JP3000715 A JP 3000715A JP 71591 A JP71591 A JP 71591A JP H04235269 A JPH04235269 A JP H04235269A
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- deflector roll
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- deflector
- steel sheet
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Links
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Landscapes
- Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
- Coating With Molten Metal (AREA)
- Coating By Spraying Or Casting (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、亜鉛めっき鋼板を走行
させるディフレクターロールに関し、詳しくは、 20
0℃以上の亜鉛めっき鋼板と接するディフレクターロー
ルに関するものである。
させるディフレクターロールに関し、詳しくは、 20
0℃以上の亜鉛めっき鋼板と接するディフレクターロー
ルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】被めっき物(鋼板)を走行させながら亜
鉛めっきする溶融亜鉛めっき設備においては、溶融亜鉛
めっき槽から出ためっき鋼板を鉛直上方に案内走行させ
、その後、めっき鋼板を次工程設備まで支持し、案内す
るためのディフレクターロールが設けてある。その概要
を図1に示す。
鉛めっきする溶融亜鉛めっき設備においては、溶融亜鉛
めっき槽から出ためっき鋼板を鉛直上方に案内走行させ
、その後、めっき鋼板を次工程設備まで支持し、案内す
るためのディフレクターロールが設けてある。その概要
を図1に示す。
【0003】被めっき材である鋼板1をプロセスロール
により走行させ、連続して溶融亜鉛槽2に導入して、こ
こで亜鉛めっきを行い、その後、溶融亜鉛槽2から導出
し、ワイピングノズル3でめっき厚を制御し、合金化処
理炉4でめっき鋼板のめっき層を合金化処理したのち、
No.1ディフレクターロール5でめっき鋼板の走行方
向を変え、さらにNo.2ディフレクターロール6、N
o.3ディフレクターロール7で走行方向を変え、水冷
スプレイ9で冷却して、さらにNo.4ディフレクター
ロール8で走行方向をかえ、その後、水洗、乾燥を行っ
てコイルに巻き取る。
により走行させ、連続して溶融亜鉛槽2に導入して、こ
こで亜鉛めっきを行い、その後、溶融亜鉛槽2から導出
し、ワイピングノズル3でめっき厚を制御し、合金化処
理炉4でめっき鋼板のめっき層を合金化処理したのち、
No.1ディフレクターロール5でめっき鋼板の走行方
向を変え、さらにNo.2ディフレクターロール6、N
o.3ディフレクターロール7で走行方向を変え、水冷
スプレイ9で冷却して、さらにNo.4ディフレクター
ロール8で走行方向をかえ、その後、水洗、乾燥を行っ
てコイルに巻き取る。
【0004】溶融亜鉛めっき槽は、めっき浴を溜めるた
めの容器であり、溶融亜鉛めっき槽から出た直後のめっ
き鋼板は 450℃程度の温度になっている。また、合
金化溶融亜鉛めっき鋼板は、上記溶融亜鉛めっき槽のあ
とにある合金化処理炉を通るため、めっき鋼板は 50
0℃程度の温度になる。
めの容器であり、溶融亜鉛めっき槽から出た直後のめっ
き鋼板は 450℃程度の温度になっている。また、合
金化溶融亜鉛めっき鋼板は、上記溶融亜鉛めっき槽のあ
とにある合金化処理炉を通るため、めっき鋼板は 50
0℃程度の温度になる。
【0005】図1において、各ディフレクターロールで
のめっき鋼板温度は、No.1ディフレクターロール5
で 360〜420 ℃、No.2ディフレクターロー
ル6で 250〜320 ℃、No.3ディフレクター
ロール7で 130〜250 ℃である。
のめっき鋼板温度は、No.1ディフレクターロール5
で 360〜420 ℃、No.2ディフレクターロー
ル6で 250〜320 ℃、No.3ディフレクター
ロール7で 130〜250 ℃である。
【0006】ディフレクターロールは、このような高温
のめっき鋼板と接触するため、通常、ディフレクターロ
