JPH04234724A - レンズの殺菌装置および殺菌方法 - Google Patents

レンズの殺菌装置および殺菌方法

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JPH04234724A
JPH04234724A JP3256419A JP25641991A JPH04234724A JP H04234724 A JPH04234724 A JP H04234724A JP 3256419 A JP3256419 A JP 3256419A JP 25641991 A JP25641991 A JP 25641991A JP H04234724 A JPH04234724 A JP H04234724A
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compartment
lens
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グレゴリー・アール・ホーランド
Barrett E Cloud
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    • A61L12/00Methods or apparatus for disinfecting or sterilising contact lenses; Accessories therefor
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    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L12/00Methods or apparatus for disinfecting or sterilising contact lenses; Accessories therefor
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、コンタクトレンズのよ
うなレンズを殺菌するための改良された装置および方法
に関する。 【0002】 【従来の技術】コンタクトレンズの殺菌は、レンズ表面
の微生物の不活性化または殺滅を含み、それにより向上
した目の心地良さおよび安全性が得られる。多分、この
ための最も古い方法は熱殺菌であり、熱殺菌は、レンズ
ケース内の適当な液体中に浸漬されているときにレンズ
を加熱することにより行われる。これに対し、化学殺菌
は微生物に有害であるが目には無害である少量の化学薬
剤にレンズを浸けることを含み、典型的な酸化殺菌剤系
は不必要な微生物を攻撃するために過酸化水素のような
過酸化物を用いる。いずれの場合にも、殺菌は、通常、
コンタクトレンズ所有者が、最も多くの場合家において
レンズ使用期間の間に多くの場合一日1回または2回行
う。 【0003】使用する方法により、殺菌の完了には約2
0分〜4時間かかる。さらに、殺菌は、多くのコンタク
トレンズ所有者がほとんど興味のない種々の細かい手順
に注意を払うことを必要とする。さらに、必要なレンズ
ケース、化学薬剤、および他の殺菌用具は、しばしば、
プロセスを一層複雑にするようであるが、レンズ所有者
は、不都合を避けるために薦められたレンズ殺菌方法を
とるしかない。従って、これらの問題を解決し、技術お
よび労力をほとんど要しない迅速かつ都合の良い殺菌を
可能にする改良されたレンズ殺菌装置を得ることが望ま
れる。 【0004】殺菌時間を短縮する一つの方法がストーナ
ー(Stoner)の米国特許第4,202,740号
に記載されている。この特許は、3〜5分かかる電解プ
ロセスを用いて対象物を殺菌する装置および方法を記載
している。レンズは一対の導電性部材間に保持され、次
にこれらの部材は電解セル内において電解溶液に沈めら
れる。 その後、6〜10ボルトの交流をセル内の一対の電極に
流し、それによりレンズが電解殺菌される。 【0005】すなわち、ストーナーの特許は、殺菌時間
を大幅に減少させる電解技術を開示している。しかしな
がら、使用される特定の設計には改良が必要である。所
要時間は、迅速なその場での殺菌に望ましい時間より長
く、使用される構造はかなり複雑であり、平均的なコン
タクトレンズ所有者には取り扱いにくい。 【0006】カナダ国特許1 156 420(トーメ
ー産業)は、電解殺菌のためのもう一つの方法および装
置を記載している。この特許に記載の装置は、多くの点
で、従来のレンズ運搬ケースに類似のレンズケースを含
む。しかしながら、レンズケースは二つの分離した各レ
ンズウェルの底に一対の電極を含み、それは別の電力供
給装置の開口部に嵌まり込むような形状および寸法であ
る。 【0007】運搬ケースを開口部に挿入したときに、電
極は電力供給装置内の制御回路に電気的に接続される。 電力を供給するためにパワースイッチを作動させ殺菌サ
イクルを開始するためにスタータースイッチを作動させ
ることにより、電流パルスが電極を30秒間流れ、これ
によりレンズウェル内の生理的食塩水が電気分解されて
、レンズを殺菌する次亜塩素酸イオンが発生する。必要
なら、サイクルを繰り返す。次に運搬ケースを電力供給
装置から取り外し、レンズを使用するために運搬ケース
から取り出す。 【0008】上記カナダ国特許に記載の装置はある問題
点を含んでいる。一つは、電極に電流を流すためのレン
ズ所有者の待ち時間が長いことであり、必要な時間をか
なり短縮させる装置を提供することが有利である。さら
に、装置がレンズケースと電力供給源の二つのユニット
を用いるので、ユニットの一つが損失または置き忘れら
れることがある。また、電力供給装置にレンズケースを
挿入する工程は、殺菌時間を長くし、多くのレンズ所有
者が好む以上の注意および手先の器用さを必要とする。 すなわち、これらの問題点を解決する装置を提供するこ
とが有利である。 【0009】上記カナダ特許のシステムは二つのウェル
を有し、溶液を内部に満たすためにまたはレンズに接近
するために各々を開けなければならない。所要時間は別
にしても、各レンズウェルの上に用いられるカバーは、
除去するときにウェルのリップに接触して外され、これ
によりしばしば内部に汚染物が運ばれる傾向がある。一
部の存在するレンズケースはスナップ止めできるヒンジ
付きカバーを有しているが、これらは操作が比較的困難
であるのでカバーとリップの間に汚染物の移動も伴って
しまう接触が生じる。さらに、レンズウェル内の比較的
小さい電極がその小さい表面積故に電解を制限し、ウェ
ルの中央底部領域の陽極周辺に電気分解が集中する傾向
