JPH04234590A - スクロ−ル形圧縮機 - Google Patents
スクロ−ル形圧縮機Info
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- JPH04234590A JPH04234590A JP3000576A JP57691A JPH04234590A JP H04234590 A JPH04234590 A JP H04234590A JP 3000576 A JP3000576 A JP 3000576A JP 57691 A JP57691 A JP 57691A JP H04234590 A JPH04234590 A JP H04234590A
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- 230000006835 compression Effects 0.000 claims abstract description 38
- 238000007906 compression Methods 0.000 claims abstract description 38
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 abstract description 7
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 abstract description 2
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 25
- 239000003507 refrigerant Substances 0.000 description 17
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 1
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
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- 238000005057 refrigeration Methods 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/02—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
- F04C18/0207—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
- F04C18/0246—Details concerning the involute wraps or their base, e.g. geometry
- F04C18/0269—Details concerning the involute wraps
- F04C18/0292—Ports or channels located in the wrap
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、それぞれが渦
巻状のラップを有する固定スクロ−ルと旋回スクロ−ル
とを組合わせ、旋回スクロ−ルを固定スクロ−ルに対し
て旋回させて被圧縮ガスを圧縮するスクロ−ル形の圧縮
機に関する。
巻状のラップを有する固定スクロ−ルと旋回スクロ−ル
とを組合わせ、旋回スクロ−ルを固定スクロ−ルに対し
て旋回させて被圧縮ガスを圧縮するスクロ−ル形の圧縮
機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、圧縮機には、それぞれが渦巻状
のラップを有する固定スクロ−ルと旋回スクロ−ルとを
組合わせ、両スクロ−ルの間に圧縮室を形成したスクロ
−ル形のものがある。そして、このスクロ−ル形圧縮機
は、旋回スクロ−ルを固定スクロ−ルに対して旋回させ
て被圧縮ガスを圧縮し、圧縮された被圧縮ガスを吐出ポ
−トに通過させて吐出する。
のラップを有する固定スクロ−ルと旋回スクロ−ルとを
組合わせ、両スクロ−ルの間に圧縮室を形成したスクロ
−ル形のものがある。そして、このスクロ−ル形圧縮機
は、旋回スクロ−ルを固定スクロ−ルに対して旋回させ
て被圧縮ガスを圧縮し、圧縮された被圧縮ガスを吐出ポ
−トに通過させて吐出する。
【0003】また、スクロ−ル形圧縮機の設計において
は、設計圧縮比(圧縮室と吐出ポ−トとが連通する時点
での圧縮比)の設定が重要である。そして、高温用のス
クロ−ル形圧縮機のほとんどは、断熱圧縮時の圧縮比を
例えば2.7〜3.4の範囲に設定されている。