ール(以下、単にロールという)にはロール胴部への亜
鉛の付着を防止するために、耐熱布で被覆した耐熱布被
覆ロールや、超硬合金(WC系サーメット)で被覆した
超硬合金被覆ロールが使用されている。
のめっき鋼板と接触するため、通常、ディフレクターロ
ール(以下、単にロールという)にはロール胴部への亜
鉛の付着を防止するために、耐熱布で被覆した耐熱布被
覆ロールや、超硬合金(WC系サーメット)で被覆した
超硬合金被覆ロールが使用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、耐熱布被覆
ロールを用いると、使用中、布の繊維が取れ、めっき層
表面に付着して、めっき鋼板を疵つけることになり、一
方、めっき鋼板の幅縁部が耐熱布に傷をつけ、耐熱布被
覆ロールの寿命を短くすることになる。
ロールを用いると、使用中、布の繊維が取れ、めっき層
表面に付着して、めっき鋼板を疵つけることになり、一
方、めっき鋼板の幅縁部が耐熱布に傷をつけ、耐熱布被
覆ロールの寿命を短くすることになる。
【0008】また、超硬合金被覆ロールを用いた場合、
ロール表面温度が 300℃を超えたとき、めっき鋼板
とロールが接触している間に、超硬合金中の金属成分と
めっき層の亜鉛とが拡散反応をおこして、ロール胴部表
面に亜鉛が付着することになる。亜鉛のロール胴部表面
への付着を防止するために、ロール内部からロール胴部
を水冷したり、付着亜鉛を強制的に掻き取るポリシャー
装置を設けたりしている。ロール内部からロール胴部を
水冷した場合、めっき鋼板がロール通過時に急冷される
ため、張力、冷却水量が適当でないと、不均一に冷却さ
れ形状不良の原因になる。また、ポリシャー装置でロー
ル表面の亜鉛を掻き取るとき、ロール表面の被覆層も掻
き取るためロール寿命を短くすることにもなる。
ロール表面温度が 300℃を超えたとき、めっき鋼板
とロールが接触している間に、超硬合金中の金属成分と
めっき層の亜鉛とが拡散反応をおこして、ロール胴部表
面に亜鉛が付着することになる。亜鉛のロール胴部表面
への付着を防止するために、ロール内部からロール胴部
を水冷したり、付着亜鉛を強制的に掻き取るポリシャー
装置を設けたりしている。ロール内部からロール胴部を
水冷した場合、めっき鋼板がロール通過時に急冷される
ため、張力、冷却水量が適当でないと、不均一に冷却さ
れ形状不良の原因になる。また、ポリシャー装置でロー
ル表面の亜鉛を掻き取るとき、ロール表面の被覆層も掻
き取るためロール寿命を短くすることにもなる。
【0009】本発明は、このような状況に着目してなさ
れたもので、ロールの表面をCrm C n クロム炭
化物系セラミックスで被覆することによって、従来のデ
ィフレクターロールが抱えている問題点を解消し、ロー
ル表面温度が 450℃以下の温度範囲においてロール
被覆材と亜鉛が拡散反応をおこすことがないディフレク
ターロールを提供することを目的とする。
れたもので、ロールの表面をCrm C n クロム炭
化物系セラミックスで被覆することによって、従来のデ
ィフレクターロールが抱えている問題点を解消し、ロー
ル表面温度が 450℃以下の温度範囲においてロール
被覆材と亜鉛が拡散反応をおこすことがないディフレク
ターロールを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、ディフレクタ
ーロール胴部をクロム炭化物系セラミックスで被覆する
もので、その要旨は、亜鉛めっき鋼板を走行させるディ
フレクターロールにおいて、このディフレクターロール
の表面を、Crm C n を90〜100 %、金属
成分を10%以下含有するクロム炭化物系セラミックス
で被覆したディフレクターロールである。なお、クロム
炭化物は金属間化合物であって、Cr23C6、Cr7
C3 、Cr3C2 の3種類があるため、クロム炭化
物を総称してCrm C n と表示する。
ーロール胴部をクロム炭化物系セラミックスで被覆する
もので、その要旨は、亜鉛めっき鋼板を走行させるディ
フレクターロールにおいて、このディフレクターロール
の表面を、Crm C n を90〜100 %、金属
成分を10%以下含有するクロム炭化物系セラミックス
で被覆したディフレクターロールである。なお、クロム
炭化物は金属間化合物であって、Cr23C6、Cr7
C3 、Cr3C2 の3種類があるため、クロム炭化
物を総称してCrm C n と表示する。
【0011】
【作用】以下、本発明について詳しく説明する。本発明
者らは、高温で亜鉛と反応しにくい被覆材を見出すため
に、4種類の被覆材について調査した。
