JPH04231158A - 連続鋳造機のシミュレーション装置 - Google Patents

連続鋳造機のシミュレーション装置

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JPH04231158A
JPH04231158A JP40876190A JP40876190A JPH04231158A JP H04231158 A JPH04231158 A JP H04231158A JP 40876190 A JP40876190 A JP 40876190A JP 40876190 A JP40876190 A JP 40876190A JP H04231158 A JPH04231158 A JP H04231158A
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JP
Japan
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slab
finite element
element model
simulation device
temperature
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JP40876190A
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Inventor
Kiminori Nakayama
仲山 公規
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,鋳型からの鋳片を鋳片
引き抜き方向へ案内しつつ冷却剤を吹き付ける連続鋳造
機によって鋳造される鋳片の物理的挙動をシミュレート
するシミュレーション装置に関する。
【0002】
【従来技術】上記したような連続鋳造機は,所定の型形
状に貫通された鋳型にタンディッシュからの熔鋼を注入
し,上記鋳型から鋳造方向に並べて設けられたロールに
よって上記溶鋼を引き抜くことにより連続的に鋳片を製
造するものである。上記鋳型から引き出された直後の鋳
片の内部には,未凝固の溶鋼が存在している。この未凝
固の溶鋼は偏りなく徐々に冷やさないと巣の原因となる
。そのためロール間に配備された多数のノズルから冷却
水及び空気を吹き付けて徐々に冷却しつつ内部まで凝固
させる。即ち,連続鋳造においては鋳片の熱をどのよう
に逃がすか,換言すれば鋳片の材質,鋳片引き抜き速度
(鋳造速度),冷却の仕方,ロールの配置といった鋳造
条件をいかに適切に設定するかが鋳片の品質に大きな影
響を与える。
【0003】従って,上記設定された鋳造条件が適切で
ない場合には,鋳片の凝固時期が早すぎてロールによる
鋳片の曲げが困難になったり,或いはロール間を走行中
の鋳片の凝固部分が内部の溶鋼から受ける静圧によって
外向きに膨らむいわゆるバルジング現象の度合が大きく
なることがあり,これらが製品としての鋳片に割れや内
部の巣を生じさせる不良原因となり,ひいてはブレーク
アウトに至らしめることがある。
【0004】そこで,従来,鋳造中の鋳片をモデル化し
た有限要素法を用いて,上記鋳片の熱的挙動,変形,歪
,応力といった種々の物理的挙動を検証し,この検証結
果に基づいて鋳片の不良原因を回避し得る鋳造条件を模
索することのできるシミュレーション装置が開発されて
いる。
【0005】この上記シミュレーション装置は,上記鋳
片の形状を複数の有限要素に分割し,これらの有限要素
から例えば雰囲気,ロール,鋳型への熱の逃げ度合,例
えば熱伝達率を,上記有限要素法に用いられる熱伝導方
程式を解くことにより求め,これらの熱の逃げの度合に
基づいて,上記鋳片の物理的挙動をシミュレートするよ
うになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記連続鋳造機におい
ては,鋳型又はロールと鋳片とは固体同志が接触する熱
伝達モデルを構成しており,鋳片から雰囲気への熱の逃
げは雰囲気の温度に依存する熱伝達モデルとして構成さ
れている。これらの熱移動のうちロール間の鋳片から雰
囲気への熱移動は,ノズルから吹き付けられる冷却水の
相変化を伴なった固体から流体への複雑な熱移動である
。そのため,このときの鋳片からの熱伝達率は鋳片の表
面温度や上記冷却水及び空気の吹き付け量に大きく依存
する。
【0007】しかしながら,上記従来のシミュレーショ
ン装置は,上記表面温度や冷却水及び空気吹き付け量の
影響が考慮されず,ある特定の鋳造条件下における熱伝
