JPH04234863A - エラスターゼ阻害剤としてのベンゾイソチアゾリノン−1−ジオキシド誘導体 - Google Patents

エラスターゼ阻害剤としてのベンゾイソチアゾリノン−1−ジオキシド誘導体

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JPH04234863A
JPH04234863A JP3125607A JP12560791A JPH04234863A JP H04234863 A JPH04234863 A JP H04234863A JP 3125607 A JP3125607 A JP 3125607A JP 12560791 A JP12560791 A JP 12560791A JP H04234863 A JPH04234863 A JP H04234863A
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Ladislas Robert
ラデイスラ・ロベール
Elemer Moczar
エルメ・モクザール
William G Hornebeck
ウイリアム・ジョルジユ・オルヌベツク
Christiane M P Kerneur
クリステイアンヌ・マリーピエール・ケルヌール
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Unilever NV
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    • C07D275/06Heterocyclic compounds containing 1,2-thiazole or hydrogenated 1,2-thiazole rings condensed with carbocyclic rings or ring systems with hetero atoms directly attached to the ring sulfur atom
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、エラスターゼ阻害剤と
して使用可能なベンゾイソチアゾリノン−1−ジオキシ
ド誘導体に係わり、及び、こうした阻害剤を含む組成物
に係わる。
【従来の技術】エラスチンが、脊椎動物の結合組織内で
存在する1つの弾性線維状タンパク質であることが公知
である。このエラスチンは、血管壁、皮膚、肺、軟骨、
靭帯、その他の組織の中に見い出される。エラスチンは
、身体内で最も耐久性のあるタンパク質であるが、しか
し、血管壁及び皮膚のようなエラスチンに豊んだあらゆ
る組織内で、特定の病理学的条件において、及び、一般
的には老化プロセスの過程において、極めて急速に分解
する。エラスチンは、エラスターゼ又はエラスターゼタ
イプのプロテアーゼと呼ばれる特定のプロテアーゼだけ
によってしか分解されない。これらの酵素は、膵臓エラ
スターゼと(例えば白血球エラスターゼと血小板エラス
ターゼのような)細胞エラスターゼと、マクロファージ
とフィブロブラストと動脈内の平滑筋の細胞との中に見
い出されるエラスターゼとを含む。これらの酵素は、前
述の組織及び器官内のエラスチンを分解し、従って、動
脈硬化、気腫、関節炎、糖尿病といった病気の進行と、
身体内の結合組織の老化との一因になる。エラスターゼ
の活性は、血漿内に存在する天然阻害剤(例えば、α−
1−アンチトリプシンとα−2−マクログロブリン)、
及び、組織からの分泌液(例えば、気管支分泌液)の中
の天然阻害剤によって、抑制され調節される(参照例:
Deyl及びAdam編,Connective  T
issue  Research:Chemistry
,Biology  and  Physiology
,pp.233〜246,A.R.Liss  Inc
.,New  York,1981  における、W.
Hornebeck他,“Control  of  
elastic  tissue  destruct
ion  byelastase  inhibito
rs”)。更に、体内に侵入することが可能な多くの種
類のバクテリアが、こうした微生物の病原性活性に大き
く寄与する作用を有するエラスチン加水分解プロテアー
ゼを分泌する。患者を死に到らせることが多い、癌や肉
腫のような悪性腫瘍の成長と、転位の形成とが、エラス
ターゼタイプのプロテアーゼの分泌によって影響される
ことも知られている(参照例:P.Straulli,
A.J.Barrett,A.Baici編,Prot
einases  and  Tumor  Inva
sion,vol.6,ORTC  Monograp
h  Series,pp.117−141,Rave
nPress,New  York,1980における
、W.Hornebeck,D.Brechemier
,G.Bellon,J.J.A dnet,L.Robert,“Biological
  Significance  of  Elast
ase−like  Enzymes  in  Ar
teriosclerosis  and  Huma
n  Breast  Cancer”)。これらの酵
素は、周囲の組織を破壊できるので、悪性の細胞が血液
循環の中に入ることになり、その結果として腫瘍が身体
を侵すことになる。これら全ての理由から、エラスター
ゼの活性を抑制できる阻害剤を得ることが重要である。 しかし、例えばマクロファージの食作用によって既に破
壊されたバクテリアをエラスターゼが分解する場合のよ
うに、エラスターゼの中には身体にとって有用なものあ
るいは不可欠でさえあるものもある。従って、その完全
性が身体の適正な機能にとって不可欠である弾性線維中
で、選択的に作用するエラスターゼ阻害剤を得ることが
重要である。実際に、エラスターゼによるエラスチンの
酵素加水分解を、動脈硬化、気腫、特定の皮膚疾患とい
った弾性組織の数多くの病気における決定的な要因と見
なし得る。生体内において、エラスチン加水分解作用を
有するプロテアーゼのレベルと血漿又は組織由来の天然
阻害剤のレベルとの間のバランスが崩れるときに、この
タンパク質加水分解が起こる。これらのプロテアーゼ阻
害剤の遺伝的な又は機能的な欠損を治療するために提案
