JP2002212068A - 線溶系プロテアーゼ阻害剤 - Google Patents
線溶系プロテアーゼ阻害剤Info
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Abstract
を伴う種々の皮膚疾患や、乾燥・洗浄剤等の刺激によっ
て生じる肌荒れ・ニキビなど表皮の増殖性異常を認める
皮膚状態に対して、優れた改善・防止効果を発揮し、且
つ安全な線溶系プロテアーゼ阻害剤を提供する。 【解決手段】下記一般式化1で表されるトラネキサム酸
のアミド体及びその塩から選ばれる1種または2種以上
を有効成分とすることを特徴とする線溶系プロテアーゼ
阻害剤。 【化1】 [式中、R1及びR2は水素原子、炭素数1〜18の直鎖状
または分岐状アルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル
基、ベンジル基及び/または下記一般式化2を示し、R
1及びR2はそれぞれ同一でも異なってもよい。] 【化2】 [式中、Xは低級アルキル基、低級アルコキシ基、ヒド
ロキシ基、アミノ基、またはハロゲン原子を示し、n=0
〜3である。]
Description
阻害剤、特に線溶系プロテアーゼの活性化反応を表皮内
において特異的に阻害する線溶系プロテアーゼ活性化阻
害剤に関する。
胞内のタンパク分解酵素(プロテアーゼ)が重要な役割
を果たしていると考えられているが、種々の皮膚疾患の
病像形成には、特にプラスミンやプラスミノーゲンアク
チベーター(PA)といった線溶系プロテアーゼの活性
変化が深く関与していることが明らかにされてきた。プ
ラスミンはその前駆体であるプラスミノーゲンがPAに
よって活性化されたプロテアーゼであり、血液凝固系に
おいて血栓形成の抑制という重要な役割を果たしている
が、過剰産生されると非特異的なタンパク分解作用によ
り組織や細胞を破壊したり、毛細血管の拡張、血管浸透
性の亢進、平滑筋の収縮、疼痛といった、炎症、アナフ
ィラキシーショックの原因となり得る有害なペプチドを
生じ、生体にとって悪影響を及ぼすことが知られてい
る。またPAの1つであるウロキナーゼが細胞増殖を亢
進させる作用を有していることも報告されている。
められる皮膚疾患としては、例えば炎症性異常角化性疾
患の代表である乾癬や尋常性天疱瘡などが挙げられる。
乾癬ではその患部表皮の錯角化部位に強いPA活性が認
められ(日比野ら:血液と脈管;17(6),1986)、尋常性天
疱瘡においては表皮細胞内で多量に産生されたPAが細
胞外のプラスミノーゲンをプラスミンに転換し、このプ
ラスミンが細胞間結合物質を消化することにより、細胞
間に組織液が貯留して表皮内水疱が形成されることが知
られている(Morioka S.:J.Invest.Dermatol;76,1981)。
また洗浄剤等の刺激によって表皮細胞が異常増殖して肌
荒れを起した皮膚では、本来ならば表皮基底層付近に局
在しているプラスミノーゲンが表皮全層に活性なプラス
ミンとして散在していることが報告されている(北村
ら:粧技誌;29(2),1995)。
の増殖性異常を改善・防止するには線溶系に関わるプロ
テアーゼの活性制御が重要であると考えられてきた。し
かしながら、プロテアーゼ阻害剤を用いた治療法は、皮
膚疾患に限らず様々な疾病に対してすでに試みられてい
るものの、生体内の正常なプロテアーゼ活性までを阻害
することによる副作用の発現が問題視されている(Yama
motoら:AIDS Res.Newsl.;11,1997、Kennedy A.R.: Pha
rmacol.Ther.;78,1998)。
に阻害し、且つ安全性の高い物質として、白血病や肺血
病、腎出血、鼻出血といった異常出血の治療に用いられ
るε-アミノカプロン酸やトラネキサム酸などのいわゆ
る抗線溶剤(抗プラスミン剤)が皮膚疾患や表皮の増殖
性異常に対して用いられ、その有用性が示されてきた
(北村ら:粧技誌;29(2),1995)。
呼ばれる薬剤は、線溶系プロテアーゼが活性化されて繊
維素(フィブリン)を分解する反応を阻害する物質を指
し、その主たる阻害機構は、線溶系プロテアーゼのフィ
ブリンへの結合阻害に基づくものである。したがって、
抗線溶剤の線溶系プロテアーゼに対する阻害作用は、フ
ィブリンが共存しない系においては低下するのが特徴で
