JP2016536636A - 断熱を備えるコンタクトレンズ洗浄システム - Google Patents

断熱を備えるコンタクトレンズ洗浄システム Download PDF

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Abstract

本発明は、一般に、コンタクトレンズの洗浄及び消毒するためのシステム及び方法に関する。様々な面において、本発明は、消毒液を触媒作用させて中和する際の熱損失を低減し、結果として、消毒過程の間及び消毒液を中和する間に消毒液の温度が上昇する断熱されたシステムに関する。上昇した温度は、レンズ上の微生物の死滅率を上げ(すなわち、より良い減少)、消毒液の中和率を上昇させる。死滅率の上昇は、以前のシステム及び方法(例えば、アカントアメーバのシスト)を使用する除去に耐性のある微生物をより減少し、以前のシステム及び方法と比較して、微生物を許容可能な水準に減少するために必要な時間を減少させることが可能となる。【選択図】図6B

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2013年10月31日に出願された、米国仮特許出願第61/897,978号の利益を主張し、これは参照によりその全体を本明細書に組み込まれる。
参照による組み込み
本明細書に記載される全ての刊行物及び特許出願が、あたかもそれぞれの刊行物または特許出願が具体的かつ個々に、参照により組み込まれると示されるがごとく同程度に参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は、一般に、コンタクトレンズを洗浄及び消毒するためのシステム及び方法に関する。様々な面において、本発明は、消毒液を触媒作用させて中和する際の熱損失を低減し、結果として、消毒過程の間及び消毒液を中和する間に消毒液の温度が上昇する、断熱されたシステムに関する。上昇した温度は、レンズ上に存在する微生物の死滅率(すなわち、より良い減少)を上げ、消毒液の中和率を上昇させる。死滅率の上昇は、従来のシステム及び方法を使用する除去に耐性のある微生物をより減少させ、従来のシステム及び方法と比較して、微生物を許容可能な水準に減少するために必要な時間を減少させることが可能となる。
コンタクトレンズを消毒するシステムには、2つの主要な種類がある。すなわち、多用途の消毒液(MPDS)及び過酸化水素システムである。過酸化水素によるシステムは、細菌、酵母菌及びカビ類をより死滅させ、防腐剤のない包装、有効な消毒剤に対するユーザへの刺激が低いこと、及び、例えば、水と酸素のような、天然の副生成物へと消毒剤が中和することから、多くの場合好ましい。
文献の研究は、コンタクトレンズの表面は、典型的には、装用サイクルの最後には、多数の異なる微生物種及びウイルスの住処となっていることを示している。もちろん、特定の種(及びそれぞれの種のいくつかの分離菌)は、個々により変動し、2つの眼の間ですら変動する。消毒試験を標準化するために、FDA(及び産業界)は、「スタンドアローン」試験及び「レジューム」試験の2種類の試験を採用してきた。これらの2つの試験は、3つの菌種の菌株(黄色ブドウ球菌、緑膿菌及びセラチア菌)と、カンジダアルビカンスと、フザリウムソラニの菌株を使用する。消毒時の最終のCFUにおいて最小限に減少させることは、規格試験に通る「適切な」消毒のために達成されなければならない。ワンステップまたはツーステップ双方の過酸化水素システム(さらに以下に記載)を含む、すべての承認された消毒システムは、これらの基準を通らねばならない。例えば、酵母菌、カビ類及びアメーバのような、問題となる微生物の消毒過程で、より完全に死滅させることで、消費者が、これらの微生物によって感染する機会を減少させるであろう(より安全性がある)。
いわゆるワンステップ及びツーステップの過酸化水素のシステムという、2つの一般的な過酸化物系の消毒過程があり、その主な違いは、触媒が過酸化水素水に導入されているときに存在する。ワンステップの過酸化水素のシステムにおいては、触媒及び過酸化水素は、ほぼ同時に導入されるが、それに対してツーステップシステムにおいては、触媒は、かなり後、つまり消毒段階の最後の時期、すなわち、過酸化水素が導入された後に導入される。ツーステップシステムは、より完全に消毒し得る。すなわち、非常に長い時間、十分な濃度の過酸化水素があることにより、より高い死滅率を有する。しかし、安全な水準まで過酸化水素を中和するために、触媒を導入する第2の工程を必要とし、中和のために追加の時間が必要となる。ツーステップシステムの別の欠点は、ユーザが触媒を導入することを忘れる可能性があることであり、また、誤ってかなりの量の過酸化水素にレンズを入れると、不快感が増し、ケガをする可能性がある。ワンステップシステムは、消毒と中和を同時にでき、レンズを装用する前に要する時間を短縮し、触媒を導入することを忘れる可能性を解消するという利点がある。しかしながら、ワンステップシステムは、ツーステップシステムと同じ死滅率を有しない。なぜなら、ワンステップシステムは、設計により、直ちに過酸化水素を中和し始め、細菌、カビ類及び/またはアメーバを死滅させるための能力が時間の経過とともに減少し始める。ワンステップシステムは、許容可能な水準(例えば、>=1−log kill)よりもかなり高い菌の微生物(例えば、C.アルビカンス及びA.ブラジリエンシス)を効果的に減少する。しかしながら、それらは、この時点で基準となる許容可能な水準がないが、その他の微生物(例えば、アカントアメーバ)を効果的に減少しない可能性がある。ワンステップの過酸化水素システムは、今日、レンズを消毒するシステムとして広く使用されており、非過酸化水素システムと比べて死滅効果に優れているため、多くのユーザによって好まれている。追加の情報は、C.ヒルデブランド、D.ワーグナー、T.コールマン及びA.クラーマーの、6つのコンタクトレンズケア溶液における殺菌作用の生体外分析、BMC Infectious Diseases 2012 12:241−253に見出すことができる。