は、設計圧縮比(圧縮室と吐出ポ−トとが連通する時点
での圧縮比)の設定が重要である。そして、高温用のス
クロ−ル形圧縮機のほとんどは、断熱圧縮時の圧縮比を
例えば2.7〜3.4の範囲に設定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スクロ−ル
形圧縮機においては、図5に示すように、上昇する実際
の圧力値は、理論的な断熱圧縮の場合の圧力値よりも大
きく、多くの場合、過圧縮が発生している。
形圧縮機においては、図5に示すように、上昇する実際
の圧力値は、理論的な断熱圧縮の場合の圧力値よりも大
きく、多くの場合、過圧縮が発生している。
【0005】そこで、この過圧縮分を考慮して、設計圧
縮比を予め小さく設定することが考えられる。しかし、
設計圧縮比を予め小さく設定すると、高圧縮比運転時に
吐出ガスの逆流が生じ、バルブに異常音や破損が生じる
ことがある。したがって、スクロ−ル形圧縮機において
は、通常運転時に圧力が過圧縮気味になるよう設計圧縮
比を設定する必要があった。
縮比を予め小さく設定することが考えられる。しかし、
設計圧縮比を予め小さく設定すると、高圧縮比運転時に
吐出ガスの逆流が生じ、バルブに異常音や破損が生じる
ことがある。したがって、スクロ−ル形圧縮機において
は、通常運転時に圧力が過圧縮気味になるよう設計圧縮
比を設定する必要があった。
【0006】ここで、図5中において、実線Aは実際の
圧力を示しており、点線Bは理論圧力を示している。さ
らに、Cは特定のポイントにおける実際の圧力と理論圧
力との差、即ち過圧縮分を示している。
圧力を示しており、点線Bは理論圧力を示している。さ
らに、Cは特定のポイントにおける実際の圧力と理論圧
力との差、即ち過圧縮分を示している。
【0007】本発明の目的とするところは、設計圧縮比
を予め小さく設定することなく過圧縮の発生を防ぎ、通
常運転時の性能を向上するとともに、高圧縮比運転時に
異常音や破損を防止することが可能なスクロ−ル形圧縮
機を提供することにある。
を予め小さく設定することなく過圧縮の発生を防ぎ、通
常運転時の性能を向上するとともに、高圧縮比運転時に
異常音や破損を防止することが可能なスクロ−ル形圧縮
機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために本発明は、それぞれが渦巻状のラップを有
する固定スクロ−ルと旋回スクロ−ルとを備え、両ラッ
プを噛合わせて固定スクロ−ルと旋回スクロ−ルとの間
に圧縮室を形成し、旋回スクロ−ルを固定スクロ−ルに
対して旋回させ、被圧縮ガスを両ラップの外周側から吸
込んで中央側から吐出するスクロ−ル形圧縮機において
、両ラップのうちの少なくとも一方のラップの中央側の
端部に、被圧縮ガスの一部を通過させて流出させる切欠
部を設けたことにある。
成するために本発明は、それぞれが渦巻状のラップを有
する固定スクロ−ルと旋回スクロ−ルとを備え、両ラッ
プを噛合わせて固定スクロ−ルと旋回スクロ−ルとの間
に圧縮室を形成し、旋回スクロ−ルを固定スクロ−ルに
対して旋回させ、被圧縮ガスを両ラップの外周側から吸
込んで中央側から吐出するスクロ−ル形圧縮機において
、両ラップのうちの少なくとも一方のラップの中央側の
端部に、被圧縮ガスの一部を通過させて流出させる切欠
部を設けたことにある。
【0009】こうすることによって本発明は、設計圧縮
比を予め小さく設定することなく過圧縮の発生を防ぎ、
通常運転時の性能を向上するとともに、高圧縮比運転時
に異常音や破損を防止できるようにしたことにある。
比を予め小さく設定することなく過圧縮の発生を防ぎ、
通常運転時の性能を向上するとともに、高圧縮比運転時
に異常音や破損を防止できるようにしたことにある。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図4に基づ
いて説明する。
いて説明する。
【0011】図1〜図2(b)は本発明の一実施例を示
しており、図1中の1は、例えば冷凍サイクル等に用い
られて冷媒ガスを圧縮するスクロ−ル形圧縮機(以下、
圧縮機と称する)である。
しており、図1中の1は、例えば冷凍サイクル等に用い
られて冷媒ガスを圧縮するスクロ−ル形圧縮機(以下、
圧縮機と称する)である。
【0012】この圧縮機1は、密閉ケ−ス2の中に圧縮
機構部3と、ステ−タ4とロ−タ5とにより構成される
電動機部6とを収納しており、圧縮機構部3を密閉ケ−
ス2の上部に配置するとともに、電動機部6を密閉ケ−
ス2の下部に配置している。
機構部3と、ステ−タ4とロ−タ5とにより構成される
電動機部6とを収納しており、圧縮機構部3を密閉ケ−
ス2の上部に配置するとともに、電動機部6を密閉ケ−
