JPH04231995A - ミシン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ミシンの改良、特に、
ミシンの環縫い部裁断組立体の調節可能な差し込み物（
インレット）に関する。

【０００２】

【従来の技術】環縫い部裁断組立体は、オーバレッジ型
又は平形ミシンのような工業用ミシンに広く使用されて
おり、環縫い部の先端又は後端を裁断する。吸引力が環
縫い部をインレットを通じて裁断組立体に吸引し、そこ
で、環縫い部はブレードにより裁断されて、搬出される
。ブレードは機械的手段又は空気圧手段の何れかにより
駆動される。

【０００３】機械的に駆動される環縫い部裁断組立体の
例は、ガーフ（Ｇａｕｃｈ）への米国特許第４，３３２
，２０９号、及びブラックバーン（Ｂｌａｃｋｂｕｒｎ
）への米国特許第４，５２３，５３５号に開示されてい
る。空気圧駆動の環縫い部裁断組立体の例は、ヴォン・
ハーゲン（Ｖｏｎ　Ｈａｇｅｎ）への米国特許第４，０
９１，７５６号に開示されている。空気圧により駆動さ
れる環縫い部裁断組立体は又、イリノイ州、シカゴのユ
ニオン・スペシャル・コーポレーション（Ｕｎｉｏｎ　
Ｓｐｅｃｉａｌ　Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ）により「エ
アクリップ（ＡＩＲ−ＫＬＩＰＰ）」環縫い部カッタと
いう商標名で販売されている。「エアクリップ」環縫い
部裁断組立体を利用するユニオン・スペシャル・コーポ
レーションのミシンには、型式ＨＦ６１１Ｋ１１２ＭＦ
、ＨＦ６１１Ｋ１１２ＭＧ、ＨＦ６１１Ｋ１５１ＭＦが
含まれる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】オーバレッジ型及び平
形ミシンの分野における従来の方法は、かかるミシンの
環縫い部裁断組立体へのインレットが調節不能であり、
故に、各種の厚さの環縫い部を容易に受け入れ得ないと
いう欠点がある。例えば、上述のユニオン・スペシャル
・カンパニーにより製造されるミシンにおいて、環縫い
部の厚さを変えようとする場合、インレットを画成する
部材を除去し、所望の環縫い部の厚さに適した寸法のイ
ンレットと交換することが必要である。故に、１つのミ
シンが採用する異なる環縫い部の厚さに対応するために
は、幾つかの異なる互換可能なインレットを必要とする
。

【０００５】故に、本発明の目的は、オーバレッジ型及
び平形ミシン用の環縫い部裁断組立体の改良されたイン
レットを提供することである。

【０００６】本発明の別の目的は、各種の厚さの環縫い
部に対応し得る環縫い部裁断組立体のインレットを提供
することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の上記及びその他
の目的は、裁断すべき環縫い部が環縫い部裁断組立体に
入る穴を相互に作用して画成する２つの部材から成る調
節可能なインレットを提供する本発明に従って実現され
る。各部材は、相互に略垂直な頂側部及び正面側部を有
している。これら部材はねじ及びピンの組み合わせによ
り環縫い部裁断組立体へのインレットに調節可能に取り
付けられ、上記ねじ及びピン組み合わせ体は各部材の正
面側部に形成された細長い穴に嵌まる。第１及び第２の
部材の一方又は双方はねじを緩めたとき、細長い穴が許
容する程度に調節可能である。一方又は双方の部材を調
節することによりインレットの幅を狭小にし又は拡大す
ることが出来る。

【０００８】

【実施例】本発明の調節可能な環縫い部裁断組立体のイ
ンレットは、「エアクリップ」環縫い部裁断組立体を利
用するユニオン・スペシャル・コーポレーションにより
製造販売される型式のオーバレッジ型又は平形ミシンと
関係する状態が開示される。オーバレッジ型及び平形ミ
シンは共に当該技術分野で周知であり、故に本発明の理
解に必要であるミシン部分のみについて説明する。オー
バレッジ型ミシンの詳細はウォーレンバーグ（Ｗａｌｌ
ｅｎｂｅｒｇ）等への米国特許第２，７０４，０４２号
に記載されている。平形ミシンに関する典型的な特許は
アトウッド（Ａｔｔｗｏｏｄ）への米国特許第２，７２
９，１７９号及びアトウッドへの米国特許第２，７８０
，１９２号に記載されている。しかし、本発明は各種の
その他の型式のミシンにも適用可能であることを理解す
べきである。