達率を予め得ておいて,上記鋳造条件を変化させた時は
その熱伝達率を上記鋳造条件の変化に応じて単純に比例
的に変化させたり,或いはたとえ上記冷却水及び空気の
吹き付け量に係るデータを用いる場合でも実際の操業上
のデータを平均化した一定のものを適用していた。
【0008】かかる平均化されたデータを用いた場合で
も,鋳片の熱的挙動を一応評価することはできるが,更
に上記熱的挙動に基づいて上記鋳片の応力解析その他を
行ないうるような高い解析精度が得られないといった問
題点があった。
【0009】従って,本発明の目的とするところは,鋳
造中の鋳片の熱的挙動を精度良くシミュレートすること
のできる連続鋳造機のシミュレーション装置を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明が採用する主たる手段は,その要旨とすると
ころが,鋳型からロールによって鋳片引き抜き方向へ案
内しつつ冷却剤を吹き付けることにより連続的に鋳造さ
れる鋳片を,少なくとも上記鋳片引き抜き方向に複数の
有限要素に分割し,これらの有限要素からの熱の逃げ度
合に基づいて上記鋳片の物理的挙動をシミュレートする
連続鋳造機のシミュレーション装置において,ある有限
要素からの熱の逃げ度合が,前回演算された有限要素か
らの熱の逃げ度合より求められた鋳片の表面温度と,上
記冷却剤の吹き付け量に関する操業上の実測データとに
基づいて演算される点に係る連続鋳造機のシミュレーシ
ョン装置として構成されている。
【0011】
【作用】本発明によれば,少なくとも鋳片引き抜き方向
に複数の有限要素に分割された鋳片の,ある有限要素か
らの熱の逃げ度合が,前回演算された有限要素からの熱
の逃げ度合より求められた鋳片の表面温度と,上記鋳片
に吹き付けられる冷却剤の吹き付け量に関する操業上の
実測データとに基づいて演算される。従って,それぞれ
演算された有限要素からの熱の逃げ度合は実際の操業上
の熱の逃げ度合に即したものになる。そこで,シミュレ
ーション装置はこれらの有限要素からの熱の逃げ度合に
基づいて上記鋳片のより実際に近い熱的挙動のシミュレ
ーションを行なう。
【0012】
【実施例】以下添付図面を参照して,本発明を具体化し
た実施例につき説明し,本発明の理解に供する。尚,以
下の実施例は,本発明を具体化した一例であって,本発
明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
【0013】ここに,図1は本発明の一実施例に係る連
続鋳造機を示す模式図,図2は上記連続鋳造機により鋳
造される鋳片の物理的挙動を評価するためのシミュレー
ション装置の構成を示すブロック図,図3は鋳造中の鋳
片を鋳片引き抜き方向に対し側面から視た模式図,図4
は上記鋳片を鋳片引き抜き方向から視た模式図,図5は
上記鋳片を平面に視た模式図,図6は溶鋼のメニスカス
から17mの位置にある上記鋳片の鋳片引き抜き方向と
直角方向の断面における各外周辺の表面温度分布と内部
温度分布を示す温度分布図,図7は溶鋼のメニスカスか
ら20mの位置にある上記鋳片の上記断面における各外
周辺の表面温度分布と内部温度分布を示す温度分布図,
図8は上記メニスカスからの距離による鋳片の凝固状態
・熱含量・ある節点における固相率・鋳片の表面に係る
節点に設定された温度をそれぞれ示すグラフ図,図9は
ロール間にある鋳片のバルジング現象を検証するための
グラフ図,図10は上記メニスカスからの距離による鋳
片のバルジングに関する歪を示すグラフ図,図11は鋳
片引き抜き方向と直角方向の鋳片の断面のコーナ部を変
形前後の有限要素モデルに示す説明図,図12は図11
の有限要素モデルにおける各有限要素に係る主応力の状
態を示す説明図,図13は図11の鋳片とは別の鋳造条
件が与えられた鋳片の上記断面のコーナ部を変形前後の
有限要素モデルに示す説明図,図14は図13の有限要
素モデルにおける各有限要素にかかる主応力の状態を示
す説明図,図15は上記鋳片の固相のみが3次元の有限
要素に分割された3次元有限要素モデルを示す概念図,
図16は上記3次元有限要素モデルに係る3次元の温度
分布を示す3次元温度分布図,図17は上記3次元有限
要素モデルに矯正変位が与えられたときの変形後の態様
を示す概念図,図18は図17の有限要素モデルにかか
る主応力の状態を3次元の分布で示す説明図である。
【0014】本実施例に係る連続鋳造機2は,図1に示
すように,タンディッシュ(図外)からの溶鋼18を例
えばスラブとして矩形の断面形状の鋳片5に成形する鋳
型3と,この鋳型3から引き出される鋳片5に挟接し,