ある。このような物質は標的とするプラスミンの活性発
現を特異的に抑え、生体内の正常なプロテアーゼ活性ま
では阻害しないことから、副作用が極めて少ないという
点で優れている。実際、異常出血の治療にε-アミノカ
プロン酸やトラネキサム酸などの抗線溶剤が積極的に用
いられているのは、こうした安全性の高さが背景にある
と言える。
にフィブリンが存在するという報告はないので、表皮内
の線溶系プロテアーゼ活性を制御する目的で上記記載の
抗線溶剤を皮膚に適用しても、抗線溶剤本来の阻害作用
(フィブリンとプロテアーゼの結合阻害に基づく阻害作
用)が発揮されない。すなわち皮膚疾患や表皮の増殖性
異常に対して抗線溶剤を用いることは、線溶系プロテア
ーゼの活性変化を効果的に阻害するという点からは必ず
しも適してはおらず、このことから抗線溶剤の有効性は
必ずしも十分ではなかった。
もので、表皮内において線溶系プロテアーゼの活性変化
を伴う種々の皮膚疾患や、乾燥・洗浄剤等の刺激によっ
て生じる肌荒れ・ニキビなど表皮の増殖性異常を認める
皮膚状態を安全且つ効果的に改善・防止する線溶系プロ
テアーゼ阻害剤を提供することを目的とする。
み、本発明者が鋭意検討した結果、トラネキサム酸のア
ミド誘導体の塩が、線溶系プロテアーゼの活性化反応を
表皮細胞もしくは角層のホモジネートを添加した反応系
においてのみ強く阻害し、線溶系プロテアーゼの活性変
化を伴う種々の疾患を抗線溶剤よりも有効に且つ安全
に、改善・防止効果を示すことを見出した。
で表されるトラネキサム酸のアミド体もしくはその塩か
ら選ばれる1種または2種以上を有効成分とする線溶系
プロテアーゼ阻害剤である。
1〜18の直鎖状または分岐状アルキル基、炭素数5〜8の
シクロアルキル基、ベンジル基及び/または下記一般式
化2を示し、R1及びR2はそれぞれ同一でも異なって
もよい。〕
キシ基、ヒドロキシ基、アミノ基、またはハロゲン原子
を示し、n=0〜3である。]
本発明に係るトラネキサム酸のアミド体およびその塩
は、例えば、ActaPharm. Suecica 、7、 441 (1970)、
J. Med. Chem.、15、 247 (1972)等の方法により容易に
合成することができる。
な保護基、例えば、ベンジルオキシカルボニル基等によ
って保護した後、該保護体または該保護体の反応性誘導
体にアミン成分を反応させることにより、トラネキサム
酸保護体のアミド体が製造される。該保護体の反応性誘
導体としては酸クロライド、酸ブロマイドのような酸ハ
ライド、混合酸無水物等が好適である。その後、該保護
基を接触還元等により脱離し、トラネキサム酸のアミド
体が製造される。
リン酸、臭化水素酸等の無機酸塩、あるいは酢酸、乳
酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、メタン
スルホン酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸塩等と
することができる。
4−アミノメチルシクロヘキサンカルボンアミド、塩酸
トランス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボンア
ミド、N−n−ヘキシル−トランス−4−アミノメチル
シクロヘキサンカルボンアミド、塩酸N−n−ヘキシル
−トランス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン
アミド、N−n−ヘプチル−トランス−4−アミノメチ
ルシクロヘキサンカルボンアミド、塩酸N−n−ヘプチ
ル−トランス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボ
ンアミド、N−n−ブチル−トランス−4−アミノメチ
ルシクロヘキサンカルボンアミド、塩酸N−n−ブチル
−トランス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン
アミド、N−n−プロピル−トランス−4−アミノメチ
ルシクロヘキサンカルボンアミド、N−シクロヘキシル
−トランス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン
アミド、塩酸N−シクロヘキシル−トランス−4−アミ
