JPH04235163A - 新規なアンヒドロスタチンホスホノピロリジン類及び−ピペリジン類、それらの製造方法及びレトロウイルスに対するそれらの医薬としての使用 - Google Patents

新規なアンヒドロスタチンホスホノピロリジン類及び−ピペリジン類、それらの製造方法及びレトロウイルスに対するそれらの医薬としての使用

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JPH04235163A
JPH04235163A JP3149740A JP14974091A JPH04235163A JP H04235163 A JPH04235163 A JP H04235163A JP 3149740 A JP3149740 A JP 3149740A JP 14974091 A JP14974091 A JP 14974091A JP H04235163 A JPH04235163 A JP H04235163A
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JP
Japan
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carbon atoms
chain
straight
formula
alkyl
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JP3149740A
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English (en)
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Dieter Haebich
デイーター・ヘビツヒ
Rolf Henning
ロルフ・ヘニング
Jutta Hansen
ユツタ・ハンゼン
Arnold Dr Paessens
アルノルト・ペセンス
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Bayer AG
Original Assignee
Bayer AG
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Publication date
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K5/00Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K5/02Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof containing at least one abnormal peptide link
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は新規なアンヒドロスタチンホスホ
ノピロリジン類及び−ピペリジン類、それらの製造方法
及び薬剤、特にヒトの抗ウイルス剤及び獣医薬としての
それらの使用に関するものである。
【0002】ある場合においてはレニン抑制作用も有す
るプソイドペプチド類をエイズ防除において使用するこ
とは既に試みられて来た[GB  A2  203,7
40;EP337,714;EP342,541;EP
346,847及びEP352,000参照]。
【0003】本発明は、一般式(I)
【0004】
【化8】 式中、Wは水素または典型的アミノ保護基を表すか、6
から10の炭素原子を有するアリールにより随時置換さ
れていてもよい炭素原子を各々の場合に6まで有する直
鎖または分枝したアルキルもしくはアルケニルを表すか
、もしくは式
【0005】
【化9】 式中、R3は水素、トリフルオロメチルまたは直鎖また
は分枝した、8までの炭素原子を有するアルコキシまた
は18までの炭素原子を有するアルキルを示し、該炭素
原子は6から10の炭素原子を有するアリールによりま
たはピリジルにより随時置換されていてもよい、もしく
はR3は6から10の炭素原子を有するアリールを示し
、該アリールはハロゲン、トリフルオロメチル、トリフ
ルオロメトキシにより、もしくは8までの炭素原子を有
する直鎖または分枝したアルキルにより随時置換されて
いてもよい、もしくは3から7の炭素原子を有するシク
ロアルキルを示すか、インドリル、ピリジル、モルホリ
ノまたはピペラジニルを示すか、もしくは式
【0006
【化10】 式中、R7はフエニルまたはナフチルを示し、R8、R
9及びR10は同一もしくは相異なり、且つフエニルま
たはナフチルにより随時置換されていてよい、直鎖また
は分枝した17までの炭素原子を有するアルキルを示す
か、4までの炭素原子を有するアルキルにより順次置換
されている、6から10の炭素原子を有するアリールを
示し、mは数字0、1または2を示し、Tはモルホリノ
またはシクロヘキシルを示し、Pは数字1、2または3
を示し、Y及びY′は同一もしくは相異なり、且つCO
またはSO2基を示し、tは数字0または1を示し、R
11及びR11′は同一もしくは相異なり、且つヒドロ
キシルまたは8までの炭素原子を有するアルコキシを示
し、Sは数字1または2を示す、の基を示し、R4及び
R5は同一もしくは相異なり、且つ水素を示すか、6ま
での炭素原子を有する直鎖または分枝したアルキルまた
はハロゲンにより随時置換されていてもよい、6から1
0の炭素原子を有するアリールを示し、もしくは3から
7の炭素原子を有するシクロアルキルを示すか、ピリジ
ルにより随時置換されていてもよい、直鎖または分枝し
た18までの炭素原子を有するアルキルを示し、R6は
8までの炭素原子を有する直鎖または分枝したアルキル
を示す、の基を示し、A、B及びDは同一もしくは相異
なり、且つ直接結合を表すか、式
【0007】
【化11】 式中、X及びX′は同一もしくは相異なり、且つ数字1
または2を示し、rは数字0または1を示す、の基を表
すか、式
【0008】
【化12】 式中、Zは数字0または1を示し、R12は水素または
8までの炭素原子を有する直鎖または分枝したアルキル
を示し、R13は3から8の炭素原子を有するシクロア
ルキルまたは6から10の炭素原子を有するアリール、
もしくは水素を示すか、8までの炭素原子を有する直鎖
または分枝したアルキルを示し、該アルキルは6までの
炭素原子を有するアルキルチオ、ヒドロキシル、メルカ
プト、グアニジルにより、もしくは式
【0009】
【化13】 式中、R14及びR15は同一もしくは相異なり且つ水
素、8までの炭素原子を有する直鎖または分枝したアル
キルもしくはフエニルを示し、R16はヒドロキシル、
ベンジルオキシ、6までの炭素原子を有するアルコキシ
、または上述の基−NR14R15を示す、の基により
随時置換されていてもよく、または該アルキルは、3か
ら8の炭素原子を有するシクロアルキルにより、または
6から10の炭素原子を有するアリールにより随時置換
されていてもよく、該シクロアルキルまたはアリールは
ヒドロキシル、ハロゲン、ニトロ、8までの炭素原子を
有するアルコキシにより、もしくは基NR14R15こ
こで、R14及びR15は上述の意味を有する、により
順次置換されている、もしくは上記アルキルは6までの
炭素原子を有するアルキルにより、またはアミノ保護基
により−NH機能が随時保護されていてもよい5または
6員の窒素含有複素環またはインドリルにより随時置換
されていてもよい、の基を表し、R1は3から8の炭素
原子を有するシクロアルキルを表すか、10までの炭素
原子を有する直鎖または分枝したアルキルまたはアルケ
ニルを表し、該炭素原子は3から8の炭素原子を有する
シクロアルキルまたは6から10の炭素原子を有するア
リールにより随時置換されていてもよく、該シクロアル
キルまたはアリールはハロゲン、ニトロ、ヒドロキシル
、アミノまたは6までの炭素原子を有する直鎖または分
枝したアルコキシにより順次置換されている、nは数字
1または2を表し、R2は式
【0010】
【化14】 式中、R4、R5及びR11及びR11′は上述の意味
を有し、R17はフエニルにより随時置換されていても
よい、直鎖または分枝した8までの炭素原子を有するア
ルコキシを示す、の新規なピロリジン置換及びピペリジ
ン置換されたプソイドペプチド類及びそれらの生理的に
許容し得る塩類に関するものである。
【0011】本発明における一般式(I)の化合物群は
、いくつかの不整炭素原子を有する。それらはD体また
はL体で相互に独立して存在し得る。本発明は光学的対
掌体並びに異性体混合物またはラセミ化合物を包含する
。好ましくは基A、B及びDは、光学的に純粋な形で、
好ましくはL体で相互に独立して存在する。
【0012】一般式(VIII)
【0013】
【化15】 の基は不整炭素原子(1,2)を2個有し、これらはR
−またはS−立体配置で相互に独立して存在し得る。
【0014】二重結合のジオメトリーはトランス形並び
にシス形共に可能である。
【0015】本発明関連におけるアミノ保護基はペプチ
ド化学における通常のアミノ保護基である。
【0016】これらは好ましくは以下のものを包含する
:ベンジルオキシカルボニル、3,4−ジメトキシベン
ジルオキシカルボニル、3,5−ジメトキシベンジルオ
キシカルボニル、2,4−ジメトキシベンジルオキシカ
ルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、4
−ニトロベンジルオキシカルボニル、2−ニトロベンジ