された方法の1つは、代償療法として、α−1−アンチ
トリプシンのような天然阻害剤を使用することである。 しかし、天然阻害剤の使用は、その治療コストと有害な
免疫学的反応の危険性とを含む数多くの欠点を有する。 更に、気腫を有する動物に対する実験的治療に使用され
た天然エラスターゼ阻害剤は、毒性が高い。従って、現
在まで数年に亙って、合成エラスターゼ阻害剤が研究さ
れてきた。例えば、米国特許明細書4,195,023
号は、エラスターゼを阻害するために2−ベンゾイソチ
アゾール−3−オン誘導体とサッカリン誘導体とを使用
することを記載している。この明細書における好ましい
化合物は、フロイル基又はテノイル基で置換された誘導
体である。この明細書は、2−(2−エチルブチリル)
−サッカリンと2−アクリロイルサッカリンに関する幾
つかのデータも示している。この明細書によれば、前記
誘導体のアルキル鎖は、10個以下の炭素原子を有し、
及び、好ましくは分枝状であるが、5個以下の炭素原子
を含む炭化水素鎖を有する実施例だけが、示されている
にすぎない。これらの阻害剤は良好な結果をもたらすが
、前記弾性線維に対して十分に特異的ではない。欧州特
許明細書0126.009号は、エラスターゼ阻害剤と
して使用可能であり且つ弾性線維に対して特異的である
、幾つかのペプチド誘導体を記載している。これらの誘
導体は、疎水性アシル基と特別なペプチド鎖とを有する
リポペプチドである。しかし、それゆえ二官能性である
これらのリポペプチドは、他のプロテイナーゼによる加
水分解を受け易いペプチド部分を含むという大きな欠点
を有する。
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、a)エラスチンに対する親和性を有する疎水性鎖と
b)(酵素加水分解に対する抵抗性がより一層高くなる
ように)ペプチド基ではなく且つエラスターゼ内の活性
セリンをアクリル化することも可能な部分とを有する、
二官能性ベンゾイソチアゾリノン−1−ジオキシド誘導
体の形のエラスターゼ阻害剤を、医薬用組成物又は美容
用組成物の中に取り入れることである。
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、(i
)次式(I)で表わされる少なくとも1種のベンゾイソ
チアゾリノン−1−ジオキシド誘導体であるエラスター
ゼ阻害剤と、
【化12】 (前式(I)中で、R1は、水素原子、又は、C1−C
5アルキルもしくはアルコキシ基であり、R2は、OH
もしくはCOOH基によって任意に置換された、一価の
C8−C20アルキルもしくはC9−C20アルケニル
基であり、又は、R2は、次式(II)で表わされる基
であり、
【化13】 前式(II)中で、R3が、二価の、直鎖もしくは分枝
の、C2−C6飽和もしくはエチレン性不飽和脂肪族基
であり、
【化14】 が、芳香族核であり、R4が、OH、C1−C4アルキ
ル基、もしくは、C1−C4アルコキシ基であり、nが
、ゼロもしくは1〜5の範囲内の整数であり、n>1の
ときには前記R4基が異なったものでよく、又は、R2
が、次式(III)で表わされる基であり、
【化15】 前式(III)中で、R1が、上記と同一であり、R5
が、二価の、直鎖もしくは分枝の、C8−C20飽和も
しくはエチレン性不飽和脂肪族基である。)(ii)1
つの医薬用又は美容用として使用可能な担体又は媒体と
を含む組成物を提供する。 上記のような組成物の活性成分である上記式(I)のベ
ンゾイソチアゾリノン−1−ジオキシド誘導体は、2つ
の官能基を有し、即ち、問題の弾性線維に対して高い親
和性を有する1つの「脂質腕」(R2又はR2の一部)
と、エラスターゼを阻害するためにエラスターゼと反応
することが可能なベンゾイソチアゾリノン−1−ジオキ
シド部分とを有する。この疎水性鎖が存在するために、
本発明のベンゾイソチアゾリノン−1−ジオキシド誘導
体は、保護する弾性線維の上に蓄積し、従って、これら
の線維付近にあるエラスターゼに対して排他的に又は概
ね排他的に作用する。この作用形態の故に、保護する対
象である線維の部位において前記物質を特異的に作用さ
せることが可能であり、これにより、より効率的なエラ
スターゼの阻害が確実になる。従って、本発明による化
合物は、保護する、組織内に存在する弾性線維に対して
特別な親和性を有する官能基を含まない、公知の合成阻
害剤より、より効率的で経済的な二官能性阻害剤である
。米国特許明細書4,195,023号に記載されてい
る次式のアシルサッカリンは、
【化16】 5つ以下の炭素原子を一般的に含む炭化水素鎖Aを有す
るが、この鎖の長さは、エラスチンに対する親和性を前
記誘導体に与えるためには不十分であり、又は、エラス
ターゼ上の疎水性部位を占拠する能力を前記誘導体に与
えるためには不十分である。後述するように、エラスチ
ンに対する及びエラスターゼ上の疎水性部位に対する前
記誘導体の親和性は、炭素原子の数が9個に達するまで
検出不可能であり、炭素原子数が11個に近づくにつれ
て向上し、炭素原子数が16個に達する時にピークに到
達する。上記における本発明による化合物の定義におい
て言及したように、一価C8−C20直鎖又は分枝アル
キル基は、OH又はCOOH基の形の少なくとも1つの
置換基を有することが可能である。この一価アルキル基
がこれらの基によって置換されない場合には、この一価
アルキル基は11個の炭素原子を含むことが好ましい。 そうしたアルキル基の例は、ノニル基、ウンデシル基、
トリデシル基、ペンタデシル基、ヘプタデシル基、ノナ
デシル基であり、一方、COOH−(CH2)8−が置
換アルキル基の一例である。一価のC9−C20アルケ
ニル基は、オレフィン性炭化水素内の1つの炭素から1
つの水素原子を取り除くことによって理論的に得られる
ことが可能な、一価アルキレン基である。そうした基は
、単一のエチレン性二重結合又は1を超える数のエチレ
ン性二重結合を含んでもよい。前述のように、これらの
基は置換されなくてもよく、又は、少なくとも1つのO
H又はCOOH基を有してもよい。そうした不飽和基の
例は、デカ−9−エニル、ヘプタデカ−8−エニル、ヘ
プタデカ−8,11−ジエニル、CH3−(CH2)5
