JPH0423210Y2 - - Google Patents

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JPH0423210Y2
JPH0423210Y2 JP1986120268U JP12026886U JPH0423210Y2 JP H0423210 Y2 JPH0423210 Y2 JP H0423210Y2 JP 1986120268 U JP1986120268 U JP 1986120268U JP 12026886 U JP12026886 U JP 12026886U JP H0423210 Y2 JPH0423210 Y2 JP H0423210Y2
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optical fiber
reinforcing member
adhesive
adhesive layer
hot
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JP1986120268U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は光フアイバを融着法により接続する場
合に接続部分を補強するために用いられる光フア
イバ接続用補強部材の改良に関するものである。
(従来の技術) 光フアイバの融着接続部の信頼性を高めるため
には、融着された素線部を被覆部とともに補強部
材に固定する方法が有効であり、このための補強
部材として実開昭58−105505号に示されるように
低熱膨脹の透明結晶化ガラスを用いることが提案
されている。そしてこのような補強部材はその片
側の表面にホツトメルト型の接着剤層が予め形成
されており、融着された光フアイバの接続部を一
対の補強部材の接着剤層の間に挟んでホツトプレ
スすることにより接着剤層をホツトメルトさせて
光フアイバを補強部材に固定するものである。と
ころがこのような従来の補強部材を用いて固定を
行う方法によれば、光フアイバの被覆部の厚さと
むき出しにされた素線部の厚さとが大幅に異なる
ために素線部では上下の補強部材間に空洞部が生
じ、この空洞部を埋めるために接着剤の厚みを大
きくし、かつ大きい圧力を加えなければならな
い。このため、固定を行う際に、光フアイバの両
端を左右に引張ることにより光フアイバの素線が
クロスしたり偏つたりしないようにしながら接着
剤をホツトメルトさせても、加圧時の偏荷重によ
り溶融した接着剤層の内部で光フアイバの移動が
生じ易く、光フアイバの中心部分に正しく位置さ
せたままで補強部材本体に固定することは容易で
はなかつた。また加圧力を小さくすると気泡が入
り易く、いずれにしても補強条件が非常にコント
ロールしにくかつた。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は上記のような従来の問題点を解決し
て、ホツトプレスを行う際に光フアイバが正しい
位置から偏つたりねじれたりすることがなく、ま
た気泡の混入のおそれもない光フアイバ接続用補
強部材を目的として完成されたものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、融着法により接続された光フアイバ
の素線部を被覆部とともに接着剤を介して固定す
るための補強部材であつて、低膨脹の結晶化ガラ
スからなる補強部材本体の光フアイバとの接合面
を平坦面とし、その平坦面上にホツトメルト型の
接着剤層を形成し、少なくとも一方の接着剤層に
光フアイバの被覆部を嵌入させるための凹部を凹
設したことを特徴とするものである。
(実施例) 次に本考案を図示の実施例について詳細に説明
すると、第1図及び第2図に示す第1の実施例に
おいて、1は上側の補強部材本体、2は下側の補
強部材本体であつて、いずれも透明な結晶化ガラ
スを機械加工により平板状に加工したものであ
る。このような結晶化ガラスとしては、例えば
Li2O1.7〜6%(重量%、以下同じ)、Al2O312〜
34%、SiO255〜75%の基礎ガラス成分中に核形
成剤としてTiO20〜3%、ZrO20.1〜5%、P2O5
0〜5%を添加し、溶融成形したうえで熱処理し
て、結晶粒径が0.1μm以下のベータユークリプタ
イトの結晶を析出させたものを用いることがで
き、これにより補強部材本体1,2の熱膨脹率を
光フアイバに用いられている石英ガラス(α=4
×10-7/℃)とほぼ一致させることができる。こ
のような補強部材本体1,2の光フアイバ10と
の接合面は平坦面とされており、この平坦面上に
ポリエチレンフイルムのようなホツトプレスによ
り容易に溶融するホツトメルト型の接着剤層3,
4が形成されている。これらの接着剤層3,4は
ポリエチレンフイルム等を所望幅に切断したうえ
で補強部材本体1,2に仮止めされたものである
が、本考案においては接着剤層3,4の表面に、
図示のように光フアイバ10を嵌入させるための
凹部5が予め凹設されている。このような凹部5
はポリエチレンフイルムの表面をホツトプレスす
ることによつて容易に形成できるものであり、第
1図に示すような被覆部11の幅1.6mm、厚さ0.4
mmの5心テープ型の光フアイバ10を嵌入させる
ためには、凹部5は幅1.8mm、深さはテープ厚さ
の半分よりもわずかに浅目とすることが好まし
い。なお、光フアイバ10の素線部12の径は極
めて細いので、凹部5は光フアイバ10の被覆部
11に対してのみ設ければよい。
また第3図及び第4図に示す第2の実施例で
は、下側の補強部材本体2に断面凹型状の薄型に
形成され、上側の補強部材本体1はこの溝内に嵌
入されるカバーとなつている。本実施例において
も光フアイバ10との接着面は平坦面とされてお