ルオキシカルボニル、2−ニトロ−4,5−ジメトキシ
ベンジルオキシカルボニル、メトキシカルボニル、エト
キシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキ
シカルボニル、ブトキシカルボニル、イソブトキシカル
ボニル、tert−ブトキシカルボニル、2−ニトロベ
ンジルオキシカルボニル、3,4,5−トリメトキシベ
ンジルオキシカルボニル、メトキシカルボニル、エトキ
シカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシ
カルボニル、ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボ
ニル、tert−ブトキシカルボニル、シクロヘキソキ
シカルボニル、1,1−ジメチルエトキシカルボニル、
アダマンチルカルボニル、フタロイル、2,2,2−ト
リクロロエトキシカルボニル、2,2,2−トリクロロ
−tert−ブトキシカルボニル、メンチルオキシカル
ボニル、フエノキシカルボニル、4−ニトロフエノキシ
カルボニル、フルオレニル−9−メトキシカルボニル、
ホルミル、アセチル、プロピオニル、ピバロイル、2−
クロロアセチル、2−ブロモアセチル、2,2,2−ト
リフルオロアセチル、2,2,2−トリクロロアセチル
、ベンゾイル、4−クロロベンゾイル、4−ブロモベン
ゾイル、4−ニトロベンゾイル、フタリミド、イソバレ
ロイルまたはベンジルオキシメチレン。
【0017】本発明における一般式(I)の化合物群は
、それらの塩の形態で存在し得る。これらは無機または
有機の酸もしくは塩基との塩であり得る。
【0018】一般式(I)の好ましい化合物群は、式中
、Wは水素、tert−ブチルオキシカルボニル(BO
C)、9−フルオレニルメチルオキシカルボニル(Fm
oc)またはベンジルオキシカルボニル(Z)を表すか
、フエニルにより随時置換されていてもよい炭素原子を
、各々の場合に4まで有する直鎖または分枝したアルキ
ルもしくはアルケニルを表すか、式
【0019】
【化16】 式中、R3は水素、トリフルオロメチルもしくは直鎖ま
たは分枝した、4までの炭素原子を有するアルコキシま
たは16までの炭素原子を有するアルキルを示し、該炭
素原子はフエニル、ナフチルまたはピリジルにより随時
置換されていてもよい、もしくはR3は、各々がフッ素
、塩素、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシに
より、または6までの炭素原子を有する直鎖または分枝
したアルキルにより随時置換されていてもよいフエニル
またはナフチルを示し、シクロプロピル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシル、インドリル、ピリジル、モルホリ
ノまたはピペラジニルを示すか、もしくは式
【0020
【化17】 式中、YはCOまたはSO2基を示し、R7はフエニル
またはナフチルを示し、R8、R9及びR10は同一も
しくは相異なり、且つ15までの炭素原子を有する直鎖
または分枝したアルキル、トリル、フエニルまたはナフ
チルを示し、mは数字1または2を示す、の基を示し、
R4及びR5は同一もしくは相異なり、且つ水素を示す
か、各々が4までの炭素原子を有する直鎖または分枝し
たアルキル、フッ素または塩素により随時置換されてい
てもよいフエニルまたはナフチルを示すか、シクロプロ
ピル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルを示すか、
もしくはピリジルにより随時置換されていてもよい、1
6までの炭素原子を有する直鎖または分枝したアルキル
を示す、の基を表し、A、B及びDは同一もしくは相異
なり、且つ直接結合を表すか、プロリンを表すか、もし
くは式
【0021】
【化18】 式中、rは数字0または1を示し、X′は数字1または
2を示す、の基を表すか、もしくは式
【0022】
【化19】 式中、Zは数字0または1を示し、R12は水素または
6までの炭素原子を有する直鎖または分枝したアルキル
を示し、R13はシクロペンチル、シクロヘキシル、フ
エニルまたは水素を示すか、6までの炭素原子を有する
直鎖または分枝したアルキルを示し、該アルキルはヒド
ロキシル、カルボキシルまたはH2N−CO−により随
時置換されていることができる。
【0023】もしくは上記アルキルは、各々がフッ素、
ヒドロキシル、ニトロまたは4までの炭素原子を有する
アルコキシにより順次置換されることができるシクロヘ
キシル、ナフチルまたはフエニルにより置換されている
か、もしくは上記アルキルは、対応する−NH機能が4
までの炭素原子を有するアルキルにより、またはアミノ
保護基により随時保護されていてもよいインドリル、イ
ミダゾリル、ピリジル、トリアゾリルまたはピラゾリル
により置換されている、の基を表し、R1はシクロプロ
ピル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルを表し、直
鎖または分枝した、8までの炭素原子を有するアルキル
またはアルケニルを表し、該炭素原子はシクロプロピル
、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シ
クロヘプチルまたはフエニルにより随時置換されていて
もよく、該基はそれぞれフッ素、塩素、臭素、ニトロ、
ヒドロキシルまたはアミノにより順次置換されている、
nは数字1または2を表し、R2は式
【0024】
【化20】 式中、R4及びR5は同一もしくは相異なり、且つ上述
の意味を有し、R11及びR11′は同一もしくは相異
なり、且つヒドロキシルまたは6までの炭素原子を有す
る直鎖または分枝したアルコキシを示し、R17はフエ
ニルにより随時置換されていてもよい、各々の場合に炭
素原子を6まで有する直鎖または分枝したアルコキシを
示す、の基を表す、における如きものであり、及びそれ
らの生理的に許容し得る塩類である。
【0025】特に好ましい一般式(I)の化合物群は、
式中、Wは水素、tert−ブチルオキシカルボニル(
BOC)またはベンジルオキシカルボニル(Z)を表す
か、アリルまたはベンジルを表し、もしくは式
【002
6】
【化21】 式中、R3は水素、トリフルオロメチルまたはフエニル
、ナフチルまたはピリジルにより随時置換されていても
よい炭素原子を14まで有する直鎖または分枝したアル
キルを示すか、各々がフッ素、塩素、トリフルオロメチ
ル、トリフルオロメトキシまたは4までの炭素原子を有
する直鎖または分枝したアルキルを示すか、シクロプロ
ピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、インドリル、
ピリジル、モルホリノまたはピペラジニルを示すか、も
しくは式
【0027】
【化22】 式中、YはCOまたはSO2基を示し、R7はフエニル
またはナフチルを示し、R8、R9及びR10は同一も
しくは相異なり、且つ14までの炭素原子を有する直鎖
または分枝したアルキル、トリル、フエニルまたはナフ
チルを示し、mは数字1または2を示す、の基を示し、
R4及びR5は同一もしくは相異なり、且つ水素を示す
か、各々がメチル、フッ素または塩基により随時置換さ
れていてもよいフエニルまたはナフチルを示すか、シク
ロプロピル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルを示
すか、もしくはピリジルにより随時置換されていてもよ
い、直鎖または分枝した14までの炭素原子を有するア
ルキルを示す、の基を表し、A、B及びDは同一もしく
は相異なり、且つ直接結合を表すか、プロリンを表すか
、もしくは式
【0028】
【化23】 式中、Zは数字0または1を示し、R12は水素または
メチルを示し、R13はシクロペンチルまたはシクロヘ
キシルを示すか、もしくは4までの炭素原子を有する直
鎖または分枝したアルキルを示し、該アルキルはヒドロ
キシル、カルボキシルまたはH2N−CO−により随時
置換されていてもよい、もしくは該アルキルは、各々が
フッ素、塩素または4までの炭素原子を有するアルコキ
シにより順次置換されていることができるシクロヘキシ
ル、ナフチルまたはフエニルにより置換されているか、
NH機能がメチル、ベンジルオキシメチレンまたはt−
ブチルオキシカルボニル(BOC)により随時保護され
ていてもよいイミダゾリル、トリアゾリル、ピリジルま
たはピラゾリルにより置換されている、の基を表し、R
1はシクロペンチルまたはシクロヘキシルを表すか、直
鎖または分枝した、6までの炭素原子を有するアルキル
を表し、該基は各々がヒドロキシルにより順次置換され
ることができるシクロプロピル、シクロペンチル、シク
ロヘキシルまたはフエニルにより随時置換されている、
nは数字1または2を表し、R2は式
【0029】
【化24】 式中、R4及びR5は同一もしくは相異なり、且つ上述
の意味を有し、R11及びR11′は同一もしくは相異
なり、且つヒドロキシルまたは4までの炭素原子を有す
る直鎖または分枝したアルコキシを示し、R17はフエ
ニルにより随時置換されていてもよい、各々の場合に4
までの炭素原子を有する直鎖または分枝したアルコキシ
を示す、における如きものであり、且つそれらの生理的
に許容し得る塩類である。
【0030】本発明における一般式(I)
【0031】
【化25】 式中、W、A、B、D、R1、R2及びnは上述の意味
を有する、の化合物の製造方法がさらに見出され、[A
]一般式(Ia)
【0032】
【化26】 式中、R1、R2及びnは上述の意味を有する、の化合