本発明は、既知の微生物に対して、従来のワンステップシステムよりも高い死滅率を達成する、ソフトコンタクトレンズ(親水性)及び硬質ガス透過性コンタクトレンズのための、ワンステップの過酸化水素消毒システム及び方法を使用する。本発明のシステム及び方法の実施形態は、過酸化水素の中和熱を保持するために断熱のバイアルを使用し、過酸化水素水の温度を上昇させ、高温を維持する。高温は、少なくとも微生物の死滅率を上昇させ、中和率を上昇させるという2つの利点を有する。代替実施形態では、発熱体は、過酸化水素の中和熱からの熱に加えて、温度を上昇させ高温に維持するために発熱体が使用される、断熱のバイアルと共にまたはそれ無しの何れにも提供され得る。
下記の実施形態、態様及びその変形形態は、例示的で説明のためであり、範囲を制限することを目的としていない。断熱のコンタクトレンズ消毒システムは、レンズホルダ、過酸化水素水を受容する断熱のバイアル、触媒及びレンズを有し得る。断熱は、バイアルが構成された二重壁の間に空隙の形態をとってよく、空隙は熱伝導率を低減するために真空下であってよく、熱伝導率をさらに低減するために、絶縁材によって部分的または完全に占められてもよい。真空圧は0,0001トールから1トールの範囲であってよく、またはより好ましくは、0.1トールから1トールの範囲であってよい。いくつかの実施形態では、空隙内の気体は、絶縁材によって部分的に占められているか否かにかかわらず、空気の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有する気体であってよく(例えば、Ar,KrまたはXe)、空気を有するこれらの気体のいずれかの混合物であり得る。代替実施形態では、バイアルは、(二重壁構造及び断熱用の空隙がない)好適な断熱材から直接構成されている。この例としては、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ(スチレンブタジエン)、ポリ(アクリロニトリルブタジエンスチレン)、ポリプロピレン、またはポリ(メチルメタクリレート)が挙げられる。好ましくは、選択された断熱材は、0.0001W/mKから0.05W/mKの間、またはより好ましくは0.003W/m−Kから0.05W/m−Kの間の熱伝導率を有する。
本発明の追加の実施形態は、コンタクトレンズを消毒するための1つ以上の方法を含む。レンズは、コンタクトレンズのバスケットの中またはバスケット上に配置され、次に消毒液及び触媒が加えられた断熱のバイアルに受容される。断熱は、中和熱反応の熱を保持する。断熱は前述したような材料を備えて構成され得る。
本発明の新規の特徴が次の特許請求の範囲に詳細に説明される。本発明の原理が使用される、例示的な実施形態を説明する次の詳細な説明及び添付図面を参照することによって、本発明の特徴及び利点はより良く理解されるであろう。
例示的なコンタクトレンズ収容システムを示す。 例示的なコンタクトレンズ収容システムを示す。 例示的な断熱のバイアルを示す。 例示的な断熱のバイアルを示す。 例示的な断熱のバイアルを示す。 別の例示的なコンタクトレンズ収容システムを示す。 別の例示的なコンタクトレンズ収容システムを示す。 例示的な操作のフローチャートを示す。 別の例示的な操作のフローチャートを示す。 別のコンタクトレンズ収納システムの上面図を示す。 別のコンタクトレンズ収納システムの側面図を示す。 コンタクトレンズのキャップ、レンズバスケット及び白金触媒の側面図を示す。 主要な内部部品を表すコンタクトレンズのキャップの上面斜視図を示す。 温度の範囲にわたる過酸化水素中のA.ブラジリエンシスに対する死滅率を示す。 温度の範囲にわたる過酸化水素中のCアルビカンスに対する死滅率を示す。 本発明の実施形態による、断熱のバイアルに対する保温特徴を示す。 例示的な温度感知のコンタクトレンズ洗浄ケースのブロック図を示す。 別の例示的な操作のフローチャートを示す。 別の例示的な操作のフローチャートを示す。
キャップ及びバイアルを含む、従来技術の消毒ケースの例は、文献で公知であり、本明細書で示されないその他の特徴を含み得る。このようなケースの例は、米国特許第4,637,919号、第4,750,610号、第5,186,317号、第5,366,078号、第5,558,846号、第5,609,284号、第5,609,837号及び第6,148,992号に見ることができる。このようなケースの市販の例は、AOSEPT(登録商標)の使い捨てカップ及びディスク(CIBA VISION(登録商標))並びにCLEAR CARE(登録商標)(CIBA VISION(登録商標))システムの一部が見られるか、または含まれる。
本発明は、ソフトコンタクトレンズ(親水性)及び硬質ガス透過性コンタクトレンズを消毒するための、ワンステップの過酸化水素消毒システム及び方法を使用する。本発明のシステム及び方法は、細菌、酵母菌、カビ類及びアメーバに対して、低濃度の過酸化水素(例えば、1%〜10%、より好ましくは3%〜7%)で、従来のワンステップのシステム及び方法よりも高い死滅率を達成する。本発明のシステム及び方法の実施形態は、過酸化水素の中和熱を保持するために断熱のバイアルを使用し、それによって、過酸化水素の消毒液の温度を上昇させ、高温を維持する。上昇した温度は、微生物の死滅率を上昇させ、同時に、過酸化水素水の中和を加速させるという利点を有する。本発明の実施形態のさらなる利点は、ツーステップシステムよりも関連する利点を有する、より単純でより速いワンステップシステムを使用することである。代替実施形態では、断熱のバイアルが存在するか否かにかかわらず、発熱体は、消毒液の温度上昇を所望の水準にまで上昇させ、維持するよう支援することが提供される。
いくつかの実施形態による、本発明のシステム及び方法は、キャップ及び断熱のバイアルを含む。いくつかの実施形態によると、断熱のバイアルは、二重壁構造の間に空隙または空間を含んでよい。またはそのかわりに、バイアル壁が作られる材料は、断熱の性質を有し、またはそのかわりに、空隙と断熱材との組合せが、例えばサンドイッチ構造において使用され得る。断熱を提供するために空隙を使用する実施形態では、この空隙は、実質的に真空の空間であってよく、空気よりも低い熱伝導度を有する気体(例えば、Ar、Kr、及びXe)または低熱伝導度の気体の組合せを含有し得る。この組合せは空気を含んでよく、混合気体は、また減圧または真空圧であり得る(例えば、0.0001トール〜1.5トール、より好ましくは0.1トール〜1トール)。あるいは、バイアルが作られる材料は、断熱の性質を有し得る(例えば、ネオプレンゴム、シリカエアロゲル、発泡ポリスチレン、ポリウレタン発泡体、ガラス繊維、鉱物繊維)。別の代替的な発熱体もまた、非断熱のバイアルまたは断熱のバイアルの何れかと提供され得る。