−CHOH−CH2−CH=CH−(CH2)7−基で
ある。二価基R3は、特に、直鎖又は分枝アルカン又は
アルケン内の2つの末端炭素の各々から1つの水素原子
を取り除くことによって理論的に得られる基であってよ
く、その例は−CH=CH−基、−CH2−CH2−基
、−(CH2)3−基である。
【化17】 で示される芳香族核は、1つ以上のベンゼン環を含んで
よく、その例は、ベンゼン、アントラセン、ナフタレン
、ビフェニル、テルフェニル、トリフェニルベンゼン、
インデン、ジフェニレン、フルオレン、フェナントレン
から得られる基である。二価基R5は、特に、直鎖又は
分枝C8−C20アルカン又はアルケン又はポリアルケ
ン内の2つの末端炭素の各々から1つの水素原子を取り
除くことによって理論的に得られる基であってよく、そ
の例は、−(CH2)8−基である。更に、R1は、水
素原子、又は、C1−C5アルキルもしくはアルコキシ
基から選択される置換基であることが可能である。R1
が置換基である場合には、この置換基を、複素環の加水
分解開環を促進するように選択することが望ましい。し
かし、R1は一般的に水素原子である。前述のように、
R2は、その親脂性によって、弾性線維に対する親和性
を本発明の化合物に与える官能基である。本発明の第1
の実施態様では、R2は長鎖アルキル又はアルケニル基
であり、この基が含む長い炭化水素鎖が、本発明の化合
物に強力な親脂性を与える。このことにより、前記化合
物の皮膚中への浸透は容易になり、美容用用途に適した
ものになる。本発明の第2の実施態様では、R2は次式
(II)で表わされる基であり、
【化18】 前式(II)中で、R3とR4は前述の通りであり、即
ち、R3は、アルカンから得られる二価基であることが
好ましく、
【化19】 は、ベンゼン環であり、R4は、C1−C4アルコキシ
基、又は、ヒドロキシル基であり、nは1又は2である
。これらのR2の例は、3,4−ジメトキシシンナモイ
ル、シンナモイル、ジヒドロシンナモイル、p−メトキ
シフェニルブチリル基である。第2の実施態様でも、こ
の場合には芳香族核を有するが故に、本発明による化合
物は親脂性である。本発明の第3の実施態様では、R2
は次の式(III)で表わされ、
【化20】 前式中で、R1とR5は前述の通りであるが、R1は、
水素原子であることが好ましく、R5は、アルカンから
得られる二価基である。この場合には、このR5基が、
親脂特性と当該弾性線維に対する親和性とをその化合物
に与え、一方、2つのベンゾイソチアゾリノン−1−ジ
オキシド環の存在により、その阻害活性が増大する。本
発明のベンゾイソチアゾリノン−1−ジオキシド誘導体
は、酸塩化物と、それに対応するベンゾイソチアゾリノ
ン−1−ジオキシドのアルカリ金属誘導体とを出発材料
とする、従来の方法によって、調製できる。従って、次
式(I)で表わされる本発明のベンゾイソチアゾリノン
−1−ジオキシド誘導体を、
【化21】 (前式(I)中で、R1は、水素原子、又は、C1−C
5アルキルもしくはアルコキシ基であり、R2は、任意
に置換された一価のC9−C20アルキルもしくはアル
ケニル基であり、又は、R2は、次式(II)で表わさ
れる基であり、
【化22】 前式(II)中の各記号が上記定義の通りである。)次
式(IV)で表わされるベンゾイソチアゾリノン−1−
ジオキシドのアルカリ金属誘導体と、
【化23】 (前式(IV)中で、R1は上記定義の通りであり、及
び、Mはアルカリ金属である。) 次式(V)で表わされる1つの酸塩化物とを、    
    R2−COCL              
          (V)(前式(V)中でR2が上
記と同じである。)反応させることによって、調製でき
る。その式中のR1が上記定義の通りであり、及び、R
2が次式(III)で表わされる基である、式(I)を
有するベンゾイソチアゾリノン−1−ジオキシドは、
【化24】 (前式(III)中で、R1とR5とは上記定義の通り
である。) 式(IV)を有するベンゾイソチアゾリノン−1−ジオ
キシドのアルカリ金属誘導体を、次式(VI)によって
表される1つの酸塩化物と、 CLCO−R5−COOH            (
VI)(前式中でR5は上記定義の通りである。)反応
させることによって、調製でき、前記アルカリ金属がナ
トリウムであることが好ましいが、しかし、カリウムも
使用できる。上記の両方の場合に、テトラヒドロフラン
のような適切な溶媒の中で、ベンゾイソチアゾリノン−
1−ジオキシドのアルカリ金属誘導体(IV)を、酸塩
化物(V)又は(VI)と共に、攪拌しながら還流させ
ることによって、前記アルカリ金属誘導体と前記酸塩化
物との間の反応を行なうことが可能である。その後で、
生成物を、濾過によって単離し、エタノールのような適
切な溶媒からの再結晶によって精製することが可能であ
る。式(VI)で表わされる酸塩化物が使用される場合
には、その反応により次のような2つの異なった生成物
(VII)と(VIII)とが得られ、
【化25】 これらの生成物は、高圧液体クロマトグラフィーによっ
て互いに分離できる。本発明は、次式(I)で表わされ
る新たなベンゾイソチアゾリノン−1−ジオキシド誘導
体自体にも係わる。
【化26】 (前式中で、R1は、水素原子、又は、C1−C5アル
キルもしくはアルコキシ基であり、R2は、少なくとも
1つのOHもしくはCOOH基によって任意に置換され
た、一価のC8−C20アルキルもしくはC9−C20
アルケニル基であり、及び、それが未置換アルキル基で
ある場合には、C11−C20アルキルであり、又は、
R2は、次式(II)で表わされる基であり、
【化27
】 前式(II)中で、R3は、二価の、直鎖もしくは分枝
の、C2−C6脂肪族基であり、
【化28】 は、芳香族核であり、R4は、OH、C1−C4アルキ
ル基、もしくは、C1−C4アルコキシ基であり、nは
、ゼロもしくは1〜5の範囲内の整数であり、n>1の
時には前記R4基が異なったものであることが可能であ
り、又は、R2は、次式(III)で表わされる基であ
り、
【化29】 前式(III)中で、R1は、上記と同一であり、R5
は、二価の、直鎖もしくは分枝の、C8−C20脂肪族
基である。) 更に、本発明は、上記で説明されたような本発明の組成
