JPH04235055A - インクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録装置Info
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- JPH04235055A JPH04235055A JP223991A JP223991A JPH04235055A JP H04235055 A JPH04235055 A JP H04235055A JP 223991 A JP223991 A JP 223991A JP 223991 A JP223991 A JP 223991A JP H04235055 A JPH04235055 A JP H04235055A
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Landscapes
- Ink Jet (AREA)
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被記録材にインクを付
着させて記録を行うインクジェット記録装置に関するも
のである。
着させて記録を行うインクジェット記録装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、パソコンやワープロ等のOA機器
が広く普及しており、これら機器で入力した情報をプリ
ントアウトする方式としては、例えばワイヤードット方
式、熱転写方式、インクジェット方式等種々の記録方式
が開発されている。これらの記録方式は、夫々の方式よ
りなる記録ヘッドにより、搬送される記録シートに所定
記録を行うものである。
が広く普及しており、これら機器で入力した情報をプリ
ントアウトする方式としては、例えばワイヤードット方
式、熱転写方式、インクジェット方式等種々の記録方式
が開発されている。これらの記録方式は、夫々の方式よ
りなる記録ヘッドにより、搬送される記録シートに所定
記録を行うものである。
【0003】インクジェット記録装置は、主としてワー
ドプロセッサ、或いはパーソナルコンピュータ等に接続
されて、黒一色のモノクロプリンターとして用いられる
ことがほとんどであったので、印字ムラ等が明瞭に現れ
る中間調(いわゆるハーフトーン)画像の記録が要求さ
れることは少なかった。しかし、近年では、カラー画像
読みとり装置やカラービデオフロッピーディスク装置等
に接続されて、カラー写真やカラー原稿の再生が可能な
カラーインクジェット記録装置の開発が急速に行われ、
インクジェット記録装置においても中間調画像の高精細
カラー画像出力が必須となってきている。
ドプロセッサ、或いはパーソナルコンピュータ等に接続
されて、黒一色のモノクロプリンターとして用いられる
ことがほとんどであったので、印字ムラ等が明瞭に現れ
る中間調(いわゆるハーフトーン)画像の記録が要求さ
れることは少なかった。しかし、近年では、カラー画像
読みとり装置やカラービデオフロッピーディスク装置等
に接続されて、カラー写真やカラー原稿の再生が可能な
カラーインクジェット記録装置の開発が急速に行われ、
インクジェット記録装置においても中間調画像の高精細
カラー画像出力が必須となってきている。
【0004】ところで、インクジェット記録ヘッドは、
その構造上或いは製造上の観点から全吐出口のドット径
をまったく均一とすることは難しく、インクの着弾点が
ずれを生ずる場合がある。これを補正するために出願人
は、インク吐出に対する固有の諸特性を示すデータ、も
しくは該諸特性を補正するデータをあらかじめ不揮発性
メモリ素子に納め、該不揮発性メモリ素子を記録ヘッド
に装着してインク吐出制御を行いドット径のバラツキ、
ヨレに起因する印字ムラ等を改善することを提案した。
その構造上或いは製造上の観点から全吐出口のドット径
をまったく均一とすることは難しく、インクの着弾点が
ずれを生ずる場合がある。これを補正するために出願人
は、インク吐出に対する固有の諸特性を示すデータ、も
しくは該諸特性を補正するデータをあらかじめ不揮発性
メモリ素子に納め、該不揮発性メモリ素子を記録ヘッド
に装着してインク吐出制御を行いドット径のバラツキ、
ヨレに起因する印字ムラ等を改善することを提案した。
【0005】また、記録ヘッドをキャリッジに対して脱
着可能なカートリッジ式にしたものを提案したが、カー
トリッジ式の場合は装置本体と記録ヘッドとのマッチン
グ(吐出特性の調整)を予め行っておくことが出来ない
ので、前記ヘッドの諸特性をヘッド自体に不揮発性メモ
リ素子の形態で搭載する方式は効果が大きい。
着可能なカートリッジ式にしたものを提案したが、カー
トリッジ式の場合は装置本体と記録ヘッドとのマッチン
グ(吐出特性の調整)を予め行っておくことが出来ない
ので、前記ヘッドの諸特性をヘッド自体に不揮発性メモ
リ素子の形態で搭載する方式は効果が大きい。
【0006】一方、インクジェット記録装置においては
、記録ヘッドのインク吐出口あるいはインク吐出口形成
面に紙粉やほこり、増粘インクの付着、あるいはインク
溜まり等が生じ吐出不良を起こすことがある。そこで、
これら異物を清掃するための手段として吐出口面と当接
して相対的に移動する清掃手段として可とう性のブレー
ド部材を設け、吐出口面を拭き払う機構が採用されてい
る。
、記録ヘッドのインク吐出口あるいはインク吐出口形成
面に紙粉やほこり、増粘インクの付着、あるいはインク
溜まり等が生じ吐出不良を起こすことがある。そこで、
これら異物を清掃するための手段として吐出口面と当接
して相対的に移動する清掃手段として可とう性のブレー
ド部材を設け、吐出口面を拭き払う機構が採用されてい
る。
【0007】特にカラー記録を行うインクジェット記録
装置では、異なる色のインクを吐出する複数個の記録ヘ
ッドが所定の順で配列され、この記録ヘッドの複数を一
回のクリーニング操作で清掃する場合、直前に拭いた記
録ヘッドに用いられているインクが、直後に当接する記
録ヘッドの吐出口内に入り込み混色を生じる場合がある
。
装置では、異なる色のインクを吐出する複数個の記録ヘ
ッドが所定の順で配列され、この記録ヘッドの複数を一
回のクリーニング操作で清掃する場合、直前に拭いた記
録ヘッドに用いられているインクが、直後に当接する記
録ヘッドの吐出口内に入り込み混色を生じる場合がある
。
【0008】図面を参照して具体的に説明する。図8の
(a),(b)に於いて、5a,5bは記録ヘッド、3
2a,32bは記録ヘッドの吐出口形成面、33は記録
ヘッドの吐出口、35は吐出口形成面に付着したインク
滴、30は吐出口形成面に摺擦しながらインク滴35a
,35bを清拭するブレードである。
(a),(b)に於いて、5a,5bは記録ヘッド、3
2a,32bは記録ヘッドの吐出口形成面、33は記録
ヘッドの吐出口、35は吐出口形成面に付着したインク
滴、30は吐出口形成面に摺擦しながらインク滴35a
,35bを清拭するブレードである。
【0009】図8の(a)に於いて、まず記録ヘッド5