物を対応する塩により、好ましくはトリフルオロ酢酸塩
により、カルボン酸の活性化を伴い、一般式(II)

0033】
【化27】 式中、W、A、B及びDは上述の意味を有する、の化合
物と、または一般式(III)または(IV)
【003
4】
【化28】 式中、Wは上述の意味を有し、Xはハロゲン好ましくは
塩素を表し、W″は基CF3COまたはCH3COを表
す、の化合物と、ペプチド化学における通常条件により
不活性溶媒中で、適当ならば助剤の存在下において縮合
させるか、もしくは[B]一般式(V)または(VI)
【0035】
【化29】 式中、R1、W、A、B及びDは上述の意味を有し、W
′はアミノ保護基、好ましくはBOCを表す、の化合物
を、一般式(VII)
【0036】
【化30】 式中、R2及びnは上述の意味を有する、の化合物と、
カルボン酸の活性化を伴い適当ならば塩基の及び助剤の
存在下において縮合させる、また一般式(V)の化合物
の場合には、保護基W′を次に通常の方法により除去し
、適当ならば一般式(II)、(III)または(IV
)の化合物と方法[A]記載の方法によりさらに反応さ
せる、ことを特徴とする。
【0037】本発明による方法は以下の式で説明するこ
とが出来る:
【0038】
【化31】 方法の全段階に対して適した溶媒は反応状態下で変化し
ない全ての不活性溶媒である。これらは好ましくは活性
溶媒、例えばエーテル類例えばジエチルエーテル、グリ
コールモノメチルエーテルまたはグリコールジメチルエ
ーテル、ジオキサンまたはテトラヒドロフラン、または
炭化水素類例えばベンゼン、トルエン、キシレン、シク
ロヘキサンまたは鉱油留分またはハロゲン化炭化水素類
例えば塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、また
はジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ヘキ
サメチルリン酸トリアミド、エチルアセテート、ピリジ
ン、トリエチルアミンまたはピコリンを包含する。挙げ
られた溶媒の混合物を用いることもまた可能である。ジ
クロメタン、クロロホルム、ジメチルホルムアミドまた
はテトラヒドロフランが特に好ましい。
【0039】個々のペプチド結合のために用いられる補
助剤は特にカルボキシル基が無水物として活性化される
場合、好ましくは塩基でもあり得る縮合剤である。ここ
では、縮合剤例えばカルボジイミド類例えばN,N’−
ジエチル−N,N’−ジプロピル−、N,N’−ジイソ
プロピル−及びN,N’−ジシクロヘキシル−カルボジ
イミド、N−(3−ジメチルアミノイソプロピル)−N
’−エチル−カルボジイミド炭化水素、N−シクロヘキ
シル−N’−(2−モルフォニルエチル)−カルボジイ
ミドメト−P−トルエンスルホン酸塩、またはカルボニ
ル化合物、例えばカルボニルジイミダゾール、または1
,2−オキサゾリウム化合物例えば2−エチル−5−フ
ェニル−1,2−オキサゾリウム−3−スルホル硫酸塩
、または2−tert−ブチル−5−メチル−イソキサ
ゾリウム過塩素酸塩、またはアシルアミノ化合物例えば
2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2−ジヒ
ドロキノリン、またはプロパン無水リン酸、またはイソ
ブチルクロロホルメート、またはベンゾトリアゾリルオ
キシ−トリス(ジメチルアミノ)リン酸ヘキリフルオロ
リン酸または1−ヒドロキシベンゾトリアゾールが好ま
しい。
【0040】さらに、例えば、アルカリ金属炭酸塩類例
えば炭酸ナトリウム、または炭酸カリウム、ナトリウム
炭酸塩、またはカリウム炭酸塩、または活性塩基類例え
ばトリアルキルアミン、例えばトリエチルアミン、N−
エチルモルホリン、N−メチルピペリジンまたはN−メ
チルモルホリンが用いられ得る。N−メチルモルホリン
が好ましい。
【0041】補助剤及び塩基の使用量は1.0モルから
3.0モル、好ましくは1.0から1.2モル、各々の
場合に一般式(V)または(VI)の化合物1モル毎に
用いる。
【0042】ペプチド結合は温度0℃から100℃の間
の範囲内で、好ましくは0℃から30℃及び常温下で行
われる。
【0043】本反応は常圧下及び増圧または減圧下の両
方で、(例えば0.5から5バール)好ましくは常圧下
で行われ得る。
【0044】一般式(Ia)の化合物はまた新規であり
、且つ上に挙げた方法[B]によって求め得る。
【0045】一般式(II)、(III)及び(IV)
の化合物は公知であり、または通常の方法で求めること
が出来る。
【0046】一般式(V)及び(VI)の化合物はある
場合には公知であるか、または新規であり、そして後者
の場合通例の方法により加水分解による対応するエステ
ルから出発して製造出来る[US4,725,584;
EP209,897;EP163,237;J.Med
.Chem.31、1377(1988)、29、10
4(1986);THL,43、4297(1987)
参照]。
【0047】一般式(VII)による化合物はまた公知
である[n=1の場合、US4,186,268;Y.
Nomura  et  al.,  Chem.Le
tt.,693(1977);参照n=2の場合、V.
A.Solodenkoetal.,  Zh.Obs
hch.Khim.57、2392(1987)参照]
【0048】驚くべきことに、一般式(I)の化合物が
非常に強い作用をレトロウイルスに対して有することが
見出された。本件はHIV−特殊プロテアーゼ酵素を用
いて確認された。
【0049】次に示した例の結果は、以下の文献レポー
トに述べられたHIVテストシステムによって決定した
[Hansen,J.,  Bilich,S.,Sc
hulze,T.,  Sukrow,S.  and
  Moelling,K.(1988)、EMBO 
 Journal,Vol.7、  No.6、pag
es  1785−1791]。:精製したHIVプロ
テアーゼはガグ前駆体タンパク質の切断部位を模倣した
合成ペプチドと培養され、そしてHIVプロテアーゼの
生体中の切断部位によって表わされる。得られた合成ペ
プチドによる切断生産物は逆相高分解能液体クロマトグ
ラフィーによって分析された(RP−HPLC)。与え
られたIC50値は、上に述べたテスト状態下で50%
抑制をプロテアーゼ効力にもたらす物質濃度に関係する
【0050】
【表1】 本発明による化合物はさらに感染細胞培養に作用を示し
た。これはビスナウイルス及びHIVウイルスの例によ
って示すことが出来る[Kuehnel,H.et  
al.,  Proc.Natl.Acad.Sci.
,  USA  Vol.86、p.2382(198
9);Popovic,M.et  al.,Scie
nce  224、p.497(1984)参照]。
【0051】ビスナウイルス及びHIVウイルス(人間
免疫不全ウイルス)は共にレンチウイルスの亜科である
レトロウイルスである。両方のウイルスは類似したゲノ
ム組織を持ち、そして他のレトロウイルスとくらべ複雑
な転写パターンを持つ。
【0052】公知のHIVの抑制剤はまた、ビスナウイ
ルスを、インビトロで、同等の濃度で抑制する。即ちこ
のモデルはHIVの抑制済の試験及び発見に適している
【0053】ビスナウイルスに感染した細胞培養の明白
なウイルス誘導細胞変性効果は、感染の5から10日後
にあらわれる。これらの細胞変性効果は、本発明による
化合物を、感染細胞培養と共に処理することで防ぐこと
が可能である。
【0054】ビスナウイルス試験は、O.Naraya
n  et  al.,  Journal  of 
 Infectious  Diseases  13
5、5、1977、800−806、の方法によって行
った。これを目的として、本発明による化合物は培養媒
体中で96個の穴を持つマイクロタイタープレートで非
細胞障害濃度にまで希釈される。洋繊維芽細胞(媒体毎
5×104細胞)は製造媒体の穴ごとに加えられる。各
々の穴は2.5×104位のTCID50を持つビスナ
ウイルス溶液50μlを含む。(TCID=組織培養感
染用量)。このウイルス用量は0.05位のMOI(最
大作用)に関係する。
【0055】これらの感染状態下で、ウイルス誘導細胞
変性効果は物質なしに1感染対照において5日目から1
0日目の間に起こる。感染及び処置された細胞及び調節
細胞は37℃で、5%CO2中で7日間培養される。
【0056】ウイルス誘導細胞変性効果が未処置ウイル
ス対照に起こった場合、培養はホルマリンで固定され、
それからギームザ溶液で色付けされる。抑制濃度(IC
50)は、100%細胞分解を示した未処理ウイルス対
照と比較し、細胞変性効果が50%抑制された時の濃度
を顕微鏡で決定される。
【0057】本発明による化合物はウイルス誘導細胞分
解からビスナウイルスに感染した細胞を保護することが
見出された。
【0058】
【表2】 本発明による化合物は人間及び処置用の獣医薬及びレト
ロウイルスによって起る病気の予防に対する活性化合物
として適している。
【0059】人間医薬における述べられ得る指示領域の
例: 1.)人間のレトロウイルス感染の処置または予防。
【0060】2.)HIVI(人間免疫不全ウイルス;
以前にHTLVIII/LAVと呼ばれた)及びHIV
IIによって起きる疾病(エイズ)及びARC(エイズ
に関係した錯体)及びLAS(リンパ線症候群)ととも
に関連のある段階及びまた、ウイルスによって起きる免
疫不全及び脳疾患に対する処置または予防。
【0061】3.)HTLVIまたはHTLVII感染