「キャディ」という用語は、例えば、コンタクトレンズのような、医療器具を消毒するために使用される消毒液と共に使用するのに適した装置を意味する。キャディは、分離した断熱のバイアルがキャディ内に、またはキャディ上に着脱可能に配置される装置であり得る。その他の実施形態では、キャディは、また、清浄容器であり得る(断熱である)。
「消毒液」という用語は、コンタクトレンズのような医療器具を洗浄するために使用される、任意の液体状の洗浄液または消毒液を意味する。消毒液は、過酸化水素またはその他の過酸化化合物を含み得る。消毒液は、また、当業者に知られているような、その他の成分も含み得る。本明細書で記載されたシステムによって使用され得る洗浄液の例は、AOSEPT(登録商標)の消毒剤(CIBA VISION(登録商標))及びCLEAR CARE(登録商標)(CIBA VISION(登録商標))を含むが、これらに限定されない。
この用語または「消毒システム」は、触媒または消毒液を中和するために使用される、その他の物質のような、消毒液及び付随装置を意味する。
用語「洗浄ケース」は、より十分に本明細書で説明されているように、キャップと組み合わされたバイアル、レンズを保持し得るバスケット及び触媒またはその他の物質を意味する。
「バイアル」という用語は、消毒液、レンズ及び触媒またはその他の物質のための容器を意味する。
「触媒」という用語は、消毒液の中和を加速させる物質を意味する。触媒の例は、白金またはカタラーゼのような酵素を含むが、これらに限定されない。上記にて言及したように、触媒はまた、ユーザの眼に配置されるときに、消毒液を実質的に害のないものに変える化学反応を支援する物質であってもよい。
「性質」という用語は、経時的な性質の特性と同様に、物理的性質、化学的性質、電気的性質、光学的性質またはその他の性質を意味する。
本明細書で別段に指示しない限り、使用される用語の定義は、有機合成、薬学及び眼科学の分野において使用される標準的な定義である。例示的な実施形態、態様及び変形形態は、図形及び図画に示されており、本明細書で開示された、実施形態、態様及び変形形態並びに図形及び図画は、説明のためと考えられ、限定されるべきではないことを意図している。
図1A〜図1Bは、キャディ150及び清浄ケース110を示す。図1Aを参照すると、キャディ150は、キャディケース151、インジケータ152及びディスプレイパネル154を備える。キャディケース151は、当業者に周知の、例えばプラスチックまたは類似の種類の材料のような適切な材料から製造され得る。インジケータ152は光またはLED(発光ダイオード)であってよく、ディスプレイパネルはLCD(液晶ディスプレイ)またはテキスト及び/またはグラフィカル画像をカラーまたは黒/白/グレースケールの何れかで表示可能な、類似のディスプレイパネルであり得る。ディスプレイは光またはLEDのようなインジケータであるか、あるいはLCDのようなディスプレイパネルであり得る。これらの部品及び構造はまた、当該技術分野において周知である。
いくつかの実施形態では、キャディ150は、溶液の状態、温度監視及びその他の情報の音声表示を提供するための機構を含み得る。例えば、キャディケースは、1つ以上のスピーカ及び制御装置または処理装置を含み得る。1つ以上のスピーカは、制御装置または処理装置から提供された音響信号からの音声を出力し得る。制御装置または処理装置は、1つ以上のセンサから温度またはその他のデータを受信し得る。音声メッセージは、センサによって提供されたデータに基づいて提供され得る。例えば、キャディ150は、中和過程中の残りの時間、中和過程が完了していること、キャディがコンタクトレンズを消毒していること、消毒が成功したか失敗したか、溶液が検出されないこと、及びその他のメッセージを示す音声の警告を提供し得る。したがって、コンタクトレンズ、消毒液及び本技術のその他の態様に関連した事項または状態を伝達するための視覚で行う警告または稼働中の警告の代わりにまたはそれに加えて、本発明の実施形態は、音声の警告を提供し得る。
図1Bを参照すると、分離し部分的に分解された洗浄ケース110が示されている。洗浄ケース110は、キャップ112、支持ビーム114、バスケット116及び触媒118並びに断熱のバイアル120のような要素を備え得る。代替的実施形態では、洗浄ケース110は、また、発熱体113を含んでよく、この実施形態は断熱のバイアル120または断熱なしのバイアルを含んでよい。当業者によって理解されるように、発熱体113は、ビーム114上に配置されて示されているが、消毒液中に浸漬し、電源に接続されている限り、(バイアルの中またはバイアル上のどこかを含む)どこにでも配置可能である。コンタクトレンズ117もまた、示されている。洗浄ケース110は、(例えば、ねじ留め、スナップ留め、形状嵌め、摩擦嵌め等によって)断熱のバイアル120上へと、キャップ112を可逆的に固定することによって十分に組み立てられ得る。図1Bに示されている実施形態の断熱のバイアル120は、キャップ112を固定するためのねじ山115を含むが、キャップ112を固定するためのその他の機構は当業者によって理解されるであろう。一旦、(レンズ、消毒液、触媒、キャップ等を)しっかりと組み立てると、洗浄ケースはキャディ内またはキャディ上に、または代わりにそれ自体が着脱可能に配置されてよい。
図2A〜図2Cを参照すると、断熱のバイアル120の実施形態が示されている。図2Aにおいて、バイアル120は二重の壁構造を有し、内壁202、外壁204及び断熱用の空隙206を備える。ねじ山203またはその他の適切な取付機構は、キャップ112を断熱のバイアル120へと固定するために提供されている。断熱の空隙206は、本実施形態では、バイアル120用の主要な断熱を提供する。断熱用の空隙206は、空気よりも低い熱伝導率を有し、26.2mW/m−K(ミリワット毎メートルケルビン)〜300Kであり、本実施形態では、実質的に固体断熱材がない。例えば、断熱空隙は、限定するものではないが、アルゴン、キセノン及びクリプトンのような1つ以上の低熱伝導率の気体を含み得るが、これらに限定されない。あるいは、この空隙は、空気、アルゴン、キセノン、クリプトン、その他の好適な気体または気体の混合物にかかわらず、低圧の気体になるまで排気され得る。内壁及び外壁を構築するために使用される材料は、断熱の性質(すなわち、材料、厚さまたはその両方に起因する低熱伝導度)もまた、有し得る。例えば、限定するものではないが、プラスチックとガラスポリスチレン、ポリ(スチレンブタジエン)、ポリ(アクリロニトリルブタジエンスチレン)、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ(メチルメタクリレート)である。