aのフェイス面上のインク滴35aが清拭され、次に図
8の(b)に記すように記録ヘッド5bの清拭に移る。 この時、ブレード30は記録ヘッド5a上のインク滴3
5aを引きずってきている。カラーインクジェット記録
装置の場合、記録ヘッド5aと5bではインクの色が異
なっているので記録ヘッド5bのインク吐出口33b近
傍では、記録ヘッド5bに使用されているインクと、ブ
レード30によって引きずってこられた記録ヘッド5a
に使用されているインク35aが混じり混色インク35
cが発生する。このままの状態で記録ヘッド5bからイ
ンクを吐出して記録を行った場合、記録ヘッド5bが本
来有している色は得られず、混色したインクによって記
録を行うことになってしまう。これを防ぐため、出願人
は記録ヘッドと記録ヘッドとの間に前述のブレード部材
に付着したインク等を拭い去るための拭去部材としての
ブレード清掃用吸収体を配設した構成の記録装置を提案
してインクの混色防止対策を施している。
aのフェイス面上のインク滴35aが清拭され、次に図
8の(b)に記すように記録ヘッド5bの清拭に移る。 この時、ブレード30は記録ヘッド5a上のインク滴3
5aを引きずってきている。カラーインクジェット記録
装置の場合、記録ヘッド5aと5bではインクの色が異
なっているので記録ヘッド5bのインク吐出口33b近
傍では、記録ヘッド5bに使用されているインクと、ブ
レード30によって引きずってこられた記録ヘッド5a
に使用されているインク35aが混じり混色インク35
cが発生する。このままの状態で記録ヘッド5bからイ
ンクを吐出して記録を行った場合、記録ヘッド5bが本
来有している色は得られず、混色したインクによって記
録を行うことになってしまう。これを防ぐため、出願人
は記録ヘッドと記録ヘッドとの間に前述のブレード部材
に付着したインク等を拭い去るための拭去部材としての
ブレード清掃用吸収体を配設した構成の記録装置を提案
してインクの混色防止対策を施している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のブレー
ド清掃用吸収体はブレードによる吐出口面の清掃を重ね
るに従って次第に汚れてくる。吸収体の汚れによりブレ
ード清掃用吸収体が、その性能を満足できなくなる一例
を以下記す。
ド清掃用吸収体はブレードによる吐出口面の清掃を重ね
るに従って次第に汚れてくる。吸収体の汚れによりブレ
ード清掃用吸収体が、その性能を満足できなくなる一例
を以下記す。
【0011】■ブレード清掃用吸収体のインク吸収能力
は、該吸収体の保持しているインク量が多くなるととも
にその機能を低下する。よってブレードから吸収体に転
写したインクの蒸発が起こりにくい状態、例えば高湿下
で用いられた場合に吸収能力不足が起こりうる。
は、該吸収体の保持しているインク量が多くなるととも
にその機能を低下する。よってブレードから吸収体に転
写したインクの蒸発が起こりにくい状態、例えば高湿下
で用いられた場合に吸収能力不足が起こりうる。
【0012】■短時間に多量のインクが吸収体に供給さ
れた時、例えば吸引回復後の記録ヘッド吐出口面には吸
引残りインクが多量に付着しており、この状態の記録ヘ
ッドをブレードで清掃したときに吸引能力不足が起こり
やすい。
れた時、例えば吸引回復後の記録ヘッド吐出口面には吸
引残りインクが多量に付着しており、この状態の記録ヘ
ッドをブレードで清掃したときに吸引能力不足が起こり
やすい。
【0013】■通常インクジェット記録装置に用いられ
ているインクには、常温・常湿下ではほとんど蒸発しな
い、例えばグリコール系の溶剤も含まれており、ブレー
ドの使用頻度が極端に低い場合や極低湿下で使用されて
いる場合であっても経時的にインク吸収能力は低下する
。
ているインクには、常温・常湿下ではほとんど蒸発しな
い、例えばグリコール系の溶剤も含まれており、ブレー
ドの使用頻度が極端に低い場合や極低湿下で使用されて
いる場合であっても経時的にインク吸収能力は低下する
。
【0014】前述のようにブレード清掃吸収体のインク
吸収能力が低下すると、たとえばカラーインクジェット
記録装置の場合、前述したように異色のインクの記録ヘ
ッドを1つのブレードで一連の動作の中で拭くことにな
るので、直前の記録ヘッドを清掃したときに付着したイ
ンクを吸収体で拭いきれない状態で次の記録ヘッドを拭
くことになり、後に清掃した記録ヘッドの吐出口近傍で
混色を生じてしまう。あるいは、付着インクが吸収体の
内部に浸透して行かないので吸収体表面に付着したイン
クは増粘しだす。一定以上に増粘したインクはブレード
に付着し易く、ブレードに増粘インクが付着した状態で
次の記録ヘッドを清掃した場合、増粘インクが次の記録
ヘッドの吐出口面に運ばれ吐出口部分に付着し吐出不良
の原因となる。
吸収能力が低下すると、たとえばカラーインクジェット
記録装置の場合、前述したように異色のインクの記録ヘ
ッドを1つのブレードで一連の動作の中で拭くことにな
るので、直前の記録ヘッドを清掃したときに付着したイ
ンクを吸収体で拭いきれない状態で次の記録ヘッドを拭
くことになり、後に清掃した記録ヘッドの吐出口近傍で
混色を生じてしまう。あるいは、付着インクが吸収体の
内部に浸透して行かないので吸収体表面に付着したイン
クは増粘しだす。一定以上に増粘したインクはブレード
に付着し易く、ブレードに増粘インクが付着した状態で
次の記録ヘッドを清掃した場合、増粘インクが次の記録
ヘッドの吐出口面に運ばれ吐出口部分に付着し吐出不良
の原因となる。
【0015】このような課題を改善するために、ブレー
ド清掃吸収体を脱着可能とし、ブレード清掃吸収体が適
当に汚れた時点で交換することが提案されているが、交
換の時期をどのように判断するかの見極めが難しく問題
発生の頻度を低減できるものの抜本的な対策ではない。
ド清掃吸収体を脱着可能とし、ブレード清掃吸収体が適
当に汚れた時点で交換することが提案されているが、交
換の時期をどのように判断するかの見極めが難しく問題
発生の頻度を低減できるものの抜本的な対策ではない。
【0016】また、ワイピング後、混色したインクを全
て吐き捨てるだけの予備吐出を行うことが提案されてい
るが、装置によってはワイピング後に各吐出口から10
00発以上の記録に寄与しない、記録に先行した予備的
な吐出が必要となる場合もあり、記録ヘッドのクリーニ
ングを行う度に多量のインクを排出することになってし
まう。特に記録装置に対して交換可能に設けられたカー
トリッジタイプの記録ヘッドカートリッジではランニン
グコストが大幅に上昇してしまう虞がある。
て吐き捨てるだけの予備吐出を行うことが提案されてい
るが、装置によってはワイピング後に各吐出口から10
00発以上の記録に寄与しない、記録に先行した予備的
な吐出が必要となる場合もあり、記録ヘッドのクリーニ
ングを行う度に多量のインクを排出することになってし
まう。特に記録装置に対して交換可能に設けられたカー
トリッジタイプの記録ヘッドカートリッジではランニン
グコストが大幅に上昇してしまう虞がある。