に対する処置または予防。
【0062】4.)HIV−キャリヤー状態(HIV−
伝達物質状態)に対する処置または予防。
【0063】挙げられ得る獣医薬における表示例は以下
のものによる感染である: a.)マエディービスナ(ヒツジ及びヤギにおける)b
.)流出肺炎ウイルス(PPV)(ヒツジ及びヤギにお
ける) c.)カプリン関節炎脳炎ウイルス(ヒツジ及びヤギに
おける) d.) e.)感染貧血ウイルス(ウマにおける)f.)猫の白
血病貧血ウイルスによって起きる感染g.)猫の免疫不
全ウイルスによって起きる感染上に挙げられた項目2、
3及び4は人間医薬の表示領域にも好ましい。
【0064】提示する発明は、個または多くの式(I)
の化合物を含む、または無毒の、不活性の製薬学的に適
した賦形剤に加えて1またはそれ以上の、式(I)の活
性化合物から成る製薬学製剤、及びこれらの製剤の製造
の方法を包含する。
【0065】式(I)の活性化合物は上に挙げられた製
薬学製剤において好ましくは0.1から99.5位の濃
度で、好ましくは混合物全体の0.5から95%の重さ
で、提示するよう意図されている。
【0066】上に挙げた製薬学製剤は、式(I)の化合
物に加えて他の製薬学活性化合物もまた包含し得る。
【0067】上に挙げた製薬学製剤は公知の方法による
通常の方法、例えば活性化合物または化合物と賦形剤、
または賦形剤を混合させることによって製造される。
【0068】一般に、活性化合物または式(I)の化合
物を総量で体重1kg当り約0.5から約500、好ま
しくは5から100mgを24時間ごとに必要ならば望
ましい結果を得るために個々の服用量数回分という形に
より投与することが人間及び獣医学においても共に有利
であることが証明された。個々の服用量は好ましくは体
重の1kg当り約1から約80特に1から30mgの活
性化合物または化合物を包含する。しかしながら、特に
処理される被検者の種及び体重、疾病の型及び重度、薬
剤の製造形式及び投薬形式(例えば経口または注射)及
び投与を行なう期間または間隔により、既述投与量から
逸脱することも必要である。
【0069】実験項の付録 1.クロマトグラフィーに用いられた溶出液混合物のリ
スト I.ジクロロメタン:メタノール II.トルエン:エチルアセテート III.アセトニトリル:水 IV.ジクロロメタン:メタノール:アンモニア9:1
:0.1 II.アミノ酸 一般に、立体配置はアミノ酸略語の前にLまたはDを置
いて示され、D,Lがラセミ体の場合、簡略化のために
、L−アミノの場合立体配置の略語及びD−形またはD
,L−混合物の場合にのみ起きるものよりも明白な略語
を抑えることは可能である。
【0070】Ala      L−アラニンArg 
     L−アルギニン Asn      L−アスパラギン Asp      L−アスパラギン酸Cys    
  L−システイン Gln      L−グルタミン Glu      L−グルタミン酸 Gly      L−グリシン His      L−ヒスチジン Ile      L−イソロイシン Leu      L−ロイシン Lys      L−リシン Met      L−メチオニン Pro      L−プロリン Phe      L−フェニルアラニンSer   
   L−セリン Thr      L−トレオニン Trp      L−トリプトファンTyr    
  L−チロシン Val      L−バリン III.略語 BOC      tert−ブトキシカルボニルCM
CT    1−シクロヘキシル−3−(2−モルホリ
ンエチル)−カルボジイミドメト−P−トルエンスルホ
ネート DCC      ジシクロヘキシルカルボジイミドD
MF      ジメチルホルムアミドHOBT   
 1−ヒドロキシベンゾトリアゾールMir     
 ミリストイル Ph        フェニル THF      テトラヒドロフラン出発化合物
【0071】
【実施例I】(4S)−4−[(tert−ブトキシカ
ルボニル)アミノ]−5−フェニル−2−ペンテン酸

0072】
【化32】 (4S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)ア
ミノ]−5−フェニル−2−ペンテン酸メチル[D.H
.R.Barton  et  al.,  Tetr
ahedron  43、4297(1987);S.
A.Thompsonet  al.,  J.Med
.Chem.29、104(1986)参照]9.26
g(30.3mmol)及び水酸化リチウム水和物2.
54g(60.6mmol)を、テトラヒドロフラン1
6ml及び水7mlの混合物中で15分間加熱して還流
した。 次に該混合物を酢酸エチル200ml及び水200ml
の混合物中に入れて撹拌した。水相(約pH10)を分
離し、氷100g及び酢酸エチル200mlを加え、該
混合物を1規定塩酸を用いてpH3.0に調節した。有
機相を分離し、酢酸エチル50mlを用いて水相を再び
分離した。結合した有機抽出物を硫化マグネシウム上で
乾燥した。溶媒を蒸発後、少量のジエチルエーテルで残
渣を粉砕し、表題の化合物7.07g(理論量の80%
)が無色の結晶として得られた。
【0073】融点:160℃ Rf=0.59(アセトニトリル:水=9:1)MS(
FAB):m/e=292(M+H)+、314(M+
Na)+、335(M+2Na−H)+。
【0074】
【実施例II】(4S)−4−[(tert−ブトキシ
カルボニル)アミノ]−5−シクロヘキシル−2−ペン
テン酸
【0075】
【化33】 実施例I記載の方法と同様にして、(4S)−4−[(
tert−ブトキシカルボニル)−アミノ]−5−シク
ロヘキシル−2−ペンテノン酸メチル[J.R.Lul
y  et  al.,  US4、725、584]
159g(511mmol)から、表題の化合物123
g(理論量の81%)が無色の結晶として得られた。
【0076】融点:140℃ Rf=0.34(ジクロロメタン:メタノール=95:
5) MS(DCI,NH3):m/e=298(M+H)+
,315(M+NH4)+。
【0077】
【実施例III】N−(tert−ブトキシカルボニル
)−N−[2−(2−ピリジニル)エチル]−L−プロ
リンアミド
【0078】
【化34】 2−(2−アミノエチル)−ピリジン9.2ml(77
.0mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリゾール(H
OBT)13.4g(87.5mmol)及びジシクロ
ヘキシルカルボジイミド(DCC)16.61g(80
.5mmol)を、ジクロロメタン100ml中BOC
−L−プロリン15.06g(70.0mmol)の撹
拌溶液に0℃で加えた。該混合物を次に室温で15時間
撹拌し、沈殿した尿素を濾過により除去し、濾液を減圧
下で濃縮した。残渣を酢酸エチル200ml中に溶解さ
せ、硫化重炭酸塩の飽和溶液で洗浄し、硫化ナトリウム
上で乾燥させた。シリカゲル上で粗生成物のクロマトグ
ラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1)を
行なった後に、表題の化合物20.6g(理論量の92
%)が得られた。
【0079】Rf=0.50(ジクロロメタン:メタノ
ール=10:1) MS(EI,70ev):m/e=319(M)+。
【0080】
【実施例IV】N−[2−(2−ピリジニルエチル)]
−L−プロリンアミド
【0081】
【化35】 ジオキサン中の気状塩化水素の4規定溶液150ml中
実施例IIIの化合物20.6g(65mmol)の溶
液を、無水メタノール30mlの存在下において0℃で
8時間撹拌した。該混合物を次に減圧下で濃縮し、残渣
を10%強度の炭酸ナトリウム水溶液(pH10)中に
溶解させた。該溶液を乾燥するまで濃縮し、加温したジ
クロロメタンを用いて残渣を抽出した。有機相を硫化ナ
トリウム上で乾燥し、溶媒を減圧下で蒸発した後、表題
の化合物12.4g(理論量の87%)が得られた。
【0082】Rf=0.34(ジクロロメタン:メタノ
ール:アンモニア=9:1:0.1)
【0083】
【実施例V】Mir−Phe−Phe−Val−OCH
【0084】
【化36】 DCC2.17g(10.5mmol)を、無水ジメチ
ルホルムアミド30ml中N−ミリストイル−L−フェ
ニルアラニン[US4,396,543;GB2,12
0,257;A.V.Prabhudesai  et
  al.,  Chem.Phys.Lipids 
 22、71(1978)参照]3.94g(10.5
mmol)及びHOBt1.49g(11.0mmol
)の0℃に冷却した撹拌溶液に加え、該混合物を0℃で
2時間撹拌した。ジメチルホルムアミド15ml中HC
l−Phe−Val−OCH33.14g(10.0m
mol)及びN−メチルモルホリン3.30ml(30
.0mmol)の溶液を該混合物に滴下して加え、次に
解凍氷浴中で15時間撹拌した。生成沈殿物を濾過によ
り除去し、トルエン50mlで洗浄した。濾液を減圧下
で濃縮し、トルエン50mlを加えて該混合物を再び濃
縮した。残渣を酢酸エチル200ml中に溶解させ、少
量の不溶性物質を濾過により除去し、有機相を水100
mlで洗浄して硫化マグネシウム上で乾燥させた。溶媒
を減圧下で蒸発させ、シリカゲル350g上で残渣のク
ロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル1:1)を行
なった後、表題の化合物1.9g(理論量の30%)が