鋳片5を水平方向に湾曲させて鋳片引き抜き方向(矢印
P)に所定の速度で案内するべく上記鋳片引き抜き方向
に沿って配設された複数対のロールRi(i=1〜略1
00)と,上記鋳片引き抜き方向のロールRi間にそれ
ぞれ配備され冷却剤としての冷却水及び空気を鋳片5に
向けて吹き付けるノズルNiとを備えてなっている。
【0015】上記連続鋳造機2では,溶鋼18のメニス
カス19が所定のレベルになるように,溶鋼18がタン
ディッシュから鋳型3に供給される。そして,上記溶鋼
18は鋳型3により冷却されて表面が固化し,上記ロー
ルRiの内のいくつかの駆動ロールの回転駆動により鋳
片5として鋳型3から引き抜かれ上記鋳片引き抜き方向
に案内される。更に,鋳片5は,各ノズルNiから吹き
出された冷却水及び空気により冷却されて表面から熱を
奪われ,その表面から内部に向けて固化してゆく。
【0016】図中の鋳片5の2点鎖線は液相である溶鋼
18と凝固した固相との固液境界線17を示す。この固
液境界線17はほぼ等温線とみなすことができ,例えば
約1400℃の等温線である。このように,上記溶鋼1
8及び鋳片5の表面からは,鋳型3或いは各ロールRi
への伝導伝熱,及び上記吹き付けられた冷却水と空気へ
の一部蒸発潜熱を利用した対流伝熱によって熱が逃げる
【0017】尚,本実施例の連続鋳造機2では,鋳片5
内の鋳片引き抜き方向の熱移動はないと仮定される。こ
れは,上記鋳片引き抜き方向の熱移動速度が鋳片引き抜
き速度と比べて極めて小さく無視できるからであって,
上記鋳片5内では鋳片引き抜き方向と直角方向にのみ熱
移動が生じ表面から熱が逃げるものとする。
【0018】一方,上記連続鋳造機2により鋳造中の鋳
片5の物理的挙動,例えばその表面及び内部の温度分布
,バルジング現象の発生の存否,或いは熱応力等をそれ
ぞれ模擬的に解析するシミュレーション装置1は,周知
の熱伝導方程式を解くための有限要素法が適用される。
【0019】即ち,このシミュレーション装置1では,
鋳片5の鋳片引き抜き方向と直角の断面を2次元に分割
した複数の有限要素よりなる2次元の有限要素モデルを
作成し,鋳片5の表面に相当する有限要素から鋳型3,
各ロールRi及び雰囲気への熱の逃げ度合の指標となる
それぞれの熱伝達率と鋳片5の表面温度及び内部温度と
いった熱的挙動を上記熱伝導方程式から求め,これらの
熱的挙動に基づいて他の物理的挙動をシミュレートする
ものである。以下,上記シミュレーション装置1につい
て詳述する。
【0020】上記シミュレーション装置1は,図2に示
すように,上記連続鋳造機2の鋳片引き抜き速度,各ロ
ールRiの配置位置,鋳型3に供給される溶鋼18の温
度,鋳片5の材料名,或いは各ロールRi間における鋳
片5の冷却の仕方例えば使用すべきノズルNiの選定及
びその数或いは冷却水と空気の吹き付け量等の鋳造条件
を入力するための鋳造条件入力部8と,上記各ノズルN
i毎の冷却水及び空気の上記鋳片5上への操業上の実測
データである吹付領域及び吹付量分布といった吹き付け
特性に関するノズルデータや上記材料の物性値を格納す
るデータベース9と,上記鋳片5の鋳片引き抜き方向と
直角の断面に係る2次元の有限要素モデルを,上記鋳造
条件入力部8から入力された有限要素の分割数及び鋳片
サイズに基づいて作成するとともに,上記鋳造条件入力
部8及びデータベース9から後述するプリプロセッサ1
0を介して入力された連続鋳造機2の鋳造条件及び上記
吹き付け特性に関するノズルデータ等に基づいて周知の
熱伝導方程式を上記有限要素モデルを用いて解くことに
より,鋳片5の表面の有限要素から上記鋳型3,ロール
Ri,雰囲気へのそれぞれの熱伝達率及び表面温度と上
記鋳片5の内部の有限要素における内部温度を演算する
凝固解析部11と,上記鋳造条件入力部8及びデータベ
ース9からの上記鋳造条件及びノズルデータ等に基づい
て,ある時刻に上記鋳片のある部分がどの位置にあって
当該位置における周囲の条件がいかなるものであるかを
示す境界条件を,所定間隔の時刻毎に上記有限要素間の
各節点に逐次更新設定するプリプロセッサ10と,を備
えてなっている。
【0021】上記凝固解析部11は,メモリ(図外)に
経時的に格納された,上記有限要素モデルの各節点に時
刻毎に設定された一連の温度データを,その節点の節点
温度履歴データとして取り扱い,この節点温度履歴デー
タを後述する種々の解析処理に供するようになっている
【0022】そして,上記シミュレーション装置1は,
粘塑性有限要素法により定式化された鋳片5の固相を複
数の水平梁に見なした梁モデルを適用し,上記節点温度
履歴データに基づいて上記梁モデルがバルジング現象を