【0017】本発明は、前述の課題を解決するものであ
って、複数個の記録ヘッドを1つのブレードで一連の動
作で順次清掃した場合であっても、インクの無駄をなく
すとともに、記録を行う際に吐出されるインクは混色イ
ンクでなく各ヘッド固有のインクであり、ヘッドクリー
ニング直後の記録でも色調の整った記録を可能とするイ
ンクジェット記録装置を提供することを目的とするもの
である。
って、複数個の記録ヘッドを1つのブレードで一連の動
作で順次清掃した場合であっても、インクの無駄をなく
すとともに、記録を行う際に吐出されるインクは混色イ
ンクでなく各ヘッド固有のインクであり、ヘッドクリー
ニング直後の記録でも色調の整った記録を可能とするイ
ンクジェット記録装置を提供することを目的とするもの
である。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前述の目
的を達成するために鋭意検討した結果、ブレード清掃用
吸収体の状態を検知して、その状態に応じて記録に寄与
しない予備吐出量を多くすることで効果的に混合インク
を排出でき、ヘッドクリーニング直後の記録でも色調の
整った記録を行うことができるとの知見を得た。
的を達成するために鋭意検討した結果、ブレード清掃用
吸収体の状態を検知して、その状態に応じて記録に寄与
しない予備吐出量を多くすることで効果的に混合インク
を排出でき、ヘッドクリーニング直後の記録でも色調の
整った記録を行うことができるとの知見を得た。
【0019】本発明は前述の知見に基づき得られたもの
で、被記録材にインクを付着させて記録を行うインクジ
ェット記録装置において、複数配列された記録ヘッドの
インク吐出口面を相対的な移動により順次清掃するため
の清掃部材と、前記記録ヘッド間に配設され前記清掃部
材の汚れを拭い去る拭去部材と、前記拭去部材の拭い去
り状態を検知するための手段と、前記手段による検知結
果に基づく前記拭去部材の前記清掃方向下流側に位置す
る記録ヘッドの記録に寄与しないインクの吐出を制御す
る制御手段と、を具備することを特徴とする。
で、被記録材にインクを付着させて記録を行うインクジ
ェット記録装置において、複数配列された記録ヘッドの
インク吐出口面を相対的な移動により順次清掃するため
の清掃部材と、前記記録ヘッド間に配設され前記清掃部
材の汚れを拭い去る拭去部材と、前記拭去部材の拭い去
り状態を検知するための手段と、前記手段による検知結
果に基づく前記拭去部材の前記清掃方向下流側に位置す
る記録ヘッドの記録に寄与しないインクの吐出を制御す
る制御手段と、を具備することを特徴とする。
【0020】本発明によれば、複数の記録ヘッド夫々に
おいて必要最小限の予備吐出を適切に行わせることがで
きるので、インクを無駄にすることなく、ヘッドクリー
ニング直後の記録でも色調の整った記録が可能となる。
おいて必要最小限の予備吐出を適切に行わせることがで
きるので、インクを無駄にすることなく、ヘッドクリー
ニング直後の記録でも色調の整った記録が可能となる。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を具体的に説明
する。 (実施態様例1)図1は本発明が適用されるインクジェ
ット記録装置の一例を示す概略斜視図である。
する。 (実施態様例1)図1は本発明が適用されるインクジェ
ット記録装置の一例を示す概略斜視図である。
【0022】先ず記録装置の全体構成を説明すると、図
に於て、1は紙或はプラスッチックシートよりなる記録
シートであって、カセット等に複数枚積層されたシート
1が給紙ローラ(不図示)によって一枚ずつ供給され、
一定間隔を隔てて配置され、夫々個々のステッピングモ
ータ(図示せず)によって駆動する第一搬送ローラ対3
及び第2搬送ローラ対4によって矢印A方向に搬送され
るごとく構成されている。5は前記記録シート1に記録
を行うためのインクジェット式の記録手段である。この
記録ヘッドへのインク供給は、前記記録ヘッドと一体的
に構成されたインクタンクからなされる。このように本
発明で使用される記録手段は、インクタンクと記録ヘッ
ドとを一体的に構成し、装置に対して交換可能に装填さ
れたカートリッジタイプのものである。そして、この記
録手段には記録手段に特有の情報が入力された不揮発性
メモリが搭載されており、インクの吐出特性や吐出のた
めの補正データ等が入力されている。
に於て、1は紙或はプラスッチックシートよりなる記録
シートであって、カセット等に複数枚積層されたシート
1が給紙ローラ(不図示)によって一枚ずつ供給され、
一定間隔を隔てて配置され、夫々個々のステッピングモ
ータ(図示せず)によって駆動する第一搬送ローラ対3
及び第2搬送ローラ対4によって矢印A方向に搬送され
るごとく構成されている。5は前記記録シート1に記録
を行うためのインクジェット式の記録手段である。この
記録ヘッドへのインク供給は、前記記録ヘッドと一体的
に構成されたインクタンクからなされる。このように本
発明で使用される記録手段は、インクタンクと記録ヘッ
ドとを一体的に構成し、装置に対して交換可能に装填さ
れたカートリッジタイプのものである。そして、この記
録手段には記録手段に特有の情報が入力された不揮発性
メモリが搭載されており、インクの吐出特性や吐出のた
めの補正データ等が入力されている。
【0023】この記録手段は、キャリッジ6に搭載され
、該キャリッジ6にはベルト7及びプーリ8a,8bを
介してキャリッジモータ23が連結している。従って、
前記キャリッジモータ23の駆動により前記キャリッジ
6がガイドシャフト9に沿って往復走査するように構成
されている。
、該キャリッジ6にはベルト7及びプーリ8a,8bを
介してキャリッジモータ23が連結している。従って、
前記キャリッジモータ23の駆動により前記キャリッジ
6がガイドシャフト9に沿って往復走査するように構成
されている。
【0024】前記構成により、記録ヘッド5が矢印B方
向に移動しながら画信号に応じてインクを記録シート1
に吐出してインク像を記録し、必要に応じて記録ヘッド
5はホームポジションに戻ってインク回復装置2により
ノズルの目づまりを解消する。また、ホームポジション
ではブレード30によりワイピングが行われ吐出口面を
清拭する。搬送ローラ対3,4は駆動され記録シート1
を矢印A方向に1行分搬送する。これを繰り返すことに
よって記録シート1に所定記録を行うものである。
向に移動しながら画信号に応じてインクを記録シート1
に吐出してインク像を記録し、必要に応じて記録ヘッド
5はホームポジションに戻ってインク回復装置2により
ノズルの目づまりを解消する。また、ホームポジション
ではブレード30によりワイピングが行われ吐出口面を
清拭する。搬送ローラ対3,4は駆動され記録シート1
を矢印A方向に1行分搬送する。これを繰り返すことに
よって記録シート1に所定記録を行うものである。
【0025】次に、前記記録装置の各部材を駆動させる
為の制御系について図2に基づき説明する。
為の制御系について図2に基づき説明する。