者らは、高温で亜鉛と反応しにくい被覆材を見出すため
に、4種類の被覆材について調査した。
【0012】4種類の被覆材は WC−12%Co、C
r3C2−20%Ni・Cr、70%Co− 30%A
l2O3 、Crm C n で、これらの被覆材をS
CM440鋼板の表面に厚さ約75μm 溶射したのち
、表面粗度をRmax 1〜3 μm に調整した。そ
の後、純亜鉛をめっき膜厚さ約17μm に蒸着めっき
した。なお、試験片寸法は厚さ15mm、幅40mm、
長さ80mmである。
r3C2−20%Ni・Cr、70%Co− 30%A
l2O3 、Crm C n で、これらの被覆材をS
CM440鋼板の表面に厚さ約75μm 溶射したのち
、表面粗度をRmax 1〜3 μm に調整した。そ
の後、純亜鉛をめっき膜厚さ約17μm に蒸着めっき
した。なお、試験片寸法は厚さ15mm、幅40mm、
長さ80mmである。
【0013】蒸着めっき条件は以下のとおりである。
前処理:10%2Na2O−SiO2水溶液中で洗浄。
装置:抵抗加熱式蒸着めっき装置。
真空度:1×102 Torr。
試験片予熱温度: 250℃。
溶融亜鉛温度: 540±5 ℃。
蒸着時間:4min。
【0014】以上の手順で製作した試験片を、 250
、 300、 350、 400℃の各温度に24時間
大気加熱したのち放冷して、被覆層とめっき層の拡散反
応の有無を観察した。その結果を表1および図2に示す
。
、 300、 350、 400℃の各温度に24時間
大気加熱したのち放冷して、被覆層とめっき層の拡散反
応の有無を観察した。その結果を表1および図2に示す
。
【0015】
【表1】
【0016】表1から明らかなように、 WC−12%
Co被覆層は350℃で一部拡散が生じ、 400℃で
は拡散反応が著しくなっている。Cr3C2−20%N
i・Cr被覆層は 300℃で拡散が生じている。また
、70%Co− 30%Al2O3 は 400℃で一
部拡散が生じ始めている。Crm C n 被覆層は
400℃まで拡散反応が生じなかった。
Co被覆層は350℃で一部拡散が生じ、 400℃で
は拡散反応が著しくなっている。Cr3C2−20%N
i・Cr被覆層は 300℃で拡散が生じている。また
、70%Co− 30%Al2O3 は 400℃で一
部拡散が生じ始めている。Crm C n 被覆層は
400℃まで拡散反応が生じなかった。
【0017】図2にCrm C n 被覆層の 400
℃、24時間加熱後の試験片断面のX線マイクロアナラ
イザーによる面分析結果を示す。図2の(a) 2次電
子線像から明らかなように、Crm C n 被覆層と
めっき層の界面は明瞭であり、また、(c) 亜鉛(Z
n)の特性X線像、(d) クロム(Cr)の特性X線
像からも亜鉛層からの被覆層への亜鉛の拡散、被覆層か
ら亜鉛層へのクロムの拡散は全く認められない。
℃、24時間加熱後の試験片断面のX線マイクロアナラ
イザーによる面分析結果を示す。図2の(a) 2次電
子線像から明らかなように、Crm C n 被覆層と
めっき層の界面は明瞭であり、また、(c) 亜鉛(Z
n)の特性X線像、(d) クロム(Cr)の特性X線
像からも亜鉛層からの被覆層への亜鉛の拡散、被覆層か
ら亜鉛層へのクロムの拡散は全く認められない。
【0018】以上の結果から、被覆材にはCrm C
n を主として、含有する金属成分を10%未満に限定
した。
n を主として、含有する金属成分を10%未満に限定
した。
【0019】また、セラミックスのなかで、特にクロム
炭化物系(Crm C n )に限定した理由は、ディ
フレクターロールに適用する際に要求される重要な特性
は、高温での靱性があり、クロム炭化物系が他のセラミ
ックス系(酸化物、窒化物、ほう化物など)に比較して
この点に優れていることである。
炭化物系(Crm C n )に限定した理由は、ディ
フレクターロールに適用する際に要求される重要な特性
は、高温での靱性があり、クロム炭化物系が他のセラミ
ックス系(酸化物、窒化物、ほう化物など)に比較して
この点に優れていることである。
【0020】
【実施例】図1に示す溶融亜鉛めっき設備において、本
発明によるディフレクターロールをNo.1〜No.3
ディフレクターロールに用いて鋼板に溶融亜鉛めっきを
行った。 なお、実施例に用いたディフレクターロールは、溶射に
より被覆層を形成したものであり、被覆層は二層で、下
層がCrm C n −20 %Ni・Crで、厚さ8
0〜100μm 、上層が 100%Crm C n
で、厚さ80〜100 μm であり、表面粗度はRa
0.5〜1.0 μm である。その結果、いずれの
