JPH04230988A - インバータ電子レンジの駆動回路 - Google Patents

インバータ電子レンジの駆動回路

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JPH04230988A
JPH04230988A JP3120160A JP12016091A JPH04230988A JP H04230988 A JPH04230988 A JP H04230988A JP 3120160 A JP3120160 A JP 3120160A JP 12016091 A JP12016091 A JP 12016091A JP H04230988 A JPH04230988 A JP H04230988A
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JP
Japan
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switching element
circuit
power
capacitor
transformer
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JP3120160A
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Inventor
Mitsuhisa Okamoto
光央 岡本
Hiroichi Kodama
博一 小玉
Mitsuharu Minamino
光治 南野
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Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M3/00Conversion of dc power input into dc power output
    • H02M3/22Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac
    • H02M3/24Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters
    • H02M3/28Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac
    • H02M3/325Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac using devices of a triode or a transistor type requiring continuous application of a control signal
    • H02M3/335Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac using devices of a triode or a transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only
    • H02M3/337Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac using devices of a triode or a transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only in push-pull configuration
    • H02M3/3376Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac using devices of a triode or a transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only in push-pull configuration with automatic control of output voltage or current
    • H02M3/3378Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac using devices of a triode or a transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only in push-pull configuration with automatic control of output voltage or current in a push-pull configuration of the parallel type
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/64Heating using microwaves
    • H05B6/66Circuits

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  • Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)
  • Electric Ovens (AREA)
  • Rectifiers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低電圧直流電源を高電
圧の高周波電流に変換し、これを倍電圧整流回路により
整流してマグネトロンに電力を供給するインバータ電子
レンジの駆動回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、通常は商用交流電源で使用される
電気・電子機器であって、屋外でも使用可能な機器が各
種開発されている。屋外での使用に際しては、電気・電
子機器を自動車用蓄電池等の12V、24V等の低電圧
直流電源で駆動する必要がある。そして、現在広く利用
されているインバータ電子レンジにおいても屋外での使
用が試みられている。
【0003】従来の典型的なインバータ電子レンジの構
成を図10(a)に示す。このインバータ電子レンジで
は商用電源(100V、50/60Hz)から得られた
交流電力は整流回路で直流電力に変換される。この直流
電力は一石共振型インバータ回路で高周波化され、昇圧
トランスで昇圧される。トランス出力は倍電圧整流回路
で整流され、マグネトロンの駆動に利用される。
【0004】上記インバータ電子レンジを低電圧直流電
源で使用する場合には、図10(b)に示すように、低
電圧直流電源とインバータ電子レンジの間にDC/AC
インバータを設け、低電圧直流電源の出力をDC/AC
インバータによって商用交流電源と同じ100V、50
/60Hzの交流電力に変換し、この交流電力でインバ
ータ電子レンジを作動させていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したようにインバ
ータ電子レンジを低電圧直流電源で使用する場合、DC
/ACインバータを使用して交流電力をインバータ電子
レンジに入力する方法では、DC/ACインバータとイ
ンバータ電子レンジのインバータ回路とで2度の電力変
換が行なわれるため、電力の利用率が極めて低くなると
いう問題がある。また、2個のインバータを必要とする
ことから電源回路のコストも高くなる。
【0006】また、従来のインバータ電子レンジの一石
共振型インバータ電源回路に低電圧直流電源を直接に接
続するように仕様を変更することは理論的には可能であ
るが、電源電圧を低くする分、電流容量の非常に大きな
スイッチング素子を必要とする。このような電流容量を
持つスイッチング素子は現状では入手不可能な(市販さ
れていない)、あるいは非常に高価なものとなる。
【0007】本発明はこのような現状に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、低電圧直流電源
を電源として、高出力かつ高効率、しかも安価でコンパ
クトなインバータ電子レンジの駆動回路を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のインバータ電子
レンジの駆動回路は、2個以上のスイッチング素子が並
列に接続されてなり、直流電源から供給される直流をス
イッチングする2つのスイッチング素子群と、この2つ
のスイッチング素子群を同時にオフする期間を設けて、
同じデューティサイクルで交互にオンする制御手段とを
有するプッシュプル電圧型インバータ回路と、上記イン
バータ回路から交流がセンタータップを有する1次側巻
線に供給される昇圧トランスと、上記昇圧トランスの2
次側巻線に接続され、コンデンサを介してマグネトロン
に電力を供給する倍電圧整流回路とを備えて、上記昇圧