無色の粉末として得られた。
【0085】融点:140℃ Rf=0.42(トルエン:酢酸エチル1:1)MS(
FAB):m/e=636(M+H)+,658(M+
Na)+。
【0086】
【実施例VI】Mir−Phe−Phe−Val−OH
【0087】
【化37】 水4ml中水酸化リチウム水和物170mg(4.0m
mol)の溶液を、テトラヒドロフラン15ml中実施
例Vの化合物1.27g(20mmol)の溶液に加え
、該混合物を室温で3時間撹拌した。次に該反応混合物
を水50ml、氷10g及び酢酸エチル50mlの混合
物に注加し、1規定塩酸を加えてpH3に調節した。。 有機相を分離し、酢酸エチル50mlで水相を抽出し、
結合した有機抽出物を硫化マグネシウム上で乾燥した。 溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣をエーテル5ml及びn
−ペンタン30mlで処理した後に表題の化合物1.0
3g(理論量の83%)が無色の結晶として得られた。
【0088】融点:173℃ HPLC純度:>96% Rf=0.41(アセトニトリル:水=9:1)MS(
FAB):m/e=622(M+H)+、644(M+
Na)+。
【0089】
【実施例VII】
Mir−Phe−Phe−Val−OCH3実施例V記
載の方法と同様にしてN−ミリストイル−L−バリン[
V  Iyer  et  al.,  J.Indi
an  Chem.Soc.59、856(1982)
;DE2,234,399;FR2,192,795参
照]3.44g(10.5mmol)及びHCL×Ph
e−Val−OCH33.14g(10.0mmol)
から、表題の化合物1.70g(理論量の29%)が無
色の結晶として得られた。
【0090】融点:170℃ Rf=0.36(トルエン:酢酸エチル1:1)MS(
FAB):m/e=588(M+H)+、600(M+
Na)+。
【0091】
【実施例VIII】
Mir−Val−Phe−Val−OH実施例VI記載
の方法と同様にして、Mir−Phe−Val−OCH
31.06g(1.8mmol)から表題の化合物78
0mg(理論量の79%)が無色の結晶として得られた
【0092】融点:233℃ HPLC純度:>94% Rf=0.36(アセトニトリル:水9:1)MS(F
AB):m/e=580(M+Li)+;596(M+
Na)+。
【0093】製造実施例(一般式I)
【0094】
【実施例1】1−{(4S)−4−[(tert−ブト
キシカルボニル)アミノ]−5−フェニル−2−ペンテ
ノイル}−(2R,S)−2−(ピロリジニル)−ホス
ホン酸ジエチル
【0095】
【化38】 HOBT3.15g(23.32mmol)及びDCC
4.59g(22.3mmol)を、無水ジメチルホル
ムアミド50ml中実施例Iの化合物6.18g(21
.2mmol)の溶液に0℃で加えた。冷却浴を除去し
、該混合物を次に室温で1時間撹拌した。次いで該混合
物再び0℃に冷却し、ジメチルホルムアミド50ml及
びN−メチルモルホリン5.1ml(46.64mmo
l)中(2R,S)−2−(ピロリジニル)−ホスホン
酸ジエチル[E.W.Petrillo  et  a
l.,  Tetrahedron  Lett.51
、4929(1979);US4,186,268参照
]4.83g(23.32mmol)の溶液を滴下して
加えた。冷却浴を除去し、該混合物を室温で2時間撹拌
した。生成沈殿物を濾過により除去し、濾液にトルエン
50mlを加えて該混合物を減圧下で濃縮した。残渣を
酢酸エチル100ml中に溶解させ、重炭酸ナトリウム
飽和溶液及び塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄して硫化マ
グネシウム上で乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、
シリカゲル600g上で粗生成物のクロマトグラフィー
(ジクロロメタン:メタノール=95:5)を行なった
後表題の化合物8.10g(理論量の80%)が粘性油
として得られた。
【0096】Rf=0.29(ジクロロメタン:メタノ
ール95:5) MS(FAB):m/e=481(M+H)+、503
(M+Na)+。
【0097】
【実施例2】1−{(4S)−4−[(tert−ブト
キシカルボニル)アミノ]−5−フェニル−2−ペンテ
ノイル}−N−[2−(2−ピリジニルエチル)]−L
−プロリンアミド
【0098】
【化39】 DCC3.86g(18.7mmol)を、15分の間
に少量ずつ無水ジクロロメタン50ml中実施例Iの化
合物5.01g(17.2mmol)、実施例IVの化
合物3.42g(15.6mmol)及びHOBT2.
99g(19.5mmol)の0℃に冷却した撹拌溶液
に加えた。該反応混合物を解凍氷浴中で16時間撹拌し
、次に生成沈殿物を濾過により除去した。濾液を炭酸水
素ナトリウム飽和溶液及び塩化ナトリウム溶液各50m
lで二度洗浄し、硫化ナトリウム上で乾燥させた。溶媒
を減圧下で蒸発させ、シリカゲル500g上で粗生成物
のクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール:
アンモニア=9:1:0.1)を行なった後表題の化合
物5.78g(理論量の75%)が泡沫状固形物として
得られた。
【0099】Rf=0.47(ジクロロメタン:メタノ
ール:アンモニア=9:1:0.1) MS(EI,70eV)m/e=492(M)+。
【0100】
【実施例3】1−{(4S)−4−[(tert−ブト
キシカルボニル)アミノ]−5−シクロヘキシル−2−
ペンテノイル}−(2R,S)−2−(ピロリジニル)
−ホスホン酸ジエチル
【0101】
【化40】 HOBt90g(0.66mol)及び該化合物溶解後
に1−シクロヘキシル−3−(2−モルホリノエチル)
−カルボジイミド−メトp−トルエンスルホン酸塩(C
MCT)269g(0.64mol)を無水ジメチルホ
ルムアミド900ml中実施例IIの化合物180g(
0.61mol)の溶液に、0℃で加えた。冷却浴を除
去し、次に該混合物を室温で2時間撹拌した。次いで該
混合物を再び0℃に冷却し、ジメチルホルムアミド30
0ml及びN−メチル−モルホリン161ml(2.2
3mol)中2(R,S,)−2−(ピロリジニル)−
ホスホン酸ジエチル138g(0.66mol)の溶液
を滴下して加えた。冷却浴を除去し、該混合物を室温で
15時間撹拌した。次に該反応混合物を減圧下で濃縮し
、残渣を水1リットル及び酢酸エチル1リットル間で分
配した。水相を酢酸エチル500mlで抽出し、水50
0mlで洗浄して硫化ナトリウム上で乾燥させた。溶媒
を減圧下で蒸発させ、シリカゲル8kg上で粗生成物の
クロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール94
:6)を行なった後に表題の化合物236g(理論量の
80%)が粘性油として得られた。
【0102】Rf=0.24(ジクロロメタン:メタノ
ール95:5) MS(FAB):m/e=487(M+H)+、509
(M+Na)+ ジアステレマー比=1:1.16(HPLC)。
【0103】
【実施例4】1−{(4S)−4[(tert−ブトキ
シカルボニル)アミノ]−5−シクロヘキシル−2−ペ
ンテノイル}−L−プロリンベンジルエステル
【010
4】
【化41】 実施例3記載の方法と同様にして、実施例IIの化合物
1.00g(3.37mmol)及びL−プロリンベン
ジルエステルヒドロクロリド0.82g(3.37mm
ol)から、シリカゲル94g上で粗生物のクロマトグ
ラフィー(トルエン:酢酸エチル15:85)を行なっ
た後に表題の化合物1.10g(理論量の67%)が得
られた。
【0105】Rf=0.48(トルエン:酢酸エチル1
:9) MS(FAB):m/e=485(M+H)+。
【0106】
【実施例5】1−{(4S)−4−[(tert−ブト
キシカルボニル)アミノ]−5−シクロヘキシル−2−
ペンテノイル}−L−プロリンメチルエステル
【010
7】
【化42】 実施例3記載の方法と同様にして実施例IIの化合物1
.00g(3.37mmol)及びL−プロリンメチル
エステルヒドロクロリド0.61g(3.71mmol
)から、シリカゲル73g上で粗生成物のクロマトグラ
フィー(ジクロロメタン:メタノール95:5)を行な
った後に表題の化合物866mg(理論量の63%)が
泡沫として得られた。
【0108】Rf=0.32(ジクロロメタン:メタノ
ール=95:5) MS(DCL,NH3):m/e=409(M+H)+
【0109】
【実施例6】1−[(4S)−4−アミノ−5−フェニ
ル−2−ペンテノイル]−(2R,S)−2−(ピロリ
ジニル)ホスホン酸トリフルオロ酢酸ジエチル
【011
0】
【化43】 トリフルオロ酢酸2.0mlを、無水ジクロロメタン1
ml中実施例Iの化合物465mg(0.96mmol
)及びアニソール104μl(0.96mmol)の、
0℃に冷却した溶液に加えた。冷却浴を除去し、該混合
物を次に室温で20分間撹拌した。トルエン2mlを加
え、該混合物を減圧下で濃縮した。残渣にトルエン2m
lを加え、該混合物を減圧下で再び濃縮した。本工程を
更に二度繰り返した。高圧下で乾燥後、表題の化合物5
51mg(理論量の94%)が油として得られた。
【0111】Rf=0.31(ジクロロメタン:メタノ
ール9:1) MS(FAB):m/e=381(M+H)+、403
(M+Na)+、419(M+K)+。
【0112】