ディフレクターロールとも、亜鉛めっき層からのロール
表面への亜鉛の付着および被覆層への亜鉛の拡散反応は
全く認められなかった。
発明によるディフレクターロールをNo.1〜No.3
ディフレクターロールに用いて鋼板に溶融亜鉛めっきを
行った。 なお、実施例に用いたディフレクターロールは、溶射に
より被覆層を形成したものであり、被覆層は二層で、下
層がCrm C n −20 %Ni・Crで、厚さ8
0〜100μm 、上層が 100%Crm C n
で、厚さ80〜100 μm であり、表面粗度はRa
0.5〜1.0 μm である。その結果、いずれの
ディフレクターロールとも、亜鉛めっき層からのロール
表面への亜鉛の付着および被覆層への亜鉛の拡散反応は
全く認められなかった。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明はディフレ
クターロール胴部に炭化物系セラミックスを被覆したも
ので、本発明によるディフレクターロールを使用すれば
、めっき鋼板表面に耐熱布に起因する疵を生じることが
なく、また、ディフレクターロール胴部表面に亜鉛が付
着することもないので、ロール内部からロール胴部を水
冷したり、付着亜鉛を強制的に掻き取るポリシャー装置
を設けることもなく、かつ、ディフレクターロールの寿
命を延ばすことができる。
クターロール胴部に炭化物系セラミックスを被覆したも
ので、本発明によるディフレクターロールを使用すれば
、めっき鋼板表面に耐熱布に起因する疵を生じることが
なく、また、ディフレクターロール胴部表面に亜鉛が付
着することもないので、ロール内部からロール胴部を水
冷したり、付着亜鉛を強制的に掻き取るポリシャー装置
を設けることもなく、かつ、ディフレクターロールの寿
命を延ばすことができる。
【図1】溶融亜鉛めっき設備の概略を示す図である。
【図2】X線マイクロアナライザーによる試験片断面の
面分析結果を示す図で、(a) は2次電子線像、(b
) はFeの特性X線像、(c)はZnの特性X線像、
(d) はCrの特性X線像を示す図である。
面分析結果を示す図で、(a) は2次電子線像、(b
) はFeの特性X線像、(c)はZnの特性X線像、
(d) はCrの特性X線像を示す図である。
1−−鋼板、2−−溶融亜鉛槽、3−−ワイピングノズ
ル、4−−合金化処理炉、5−−No.1デフレクター
ロール、6−−No.2ディフレクターロール、7−−
No.3ディフレクターロール、8−−No.4ディフ
レクターロール、9−−水冷スプレー。
ル、4−−合金化処理炉、5−−No.1デフレクター
ロール、6−−No.2ディフレクターロール、7−−
No.3ディフレクターロール、8−−No.4ディフ
レクターロール、9−−水冷スプレー。
Claims (1)
- 【請求項1】 亜鉛めっき鋼板を走行させるディフレ
クターロールにおいて、このディフレクターロールの表
面を、Crm C n を90〜100 %、金属成分
を10%以下含有するクロム炭化物系セラミックスで被
覆したことを特徴とするディフレクターロール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3000715A JPH04235269A (ja) | 1991-01-08 | 1991-01-08 | ディフレクターロール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3000715A JPH04235269A (ja) | 1991-01-08 | 1991-01-08 | ディフレクターロール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04235269A true JPH04235269A (ja) | 1992-08-24 |
Family
ID=11481459
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3000715A Withdrawn JPH04235269A (ja) | 1991-01-08 | 1991-01-08 | ディフレクターロール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04235269A (ja) |
-
1991
- 1991-01-08 JP JP3000715A patent/JPH04235269A/ja not_active Withdrawn
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