物の投与を含む用法を、特に局所的な塗布による美容ト
リートメントを含む。本発明の医薬用組成物は、無毒性
の担体又は媒体を含み、及び、必要に応じて添加剤と賦
形剤とを含む、溶液、懸濁液、乳濁液、軟膏、クリーム
、パウダー、ローション、又は、ゲルであってよい。 例えば、本発明の化合物は、ポリエチレングリコール、
ワックス、脂肪、ステアリン物質、タルク、アルコール
、植物油(例えばオリーブ油又は圧搾アーモンド油)、
鉱物油、湿潤剤、増粘剤、防腐剤、香料、着色剤のよう
な従来の賦形剤の中に混合できる。これらの医薬組成物
は、経口的投与、非経口的投与、(最も一般的には)局
部的又は局所的な投与に用いられる。これらの組成物は
、エラスターゼによって引き起こされる、次のような望
ましくない全ての生物学的又は病理学的変化を治療及び
防止するために、使用できる。−老化又は太陽光にさら
されることに起因する皮膚弾性線維の劣化、−喫煙、老
化、様々な疾患に起因する肺の弾性線維の溶解、−気腫
、−動脈硬化の進行の間における動脈壁内の弾性層の漸
進的溶解、−老化に起因する動脈疾患、−炎症性病巣、
−組織の破壊(例えば、潰瘍、壊死)、−歯周疾患(歯
肉の変性)、−骨及び関節の特定の疾患、−腫瘍の成長
と転位形成。前述のように、本発明の化合物は、老化の
場合のような皮膚に対するエラスターゼの望ましくない
作用を抑制するような化粧品として、使用できる。これ
らの化粧品は、主に皮膚への塗布されるもので、例えば
、溶液、乳液、クリーム、軟膏、パウダー、ローション
、ゲル、セッケン、ミルク、フェイスパック、エアゾー
ル、又は、入浴用オイル、である。乳液の場合には、そ
の油相中に可溶化された本発明の化合物を含む、油中水
型の乳液を使用することが、最も良い。これらの組成物
は、こうした組成物に通常に混合される担体と賦形剤と
添加剤とを使用して、従来の方法によって調製できる。 前記組成物中の前記新規の誘導体(I)の濃度は、必要
とされるその活性と作用とに従って選択される。1日当
たり1度か2度の局部的投与がされる場合には、その組
成物は、本発明の化合物を0.1〜5重量%の濃度で含
むことが可能である。局部的投与される本発明による美
容用組成物及び医薬用組成物は、浸透促進剤又は浸透増
強剤を含んでいてもよく、これらの浸透促進剤又は浸透
増強剤により、エラスターゼ阻害剤が角質層内の作用部
位に到達するまで、この阻害剤が表皮を通過して拡散す
るのを促進することによって、エラスターゼ阻害剤の有
益な作用を増進できる。これらの浸透促進剤は様々な形
で作用し得る。例えば、浸透促進剤は皮膚表面上でのエ
ラスターゼ阻害剤の分散を促進し得る。或いは、浸透促
進剤は、局部投与後の皮膚内の前記阻害剤の分散を促進
し、角質層内における前記阻害剤の移動を促進し得る。 更に、浸透促進剤は他の作用によってエラスターゼ阻害
剤の効率を向上させ得る。従って、本発明による美容用
組成物及び医薬用組成物には、任意に、30重量%以下
の、好ましくは0.1〜25重量%の浸透促進剤を含ま
せることが可能であり、こうした浸透促進剤の例を次の
リストに示す。 −  2−メチルプロパノール−2、 −  2−プロパノール、 −  2−ヒドロキシプロパン酸エチル、−  エチル
  ポリオキシエチレン  ヘキサン−2,5−ジオー
ル  エーテル、 −  ジ−(2−ヒドロキシプロピル)エーテル、− 
 ペンタン−2,4−ジオール、 −  アセトン、 −  メチルポリオキシエチレンエーテル、−  2−
ヒドロキシプロピオン酸、 −  2−ヒドロキシオクタノ酸、 −  1−プロパノール、 −  1,4−ジオキサン、 −  テトラヒドロフラン、 −  1,4−ブタンジオール、 −  ジペラルゴン酸プロピレングリコール、−  ポ
リオキシプロピレン15−ステアリル  エーテル、 −  オクタノール、 −  オレイルアルコールのポリオキシエチレンエステ
ル、 −  アジピン酸ジオクチル、 −  アジピン酸ジカプリル、 −  アジピン酸ジイソプロピル、 −  セバシン酸ジイソプロピル、 −  セバシン酸ジブチル、 −  セバシン酸ジエチル、 −  セバシン酸ジメチル、 −  セバシン酸ジオクチル、 −  スベリン酸ジブチル、 −  アゼライン酸ジオクチル、 −  セバシン酸ジベンジル、 −  フタル酸ジブチル、 −  アゼライン酸ジブチル、 −  ミリスチン酸エチル、 −  アゼライン酸ジメチル、 −  ミリスチン酸ブチル、 −  尿素、 −  ジエチル−m−トルアミド、 −  1−ドデシルアザシクロヘプタン−2−オン、−
  コハク酸ジブチル、 −  フタル酸ドデシル、 −  オレイン酸デシル、 −  カプロン酸エチル、 −  サリチル酸エチル、 −  パルミチン酸イソプロピル、 −  ラウリン酸エチル、 −  ペラルゴン酸2−エチルヘキシル、−  イソス
テアリン酸イソプロピル、−  ラウリル酸ブチル、 −  安息香酸ベンジル、 −  安息香酸ブチル、 −  ラウリル酸ヘキシル、 −  カプリン酸エチル、 −  カプリル酸エチル、 −  ステアリン酸ブチル、 −  サリチル酸ベンジル、 −  2−ヒドロキシプロパン酸、 −  2−ヒドロキシオクタン酸。 皮膚内への活性成分の浸透を促進する他の物質は、次式
(IX)で表わされるピログルタミン酸のエステルを含
む。
【化30】 (前式中のRは、C1−C30アルキル基、又は、次式
の基であり、
【化31】 前式中で、T′とT  ″(同一でも異なっていてもよ
い)は、水素原子、又は、次の基を表し、    [(
CH3)u・(CH2OH)v・(CH2)w・(CH
3CH2)x・(CHOH)y・(CH=CH)z]−
前式中でuは、ゼロ又は1であり、vは、ゼロ、1、又
は、2であり、wは、ゼロ、又は、1〜21の範囲内の
整数であり、xは、ゼロ、又は、1〜4の範囲内の整数
であり、yは、ゼロ、1、又は、2であり、zは、ゼロ
、又は、1〜22の範囲内の整数であり、u+v+w+
x+y+zが1〜22の範囲内の整数であるが、CH=
CH基が存在するときには、上記基内の炭素原子の総数
が10〜22個である。)次のような化合物が、式(I
X)に示されるR基が1つのC1−C30アルキル基で