がある。これは、かなり非効率的である。また、溶液が
電気分解される際に発生する泡が、殺菌作用の効率が落
ちる溶液の最上面にレンズを押し上げる。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】従って、上記および他
の問題を解決する新規レンズ殺菌装置、すなわち、迅速
で軽便な信頼性のあるその場でのレンズの殺菌を提供す
るために都合良く行われ操作される装置を提供すること
が有利である。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明は従来技術に関す
る問題点を理解し、所望の性質を有する新規なレンズ殺
菌装置を提供する。 【0012】簡単に説明すれば、上記目的は、多くの望
ましい特徴を有する単一の携帯用ケースにおいて電解殺
菌装置とレンズコンパートメントを組み合わせた装置を
提供することにより実現される。更に、本発明のレンズ
殺菌方法は、殺菌時間を大幅に短縮するために大きな電
流を短時間使用し、溶液のpHを所定の限度内に維持す
るために緩衝食塩水を用いる。 【0013】すなわち、本発明の要旨は、使用者が手に
持つのに適した大きさおよび形状のケース、所定量の溶
液および溶液中の一対のレンズを収容するのに適した大
きさおよび形状の上側開放第1コンパートメントを規定
するケースの第1の部分、第1コンパートメントの底部
に配された一対の第1および第2電極を規定する電極手
段、第2コンパートメントを規定するケースの第2の部
分、第2コンパートメント内に設けられ、溶液の少なく
とも一部を電気分解するように電極に電流を供給するた
めに起動される電力供給手段、および、電力供給手段の
起動に用いられるケース上に設けられたスイッチ手段を
含んでなるレンズ殺菌装置に存する。 【0014】本発明の更なる要旨は、溶液のpHを目が
耐え得る水準に維持しつつ、溶液中に有効量の殺菌成分
を形成するために溶液に電流を流しながら、緩衝生理的
食塩水にレンズを接触させることを含んでなるレンズの
電解殺菌方法に存する。 【0015】本発明の装置は、通常、手に持つのに適し
た大きさおよび寸法を有する。ケースの第1の部分は、
所定量の溶液および溶液中の一対のレンズを収容するの
に適した大きさおよび形状の上側解放第1コンパートメ
ントを規定する。一対の電極が、第1コンパートメント
の底部に配され、ケースの第2の部分が、少なくとも溶
液の一部を電気分解するように電極に電流を供給するた
めの電力供給装置がその内部に配された第2コンパート
メントを規定する。電力供給装置を選択的に起動しそれ
により選択的にレンズを殺菌するために、ケース上に取
り付けられたスイッチが使用される。 【0016】殺菌は、好ましくは、溶液のpHを所定の
範囲内に維持し電流を制御して活性殺菌成分の一種また
はそれ以上の既知の濃度を得ることができるようにする
ために緩衝溶液を用いて行われる。すなわち、殺菌サイ
クルを10秒以下にさえ短縮することができる。本発明
の一つの態様において、殺菌サイクルは、使用者が殺菌
が行われたことを認識する時間を提供するために約10
秒〜約15秒に設定される。 【0017】本発明の一つの要旨によれば、ケースの第
1の部分は、第1コンパートメントを単一のカバー部材
で閉鎖し得るように第1コンパートメントの上方開口を
取り囲むリムを含む。すなわち、レンズ所有者は、一つ
のカバー部材を操作するだけでよい。更に、適当な大き
さのカバー部材が、第1コンパートメントへの接近を可
能とする解放位置とリップの通常流体密連結で上方開口
を覆う閉鎖位置との間で動くことができるように、ヒン
ジを用いてケースに取り付けられる。すなわち、レンズ
ケースを開ける際の汚染物の移動を防止するように、カ
バー部材が直接リムから離れて持ち上げられる。 【0018】カバー部材は、好ましくは、カバー部材が
閉鎖状態にあるときに、下方向に延びてコンパートメン
トに入るように適合された間隔をおいた複数のリブを含
む。リブは、レンズを溶液中に沈めて維持するのを補助
する。また、カバー部材の換気穴中に配された疎水性フ
ィルター要素により、激しい電解作用により生じたガス
は排出され、溶液の通過は防止される。 【0019】本発明のもう一つの要旨は、カバーを選択
的に閉鎖状態に維持するための保持部材を含む。保持部
材は、カバー部材に全体に及ぶのに適した大きさおよび
形状を有し、カバー部材の閉鎖状態においてカバー部材
を解放位置に動かし得る第1の位置と保持部材がカバー
部材の上に配されてカバー部材を閉鎖状態に保持する第
2の位置との間を保持部材が滑動することができるよう
にケースの上に取り付けられている。カバー部材は、長
いケースの外側形状に合致するのに適した大きさおよび
形状を有し、そにれよりケースの外側に沿って第1の位
置と第2の位置の間を滑動し得るような状態のものであ
る。すなわち、都合良く操作されるカバーとカバー固定
配置が達成される。 【0020】本発明の更にもう一つの態様は、迅速な電
気分解を容易にする大きい第1の電極を提供する。第1
の電極は、第1コンパートメントの底部の実質的領域上
に配置された導電性プレートであって陽極として作用し
、形成された化学種の分解を触媒作用により促進し得る
、白金族金属化合物、特にルテニウム化合物で被覆した
チタン材料からなっていてよい。例えばチタンまたはス
テンレススチールからなる第2の電極は、第1の電極を
取り囲む導電性リングであり、陰極として作用する。 【0021】電気的に匹敵するものであり、本発明のシ
ステムにおいて効果的であり、電極がさらされる環境に
実質的に耐性を有し、および殺菌プロセスまたは殺菌す
べき対象物、例えば、コンタクトレンズに実質的に悪影
響を与えないならば、他の材料、例えば、金属および金
属酸化物等を、第1の電極41及び/又は第2の電極4
2において用いることができる。そのような他の材料は
、例えば、炭素、ニッケル、銀および金等を含む。 【0022】この構造により、電気分解が大面積におい
てより迅速に行われる。また、生成された殺菌成分が溶
液中により均一に分散されて、殺菌がより効率的に行わ
れる。このことは、大面積において活性殺菌剤種が製造
されること、およびそれに伴う気体の発生に起因する。 生じる気体の上方流が、溶液を撹拌し、それによりより
効率的な殺菌が達成される。更に、別々のレンズウェル
を使用するのではなく、第1コンパートメントにおいて
両方のレンズを殺菌することにより、構造要素および各
ウェルにおいて電解プロセスを重複して行う必要性が排
除される。 【0023】電力供給装置は、スイッチ、バッテリーコ
ネクター、およびスイッチの作動に反応する電流発生要