別の実施形態を示す図2Bを参照すると、空隙206は、また、限定するものではないが、高多孔質材料(例えば、ヒュームドシリカ、エアロゲル、パーライトまたはガラス繊維)のような、断熱材208を備えてよく、内壁202、外壁206及び断熱材208がサンドイッチ構造を形成する。好ましくは、本実施形態では、空隙206は実質的にまたは部分的に気体を排気され(例えば、0.0001トールから1.5トール、より好ましくは0.1トールから1トール)、例えば、ガスは、上記に記載したものまたはこれらの混合物を含み得る。体積(例えば、空隙206)を通る熱伝達は、対流、伝導及び放射によって発生する。対流は、空隙を通るバルク運動によってエネルギーを伝達する気体分子の存在に依存するため、気体の減圧は、実質的に対流を低減するかまたはなくすであろう。減圧は、また、隣接した気体分子または断熱容器の壁の間での衝突が少ないため伝導を低減する。しかしながら、壁の間との距離が小さくなると、壁に気体分子が衝突する回数が増加するため、バイアル壁の寸法をより狭くすることで、伝導部材が相対的に増加するであろう。空隙中に固体断熱材が存在するとき、すなわち、排気された断熱に挟まれるときには、減圧した環境で伝導は実質的により低減する。減圧下における空隙中の固体断熱材を挟む代替物は、壁間の空間を増加する必要なく、熱伝導率を実質的に低減するであろう。使用される場合、固体断熱材208は減圧下にて気体が減少してよく、その場合、「ゲッター」、すなわち排気から気体を集め、または結合するための空隙中の化学物質を使用し得ることを、当業者は理解するであろう。このサンドイッチ構造の断熱材の例としては、ネオプレンゴム、シリカエアロゲル、発泡ポリスチレン、ポリウレタン発泡体、ガラス繊維または鉱物繊維を含むが、これらに限定されない。この材料は、大気圧または減圧でのサンドイッチ構造に含まれ得る。
断熱のバイアル120の別の実施形態を示す、図2Cを参照すると、壁210(単数または複数)は、断熱材であり、構造的に十分に堅牢な材料でできている。断熱のバイアル120は、好ましくは、消毒剤として過酸化水素を使用した、コンタクトレンズ消毒システムを目的としている。したがって、この断熱材は、過酸化物系のレンズ消毒液に長期間曝露されることに耐えねばならず、コンタクトの消毒システムの過酷な通常使用(例えば、落下、強打等)に耐え得る。加えて、本明細書に記載されるように、過酸化水素の中和熱から所望の保温を達成し、有害な微生物の死滅率を増加して断熱のバイアル120中で高温を維持するために、断熱材は、1mmから10mmの間の厚さで、十分に低い熱伝導率(例えば、0,0001から0.05W/m−Kの範囲か、あるいは0.003から0.05W/m−Kの範囲)を有するべきである。好適な断熱材のいくつかの例は、ポリスチレン、ポリ(スチレンブタジエン)、ポリ(アクリロニトリルブタジエンスチレン)、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ(メチルメタクリレート)を含む。
図3Aを参照すると、キャディ150は透視側面図に表され、キャディケース151、インジケータ152及びディスプレイパネル154もまた示されている。図3Bは、キャディ150及びトリガ160の断面図を示し、これは処理装置170に電気的に接続されており、電源180に接続され、電源180によって電力供給される。処理装置170は、また、インジケータ152及びディスプレイパネル154に電気的に接続されている。トリガ160は、洗浄ケース110がキャディ150中、またはキャディ150上に配置されるときに、通常の稼働中にトリップするように配置されている。トリガをトリップすると、カウントを提供するために、処理装置内のカウンタを進める。キャディ150中またはキャディ150上への洗浄ケース110の配置は、また、ケース110に電力接続(図示せず)を提供し、ケース110中またはケース110上の任意の回路または代替の発熱体に電力供給し得る。処理装置170及び任意の装置は、論理回路、集積回路チップ若しくは例えば、コンピュータチップのようなマイクロプロセッサ、または複数若しくはそれらの組み合わせであり得る。電源180は、例えば、蓄電池または通常小型電子装置において使用されるその他の種類の電池のような、電池であり得る。いくつかの実施形態では、電源は、例えば家庭用の110Vのような、キャディの外部にある電源であってよく、または類似の電源であり得る。小型の変圧器もまた、図示されていないが必要とされ得る。発熱体113を含む実施形態においては、電池は必要な熱エネルギーを提供するための十分な充電を提供しない可能性があるため、電力の外部電源を使用することが好ましい場合がある。
通常は、過酸化水素が触媒118を含有する清浄ケース110に導入されるとき、触媒が過酸化水素の中和(すなわち還元)を加速する化学反応が起きる。他で記載されているように、触媒は、例えば、白金またはカタラーゼであり得るが、限定するものではない。極微量の過酸化水素ですら眼に痛みを与える得るため、眼にレンズを挿入する前に過酸化水素を完全に中和することが推奨される。過酸化水素の触媒作用が行われた中和は、発熱反応である。反応中の温度上昇及び反応後の温度低下の速度及び程度は測定可能であり、一般に、白金などの金属またはカタラーゼなどの酵素のような触媒材料はまた、反応中に酸化されるため、溶液中の過酸化水素の量及び入手可能な触媒の量によって変わるであろう。したがって、一実施形態では、洗浄液の温度または温度プロファイルにおける変化(すなわち、温度曲線対時間曲線の形状)は、洗浄液(例えば、過酸化水素の濃度)の品質または触媒(触媒がどのくらいまだ利用できるか)の変化に関連する。処理装置は、次に、温度または温度プロファイルと所定値を比較するためにプログラミングされ得る。したがって、温度センサが、許容可能な温度プロファイルの範囲内または範囲外にある温度プロファイルを測定するかどうかによって、異なるメッセージがディスプレイデバイスに表示され得る。温度及びその他の反応特性(例えば、圧力)の測定に基づいて反応速度と、消毒の有効性を監視する、さらなるシステム及び方法の詳細は、通常、米国特許第13/403,754号(現在、米国特許第8,851,091号)に見ることができ、簡潔のためにさらに本明細書には記載されていない。
