JPH04231159A - 連続鋳造機における鋳型振動方法 - Google Patents

連続鋳造機における鋳型振動方法

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JPH04231159A
JPH04231159A JP41556490A JP41556490A JPH04231159A JP H04231159 A JPH04231159 A JP H04231159A JP 41556490 A JP41556490 A JP 41556490A JP 41556490 A JP41556490 A JP 41556490A JP H04231159 A JPH04231159 A JP H04231159A
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Akio Uehara
彰夫 上原
Makoto Tanaka
誠 田中
Shinji Fujino
藤野 伸司
Satoki Aida
合田 聡樹
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続鋳造方法において
、鋳片表面欠陥の発生を防止し、かつ、鋳型と鋳片との
間の焼付きを防止し、安定な鋳造を得るための鋳型振動
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造法では、鋳片と鋳型との摩擦を
軽減させて鋳片の焼付、あるいはブレーク・アウトを防
止することが大きなポイントである。
【0003】そこで、鋳型を上下に振動させながら鋳造
する方法が採用されている。
【0004】しかし、この鋳型振動条件によっては、鋳
片表面にオッシレーションマークの谷部を起点とした割
れや、鋳片表層部への介在物捕捉による欠陥が多発し、
下工程でのヘゲ疵やスリバー疵となり、成品鋼板の表面
性状を著しく害する。
【0005】そこで、従来は、中間成品段階で、鋳片表
層部を溶削除去し、これらの欠陥を除去しているが、こ
れによって、手入費用の増大、歩留の低下等膨大なコス
ト高をまねくとともに、連続鋳造と熱間圧延間での直行
・直結化を著しく阻害している。
【0006】これらの表面欠陥防止を目的に、単に振動
条件を特定範囲内に限定する技術が、特開昭58―38
646号公報や特開昭62―168651号公報に開示
されているが、これらの技術では、鋳造条件、具体的に
は鋳造速度に依存して、すべての条件下で最適条件を満
足させることが非常に困難であり、ブレーク・アウト等
の操業上のトラブルを誘発する危険性を有していた。
【0007】さらには、鋳型振動波形を従来の正弦波形
から非正弦波形へ変更する技術が特開昭60―6248
号公報や、特開昭61―162256号公報に紹介され
ているが、この技術を適用するに際しては、振動波形が
非正弦波形のため、振動装置が複雑になるとともに、そ
の制御機構も複雑になり、設備上高価になるとともに、
操業安定上問題を有していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】連続鋳造プロセスと熱
間圧延プロセスとが直行・直結化されたプロセスにおい
て、高速鋳造下はもちろん、いかなる鋳造条件下でも鋳
型と鋳片との間での焼付きによるブレークアウトがなく
、かつ、オッシレーションマークの深さを極限まで小さ
くし、鋳片表層部への介在物捕捉による表面欠陥の発生
を防止することによって、歩留りよく、かつ物流上の錯
綜による工程上のトラブル発生も防止しつつ、安定して
、連続鋳造と熱間圧延との直結したプロセスに適合した
良好な品質のスラブを製造することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような目的
を有利に達成するためになしたもので、その要旨とする
ところは、
【0010】溶鋼の連続鋳造において鋳型振動するにあ
たり、ネガティブストリップ時間を0.1sec以上、
0.15sec以下でかつポジティブストリップ時間を
0.2sec以上という条件のもとに、鋳造速度に連動
させて鋳型振動のストロークと振動数を、各々独立に変
化させることを特徴とする連続鋳造機における鋳型振動
方法である。
【0011】
【作用】以下に、図面に基づき、本発明を説明する。
【0012】図1は種々の鋳造速度における最適の鋳型
振動条件を示す説明図、図2は鋳型振動条件と中炭材表
面割れ発生との関係を示す説明図(スラブ幅:1000
〜1200mm、振動ストローク:6〜12mm、振動
数:100〜200cpm、パウダー:0.8ポアズ)
、図3は鋳型振動条件と低炭材介在物起因の表面欠陥発
生との関係を示す説明図(スラブ幅:1200〜150
0mm、振動ストローク:6〜12mm、振動数:10
0〜200cpm、パウダー:1.2ポアズ)、図4は
鋳型振動条件と鋳型内凝固の安定性との関係を示す説明
図(鋼種:アルミキルド鋼([C]=0.03〜0.1
5wt%)、スラブ幅:800〜1600mm、振動ス
トローク:6〜12mm、振動数:100〜200cp
m、振動波形:正弦波)、図5は鋳型振動条件とパウダ
ー消費原単位との関係を示す説明図(鋼種:0.04%
Cのアルミキルド鋼、スラブサイズ:800〜1550
mm、振動ストローク:6〜12mm、振動数:60〜
300cpm、振動波形:正弦波、パウダー粘性:1.