トランスのリーケージインダクタンスおよび倍電圧整流
回路のコンデンサの容量値および回路抵抗、あるいは上
記スイッチング素子のデューティサイクルを調整して、
上記スイッチング素子に流れる電流波形の2分の1周期
が上記デューティサイクルと等しくなるように設定した
ことを特徴としている。
【0009】また、上記プッシュプル電圧型インバータ
回路と直流電源との間にコイルとコンデンサからなるフ
ィルタ回路を有し、上記昇圧トランスのリーケージイン
ダクタンスおよび倍電圧整流回路,フィルタ回路の各コ
ンデンサの合成容量値および回路抵抗、あるいは上記ス
イッチング素子のデューティサイクルを調整して、上記
スイッチング素子に流れる電流波形の2分の1周期が上
記デューティサイクルと等しくなるように設定するのが
望ましい。
【0010】
【作用】2つのスイッチング素子群の各スイッチング素
子を同時にオフした状態(休止期間)から、一方のスイ
ッチング素子群の各スイッチング素子をオンすると、倍
電圧コンデンサは昇圧トランスのリーケージインダクタ
ンス、倍電圧整流回路の倍電圧コンデンサのキャパシタ
ンス、回路抵抗(但しマグネトロンの抵抗は除く)で定
まる振動の弧を描く電流で充電される。倍電圧コンデン
サの充電電圧の大きさは倍電圧コンデンサの初期電圧と
スイッチング素子のオン時間の長さで決まる。次に、前
記と同じスイッチング素子群の各スイッチング素子をオ
フすると、昇圧トランスに蓄えられた電磁エネルギーが
倍電圧コンデンサに供給されながら直流電源に回生され
、休止期間となる。
【0011】次に、休止期間の後、他方のスイッチング
素子群の各スイッチング素子をオンすると、昇圧トラン
スのリーケージインダクタンスと倍電圧コンデンサのキ
ャパシティ、マグネトロンの抵抗を含む回路抵抗で定ま
る振動の弧を描く電流でマグネトロンに電気エネルギー
が供給される。ここでマグネトロンに供給される電力は
、倍電圧コンデンサの電圧とスイッチング素子のオン時
間の長さで決まる。そしてスイッチング素子群の各スイ
ッチング素子がオフすると、昇圧トランスに蓄えられた
電磁エネルギーがマグネトロンに供給されながら直流電
源に回生される。以上のスイッチング動作が繰り返され
てマグネトロンは高周波電力を発振する。
【0012】ここで、スイッチング素子の電流波形は、
回路定数、すなわち昇圧トランスのリーケージインダク
タンス、倍電圧コンデンサの容量値および回路抵抗で定
まる固有周波数で振動する。そして昇圧トランスのリー
ケージインダクタンス等の回路定数の値を調整するか、
スイッチング素子のオン時間を調整して、固有周波数の
2分の1の周期とスイッチング素子のオン時間とを等し
くしているので、出力される回路出力電力は最大となる
。またこのとき、スイッチング素子のオフかオンへの遷
移時およびオンからオフへの遷移時にスイッチング素子
に流れる電流はほぼゼロになるため遷移損が非常に小さ
くなり、スイッチング損失が低減する。また、スイッチ
ング素子群はスイッチング素子を並列接続しているので
、スイッチング素子群のオン抵抗を低減でき、駆動回路
の抵抗を低減できる。
【0013】また、上記プッシュプル電圧型インバータ
回路と直流電源との間にコイルとコンデンサからなるフ
ィルタ回路を有する場合、上記各休止期間中に直流電源
に電磁エネルギーが回生されるときに、電磁エネルギー
の交流成分がある程度除去される。したがって、直流電
源が保護される。
【0014】フィルタ回路を有する場合は、フィルタ回
路を有しない場合に対して、動作上、次のような点で相
異する。まず、2つのスイッチング素子群の各スイッチ
ング素子を同時にオフした状態(休止期間)から、一方
のスイッチング素子群の各スイッチング素子をオンする
と、倍電圧コンデンサは昇圧トランスのリーケージイン
ダクタンス、倍電圧整流回路とフィルタ回路の各コンデ
ンサの合成キャパシタンス、回路抵抗(但しマグネトロ
ンの抵抗は除く)で定まる振動の弧を描く電流で充電さ
れる点。次に、休止期間の後、他方のスイッチング素子
群の各スイッチング素子をオンすると、昇圧トランスの
リーケージインダクタンス、倍電圧整流回路とフィルタ
回路の各コンデンサの合成キャパシタンス、および回路
抵抗(マグネトロンの抵抗を含む)で定まる振動の弧を
描く電流でマグネトロンに電気エネルギーが供給される
点である。これに伴って、スイッチング素子の電流波形
は、回路定数、すなわち昇圧トランスのリーケージイン
ダクタンス、倍電圧整流回路とフイルタ回路の各コンデ
ンサの合成容量値および回路抵抗で定まる固有周波数で