ス2の下部に配置している。
【0013】さらに、圧縮機1は圧縮機構部3に、それ
ぞれが鏡板7a、8aに渦巻状のラップ7b、8bを突
設してなる固定スクロ−ル7と旋回スクロ−ル8とを備
えており、これらのうち固定スクロ−ル7を、密閉ケ−
ス2に連結されたフレ−ム9に下向きに固定している。 そして、圧縮機1は、旋回スクロ−ル8を固定スクロ−
ル5に上向きに且つ偏心した状態で組合せており、両ラ
ップ7b、8bを噛合わせて、両スクロ−ル7、8間に
複数の圧縮室10…を形成している。
ぞれが鏡板7a、8aに渦巻状のラップ7b、8bを突
設してなる固定スクロ−ル7と旋回スクロ−ル8とを備
えており、これらのうち固定スクロ−ル7を、密閉ケ−
ス2に連結されたフレ−ム9に下向きに固定している。 そして、圧縮機1は、旋回スクロ−ル8を固定スクロ−
ル5に上向きに且つ偏心した状態で組合せており、両ラ
ップ7b、8bを噛合わせて、両スクロ−ル7、8間に
複数の圧縮室10…を形成している。
【0014】また、圧縮機構部3と電動機部6との間に
は、クランクシャフト11が設けられている。このクラ
ンクシャフト11は、ロ−タ5を外嵌されており、上端
部に形成されたクランク軸部12を、旋回スクロ−ル8
の背面に突設されたクランクボス部13に差込んでいる
。そして、クランクシャフト11は、電動機部6への通
電に伴ってロ−タ5と一体に回転し、旋回スクロ−ル8
を固定スクロ−ル7に対して旋回させる。
は、クランクシャフト11が設けられている。このクラ
ンクシャフト11は、ロ−タ5を外嵌されており、上端
部に形成されたクランク軸部12を、旋回スクロ−ル8
の背面に突設されたクランクボス部13に差込んでいる
。そして、クランクシャフト11は、電動機部6への通
電に伴ってロ−タ5と一体に回転し、旋回スクロ−ル8
を固定スクロ−ル7に対して旋回させる。
【0015】前記旋回スクロ−ル8は固定スクロ−ル7
とフレ−ム9との間に配置されており、固定スクロ−ル
7とフレ−ム9との間で旋回する。さらに、旋回スクロ
−ル8は、フレ−ム9との間にオルダムリング14を介
在させており、このオルダムリング14によって自転し
ないよう規制されている。
とフレ−ム9との間に配置されており、固定スクロ−ル
7とフレ−ム9との間で旋回する。さらに、旋回スクロ
−ル8は、フレ−ム9との間にオルダムリング14を介
在させており、このオルダムリング14によって自転し
ないよう規制されている。
【0016】また、両スクロ−ル7、8は、図1〜図2
(b)に示すようにラップ8bの中央側の端部の一部を
切欠かれており、切欠部15、16を形成されている。 そして、両スクロ−ル7、8は、これら切欠部15、1
6を各ラップ7b、8bの先端側の隅部に位置させてお
り、切欠部15、16を介して、圧縮室10…のうちで
最も中央側に位置する圧縮室(以下、吐出室と称する)
10aと、固定スクロ−ル7の鏡板7aに設けられた吐
出ポ−ト17とを連通させている。
(b)に示すようにラップ8bの中央側の端部の一部を
切欠かれており、切欠部15、16を形成されている。 そして、両スクロ−ル7、8は、これら切欠部15、1
6を各ラップ7b、8bの先端側の隅部に位置させてお
り、切欠部15、16を介して、圧縮室10…のうちで
最も中央側に位置する圧縮室(以下、吐出室と称する)
10aと、固定スクロ−ル7の鏡板7aに設けられた吐
出ポ−ト17とを連通させている。
【0017】ここで、図2(a)および(b)において
は、一方のスクロ−ル(固定スクロ−ル7)の切欠部1
5のみが(図示しない)されており、他方の旋回スクロ
−ル8の切欠部16の図示が省略されている。
は、一方のスクロ−ル(固定スクロ−ル7)の切欠部1
5のみが(図示しない)されており、他方の旋回スクロ
−ル8の切欠部16の図示が省略されている。
【0018】前記吐出ポ−ト17は、固定スクロ−ル7
の鏡板7aの中央部に位置しており、鏡板7aを厚さ方
向に貫通している。さらに、吐出ポ−ト17は、鏡板7
aの背面側の開口部を吐出弁18に対向させている。
の鏡板7aの中央部に位置しており、鏡板7aを厚さ方
向に貫通している。さらに、吐出ポ−ト17は、鏡板7
aの背面側の開口部を吐出弁18に対向させている。
【0019】また、図1中に19で示すのは、鏡板7a
の背面側に連結され吐出弁18を覆ったバルブカバ−で
ある。このバルブカバ−19は、鏡板7aとの間に吐出
空間20を形成している。
の背面側に連結され吐出弁18を覆ったバルブカバ−で
ある。このバルブカバ−19は、鏡板7aとの間に吐出
空間20を形成している。
【0020】密閉ケ−ス2には吸込管21と吐出管22
とが接続されており、これらのうち吐出管22は固定ス