ノメチルシクロヘキサンカルボンアミド、N,N−ジシ
クロヘキシル−トランス−4−アミノメチルシクロヘキ
サンカルボンアミド、塩酸N,N−ジシクロヘキシル−
トランス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボンア
ミド、N,N−ジエチル−トランス−4−アミノメチル
シクロヘキサンカルボンアミド、塩酸N,N−ジエチル
−トランス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン
アミド、N−ベンジル−トランス−4−アミノメチルシ
クロヘキサンカルボンアミド、塩酸N−ベンジル−トラ
ンス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボンアミ
ド、N−(4′−メトキシフェニル)−トランス−4−
アミノメチルシクロヘキサンカルボンアミド、塩酸N−
(4′−メトキシフェニル)−トランス−4−アミノメ
チルシクロヘキサンカルボンアミド、N−(4′−エト
キシフェニル)−トランス−4−アミノメチルシクロヘ
キサンカルボンアミド、塩酸N−(4′−エトキシフェ
ニル)−トランス−4−アミノメチルシクロヘキサンカ
ルボンアミド、N−(2′−メチルフェニル)−トラン
ス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボンアミド、
塩酸N−(2′−メチルフェニル)−トランス−4−ア
ミノメチルシクロヘキサンカルボンアミド、N−(3′
−メチルフェニル)−トランス−4−アミノメチルシク
ロヘキサンカルボンアミド、塩酸N−(3′−メチルフ
ェニル)−トランス−4−アミノメチルシクロヘキサン
カルボンアミド、N−(4′−クロロフェニル)−トラ
ンス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボンアミ
ド、塩酸N−(4′−クロロフェニル)−トランス−4
−アミノメチルシクロヘキサンカルボンアミド等があげ
られる。
プラスミン、ウロキナーゼ等のプラスミノーゲンアクチ
ベーター及びこれらの前駆体を指す。また、健常な表皮
内には線溶系プロテアーゼとしてウロキナーゼの前駆体
であるプロウロキナーゼとプラスミンの前駆体であるプ
ラスミノーゲンが存在する。これらの活性化反応につい
ては、プロウロキナーゼが僅かながらプラスミノーゲン
活性化能を有するため、一部のプラスミノーゲンがプロ
ウロキナーゼによって活性化されてプラスミンが生じ、
前記プラスミンがプロウロキナーゼを活性化しウロキナ
ーゼを生じ、さらに多くのプラスミノーゲンがプラスミ
ンに転換されるという反応経路が存在するものと考えら
れている。すなわち本発明に関わる線溶系プロテアーゼ
阻害作用とは、これら一連の反応に関わるいずれかのプ
ロテアーゼの活性そのもの、あるいはその活性化過程を
直接もしくは間接的に阻害する作用を意味する。
ゼの活性変化を伴う種々の疾患を改善・防止する製剤に
応用され、特に乾癬や天疱瘡などの皮膚疾患、乾燥・洗
浄剤等の刺激によって生じる肌荒れ・ニキビなど表皮の
増殖性異常を伴う皮膚状態に対して優れた改善・防止効
果を有する皮膚外用剤に有利に適用される。
その塩を少なくとも1種以上含有する外用剤として用い
られ、その場合の配合量は外用剤全量中0.001〜20重量
%、好ましくは0.01〜10重量%である。0.001 重量%未
満では、本発明でいう効果が十分に発揮されず、20重量
%を越えると使用性上好ましくない。また、10重量%以
上配合してもさほど大きな効果の向上はみられない。
医薬品等の皮膚外用剤に用いられる成分、例えば、保湿
剤、酸化防止剤、油性成分、紫外線吸収剤、乳化剤、界
面活性剤、増粘剤、アルコール類、粉末成分、色材、水
性成分、水、各種皮膚栄養剤等を必要に応じて適宜配合
することができる。
三ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリ
ウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸等の金属封鎖
剤、カフェイン、タンニン、ベラパミル、トラネキサム
酸およびその誘導体、甘草抽出物、グラブリジン、火棘
の果実の熱水抽出物、各種生薬、酢酸トコフェロール、