振動する。したがって、この合成容量を含む上記回路定
数の値を調整するか、スイッチング素子のオン時間を調
整して、固有周波数の2分の1の周期とスイッチング素
子のオン時間とを等しく設定することにより、先に述べ
たフィルタ回路を有しない場合と同様に、出力される回
路出力電力は最大となり、スイッチング損失が低減され
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明のインバータ電子レンジの駆動
回路について添付図面を参照して詳細に説明する。  
図1は本発明の一実施例を示す回路図である。図1に示
すように、このインバータ電子レンジは、低電圧直流電
源(例えば自動車用蓄電池)1の直流電力を高周波電力
に変換するプッシュプル電圧型インバータ回路(以下、
インバータ回路)2と、電源電圧を昇圧する昇圧トラン
ス3と、この昇圧トランス3の出力を整流する倍電圧半
波整流回路4を備えており、この倍電圧半波整流回路4
の出力によってマグネトロン5が駆動される。昇圧トラ
ンス3の2次側からは、マグネトロン5のフィラメント
加熱用電源も供給される。
【0016】上記倍電圧半波整流回路4は公知の構成を
有しており、2個の高圧ダイオード6a,6bおよび倍
電圧コンデンサ7を備えている。
【0017】上記インバータ回路2は、2個以上のパワ
ーMOSFET(メタル・オキサイド・セミコンダクタ
ー・フィールド・エフェクト・トランジスタ)を並列接
続して構成している2組のスイッチング素子群8a,8
bと、このスイッチング素子群8a,8bを駆動するス
イッチング素子ドライブ回路9a,9bと、制御回路1
0を備えている。
【0018】上記スイッチング素子群8aおよび8bを
構成するパワーMOSFETのドレインは昇圧トランス
3の1次巻線の一端3aおよび他端3bにそれぞれ接続
され、またスイッチング素子群8aおよび8bを構成す
るパワーMOSFETのソース同士が接続されており、
スイッチング素子群8a,8bを構成するパワーMOS
FETのゲートがスイッチング素子ドライブ回路9a,
9bを介して制御回路10によって駆動されることによ
り、昇圧トランス3の1次側を流れる電流が高速にスイ
ッチングされる。スイッチング素子群8a,8bを構成
するスイッチング素子としてパワーMOSFETに代え
て、IGBT(インシュレーティド・ゲート・バイポー
ラ・トランジスタ)等のスイッチング素子を用いてもよ
い。
【0019】直流電源1は、その一端がスイッチング素
子群8aのパワーMOSFETのソースとスイッチング
素子群8bのパワーMOSFETのソースとの接続点に
接続され、他端は昇圧トランス3の1次巻線のセンター
タップ3cに接続されている。
【0020】図2は制御回路10の回路図である。同図
に示すように、発振回路11はトグルフリップフロップ
12と鋸歯状波発生回路13に接続され、トグルフリッ
プフロップ12は2つのANDゲート15a,15bに
、また鋸歯状波発生回路13は比較回路14を介して上
記ANDゲート15a,15bに接続されている。上記
トグルフリップフロップ12は発振回路11の出力信号
をトリガとして、2相分割信号を出力する。上記2相分
割信号は2つのANDゲート15a,15bにそれぞれ
入力される。一方、上記鋸歯状波発生回路13に与えら
れた発振出力は、発振回路11の発振周波数に同期した
鋸歯状波に変換された後に、比較回路14に入力される
。そして、この比較回路14において、マグネトロン5
の出力を決定するための基準値(すなわちパワーMOS
FETをオンする時間を設定するためのスレッショルド
レベル)と鋸歯状波との比較が行なわれ、比較回路14
の出力は鋸歯状波の電圧レベルが基準値より大きい期間
にハイレベルになり、予め設定されたオン時間となるよ
うに変調される。変調された信号は上記ANDゲート1
5a,15bに入力され、トグルフリップフロップ12
で2相に分割された信号とANDをとることで、2つの
スイッチング素子群のパワーMOSFETを同時にオフ
する期間を持ちながら、スイッチング素子群8a,8b
を交互に駆動する。
【0021】上記ANDゲート15aおよび15bの出
力は、それぞれスイッチング素子ドライブ回路9a,9
bを経て、スイッチング素子群8aおよび8bを構成す
る各々のパワーMOSFETのゲートに与えられる。A
NDゲート15aの出力がハイレベルの時、スイッチン
グ素子群8aのパワーMOSFETはオン状態になる。 またANDゲート15bの出力がハイレベルの時スイッ