生じる脆化域にあるか否かを判定するバルシング解析部
13と,鋳片5の温度履歴を考慮した有限要素法による
弾塑性熱応力解析手法を応用した歪増分理論によって,
鋳片5の引き抜き方向と直角方向の変形や歪を解析する
2次元熱応力解析部14と,上記凝固解析部11から入
力された節点温度履歴データより判断される鋳片5の固
相の部分を新たな3次元の複数の有限要素に分割し新た
な有限要素間の各節点に上記節点履歴データに応じた温
度データを設定する3次元熱応力解析用の要素分割部1
5と,上記鋳片5の温度履歴,歪速度あるいはロールR
iとの接触を考慮した3次元の有限要素法によって定式
化されたプログラムを備え,上記2次元熱応力解析部1
4によっては演算できない鋳片引き抜き方向の変形や歪
をも解析する3次元熱応力解析部16とを備えている。
【0023】そして,上記凝固解析部11は,図3及び
図4に示すように,溶鋼18(図1)及び鋳片5の鋳片
引き抜き方向と直角の断面を網目状に示す複数の有限要
素Eに分割してなる有限要素モデルMj(j=1,2,
3,…,jはメニスカス19の演算時刻を1とする演算
時刻番号)を作成する機能を備え,鋳片5の表面に相当
する有限要素Eから鋳型3(図1),ロールRi,Ri
+1,雰囲気への熱の逃げ度合を表わすそれぞれの熱伝
達率hm(図1),hr,hw,haとその表面温度,
又は鋳片5の内部に相当する有限要素Eにおける内部温
度を,上記プリプロセッサ10から上記有限要素モデル
Mjに与えられるある時刻の境界条件に基づいて時刻毎
に演算するようになっている。
【0024】尚,あるロールRi,Ri+1間を走行中
の鋳片5は,図5に示すように,ノズルNiの操業上の
実測データである平面視楕円状の吹付領域6に吹き付け
られる冷却水4及び空気により冷却される。又,上記吹
付領域6における冷却水及び空気の鋳片引き抜き方向及
び同方向と直角方向の吹付量分布7,7aも,図3及び
図4に示すように,操業上の実測データが用いられる。
【0025】ここで,鋳片5からロールRi,Ri+1
へ,又は鋳片5の空冷部APから雰囲気へ逃げる熱の熱
伝達率hr,haは,冷却水4の影響をほとんど考慮す
る必要がなく,それぞれ雰囲気の温度に依存する。又,
上記溶鋼18又は鋳片5から鋳型3への熱伝達率hmは
鋳片5の表面温度に依存せずほぼ一定である。
【0026】一方,空気とともに冷却水4が吹き付けら
れる鋳片5の水冷部WPから雰囲気へ逃げる熱の熱伝達
率hwは,上記水冷部WPに吹き付けられる冷却水4及
び空気の吹き付け量と水冷部WPの表面温度に依存する
【0027】そこで,上記水冷部WPの位置に相当する
有限要素Eに係る熱伝達率hwは,以下の式(1)によ
り定義され,有限要素E毎の鋳片5の表面温度T,上記
吹付領域6及び吹付量分布7,7aに含まれる有限要素
E毎に求められた冷却水量W及び空気量Aが適用される
。   ただし,α,f,g,nは各ノズルNiについて予
め実験により得られた係数であって,上記ノズル毎の吹
付領域6及び吹付量分布7,7aとともに,それぞれデ
ータベース9に格納されている。
【0028】本実施例のシミュレーション装置1は上記
したように構成されている。そこで,上記シミュレーシ
ョン装置1によって連続鋳造機2の鋳片5の物理的挙動
を解析する動作につき引き続いて説明する。当該シミュ
レーション装置1を扱うオペレータは,先ず上記鋳造条
件を,例えばVDT(不図示)によって確認しつつ,鋳
造条件入力部8からプリプロセッサ10に入力し,更に
データベース9に格納されている,鋳片5の材質に係る
物性値と上記鋳造条件の入力に際し選定された各ノズル
NiのノズルデータとをVDTにおいて選択しそれぞれ
をプリプロセッサ10に入力する。
【0029】上記鋳造条件は,現実の連続鋳造機1に即
した条件であってもよいし,或いはロールのRiの配置
,使用すべきノズルNi及びその数,個々のノズル全体
の冷却水及び空気の吹付量その他の条件を変更したもの
であってもよい。又,上記鋳造条件の入力は,VDTに
おいてカーソルを移動させてこの鋳造条件に関する図形
を描いたり,或いは直接数値を入力してもよく,更には
これらの複合された入力手法を用いてもよい。更に,上
記鋳片5の断面サイズ及び有限要素Eの分割数も鋳造条
件入力部8によって入力される。
【0030】上記鋳造条件及びノズルデータ等の入力が
完了すると,上記凝固解析部11は上記鋳片5の鋳片引
き抜き方向と直角の断面形状について2次元の有限要素
よりなる有限要素モデルMjを作成する。尚,上記有限
要素モデルMjの各有限要素Eは,垂直方向及び水平方