【0026】この制御系は、例えばマイクロプロセッサ
等のCPU20a,該CPU20aの制御プログラムや
各種データを格納しているROM20b,及びCPU2
0aのワークエリアとして使用されると共に、各種デー
タの一時保管等を行うRAM20c等を備えた制御系2
0、インターフェース21、操作パネル22、各モータ
(キャリッジ駆動用のモータ23、給紙モータ駆動用の
モータ24、第1搬送ローラ対駆動用のモータ25、第
2搬送ローラ対駆動用のモータ26)を駆動するための
ドライバー27、及び記録ヘッド駆動用ドライバー28
からなる。上記制御部20はインターフェース21を介
して操作パネル22からの各種情報(例えば文字ピッチ
、文字種類等)や、記録ヘッドからのインク残量の情報
や、外部装置29からの画信号を入力する。また前記制
御部20はインターフェース21を介して各モータ23
〜26を駆動させるためのON、OFF信号、及び画信
号を出力し、該画信号によって各部材を駆動させる。
等のCPU20a,該CPU20aの制御プログラムや
各種データを格納しているROM20b,及びCPU2
0aのワークエリアとして使用されると共に、各種デー
タの一時保管等を行うRAM20c等を備えた制御系2
0、インターフェース21、操作パネル22、各モータ
(キャリッジ駆動用のモータ23、給紙モータ駆動用の
モータ24、第1搬送ローラ対駆動用のモータ25、第
2搬送ローラ対駆動用のモータ26)を駆動するための
ドライバー27、及び記録ヘッド駆動用ドライバー28
からなる。上記制御部20はインターフェース21を介
して操作パネル22からの各種情報(例えば文字ピッチ
、文字種類等)や、記録ヘッドからのインク残量の情報
や、外部装置29からの画信号を入力する。また前記制
御部20はインターフェース21を介して各モータ23
〜26を駆動させるためのON、OFF信号、及び画信
号を出力し、該画信号によって各部材を駆動させる。
【0027】このような装置において、前記記録ヘッド
の吐出口面をブレード部材でクリーニングする場合とは
、記録ヘッドの吐出状態を改善する場合であって次に示
すような場合である。
の吐出口面をブレード部材でクリーニングする場合とは
、記録ヘッドの吐出状態を改善する場合であって次に示
すような場合である。
【0028】このような場合に行われるワイピングと称
する清掃(クリーニング)の仕方を図3、図4を用いて
説明する。これらの図面において、30はブレード、3
1は記録ヘッドの吐出口面を覆い密封するためのキャッ
プ部材、32は記録ヘッドの吐出口面、33は記録ヘッ
ドのインク吐出口、34はブレード30に付着したイン
クを吸収しブレード30を清掃するブレード清掃用吸収
体、35は記録ヘッドの吐出口面上に付着したインク滴
である。ブレード30は記録ヘッド5がホームポジショ
ンに帰還してきたとき、吐出口面32を清掃するに最適
なオーバーラップ量となる位置に配されている。よって
記録ヘッド5が帰還してくる方向を図中X方向とすると
、ブレード30はまず記録ヘッド5aの吐出口形成面を
摺擦しながら清掃する。ブレード30によって掃き集め
られたインク滴は次に摺擦する記録ヘッド5bに到達す
る前に、記録ヘッド5aの側面であって、クリーニング
方向下流側に備えられているブレード清掃用吸収体34
とブレード30とが当接することによって吸収され、ブ
レード30の当接面は清掃される。以下順次同様に、各
記録ヘッドによって掃き集められたインク滴は各記録ヘ
ッド毎に備えられている吸収体に吸収され、同時にブレ
ード30は清掃される。
する清掃(クリーニング)の仕方を図3、図4を用いて
説明する。これらの図面において、30はブレード、3
1は記録ヘッドの吐出口面を覆い密封するためのキャッ
プ部材、32は記録ヘッドの吐出口面、33は記録ヘッ
ドのインク吐出口、34はブレード30に付着したイン
クを吸収しブレード30を清掃するブレード清掃用吸収
体、35は記録ヘッドの吐出口面上に付着したインク滴
である。ブレード30は記録ヘッド5がホームポジショ
ンに帰還してきたとき、吐出口面32を清掃するに最適
なオーバーラップ量となる位置に配されている。よって
記録ヘッド5が帰還してくる方向を図中X方向とすると
、ブレード30はまず記録ヘッド5aの吐出口形成面を
摺擦しながら清掃する。ブレード30によって掃き集め
られたインク滴は次に摺擦する記録ヘッド5bに到達す
る前に、記録ヘッド5aの側面であって、クリーニング
方向下流側に備えられているブレード清掃用吸収体34
とブレード30とが当接することによって吸収され、ブ
レード30の当接面は清掃される。以下順次同様に、各
記録ヘッドによって掃き集められたインク滴は各記録ヘ
ッド毎に備えられている吸収体に吸収され、同時にブレ
ード30は清掃される。
【0029】しかし、ブレード清掃吸収体34の性能は
絶対的なものではなく、周囲環境や使用頻度等により変
化し、たとえば多くのインクを吸収した状態の吸収体で
はさらなるインク滴35の吸収は行えず、ブレードにイ
ンクが付着した状態のままで次の記録ヘッドをクリーニ
ングすることになり混色を発生させてしまう。
絶対的なものではなく、周囲環境や使用頻度等により変
化し、たとえば多くのインクを吸収した状態の吸収体で
はさらなるインク滴35の吸収は行えず、ブレードにイ
ンクが付着した状態のままで次の記録ヘッドをクリーニ
ングすることになり混色を発生させてしまう。
【0030】本実施例では前述のような混色が起っても
記録に影響しないように以下のようにしている。
記録に影響しないように以下のようにしている。
【0031】ブレード清掃吸収体34は、被回復操作回
数が多い記録ヘッドの清掃方向下流側に備えられたもの
ほど多くのインクを吸収し、インク吸収性能が低下して
いるものと考えられる。よって、このような吸収体を通
過した後にクリーニングされる記録ヘッドで混合インク
を発生させ易い。
数が多い記録ヘッドの清掃方向下流側に備えられたもの
ほど多くのインクを吸収し、インク吸収性能が低下して
いるものと考えられる。よって、このような吸収体を通
過した後にクリーニングされる記録ヘッドで混合インク
を発生させ易い。
【0032】したがって、このような吸収体を検出し、
このような吸収体を通過した後に続いてクリーニングさ
れる記録ヘッドについて、特に記録に寄与しない記録に
先立って行われる予備吐出のインク吐出量を増加させて
、混合インクを排出するように制御することで前述の問
題を解決できる。
このような吸収体を通過した後に続いてクリーニングさ
れる記録ヘッドについて、特に記録に寄与しない記録に
先立って行われる予備吐出のインク吐出量を増加させて
、混合インクを排出するように制御することで前述の問
題を解決できる。
【0033】本実施態様例では、前述のとうりヘッドカ
ートリッジは、その吐出特性を大きく左右するインク吐
出に固有の諸特性を示すデータ、もしくは該諸特性を補
正するデータ、さらには貯留されているインクの色やロ
ット等を識別するための識別番号(I・ D NO.)