【実施例7】1−[(4S)−4−アミノ−5−シクロ
ヘキシル−2−ペンテノイル]−(2R,S)−2−(
ピロリジニル)ホスホン酸トリフルオロ酢酸ジエチル

0113】
【化44】 実施例6記載の方法と同様にして表題の化合物12.6
2g(理論量の99%)が、実施例2の化合物10.1
0g(20.76mmol)からアニソール6.30m
lの存在下で油として得られた。
【0114】Rf=0.30(ジクロロメタン:メタノ
ール9:1) MS(FAB):m/e=387(M+H)+、409
(M+Na)+。
【0115】
【実施例8】1−[(4S)−4−アミノ−5−シクロ
ヘキシル−2−ペンテノイル]−L−プロリンベンジル
エステルトリフルオロ酢酸塩
【0116】
【化45】 実施例6記載の方法と同様にして表題の化合物947m
g(理論量の81%)が、実施例4の化合物927mg
(1.91mmol)からアニソール0.4mlの存在
下において及びエーテル中での粗生成物の粉砕により無
色の結晶として得られた。
【0117】融点:128℃ Rf=0.58(ジクロロメタン:メタノール4:1)
MS(DCI,NH3):m/e=385(M+H)+
【0118】
【実施例9】1−[(4S)−4−アミノ−5−シクロ
ヘキシル−2−ペンタノイル]−2−プロリンメチルエ
ステルトリフルオロ酢酸塩
【0119】
【化46】 実施例8記載の方法と同様にして表題の化合物568m
g(理論量の72%)が、実施例5の化合物601mg
(1.47mmol)から無色の結晶として得られた。
【0120】Rf=0.24(ジクロロメタン:メタノ
ール9:1) MS(FAB):m/e=309(M+H)+。
【0121】
【実施例10】1−[(4S)−4−アセチルアミノ−
5−シクロヘキシル−2−ペンテノイル]−L−プロリ
ンメチルエステル
【0122】
【化47】 無水酢酸29μl(0.31mmol)を、無水ジメチ
ルホルムアミド1ml及びN−メチルモルホリン110
μl(0.99mmol)中実施例9の化合物134m
g(0.25mmol)の0℃に冷却した溶液に滴下し
て加えた。15分後該混合物を重炭酸ナトリウムの氷冷
溶液20ml及び酢酸エチル10mlの混合物に0℃で
注加し、充分に撹拌した。有機相を分離し、水相を酢酸
エチル10mlで抽出し、結合した有機抽出物を硫化マ
グネシウム上で乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、
トルエン及びジクロロメタンを用いてくり返し溶解と濃
縮を再度行なった後、表題の化合物87mg(理論量の
99%)が無色の泡沫として得られた。
【0123】Rf=0.44(ジクロロメタン:メタノ
ール9:1) MS(DCI,NH3):m/e=351(M+H)+
【0124】実施例10記載の方法と同様にして、実施
例7の化合物[R2=P(O)(OC2H5)2]、実
施例8の化合物(R2=COO−CH2−Ph)または
実施例9の化合物(R2=COOCH3)から出発し、
表記の溶離剤混合物中、シリカゲル上でクロマトグラフ
ィーを行なった後アシル化剤(W’COX)との反応に
より、以下の化合物が得られた(表1)。
【0125】
【表3】
【0126】
【実施例30】1−[(4S)−5−シクロヘキシル−
4−(2−インドリルカルボニル)アミノ]−(2R)
及び(2S)−2−(ピロリジニル)ホスホン酸ジエチ
【0127】
【化48】 HOBt115mg(0.85mmol)及びCMCT
342mg(0.80mmol)を、ジメチルホルムア
ミド1.5ml中インドール−2−カルボン酸125m
g(0.77mmol)の撹拌溶液に0℃で加えた。冷
却浴を除去し、該混合物を室温で2時間撹拌した。次に
0℃まで再び冷却し、ジメチルホルムアミド1.5ml
中実施例7の化合物430mg(0.70mmol)及
びN−メチルモルホリン0.31ml(2.8mmol
)の溶液を滴下して加え、該混合物を解凍氷浴中で16
時間撹拌した。次に該反応混合物を減圧下で濃縮し、残
渣を水25ml及び酢酸エチル25ml間に分配した。 水相を酢酸エチル20mlで抽出し、結合した有機抽出
物を硫化マグネシウム上で乾燥させた。溶媒を減圧下で
蒸発させ、シリカゲル90g上で残渣のクロマトグラフ
ィー(ジクロロメタン:メタノール95:5)を行なっ
た後無極性ジアステレオマー118mg(理論量の29
%)が泡沫として得られ、 Rf=0.29(ジクロロメタン:メタノール95:5
) MS(FAB):m/e=530(M+H)+さらに、
極性ジアステレオマー159mg(理論量の43%)が
泡沫として得られた。
【0128】Rf=0.24(ジクロロメタン:メタノ
ール95:5) MS(FAB):m/e=530(M+H)+実施例3
0記載の方法と同様にして、以下の一般式(I)の生成
物(表2)が、表記のトリフルオロ酢酸塩を好適なカル
ボン酸と反応させることにより得られた。
【0129】
【表4】
【0130】
【表5】
【0131】
【実施例59】1−{(4S)−4−[(tert−ブ
トキシカルボニル)アミノ]−5−フェニル−2−ペン
テノイル}−(2R,S)−2−(ピロリジニル)ホス
ホン酸リチウムモノエチル
【0132】
【化49】 無水ヨウ化リチウム74mg(0.36mmol)及び
ピリジン30μl(0.36mmol)を、無水アセト
ニトリル2ml中実施例1の化合物78mg(0.16
mmol)の撹拌溶液に加え、該混合物を還流下で2時
間半加熱した。次に該混合物を冷却させ、トルエン5m
lを加えて乾燥するまで減圧下で濃縮した。粗生成物を
シリカゲル1.2g上で濾過する(ジクロロメタン:メ
タノール4:1)まで、本工程を二度くり返した。生成
物含有留分を濃縮し、水1リットル中に溶解させ、1規
定の水酸化リチウム水溶液を加えてpH7.5に調節し
た。該水溶液の、操作済Merck  Lobar  
Lichroprep  RP−8カラム、サイズA(
水及び増加を伴うアセトニトリル)によるクロマトグラ
フィー及び生成物留分の凍結乾燥により表題の化合物2
4mg(理論量の32%)が、無色の凍結乾燥物として
得られた。
【0133】Rf=0.24(ジクロロメタン:メタノ
ール4:1) MS(FAB):m/e=459(M+H)+、465
(M+Li)+。
【0134】
【実施例60】1−[(4S)−4−アミノ−5−フェ
ニル−2−ペンテノイル]−(2R,S)−2−(ピロ
リジニル)ホスホン酸ナトリウムモノエチル
【0135
【化50】 トリメチルヨードシラン0.60ml(4.4mmol
−2.2当量)を、無水ジクロロメタン4ml中実施例
1の化合物961mg(2.0mmol)の0℃に冷却
した撹拌溶液にゆっくりと滴下して加えた。該混合物を
0℃で1時間半撹拌し、減圧下でゆるやかに濃縮した。 残渣を酢酸エチル20ml及び水20ml間に分配した
。冷却水相を1規定水酸化ナトリウムでpH8に調節し
た。有機相を分離し、廃棄した。水相を減圧下で濃縮し
て溶積5mlとし、操作済Merck  Lobar 
 Lichroprep  RP−8カラム、サイズB
(水及び増加を伴うアセトニトリル)によりクロマトグ
ラフィーを行なった。生成物留分の凍結乾燥後に、表題
の化合物355mg(理論量の51%)が凍結乾燥物と
して得られた。
【0136】Rf=0.18(ジクロロメタン:メタノ
ール4:1) MS(FAB):m/e=375(M+H)+。
【0137】
【実施例61】1−{(4S)−4−[(tert−ブ
チルアミノカルボニル)アミノ]−5−シクロヘキシル
−2−ペンテノイル}−(2R,S)−2−(ピロリジ
ニル)−ホスホン酸ジエチル
【0138】
【化51】 tert−ブチルイソシアネート70μl(0.59m
mol)を、無水ジクロロメタン3ml中実施例7の化
合物330mg(0.54mmol)及びトリエチルア
ミン150μl(1.07mmol)の撹拌溶液に滴下
して加えた。室温下で30分後にトルエン3mlを加え
、該反応混合物を減圧下で濃縮した。シリカゲル41g
上での残渣のクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メ
タノール93:7)後に表題の化合物144mg(理論
量の55%)が無色の泡沫状固形物として得られた。
【0139】Rf=0.36、0.34(ジクロロメタ
ン:メタノール93:7) MS(FAB):m/e=486(M+H)+、508
(M+Na)+ 実施例61記載の方法と同様にして以下の生成物(表4
)が、実施例7の化合物と種々のイソシアネートを反応
させることにより得られた。
【0140】
【表6】 本発明の主なる特徴および態様は以下のとおりである。
【0141】1.一般式(I)
【0142】
【化52】 式中、Wは水素または典型的アミノ保護基を表すか、6
から10の炭素原子を有するアリールにより随時置換さ
れていてもよい炭素原子を各々の場合に6まで有する直
鎖または分枝したアルキルもしくはアルケニルを表すか
、もしくは式
【0143】
【化53】 式中、R3は水素、トリフルオロメチル、もしくは直鎖
または分枝した、8までの炭素原子を有するアルコキシ
または18までの炭素原子を有するアルキルを示し、該
炭素原子は6から10の炭素原子を有するアリールまた
はピリジルにより随時置換されていてもよい、もしくは
R3は6から炭素原子を有するアリールを示し、該アリ
ールはハロゲン、トリフルオロメチル、トリフルオロメ
トキシにより、または8までの炭素原子を有する直鎖ま
たは分枝したアルキルにより随時置換されていてもよい
、もしくはR3は3から7の炭素原子を有するシクロア