【０００９】調節可能なインレットがその一構成要素で
ある環縫い部裁断組立体は、ミシン１２（図１）の針板
１４の真下に取り付けられる。環縫い部はチャンバ１８
内に発生される吸引力又は負圧により調節可能なインレ
ット１６（図２）を通じて裁断組立体内に吸引される。 この吸引力はベンチュリ管のような従来の手段により発
生させることが出来る。環縫い部は裁断されたならば、
チャンバ１８を通じて適当な処分箇所に運ばれる。

【００１０】本発明の調節可能なインレットは、裁断す
べき環縫い部が環縫い部裁断組立体に入るための穴を協
働して画成する２つの部材から成っている。該穴の幅を
拡大し又は狭小にして各種の厚さの環縫い部に対応させ
ることが出来る。

【００１１】図３を参照すると、本発明の好適な実施例
が示してある。調節可能なインレットは２つの部材２０
、２２から成っている。第１の部材２０は、正面側部２
４と、該正面側部２４に略垂直な頂側部２６とを有して
いる。正面側部２４は頂側部２６より長く、その長さに
沿って配置された２つの穴２８、３０を有している。 第２の部材２２は第１の部材２０の略鏡像であり、細長
い正面側部３２と、頂側部３４と、正面側部３２に沿っ
た穴３６、３８とを有している。材料をミシンを通じて
案内する目的にて縁ガイド（図示せず）がねじ穴３９を
通じて裁断組立体に取り付けられている。かかる縁ガイ
ドは当該技術分野にて周知である。

【００１２】次に、図４を参照すると、「エアクリップ
」環縫い部裁断組立体に適用された本発明の一実施例が
示してある。第１の部材２０の正面側部２４及び第２の
部材２２の正面側部３２は重ね合わさり、穴２８が穴３
６と整列する一方、穴３０は穴３８と整列している。 ねじ４０が穴３０、３８に嵌まり、環縫い部裁断組立体
の基部４２に固着され、ねじ４０を締め付けたとき、第
１の部材２０及び第２の部材２２を適所に確実に固定す
る。ピン４４が穴２８、３６を通じて位置決めされかつ
基部４２に固着され、第１の部材２０及び第２の部材２
２を更に適所に固定しかつ支持する。第１の部材２０の
頂側部２６、及び第２の部材２２の頂側部３４は正面側
部２４、３２よりも長さが短いため、その間にスペース
を有している。このスペースは裁断すべき環縫い部が環
縫い部裁断組立体に入るインレット４８である。

【００１３】図７には、本発明の別の実施例が示してあ
り、ここではピン４４に代えて、ねじ５０が使用されて
いる。かかる実施例において、第１の部材２０及び第２
の部材２２は、それぞれ穴３０、３８及び穴２８、３６
により配置された２つのねじ４０、５０により環縫い部
裁断組立体のインレットに取り付けかつ確実に固定する
ことが出来る。

【００１４】上記穴２８、３６、３０、３８は、細長い
ため、これら細長い穴により許容される程度、第１の部
材２０及び第２の部材２２の位置を調節することが可能
である。図５に示すように、インレットは、ピン４４、
ねじ４０が部材２０の穴２８、３０の最右側（図５の斜
視図から）、及び部材２２の穴３６、３８の最左側部に
当接するとき、最大の隙間径を有している。同様に、図
６に示すように、インレットは、ピン４４及びねじ４０
が部材２０の穴２８、３０の最左側部（図６の斜視図か
ら）、及び部材２２の穴３６、３８の最右側部に当接す
るとき、最小の隙間径を有している。

【００１５】より厚い又は薄い環縫い部に対応し得るよ
うインレット４２の寸法を調節することが必要である場
合、ねじ４０、又はねじ４０及び５０を緩め、部材２０
及び／又は部材２２を動かして離反させ（より厚い環縫
い部に対応するため）、又は動かして接近させる（より
薄い環縫い部に対応するため）。