素を含む。スイッチを入れると、電流発生要素が、バッ
テリーコネクターに接続されたバッテリーから供給され
る電力によって所定時間電流を発生させる。この電流は
電極に送られ、溶液を通過して、レンズを殺菌する一種
またはそれ以上の殺菌成分を生成するが、これが、一つ
のスイッチを作動させるだけで達成される。指示手段が
、殺菌サイクル中に人が感知し得る第1の信号を提供し
、バッテリーの弱化状態を示す人が感知し得る第2の信
号を提供することにより利用者の利便性を更に向上させ
る。 【0024】すなわち、本発明の装置は、現存する装置
の多くの欠点を克服する。この装置は、多くの改良点を
有する操作が便利なレンズ運搬ケース内に種々の要素を
一体化し、好ましくは緩衝溶液中におけるレンズの電解
殺菌方法を提供し、それにより処理時間が非常に短くな
る。 【0025】現存する装置とは異なり、一つのユニット
のみからなるので、第2のユニットが紛失したり置き忘
れられたりするおそれが解決される。レンズケースを電
力供給装置に挿入する工程が省かれ、それにより処理時
間が短縮され便利さが向上する。一つのウェルおよび一
つのカバーしか取り扱わなくてよいのでケースそのもの
が非常に使用し易い。 【0026】更に、カバーは好ましくは、汚染物が移動
しにくいようにヒンジ止めされる。滑動可能な保持部材
が、溶液をレンズコンパートメントからはね飛ばすこと
なく容易かつ滑らかに操作される。大きな電極が、レン
ズコンパートメント内における電解作用および分散を向
上させ、カバー上のリブがレンズを有利に沈めた状態に
維持する。 【0027】これらの特長、タイミングおよび指示部材
の配置、および他の記載する改良により、本発明は非常
に短縮された時間でレンズを電解殺菌するための装置を
提供する。 【0028】添付図面と共に以下の記載を参照すること
により、本発明の上記および他の目的および特徴、およ
びそれらを達成するための方法を明らかにする。 【0029】図面に、本発明により構成された新規装置
10を示す。通常、装置10は、シーム14に沿って結
合された上方部材すなわち第1の部分12および下方部
材すなわち第2の部分13を含んでなる。第1の部分1
2および第2の部分13は、ポリスチレンのような適当
な材料から射出成形のような既知の技術により形成され
、シーム14に沿って結合または他の適当な方法により
取り付けられている。 【0030】それらは一体となって、運搬ケースとレン
ズ殺菌装置の便利な組み合わせとして手に持つのに適合
した大きさおよび形状を有する長いケース11を形成す
る。図示の態様の装置は、長さ18cm、幅4cm、厚
さ2cmであるが、この大きさは限定的ではない。 【0031】第1の部分12は、一対のコンタクトレン
ズを食塩水中に含む第1コンパートメントすなわちレン
ズウェル15(図3、4および6)を規定し、第2の部
分13は、電力供給装置19を含む前方部分18、中間
部分17および後方部分16を含む(図6)第2コンパ
ートメントすなわち電力供給装置コンパートメントを規
定する。電力供給装置19は、電解殺菌の目的でレンズ
ウェル15に供給される電流を発生するために既知の技
術により後方部分、中間部分および前方部分16〜18
に配される薄膜回路板19A(図5および6)を用いる
。 【0032】押しボタンスイッチ20(図1)を押すこ
とにより電力供給装置19が数秒間起動され、それによ
りレンズウェル15(図示せず)内の溶液中に一種また
はそれ以上の殺菌成分、例えば、塩素及び/又は次亜塩
素酸が形成され、レンズウェル内のレンズが効果的に殺
菌される。第1の指示部材21は殺菌サイクルが行われ
ていることを示し、第2の指示部材はバッテリーの弱化
状態を示す。殺菌サイクルは、電流が止まった後、一定
時間続き得る。レンズ、例えばコンクトレンズの殺菌を
完了させるために、例えば、電流が停止した後の更なる
時間、例えば、約10秒またはそれ以下ないし20秒ま
たはそれ以上の時間が有用である。 【0033】レンズウェル15を覆うためにヒンジ止め
カバー部材またはカバー23が使用される(図2)。こ
れは、ケース11のはめあいリセス24および25(図
2)に嵌まり込むカバー23(図示せず)から延びてい
る突起物のような適当な手段によりケースに取り付けら
れる。 カバー23は、図2に示すような開放位置と、レンズウ
ェル15を覆う閉鎖位置の間を動くことができる。すな
わち、一つのカバーのみを取り扱えばよく、操作が比較
的容易である。 【0034】更に操作を容易にする為、装置10は、カ
バー部材23を閉鎖位置に保持するために、滑動可能な
保持部材すなわちスリーブ26を含む。スリーブ26は
、この目的のために、図1の矢印27の方向に沿って滑
ることができるように、ケースの外側形状に合致するよ
うに適合された大きさおよび形状を有する。もちろん、
装置10に具現した本発明の概念から離れることなく、
他の構造をとることもできる。 【0035】スリーブ26は、所望の構造に射出成形さ
れた適当な熱可塑性組成物から形成することができる。 図示の態様は、ケース11と異なる弾性ポリアセテート
組成を使用し、それによりケース11とスリーブ26間
の摩擦係数が低くなって、スリーブ26がより容易に操
作される。スリーブ26は指または手に挟まれ、レンズ
ウェル15に接近することのできる図2に示す第1の位
置と、カバー部材23が閉鎖位置に維持される図1に示
す第2の位置の間を滑動する。 【0036】すなわち、装置10は、一つの一体化ケー
ス内に組み込まれた一つの取り外し装置、一つのレンズ
カバーおよび一つのレンズウェルのみを有する操作が容
易で運搬に都合の良い殺菌装置を提供する。図示の態様
は特定の設計によりこれを達成するが、開示した本発明
の概念は、案出され得る任意の種々の他の大きさ、形状
および組み合わせに同様に適用される。 【0037】レンズウェル15を更に詳細に説明すると
、それは左セクション15Lと右セクション15Rを有
する(図4)上側開放コンパートメントまたはチャンバ
ーである。セクション15Lおよび15Rの各々は、所
定量の溶液および溶液に沈められた一枚のレンズを含む
形状および大きさである。大きさとしては、セクション
15Lおよび15Rは各々、直径約27mm、深さ約1
2mmの円筒物をなし、二つが一緒になって一つの図示
する8の字型のレンズウェル15を形成する。すなわち
、レンズウェル15は最適量の溶液を含むことができ、
溶液は、より効果的な殺菌のために二つのセクションの
間を妨害されずに自由に循環することができる。 【0038】レンズウェル15は、下方部分30からリ
ップ31に延びている。リップ31はレンズウェル15