図4〜5を参照すると、コンタクトレンズの消毒システム及び方法400の特定の実施形態の操作の様々な態様が提供される。工程402では、ユーザはバスケット116にレンズを挿入する。レンズを備えたバスケットは、次に、工程404で断熱のバイアル内に配置され、触媒も工程406で入れられる。当業者は、触媒は、ケース110上の触媒118のように、バスケット構造内に一体化され得ること、または、当業者に既知の任意のその他の方法(例えば、バイアル中に触媒を滴下する、触媒をバイアルの一部とする等)で提供され得ると理解するであろう。消毒液は工程408で断熱のバイアル120に添加される。しかし、触媒はレンズが消毒液に浸漬されるのとほぼ同時に、またはその直後に、消毒液に接触させるべきであるという点に留意する以外は、消毒液はコンタクトレンズ及び触媒を受容する前にバイアルに添加されてよく、この方法の順序は特に重要ではないと理解されよう。そうでない場合には、触媒作用による中和は、レンズ挿入前の溶液の消毒する性質を減少させるであろう(例えば、過酸化水素の濃度が低下する)。キャップ112は工程410で断熱のバイアルに固定される。
図5を参照すると、ケース110は工程502でキャディ15の中またはキャディ15上に挿入される。接続されたトリガ(例えば、図3Bのトリガ160)及び処理装置は、コンタクトレンズケースが工程504でベースユニット内に配置されているか否かを判断するために使用され得る。洗浄ケースがベースユニット内に配置されている場合には、「消毒中」のようなメッセージが、工程506でディスプレイパネル上に表示され得る(例えば、図1Aのディスプレイパネル154)。洗浄ケースがベースユニット内に配置されていない場合には、ディスプレイパネルは、工程507で「待機中」のようなメッセージを表示することができ、ベースユニットは「待機モード」にあると言える。トリガがトリップされた後は、消毒液の温度プロファイルは、工程508で許容可能な温度プロファイルの範囲内になっているかどうか判断するために測定され得る。これは、消毒液が十分な濃度があるか、または触媒が消毒を確実にするのに十分であるかを確かめるために、時間に関連して十分な温度上昇(または圧力またはその他の反応特性)が測定されることを意味する。「No」の場合には、「消毒は失敗です。ケースと溶液を交換してください」というようなメッセージが工程510で表示され得る。その後、ケースを工程512で除去し得、「待機中」のメッセージが工程507で表示され得る。温度が許容可能な範囲内で上昇していることが判明した場合、次に、タイマーが、工程512で一対のコンタクトレンズの通常の消毒用の所定の最小消毒時間(「MDT」)時間を数え始めることができる。工程514では、本方法は、死滅率の上昇を達成するために(本明細書で記載されたように)、所望の温度が達成されているかどうかを判断する。このような最低温度に届かない場合には、本方法は、工程516において、代替的に発熱体113を作動させて温度を最低にまで上昇させる。最低温度が維持されているか、または所定の時間を超えていることを確実にするために、工程517において、温度は好ましくは経時的に確認される。この時点で「消毒が正常に進んでいます」というメッセージを工程518において表示され得る。このメッセージは、経過時間が最低の消毒時間を超えず、温度が所定の時間最低温度より低くならない限り、工程520において、表示されたままであることが可能である。所定の時間は死滅率の上昇を達成するために必要とされる時間を基準にして決定されるであろう。高温において死滅率の上昇を達成するための時間は、完全な中和を達成するための時間より少ないと理解されよう。一旦、経過時間(「ET」)が、工程520において溶液を中和するために必要な最少時間に等しくなると、「レンズの装用が安全にできます」または「消毒完了」というメッセージが工程522にて表示され得る。例えば、最少の消毒時間を6時間と設定することができる。その他の最少消毒時間は、温度プロファイルを測定するのにどのくらいの時間がかかるか、レンズケース及び触媒の寸法と形状、及び洗浄システム(例えば、CLEAR CARE(登録商標)等)等によって明記された消毒の推奨される最小時間のような要素によって設定され得る。ケースが次に工程512で除去される場合には、ベースユニットは待機モードに復帰される。ケースが工程524で除去されない場合には、タイマーはカウントし続ける。タイマーによって測定された経過時間が、工程526で安全な収容時間(「SST」)の所定の上限に達したときには、「消毒処理を再開してください」のようなメッセージが工程528で表示され得る。そうでない場合には、「レンズの装用が安全にできます」というメッセージが表示されたままにすることができる。例えば、SSTの上限は約18時間、約24時間、約7日または使用される洗浄システムに応じた別の時間であり得る。この時間経過後、再汚染の危険性が増加する場合があるため、レンズを洗浄ケースからこの時間の前に取り出すことが望ましい。1つ以上のメモリユニットを含み得る処理装置は、経過時間、安全収容時間等のような値を記憶でき、上述した比較及び計算を実行することができるということを、当業者は認識するであろう。
図6Aから図6Bを参照すると、キャディ自体が洗浄液を受ける実施形態(すなわち、分離された洗浄ケースがない)が示されている。図6Aを参照すると、プラスチックまたは本明細書に記載されたその他の好適な材料でできている断熱のキャディケース651を含む、上面図のキャディ600、インジケータ652、制御ボタン653A及び制御ボタン653B、ディスプレイ654、リザーバ620A及びリザーバ620B並びにキャップ612A及びキャップ612Bが示されており、(例えば、ねじ留め、スナップ留め、形状嵌め、摩擦嵌め等によって)断熱のキャディケース651に可逆的に固定され得る。これらの構成要素のうち特定のものは、図6Bの側面図に示されている。リザーバ620A側及び図6Bのみを参照すると、断熱されたキャディケースは、内壁602、外壁604、その間に空隙603を有する。当業者によって理解されるように、断熱のキャディケース651及びリザーバ620Aとリザーバ620Bは、上記の断熱のバイアル120に対応し、断熱の働きをする空隙603を備えた類似の二重壁の構造を有するか、または絶縁材、両者の組み合わせで構成され得、または本明細書に記載された真空の断熱材のサンドイッチ構造であり得る。発熱体もまた、単独でまたは断熱のリザーバとの組み合わせで、本実施形態において提供され得る(図示せず)。