が登録された不揮発性メモリ素子を搭載しているので、
この素子を利用してワイピング回数を計数することで吸
収体が吸収しているインク量を推定して混合インクの発
生する程度とその程度に対応した予備吐出量との関係を
テーブル化し、そのテーブルに従った予備吐出を行うよ
うにすれば良い。
ートリッジは、その吐出特性を大きく左右するインク吐
出に固有の諸特性を示すデータ、もしくは該諸特性を補
正するデータ、さらには貯留されているインクの色やロ
ット等を識別するための識別番号(I・ D NO.)
が登録された不揮発性メモリ素子を搭載しているので、
この素子を利用してワイピング回数を計数することで吸
収体が吸収しているインク量を推定して混合インクの発
生する程度とその程度に対応した予備吐出量との関係を
テーブル化し、そのテーブルに従った予備吐出を行うよ
うにすれば良い。
【0034】特にカラー記録装置の場合、各色が均等に
使用されるとは限らず、使用頻度の高いインクを収納し
たヘッドカートリッジは交換が早く被回復操作回数が少
ない状態であり、使用頻度が低いものは交換されないま
ま、被回復操作回数が多い状態である。言い換えれば、
ワイピングは一度に全ての記録ヘッドをワイピングする
という特徴から、装着が古い記録ヘッドカートリッジほ
どワイピング回数が多いと判断することができる。
使用されるとは限らず、使用頻度の高いインクを収納し
たヘッドカートリッジは交換が早く被回復操作回数が少
ない状態であり、使用頻度が低いものは交換されないま
ま、被回復操作回数が多い状態である。言い換えれば、
ワイピングは一度に全ての記録ヘッドをワイピングする
という特徴から、装着が古い記録ヘッドカートリッジほ
どワイピング回数が多いと判断することができる。
【0035】装着の新旧の情報は、前記「不揮発性メモ
リ」の記録ヘッド識別番号の変化から得ることができる
。即ち、記録ヘッドの識別番号毎にワイピング回数を本
体側が記憶しておき、今までのワイピング回数からブレ
ード清掃吸収体の清掃性能を推定し、前述のテーブルか
ら予備吐出発数を決定する。
リ」の記録ヘッド識別番号の変化から得ることができる
。即ち、記録ヘッドの識別番号毎にワイピング回数を本
体側が記憶しておき、今までのワイピング回数からブレ
ード清掃吸収体の清掃性能を推定し、前述のテーブルか
ら予備吐出発数を決定する。
【0036】前記構成よりなる記録装置を用いて記録を
行う場合の動作について図5のフローチャートを参照し
て説明する。ステップ(P11)でワイピング命令が入
ると、各記録ヘッドの識別番号を読みとる(P12)。 もし、記録ヘッドの識別番号に変化があった場合には、
変化があった記録ヘッドについてのみ、記録ヘッド毎に
累積してきた生涯ワイピング回数データをリセットする
(P13)。その後ワイピングを行い(P14)、今ま
での、記録ヘッド毎の生涯ワイピング回数のデータを検
出しブレード清掃吸収体の清掃性能を推定し(P15)
、ステップ(P16)で予備吐出テーブルから各記録ヘ
ッドの最適予備吐出発数を算出し予備吐出を行う(P1
7)。この時ワイピング方向を考慮して予備吐出発数を
決定することが必要である。すなわち、図3中X方向に
記録ヘッドが移動する場合には、ブレード清掃吸収体の
影響は次記録ヘッドに及ぶ。記録ヘッド5aのワイピン
グ方向下流側に備えられているブレード清掃吸収体の清
掃性能は記録ヘッド5aのワイピング回数から推定する
が、該回数情報から予備吐出テーブルから導かれる予備
吐出の発数は記録ヘッド5bに適用される。逆に記録ヘ
ッドの移動方向が図中Y方向の場合には、ワイピング方
向が記録ヘッド5dから5a方向であるので、記録ヘッ
ド5bのワイピング回数の情報から導かれる予備吐出発
数は記録ヘッド5b自身に適用される。これはワイピン
グ方向がX方向で吸収体の配設位置がヘッドのワイピン
グ方向上流側にある場合も同様で例えば、記録ヘッド5
bのワイピング回数の情報から導かれる予備吐出発数は
記録ヘッド5b自身に適用される。
行う場合の動作について図5のフローチャートを参照し
て説明する。ステップ(P11)でワイピング命令が入
ると、各記録ヘッドの識別番号を読みとる(P12)。 もし、記録ヘッドの識別番号に変化があった場合には、
変化があった記録ヘッドについてのみ、記録ヘッド毎に
累積してきた生涯ワイピング回数データをリセットする
(P13)。その後ワイピングを行い(P14)、今ま
での、記録ヘッド毎の生涯ワイピング回数のデータを検
出しブレード清掃吸収体の清掃性能を推定し(P15)
、ステップ(P16)で予備吐出テーブルから各記録ヘ
ッドの最適予備吐出発数を算出し予備吐出を行う(P1
7)。この時ワイピング方向を考慮して予備吐出発数を
決定することが必要である。すなわち、図3中X方向に
記録ヘッドが移動する場合には、ブレード清掃吸収体の
影響は次記録ヘッドに及ぶ。記録ヘッド5aのワイピン
グ方向下流側に備えられているブレード清掃吸収体の清
掃性能は記録ヘッド5aのワイピング回数から推定する
が、該回数情報から予備吐出テーブルから導かれる予備
吐出の発数は記録ヘッド5bに適用される。逆に記録ヘ
ッドの移動方向が図中Y方向の場合には、ワイピング方
向が記録ヘッド5dから5a方向であるので、記録ヘッ
ド5bのワイピング回数の情報から導かれる予備吐出発
数は記録ヘッド5b自身に適用される。これはワイピン
グ方向がX方向で吸収体の配設位置がヘッドのワイピン
グ方向上流側にある場合も同様で例えば、記録ヘッド5
bのワイピング回数の情報から導かれる予備吐出発数は
記録ヘッド5b自身に適用される。
【0037】次に、各記録ヘッド毎の生涯ワイピング回
数データを更新し(1を加え)(P15)、ステップP
11に戻ってワイピング命令を待つ。本実施例ではワイ
ピング回数を直接管理する方式なので、マージンを最小
限度に設定できる。
数データを更新し(1を加え)(P15)、ステップP
11に戻ってワイピング命令を待つ。本実施例ではワイ
ピング回数を直接管理する方式なので、マージンを最小
限度に設定できる。
【0038】なお、同じワイピング回数でも、吐出を頻
繁に行った記録ヘッドほど吐出口面上に付着したインク
滴の量は多くなる。この場合、ブレード清掃吸収体の清
掃性能の低下率は、単にワイピング回数を計数した場合
に比較して一層大きくなるので、それを考慮すれば効果
的な予備吐出量を算出できる。 (実施態様例2)次にインクの使用頻度を考慮した例に
ついて説明する。
繁に行った記録ヘッドほど吐出口面上に付着したインク
滴の量は多くなる。この場合、ブレード清掃吸収体の清
掃性能の低下率は、単にワイピング回数を計数した場合
に比較して一層大きくなるので、それを考慮すれば効果
的な予備吐出量を算出できる。 (実施態様例2)次にインクの使用頻度を考慮した例に
ついて説明する。
【0039】本例は、吐出を頻繁に行った記録ヘッドほ
ど吐出口面上に付着したインク滴の量は多くなるのでブ
レード清掃吸収体の清掃性能の低下率が大きくなること
を考慮したものである。
ど吐出口面上に付着したインク滴の量は多くなるのでブ
レード清掃吸収体の清掃性能の低下率が大きくなること
を考慮したものである。
【0040】これには、記録ヘッドカートリッジ内のイ
ンクの残量を検出して、被回復操作間でどれだけインク
を使用したかを算出し、このパラメータを考慮した予備
吐出量を決定する。
ンクの残量を検出して、被回復操作間でどれだけインク
を使用したかを算出し、このパラメータを考慮した予備
吐出量を決定する。
【0041】以上の制御により、記録媒体への実記録時
には混色の影響を与えることをなくすることを可能に出
来る。
には混色の影響を与えることをなくすることを可能に出
来る。
【0042】インク残量を検出する一例を以下記す。図
6に於いて37はインク残量を検出するための残検ピン
である。一般に記録インクは水溶性の導体である。よっ
て図6に於いて残検ピン37aは記録インクに満たされ
ていれば、即ち、図中Pの領域までインクがあれば、3
7aと37n間は導通状態となるが、インクがPの領域
を下回っていた場合、37nとは絶縁状態になる。同様
に記録ヘッド内の記録インクが図中Qの領域を越えて残
っていれば37bと37nとの間は導通状態となるが、
Qを下回っていた場合には絶縁状態となる。よって、も
っとも下方に配されている残検ピン37nとの導通状態
をチェックすることにより記録インクの残量を検出する
ことができる。故に、該記録インクの残量が検出でき、
ブレード清掃吸収体34のインク吸収性能を推定するこ
とが可能となる。尚、インク残量を検出する手段は上記
に限定されるものではなく、例えば、インクタンクから
インク吐出口までの間のインク流路上に負圧計を設置し
、流路の負圧の大小からインク残量を検出する方法等、
複数の手段が実施されても良い。
6に於いて37はインク残量を検出するための残検ピン
である。一般に記録インクは水溶性の導体である。よっ
て図6に於いて残検ピン37aは記録インクに満たされ
ていれば、即ち、図中Pの領域までインクがあれば、3
7aと37n間は導通状態となるが、インクがPの領域
を下回っていた場合、37nとは絶縁状態になる。同様
