JPH04230871A - 周波数測定方法 - Google Patents

周波数測定方法

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JPH04230871A
JPH04230871A JP3101938A JP10193891A JPH04230871A JP H04230871 A JPH04230871 A JP H04230871A JP 3101938 A JP3101938 A JP 3101938A JP 10193891 A JP10193891 A JP 10193891A JP H04230871 A JPH04230871 A JP H04230871A
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gaussian
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R23/00Arrangements for measuring frequencies; Arrangements for analysing frequency spectra
    • G01R23/16Spectrum analysis; Fourier analysis
    • G01R23/165Spectrum analysis; Fourier analysis using filters

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、周波数の測定及び解析
に係り、特に個々のスペクトル線の周波数を測定する方
法に関する。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】スペクト
ラム・アナライザは、電気信号の周波数領域の様子、即
ち信号のエネルギーが周波数に対してどのように分布し
ているかなどを表示する電子測定器である。スペクトラ
ム・アナライザの中にはデジタル形式及びアナログ形式
のものがあるが、何れも複数のフィルタを用いて、異な
る周波数における信号エネルギーを測定する。アナログ
形式のスペクトラム・アナライザでは、入力信号と局部
発振器の周波数を混合して周波数を変換し、この信号に
対して周波数帯域が夫々異なる多くの物理フィルタを用
いる。
【0003】デジタル・スペクトラム・アナライザでは
、アナログ・フィルタの代わりにデジタル・フィルタを
用いて同一原理の機能を達成することが出来る。このよ
うなデジタル・スペクトラム・アナライザは、先ず被測
定信号をサンプリング及びデジタイズし、一連の時間領
域のデジタル・サンプルを得る。この時のサンプリング
周波数は、関心のある帯域幅の少なくとも2倍以上でな
ければならない。これらの時間領域のデジタル・サンプ
ルは、入力信号の周波数帯域をカバーするように夫々異
なる周波数帯域に調整された一群のデジタル帯域通過フ
ィルタに供給される。これらのフィルタの出力信号は、
各帯域幅に比例した適当な周波数で同時にサンプリング
することによりエイリアシングの発生を防ぐことが出来
る。
【0004】一般に、DFT(離散的フーリエ変換)又
はFFT(高速フーリエ変換)と呼ばれている方法の1
つを用いて一群のフィルタを構成することが出来る。こ
のような方法の詳細は、例えばオッペンハイム(Opp
enheim)とシェーファー(Schafer)著の
「デジタル・シグナル・プロセッシング(Digita
l Signal Processing)」(プレン
ティス・ホール、1975)やクロキエー(Croch
iere)及びラビナー(Rabiner)著の「マル
チレート・デジタル・シグナル・プロセッシング(Mu
ltirate Digital Signal Pr
ocessing)」(プレンティス・ホール、198
3)及びその他多くの文献や論文に記載されている。
【0005】上述の文献「マルチレート・デジタル・シ
グナル・プロセッシング」の第7章に記載されているよ
うに、時間記録長Mとフィルタ群の数Kとを変更する方
法がある。多位相構造(Polyphase Stru
cture)の手法によれば、Mの値をKの任意の倍数
に設定することが出来る。重み付きオーバラップ・アッ
ド構造(WeightedOverlap−add S
tructure)の手法では、倍数という制限をはず
し、Mの値をKより大きな倍数以外の値に設定すること
が出来る。しかし、Mの値が大きくなるにつれて時間記