クロ−ル7にその一端部を差込まれている。また、密閉
ケ−ス2には電気箱23が取付けられており、この電気
箱23は、インバ−タ制御装置の端子等が接続されるタ
−ミナルを収納している。
とが接続されており、これらのうち吐出管22は固定ス
クロ−ル7にその一端部を差込まれている。また、密閉
ケ−ス2には電気箱23が取付けられており、この電気
箱23は、インバ−タ制御装置の端子等が接続されるタ
−ミナルを収納している。
【0021】このような構成の圧縮機1においては、旋
回スクロ−ル8が旋回すると、冷媒ガスが吸込管21を
介して密閉ケ−ス2内に導かれたのち、圧縮室10…の
うちで外周側に位置する圧縮室(以下、吸込室と称する
)10bに流入する。そして、固定スクロ−ル7と旋回
スクロ−ル8との相対変位に伴って圧縮室10…の容積
が変化し、冷媒ガスが、各圧縮室10…に順に送られ、
両スクロ−ル7、8の外周側から中央側に達して圧縮さ
れる。
回スクロ−ル8が旋回すると、冷媒ガスが吸込管21を
介して密閉ケ−ス2内に導かれたのち、圧縮室10…の
うちで外周側に位置する圧縮室(以下、吸込室と称する
)10bに流入する。そして、固定スクロ−ル7と旋回
スクロ−ル8との相対変位に伴って圧縮室10…の容積
が変化し、冷媒ガスが、各圧縮室10…に順に送られ、
両スクロ−ル7、8の外周側から中央側に達して圧縮さ
れる。
【0022】そして、圧縮された冷媒ガスは、吐出ポ−
ト17を通過し、吐出弁18によって流量を規制されて
吐出空間20内に吐出されたのち、吐出管22によって
密閉ケ−ス2の外側へ導かれる。
ト17を通過し、吐出弁18によって流量を規制されて
吐出空間20内に吐出されたのち、吐出管22によって
密閉ケ−ス2の外側へ導かれる。
【0023】また、最も中央側に位置する圧縮室10a
内の冷媒ガスの一部は、切欠部15、16を通って吐出
ポ−ト17へ導かれ、吐出空間20内へ吐出される。そ
して、切欠部15、16を利用した吐出が始まるタイミ
ングは、断熱圧縮の条件で計算した場合の圧縮比が例え
ば2.3〜3.0(例えば、吸込室10bと吐出室10
aとの容積比が2〜2.6)の時に設定されている。
内の冷媒ガスの一部は、切欠部15、16を通って吐出
ポ−ト17へ導かれ、吐出空間20内へ吐出される。そ
して、切欠部15、16を利用した吐出が始まるタイミ
ングは、断熱圧縮の条件で計算した場合の圧縮比が例え
ば2.3〜3.0(例えば、吸込室10bと吐出室10
aとの容積比が2〜2.6)の時に設定されている。
【0024】つまり、図3(a)に示すように、旋回ス
クロ−ル8の旋回に伴って両ラップ7b、8bの接触点
D、Eが移動し、この接触点D、Eが切欠部15、16
のそれぞれの基端部に達した時に、切欠部15、16を
介して一部の冷媒ガスを間接的に吐出する第1の吐出が
始まる。
クロ−ル8の旋回に伴って両ラップ7b、8bの接触点
D、Eが移動し、この接触点D、Eが切欠部15、16
のそれぞれの基端部に達した時に、切欠部15、16を
介して一部の冷媒ガスを間接的に吐出する第1の吐出が
始まる。
【0025】そして、接触点D、Eが切欠部15、16
の基端部から先端部へ徐々に移動し、図3(b)に示す
ように切欠部15、16のそれぞれの先端部に達した時
に、吐出室10aと吐出ポ−ト17とを直接に連通させ
て吐出室10a内の冷媒ガスを全体的に吐出する第2の
吐出が始まる。
の基端部から先端部へ徐々に移動し、図3(b)に示す
ように切欠部15、16のそれぞれの先端部に達した時
に、吐出室10aと吐出ポ−ト17とを直接に連通させ
て吐出室10a内の冷媒ガスを全体的に吐出する第2の
吐出が始まる。
【0026】ここで、図4中において、実線Aは実際の
圧力を示しており、点線Bは理論圧力を示している。さ
らに、矢印Fは第1の吐出のタイミングを指示しており
、矢印Gは第2の吐出のタイミングを指示している。 また、Hは吐出圧力を示しており、矢印Iは理論吐出点
を示している。
圧力を示しており、点線Bは理論圧力を示している。さ
らに、矢印Fは第1の吐出のタイミングを指示しており
、矢印Gは第2の吐出のタイミングを指示している。 また、Hは吐出圧力を示しており、矢印Iは理論吐出点
を示している。
【0027】すなわち、圧縮機1においては、通常運転
時に、第1の吐出が始まると、吐出室10a内の冷媒ガ
スの一部が切欠部15、16を介してレリ−スされ、吐
出室10a内の圧力の値は、冷媒ガスの吐出圧力の値と
略等しくなる。したがって、過圧縮が防止され、過圧縮
分を低減でき、成績係数を向上させることができる。
時に、第1の吐出が始まると、吐出室10a内の冷媒ガ
スの一部が切欠部15、16を介してレリ−スされ、吐