向にそれぞれ等間隔に分割されているが,上記鋳片5の
外形における曲率半径の小さい部分等については互いに
隣接する有限要素が大き過ぎないように特に細かく設定
することもできる。
【0031】そこで,プリプロセッサ10は,先ずメニ
スカス19及びその周囲の条件に相当する境界条件を凝
固解析部11に入力する。凝固解析部11は上記境界条
件に基づき上記有限要素モデルMjを用いて上記熱伝導
方程式を解き,上記鋳型3への熱伝達率hm,表面温度
及び内部温度を相当する位置の有限要素E毎に求め,そ
れぞれの節点Kに設定する。
【0032】次に,上記プリプロセッサ10は、前回演
算された時刻から所定時間後の次の時刻に,この時刻に
上記鋳片5が進んでいると推定される位置の境界条件を
上記有限要素モデルMjに新たに設定する。この場合,
上記熱伝導方程式を解くために与えられている表面温度
は前の時刻において求められた表面温度が用いられる。 そこで,上記凝固解析部11は今回適用された境界条件
と前回求められた表面温度とより当該時刻における熱伝
達率,表面温度及び内部温度を相当する位置の有限要素
毎に求める。
【0033】このように,上記プリプロセッサ10は,
時刻毎に変遷する有限要素の境界条件を有限要素モデル
の各節点Kに逐次与えてゆき,上記凝固解析部11はあ
る時刻の熱伝達率,表面温度及び内部温度をこの時刻の
境界条件と前の時刻の表面温度とより演算するようにな
っている。
【0034】例えば鋳片5の表面に係る有限要素Eに与
えられる境界条件は,鋳片5が鋳型3に接している時刻
には鋳型3への伝熱に関する境界条件が用いられ,それ
以後はロールRiへの伝熱,空気又は蒸発を考慮した冷
却水への対流伝熱に関する境界条件がそれぞれ用いられ
る。
【0035】このようにして得られた時刻毎の有限要素
モデルMjの各節点Kに設定された内部温度或いは表面
温度等は図外のメモリに格納される。更に,上記凝固解
析部11は,上記格納された表面温度或いは内部温度に
基づいて,上記時刻毎の有限要素モデルの各外周辺の表
面温度分布S1j〜S4j及び所定温度間隔の等温線と
して表わされる内部温度分布Ijを求める。
【0036】上記時刻毎の有限要素モデルMjの表面温
度分布S1j〜S4j及び内部温度分布Ijは,図6及
び図7に示すように,VDTに表示されるので,オペレ
ータは上記メニスカス19からある距離(ある時刻)の
鋳片5の表面及び内部の温度挙動を肉視で検証すること
ができる。尚,図6は上記メニスカス19から17m隔
てた位置の鋳片5の断面を示す有限要素モデルに関し,
図7は同じく20m隔てた位置の鋳片5の断面を示す有
限要素モデルに関するものである。尚,図7に示す内部
温度分布のうち,最内側の等温線は1400℃を表わし
ている。即ち,1400℃の等温線は鋳片5内の固液境
界線17を意味し,その内部は未だ溶融している液相の
溶鋼18が存在していることを示している。
【0037】更に,上記凝固解析部11は図8に示す如
く,上記メニスカス19からある距離における鋳片5の
,凝固状態,熱含量,上記有限要素モデルMjの任意の
節点における固相率或いは上記表面に係る任意の節点に
おける温度を演算し,これらをVDTに表示させること
もできる。上記固相率は鋳片5の凝固度合いを表わし,
固相率=1.0の部位は完全に固相であって,固相率=
0の部位は完全に液相であり,0<固相率<1.0の部
位は固液混相であることを示している。尚,図8中の凝
固状態を示すグラフは鋳片5の内部を平断面に視た状態
を示し,最もメニスカス19に近い曲線のメニスカス側
は固相率=0であってこの曲線と次にメニスカスに近い
曲線との間は0<固相率<0.1である。又,メニスカ
ス19から最も遠い曲線のメニスカスから離れた側は固
相率=1.0であることを示している。
【0038】そこで,オペレータはVDTにおいて上記
鋳片5の凝固状態及び固相率を検証することにより,良
好な内部品質の鋳片5を得るべく凝固末期の鋳片5をわ
ずかに圧縮するための軽圧下ロールの配設位置の妥当性
を評価することができる。一方,上記凝固解析部11は
,上記有限要素モデルMjの各節点Kに時刻毎にそれぞ
れ割り付けられた温度データを鋳片引き抜き方向の一連
の温度データ,即ち節点温度履歴データとして取り扱う
。そこで,鋳片5の表面に係る任意の節点における節点
温度履歴データ(図8)をVDTにおいて観察すること
により,上記鋳片5の表面温度が経験上知られている回
避すべき脆化温度域に達したか否かを判定することがで
きる。
【0039】上記凝固解析部11において得られた各時