チング素子群8bのパワーMOSFETはオン状態にな
る。
【0022】図3は制御回路10の動作タイミングを示
す図である。同図に示すように、ANDゲート15a及
び15bの出力は交互にハイレベルになるので、スイッ
チング素子群8aおよび8bのパワーMOSFETも交
互にオン状態にされる。ここでANDゲート15aおよ
び15bの出力は同時にローレベルになる期間、つまり
デッドタイムが存在するように、基準値が設定されてい
る。 なお、デッドタイムは2つのスイッチング素子群8a,
8bが同時にオンして短絡状態になるのを防止するため
に設けたものである。
【0023】次に、本実施例の動作を説明する。スイッ
チング素子群8aおよび8bがともにオフしている状態
からスイッチング素子群8bのパワーMOSFETがオ
ンされると、昇圧トランス3の2次側回路は高圧コンデ
ンサ7、高圧ダイオード6a、昇圧トランス3の2次巻
線の一端3e、2次巻線の他端3dの閉ループに電流が
流れ、倍電圧コンデンサ7が充電される。なお、倍電圧
コンデンサ7の充電電圧の大きさは、倍電圧コンデンサ
7の初期電圧とスイッチング素子群8a,8bのパワー
MOSFETのオン時間の長さで決まる。
【0024】次に、再び上記と同じスイッチング素子群
8bのパワーMOSFETをオフすると、昇圧トランス
3に蓄えられた電磁エネルギーが倍電圧コンデンサ7に
供給されながら電源1に回生され、2つのスイッチング
素子群8a,8bのパワーMOSFETが同時オフする
期間に移る。
【0025】次に、スイッチング素子群8aのパワーM
OSFETがオンされると、昇圧トランス3の2次側回
路は高圧ダイオード6b、倍電圧コンデンサ7、昇圧ト
ランス3の2次巻線の一端3d、2次巻線の他端3e、
マグネトロン5の閉ループに電流が流れ、マグネトロン
5に電気エネルギーが供給される。ここでマグネトロン
5に供給される電力は倍電圧コンデンサ7の電圧とスイ
ッチング素子群8a,8bのパワーMOSFETのオン
時間の長さで決まる。そしてスイッチング素子群8aの
パワーMOSFETをオフすると、昇圧トランス3に蓄
えられた電磁エネルギーはマグネトロン5に供給されな
がら電源1に回生される。以上の動作が繰り返されてマ
グネトロン5は高周波電力の発振を続ける。
【0026】上記倍電圧コンデンサ7には昇圧トランス
3のリーケージインダクタンス、倍電圧コンデンサ7の
キャパシタンス、回路抵抗(但しマグネトロン5の抵抗
分は除く)で定まる振動の弧を描くスイッチング素子群
8bのパワーMOSFETのドレイン電流波形と同様の
電流波形で充電され、またマグネトロン5に昇圧トラン
ス3のリーケージインダクタンスと倍電圧コンデンサ7
のキャパシタンス、回路抵抗(但しマグネトロン5の抵
抗分を含む)で定まる振動の弧を描くスイッチング素子
群8aのパワーMOSFETのドレイン電流波形と同様
の電流波形で電気エネルギーが供給される。
【0027】図4は本実施例におけるパワーMOSFE
Tに流れる電流波形を示す図である。同図を参照して回
路出力電力が向上できることを詳細に説明する。上記電
流波形は昇圧トランス3のリーケージインダクタンス、
倍電圧コンデンサ7のキャパシタンス、回路抵抗の各値
で定まる固有周波数Fで振動する。この波形の2分の1
周期をパワーMOSFETのオン時間Tonに等しくな
るように振動させると(Ton=1/(2F)にすると
)、図4に示すようにパワーMOSFETのオン期間に
おける電流(電流波形のオン期間における積分値)をほ
ぼ最大にでき、したがって、回路出力電力もほぼ最大に
できる。Ton<1/(2F),Ton>1/(2F)
にすると、図5(a),(b)に示すように、オン期間
の電流が小さくなる。
【0028】図6は本実施例(Ton=1/(2F))
におけるパワーMOSFETのスイッチング損失の説明
図である。図6を参照して、スイッチング損失が低減で
きることを説明する。図6において、破線はパワーMO
SFETの電圧波形であり、実線はパワーMOSFET
の電流波形である。また、図6に示すように、パワーM
OSFETのオフからオンへの遷移時のライズタイムT
rおよびオンからオフへの遷移時のフォールタイムTf
にパワーMOSFETに流れるドレイン電流がほぼゼロ
となるため遷移損の発生が極力抑えられ、スイッチング
損失を低減できる。なお、一般的なスイッチング素子は
、図7に示すように、ライズタイムTrおよびフォール
タイムTfにおけるスイッチング電流が大きく遷移損が
大きい。