を取り囲んでカバー23に面する表面を提供する。リッ
プ31は、医療級シリコーンラバーのような適当な材料
からなる弾性封止部材33を受容するグルーブ32によ
り取り囲まれる。カバー23は、閉鎖状態にあり、レン
ズ(図示せず)をレンズウェル15内のレンズバスケッ
ト35内にて溶液に沈めて維持するようにリブ34が機
能するように配置されている。 【0039】レンズは、電気分解中に生じる泡により浮
かばないように緩く維持される。しかしながら、レンズ
はバスケットに強くは維持されない。このように、バス
ケット35およびリブ34の配置が、一部の従来技術の
装置に用いられるバスケット閉じ込め技術により優れた
利益を提供する。バスケット35は、医療級ポリスチレ
ンのような適当な組成物から形成される。 【0040】カバー23を閉鎖位置に動かしたとき、リ
ブ34を包囲する位置においてカバー23から下方向に
延びているリッジ36が、高圧封止様式で封止部材33
に接触する。これにより、カバー23を閉鎖したときに
溶液がレンズウェルから漏れ出すのが防止される。カバ
ー23の穴39内に配されたフィルター要素38を含む
カバー23の換気口37(図4)が、溶液の通過を防止
しつつレンズウェルからガスを排出させる機能を果す。 フィルター要素38は、ゲルマン・サイエンシズ・オブ
・アン・アーバー・ミシガン(Gelman Scie
nces of Ann Arbor Michiga
n)により製造された0.22ミクロンの疎水性フィル
ターであってよい。このフィルター要素は、30lb/
in2以下の圧力下にガスは通過させるが、液体は通過
させない。 【0041】一対の電極がレンズウェル15内に配置さ
れる。それらは、第1の電極、すなわち比較的広い導電
性プレート41および第2の電極、すなわち第1の電極
41を取り囲む導電性リング42を含む。第1の電極は
陽極として作用し、電気分解が起こる陽極の表面積を大
きくするために比較的広いプレートとして提供される。 第2の電極は陰極として作用し、電極41および42は
、電極41および42が埋め込まれている底部44の一
部である非導電性の絶縁リング43により分離されてい
る。 【0042】第1の電極41の8の字型は、それぞれの
輪の直径が約15mmである。これにより面積が大きく
なり、絶縁リング43を越えて電極41と42の間に電
流が流れるのが防止される。このことは、電気分解が進
み得る速度を上昇させる。各々の電極41および42は
、薄膜回路板19A上の一対の導電性端子41Aおよび
42A(図5)のような適当な手段により電力供給装置
19に電気的に接続されている。 【0043】回路板19Aと端子41Aおよび42Aは
図3においては見えないが、端子41Aおよび42Aは
、底部44の穴を通過する適当な手段(図示せず)によ
り電極41および42の各々に電気的に接続されている
。 【0044】電力供給装置19は、電力源として電力供
給装置19に9Vのバッテリーが接続されるバッテリー
コネクター50を含む。バッテリー51は中間コンパー
トメント19に配され、ヒンジ止めされたバッテリーコ
ンパートメントリッド52がバッテリーを所定の位置に
固定するために閉鎖される。 【0045】電力供給装置19において用いられる回路
を図7の概略回路図に示す。薄膜回路板19Aが図6に
示すように第2コンパートメント部分16〜18を通過
するように設置され、スイッチ20、指示部材21およ
び22、および電極41および42が薄膜回路19Aに
電気的に接続される。これらの素子およびバッテリーコ
ネクター50を、その位置を強調するために図7におい
て破線で囲んで示す。 【0046】薄膜スイッチ20を押すと、9Vバッテリ
ー51から電力が供給される。薄膜スイッチ20は、瞬
間接触型のものであり、それを押すことにより単安定マ
ルチバイブレーターとして取り付けられたタイマー集積
回路U2に電流が供給される。U2の設走時間は、抵抗
R11およびコンデンサC2の値による。これらは、充
分なまたは殺菌量の殺菌成分の一種またはそれ以上が形
成されるように選択され、その値は図示した装置におい
て555型タイマーICを用いて10メグオームおよび
10マイクロファラッドである。 【0047】スイッチ20を押してSW1を閉じること
によりタイマーU2をトリガーすると、NPNトランジ
スターQ2のベースがタイマーU2の出力により高くバ
イアスされる。これによりトランジスターQ2がオンに
される。この動作により、PNPトランジスターQ1の
ベースが低くバイアスされ、スイッチがオンになりSW
1を開放した後にタイマーに電力が供給される。 【0048】また、トランジスターQ2は複数の機能を
果たすスイッチとして機能する。第1に、他の回路素子
の操作を可能にするバッテリー51への電流帰還路を提
供する。第2に、殺菌サイクルLEDインディケーター
DS2、DS3およびDS4(第1の指示部材21)を
発光する。第3に、レンズウェル15に電流を流し、セ
ル中の塩から活性殺菌種を生成する。第4に、電圧コン
パレーターU1の反転入力に約5.6ボルトの基準電圧
を提供する1N752ツェナーダイオードを備えた電圧
コンパレーターとして接続された311型コンパレータ
ーIC U1を作動させる。 【0049】バッテリー51からの正電圧は、コネクタ
ー50の正端子を介して抵抗R1およびR2からなる抵
抗分圧器を通して電圧コンパレーターU1の非反転入力
に接続される。コンパレーターU1は、約7.5ボルト
より低いバッテリー電圧によりトリガーされる。これに
より、コンパレーターU1のピン1の出力がアース電位
に落ち、低バッテリーLEDインディケーターDS1(
第2インディケーター22)を発光させる。 【0050】陽極または第1の電極41につながる端子
41Aとつながっている電流制限抵抗R12は、セルへ
の電流を制限する。抵抗R8およびR7は、LEDイン
ディケーターとつながっている電流制限抵抗である。 【0051】このように、電力供給装置19は、単一の
スイッチを瞬間的に押すことに応答して所望の電流を生
じさせるために複数の要素を組み合わせる。これは電流
を所望の範囲に制限し、殺菌サイクルおよびバッテリー
弱化状態を示す都合の良い指示部材を提供する。使用さ
れる技術は、あるの他の用途のために通常知られている
ものであってよいが、このような方法で電解レンズ殺菌
装置において組み合わされたことは一度もなかった。こ
のように組み合わせることにより、非常に利用者が使い
易い装置が得られる。 【0052】本発明の電気化学システムは、通常、緩衝
食塩水中において、第1の電極と第2の電極の間に、約
50〜約150ミリアンペアの範囲ような比較的高い電