録長が益々増大し、計算負荷も肥大するので、DFT処
理の計算に必要な時間及び計算資源が過大になるという
問題がある。
【0006】各出力フィルタ特性の形状、即ち周波数応
答又はインパルス応答は、フィルタの数とは無関係であ
る。時間記録データとしてのサンプル数及び出力フィル
タ群の数は選択可能であり、互いに異なる値を取り得る
。しかし、FFTのアルゴリズムを実現するには、フィ
ルタの数がFFTの基数の整数乗の値に等しくする必要
がある。
【0007】各々別々であるが同一のフィルタを複数用
いて、所定の範囲の解析においてFs/Kの周波数分解
能を達成するには、その解析範囲をカバーするフィルタ
・バンクを実現する為に中心周波数を順次昇順に調整し
たK個のフィルタが必要になる。更に広範囲な解析が必
要な場合には、それに対応するフィルタ・バンクを更に
追加する必要がある。このようにハードウエアの規模を
急激に拡大することは実用的でない。
【0008】しかし、実現可能なハードウエアが十分高
速であれば、フィルタの数をもっと少なく、例えばm(
m<K)個のフィルタでシステムを構成することも可能
である。これは、ハードウエアを構成するm個のフィル
タを時分割で利用してK個のフィルタと等価の動作を実
行させることにより実現出来る。この時分割処理は、2
つの方法の何れかで実現可能である。第1の方法によれ
ば、単一の帯域通過フィルタのハードウエアの中心周波
数を変更することにより、そのハードウエアをK/m個
のフィルタの範囲で時分割利用することが出来る。第2
の方法によれば、所望のフィルタの中心周波数に各々対
応する異なる周波数で入力信号を検波することにより、
単一の低域通過フィルタのハードウエアを時分割利用す
ることが出来る。これら検波された信号は1つの低域通
過フィルタの通過後再変調される。
【0009】これら2つの方法は等価であるが、第1の
方法では信号に対してフィルタの特性を変化させ、第2
の方法ではフィルタに対して信号を変化させている。図
1は、後者の方法と等価なハードウエアの構成を示すブ
ロック図である。この従来例では、検波及び再変調処理
を中心周波数が昇順に順次調整されたフィルタに対して
高速に実行することにより、1つのハードウエアで実現
されたフィルタを時分割利用し、等間隔に配置された複
数のフィルタ群と等価の機能を達成する。これを実現す
るには、r*Fs/Kの周波数で出力をサンプリングす
る必要がある。ここで、Fsは入力信号のサンプリング
周波数、rはフィルタの特性で決まる定数、Kは所望の
解析範囲に亘って昇順に中心周波数が調整されたフィル
タの数である。このFsと解析周波数範囲との関係は、
ナイキスト(Nyquist)の理論によって決まる。
【0010】種々のフィルタ特性がアナログ・スペクト
ラム・アナライザの設計者により採用されてきた。アナ
ログ・スペクトラム・アナライザやレーダの分野で利用
されてきたフィルタの1つとして以下の数式1で示すガ
ウス・フィルタ(Gaussian Filter)特
性がある。
【数1】
【0011】これらのフィルタ群の特性に夫々いくつか
の機能、例えば信号の抽出及び過渡応答の機能等を付加
することが従来より行われてきた。例えば、コリンズ(
Collins)の米国特許第3774201号「時間
圧縮信号プロセッサ(Time Compressio
n Signal Processor)」の公報の第
13欄第14〜19行には、「略矩形の特性曲線を有す
るフィルタは、スペクトル解析を直接行うには適してい
るが、レーダ・システムの1つの問題は背景雑音の多い
状態から信号成分を抽出することである。このように信
号成分を抽出する場合にはガウス・フィルタの方が適し
ている。」と記載されている。
【0012】モセイ(Mossey)による米国特許第
4610540号「周波数バースト・アナライザ(Fr
equency Burst Analyzer)」の
公報では、フィルタ群の中心周波数間で信号の位置を補
間する為の複数のフィルタを開示している。この公報の
第5欄第7〜62行には、信号の位置を補間する3つの
方法が夫々回帰解析の手段として記載されている。この
特許に開示されている3つの方法は、かなり複雑で相当
の計算時間を要する上に正確な結果を得る為には4つの
フィルタ出力が必要になる。
【0013】従って、本発明の目的は、スペクトル線の
周波数を高速且つ正確に測定出来るデジタル形式又はア
ナログ形式の何れのスペクトラム・アナライザにも好適
な測定方法を提供することである。
【0014】