刻毎の有限要素モデルの各節点に設定されている表面温
度又は内部温度は,図3乃至図5に示すように,ノズル
Niから吹き出される冷却水4及び空気の操業上の実測
データとしての吹出領域6及び吹出量分布7,7aに基
づいて演算される。そのため,これらの表面温度又は内
部温度の時系列データである上記節点温度履歴データは
,従来のように平均化された吹出領域6b及び吹出量分
布7b,7cに基づいて演算される場合よりも精度が高
くより実際に近いものが得られる。
【0040】従って,上記節点温度履歴データに基づい
て判断された鋳片5内の固液境界線17(曲線の線分a
→b→d→c)は,上記従来の平均化されたデータに基
づいて得た一点鎖線で示す固液境界線17b(直線の線
分a→b→d→c)よりも実際に近いものを得ることが
できる。
【0041】ところで,上記各節点Kの節点温度履歴デ
ータは,凝固解析部11からバルジング解析部13に入
力される。上記バルジング解析部13は,鋳片5がロー
ルRi,Ri+1間において,上記バルジング現象にあ
るか否かを評価するためのものである。オペレータは,
上記固相の部分が裂断して内部の溶鋼18が噴出したり
,或いは製品としての鋳片5の表面に割れを生じたりす
る原因となる過度のバルジング現象を回避するための検
証手段として上記バルジング解析部13を使用する。
【0042】上記バルジング解析部13は,鋳片5の幅
方向中央の側断面の有限要素モデルを作成するとともに
,上記凝固解析部11からの節点温度履歴データより判
断される固相に相当する上記有限要素を上記幅方向の模
擬的な水平梁と見倣す梁モデルを作成する。そして,上
記バルジング解析部13は,上記節点温度履歴データを
上記梁モデルに適用することにより,ロールRi,Ri
+1間の鋳片5のモーメント,固相内部にかかる歪及び
変形を演算し,これらを図9に示すようにVDTに表示
させる。同図において,記号IはロールRi,Ri+1
間の鋳片5の変形に係る一般的比較対象としてよく知ら
れているウィンネンベルク(Wuennenberg)
らの実測データの範囲を示す。即ち,このバルジング解
析部13により演算された鋳片5の変形は,上記実測デ
ータと良く一致し,本実施例のシミュレーション装置1
の演算精度が高いことを示している。
【0043】上記連続鋳造機2により鋳片5をある鋳造
条件で実際に鋳造した場合,例えば鋳片引き抜き速度が
2.0m/秒のとき上記鋳片5の固相に割れが生じ,1
.6m/秒及び1.4m/秒のとき上記割れが生じなか
った。これらの現象は独立したプログラムよりなる従来
のバルジング解析手法によっても評価することができる
が,本実施例のバルジング解析部13によっても従来手
法と略同等の精度で評価することができた。即ち,図1
0に示すように,上記バルジング解析部13により演算
されたバルジングに起因する固相の歪は従来手法と同様
に,鋳片引き抜き速度=2.0m/秒のとき,上記割れ
発生の指標となる臨界歪を超えていることでもわかる。
【0044】尚,上記従来のバルジング解析手法は,鋳
片5の有限要素モデルを周知のクリープ解析によって評
価することにより上記バルシング現象を判定するように
なっているが,上記クリープ解析は複雑な手法であって
相当の熟練者によっても判定までに長時間を要し実用的
でなかった。しかしながら,本実施例のバルジング解析
部13は,上記凝固解析部11からの節点温度履歴デー
タが直接入力されること及び上記梁モデルとしての有限
要素モデルが比較的簡素なプログラムであることから上
記従来の解析手法と比べて,計算時間を約1/100程
度に短縮することができた。
【0045】一方,上記凝固解析部11からの節点温度
履歴データは2次元熱応力解析部14に入力されて鋳片
5の鋳片引き抜き方向と直角の断面における2次元の応
力解析に供せられる。尚,一般に応力解析に関しては,
これまで受けた熱履歴を考慮しなければないため,上記
節点温度履歴データがそのまま適用される。
【0046】例えば,ある時刻の鋳片5の固相部分の有
限要素モデル(図11中の実線)がその後冷却されて熱
収縮により変形(同図の破線)したとすると,このとき
の鋳片5にかかる主応力は上記2次元熱応力解析部14
により演算され,図12に示すように,VDTにおいて
有限要素モデルの有限要素毎に示される。尚,図12中
の各有限要素毎に示した矢印の内,内向きに対向する矢
印(→←)はその有限要素が同方向に圧縮されているこ
とを示し,外向きに対向する矢印(←→)はその有限要
素が同方向に引張られていることを示す。
【0047】従って,図12に示す有限要素モデルのコ