このキャディは、トリガ、タイマー、処理装置または電源のような、その他の実施形態にて示された特徴を含んでよいが、本明細書に明示されていない。図6Aから図6Bに示されたキャディは、温度センサ、電子センサ、圧力センサ、音センサまたは気体センサのようなセンサも含み得る。例えば、キャディ800は、キャップ612Aからキャップ612Bにおいて温度センサを含み得る。これらのセンサは、とりわけ、より詳細に共有する米国特許第8,851,091号に記載されているように、消毒及び中和の過程を判断するために使用されてよく、本明細書に記載されたように死滅率の上昇を達成するために一定の時間、温度が適切に上昇することを確実にするために使用され得る。キャディは、また、ボタンまたはタブが、キャップが配置された所の一部の下部にあることを含み得る。キャップが可逆的にケースに固定されているときに押し下げられる。押し下げられると、信号は処理装置に送信され、上記に記載したトリガと同様に、タイマーを開始し、またはメッセージを表示する。
図7Aから図7Bは、コンタクトレンズのキャップ112、レンズバスケット116、白金触媒118を含む、ケース110の側面図を示すが、バイアル120は図示されていない。バイアル120(図示せず)は、レンズキャップ112をバイアル120に固定するためにねじ山を使用する。溶液の温度センサ5は、過酸化水素の中和過程中の溶液の温度を時間の経過とともに監視する。発熱体113は、ビーム114上に、またはバイアル120(図示せず)中に直接提供され得る。好ましくは、発熱体113はビーム114上にある場合には、レンズキャップ112中の配線(図示せず)を介してキャディ150に電気的に接続されている。発熱体への電気的接続は、一例としてであり、限定的なものではない。当業者は、本発明の範囲を超えずに、発熱体に電力を供給する多くの方法を理解するであろう。様々な実施形態では、溶液の温度センサ5は、サーミスタまたは熱電対であり得る。溶液センサ121を使用して、マイクロコントローラ(図示せず)は、コンタクトレンズが消毒液に浸漬されていることを感知し、監視過程を開始する。溶液センサ121は、2つの電極を含んでもよく、そのうち1つは図7の支援ビーム114上に示されている。溶液センサ121は、レンズバスケット116の上部に隣接して、または上部の近傍に配置され得る。溶液センサは、導電性電極の対であり得る。
一対のコンタクトレンズのバスケット116は、消毒過程の間では所定位置でレンズを保持する。白金触媒118は、発熱過程において過酸化水素水を中和する。バスケットヒンジ119は、コンタクトレンズのバスケット7が開くのを可能にし、コンタクトを取り付けまたは取外しを可能にする。
図7Bは、いくつかの内部要素を示すレンズキャップ112の上面図である。これらは、マイクロコントローラ11、外部温度センサ13のようなセンサ、電池12またはその他の電源(例えば、キャディまたは代替的にはDC電源あるいはAC電源への接続)を含み得る。容量式タッチセンサ10は、マイクロコントローラ11を低電源のスリープモードから起動する。携帯電話の容量式タッチスクリーンのような、多くの携帯型装置に通常使用される、容量式タッチセンサ10は、手の接触を識別するためにマイクロコントローラ11と通信し得る。
外部の温度センサ13は、カップ1の周りの空気の温度を測定し、溶液の外部の加熱または冷却を補正する。様々な実施形態では、外部の温度センサ13は、サーミスタまたは熱電対であり得る。マイクロコントローラ11がどのようにサーミスタの使用によって温度を測定し得るかの例は、RC回路の使用を用いることである。これらの温度は、マイクロコントローラによって、消毒及び中和をしている間、バイアル内部からの温度データとあわせて、いつ消毒及び中和が完了するかを判断するために使用され得る。これらの過程は、より詳細に共有する米国特許第8,851,091号に記載されている。
過酸化水素システムにおける高温での微生物の死滅率の上昇
下記のデータ及び図8Aから図8Bにおけるデータのグラフ表示に示されるように、過酸化水素システムにおけるコンタクトレンズ上の一般に知られている微生物の死滅率は、高温で上昇する。
第1試験では、0.05%のH22を、過酸化水素の存在下で温度が死滅率に影響するか否かを判断するために、様々な温度でアスペルギルスブラジリエンシス ATCC16404に対して試験した。3%のH22は、リン酸緩衝生理食塩水に希釈させ、直ちに5匙量のA.ブラジリエンシス胞子を植えつけた。1mLのアリコートが微小遠心管に添加され、0.5、1及び3時間の時間間隔で30℃,40℃及び50℃の室温で培養された。H22なしの対照もまた試験を行った。A.ブラジリエンシス胞子の株は、BacTiterによって約1x106CFU/mLを達成するために調製されたことが確認された。各時点で、100μLが取り出され、希釈されSDAプレート上に広げられた(3部)。プレートは、次に増殖に最適の30℃で培養された。
表1及び図8Aは、過酸化水素の存在下における高温で、0.05%のH22におけるA.ブラジリエンシスの死滅率の増加を示す。完全に死滅する(検出の限界まで下がる)のは、50℃で3時間によって達成された。50℃で3時間によって、対照におけるCFUの減少がみられることに注意する(表2)。
表1:0.05%のH22中のA.ブラジリエンシス
表2:対照におけるA.ブラジリエンシス
第2試験では、0.01%のH2O2を、過酸化水素の存在下で温度が死滅率に影響するか否かを判断するために、様々な温度でカンジダアルビカンス ATCC10231に対して試験した。3%のH2O2は、無菌食塩水に希釈され、0.5mLのアリコートが微小遠心管に添加した。H2O2なしの制御もまた試験した。C.アルビカンスの株は調製され、各微小遠心管に植えつけられ、BacTiterによって約1x105CFU/mLを達成したことを確認した。この管を、0.5、1及び3時間の時間間隔で30℃,40℃及び50℃の室温で培養した。各時点で、100uLを取り出し、希釈し、SDAプレート上に広げた。プレートを、次に増殖に最適の30℃で2日間、培養した。これを重複して行った。50℃のプレートは、全ての時点で、試験薬または対照プレートの何れにおいても、増殖可能なC.アルビカンスのコロニーを含有しないことに留意する(表3及び表4)。したがって、C.アルビカンスは50℃の培養時間では生存しないと結論付けられる。