【0029】具体的な昇圧トランス3のリーケージイン
ダクタンスと倍電圧コンデンサ7のキャパシタンスおよ
び回路抵抗の設定は以下の通りである。パワーMOSF
ETの電流波形の固有周波数Fは次式(数1)で示され
る。
【数1】 ここで、L: 昇圧トランスのリーケージインダクタン
スC: 倍電圧コンデンサのキャパシタンス     
   R: 回路抵抗n: 昇圧用トランス巻数比した
がって、パワースイッチング素子群8a,8bのパワー
MOSFETのオン時間をTonとしたとき、次式(数
2)
【数2】 で表される関係を満足するようにL、C、Rの値を設定
する。また逆に、L、C、Rで定まる固有周波数の周期
の2分の1にパワートランジスタ8a,8bのオン時間
Tonを設定してもよい。また、ここでLは昇圧トラン
ス3のリーケージインダクタンスとしているが、インダ
クタンス値の調整を行う場合、コイルを回路に追加して
もよい。
【0030】また、図8は、上記インバータ回路2と直
流電源1との間に、コイル21とコンデンサ22からな
るフィルタ回路20を設けた例を示している。このよう
にした場合、上記各休止期間中に直流電源1に電磁エネ
ルギーが回生されるときに、電磁エネルギーの交流成分
をある程度除去できる。したがって、直流電源1を保護
することができる。
【0031】フィルタ回路20を有する場合は、これま
で述べたフィルタ回路を有しない場合に対して、動作上
、次のような点で相異する。まず、2つのスイッチング
素子群8a,8bの各パワーMOSFETを同時にオフ
した状態(休止期間)から、スイッチング素子群8bの
パワーMOSFETをオンすると、倍電圧コンデンサ7
は昇圧トランス3のリーケージインダクタンス、倍電圧
整流回路4とフィルタ回路20の各コンデンサ7,22
の合成キャパシタンス、回路抵抗(但しマグネトロンの
抵抗は除く)で定まる振動の弧を描く電流で充電される
点。次に、休止期間の後、スイッチング素子群8aのパ
ワーMOSFETをオンすると、昇圧トランス3のリー
ケージインダクタンス、上記コンデンサ7,22の合成
キャパシタンス、マグネトロンの抵抗を含む回路抵抗で
定まる振動の弧を描く電流でマグネトロンに電気エネル
ギーが供給される点である。これに伴って、各パワーM
OSFETの電流波形は、回路定数、すなわち昇圧トラ
ンス3のリーケージインダクタンス、コンデンサ7,2
2の合成キャパシタンスおよび回路抵抗で定まる固有周
波数で振動する。すなわち、既に示した(数1),(数
2)中のCの値が倍電圧コンデンサ7とコンデンサ22
との合成容量値となる。したがって、この合成容量を含
む上記回路定数の値を調整するか、パワーMOSFET
のオン時間Tonを調整して、固有周波数の2分の1の
周期とパワーMOSFETのオン時間Tonとを等しく
設定することにより、先に述べたフィルタ回路を有しな
い場合と同様に、出力される回路出力電力を最大にでき
、スイッチング損失を低減することができる。
【0032】また、本実施例におけるパワーMOSFE
Tの並列接続は、スイッチング素子群のオン抵抗減によ
る回路抵抗低減の役割を有している。したがって、図9
に示すように、回路抵抗を小さくした分だけ、スイッチ
ング電流が大きくなり出力をアップすることができる。 さらに、スイッチング素子を並列接続させることのメリ
ットとして、1石あたりの回路電流低減による導通損失
低減があり、スイッチング素子群全体としても導通損低
減がある。
【0033】また、先に述べた通り、スイッチング素子
群8bのパワーMOSFETがオンして、倍電圧コンデ
ンサ7に充電される期間の回路抵抗はマグネトロン5の
抵抗分を含まないが、スイッチング素子群8aのパワー
MOSFETがオンしてマグネトロン5に電気エネルギ
ーが供給される期間の回路抵抗はマグネトロン5の抵抗
分を含む。このとき回路抵抗にはマグネトロン5の抵抗
分として、マグネトロン5の等価抵抗を1次側に変換し
た値(昇圧トランス3の巻数比の2乗で除した値)が加
わる。しかしながら、本回路では低電圧直流電源を電源
としており、商用電源を直接整流するのと比較して、昇
圧トランスの巻数比nが高いことからマグネトロン5の
抵抗分は非常に小さい。したがって、スイッチング素子
群8aのパワーMOSFETがオン期間でも、またスイ
ッチング素子群8bのパワーMOSFETがオン期間で
も同様のスイッチング電流波形が得られ、どちらの場合
であってもほぼ最大出力が得られる。その上、パワーM
OSFETのオフ時における遷移損を抑えることができ