ーナ部では,表面の有限要素に外周に沿った方向の圧縮
応力が作用し,上記表面の有限要素から内側に3〜4層
目の有限要素に引張応力が作用していることがわかる。 即ち,上記コーナ部の3〜4層目の有限要素に対応する
鋳片5に割れが生じたと判定される。
【0048】一方、鋳片5が定常に鋳造されたとすると
,図13の鋳片5は適切な熱収縮によって,実線で示す
有限要素モデルから破線で示す有限要素モデルに変形す
る。このときの上記鋳片5にかかる主応力を図14に示
す。この場合,図14に示す有限要素モデルのコーナ部
では,表面に引張応力が働き,この表面内側には圧縮応
力が働いているため,上記鋳片5のコーナ部に割れは発
生していないことがわかる。尚,図12及び図14に示
した有限要素モデルは,変形後の有限要素モデルを用い
ると,応力方向に関する表示内容が複雑になることがあ
るため,変形前のものを用いて示した。無論,変形後の
ものを用いて示すこともできる。
【0049】更に,上記凝固解析部11からの節点温度
履歴データをそのまま用いて,鋳片5の3次元の熱応力
解析を行なうこともできる。この場合,上記節点温度履
歴データは3次元熱応力解析用の要素分割部15に入力
される。上記要素分割部15は,上記凝固解析部11に
より演算された全節点の節点温度履歴データに基づいて
,鋳片5を固相の部分と液相の部分とに立体的に区別し
,上記固相の部分のみの立体形状を,例えば図15に示
すように3次元の複数の有限要素に分割して新たな3次
元有限要素モデルを作成する。
【0050】尚,熱移動と変形とを複雑に生じる鋳片5
全体の3次元有限要素モデルを作成しようとすると極め
て大容量のメモリ機能を備えた計算機が必要であって現
実的ではない。そこで,一般的には鋳片5の固相の部分
のみの3次元モデルが作成される。
【0051】上記要素分割部15は凝固解析部11から
の節点温度履歴データが直接入力されるので,例えば凝
固解析部11と3次元熱応力解析部16とが別個独立の
システムである場合のように,上記3次元有限要素モデ
ルの要素分割をひとつひとつ手入力で行なう必要がない
。従って,本実施例の要素分割部15によれば,上記し
たような場合と比べて約1/10の時間で上記3次元有
限要素モデルの要素分割を行なうことができる。
【0052】そこで,3次元有限要素モデルの各節点に
は,鋳片5の固相に係る上記凝固解析部11からの節点
温度履歴データに応じた温度データがそれぞれ自動的に
割り付けられる。そして,3次元有限要素モデルの各節
点の温度データは3次元熱応力解析部16に入力される
。上記3次元熱応力解析部16は,上記各節点の温度デ
ータに基づいて上記固相における3次元温度分布を演算
し,図16に示すように上記3次元温度分布をVDTに
表示させる。
【0053】更に,上記3次元熱応力解析部16は,鋳
片5のある部分に外力を加えた場合の上記3次元有限要
素モデルの変形をシミュレートすることもできる。即ち
,図17に示すように,3次元有限要素モデルのA−A
矢視部に,例えばロールRiによって矯正変位が与えら
れた場合,同図の如く変形する。そして,このときの上
記3次元有限要素モデルの各有限要素にかかる応力が演
算される。
【0054】上記応力の分布は図18の等高線で示すよ
うに,VDTにおいて表示される。従って,オペレータ
はVDTに表示された上記応力の分布を観察することに
より,鋳片5の割れ等の発生しやすいコーナ部近傍の上
記鋳片引き抜き方向の応力状態或いは歪状態をも検証す
ることができる。
【0055】上記したように,本実施例に係る連続鋳造
機2のシミュレーション装置1では,ある時刻における
有限要素モデルMjの鋳片5の表面に相当する有限要素
Eからの熱の逃げ度合の指標となる熱伝達率が,前の時
刻において演算された上記有限要素Eからの熱伝達率よ
り求められた表面温度と,上記ある時刻に鋳片5に吹き
付けられる冷却水及び空気の吹き付け量に関する操業上
の実測データとに基づいて演算されるので,表面からの
出熱による鋳片5の熱的挙動が精度良くシミュレートさ
れる。従って,上記鋳片5の熱的挙動の結果に基づいて
演算される鋳片5の凝固解析,バルジング解析,2次元
及び3次元の熱応力解析の解析精度がそれぞれ向上する
【0056】尚,上記した実施例では,鋳片5を鋳片引
き抜き方向に複数の有限要素Eに分割してなる有限要素
モデルMjを作成し,この有限要素モデルMjに時刻毎
の境界条件を逐次与えることにより,図3に示すように
,上記鋳片5を時刻間隔及び鋳片引き抜き速度より求め
られる間隔eで,あたかも鋳片引き抜き方向に複数の有
限要素モデルMj−1,Mj,Mj+1…に分割したよ