に記録ヘッド内の記録インクが図中Qの領域を越えて残
っていれば37bと37nとの間は導通状態となるが、
Qを下回っていた場合には絶縁状態となる。よって、も
っとも下方に配されている残検ピン37nとの導通状態
をチェックすることにより記録インクの残量を検出する
ことができる。故に、該記録インクの残量が検出でき、
ブレード清掃吸収体34のインク吸収性能を推定するこ
とが可能となる。尚、インク残量を検出する手段は上記
に限定されるものではなく、例えば、インクタンクから
インク吐出口までの間のインク流路上に負圧計を設置し
、流路の負圧の大小からインク残量を検出する方法等、
複数の手段が実施されても良い。
【0043】インク残量と予備吐出数の関係を記すテー
ブルは、記録ヘッド5の交換頻度、満タン時の容量、ブ
レード清掃吸収体34の材質等により一定ではないが、
一般的に、ブレード清掃吸収体34が新品時には予備吐
出0〜15発程度、ほとんど機能を果たさなくなった状
態時では予備吐出に頼るところが大きくなり、500〜
1000発程度で混色の影響を無くすることが出来る。
ブルは、記録ヘッド5の交換頻度、満タン時の容量、ブ
レード清掃吸収体34の材質等により一定ではないが、
一般的に、ブレード清掃吸収体34が新品時には予備吐
出0〜15発程度、ほとんど機能を果たさなくなった状
態時では予備吐出に頼るところが大きくなり、500〜
1000発程度で混色の影響を無くすることが出来る。
【0044】次に前記構成よりなる記録装置を用いて記
録を行う場合の動作について、図7のフローチャートを
参照して説明する。ステップP1でワイピング命令が入
力されると、記録ヘッド5a〜5dのインク残量を検出
し(P2〜P5),該検出値に応じて予め設定されてい
る予備吐出テーブルから導かれる予備吐出発数と、ワイ
ピング方向の情報から、各記録ヘッドの混色を解消する
に足りる予備吐出発数の検出をおこなう(P6)。全て
の記録ヘッドの予備吐出数を決定した後、ステップP7
で各記録ヘッドの予備吐出を行う。後、ステップP1に
戻って、予備吐出命令を待つ。前述のごとく制御を行う
ことにより、ブレード清掃吸収体34の汚れ具合に関わ
らず、ワイピングの際の混色の解消を、最低限の予備吐
出発数で可能に出来る。これにより、記録ヘッドを交換
可能なカートリッジ式にした場合の懸念事項であるラン
ニングコスト向上を低減でき、且つ予備吐出によって排
出されるインク量が激減するので、廃インク処理が容易
となり設計の自由度を向上できる。
録を行う場合の動作について、図7のフローチャートを
参照して説明する。ステップP1でワイピング命令が入
力されると、記録ヘッド5a〜5dのインク残量を検出
し(P2〜P5),該検出値に応じて予め設定されてい
る予備吐出テーブルから導かれる予備吐出発数と、ワイ
ピング方向の情報から、各記録ヘッドの混色を解消する
に足りる予備吐出発数の検出をおこなう(P6)。全て
の記録ヘッドの予備吐出数を決定した後、ステップP7
で各記録ヘッドの予備吐出を行う。後、ステップP1に
戻って、予備吐出命令を待つ。前述のごとく制御を行う
ことにより、ブレード清掃吸収体34の汚れ具合に関わ
らず、ワイピングの際の混色の解消を、最低限の予備吐
出発数で可能に出来る。これにより、記録ヘッドを交換
可能なカートリッジ式にした場合の懸念事項であるラン
ニングコスト向上を低減でき、且つ予備吐出によって排
出されるインク量が激減するので、廃インク処理が容易
となり設計の自由度を向上できる。
【0045】尚、予備吐出はキャップ部材31に行い、
必要に応じてあるいは定期的に記録ヘッドを密着させず
に吸引回復動作を行い、キャップ31内の廃インクを処
理するよう制御することは実施態様例1、2で同様であ
る。また、ブレード清掃吸収体34の性能は経時的変化
のほかに周囲環境によっても影響を受けるので、予め設
定しておく予備吐出テーブルは、例えばインク残量、環
境温度、環境湿度の3次元の関数で持たせておくことが
より好ましい。
必要に応じてあるいは定期的に記録ヘッドを密着させず
に吸引回復動作を行い、キャップ31内の廃インクを処
理するよう制御することは実施態様例1、2で同様であ
る。また、ブレード清掃吸収体34の性能は経時的変化
のほかに周囲環境によっても影響を受けるので、予め設
定しておく予備吐出テーブルは、例えばインク残量、環
境温度、環境湿度の3次元の関数で持たせておくことが
より好ましい。
【0046】なお、本発明は特にインクジェット記録方
式の中でもバブルジェット方式の記録ヘッドにおいて、
優れた効果をもたらすものである。搭載される記録ヘッ
ドの種類ないし個数については、記録色が異なる記録ヘ
ッドを用いる場合の他、濃度を異にする複数個のヘッド
に対応するものであってもよい。
式の中でもバブルジェット方式の記録ヘッドにおいて、
優れた効果をもたらすものである。搭載される記録ヘッ
ドの種類ないし個数については、記録色が異なる記録ヘ
ッドを用いる場合の他、濃度を異にする複数個のヘッド
に対応するものであってもよい。
【0047】前記のごとく、記録インクの残量を検出す
ることによりブレード清掃吸収体34の汚れ具合を検出
する手段と、前記検出に応じてワイピング後の予備吐出
数を最適発数に制御する制御手段により、過剰な予備吐
出発数を無くしインクの浪費を防ぎ、吐出をすることに
よる吐出ヒーター等への負荷を低減し、ブレード清掃吸
収体の初期性能維持度合いによらず、インク吐出口内で
の混色を印字画像に影響させないことが可能となる。
ることによりブレード清掃吸収体34の汚れ具合を検出
する手段と、前記検出に応じてワイピング後の予備吐出
数を最適発数に制御する制御手段により、過剰な予備吐
出発数を無くしインクの浪費を防ぎ、吐出をすることに
よる吐出ヒーター等への負荷を低減し、ブレード清掃吸
収体の初期性能維持度合いによらず、インク吐出口内で
の混色を印字画像に影響させないことが可能となる。
【0048】(実施態様例3)前述したように、ブレー
ド後の予備吐出の目的は混色インクの排出だけではなく
、ブレードによって運び込まれる吐出口上の異物除去の
役目も負う。異物は偶発的に運び込まれる他、前記のよ
うに、ブレード清掃吸収体が汚れてきて、吸収インクが
内部に入り込みにくくなり、表面で増粘し該増粘インク
が、あるいは増粘インクに付着した異物がブレードによ
って下流の記録ヘッドに運ばれ、該記録ヘッドの吐出部
にオフセットし吐出不良を引き起こす。即ち、吐出口上
の異物除去の目的からも、ブレード清掃吸収体が汚れて
きたときには多くの予備吐出発数が必要であることがわ
かる。ところで、異物除去を効果的に行うためには予備
吐出発数を増やす他、予備吐出のパワーを増す方法が有
る。勢いよく1度に多量のインクを吐出することにより
吐出口上の異物を吹き飛ばす効果が生じる。勢いよく1
度に多量のインクを吐出させるには、吐出ヒータへの印
可電圧を上げる方法、印可電流を上げる方法、印可パル
ス幅を長くする方法等により実現できる。よって、予備
吐出テーブル作成時、予備吐出発数、印可電圧、印可パ
ルス幅、等の最適値が出力されるよう設定することによ
り、混色・異物除去、双方を最適に行うことが可能とな
る。
ド後の予備吐出の目的は混色インクの排出だけではなく
、ブレードによって運び込まれる吐出口上の異物除去の
役目も負う。異物は偶発的に運び込まれる他、前記のよ
うに、ブレード清掃吸収体が汚れてきて、吸収インクが
内部に入り込みにくくなり、表面で増粘し該増粘インク
が、あるいは増粘インクに付着した異物がブレードによ
って下流の記録ヘッドに運ばれ、該記録ヘッドの吐出部
にオフセットし吐出不良を引き起こす。即ち、吐出口上
の異物除去の目的からも、ブレード清掃吸収体が汚れて
きたときには多くの予備吐出発数が必要であることがわ
かる。ところで、異物除去を効果的に行うためには予備
吐出発数を増やす他、予備吐出のパワーを増す方法が有
る。勢いよく1度に多量のインクを吐出することにより
吐出口上の異物を吹き飛ばす効果が生じる。勢いよく1
度に多量のインクを吐出させるには、吐出ヒータへの印
可電圧を上げる方法、印可電流を上げる方法、印可パル
ス幅を長くする方法等により実現できる。よって、予備
吐出テーブル作成時、予備吐出発数、印可電圧、印可パ
ルス幅、等の最適値が出力されるよう設定することによ
り、混色・異物除去、双方を最適に行うことが可能とな
る。
【0049】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段(
例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネ
ルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録ヘ
ッド、記録装置において優れた効果をもたらすものであ
る。かかる方式によれば記録の高密度化、高精細化が達
成できるからである。
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段(
例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネ
ルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録ヘ
ッド、記録装置において優れた効果をもたらすものであ
る。かかる方式によれば記録の高密度化、高精細化が達
成できるからである。
【0050】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行なうものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型
、コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、
特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保
持されているシートや液路に対応して配置されてい電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生
せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰させて、結果的
にこの駆動信号に一対一対応し液体(インク)内の気泡
を形成出来るので有効である。この気泡の成長,収縮に
より吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、
少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信号をパルス
形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行なわれる
ので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成
でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号として
は、米国特許第4463359号明細書、同第4345
262号明細書に記載されているようなものが適してい
る。尚、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国
特許第4313124号明細書に記載されている条件を
採用すると、更に優れた記録を行なうことができる。
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行なうものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型
、コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、
特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保
持されているシートや液路に対応して配置されてい電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生
せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰させて、結果的
にこの駆動信号に一対一対応し液体(インク)内の気泡
を形成出来るので有効である。この気泡の成長,収縮に
より吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、
少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信号をパルス
形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行なわれる
ので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成
でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号として
は、米国特許第4463359号明細書、同第4345
262号明細書に記載されているようなものが適してい
る。尚、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国
特許第4313124号明細書に記載されている条件を
採用すると、更に優れた記録を行なうことができる。
【0051】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応せる構成を開
示する特開昭59年第138461号公報に基づいた構
成としても本発明は有効である。
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応せる構成を開
示する特開昭59年第138461号公報に基づいた構
成としても本発明は有効である。
【0052】更に、記録装置が記録できる最大記録媒体
の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘ
ッドとしては、上述した明細書に開示されているような
複数記録ヘッドの組み合わせによって、その長さを満た
す構成や一体的に形成された一個の記録ヘッドとしての
構成のいずれでも良いが、本発明は、上述した効果を一
層有効に発揮することができる。
の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘ
ッドとしては、上述した明細書に開示されているような
複数記録ヘッドの組み合わせによって、その長さを満た
す構成や一体的に形成された一個の記録ヘッドとしての
構成のいずれでも良いが、本発明は、上述した効果を一
層有効に発揮することができる。
【0053】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的に設けられたカートリッ
ジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効で
ある。
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的に設けられたカートリッ
ジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効で
ある。
【0054】又、本発明の記録装置の構成として設けら
れる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手
段等を付加することは本発明の効果を一層安定できるの
で好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、記
録ヘッドに対しての、キャピング手段、クリーニング手
段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の
加熱素子或はこれらの組み合わせによる予備加熱手段、
記録とは別の吐出を行なう予備吐出モードを行なうこと
も安定した記録を行なうために有効である。
れる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手
段等を付加することは本発明の効果を一層安定できるの
で好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、記
録ヘッドに対しての、キャピング手段、クリーニング手
段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の
加熱素子或はこれらの組み合わせによる予備加熱手段、
記録とは別の吐出を行なう予備吐出モードを行なうこと
も安定した記録を行なうために有効である。
【0055】更に、記録装置の記録モードとしては黒色
等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッド
を一体的に構成するか複数個の組み合わせによってでも
よいが、異なる色の複色カラー又は、混色によるフルカ
ラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極めて
有効である。
等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッド
を一体的に構成するか複数個の組み合わせによってでも
よいが、異なる色の複色カラー又は、混色によるフルカ
ラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極めて
有効である。
【0056】以上説明した本発明実施例においては、液
体インクを用いて説明しているが、本発明では室温で固
体状であるインクであっても、室温で軟化状態となるイ
ンクであっても用いることができる。上述のインクジエ
ツト装置ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものであれば良い。 加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温をインクの固
形状態から液体状態への態変化のエネルギーとして使用