グリチルリチン酸およびその誘導体またはその塩等の薬
剤、ビタミンC、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、
アスコルビン酸グルコシド、アルブチン、コウジ酸等の
美白剤、グルコース、フルクトース、マンノース、ショ
糖、トレハロース等の糖類なども適宜配合することがで
きる。
ば軟膏、クリーム、乳液、ローション、パック、浴用剤
等、従来皮膚外用剤に用いるものであればいずれの形で
適用することもでき、剤型は特に問わない。
説明する。尚、本発明はこれにより限定されるものでは
ない。配合量は重量%で示す。
作用、ならびに表皮の増殖異常に対する有効性に関する
試験方法及びその結果について説明する。
ミド誘導体及びエチルアミド誘導体のそれぞれ塩酸塩
と、トラネキサム酸を被験試料として用いた。
通常の培養法によりコンフルエントの状態まで培養し、
培地を除去してから細胞を100mmol/lの塩化ナトリウム
を含む50mmol/lのTris-HCl buffer(pH7.4)にて十分に
洗浄した。 洗浄後各wellにTris-HCl bufferを2mlずつ添加
し、細胞をラバーポリスマンにてプレート底面から剥が
してサンプルチューブに回収した。内在性のプロテアー
ゼを失活させるためこれを100℃で3分間加熱処理してか
ら10,000Gで60分間遠心し、上清を除去した。 1μg/mlのプロウロキナーゼと1μg/mlのプラスミノ
ーゲン、及び3%、1%、0.5%の被験試料を含むTris-
HCl buffer 200μlを、細胞が残るサンプルチューブに
添加すると同時にこれを37℃恒温器に移し、15分間イン
キュベートした。また被験試料を含まないものを対照と
して用意した。 プロウロキナーゼとプラスミノーゲンの活性化反応
で生じたプラスミンを測定するため反応溶液の限外濾過
を行ない、反応系から被験試料を除いた上で限外濾過フ
ィルター上にTris-HCl buffer 200μlと合成基質S-2251
(第一化学薬品)を20μl添加し、37℃で1時間インキュ
ベートした。 最後に細胞残渣を除いた反応溶液を180μlずつ96we
llマルチプレートに移し、マイクロプレートリーダーに
て405nm吸光度(OD値)を測定し、この値を基に下記数
式1より線溶系プロテアーゼの活性化反応に対する被験
試料の阻害率%を求めた。
け剥離した角層のホモジネートを終濃度1mg/mlになる
ように添加した系、フィブリノーゲンを終濃度1%にな
るように添加した系、及び無添加系についても同様の操
作を行った。その結果を併せて表1に示す。
メチルアミド誘導体及びエチルルアミド誘導体は、反応
系に表皮細胞もしくは角層のホモジネートが共存する場
合に限り、線溶系プロテアーゼ活性に対して優れた阻害
作用を示した。これに対し、抗線溶剤として知られるト
ラネキサム酸は、反応系にフィブリノーゲンが共存する
場合に強い阻害作用を示したが、表皮細胞もしくは角層
ホモジネートの共存下では、メチルアミド誘導体及びエ
チルアミド誘導体ほどの阻害作用は示さなかった。な
お、いずれの被験試料も無添加系では、線溶系プロテア
ーゼの反応にほとんど影響を及ぼさなかった。このこと
からトラネキサム酸誘導体は、表皮内において線溶系プ
ロテアーゼの反応を特異的に阻害することが認められ
た。
(in vivo) (1)被験試料 前記式化5で表されるトラネキサム酸のメチルアミド塩
酸塩及びトラネキサム酸の2%水溶液を被験試料として
用いた。
硫酸ナトリウム(SDS)水溶液を浸した脱脂綿(2×
2cm)を当て15分間固定し、SDSを洗い落とした
後そこにパネルごとに割り付けた2種類の被験試料と、
対照として蒸留水を0.5mlずつ塗布した。この操作を7
日間繰り返し、8日目に3ヵ所の被験部位と前腕内側部
の何も処置していない部位のバイオプシを行い、10μm
のパラフィン切片を作成して常法通りヘマトキシリン-
エオシン染色を行った。この標本を用いてDendaらの方
法(J.Invest.Dermatol. 109,1997)に従い表皮層の厚
さを測定した。この値を基に下記数式2より表皮の増殖
性異常に対する被験試料の防止率%をパネルごとに算出
し、その平均値を求めた。結果を表2に示す。
メチルアミド塩酸塩は表皮の増殖性異常に対して優れた