ルキルを示すか、インドリル、ピリジル、モルホリノま
たはピペラジニルを示すか、もしくは式
【0144】
【化54】 式中、R7はフェニルまたはナフチルを示し、R8、R
9およびR10は同一もしくは相異なり、且つフェニル
またはナフチルにより随時置換されていてもよい、直鎖
または分枝した炭素原子を17まで有するアルキルを示
すか、4までの炭素原子を有するアルキルにより順次置
換されている、6から10の炭素原子を有するアリール
を示し、mは数字0、1または2を示し、Tはモルホリ
ノまたはシクロヘキシルを示し、pは数字1、2または
3を示し、Y及びY’は同一もしくは相異なり、且つC
OまたはSO2基を示し、tは数字0または1を示し、
R11及びR11’は同一もしくは相異なり、且つ8ま
での炭素原子を有するヒドロキシルまたはアルコキシを
示し、sは数字1または2を示す、の基を示し、R4及
びR5は同一もしくは相異なり、且つ水素を示すか、も
しくは6までの炭素原子を有する直鎖または分枝したア
ルキルまたハロゲンにより随時置換されていてもよい、
6から10の炭素原子を有するアリールを示すか、もし
くは3から7の炭素原子を有するシクロアルキルを示す
か、もしくはピリジルにより随時置換されていてもよい
、18までの炭素原子を有する直鎖または分枝したアル
キルを示し、R6は8までの炭素原子を有する直鎖また
は分枝したアルキルを示す、の基を表し、A、B及びD
は同一もしくは相異なり、且つ直接結合を表すか、もし
くは式
【0145】
【化55】 式中、X及びX’は同一もしくは相異なり、且つ数字1
または2を示し、rは数字0または1を示す、の基を表
すか、もしくは式
【0146】
【化56】 式中、zは数字0又は1を示し、R12は水素、または
8までの炭素原子を有する直鎖または分枝したアルキル
を示し、R13は3から8の炭素原子を有するシクロア
ルキルまたは6から10の炭素原子を有するアリールも
しくは水素を示すか、もしくは8までの炭素原子を有す
る直鎖または分枝したアルキルを示し、該アルキルは6
までの炭素原子を有するアルキルチオ、ヒドロキシル、
メルカプト、グアニジルによりもしくは式
【0147】
【化57】 式中、R14及びR15は同一もしくは相異なり、且つ
水素、8までの炭素原子を有する直鎖または分枝したア
ルキルもしくはフェニルを示し、R16はヒドロキシル
、ベンジルオキシ、6までの炭素原子を有するアルコキ
シ、もしくは上述の基を−NR14R15を示す、の基
により随時置換されていてもよい、もしくは上記アルキ
ルは3から8の炭素原子を有するシクロアルキルにより
、または6から10の炭素原子を有するアリールにより
随時置換されていてもよく、該シクロアルキルまたはア
リールはヒドロキシル、ハロゲン、ニトロ、8まで炭素
原子を有するアルコキシにより、または基NR14R1
5、ここで、R14及びR15は上述の意味を有する、
により順次置換されている、もしくは上記アルキルは6
までの炭素原子を有するアルキルまたはアミノ保護基に
より対応する−NH機能が随時保護されていてもよい、
5または6員の窒素含有複素環もしくはインドリルによ
り随時置換されていてもよい、の基を表す、R1は3か
ら8の炭素原子を有するシクロアルキルを表すか、10
までの炭素原子を有する直鎖または分枝したアルキルも
しくはアルケニルを表し、該炭素原子は3から8の炭素
原子を有するシクロアルキルまたは6から10の炭素原
子を有するアリールにより随時置換されていてもよく、
該シクロアルキルまたはアリールはハロゲン、ニトロ、
ヒドロキシル、アミノまたは6までの炭素原子を有する
直鎖または分枝したアルコキシにより順次置換されてい
る、nは数字1または2を表し、R2は式、
【0148】
【化58】 式中、R4、R5、R11及びR11’は上述の意味を
有し、R17はフェニルにより随時置換されていてもよ
い、8までの炭素原子を有する直鎖または分枝したアル
コキシを示す、の基を表す、で表されるピロリジン置換
された及びピペリジン置換されたプソイドペプチド類、
及びそれらの生理的に許容し得る塩類。
【0149】2.一般式(I)式中、Wは水素、ter
t−ブチルオキシカルボニル(BOC)、9−フルオレ
ニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)またはベンジ
ルオキシカルボニル(z)を表すか、フェニルにより随
時置換されていてもよい、各々の場合に炭素原子を4 
 まで有する直鎖または分枝したアルキルもしくはアル
ケニルを表すか、式
【0150】
【化59】 式中、R3は水素、トリフルオロメチルもしくは直鎖ま
たは分枝した、4までの炭素原子を有するアルコキシま
たは16までの炭素原子を有するアルキルを示し、該炭
素原子はフェニル、ナフチルまたはピリジルにより随時
置換されていてもよい、もしくは各々がフッ素、塩素、
トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシにより、ま
たは6までの炭素原子を有する直鎖または分枝したアル
キルにより随時置換されていてもよいフェニルまたはナ
フチルを示すか、シクロプロピル、シクロペンチル、シ
クロヘキシル、インドリル、ピリジル、モルホリノまた
はピペラジニルを示すか、もしくは式
【0151】
【化60】 式中、YはCOまたはSO2基を示し、R7はフェニル
またはナフチルを示し、R8、R9及びR10は同一も
しくは相異なり、且つ直鎖または分枝した15までの炭
素原子を有するアルキル、トリル、フェニルまたはナフ
チルを示し、mは数字1または2を示す、の基を示し、
R4及びR5は同一もしくは相異なり、且つ水素を示す
か、もしくは各々が4までの炭素原子を有する直鎖また
は分枝したアルキル、フッ素もしくは塩素により随時置
換されていてもよいフェニルまたはナフチルを示すか、
シクロプロピル、シクロペンチルまたはシクロヘキシル
を示すか、もしくはピリジルにより随時置換されていて
もよい、16までの炭素原子を有する直鎖または分枝し
たアルキルを示す、の基を表し、A、B及びDは同一も
しくは相異なり、且つ直接結合を表すか、プロリンを表
すか、もしくは式
【0152】
【化61】 式中、rは数字0または1を示し、x’は数字1または
2を示す、の基を表し、式
【0153】
【化62】 式中、zは数字0または1を示し、R12は水素、もし
くは6までの炭素原子を有する直鎖または分枝したアル
キルを示し、R13はシクロペンチル、シクロヘキシル
、フェニル又は水素を示すか、もしくは6までの炭素原
子を有する直鎖または分枝したアルキルを示し、該アル
キルはヒドロキシル、カルボキシルまたはH2N−CO
−により随時置換されることができ、もしくは該アルキ
ルは、各々がフッ素、ヒドロキシル、ニトロまたは4ま
での炭素原子を有するアルコキシにより順次置換される
ことができるシクロヘキシル、ナフチルまたはフェニル
により置換されているか、もしくは対応する−NH機能
が4までの炭素原子を有するアルキルにより、またはア
ミンの保護基により随時保護されていてもよいインドリ
ル、イミダゾリル、ピリジル、トリアゾリルまたはピラ
ゾリルにより置換されている、の基を表し、R1はシク
ロプロピル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルを表
し、8までの炭素原子を有する直鎖または分枝したアル
キルもしくはアルケニルを表し、該炭素原子はフッ素、
塩素、臭素、ニトロ、ヒドロキシルまたはアミノにより
各々が順次置換されているシクロプロピル、シクロブチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル
またはフェニルにより随時置換されていてもよい、nは
数字1または2を表し、R2は式
【0154】
【化63】 式中、R4及びR5は同一もしくは相異なり、且つ上述
の意味を有し、R11及びR11’は同一もしくは相異
なり、且つヒドロキシルまたは6までの炭素原子を有す
る直鎖または分枝したアルコキシを示し、R17はフェ
ニルにより随時置換されていてもよい、各々の場合に6
までの炭素原子を有する直鎖または分枝したアルコキシ
を示す、の基を表す、の特許請求の範囲第1項記載の化
合物群、及びそれらの生理的に許容し得る塩類。
【0155】3.特許請求の範囲第1項記載の一般式(
I)式中、Wは水素、tert−ブチルオキシカルボニ
ル(BOC)、またはベンジルオキシカルボニル(z)
を表すか、アリルまたはベンジルを表すか、式
【015
6】
【化64】 式中、R3は水素、トリフルオロメチルもしくはフェニ
ル、ナフチルまたはピリジルにより随時置換されていて
もよい、炭素原子を14まで有する、直鎖または分枝し
たアルキルを示すか、フッ素、塩素、トリフルオロメチ
ル、トリフルオロメトキシまたは4までの炭素原子を有
する直鎖または分枝したアルキルにより各々が随時置換
されていてもよいフェニルまたはナフチルを示し、シク
ロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、インド
リル、ピリジル、モルホリノまたはピペラジニルを示す
か、もしくは式
【0157】
【化65】 式中、YはCOまたはSO2基を示し、R7はフェニル
またはナフチルを示し、R8、R9及びR10は同一も
しくは相異なり、且つ14までの炭素原子を有する直鎖
または分枝したアルキル、トリル、フェニルまたはナフ
チルを示し、mは数字1または2を示す、の基を示し、
R4及びR5は同一もしくは相異なり、且つ水素を示す