2ポアズ)、図6は一般的な鋳型振動と鋳片引抜速度と
の関係を示す図である。
【0013】現在、一般に行われているオッシレーショ
ン鋳造は、鋳型内に粉末添加剤であるパウダーを添加し
、振動形式としてサインカーブ方式を採用し、鋳型の振
動を鋳型の最大下降速度が鋳片の引抜速度より大きくな
る様に設定されている。
【0014】すなわち、鋳型の移動速度と鋳片の引抜速
度との関係を示すと、図6のように、鋳片引抜速度V(
mm/min)は一定であり、鋳型振動速度W(mm/
min)は、W=πSf sin(2πft) なるサインカーブとなり、鋳型の最大下降速度π・S・
fが鋳片引抜速度Vよりも大きい。
【0015】なお、Sは鋳型のオッシレーション・スト
ローク(mm)、fは鋳型のオッシレーション・サイク
ル(cycle/min)、πは円周率、tは時間(m
in)である。
【0016】ここで、鋳型の下降速度が鋳片引抜速度V
より大きくなっている時間をtnとし、これをネガティ
ブ・ストリップ時間と定義する。
【0017】また、逆に、鋳型の下降速度が鋳片引抜速
度Vより小さくなっている時間をtp(ポジティブ・ス
トリップ時間)と定義する。
【0018】鋳型振動の最適条件を検討する場合には、
該二つのパラメーターtnとtpが操業安定維持および
品質確保上、重要である。
【0019】そこで、本発明者らは種々の鋳造を実施し
、その時の操業状況および鋳造したスラブおよび成品の
品質を系統的に調査した結果、高速鋳造下でもブレーク
アウト等の操業トラブルがなく、かつ、無手入れで下工
程へ流せる高品質のスラブを製造するには
【0020】
0.1≦tn≦0.15 (sec)tp≧0.2 (
sec) の条件を同時に満足する鋳型振動条件を採用することが
必要不可欠であることを知得した。
【0021】ネガティブ・ストリップ時間tnと[C]
=0.08〜0.15wt%の中炭材でのスラブ表面割
れの発生個数との関係を調査した結果、図2に示すよう
に、ネガティブ・ストリップ時間tnが0.15sec
以下であれば、割れ発生は無手入れ化許容レベル以下に
抑えられることがわかった。
【0022】また、同様にネガティブストリップ時間t
nと[C]=0.03〜0.04wt%の低炭材での介
在物起因の表面欠陥であるスリバー発生個数との関係を
図3に示す。
【0023】この場合も、同様にネガティブ・ストリッ
プ時間tnが0.15sec以下の条件下で無手入れ化
可能レベルを維持できることがわかる。
【0024】一方、ネガティブ・ストリップ時間tnが
短かすぎると、ブレーク・アウトの発生する危険性が増
大する。
【0025】鋳型内へ埋設した熱電対情報の解析からネ
ガティブ・ストリップ時間tnと鋳型内での凝固乱れに
対する回復時間との関係を調査し、図4に示す結果を得
た。
【0026】つまり、ネガティブ・ストリップ時間tn
が短かすぎると、この回復に、より長時間を要し、ネガ
ティブ・ストリップ時間tnが0.1sec未満になる
と、ブレーク・アウトを完全には回避できず、ある確率
でブレーク・アウトが発生する危険性を有する。
【0027】また、ポジティブ・ストリップ時間tpは
、パウダーを鋳型と鋳片との間へ流入させる支配因子で
あり、このポジティブ・ストリップ時間tpとパウダー
消費原単位との関係を図5に示す。
【0028】該ポジティブ・ストリップ時間tpが0.