【課題を解決する為の手段】本発明は、高速且つ正確に
スペクトル線の周波数を測定するデジタル又はアナログ
の両方式のスペクトラム・アナライザに好適な方法を提
供する。第1の方法によれば、中心周波数fk1及びf
k2を夫々有する1対のガウス・フィルタに被測定信号
を供給し、これらガウス・フィルタの1対の出力の対数
値を夫々求め、これら1対の対数値の差ΔdBを求め、
このΔdBを2つのフィルタの中心周波数fk1及びf
k2間で線形補間することにより周波数を測定する。即
ち、この計算は以下の数式2、数式3及び数式4で表さ
れる。
【数2】
【数3】
【数4】 本発明の第2の方法によれば、掃引局部発振周波数と被
測定信号とを混合することにより、第1及び第2時点の
混合信号を発生し、これらの混合信号を1つのガウス・
フィルタに供給し、フィルタの出力の差を求めることに
より第1の方法と等価の結果が得られる。
【0015】
【実施例】ガウス関数は、時間領域及び周波数領域間で
変換してもその関数が維持されるという興味ある性質を
持っている。従って、以下の数式5のガウス関数に適合
する重み付け係数データ群がDFT手段に入力された場
合、上述の数式1で表されるガウス特性の出力がDFT
手段の出力フィルタ上に生じる。
【数5】
【0016】図2は、本発明の一実施例の処理の概要を
示すブロック図である。未知の周波数fxを有する純粋
な正弦波を含む信号がフィルタ・バンクGk0〜Gk−
1に入力される。これらのフィルタGk0〜Gk−1の
中心周波数は、夫々f0〜fk−1である。未知の周波
数fxは、ガウス・フィルタGk1、12及びGk2、
14の中心周波数fk1及びfk2の間の値であると仮
定する。中心周波数fk1のガウス・フィルタGk1、
12は、入力信号に応じて出力信号ampl−k1を発
生する。同様に、中心周波数fk2のガウス・フィルタ
Gk2、14は、入力信号に応じて出力信号ampl−
k2を発生する。対数増幅器16は、信号ampl−k
1を受け、出力信号20log−ampl−k1を発生
する。同様に、対数増幅器18は、信号ampl−k2
を受け、出力信号20log−ampl−k2を発生す
る。引算回路20が対数増幅器16及び18からの信号
を受け、これら2つの入力信号の差に比例する出力信号
をΔlog−amplを発生する。計算手段22は、以
下の数式2の補間計算により未知の周波数fxを計算す
る。
【数2】
【0017】図3は、図2に基づく処理の手順を示す流
れ図である。先ずステップ30では、未知の周波数fx
の正弦波信号を夫々中心周波数がfk1及びfk2(f
k1<fx<fk2)の2つのガウス・フィルタに供給
する。これは図2に示すような全周波数範囲をカバーす
る複数のフィルタ群を用いることにより容易に実現出来
る。
【0018】上述の数式1は、フィルタの出力信号を一
般に示している。この数式1に基づいて、2つの隣合う
フィルタGk1及びGk2の出力信号の差(デシベル値
)を表す数式6が得られる。次の数式7は、数式6を整
理した式であり、ΔdBは、数式6の左辺を簡単化した
ものである。
【数6】
【数7】
【0019】ステップ32では、図2の対数増幅器16
及び18の出力信号20log−ampl−k1及び2
0log−ampl−k2に夫々対応する数式6の左辺
の各項を測定する。次のステップ34では、20log
−ampl−k1と20log−ampl−k2の差を
計算することにより、図2の引算回路20の出力信号Δ
log−amplに対応する値を求める。これらの処理
は、上述の数式6及び数式7に対応している。
【0020】この数式7の結果を用いて上述の数式2が
計算される。数式2の中のC1及びC2は、夫々上述の
数式3及び数式4で定義されている。最後のステップ3
6では、上述の数式2、数式3及び数式4を用いて未知
の周波数fxを計算する。
【0021】ガウス分布の対数は、放物線となる。図4
は、ガウス・フィルタの出力振幅を対数目盛りで表した
グラフである。フィルタGk1の中心周波数はfk1で
あり、フィルタGk2の中心周波数はfk2である。周
波数fxのスペクトル線がこれら2つのフィルタを用い
て測定される。フィルタGk1は、入力信号に応じて対
数振幅信号ampl−k1を発生し、フィルタGk2は
、入力信号に応じて対数振幅信号ampl−k2を発生
する。これらampl−k1とampl−k2の差Δa
mplを上述の数式2に用いてスペクトル線の周波数f
xを計算する。
【0022】数式2の傾きC1は、この方法により得ら