あるピログルタミン酸エステルの適切な例である。 −  ピログルタミン酸メチル、 −  ピログルタミン酸エチル、 −  ピログルタミン酸n−プロピル、−  ピログル
タミン酸n−ブチル、 −  ピログルタミン酸n−ヘプチル、−  ピログル
タミン酸n−オクチル、−  ピログルタミン酸n−ノ
ニル、 −  ピログルタミン酸n−デシル、 −  ピログルタミン酸n−ウンデシル、−  ピログ
ルタミン酸n−ドデシル、−  ピログルタミン酸n−
トリデシル、−  ピログルタミン酸n−テトラデシル
、−  ピログルタミン酸n−ヘキサデシル、−  ピ
ログルタミン酸n−オクタデシル、−  ピログルタミ
ン酸n−エイコシル、−  ピログルタミン酸イソプロ
ピル、−  ピログルタミン酸2−メチルヘキシル、−
  ピログルタミン酸2−エチルヘキシル、−  ピロ
グルタミン酸3,7−ジメチルオクチル、−  ピログ
ルタミン酸2−ヘキシルデシル、−  ピログルタミン
酸2−オクチルドデシル、−  ピログルタミン酸2,
4,4−トリメチル−1−ペンチル、及び、 −  ピログルタミン酸メチルオクチル。 好ましいエステルは、そのRが、1〜14個の炭素原子
を有する、好ましくは1〜6個の炭素原子を有する1つ
の直鎖又は分枝アルキル基であるエステルである。ピロ
グルタミン酸エステルの他の好ましい例は、そのRが次
式の基を表すエステルであって、
【化32】 (前式中で記号T′とT″とは次式の基を表し、   
 [(CH3)u・(CH2OH)v・(CH2)w・
(CH3CH2)x・(CHOH)y・(CH=CH)
z]−これらの基は、アルキル基(メチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、n−バレ
リル、イソバレリル、n−カプロイル、n−ヘプチル、
n−カプリリル、n−カプリル、ラウリル、ミリスチル
、パルミチル、ステアリル、アラキジル基)と、C10
−C22アルケニル基(リノレイル、リノレニル、γ−
リノレニル、アラキドニル、コルムビニル(colum
binyl)基)とのような、飽和又は不飽和の直鎖又
は分枝C1−C22脂肪族基を含む。)これらの基の他
の例は、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、2
−ヒドロキシ−n−プロピル、3−ヒドロキシ−n−プ
ロピル、2−ヒドロキシ−n−ブチル、3−ヒドロキシ
−n−ブチル、4−ヒドロキシル−n−ブチル、5−ヒ
ドロキシ−n−バレリル、6−ヒドロキシ−n−カプロ
イル、2,3−ジヒドロキシ−n−プロピル、2,3−
ジヒドロキシ−n−ブチル、12−ヒドロキシステアリ
ル基のような、1〜22個の炭素原子を有するヒドロキ
シアルキル基を含む。上記リストは網羅的なものではな
く、T′とT″の更に別の例として、他のアルキル基又
は置換アルキル基を上記リストに加えることが可能であ
る。浸透促進剤としての使用に特に適したピログルタミ
ン酸エステルの他の具体例は、次の通りである。 −  2−(ピログルタモイルオキシ)−プロピオン酸
、−  2−(ピログルタモイルオキシ)−酢酸メチル
、−  2−(ピログルタモイルオキシ)−n−プロピ
オン酸エチル、 −  2−(ピログルタモイルオキシ)−n−酪酸エチ
ル、 −  2−(ピログルタモイルオキシ)−n−イソ酪酸
エチル、 −  2−(ピログルタモイルオキシ)−n−吉草酸エ
チル、 −  2−(ピログルタモイルオキシ)−n−カプロン
酸エチル、 −  2−(ピログルタモイルオキシ)−n−ヘプチル
酸エチル、 −  2−(ピログルタモイルオキシ)−n−カプリル
酸エチル、 −  2−(ピログルタモイルオキシ)−n−ペラルゴ
ン酸エチル、 −  2−(ピログルタモイルオキシ)−3−ヒドロキ
シ酪酸エチル、 −  2−(ピログルタモイルオキシ)−n−プロピオ
ン酸イソプロピル、 −  2−(ピログルタモイルオキシ)−n−カプリル
酸イソプロピル、 −  2−(ピログルタモイルオキシ)−n−プロピオ
ン酸n−プロピル、 −  2−(ピログルタモイルオキシ)−n−カプリル
酸n−プロピル、 −  2−(ピログルタモイルオキシ)−n−プロピオ
ン酸ステアリル、 −  2−(ピログルタモイルオキシ)−n−プロピオ
ン酸12−ヒドロキシス テアリル、 −  2−(ピログルタモイルオキシ)−n−ステアリ
ン酸ステアリル、 −  2−(ピログルタモイルオキシ)−n−プロピオ
ン酸パルミチル、 −  2−(ピログルタモイルオキシ)−n−プロピオ
ン酸リノレイル、 −  2−(ピログルタモイルオキシ)−n−カプリル
酸リノレイル、 −  2−(ピログルタモイルオキシ)−n−カプリル
酸ラウリル、 −  2−(ピログルタモイルオキシ)−n−カプリル
酸ステアリル、 −  モノ−2−(ピログルタモイルオキシ)−n−プ
ロピオン酸グリセリル、 −  モノ−2−(ピログルタモイルオキシ)−n−カ
プリル酸グリセリル、及 び、 −ジ−2−(ピログルタモイルオキシ)−n−プロピオ
ン酸グリセリル。ピログルタミン酸エステルの具体例の
これらのリストは網羅的ではなく、こうしたエステルの
全体構造を有する他の多くの具体例が、挙げられる。浸
透促進剤の他の例には次のものがある。 −  ジメチルスルホキシド、 −  N,N−ジメチルアセトアミド、−  N,N−
ジメチルホルムアミド、−  2−ピロリドン、 −  1−メチル−2−ピロリドン、 −  5−メチル−2−ピロリドン、 −  1,5−ジメチル−2−ピロリドン、−  1−
エチル−2−ピロリドン、 −  酸化ホスフィン、 −  糖エステル、及び −  テトラヒドロフルフリルアルコール。 本発明の他の特徴と利点が、本発明を説明するための次
の非限定的な実施例から、明らかになる。
【実施例】実施例1 2−ラウロイルベンゾイソチアゾリノン−1−ジオキシ
ドの調製 21.8g(0.1モル)の塩化ラウロイルと22.6
6g(0.11モル)の乾燥ベンゾイソチアゾリノン−
1−ジオキシドナトリウムとを、80mlのテトラヒド
ロフランの中で4時間に亙って、機械的に攪拌しながら
還流した。その反応混合物を濾過し、その濾過物を減圧
下で濃縮し、その生成物をエタノールから再結晶化し、
空気中で乾燥した。これによって、30gの2−ラウロ
イルベンゾイソチアゾリノン−1−ジオキシド(融点8