表3、表4及び図8Bは、高温での0.01%のH2O2におけるC.アルビカンスの死滅率の増加を示す。完全に死滅する(検出の限界まで下がる)のは、40℃にて3時間で達成された。
表3:0.01%のH22におけるC.アルビカンス(平均CFU/mL)
表4:対照におけるC.アルビカンスの成長(平均CFU/mL)
これらのデータは、高温の過酸化水素の存在下で、少なくとも2つの真菌の死滅率の増加を明らかに実証する。
断熱のバイアル中の白金を有する過酸化水素水の温度プロファイル
図9は、本発明の実施態様による、断熱のバイアルの温度対時間のグラフを示す。断熱のバイアルは、発泡ポリウレタン発泡体を充填したが真空ではない、空隙を備えた二重壁のプラスチック構造でできている。発泡ポリウレタン発泡体を含む壁の厚さは、約2cmであった。また、断熱されていないバイアルの温度対時間のグラフが示されている。このシステムを、白金触媒の存在下で、3%及び7%の過酸化水素水で試験した。発熱反応からの熱は、過酸化水素水の温度を上昇させることをデータは示した。断熱されたバイアルにおいて達した最高温度は、断熱されていないバイアルにおける場合よりも高く、断熱されたバイアルの温度は、断熱されていないバイアルの温度よりも高温のままであった。これらのデータは、断熱のバイアルを使用する案は、中和反応熱からの熱にのみ基づいて、過酸化水素水における高温を達成し維持するための機構を提供するであろうことを強く提案している。
図10は、例示的な温度感知のコンタクトレンズの洗浄ケース706のブロック図を示す。洗浄ケース706は、電源装置713によって電力供給されるマイクロコントローラ708を有する。マイクロコントローラ708は、溶液が存在するときに感知するための溶液センサ711を監視する。マイクロコントローラ708が、溶液が存在すると判断すると、気温センサ709及び溶液温度センサ710からの示度が取得される。これらの示度は、メモリ712に記録された補正データとともに、マイクロコントローラ708によって温度測定に変換される。次にマイクロコントローラ708は、後の検索のため、メモリ712にこれらの過去の温度測定を記録する。一定の時間の後、温度測定はマイクロコントローラ708によってメモリ712から呼び出される。マイクロコントローラ708は、どの信号をディスプレイ707に送信すべきかを判断する。
図11Aから図11Bは、3つの光LEDディスプレイの構成を使用するための操作のフローチャートの例を示す。本明細書で記載された操作の流れは、例証の目的のためであり、限定されることを意図するものではない。様々な実施形態では、洗浄ケース(例えば、断熱のバイアル120を備えたケース110)の電源が入ったとき、この過程は、工程720で開始する。AC電源が代替的に提供され得るが、いくつかの実施形態では、この装置は通常、限定された電池の寿命を守るために、工程721で低電力のスリープモードである。この装置は、洗浄液が工程722で装置に加えられたかどうか感知するために、低電力のスリープモードから1秒から3秒ごとに数マイクロ秒の間、立ち上がり得る。溶液が検出されない場合には、装置はスリープモードに戻る。溶液が検出される場合には、装置は工程723で黄色のLEDを素早く点滅させる。例えば、装置のLEDは、1秒に2回点滅しうる。高速の点滅は、装置が洗浄液及びシステムが正常に機能しているかどうかを判断していることを示し得る。工程724で、洗浄液、バイアル及びキャップの温度平衡を可能にするために、装置は基準の温度測定をする前に5秒から15秒遅れる。平衡の後、初期の溶液及び大気温度の測定は工程725で成される。溶液温度は、基準点として使用され、そこから将来の溶液温度率が決定され得る。この装置は、工程726で、キャップが継続的に溶液に浸漬しているかどうか定期的に検出する。
工程726で溶液が検出されない場合には、LEDは工程730で赤を点滅し、洗浄過程が中断されており、眼にコンタクトレンズを入れるのは安全ではないことを示す。赤が点滅しているLEDは、30秒間点滅し続け、続いて、手順の始めで低電力のスリープモードに戻る。溶液が検出される場合には、マイクロコントローラは工程727で30秒間遅れる。溶液及び大気温度の測定は、工程728で再度サンプリングされるまたは取得される。この装置は、工程729で、キャップが継続的に溶液に浸漬しているかどうか定期的に検出し、この過程は溶液が検出される場合には進行する。
図11Bを参照すると、実温度が工程733で、所望の最低温度(例えば、40℃)に達した場合には、次に工程734で、装置は黄色のLEDを例えば2秒から3秒に1回、ゆっくりと点滅させる。ゆっくりとした点滅をすることの目的は、装置が洗浄液及びシステムが正常に機能していることを判断し、装置がコンタクトレンズを洗浄していることを表示することである。装置は、キャップが工程735で継続して溶液に浸漬されているかを検出する。溶液を検出した場合には、装置は、工程745で、所定の時間に、最低温度であるか、または最低温度以上であるかを判断するために進行する。工程735及び工程745の両方が真であるならば、装置は、工程736で、洗浄液が6時間(または所定の時間)、洗浄/中和のサイクルを完了できるように継続する。735または745の何れかが偽である場合には、装置は赤を点滅し、エラーが起こったことを表示する。工程742は、溶液が残っているかどうかを見るために点検し、溶液が取り除かれるまで赤を点滅し続け、システムを始めに戻す。6時間経過すると、装置は工程737で緑のLEDをゆっくりと点滅し、装置が洗浄/中和のサイクルを終了し、コンタクトレンズが安全に眼に入れることができることをユーザに示す。装置は、工程738で、溶液が検出されなくなるまで緑のLEDを点滅し続け(ユーザはレンズを除去し、溶液を破棄する)、工程743で始めに戻る。溶液が工程738で検出され続ける場合、及び、工程739で(例えば)7日間経過した場合には、LEDは次に工程740で赤を点滅して、眼にコンタクトレンズを入れるにはもはや安全ではないことを示す。これは微生物が滅菌した溶液を再汚染した可能性があるためである。赤のLEDは、溶液が工程744で検出されなくなるまで点滅し続ける。