せしめることで防止するか又は、インクの蒸発防止を目
的として放置状態で固化するインクを用いるかして、い
ずれにしても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によ
ってインクが液化してインク液状として吐出するものや
記録媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等
のような、熱エネルギーによって初めて液化する性質の
インク使用も本発明には適用可能である。このような場
合インクは、特開昭54−56847号公報あるいは特
開昭60−71260号公報に記載されるような、多孔
質シート凹部又は貫通孔に液状又は固形物として保持さ
れた状態で、電気熱変換体に対して対向するような形態
としても良い。本発明においては、上述した各インクに
対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行す
るものである。
体インクを用いて説明しているが、本発明では室温で固
体状であるインクであっても、室温で軟化状態となるイ
ンクであっても用いることができる。上述のインクジエ
ツト装置ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものであれば良い。 加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温をインクの固
形状態から液体状態への態変化のエネルギーとして使用
せしめることで防止するか又は、インクの蒸発防止を目
的として放置状態で固化するインクを用いるかして、い
ずれにしても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によ
ってインクが液化してインク液状として吐出するものや
記録媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等
のような、熱エネルギーによって初めて液化する性質の
インク使用も本発明には適用可能である。このような場
合インクは、特開昭54−56847号公報あるいは特
開昭60−71260号公報に記載されるような、多孔
質シート凹部又は貫通孔に液状又は固形物として保持さ
れた状態で、電気熱変換体に対して対向するような形態
としても良い。本発明においては、上述した各インクに
対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行す
るものである。
【0057】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は過剰な予備吐出を無くし、インクの浪費を防ぎ、ブレ
ード清掃吸収体の初期性能維持度合いによらず、インク
吐出口内での混色や、異物除去を効果的に行うことが可
能となる。
は過剰な予備吐出を無くし、インクの浪費を防ぎ、ブレ
ード清掃吸収体の初期性能維持度合いによらず、インク
吐出口内での混色や、異物除去を効果的に行うことが可
能となる。
【図1】本発明が適用されるインクジェット記録装置の
一例を示す概略斜視図である。
一例を示す概略斜視図である。
【図2】制御系のブロック図である。
【図3】ヘッドとキャップ部との構成を概略的に示す斜
視図である。
視図である。
【図4】ブレード部材による清拭動作を説明するための
図である。
図である。
【図5】本発明を適用した一実施態様例に係る動作フロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図6】記録ヘッドのインク残量検出手段の説明図であ
る。
る。
【図7】本発明を適用した他の実施態様例に係る動作フ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図8】ブレード部材による清拭動作を説明するための
図である。
図である。
1 記録シート
2 インク回復装置
3 第1搬送ローラ
4 第2搬送ローラ
5 記録ヘッド
6 キャリッジ
7 ベルト
8a,8b プーリ
9 ガイドシャフト
20 制御部
20a CPU
20b ROM
20c RAM
21 インターフェース
22 操作パネル
23,24,25,26 モータ
27,28 ドライバー
29 外部装置
30 ブレード
31 キャップ部材
32 フェイス面
33 インク吐出口
34 ブレード清掃吸収体
35 インク滴
37 残検ピン
Claims (5)
- 【請求項1】 被記録材にインクを付着させて記録を
行うインクジェット記録装置において、複数配列された
記録ヘッドのインク吐出口面を相対的な移動により順次
清掃するための清掃部材と、前記記録ヘッド間に配設さ
れ前記清掃部材の汚れを拭い去る拭去部材と、前記拭去
部材によるインクの拭い去り状態を検知するための手段
と、前記手段による検知結果に基づく前記拭去部材の前
記清掃方向下流側に位置する記録ヘッドの記録に寄与し
ないインクの吐出を制御する制御手段と、を具備するこ
とを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項2】 前記記録ヘッドは、インクを吐出する
記録ヘッド部と、前記記録ヘッド部にインクを供給する
ためのインクタンク部とを有するとともに、前記吐出口
面の側面側であって前記清掃部材との相対的移動方向下
流側に前記拭去部材を備え、前記記録装置に対して交換
可能とされていることを特徴とする請求項1に記載のイ
ンクジェット記録装置。 - 【請求項3】 前記記録ヘッドは、インクを吐出する
記録ヘッド部と、前記記録ヘッド部にインクを供給する
ためのインクタンク部とを有するとともに、前記吐出口
面の側面側であって前記清掃部材との相対的移動方向上
流側に前記拭去部材を備え、前記記録装置に対して交換
可能とされていることを特徴とする請求項1に記載のイ
ンクジェット記録装置。 - 【請求項4】 前記記録ヘッド夫々は、各記録ヘッド
固有の情報が入力された不揮発性メモリを備えているこ
とを特徴とする請求項1、2または3のいずれかに記載
のインクジェット記録装置。 - 【請求項5】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
用してインクを吐出するものであって、前記熱エネルギ
ーを発生するための電気熱変換体を備えていることを特
徴とする請求項1、2、3または4のいずれかに記載の
インクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP223991A JPH04235055A (ja) | 1991-01-11 | 1991-01-11 | インクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP223991A JPH04235055A (ja) | 1991-01-11 | 1991-01-11 | インクジェット記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04235055A true JPH04235055A (ja) | 1992-08-24 |
Family
ID=11523809
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP223991A Pending JPH04235055A (ja) | 1991-01-11 | 1991-01-11 | インクジェット記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04235055A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006341228A (ja) * | 2005-06-10 | 2006-12-21 | Shibaura Mechatronics Corp | 塗布装置 |
US8567903B2 (en) | 2011-01-31 | 2013-10-29 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Liquid droplet jetting apparatus |
-
1991
- 1991-01-11 JP JP223991A patent/JPH04235055A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006341228A (ja) * | 2005-06-10 | 2006-12-21 | Shibaura Mechatronics Corp | 塗布装置 |
US8567903B2 (en) | 2011-01-31 | 2013-10-29 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Liquid droplet jetting apparatus |
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