5℃)が得られた。 実施例2〜6 実施例1に説明された方法により、そのR1とR2によ
って表される基を表1に示した様々な式(I)の化合物
を調製した。ここで使用した酸塩化物は、実施例2では
塩化ミリストイルであり、実施例3では塩化パルミトイ
ルであり、実施例4では塩化ステアロイルであり、実施
例5では塩化デカノイルであり、実施例6では塩化ウン
デセノイルであった。得られた化合物の融点を、表1に
示した。 実施例7 2−[(3,4)−ジメトキシシンナモイル]−ベンゾ
イソチアゾリノン−1−ジオキシドの調製227g(0
.1モル)の塩化1,4−ジメトキシシンナモイルと2
2.66g(0.11モル)の無水ベンゾイソチアゾリ
ノン−1−ジオキシドナトリウムとを、150mlの乾
燥テトラヒドロフランの中で5時間に亙って、機械的に
攪拌しながら還流した。その後で、その反応混合物を濾
過し、その濾過物を減圧下で濃縮し、得られた生成物を
エタノールから再結晶化した。これによって、22gの
2−[(3,4)−ジメトキシシンナモイル]−ベンゾ
イソチアゾリノン−1−ジオキシド(融点171℃)が
得られた。 実施例8〜10 実施例7に説明された方法により、そのR1とR2によ
って表される基を表1に示した様々な式(I)化合物を
調製した。ここで使用した酸塩化物は、実施例8では塩
化シンナモイルであり、実施例9では塩化ジヒドロシン
ナモイルであり、実施例10では塩化p−メトキシフェ
ニルブチリルであった。得られた化合物の融点が、表1
に示されている。 実施例11 化合物(VIIa)と(VIIIa):1,10−デカ
ネジオイル−ビス−(2−ベンゾイソチアゾリン−3−
オキソ−1,1−ジオキシド)と1−カルボキシノナノ
イル−10−(2−ベンゾイソチアゾリン−3−オキソ
−1,1−ジオキシド)の調製
【化33】 9g(0.05モル)の塩化セバコイルと20.6g(
0.1モル)のベンゾイソチアゾリノン−1−ジオキシ
ドナトリウムとの混合物を、4時間に亙って還流した。 その反応混合物を濾過し、その濾過物を減圧下で濃縮し
た。その結果として得られた化合物(VIIa)と(V
IIIa)とを、逆相C18カラムと水/アセトリトリ
ル濃度勾配とを使用する調製用高圧液体クロマトグラフ
ィーによって分離した。化合物(VIIa)と(VII
Ia)の各々のRf値は、99:1(体積比)クロロホ
ルム−メタノール混合液によってシリカ上で溶離した場
合に、0.8と0.2であった。化合物(VIIa)と
(VIIIa)との混合物と、これらの化合物の各々と
が、エラスターゼ阻害剤として使用可能である。 実施例12 ヒト白血球エラスターゼの阻害 合成基質としてスクシニルトリアラニンp−ニトロアニ
リドを使用して、阻害試験を行った。最初に、1μg/
mlの濃度のヒト白血球エラスターゼが、0..5、5
、10、15、25、50μg/mlの濃度の本発明の
化合物と共に予備温置された。これらの化合物はアセト
ン溶液の形で加え、この反応混合物の最終アセトン濃度
は1%だった。前記基質の加水分解の度合いを、Phi
lips  PO  8700分光光度計を410nm
で使用して、遊離したp−ニトロアニリンの量を計測す
ることによって、測定した。その後で、モル/lで表わ
した50%阻害濃度(IC50)を、様々な濃度の前記
基質と阻害剤とを使用して、グラフ的方法によって決定
した。表1は、実施例1〜5において調製した本発明の
化合物の場合に得られたIC50値を示す。この表から
、前記R2基内の炭素原子数がC9からC17へと増加
するのに伴って、これらの化合物の阻害作用が増大する
ことが分かる。
【表1】 実施例13 2−ラウロイルベンゾイソチアゾリノン−1−ジオキシ
ドのエラスチンに対する保護作用とヒト白血球エラスタ
ーゼに対する阻害ここでは、実施例1で調製された化合
物が前記エラスターゼを阻害する様式を示すために、3
つの試験手順を行った。 1)阻害作用:1μg/mlの濃度の前記エラスターゼ
を、0.01%のBri j35と0.01%のNaN3とを含む100mMのト
リス−HCl緩衝液(pH8.4)中で、様々な量の2
−ラウロイルベンゾイソチアゾリノン−1−ジオキシド
と共に、10分間に亙って温置した。その後で、後頸部
靭帯から抽出されたトリチウム化不溶性エラスチンを、
ml当たり2.2×106カウント毎分(cpm)の放
射能レベルに相当する75μg/mlの濃度で、加えた
。 2)保護作用:使用物質と濃度は上記と同一であったが
、ヒト白血球エラスターゼの投入の前に、前記不溶性エ
ラスチンを、30分間に亙って2−ラウロイルベンゾイ
ソチアゾリノン−1−ジオキシドと共に温置した。 3)第3の手順:ここでも使用物質と濃度は上記阻害作
用試験手順と同一であったが、最初に、前記不溶性エラ
スチンを、10分間に亙って2−ラウロイルベンゾイソ
チアゾリノン−1−ジオキシドと共に温置した。その後
で、その混合物を遠心分離し、その上澄み液が取り除き
、その残留物を、ヒト白血球エラスターゼを含む緩衝液
中に懸濁した。上記3つの場合全てについて、前記エラ
スターゼと共に7時間に亙って37℃に温置した後に、
前記エラスチンに由来する可溶化ペプチドの放射能を測
定することによって、前記エラスチンの加水分解の度合
いを算出した。第1の試験手順の目的は、ヒト白血球エ
ラスターゼの活性を阻害する2−ラウロイルベンゾイソ
チアゾリノン−1−ジオキシドの直接的能力を測定する
ことだった。その結果は、2−ラウロイルベンゾイソチ
アゾリノン−1−ジオキシドは、45μg/mlの濃度
で使用されるときに、ヒト白血球エラスターゼのエラス
チン分解活性を80%まで阻害し、そのIC50値は7
.5×10−6Mであるということを示す。更に、第2
と第3の試験手順は、本発明の化合物は、また、50〜
100μg/mlの濃度で使用されるときに、ヒト白血
球エラスターゼに対して最大で50%の阻害を与え、可
溶化エラスチン線維を前記エラスターゼの作用から保護
することを示し、そのIC50値は1.3〜2.9×1
0−4Mであった。 実施例14 2−ラウロイルベンゾイソチアゾリノン−1−ジオキシ
ドのウサギ皮膚エラスチンに対する保護作用厚さ6μm
の厚さを有するウサギの皮膚の凍結生検標本を、濃度1