防止効果を示した。その作用強度は抗線溶剤として知ら
れるトラネキサム酸よりも強いものであった。
酸塩とプロピレングリコール及び苛性カリを加え溶解
し、加熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合
し、加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を
徐々に加え、全部加え終わってからしばらくその温度に
保ち反応を起こさせる。その後、ホモミキサーで均一に
乳化し、よく攪拌しながら30℃まで冷却する。
加熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し、加
熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を加え予
備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化した後、よく
攪拌しながら30℃まで冷却する。
して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し、加熱融
解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を攪拌しなが
ら徐々に加え反応を行なう。その後、ホモミキサーで均
一に乳化し、よく攪拌しながら30℃まで冷却する。
ーを溶解する(A相)。残りのイオン交換水にポリエチ
レングリコール1500とトリエタノールアミン、トラ
ネキサム酸プロピルアミド塩酸塩を加え、加熱溶解して
70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し、加熱融解し
て70℃に保つ(油相)。水相に油相を加え予備乳化を
行い、A相を加えホモミキサーで均一に乳化し、乳化後
よく攪拌しながら30℃まで冷却する。
酸メチルアミド塩酸塩及びプロピレングリコールを加
え、加熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合
し、加熱融解して70℃に保つ(油相)。油相を攪拌し
ながら水相を徐々に加え、ホモミキサーで均一に乳化し
た後、よく攪拌しながら30℃まで冷却する。
解し、トラネキサム酸エチルアミド塩酸塩を加える(A
相)。一方95%エタノールにポリオキシエチレン(5
0モル)オレイルアルコールエーテルを溶解し、A相に
添加する。次いでその他の成分を加えた後、苛性ソー
ダ、L−アルギニンで中和させ増粘する。
相を加えて可溶化する。次いでC相をこれに加えた後充
填を行なう。
用すれば、表皮内において線溶系プロテアーゼの活性変
化を伴う種々の皮膚疾患や、乾燥・洗浄剤等の刺激によ
って生じる肌荒れ・ニキビなど表皮の増殖性異常を認め
る皮膚状態を安全且つ効果的に改善・防止する皮膚外用
剤等を提供することができる。
溶系プロテアーゼ阻害剤は、プラスミン、プラスミノー
ゲンアクチベーター等の線溶系プロテアーゼの活性化反
応を表皮細胞または角層のホモジネートの存在下で強く
阻害することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】下記一般式化1で表されるトラネキサム酸
のアミド体及びその塩から選ばれる1種または2種以上
を有効成分とすることを特徴とする線溶系プロテアーゼ
阻害剤。 【化1】 [式中、R1及びR2は水素原子、炭素数1〜18の直鎖状
または分岐状アルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル
基、ベンジル基及び/または下記一般式化2を示し、R
1及びR2はそれぞれ同一でも異なってもよい。] 【化2】 [式中、Xは低級アルキル基、低級アルコキシ基、ヒド
ロキシ基、アミノ基、またはハロゲン原子を示し、n=0
〜3である。]
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001005185A JP2002212068A (ja) | 2001-01-12 | 2001-01-12 | 線溶系プロテアーゼ阻害剤 |
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