【００１６】上記は、環縫い部裁断ブレードを駆動する
空気圧手段を採用する環縫い部裁断組立体と関係する本
発明による調節可能なインレットの一実施例を説明する
ものであるが、本発明は環縫い部裁断ブレードを駆動す
る機械的手段を採用する環縫い部裁断組立体と共に使用
し得るように改造することも容易である。

【００１７】このように、本発明はここに詳細に説明し
たが、本発明の範囲はここに開示した実施例にのみ限定
されるものでないことを理解すべきである。当業者は特
許請求の範囲に記載した本発明の範囲又は範囲から逸脱
することなく、各種の変形、代替及び改造が可能であろ
う。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明が適用可能であるミシンの斜視図である
。

【図２】調節可能なインレットを有する「エアクリップ
」環縫い部裁断組立体の図である。

【図３】分解した調節可能なインレットの図である。

【図４】「エアクリップ」環縫い部裁断組立体の一部と
しての調節可能なインレットの図である。

【図５】最大限開放した調節可能なインレットの細長い
穴内におけるねじ及びピンの位置を示す、図４の断面図
である。

【図６】最小限開放した調節可能なインレットの細長い
穴内におけるねじ及びピンの位置を示す、図４の断面図
である。

【図７】２つのねじにより環縫い部裁断組立体の基部に
取り付けられた調節可能なインレットの断面図である。

【符号の説明】

１２　　ミシン　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　１４　　針板１６　　インレット　　　　　　　　
　　　　　　　　１８　　チャンバ２０　　部材　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２２　　部材
２４　　正面側部　　　　　　　　　　　　　　　　　
　２６　　頂側部２８　　穴　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　３０　　穴３２　　正面側部
　　　　　　　　　　　　　　　　　　３４　　頂側部
３６　　穴　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　３８　　穴３９　　ねじ穴　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　４０　　ねじ４２　　基部　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　４４　　ピ
ン５０　　ねじ

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　ミシンにして、環縫い部裁断組立体と
   、各種の厚さの環縫い部に対応し得るよう前記裁断組立
   体へのインレットを可変状態に調節する手段とを備える
   ことを特徴とするミシン。
2. 【請求項２】　　ミシンの環縫い部裁断組立体のインレ
   ット調節機構にして、環縫い部裁断組立体へのインレッ
   トに調節可能に取り付けられた正面側部及び頂側部を有
   する第１の部材と、環縫い部裁断組立体へのインレット
   に調節可能に取り付けられた正面側部及び頂側部を有す
   る第２の部材であって、第１の部材に対して配置され、
   第１及び第２の部材の正面側部が相互に重なり合う一方
   、第１及び第２の部材の頂側部が共に環縫い部裁断組立
   体へのインレットを画成し、前記インレットが各種の厚
   さの環縫い部に対応し得るよう幅を拡大し又は狭小にす
   ることが出来るようにした第２の部材と、インレットを
   環縫い部裁断組立体に取り付ける手段とを備えることを
   特徴とするインレット調節機構。
3. 【請求項３】　　請求項２に記載の環縫い部請求項組立
   体のインレット調節機構にして、前記取り付け手段がね
   じ手段を備えることを特徴とするインレット調節機構。
4. 【請求項４】　　請求項２に記載の環縫い部裁断組立体
   のインレット調節機構にして、前記取り付け手段がねじ
   手段及びピン止め手段を備えることを特徴とするインレ
   ット調節機構。
5. 【請求項５】　　ミシンの環縫い部裁断組立体のインレ
   ット調節機構にして、環縫い部裁断組立体へのインレッ
   トに調節可能に取り付けられた正面側部及び頂側部を有
   する第１の部材と、環縫い部裁断組立体へのインレット
   に調節可能に取り付けられた正面側部及び頂側部を有す
   る第２の部材とを備え、前記第１及び第２の部材が、前
   記第１及び第２の部材の正面側部に配置された少なくと
   も１つの水平方向に細長い穴を通る少なくとも１つのね
   じを備える取り付け手段により、環縫い部裁断組立体に
   取り付けられ、ねじが締め付けた位置にあるとき、第１
   及び第２の部材が確実に固定される一方、ねじが緩んだ
   位置にあるとき、該部材が水平方向に調節可能であるよ
   うにしたことを特徴とするインレット調節機構。