2sec未満になると、パウダーの消費原単位が著しく
減少し、鋳型と鋳片との間での焼付き性ブレークアウト
を誘発する危険性が高まることを知得した。
【0029】以上の観点より、溶鋼の連続鋳造機におけ
る最適の鋳型振動条件としては、 0.1≦tn≦0.15 0.2≦tp の条件を同時に満足することが必要不可欠である。
【0030】次に、種々の鋳造速度における上記条件を
満足する鋳型、振動のストロークと振動数を整理した結
果を、図1に示す。
【0031】この図から見てもわかるように、すべての
鋳造条件において、該3点の条件を満足する状況を実現
化させるためには、従来の振動数のみの変化による対応
では不可能であり、振動ストロークも鋳造速度に応じて
変化させなければならないことを知得した。
【0032】
【実施例】鋳造スラブ幅1250mm、スラブ厚み24
5mmを鋳造する上で表1に示す鋳型振動条件を適用し
、270t/chの鍋から9ch分の連続鋳造を行なっ
た結果、鋳造長さ全体に亘って、鋳片上の割れも介在物
起因の表面疵も発生することなく、全量無手入れで、次
工程の熱間圧延用加熱炉へ直送し、装入することができ
た。
【0033】
【表1】
【0034】
【比較例】鋳型振動ストロークを8mm一定で、ネガテ
ィブ・ストリップ時間率を130%一定になるように、
鋳造速度に応じて、表2のように、鋳型振動数のみを変
化させて、鋳造スラブ幅1250mm、スラブ厚み24
5mmで、270t/chの鍋を用いて9チャージ分鋳
造した。
【0035】
【表2】
【0036】その結果、鋳造速度が1.8〜2.2m/
minの高速鋳造域ではほぼ良好な成品が得られたもの
の、鋳造速度が1.0〜1.4m/minの鋳造速度下
では、低炭材での介在物起因のスリバーや中炭材での割
れ起因の表面欠陥が発生し、成品での品質トラブルを誘
発したため、鋳片の完全無手入れが達成できなかった。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明を用いれば
、種々の鋳造速度下で最適鋳型振動が得られるため、鋳
造長さ全体に亘って、表面割れも、表面欠陥もない良好
な品質の鋳片が安定して、歩留よく得られる。
【0038】かつ、無手入れで次工程へ直送できるため
、熱延工程での物流改善、加熱炉燃料原単位の削減が図
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】種々の鋳造速度における最適の鋳型振動条件を
示す説明図。
【図2】鋳型振動条件と中炭材表面割れ発生との関係を
示す説明図。
【図3】鋳型振動条件と低炭材介在物起因の表面欠陥発
生との関係を示す説明図。
【図4】鋳型振動条件と鋳型内凝固の安定性との関係を
示す説明図。
【図5】鋳型振動条件とパウダー消費原単位との関係を
示す説明図。
【図6】一般的な鋳型振動と鋳片引抜速度との関係を示
す図。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  溶鋼の連続鋳造において鋳型振動する
    にあたり、ネガティブストリップ時間を0.1sec以
    上、0.15sec以下でかつポジティブストリップ時
    間を0.2sec以上という条件のもとに、鋳造速度に
    連動させて鋳型振動のストロークと振動数を、各々独立
    に変化させることを特徴とする連続鋳造機における鋳型
    振動方法。
JP2415564A 1990-12-28 1990-12-28 連続鋳造機における鋳型振動方法 Expired - Fee Related JPH07106441B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100361744B1 (ko) * 2000-08-25 2002-11-23 재단법인 포항산업과학연구원 유압 주형진동기의 안전운전영역내 주형진동방법

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS606248A (ja) * 1983-06-27 1985-01-12 Nippon Kokan Kk <Nkk> 連続鋳造用鋳型の振動方法

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