流として、約2.1〜約6.5ボルトDCの範囲のよう
な低い電圧を適用することにより、次亜塩素酸(HOC
l)および塩素ラジカル(Cl−1)を生成する。この
システムは、例えば、従来技術の装置と比較して、非常
に短時間で効果的なレンズの殺菌を行うことができる。 【0053】しかしながら、殺菌サイクルが図示の態様
において12.5秒に延長されると、使用者は何かが起
こったと考え、押しボタンスイッチ20を連続して2回
押さない。本発明において、ある場合には殺菌サイクル
を約1分またはそれ以上に延長することができる。この
ことは、殺菌サイクル中に電流水準を低下させることに
よりなされ、特に、目が耐え得る溶液のpHを維持する
のに必要な緩衝剤の量を減少させる。(殺菌サイクル後
に)電流を停止した後、電気分解により生成した殺菌成
分の一種またはそれ以上がレンズを効果的に殺菌し得る
ように更なる時間が必要である。 【0054】陽極すなわち第1の電極41の組成が特に
重要である。例えば、厚さ1ミクロンの二酸化ルテニウ
ムの黒い表面被膜を有するチタンである。陰極すなわち
第2の電極42は、チタンまたはステンレススチールの
ような耐腐食性電極材料からなっていてよい。これによ
り、他の既知の電極材料が時間と共に破壊される(接触
劣化)または(白金のように)非常に高価となる傾向が
見られなくなる。 【0055】第1の電極41の組成は、形成される活性
種の分解の触媒を補助する。一晩で、反応塩類の実質的
に全てが最初の食塩水に戻る。 【0056】低い電圧および比較的高い電流を用いるこ
とは、大部分の存在する塩素型発生器と異なり、装置1
0をより素早く働かせ、バッテリーにより電力供給する
ことができる。 【0057】殺菌に用いることのできる、ある形態また
は他の形態の塩素または臭素のようなハロゲンを含む複
数の種類の化学殺菌溶液を用いることができる。これら
のうち最も望ましいものは、短時間、しかし適当な殺菌
を行うのに充分長い時間活性化し、素早く分解して、目
に生理的に適合性のある特に害のない溶液を形成するも
のである。 【0058】一つのそのような溶液、緩衝食塩水は、適
当なpH制御を維持する。それは、緩衝剤、例えば、溶
液pHを少なくとも約7.4に維持するように設計され
た0.02Mの燐酸塩緩衝剤である。目の通常pHは約
7.2であり、約100〜約150ミリアンペアの電流
水準において非緩衝電気分解により達成されるpHは約
11程度に達し得るが、本発明の緩衝剤を用いると、p
Hは許容できる範囲、特に7.5以下に維持される。そ
のような緩衝食塩水の例が、燐酸塩緩衝剤と共に0.8
重量%のNaClを含む非防腐処理食塩水である。 【0059】レンズウェル内の食塩水は電流供給装置1
9により短時間発生した一定電流で電気分解され、効果
的なレンズの殺菌に充分な活性種が形成される。塩素イ
オンから塩素への電気分解は以下のプロセスにより進行
する: 1)陽極反応 2Cl−    →    Cl2↑ + 2e−  
  2)陰極還元 2H2O + 2e−    →    H2↑+ 2
OH−    3)正味反応 2Cl− + 2H2O    →    Cl2↑+
 H2↑ + 2OH−       【0060】図示態様に類似の装置を用い
て、食塩水(0.9%塩化ナトリム)から電気分解によ
りCl2が形成することは確認されている。陽極で塩素
イオンからCl2への酸化が起こり、これによりCl2
の特徴的な臭気を有する気体の泡が形成される。陰極で
気体水素が形成される。陰極での他の反応生成種である
水酸化イオン(OH−)がpHを上昇させる。食塩水の
pHは、通常、電解前の7.0から電解後の9〜11に
変化する。 【0061】塩素は、8以上のpHにおける塩基性溶液
中、更に反応して主に次亜塩素酸イオン(OCl−)を
形成し得る。塩素酸イオン(ClO3−)を形成するO
Cl−の不均化は室温においては遅い。塩素酸イオンは
、通常、室温(23℃)において過塩素酸イオン(Cl
O4−)を形成しない。何故ならば、この反応は100
℃近い温度においてさえ、非常にゆっくりとしか起こら
ないからである。更なる反応を以下に示す: 4)更なる反応: Cl2  +  2OH−    →    Cl− 
 +  OCl−  +  H2O 中性または溶液において主に次亜塩素酸(HOCl)が
形成される: 5)更なる反応: Cl2  +  H2O  →  HOCl  +  
H+  +Cl−    6)正味反応(平衡) HOCl      ←→    H+  +  OC
l−【0062】食塩水は約7.5のpHで緩衝される
。このpHにおいて、溶液中のHOClとOCl−の分
布はほぼ均等(50%/50%)である。このプロセス
において塩素のより高い酸化状態は観察されない。 【0063】電気化学検出器を備えた循環式ボルタメト
リーおよび液体クロマトグラフィーを使用して、電解後
にOCl−を検出した。ClO3−の存在を試験したが
、電解された溶液中において検出されなかった。 【0064】亜塩素酸(HOClO)および亜塩素酸塩
(OClO−の塩)は電解セルにおいて形成されない。 これらは、存在しない二酸化塩素(ClO2)から形成
される。 【0065】形成された活性塩素が食塩水中に分散し、
放置すると自然に分解する。6〜12時間で分解して実
質的に存在しなくなる。 【0066】すなわち、装置10は利用可能な塩素によ
りソフトコンタクトレンズを殺菌することができる。利
用可能な塩素は塩化ナトリウム溶液の電気分解により製
造される。電気分解セル中に放置すると、電解溶液中の
利用可能な塩素がゆっくり分解する。下記表Aは、利用
可能な塩素の分解を時間に対して示す。 【0067】 【0068】使用することのできるもう一つの種類の溶
液は、安定化二酸化塩素溶液または亜塩素酸塩溶液の使
用を含む。亜塩素酸塩溶液は、電気分解により、非常に
有効な微生物である二酸化塩素を形成することができる
。二酸化塩素の利益は、1ppm以下の溶液中濃度にお
いて多量の微生物を殺すことができることである。前述
の塩化ナトリウム溶液におけるように、溶液の緩衝が、
生成される活性酸化物種および分解物種の種類を制御す
ることができる。 【0069】陽極で以下の酸化半反応が起こり:ClO
2−    →    ClO2  +  e−  陰
極で以下の還元半反応が起こる:2H2O  +  2
e−    →    H2  +  2OH−【00
70】操作上は、殺菌すべきコンタクトレンズを最初に
レンズクリーナー、例えば酵素レンズクリーナーで清浄
する。 【0071】特に有用な態様において、コンタクトレン
ズからの付着物(debris)の除去に効果的な少な