か、メチル、フッ素または塩素により各々が随時置換さ
れていてもよいフェニルまたはナフチルを示し、シクロ
プロピル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルを示す
か、もしくはピリジルにより随時置換されていてもよい
炭素原子を14まで有する直鎖または分枝したアルキル
を示す、の基を表し、A、B及びDは同一もしくは相異
なり、且つ直接結合を表すか、プロリンを表すか、もし
くは式
【0158】
【化66】 式中、zは数字0または1を示し、R12は水素または
メチルを示し、R13はシクロペンチルまたはシクロヘ
キシルを示すか、4までの炭素原子を有する直鎖または
分枝したアルキルを示し、該アルキルはヒドロキシル、
カルボキシルまたはH2N−CO−により随時置換され
ているか、各々がフッ素、塩素または4までの炭素原子
を有するアルコキシにより順次置換され得るシクロヘキ
シル、ナフチルまたはフェニルにより置換されているか
、もしくはNH機能がメチル、ベンジルオキシメチレン
またはt−ブチルオキシカルボニル(BOC)により随
時保護されていてもよいイミダゾリルにより置換されて
いる、の基を表し、R1はシクロペンチルまたはシクロ
ペンチルを表すか、6までの炭素原子を有する直鎖また
は分枝したアルキルを表し、該アルキルは、各々がヒド
ロキシルにより順次置換され得るシクロプロピル、シク
ロペンチル、シクロヘキシルまたはフェニルにより随時
置換されていてもよい、nは数字1または2を表し、R
2は式
【0159】
【化67】 式中、R4及びR5は同一もしくは相異なり、且つ上述
の意味を有し、R11及びR11’は同一もしくは相異
なり、且つヒドロキシルまたは4までの炭素原子を有す
る直鎖または分枝したアルコキシを示し、R17はフェ
ニルにより随時置換されていてもよい、各々の場合に4
までの炭素原子を有する直鎖または分枝したアルコキシ
を示す、の基を表す、の化合物群及び生理的に許容し得
る塩類。
【0160】4.一般式(I)
【0161】
【化68】 式中、W、A、B、D、R1、R2及びnは上述の意味
を有する、の化合物群の製造方法であって、[A]一般
式(Ia)
【0162】
【化69】 式中、R1、R2及びnは上述の意味を有する、の化合
物を対応する塩により、好ましくはトリフルオロ酢酸塩
により、カルボン酸の活性化を伴い、一般式(II)

0163】
【化70】 式中、W、A、B及びDは上述の意味を有する、の化合
物と、または一般式(III)または(IV)
【016
4】
【化71】 式中、Wは上述の意味を有し、Xはハロゲン、好ましく
は塩素を表し、W”は基CF3COまたはCH3COを
表す、の化合物と、ペプチド化学における通常条件によ
り不活性溶媒中で、適当ならば助剤の存在下で縮合させ
るか、[B]一般式(V)または(VI)
【0165】
【化72】 式中、R1、W、A、B及びDは上述の意味を有し、W
’はアミノ保護基、好ましくはBOCを表す、の化合物
を、一般式(VII)
【0166】
【化73】 式中、R2及びnは上述の意味を有する、の化合物と、
カルボン酸の活性化を伴い、適当ならば塩基及び助剤の
存在下で縮合させる、また一般式(V)の化合物の場合
には、次に保護基W’を通常方法で除去し、適当ならば
一般式(II)、(III)または(IV)の化合物と
、方法(A)記載の方法によりさらに反応させる、こと
を特徴とする方法。
【0167】5.一種またはそれ以上の、特許請求の範
囲第1項から第3項記載の化合物群を含有する薬剤。
【0168】6.一種またはそれ以上の、特許請求の範
囲第1項から第3項記載の化合物群を含有する抗ウイル
ス剤。
【0169】7.特許請求の範囲第1項から第3項記載
の化合物群の、抗ウイルス剤製造ための用途。
【化1】
【化1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  一般式(I) 【化1】式中、Wは水素または典型的アミノ保護基を表
    すか、6から10の炭素原子を有するアリールにより随
    時置換されていてもよい炭素原子を各々の場合に6まで
    有する直鎖または分枝したアルキルもしくはアルケニル
    を表すか、もしくは式 【化2】 式中R3は水素、トリフルオロメチル、もしくは直鎖ま
    たは分枝した、8までの炭素原子を有するアルコキシま
    たは18までの炭素原子を有するアルキルを示し、該炭
    素原子は6から10の炭素原子を有するアリールまたは
    ピリジルにより随時置換されていてもよい、もしくはR
    3は6から10の炭素原子を有するアリールを示し、該
    アリールはハロゲン、トリフルオロメチル、トリフルオ
    ロメトキシにより、または8までの炭素原子を有する直
    鎖または分枝したアルキルにより随時置換されていても
    よい、もしくはR3は3から7の炭素原子を有するシク
    ロアルキルを示すか、インドリル、ピリジル、モルホリ
    ノまたはピペラジニルを示すか、もしくは式【化3】 式中、R7はフエニルまたはナフチルを示し、R8、R
    9およびR10は同一もしくは相異なり、且つフエニル
    またはナフチルにより随時置換されていてもよい、直鎖
    または分枝した炭素原子を17まで有するアルキルを示
    すか、4までの炭素原子を有するアルキルにより順次置
    換されている、6から10の炭素原子を有するアリール
    を示し、mは数字0、1または2を示し、Tはモルホリ
    ノまたはシクロヘキシルを示し、Pは数字1、2または
    3を示し、Y及びY′は同一もしくは相異なり、且つC
    OまたはSO2基を示し、tは数字0または1を示し、
    R11及びR11′は同一もしくは相異なり、且つ8ま
    での炭素原子を有するヒドロキシルまたはアルコキシを
    示し、Sは数字1または2を示す、の基を示し、R4及
    びR5は同一もしくは相異なり、且つ水素を示すか、も
    しくは6までの炭素原子を有する直鎖または分枝したア
    ルキルまたはハロゲンにより随時置換されていてもよい
    、6から10の炭素原子を有するアリールを示すか、も
    しくは3から7の炭素原子を有するシクロアルキルを示
    すか、もしくはピリジルにより随時置換されていてもよ
    い、18までの炭素原子を有する直鎖または分枝したア
    ルキルを示し、R6は8までの炭素原子を有する直鎖ま
    たは分枝したアルキルを示す、の基を表し、A、B及び
    Dは同一もしくは相異なり、且つ直接結合を表すか、も
    しくは式【化4】 式中、X及びX′は同一もしくは相異なり、且つ数字1
    または2を示し、rは数字0または1を示す、の基を表
    すか、もしくは式 【化5】 式中、Zは数字0または1を示し、R12は水素、また
    は8までの炭素原子を有する直鎖または分枝したアルキ
    ルを示し、R13は3から8の炭素原子を有するシクロ
    アルキルまたは6から10の炭素原子を有するアリール
    もしくは水素を示すか、もしくは8までの炭素原子を有
    する直鎖または分枝したアルキルを示し、該アルキルは
    6までの炭素原子を有するアルキルチオ、ヒドロキシル
    、メルカプト、グアニジルによりもしくは式【化6】 式中R14及びR15は同一もしくは相異なり且つ水素
    、8までの炭素原子を有する直鎖または分枝したアルキ
    ルもしくはフエニルを示し、R16はヒドロキシル、ベ
    ンジルオキシ、6までの炭素原子を有するアルコキシ、
    もしくは上述の基−NR14R15を示す、の基により
    随時置換されていてもよい、もしくは上記アルキルは3
    から8の炭素原子を有するシクロアルキルにより、また
    は6から10の炭素原子を有するアリールにより随時置
    換されていてもよく、該シクロアルキルまたはアリール
    はヒドロキシル、ハロゲン、ニトロ、8までの炭素原子
    を有するアルコキシにより、または基NR14R15こ
    こで、R14及びR15は上述の意味を有する、により
    順次置換されている、もしくは上記アルキルは6までの
    炭素原子を有するアルキルまたはアミノ保護基により対
    応する−NH機能が随時保護されていてもよい、5また
    は6員の窒素含有複素環もしくはインドリルにより随時
    置換されていてもよい、の基を表す、R1は3から8の
    炭素原子を有するシクロアルキルを表すか、10までの
    炭素原子を有する直鎖または分枝したアルキルもしくは
    アルケニルを表し、該炭素原子は3から8の炭素原子を
    有するシクロアルキルまたは6から10の炭素原子を有
    するアリールにより随時置換されていてもよく、該シク
    ロアルキルまたはアリールはハロゲン、ニトロ、ヒドロ
    キシル、アミノまたは6までの炭素原子を有する直鎖ま
    たは分枝したアルコキシにより順次置換されている、n
    は数字1または2を表し、R2は式 【化7】 式中、R4、R5及びR11及びR11′は上述の意味
    を有し、R17はフエニルにより随時置換されていても
    よい、8までの炭素原子を有する直鎖または分枝したア
    ルコキシを示す、の基を表す、で表されるピロリジン置
    換された及びピペリジン置換されたプソイドペプチド類
    、及びそれらの生理的に許容し得る塩類。
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