れる測定周波数の分解能を決定する。C1が小さい場合
には、周波数の変化に対する振幅の変化、即ちΔamp
lの値も大きいのでその測定も容易である。しかし、C
1が大きくなると、周波数の変化に対するΔamplの
値が小さくなってしまう。つまり、C1が大きくなる程
、測定周波数分解能は低下し、C1が小さい程、測定周
波数分解能は向上する。
【0023】図5は、図4と類似しているが、図4の場
合より数式3のσfが小さくなった場合のグラフである
。尚、数式3のσfは、測定周波数の標準偏差を表して
いる。即ち、σfが小さくなるにつれて図4のグラフは
図5のようにフィルタ応答が狭くなる。このように周波
数測定分解能が向上するので、σfが小さくなることは
ある程度までは望ましい。
【0024】しかし、σfが図5に示すように小さくな
り過ぎると、隣接するフィルタの特性の重複部分が不十
分となる。図5から判るように、未知の出力は数fxは
、フィルタGk2の応答特性範囲に入っていない。図5
においてfxの周波数より僅かに高い周波数でさえノイ
ズの変動により正確に測定するのは困難である。従って
、測定分解能をどれだけ向上出来るかには現実的な限界
があり、分解能とノイズとは相互に関連する問題である
。即ち、分解能を高くしようとするとフィルタ特性の重
複部分が不十分となりノイズによる測定障害が起こるし
、ノイズの影響を受けないようにすれば分解能は低下す
る。
【0025】標準偏差σfが増加するにつれて、測定周
波数分解能が低下するだけでなく、隣合わない信号から
の信号漏れの問題が生じる。フィルタ応答の重複部分は
ある程度必要であるが、各フィルタの帯域幅が広くなる
と、図4に示すように、隣合わない信号からの漏れが急
速に増加することが理解出来よう。図4において、フィ
ルタGk3の中心周波数fk3のすぐ上にあるスペクト
ル線は、フィルタGk2の出力特性を表していることに
留意されたい。このような信号漏れにより、測定スペク
トル線を他の信号とどの程度近づけられるかが制限され
る。
【0026】標準偏差σfの値を選択する上で考えなけ
ればならない他の要素もある。これらガウス・フィルタ
特性を周波数領域の標準偏差σfが小さくなるように選
択すると、時間領域の標準偏差σtが大きくなるという
問題がある。これは、フィルタのインパルス応答が長く
なり乗算及び加算の手続きが増加し、フィルタ出力の安
定までに更に時間が必要になることを意味する。このよ
うに時間記録長が長くなると、パルス化RF信号のパル
ス幅を短く出来る限度が制限され、時間記録範囲内にそ
のパルスを収めることが難しくなる。フィルタ出力を安
定化させるのに要する時間は、掃引スペクトラム・アナ
ライザにおいてフィルタ群の1つを用いて一定のスペク
トル線に対して中心周波数を変化させて周波数の比較動
作を行う場合には、その周波数の掃引速度を制限してし
まう。
【0027】従来技術の説明で述べたように、フィルタ
群の全てのフィルタは、中心周波数fc=0の低域通過
フィルタの複製フィルタである。感度レベルを適当に設
定し、周波数領域の標準偏差σfを適当に設定すると、
時間領域の標準偏差σtは、次の数式8で表される。
【数8】
【0028】中心周波数が0のフィルタの場合、fc=
0、tc=0である。そして、σt及びtcの2つのパ
ラメータのみでフィルタのインパルス応答が決まるので
、フィルタ応答をσfから決めることが出来る。従来技
術の欄で説明したように、信号を検波及び再変調するこ
とにより、中心周波数が0のフィルタ特性を所望の範囲
にわたって効率的に変化させ、必要なフィルタ・バンク
を実現することが出来る。
【0029】しかし、上述のフィルタは、無限インパル
ス応答特性を有する。この応答を制限する為にはある重
み付け関数を適用する必要がある。この技術は、FIR
フィルタの設計分野では周知であり多くの文献が知られ
ている。上述のオッペンハイム及びシェーファーの文献
もその例である。特定の窓関数を選択する際に考慮すべ
き点は、所望の精度、S/N比、安定化速度などである
【0030】時間記録長が選択された後に窓関数がその
時間記録に適用される。この結果、フィルタの実際の応
答が所望の応答と比較され、周波数に対する所望の応答
と実際の応答との差を示すデータが求まる。このフィル
タの所望の応答と実際の応答との差は、時間及び周波数
の2つの領域に亘って検査され、設計基準がどの程度正
確に実現されたかが確認される。フィルタの通過帯域の
範囲内では、所望の応答と実際の応答との差は、所望の