5μg/mlのヒト白血球エラスターゼにより、又は、
実施例1で調製され及び濃度350μg/mlで使用さ
れる2−ラウロイルベンゾイソチアゾリノン−1−ジオ
キシドと前記ヒト白血球エラスターゼとの混合物により
、処理した。ウサギ皮膚の切片を1.5時間に亙って3
7℃に温置した。対照実験では、ウサギ皮膚の断片を、
同一条件の下で、緩衝液(100−mM  トリス−H
Cl、0.1%のBrij35、pH8)だけと共に温
置した。その後で、皮膚標本切片を95%エタノール内
で2分間に亙って固定し、更に、Godeau他によっ
て説明されるVerhoeff変法(参照:Patho
l.Biol.,32(1984)pp.215−21
6)を用いて3時間に亙って染色した。適切なコントラ
スト処理の後に、弾性線維の表面密度を、顕微鏡スライ
ドに対して直接的に行った自動画像分析によって測定し
た。エラスターゼが存在しないときには、皮膚弾性線維
によって占められる体積分率Vは、6.25±0.5%
だった。ヒト白血球エラスターゼによる処理の後では、
この値は4.1±0.8%にすぎなかった。しかし、初
めに前記エラスターゼが2−ラウロイルベンゾイソチア
ゾリノン−1−ジオキシドと共に温置された時には、V
の値は6.00±1%であったが、これはエラスターゼ
の作用からの概ね完全な(96%)の保護を示している
。 実施例15 他のセリン含有プロテアーゼの阻害の測定ヒト白血球エ
ラスターゼ以外のセリン含有プロテアーゼに対して、次
の2つの化合物によって及ぼされる阻害を、この実施例
で測定した。(2−ブチリル−ベンゾイソチアゾリノン
−1−ジオキシド(B)と、2−パルミトイル−2−ベ
ンゾイソチアゾリノン−1−ジオキシド(P)。)更に
具体的には、a)ブタ膵臓エラスターゼ、b)トリプシ
ン、c)トロンビン、d)プラスミンの活性を、前記阻
害剤と次の各々の合成基質とが存在する中で測定した。 (a)スクシニルトリアラニンp−ニトロアニリド、b
)N−ベンゾイル−DL−アルギニンp−ニトロアニリ
ド、c)N−p−トシル−gly−pro−arg  
p−ニトロアニリド、d)N−p−トシル−gly−p
ro−lys  p−ニトロアニリド。)最初に、各々
の前記酵素を、ヒト白血球エラスターゼを用いた試験の
場合と同様にアセトン中に溶解した0〜50μg/ml
の上記の化合物(B)又は(P)と共に15分間に亙っ
て温置した。反応混合物中の前記溶媒の最終濃度は1%
だった。その後で、適切な基質が各々の酵素に加えられ
、その加水分解を、媒質中に現れるp−ニトロアニリン
の量を測定することによって、Philips  PO
8700分光光度計を410nmで使用して測定した。 その結果を、媒質中に存在する阻害剤の量に対して酵素
活性の阻害をプロットするために使用した。 その後で、これらの曲線を、酵素活性の50%を阻害す
る、モル/lで表わした50%阻害濃度(IC50)を
求めるために使用した。ヒト白血球エラスターゼの阻害
も、実施例12の場合と同様に測定した。使用した様々
な酵素に対して試験した化合物の阻害力を比較するため
に、E/IC50値(但し、Eが反応混合物中の酵素濃
度(モル/l)である。)を算出した。この商の値が大
きいほど、阻害活性が強く、従って、同一モル数の酵素
に対して50%阻害を得るために必要な阻害剤のモル数
が、少ないものとなる。表2にリストされた結果は、パ
ルミトイル−2−ベンゾイソチアゾリノン−1−ジオキ
シドが、使用酵素の如何に係わりなく、ブチリル−ベン
ゾイソチアゾリノン−1−ジオキシドよりも良好な阻害
剤であることを示す。更に、これらの阻害剤は、使用さ
れる種々のセリンプロテアーゼに対して異なった特異性
を示す。例えば、2−ブチリル−ベンゾイソチアゾリノ
ン−1−ジオキシドは、トロンビンに対するよりも、ヒ
ト白血球エラスターゼとブタ膵臓エラスターゼとを強力
に阻害し、及び、プラスミンに対しては作用せず、実際
にはトリプシンを活性化する。2−パルミトイル−2−
ベンゾイソチアゾリノン−1−ジオキシドは、ヒト白血
球エラスターゼとブタ膵臓エラスターゼとトリプシンを
、トロンビンに対する阻害よりも20〜40倍強力に阻
害する。このことは、本発明による化合物、即ち、2−
パルミトイル−2−ベンゾイソチアゾリノン−1−ジオ
キシドが、その炭化水素鎖が9未満の炭素原子しか含ま
ない2−ブチリル−ベンゾイソチアゾリノン−1−ジオ
キシドよりも、効率的であるということを示している。
【表2】 実施例16〜21は、本発明によるエラスターゼ阻害剤
を含む美容用組成物の例を示す。 実施例16 本実施例は、頭髪トリートメントのためのゲルを例示し
、この組成物は、実施例2で言及した化合物、即ち、2
−ミリストイルベンゾイソチアゾリノン−1−ジオキシ
ドを含み、次の組成を有する。 実施例17 本実施例は、実施例4で使用した化合物、即ち、2−ス
テアロイルベンゾイソチアゾリノン−1−ジオキシドを
含むフェイスパックを例示し、この組成物は、次の組成
を有し、下記の成分を一緒に混合することによって調製
される。 実施例18 本実施例は、実施例6で使用した阻害剤、即ち、2−ウ
ンデセノイルベンゾイソチアゾリノン−1−ジオキシド
を含む、爪トリートメントに適したローションを例示し
、この(pH4.4を有した)ローションは次の組成を
有し、各成分の混合物を均質化することによって調製さ
れる。 実施例19 本実施例は、油中水タイプの乳濁液によって形成される
スキンクリームを例示し、このクリームは、実施例1の
阻害剤を、即ち、2−ラウロイルベンゾイソチアゾリノ
ン−1−ジオキシドを、その連続油相の中に含む。この
クリームの組成は次の通りである。 pH4を有するスキンクリームを、前記シリコーンと前
記漂白剤と前記防腐剤とを共に混合し、その他の成分の
混合物を少しずつ加え、その生成物を均質化することに
よって調製した。 実施例20 本実施例は、実施例7の阻害剤である2−(3,4−ジ
メトキシシンナモイル)−ベンゾイソチアゾリノン−1
−ジオキシドと日焼け止め剤とを連続油相中に含む、油
中水タイプのクリームを例示する。このクリームは次の
組成を有した。 実施例21 本実施例は、実施例11の式(VIIa)を持つ阻害剤
である1,10−デカンジオイル−ビス−(ベンゾイソ