うになしたが,シミュレーション装置の演算能力に余裕
があれば,上記鋳片5を上記鋳片引き抜き方向に複数の
有限要素に分割してなる有限要素モデルを用いることも
できる。この場合でも,先の実施例と同等の効果が得ら
れるのは言うまでもない。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば,鋳型からロールによっ
て鋳片引き抜き方向へ案内しつつ冷却剤を吹き付けるこ
とにより連続的に鋳造される鋳片を,少なくとも上記鋳
片引き抜き方向に複数の有限要素に分割し,これらの有
限要素からの熱の逃げ度合に基づいて上記鋳片の物理的
挙動をシミュレートする連続鋳造機のシミュレーション
装置において,ある有限要素からの熱の逃げ度合が,前
回演算された有限要素からの熱の逃げ度合より求められ
た鋳片の表面温度と,上記冷却剤の吹き付け量に関する
操業上の実測データとに基づいて演算されることを特徴
とする連続鋳造機のシミュレーション装置が提供される
。それにより,鋳造中の鋳片の熱的挙動を精度良くシミ
ュレートすることができる。従って,上記熱的挙動に基
づいて演算される熱応力等の物理的挙動の解析精度が向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】  本発明の一実施例に係る連続鋳造機を示す
模式図。
【図2】  上記連続鋳造機により鋳造される鋳片の物
理的挙動を評価するためのシミュレーション装置の構成
を示すブロック図。
【図3】  鋳造中の鋳片を鋳片引き抜き方向に対し側
面から視た模式図。
【図4】  上記鋳片を鋳片引き抜き方向から視た模式
図。
【図5】  上記鋳片を平面に視た模式図。
【図6】  溶鋼のメニスカスから17mの位置にある
上記鋳片の鋳片引き抜き方向と直角方向の断面における
各外周辺の表面温度分布と内部温度分布を示す温度分布
図。
【図7】  溶鋼のメニスカスから20mの位置にある
上記鋳片の上記断面における各外周辺の表面温度分布と
内部温度分布を示す温度分布図。
【図8】  上記メニスカスからの距離による鋳片の凝
固状態・熱含量・ある節点における固相率・鋳片の表面
に係る節点に設定された温度をそれぞれ示すグラフ図。
【図9】  ロール間にある鋳片のバルジング現象を検
証するためのグラフ図。
【図10】  上記メニスカスからの距離による鋳片の
バルジングに関する歪を示すグラフ図。
【図11】  鋳片引き抜き方向と直角方向の鋳片の断
面のコーナ部を変形前後の有限要素モデルに示す説明図
【図12】  図11の有限要素モデルにおける各有限
要素に係る主応力の状態を示す説明図。
【図13】  図11の鋳片とは別の鋳造条件が与えら
れた鋳片の上記断面のコーナ部を変形前後の有限要素モ
デルに示す説明図。
【図14】  図13の有限要素モデルにおける各有限
要素にかかる主応力の状態を示す説明図。
【図15】  上記鋳片の固相のみが3次元の有限要素
に分割された3次元有限要素モデルを示す概念図。
【図16】  上記3次元有限要素モデルに係る3次元
の温度分布を示す3次元温度分布図。
【図17】  上記3次元有限要素モデルに矯正変位が
与えられたときの変形後の態様を示す概念図。
【図18】  図17の有限要素モデルにかかる主応力
の状態を3次元の分布で示す説明図。
【符号の説明】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  鋳型からロールによって鋳片引き抜き
    方向へ案内しつつ冷却剤を吹き付けることにより連続的
    に鋳造される鋳片を,少なくとも上記鋳片引き抜き方向
    に複数の有限要素に分割し,これらの有限要素からの熱
    の逃げ度合に基づいて上記鋳片の物理的挙動をシミュレ
    ートする連続鋳造機のシミュレーション装置において,
    ある有限要素からの熱の逃げ度合が,前回演算された有
    限要素からの熱の逃げ度合より求められた鋳片の表面温
    度と,上記冷却剤の吹き付け量に関する操業上の実測デ
    ータとに基づいて演算されることを特徴とする連続鋳造
    機のシミュレーション装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2125181A1 (es) * 1997-01-02 1999-02-16 Csi Planos S A Simulador de recocido continuo.
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