り、その表面に光フアイバ10を嵌入させるため
の凹部5が凹設された接着剤層3,4が形成され
ていることは第1の実施例と同様である。なおい
ずれの実施例においても補強部材本体1,2の光
フアイバ10との平坦な接着面を粗面として接着
剤の剥離を防止するとともに、この粗面を含む全
表面を化学強化して補強部材本体1,2の機械的
強度を高めておくことが好ましい。
(作用) このように構成されたものは、融着法により素
線部12を接続した光フアイバ10を下側の補強
部材本体2の接着剤層4の表面の凹部5内に嵌入
させたうえ、上側の補強部材本体1をその接着剤
層3を下向きにして重ねて接着剤層表裏面の凹部
5を光フアイバ10の上面に一致させ、ホツトプ
レスを行つて接着剤層3,4を溶融させ光フアイ
バ10を上下の補強部材本体1,2間に固定する
ものである。本考案においては接着剤3,4の表
面に光フアイバ10を嵌入させるための凹部5が
予め凹設してあるので、光フアイバ10はホツト
メルト開始の時点においてこの凹部5によつて確
実な位置決めがなされている。また、本考案にお
いては、従来に比べて素線部の空洞部が狭く構成
されているため接着剤層を薄くでき、加圧、加熱
の時の接着剤の流動量を小さく抑えられる。従つ
て、フアイバの片寄りをなくすことが可能である
うえ、気泡の混入も防止できる。よつて、光フア
イバ10に適当な張力を加えつつホツトプレスを
行えば、その後の加熱により第2図及び第4図の
ように接着剤層3,4が溶融一体化した場合にも
光フアイバ10の偏りや素線部12のねじれ、気
泡の混入等の欠陥を大幅に減少させることができ
る。従つて本考案の補強部材を用いれば光フアイ
バ10の位置合せを比較的容易にしかも正確に行
うことができ、光フアイバの偏りや素線のねじ
れ、気泡の混入等に起因する接続部のトラブルを
有効的に防止することができる。また本考案の補
強部材は光フアイバに用いられる石英ガラスと熱
膨脹率がほぼ等しい低膨脹の結晶化ガラスを用い
ているので使用中に光フアイバに熱応力が生ずる
ことがない。更にまた、実施例のように透明な結
晶化ガラスを用い、接着剤層3,4にも少なくと
も溶融後は透明となる接着剤を用いた場合には、
接着後にも光フアイバ10を外側から点検できる
こととなる。
(考案の効果) 本考案は以上の説明からも明らかなように、ホ
ツトメルト型の接着剤層の表面に光フアイバを嵌
入させるための凹部を設けておくことによりホツ
トプレス時における光フアイバの偏りやねじれ、
気泡の混入等を防止することに成功したものであ
り、接合作業が簡単に行えること、光フアイバの
ねじれ等に起因するトラブルを減少させて接合部
分の信頼性を向上できること等の利点を持つうえ
に、容易に製作できる利点をも有する。
また本考案によれば補強部材本体の光フアイバ
との接合面を平坦面としてあるので、加工が困難
な結晶化ガラスの表面に細かい加工を施す必要が
なく、安価に製作できる利点がある。
よつて本考案は従来のこの種光フアイバ接続用
補強部材の問題点を解消したものとして、その実
用的価値は極めて大きいものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例を示す一部切欠
斜視図、第2図はその接合状態を示す断面図、第
3図は本考案の第2の実施例を示す一部切欠斜視
図、第4図はその接合状態を示す断面図である。 1,2……補強部材本体、3,4……接着剤
層、5……凹部、10……光フアイバ、11……
被覆部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 融着法により接続された光フアイバ10の素線
    部12を被覆部11とともに接着剤を介して固定
    するための補強部材であつて、低膨脹の結晶化ガ
    ラスからなる補強部材本体1,2の光フアイバ1
    0との接合面を平坦面とし、その平坦面上にホツ
    トメルト型の接着剤層3,4を形成し、少なくと
    も一方の接着剤層に光フアイバ10の被覆部11
    を嵌入させるための凹部5を凹設したことを特徴
    とする光フアイバ接続用補強部材。
JP1986120268U 1986-08-05 1986-08-05 Expired JPH0423210Y2 (ja)

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JP1986120268U JPH0423210Y2 (ja) 1986-08-05 1986-08-05

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JPS6326808U JPS6326808U (ja) 1988-02-22
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56144409A (en) * 1980-04-11 1981-11-10 Hitachi Cable Ltd Optical fiber connection part
JPS57190915A (en) * 1981-05-19 1982-11-24 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Reinforcing method of melt-stuck and connected part of optical fiber core wire

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JPS6326808U (ja) 1988-02-22

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