出室10a内の圧力の値は、冷媒ガスの吐出圧力の値と
略等しくなる。したがって、過圧縮が防止され、過圧縮
分を低減でき、成績係数を向上させることができる。
【0028】また、高圧縮比運転時には、第2の吐出が
始まる前に第1の吐出が開始されるため、冷媒ガスの逆
流が生じることが考えられる。しかし、第1の吐出が始
まってから第2の吐出が開始されるまでの間においては
、吐出室10aと吐出ポ−ト17とは切欠部15、16
のみを介して連通しており、流路面積が小さい。したが
って、冷媒ガスの逆流量を少なく抑えることができる。
始まる前に第1の吐出が開始されるため、冷媒ガスの逆
流が生じることが考えられる。しかし、第1の吐出が始
まってから第2の吐出が開始されるまでの間においては
、吐出室10aと吐出ポ−ト17とは切欠部15、16
のみを介して連通しており、流路面積が小さい。したが
って、冷媒ガスの逆流量を少なく抑えることができる。
【0029】そして、吐出弁18が冷媒ガスの逆流に伴
い異常に振動してばたつきが生じ、この異常な振動を原
因として、異常音が生じることや吐出弁18が破損する
こと等を防止できる。
い異常に振動してばたつきが生じ、この異常な振動を原
因として、異常音が生じることや吐出弁18が破損する
こと等を防止できる。
【0030】ここで、切欠部15、16の開口面積を吐
出室10aの開口面積よりも大幅に小さく設定すれば、
逆流する冷媒ガスに対して絞り効果を奏することができ
、吐出ポ−ト17の側から吐出室10aの側へ向かう冷
媒ガスの流量を十分に抑制することができる。
出室10aの開口面積よりも大幅に小さく設定すれば、
逆流する冷媒ガスに対して絞り効果を奏することができ
、吐出ポ−ト17の側から吐出室10aの側へ向かう冷
媒ガスの流量を十分に抑制することができる。
【0031】したがって、切欠部15、16の開口面積
を、吐出室10aの側から吐出ポ−ト17の側へ向かう
冷媒ガスの流量を十分に確保でき、且つ、吐出ポ−ト1
7の側から吐出室10aの側へ向かう冷媒ガスの流量を
十分に抑制できる大きさに設定すれば、通常運転時にお
ける圧縮機1の性能の向上と、高圧縮比運転時における
吐出弁の異常の発生の防止とを両立させることができる
。
を、吐出室10aの側から吐出ポ−ト17の側へ向かう
冷媒ガスの流量を十分に確保でき、且つ、吐出ポ−ト1
7の側から吐出室10aの側へ向かう冷媒ガスの流量を
十分に抑制できる大きさに設定すれば、通常運転時にお
ける圧縮機1の性能の向上と、高圧縮比運転時における
吐出弁の異常の発生の防止とを両立させることができる
。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、それぞれ
が渦巻状のラップを有する固定スクロ−ルと旋回スクロ
−ルとを備え、両ラップを噛合わせて固定スクロ−ルと
旋回スクロ−ルとの間に圧縮室を形成し、旋回スクロ−
ルを固定スクロ−ルに対して旋回させ、被圧縮ガスを両
ラップの外周側から吸込んで中央側から吐出するスクロ
−ル形圧縮機において、両ラップのうちの少なくとも一
方のラップの中央側の端部に、被圧縮ガスの一部を通過
させて流出させる切欠部を設けたものである。
が渦巻状のラップを有する固定スクロ−ルと旋回スクロ
−ルとを備え、両ラップを噛合わせて固定スクロ−ルと
旋回スクロ−ルとの間に圧縮室を形成し、旋回スクロ−
ルを固定スクロ−ルに対して旋回させ、被圧縮ガスを両
ラップの外周側から吸込んで中央側から吐出するスクロ
−ル形圧縮機において、両ラップのうちの少なくとも一
方のラップの中央側の端部に、被圧縮ガスの一部を通過
させて流出させる切欠部を設けたものである。
【0033】したがって本発明は、設計圧縮比を予め小
さく設定することなく過圧縮の発生を防ぐことができ、
通常運転時の性能を向上するとともに、高圧縮比運転時
に異常音や破損を防止できるという効果がある。
さく設定することなく過圧縮の発生を防ぐことができ、
通常運転時の性能を向上するとともに、高圧縮比運転時
に異常音や破損を防止できるという効果がある。
【図1】本発明の一実施例を示す側断面図。
【図2】(a)は切欠部およびその周辺を示す平面図、
(b)は同じく切欠部およびその周辺を示す側面図。
(b)は同じく切欠部およびその周辺を示す側面図。
【図3】(a)は第1の吐出が始まった状態を示す説明
図、(b)は第2の吐出が始まった状態を示す同じく説
明図。
図、(b)は第2の吐出が始まった状態を示す同じく説
明図。
【図4】本実施例のスクロ−ル形圧縮機の圧力と吐出室
容積との関係を示すグラフ。
容積との関係を示すグラフ。
【図5】従来のスクロ−ル形圧縮機の圧力と吐出室容積
との関係を示すグラフ。
との関係を示すグラフ。
1…スクロ−ル形圧縮機、7…固定スクロ−ル、7b…