くとも一種の酵素の作用にコンタクトレンズを付するこ
とができる。通常の使用中にコンタクトレンズの表面に
形成される種類の付着物は、タンパク質系付着物、ムチ
ン系付着物、脂質系付着物および炭水化物系付着物であ
る。一種またはそれ以上の付着物が一つのコンタクトレ
ンズ表面に存在し得る。 【0072】使用する酵素は、コンタクトレンズの酵素
的清浄化において一般的に用いられる酵素から選択する
ことができる。例えば、米国再発行特許32,672お
よび米国特許第3,910,296号に記載の多くの酵
素が本発明において有用である。有用な酵素は、タンパ
ク質分解酵素、リパーゼ、炭水化物活性酵素、例えば炭
水化物分解酵素、およびそれらの混合物から選択される
。 【0073】好ましいタンパク質分解酵素は、実質的に
スルフヒドリル基またはジスルフィド結合を有さない酵
素である。カルシウム、マグネシウムまたは亜鉛のよう
な2価金属イオンがタンパク質に結合している酵素であ
るメタロ−プロテアーゼを使用してもよい。 【0074】タンパク質分解酵素のより好ましい群は、
セリンプロテアーゼ、特にバチルスおよびストレプトミ
セス並びにアスペルギルス属から誘導されるセリンプロ
テアーゼである。この群において、より好ましい酵素は
、通例ズブチリシン酵素と呼ばれるアルカリ性プロテア
ーゼである。デイル,エル(Deayl,L.)、モサ
ー,ピー・ダブリュー(Moser,P.W.)および
ウィルディ, ビー・エス(Wildi,B.S.)、
「プロテアーゼズ・オブ・ザ・ジーナス・バチルス.I
I  アルカライン・プロテアーゼズ(Proteas
es  of  the  Genus  Bacil
lus.II  AlkalineProteases
)」、バイオテクノロジー・アンド・バイオエンジニア
リング(Biotechnology  and  B
ilengineering)、第XII巻、213〜
249頁(1970)、並びにケイ,エル(Keay,
L.)およびモサー,ピー・ダブリュー、「ディファレ
ンシエイション・オブ・アルカリン・プロテアーゼズ・
フォーム・バチルス・スピーシーズ(Differen
tiation  of  Alkaline Pro
teases  form  BacillusSpe
cies)」、バイオケミカル・アンド・バイオフィジ
カル・リサーチ・コミュニケーションズ(Bioche
mical  and  Biophysical  
Research  Comm.)、第34巻、第5号
、600〜604頁(1969)参照。 【0075】ズブチリシン酵素は、2種のサブクラス(
ズブチリシンAおよびズブチリシンB)に分類される。 ズブチリシンAに分類される酵素は、枯草菌、バチルス
・リヘニフォルミス(licheniformis)お
よびバチルス・プミリス(pumillis)のような
種から誘導される酵素である。このサブクラスの微生物
は、中性のプロテアーゼまたはアミラーゼをあまり、ま
たは全く産生しない。ズブチリシンBサブクラスは、枯
草菌、枯草菌変異アミロサッカリチクス(amylos
acchariticus)、バチルス・アミロリキフ
ァシエンス(amyloliquefaciens)お
よび枯草菌NRRL B3411のような微生物に由来
する酵素から成る。これらの微生物は、そのアルカリ性
プロテアーゼ産生にほぼ匹敵するレベルで、中性プロテ
アーゼおよびアミラーゼを産生する。ズブチリシンAサ
ブクラスから選択する1種またはそれ以上の酵素が特に
有用である。 【0076】更に、他の好ましい酵素は、例えば、パン
クレアチン、トリプシン、コラゲナーゼ、ケラチナーゼ
、カルボキシラーゼ、アミノペプチダーゼ、エラスター
ゼ並びにアルペルギロ−ペプチダーゼAおよびB、プロ
ナーゼ(pronase)E(ストレプトミセス・グリ
セウス(griseus)由来)並びにディスパーゼ(
dispase)(バチルス・ポリミキサ(polym
yxa)由来)である。 【0077】前記のような1種またはそれ以上の酵素を
使用する場合、それを有効量で使用することが好ましい
。このような量は、適当な時間(例えば一晩)で、正常
な装用による汚れの少なくとも1種を実質的にすべてレ
ンズから除去するのに有効な量である。この標準は、正
常な汚れ付着パターンを示してきたコンタクトレンズ装
用者に関して当てはまり、これまで汚れ沈積速度が非常
に大きく、毎日または2〜3日毎の洗浄を勧められたこ
とのあるような非常に少数の装用者には適用できない。 【0078】効果的なクリーナーを製造するのに必要な
酵素の量は、酵素の固有の活性、および、酵素と過酸化
水素との相互作用の程度を包含する複数の因子を考慮し
て決める。 【0079】基本的な基準として、使用溶液は、レンズ
1枚の処理につき、約0.001〜3、好ましくは約0
.01〜1アンソン(Anson)単位の活性を提供す
るのに充分な酵素を含有すべきである。それよりも高い
、または低い量で使用してもよい。 【0080】酵素活性はpH依存性であり、いずれの酵
素についても酵素が最も良く機能する特定のpH範囲が
ある。そのような範囲の決定は、既知の方法によって容
易に行い得る。 【0081】洗浄後、レンズを食塩水で濯いで残留する
酵素を除去し、その後、緩衝した食塩水約8mlと共に
レンズウェルに入れる。カバーを閉じ、ケースに沿って
リテイナーをスライドさせて扉を留める。 【0082】殺菌サイクルは一つの薄膜スイッチを押す
ことにより開始し、殺菌サイクルを示すために緑色のL
EDインディケーターが発光する。サイクルの終了時に
、光りが消える。このとき、または更なる期間、例えば
約10秒〜約20分またはそれ以上が経過後、殺菌され
たレンズを取り出すことができる。次にレンズを食塩水
で濯ぎ、装用することができる。 【0083】 【発明の効果】以上のように、本発明は存在する装置の
多くの欠点を解消する。本発明の装置は、多くの改良点
を有する都合良く取り扱われるレンズ運搬ケース内に種
々の要素を組み込んでおり、より短時間でレンズを電解
殺菌する方法を提供する。 【0084】存在する装置とは異なり、一つのユニット
のみからなるので、第2のユニットを紛失したり置き忘
れたりする問題が解決される。また、レンズケースを電
力供給装置に挿入する工程が省略され、それにより所要
時間が短縮され便利さが向上する。一つのウェルと一つ
のカバーを取り扱いさえすればよいのでケースそのもの
が使用し易い。 【0085】さらに、カバーがヒンジ止めされており、
汚染物が移動する可能性がほとんどない。滑動可能な保
持部材が、溶液をレンズコンパートメントからしぶき出
すことなく、容易かつ平滑に操作される。大きな電極が