チアゾリン−3−オキソ−1,1−ジオキシド)と日焼
け止め剤とを連続油相中に含む、油中水タイプのクリー
ムを例示する。このクリームは次の組成を有した。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  (i)次式(I)で表わされる少なく
    とも1種のベンゾイソチアゾリノン−1−ジオキシド誘
    導体であるエラスターゼ阻害剤と、 【化1】 (前式(I)中で、R1は、水素原子、又は、C1−C
    5アルキルもしくはアルコキシ基であり、R2は、OH
    もしくはCOOH基によって任意に置換された、一価の
    C8−C20アルキル基もしくはC9−C20アルケニ
    ル基であり、又は、R2は次式(II)で表わされる基
    であり 【化2】 前式(II)中で、R3は、二価の、直鎖もしくは分枝
    の、C2−C6飽和もしくはエチレン性不飽和脂肪族基
    であり、 【化3】 は、芳香族核であり、R4は、OH、C1−C4アルキ
    ル基、もしくは、C1−C4アルコキシ基であり、nは
    、ゼロもしくは1〜5の範囲内の整数であり、n>1の
    ときには前記R4基が異なったものでよく、又は、R2
    は、次式(III)で表わされる基であり、【化4】 前式(III)中で、R1は、上記と同一であり、R5
    は、二価の、直鎖もしくは分枝の、C8−C20飽和も
    しくはエチレン性不飽和脂肪族基である。)(ii)医
    薬用又は美容用として使用可能な担体又は媒体とを含む
    組成物。
  2. 【請求項2】  前記R2がC11−C20アルキル基
    である請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】  前記R1が水素原子であり、前記R2
    がCOOHで置換されたアルキル基である請求項1又は
    2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】  前記R1が水素原子であり、前記R2
    が、ノニル基、ウンデシル基、トリデシル基、ペンタデ
    シル基、ヘプタデシル基及びカルボキシオクチル基の中
    から選択される請求項3に記載の組成物。
  5. 【請求項5】  前記R1が水素原子であり、前記R2
    がアルケニル基である請求項1又は2に記載の組成物。
  6. 【請求項6】  前記R2がデカ−9−エニル基である
    請求項5に記載の組成物。
  7. 【請求項7】  前記R1が水素原子であり、前記R2
    が次式(IIa)で表わされる基である請求項1又は2
    に記載の組成物。 【化5】 (前式中のR3は飽和又はオレフィン性不飽和の二価C
    2−C6脂肪族基であり、R4はヒドロキシル基又はC
    1−C4アルコキシ基であり、nは1又は2である。)
  8. 【請求項8】  前記R2が、3,4−ジメトキシシン
    ナモイル基、シンナモイル基、ジヒドロシンナモイル基
    、p−メトキシフェニルブチリル基である請求項7に記
    載の組成物。
  9. 【請求項9】  前記R1が水素原子であり、前記R2
    が次の式(III)で表わされる基である請求項1又は
    2に記載の組成物。 【化6】 (前式中で、前記R1は水素原子であり、R5は二価飽
    和脂肪族基である。)
  10. 【請求項10】  前記R5が−(CH2)8−基であ
    る請求項9に記載の組成物。
  11. 【請求項11】  0.1〜5重量%の式(I)化合物
    を含む請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物
  12. 【請求項12】  次式(I)で表わされるベンゾイソ
    チアゾリノン−1−ジオキシド誘導体。 【化7】 (前式(I)中で、R1は、水素原子、又は、C1−C
    5アルキルもしくはアルコキシ基であり、R2は、少な
    くとも1つのOHもしくはCOOH基によって任意に置
    換された、一価のC8−C20アルキル基もしくはC9
    −C20アルケニル基であり、ただし、前記R2が置換
    されていないアルキルである場合には、C11−C20
    アルキルであり、又は、R2は、次式(II)で表わさ
    れる基であり、 【化8】 前式(II)中で、R3は、二価の直鎖もしくは分枝C
    2−C6脂肪族基であり、 【化9】 は、芳香族核であり、R4は、OH、C1−C4アルキ
    ル基、もしくは、C1−C4アルコキシ基であり、nは
    、ゼロもしくは1〜5の範囲内の整数であり、n>1の
    ときには前記R4基が異なったものでよく、又は、R2
    が、次式(III)で表わされる基であり、【化10】 前式(III)中で、R1は、上記と同一であり、R5
    は、二価の直鎖もしくは分枝C8−C20脂肪族基であ
    る。)
  13. 【請求項13】  前記R2が3,4−ジメトキシシン
    ナモイル、シンナモイル、ジヒドロシンナモイル、又は
    、p−メトキシフェニルブチリル基である請求項12に
    記載のベンゾイソチアゾリノン−1−ジオキシド誘導体
  14. 【請求項14】  前記R2が次の式(III)で表わ
    される基である請求項12に記載のベンゾイソチアゾリ
    ン−1−ジオキシド誘導体。 【化11】 (前式中で、前記R1は、水素原子であり、R5は−(
    CH2)8−基である。)
  15. 【請求項15】  前記R2が−(CH2)8−COO
    H基である請求項12に記載のベンゾイソチアゾリノン
    −1−ジオキシド誘導体。
  16. 【請求項16】  前記R1が水素原子である請求項1
    2から15のいずれか一項に記載のベンゾイソチアゾリ
    ノン−1−ジオキシド誘導体。
  17. 【請求項17】  請求項1から11のいずれか一項に
    記載の組成物をヒトの皮膚に局所的に塗布することを含
    むヒト皮膚の美容トリートメントの方法。
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