る。
【0034】なお、いずれの場合でも2つのスイッチン
グ素子群8aおよび8bのパワーMOSFETのオン時
間は、昇圧トランス3の偏磁防止のため等しく制御する
必要がある。
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、従来と
は異なり、DC/ACインバータを使用せず、またスイ
ッチング素子群の電流波形の固有周波数の2分の1の周
期をスイッチング素子のオン時間と等しくしているので
、安価で電力利用効率の高い、かつ高出力であると共に
、スイッチング損失の小さい低電圧入力のインバータ電
子レンジの駆動回路を提供できる。また、スイッチング
素子群はスイッチング素子を並列接続しているので、ス
イッチング素子群のオン抵抗を低減でき、駆動回路の抵
抗を低減できる。さらに、低電圧の直流電源を直接高周
波電流に変換しているので、駆動回路の中でも最も大き
く、しかも重量のある昇圧用トランスの小型化、軽量化
が可能となり、駆動回路のコンパクト化が図れる。
【0036】また、本駆動回路と直流電源との間に、コ
イルとコンデンサからなるフィルタ回路を設けた場合、
上記スイッチング素子の休止期間中に直流電源に電磁エ
ネルギーが回生されるときに、電磁エネルギーの交流成
分をある程度除去できる。したがって、直流電源を保護
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】  本発明の実施例に係るインバータ電子レン
ジの駆動回路の回路図である。
【図2】  制御回路のブロック図である。
【図3】  制御回路の各制御信号の波形図である。
【図4】  本実施例のパワーMOSFETのスイッチ
ング電流波形を示す図である。
【図5】  比較例のパワーMOSFETのスイッチン
グ電流波形を示す図である。
【図6】  本実施例のパワーMOSFETのスイッチ
ング損失の説明図である。
【図7】  一般的なスイッチング素子のスイッチング
損失の説明図である。
【図8】  図1に示した駆動回路と直流電源との間に
フィルタ回路を設けた例を示す図である。
【図9】  回路抵抗とスイッチング電流の関係を示す
図である。
【図10】  従来のインバータ電子レンジの回路ブロ
ックおよび低電圧直流電源を用いて従来のインバータ電
子レンジを駆動する方法を示す図である。
【符号の説明】
1  直流電源 2  インバータ回路 3  昇圧トランス 4  倍電圧半波整流回路 8a,8b  スイッチング素子群 9a,9b  スイッチング素子ドライブ回路20  
フィルタ回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  2個以上のスイッチング素子が並列に
    接続されてなり、直流電源から供給される直流をスイッ
    チングする2つのスイッチング素子群と、この2つのス
    イッチング素子群を同時にオフする期間を設けて、同じ
    デューティサイクルで交互にオンする制御手段とを有す
    るプッシュプル電圧型インバータ回路と、上記インバー
    タ回路から交流がセンタータップを有する1次側巻線に
    供給される昇圧トランスと、上記昇圧トランスの2次側
    巻線に接続され、コンデンサを介してマグネトロンに電
    力を供給する倍電圧整流回路とを備えて、上記昇圧トラ
    ンスのリーケージインダクタンスおよび倍電圧整流回路
    のコンデンサの容量値および回路抵抗、あるいは上記ス
    イッチング素子のデューティサイクルを調整して、上記
    スイッチング素子に流れる電流波形の2分の1周期が上
    記デューティサイクルと等しくなるように設定したこと
    を特徴とするインバータ電子レンジの駆動回路。
  2. 【請求項2】  上記プッシュプル電圧型インバータ回
    路と直流電源との間にコイルとコンデンサからなるフィ
    ルタ回路を有し、上記昇圧トランスのリーケージインダ
    クタンスおよび倍電圧整流回路,フィルタ回路の各コン
    デンサの合成容量値および回路抵抗、あるいは上記スイ
    ッチング素子のデューティサイクルを調整して、上記ス
    イッチング素子に流れる電流波形の2分の1周期が上記
    デューティサイクルと等しくなるように設定したことを
    特徴とする請求項1に記載のインバータ電子レンジの駆
    動回路。
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