、レンズコンパートメント内の電解作用および分散を向
上させ、カバー上のリブがレンズを好都合に沈めて保持
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】  本発明により構成された装置の斜視図であ
る。
【図2】  レンズコンパートメントの細部を示す部分
分解斜視図である。
【図3】  図1の3−3線における拡大断面図である
【図4】  レンズコンパートメントの底部の電極を示
すためにカバーが開けられた装置の一部の拡大平面図で
ある。
【図5】  装置のケース内に配された薄膜回路板の斜
視図である(疑似線で示す)。
【図6】  図2の6−6線における拡大断面図である
【図7】  本発明の装置に用いられる電力供給装置の
概略回路図である。
【符号の説明】
10……装置                   
   11……ケース12……第1の部分      
          13……第2の部分 14……シーム                  
  15……レンズウェル 16……後方部分                 
 17……中間部分18……前方部分        
          19……電力供給装置 19A……薄膜回路板              2
0……スイッチ21……第1指示部材        
      22……第2指示部材 23……カバー部材                
26……スリーブ30……下方部分         
         31……リップ32……グルーブ 
                 33……弾性封止
部材 34……リブ                   
   36……リッジ37……換気口        
            38……フィルター要素 39……穴                    
    41……導電性プレート(第1電極) 41A……ターミナル              4
2……導電性リング(第2電極) 42A……ターミナル              4
3……絶縁リング 44……底部                   
   50……バッテリーコネクター

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  使用者が手に持つのに適した大きさお
    よび形状のケース、所定量の溶液および溶液中の一対の
    レンズを収容するのに適した大きさおよび形状の上側開
    放第1コンパートメントを規定するケースの第1の部分
    、第1コンパートメントの底部に配された一対の第1お
    よび第2電極を規定する電極手段、第2コンパートメン
    トを規定するケースの第2の部分、第2コンパートメン
    ト内に設けられ、溶液の少なくとも一部を電気分解する
    ように電極に電流を供給するために起動される電力供給
    手段、および、電力供給手段の起動に用いられるケース
    上に設けられたスイッチ手段を含んでなるレンズ殺菌装
    置。
  2. 【請求項2】  第1コンパートメントが、閉鎖底部か
    ら上方開口に延び、一対のレンズを横に並べて収容する
    のに適した大きさおよび形状を有し、ケースの第1の部
    分が、上方開口を取り囲み単一カバー部材による第1コ
    ンパートメントの閉鎖を可能にするリムを含む請求項1
    記載の装置。
  3. 【請求項3】  更に、上方開口を覆うのに適した大き
    さおよび形状のカバー部材、および、第1コンパートメ
    ントへの接近を可能にする開放位置とリップの通常流体
    密連結で上方開口を覆う閉鎖位置との間でカバー部材が
    動くことができるようにカバー部材をケースに取り付け
    るヒンジ手段を含む請求項2記載の装置。
  4. 【請求項4】  カバー部材が、カバー部材の閉鎖状態
    において下側に延びて第1コンパートメントに入り、少
    なくともレンズを溶液中に浸漬した状態に維持すること
    を補助するのに適した複数の間隔をおいたリブを含む請
    求項3記載の装置。
  5. 【請求項5】  カバー部材が、電解殺菌中に第1コン
    パートメント内で発生したガスは通過させ溶液の通過は
    防止する換気を行うようにするために、疎水性フィルタ
    ー要素がその中に配された穴を規定するカバー部材の一
    部を含んだ換気手段を含む請求項3記載の装置。
  6. 【請求項6】  更に、カバー部材を選択的に閉鎖状態
    に維持するカバー保持手段を含む請求項3記載の装置。
  7. 【請求項7】  カバー保持手段が、カバー部材全体に
    及ぶのに適した大きさおよび形状の保持部材、および、
    カバー部材が閉鎖状態にあるときカバー部材を開放状態
    に動かし得る第1の位置とカバー部材の上に保持部材が
    配されてカバー部材が閉鎖状態に維持される第2の位置
    との間で保持部材が滑動することができるように保持部
    材をケースに取り付ける手段を含む請求項6記載の装置
  8. 【請求項8】  ケースが長い部材であり、保持部材が
    、ケースの外側形状に合致するのに適した大きさおよび
    形状を有し、ケースの外側形状に沿って第1の位置と第
    2の位置の間を滑動するスリーブである請求項7記載の
    装置。
  9. 【請求項9】  保持部材が、ケースの材料と異なる材
    料からなり、それにより保持部材とケース間の摩擦係数
    を低下させる請求項8記載の装置。
  10. 【請求項10】  ケースがポリスチレン材料からなり
    、保持部材がポリアセテート材料からなる請求項9記載
    の装置。
  11. 【請求項11】  第1コンパートメントが横断面で8
    の字型の断面を有し、それにより各レンズに対しての分
    離された部分が規定される請求項2記載の装置。
  12. 【請求項12】  更に、第1コンパートメント内の底
    部より僅かに上方にレンズを横に並べて保持するために
    、および第1コンパートメントからのレンズの取出を容
    易にするために、第1コンパートメントの内側に収まる
    のに適した大きさおよび形状のバスケット部材を含んだ
    バスケット手段を含む請求項2記載の装置。
  13. 【請求項13】  第1電極が第1コンパートメントの
    底部の実質的に中央部分に設置された導電性プレートで
    あって陽極として作用し、第2電極が第1電極を取り囲
    む導電性リングであり陰極として作用する請求項1記載
