JP2500794B2 - 遠心送風機の送風量調節方法 - Google Patents

遠心送風機の送風量調節方法

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JP2500794B2
JP2500794B2 JP5321143A JP32114393A JP2500794B2 JP 2500794 B2 JP2500794 B2 JP 2500794B2 JP 5321143 A JP5321143 A JP 5321143A JP 32114393 A JP32114393 A JP 32114393A JP 2500794 B2 JP2500794 B2 JP 2500794B2
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JP
Japan
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opening
damper
suction port
air flow
centrifugal blower
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JP5321143A
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泰利 妹尾
昭典 川上
秀毅 狩郷
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Miura Co Ltd
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Miura Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、遠心式送風機の送風
量調節方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】遠心送風機の送風量調節方法は、一般に
は送風機の吸込側の絞りを加減することによって行う
が、特に吐出圧の比較的低い送風機においては、送風機
の吸込口に板状のダンパーを取付け、このダンパーによ
って吸込口の開口面積を調節することによって絞り量の
加減を行っている。例えば、簡易ボイラーのバーナに燃
焼用空気を供給するために用いる送風機では、図2に示
すような摺動式のダンパー3を取付けている。尚、以下
の説明では、インペラー軸方向を送風機の前後方向と
し、吸込口のある側を正面側とする。
【0003】図面において、1は遠心式送風機のケーシ
ング、2はケーシング1の正面中央部に形成した円形の
吸込口、3は上記ケーシング1に枢軸4を介して取付け
た薄板状のダンパーを示す。このダンパー3は、中央一
側部分を上記ケーシング1の吐出部近傍個所に上記の枢
軸4でもって軸着してあり、ケーシング1の側板に沿っ
てダンパー主体部分3aが摺動するようになっている。
【0004】そして、このダンパー3の摺動操作により
吸込口2の開口面積(弓形部分)を調整し送風量を調節
するようにしてある。更に、ダンパー3の、枢軸4を挟
んで吸込口2と相対する側には、枢軸4を中心とする円
弧に沿った長孔5を形成してあり、この長孔5に止めね
じ6を挿通し、ケーシング1との間で締め付けてダンパ
ー3の位置固定を行えるようにしてある。そして、上述
の従来例における送風量の調節方法は、枢軸4を中心
に、ダンパー3をケーシング1に摺接させた状態で回転
させることにより、上記吸込口2の開口面積を調整する
ことで送風量を調節する。更に、別の従来例(特開昭6
3−170596号公報)においては、遠心送風機の吸
込口ダンパーに開口部を形成し、ダンパー閉止時(60
hz時)に開口部が遠心送風機の吸込口の中心に位置す
るようにすることで、騒音レベルを低減する方法が提案
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の前者
の従来の送風量調節方法では、使用する設備・装置(上
記の例ではボイラー用バーナ)によっては比較的大きな
余裕を持つ送風機を選択する場合が多く、そのため、設
備・装置の使用状態によっては、上記吸込口ダンパー3
によって吸込口2の開口を大幅に絞り込む必要がある。
しかし、このように吸込口2を大幅に絞り込んだ場合、
この吸込口2上に位置するダンパー3の後流側には渦流
が発生し、この渦流により吐出圧に脈動が生じて機械的
な振動が発生する。
【0006】この問題は、例えば上記遠心式送風機をボ
イラー用バーナに用いて送風量の調節を行う場合、振動
燃焼を生じる原因となる。即ち、上記送風機による振動
数と、ボイラーの固有振動数とが、近似している場合、