上記の例は詳細に実施形態に記載され、過酸化水素の中和熱からの熱を保持するために、レンズが中に配置されるバイアルまたは容器は断熱され、レンズに存在する微生物の死滅率を上昇するために、断熱は消毒液の高温を達成し維持するために使用される。しかしながら、本開示は、断熱及び/または高温を上昇し維持するその他の方法が使用され得る、追加の実施形態を含む。例えば、発熱体や真空のサンドイッチ構造のようなものであるが、これらに限定されない。
いくつかの例示的な実施形態、態様及び変形形態が本明細書で提供され、当業者は一定の変更、置換、追加及び組み合わせ並びに実施形態、態様及び変形形態の一定の副組合せを認識するであろう。以下の特許請求の範囲は、すべてのこのような変更、置換、追加及び組み合わせを含むと解釈され、一定の実施形態、態様及び変形形態の副組み合わせはその範囲内であることを意図している。

Claims (30)

  1. 断熱のコンタクトレンズ消毒システムであって、
    コンタクトレンズホルダと、
    前記コンタクトレンズホルダ及び消毒液を含有するために適合したバイアルであって、その中の触媒は前記消毒液を中和することが可能であるバイアルと、
    前記バイアルを取り巻く断熱層であって、それによって前記断熱は前記バイアルから熱損失を低減し、結果として前記消毒液の温度が上昇する断熱層と、を備えるシステム。
  2. 前記断熱層は、前記バイアルの内壁と前記バイアルの外壁との間の空隙である、請求項1に記載の断熱のコンタクトレンズ消毒システム。
  3. 前記空隙は大気圧よりも低い減圧下にある、請求項2に記載の断熱のコンタクトレンズ消毒システム。
  4. 前記減圧は0.0001トールから1トールの間である、請求項3に記載の断熱のコンタクトレンズ消毒システム。
  5. 前記減圧は0.1トールから1トールの間である、請求項4に記載の断熱のコンタクトレンズ消毒システム。
  6. 前記空隙は、空気の熱伝導率よりも低い前記熱伝導率を有する気体を備える、請求項2に記載の断熱のコンタクトレンズ消毒システム。
  7. 前記気体は気体の混合物である、請求項2に記載の断熱のコンタクトレンズ消毒システム。
  8. 前記気体の混合物は空気を含む、請求項7に記載の断熱のコンタクトレンズ消毒システム。
  9. 前記気体の混合物は実質的に空気がない、請求項7に記載の断熱のコンタクトレンズ消毒システム。
  10. 断熱材は前記内壁と前記外壁との間の前記空隙内に挟まれた、請求項2に記載の断熱のコンタクトレンズ消毒システム。
  11. 前記物質は、ネオプレンゴム、シリカエアロゲル、発泡ポリスチレン、ポリウレタン発泡体、ガラス繊維または鉱物繊維を備える、請求項10に記載の断熱のコンタクトレンズ消毒システム。
  12. 前記挟まれた空隙は大気圧よりも減圧下である、請求項11に記載の断熱のコンタクトレンズ消毒システム。
  13. 前記挟まれた空隙は約0.0001トールから約1トールの減圧下にある、請求項12に記載の断熱のコンタクトレンズ消毒システム。
  14. 前記減圧は約0.1トールから1トールである、請求項13に記載の断熱のコンタクトレンズ消毒システム。
  15. 前記バイアルの前記壁及び前記断熱層は同一であり、0.0001W/mKから0.05W/mKの間の熱伝導率を有する材料で構成される、請求項1に記載の断熱のコンタクトレンズ消毒システム。
  16. 前記バイアルの前記壁及び前記断熱層は同一であり、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ(スチレンブタジエン)、ポリ(アクリロニトリルブタジエンスチレン)、ポリプロピレンまたはポリ(メチルメタクリレート)からなる群より選択される断熱材から構成される、請求項1に記載の断熱のコンタクトレンズ消毒システム。
  17. 前記消毒液の温度を提供することが可能なセンサと、
    前記センサからの前記温度データを受信するために、前記センサと通信する処理装置と、
    前記処理装置と通信するディスプレイであって、前記温度データに基づいて消毒効果の情報を提供するための前記ディスプレイを操作するのに適した前記処理装置と、をさらに備える、請求項1に記載の断熱のコンタクトレンズ消毒システム。
  18. コンタクトレンズの消毒方法であって、
    コンタクトレンズのバスケットを提供し、
    前記コンタクトレンズのバスケット上にコンタクトレンズを配置し、
    前記コンタクトレンズのバスケットを受けるのに適したバイアルを提供し、前記バイアルは断熱層を有し、
    前記バイアルに消毒液を添加し、
    前記バイアルに触媒を添加し、前記消毒液の中和熱が前記触媒によって触媒され、
    前記バイアル中に前記コンタクトレンズのバスケットを配置し、前記断熱層は前記消毒液からの熱損失を低減し、それによって高温を維持し、微生物の死滅率を上げること、を備える方法。
  19. 前記断熱層は、前記バイアルの内壁と前記バイアルの外壁との間の空隙である、請求項18に記載の方法。
  20. 前記空隙は大気圧よりも低い減圧下にある、請求項19に記載の方法。
  21. 前記減圧は0.0001トールから1トールの間である、請求項20に記載の方法。
  22. 前記空隙は、空気の熱伝導率よりも低い前記熱伝導率を有する気体を備える、請求項19に記載の方法。
  23. 前記気体は気体の混合物である、請求項19に記載の方法。
  24. 前記気体の混合物は空気を含む、請求項23に記載の方法。
  25. 前記気体の混合物は実質的に空気がない、請求項23に記載の方法。
  26. 断熱材は前記内壁と前記外壁との間の前記空隙内に挟まれた、請求項19に記載の方法。
  27. 前記物質は、ネオプレンゴム、シリカエアロゲル、発泡ポリスチレン、ポリウレタン発泡体、ガラス繊維または鉱物繊維を備える、請求項26に記載の断熱のコンタクトレンズ消毒システム。
  28. 前記挟まれた空隙は大気圧よりも低い減圧下にある、請求項27に記載の方法。
  29. 前記挟まれた空隙は約0.0001トールから約1トールの減圧下にある、請求項28に記載の方法。
  30. 前記バイアルの前記壁及び前記断熱層は同一であり、0.0001W/mKから0.05W/mKの間の熱伝導率を有する材料で構成される、請求項18に記載の断熱のコンタクトレンズ消毒システム。
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