    の装置。
  14. 【請求項14】  電極の少なくとも一方がチタン材料
    からなる請求項13記載の装置。
  15. 【請求項15】  第1電極がルテニウム材料からなる
    被膜を含む請求項14記載の装置。
  16. 【請求項16】  電力供給手段が、スイッチ、バッテ
    リーコネクター、および、スイッチの起動に応じてバッ
    テリーコネクターに接続されている別途提供されたバッ
    テリーから供給される電力から所定時間電流を生じさせ
    、かつ溶液の少なくとも一部を電気分解してレンズを殺
    菌する目的で電極に電流を流すための電流発生手段を含
    む請求項1記載の装置。
  17. 【請求項17】  更に、通電中に人が感知できる信号
    を提供する第1の指示手段を含む請求項16記載の装置
  18. 【請求項18】  更に、バッテリーが弱化した状態を
    示す人が感知できる信号を提供する第2の指示手段を含
    む請求項16記載の装置。
  19. 【請求項19】  電流発生手段が、50〜150ミリ
    アンペアの範囲の電流を発生する請求項16記載の装置
  20. 【請求項20】  電流発生手段が、10秒〜1分の範
    囲の時間、電流を発生する請求項16記載の装置。
  21. 【請求項21】  電流発生手段が、10秒〜15秒の
    範囲の時間、電流を発生する請求項16記載の装置。
  22. 【請求項22】  更に、電流を制限する電流制限手段
    を含む請求項16記載の装置。
  23. 【請求項23】  電流制限手段が、50〜150ミリ
    アンペアの範囲に電流を制限する請求項22記載の装置
  24. 【請求項24】  スイッチが、瞬間接触薄膜スイッチ
    である請求項16記載の装置。
  25. 【請求項25】  電流発生手段が、薄膜回路板に配さ
    れた複数の電気要素を含む請求項16記載の装置。
  26. 【請求項26】  使用者が手に持つのに適した大きさ
    および形状のケース、所定量の溶液および溶液中の一対
    のレンズを収容するのに適した大きさおよび形状の上側
    開放第1コンパートメントを規定するケースの第1の部
    分、および、第1コンパートメントの底部に配された一
    対の第1および第2電極を規定する電極手段を含んでな
    るコンタクトレンズ殺菌装置であって、第1コンパート
    メントが、閉鎖底部から上方開口に延び、一対のレンズ
    を横に並べて収容するのに適した大きさおよび形状を有
    し、ケースの第1の部分が、上方開口を取り囲み単一カ
    バー部材による第1コンパートメントの閉鎖を可能にす
    るリムを含むことを特徴とする装置。
  27. 【請求項27】  更に、上方開口を覆うのに適した大
    きさおよび形状のカバー部材、および、第1コンパート
    メントへの接近を可能にする開放位置とリップの通常流
    体密連結で上方開口を覆う閉鎖位置との間でカバー部材
    が動くことができるようにカバー部材をケースに取り付
    けるヒンジ手段を含む請求項26記載の装置。
  28. 【請求項28】  カバー部材が、カバー部材の閉鎖状
    態において下側に延びて第1コンパートメントに入り、
    レンズを溶液中に浸漬した状態に維持するのに適した複
    数の間隔をおいたリブを有する請求項27記載の装置。
  29. 【請求項29】  カバー部材が、電解殺菌中に第1コ
    ンパートメント内で発生したガスは通過させ溶液の通過
    は防止する換気を行うようにするために、疎水性フィル
    ター要素がその中に配された穴を規定するカバー部材の
    一部を含んだ換気手段を含む請求項27記載の装置。
  30. 【請求項30】  第1コンパートメントが横断面で8
    の字型の断面を有し、それにより各レンズに対して分離
    された部分が規定される請求項26記載の装置。
  31. 【請求項31】  更に、第1コンパートメント内の底
    部より僅かに上方にレンズを横に並べて保持するために
    、および第1コンパートメントからのレンズの取出を容
    易にするために、第1コンパートメントの内側に収まる
    のに適した大きさおよび形状のバスケット部材を含んだ
    バスケット手段を含む請求項26記載の装置。
  32. 【請求項32】  第1電極が第1コンパートメントの
    底部の実質的に中央部分に設置された導電性プレートで
    あって陽極として作用し、第2電極が第1電極を取り囲
    む導電性リングであって陰極として作用する請求項26
    記載の装置。
  33. 【請求項33】  使用者が手に持つのに適した大きさ
    および形状のケース、所定量の溶液および溶液中の一対
    のレンズを収容するのに適した大きさおよび形状の上側
    開放第1コンパートメントを規定するケースの第1の部
    分、および、第1コンパートメントの底部に配された一
    対の第1および第2電極を規定する電極手段を含んでな
    るレンズ殺菌装置であって、第1電極が第1コンパート
    メントの底部の実質的に中央部分に配置された導電性プ
    レートであって陽極として作用し、第2電極が第1電極
    を取り囲む導電性リングであって陰極として作用するこ
    とを特徴とする装置。
  34. 【請求項34】  溶液のpHを目が耐え得る水準に維
    持しつつ、溶液中に有効量の殺菌成分を形成するために
    溶液に電流を流しながら、緩衝生理的食塩水にレンズを
    接触させることを含んでなるレンズの電解殺菌方法。
  35. 【請求項35】  更に、第1の電極および第2の電極
    が配された容器中に溶液を仕込み、溶液に殺菌すべきレ
    ンズを浸漬して溶液に10ミリアンペア〜150ミリア
    ンペアの電流を1秒〜120秒間流すことを含む請求項
    34記載の方法。
  36. 【請求項36】  緩衝食塩水のpHが7.4である請
    求項34記載の方法。
  37. 【請求項37】  緩衝食塩水が燐酸塩緩衝剤と共に0
    .8重量%のNaClを含む請求項35記載の方法。
  38. 【請求項38】  更に、少なくとも一種の付着物をレ
    ンズから除去するのに有効な量の、レンズから付着物を
    除去することのできる少なくとも一種の酵素にレンズを
    接触させることを含む請求項34記載の方法。
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