両者の共振により、ボイラー内の炉圧に振幅変動が生じ
るのである。又、後者の従来例は、60hz時と50h
z時の2点における送風量調整方法であり、60hz時
の特定の送風量調節時において騒音低減に関して有効で
あることを開示しているのみで、更に送風量を減少させ
たい時や増加させたい時についての騒音低減方法につい
ては何ら開示してない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたもので、遠心送風機のケーシング
1に設けた吸込口2に第1の開口部11を形成した吸込
口ダンパー10を摺動可能に当てがい、前記吸込口ダン
パー10周縁と吸込口2周縁とで形成された第2の開口
部aの開口面積を調節するように前記吸込口ダンパー1
0を摺動操作し、前記第2の開口部aの開口面積を絞り
込んだ時に前記第1の開口部11と第2の開口部aとか
ら空気を同時に吸引してすることを特徴とする。
【0008】
【作用】上記手段によれば、吸込口ダンパー10によ
吸込口ダンパー周縁と吸込口周縁とで形成された第2の
開口部aを絞り込んだ時に、第2の開口部aからの吸引
空気流の渦が、吸込口ダンパー10の第2の開口部11
からの吸引空気流による渦で打消され、振動等が防止さ
れる。
【0009】
【実施例】図1は、この発明に係る遠心送風機の風量調
節方法に用いる送風機の一実施例を示すもので、図2と
同一構成部材には、同一参照番号を付してある。図示す
るように、ケーシング1に摺動可能に設けた吸込口ダン
パー10は、吸込口2を覆う側のダンパー主体部分10
aに、開口部11を形成している。この吸込口ダンパー
10に設けられる開口部11は、例えば円形形状で、ケ
ーシング1内のインペラー7の吸込量の多い部分、即
ち、吸込口2においてケーシング1の吐出口8よりファ
ンの回転方向に少し移動した箇所とする。
【0010】そして、上記の吸込口ダンパー10に開口
部11を設けた遠心送風機を用いて送風量を調節する場
合、吸込口ダンパー10の外周縁と吸込口2の周縁とで
囲まれる第2の開口部aとダンパー10の第1の開口部
11とから空気が同時に吸引され、第2の開口部aから
吸込まれる空気の渦と、第1の開口部11から吸込まれ
る空気の渦とが、互いに干渉して打消し合い、吐出圧に
脈動が生じるのが防止される。これにより、図示のタイ
プの送風機をボイラー用バーナに用いた場合における振
動騒音や振動燃焼等の問題も防止解消される。
【0011】以上の説明においては、吸込口ダンパー1
0に設ける開口部11は1箇所のみであるが、1箇所に
限らず、2箇所あるいはそれ以上であってもよく、例え
ば、吸込口ダンパー10をパンチングメタルで作成して
もよい。
【0012】
【発明の効果】上述の如く構成される本発明によれば、
送風量の調節時に吸込口ダンパー周縁と吸込口周縁との
間で形成した第2の開口部の開口面積を絞り込んだ時
に、第2の開口部からの吸引空気流の渦と吸込口ダンパ
ーの第1の開口部からの空気流の渦とが互いに干渉し、
打消し合うため、送風機の機械的な振動や騒音の発生を
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明に係る遠心送風機の送風量調節
方法を実現する送風機の一実施例を示す正面図である。
【図2】図2は従来方法を実現する遠心送風機の一例を
示す正面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 吸込口 10 ダンパー 11 開口部(第1の開口部) a 開口部(第2の開口部)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遠心送風機のケーシング1に設けた吸込口
    2に第1の開口部11を形成した吸込口ダンパー10を
    摺動可能に当てがい、前記吸込口ダンパー10周縁と吸
    込口2周縁とで形成された第2の開口部aの開口面積を
    調節するように前記吸込口ダンパー10を摺動操作し、
    前記第2の開口部aの開口面積を絞り込んだ時に前記第
    1の開口部11と第2の開口部aとから空気を同時に吸
    引することを特徴とする遠心送風機の送風量調節方法。
JP5321143A 1993-11-26 1993-11-26 遠心送風機の送風量調節方法 Expired - Lifetime JP2500794B2 (ja)

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JPS5346006U (ja) * 1976-09-24 1978-04-19
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