固定スクロ−ルのラップ、8…旋回スクロ−ル、8a…
旋回スクロ−ルのラップ、10…圧縮室、15…切欠部
。
固定スクロ−ルのラップ、8…旋回スクロ−ル、8a…
旋回スクロ−ルのラップ、10…圧縮室、15…切欠部
。
Claims (1)
- 【請求項1】 それぞれが渦巻状のラップを有する固
定スクロ−ルと旋回スクロ−ルとを備え、両ラップを噛
合わせて上記固定スクロ−ルと上記旋回スクロ−ルとの
間に圧縮室を形成し、上記旋回スクロ−ルを上記固定ス
クロ−ルに対して旋回させ、被圧縮ガスを両ラップの外
周側から吸込んで中央側から吐出するスクロ−ル形圧縮
機において、上記両ラップのうちの少なくとも一方のラ
ップの中央側の端部に、上記被圧縮ガスの一部を通過さ
せて流出させる切欠部を設けたことを特徴とするスクロ
−ル形圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3000576A JPH04234590A (ja) | 1991-01-08 | 1991-01-08 | スクロ−ル形圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3000576A JPH04234590A (ja) | 1991-01-08 | 1991-01-08 | スクロ−ル形圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04234590A true JPH04234590A (ja) | 1992-08-24 |
Family
ID=11477540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3000576A Pending JPH04234590A (ja) | 1991-01-08 | 1991-01-08 | スクロ−ル形圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04234590A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5370512A (en) * | 1992-10-30 | 1994-12-06 | Mitsubishi Jukogyo Kabushiki Kaisha | Scroll type compressor having a leak passage for the discharge chamber |
US5584653A (en) * | 1992-09-08 | 1996-12-17 | J. Eberspacher | Device for reducing the generation of noise in fans |
JP2009052428A (ja) * | 2007-08-24 | 2009-03-12 | Panasonic Corp | スクロール圧縮機 |
US11428229B2 (en) * | 2018-05-28 | 2022-08-30 | Lg Electronics Inc. | Scroll compressor having enhanced discharge structure |
-
1991
- 1991-01-08 JP JP3000576A patent/JPH04234590A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5584653A (en) * | 1992-09-08 | 1996-12-17 | J. Eberspacher | Device for reducing the generation of noise in fans |
US5370512A (en) * | 1992-10-30 | 1994-12-06 | Mitsubishi Jukogyo Kabushiki Kaisha | Scroll type compressor having a leak passage for the discharge chamber |
JP2009052428A (ja) * | 2007-08-24 | 2009-03-12 | Panasonic Corp | スクロール圧縮機 |
US11428229B2 (en) * | 2018-05-28 | 2022-08-30 | Lg Electronics Inc. | Scroll compressor having enhanced discharge structure |
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