σfに対して実際の結果がどの程度適合するかを示して
いる。フィルタの非通過領域では、所望の応答と実際の
応答との差は、サイドローブ(sidelobe)の成
分がどの程度不十分に抑圧されているかを示す。後者の
場合、抑圧が不十分であると、窓の長さを伸ばすか又は
より適当な窓関数を探すことによりこの処理を適切に調
整可能である。
【0031】これらの方法の何れかを用いるか又はC1
及びC2の値を調整することにより所望の標準偏差σf
への近似程度を改善することが出来る。この結果、実際
のΔlog−amplの値を正しい周波数値に正確に変
換することが可能である。これらC1及びC2の修正値
は、誤差が十分小さくなるまで上述の数式2の値を実際
の値に最小2乗近似することにより求めることが出来る
【0032】図6は、掃引局部発振器40によりフィル
タの帯域幅に亘って信号を2回周波数掃引した時のフィ
ルタ出力の応答を示すグラフである。このように、本発
明は1つのガウス・フィルタ用い、掃引局部発振器によ
り未知のスペクトル線を周波数掃引することにより実現
することも可能である。この場合も数式2、数式3及び
数式4を用いて未知の周波数スペクトル線の周波数fx
を計算する。ただし、fk1及びfk2について以下の
数式9及び数式10の置換を行う。
【数9】
【数10】
【0033】図7は、ガウス・フィルタを1つだけ用い
た場合の本発明の他の実施例の構成を示すブロック図で
ある。1個のガウス・フィルタ44を用いて本発明を実
施する為に、ミキサ42で未知の入力信号fxが掃引局
部発振器40の出力周波数と混合される。時点t1では
、混合信号(fx−fLOt1)がガウス・フィルタ4
4に入力される。このガウス・フィルタ44の出力am
pl−LOt1が対数増幅器46に供給され、20lo
g−ampl−LOt1が発生する。このアナログ信号
は、A/D(アナログ・デジタル)変換器48によりデ
ジタル信号に変換された後メモリ50に記憶される。
【0034】別の時点t2では、ミキサ42から混合信
号(fx−fLOt2)が出力されガウス・フィルタ4
4に供給される。このフィルタの出力ampl−LOt
2は、対数増幅器46により20log−ampl−L
Ot2に変換される。このアナログ信号もデジタル値に
変換された後にメモリ50に記憶される。
【0035】計算手段52は、メモリ50に記憶された
デジタル・データ20log−ampl−LOt1及び
20log−ampl−LOt2を検索し、Δlog−
amplを計算する。未知の周波数fxの値は、このΔ
log−amplの値と数式2、数式3及び数式4に上
述の数式9及び数式10を代入した式を用いて計算出来
る。
【0036】この方法では、C1は、ガウス・フィルタ
の標準偏差の2乗に比例し、且つ局部発振周波数fLO
t1及びfLOt2間の差とeの常用対数との積に反比
例している。また、C2は、時点t1及びt2における
局部発振周波数fLOt1とfLOt2の平均値とfと
の和である。ここで、fは、ガウス・フィルタの中心周
波数である。
【0037】A/D変換器48とメモリ50は、単なる
実施例に過ぎない。別の実施例として、アナログ回路で
実現した場合には、ガウス・フィルタ出力の第1の測定
(時点t1)の対数増幅器の出力を切り換え且つ遅延さ
せ、ガウス・フィルタ出力の第2測定(時点t2)の時
点との時間調整を行い、これら2つの信号を減算回路と
して機能するアナログ・コンパレータに供給してΔlo
g−amplの信号を求めても良い。
【0038】以上本発明の好適実施例について説明した
が、本発明はここに説明した実施例のみに限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱することなく必要に応
じて種々の変形及び変更を実施し得ることは当業者には
明らかである。特に、アナログ・フィルタ・バンクは、
デジタル・フィルタで構成しても良いし、上述の数式を
適宜変更した場合には、デシベル値以外の対数スケール
を用いても良い。
【0039】
【発明の効果】第1発明によれば、2つのガウス・フィ
ルタ及び対数増幅器を夫々経た信号の差を求め、ガウス
・フィルタの中心周波数間で線形補間することにより簡
単な計算で容易に未知の周波数を測定出来る。また、第
2発明によれば、第1時点及び第2時点の掃引局部周波
数と被測定信号を夫々混合し、これらの信号を1つのガ
ウス・フィルタに供給し、対数値に変換して両者の差を
求めることにより同様の計算で容易に周波数を測定出来
る。本発明は、アナログ方式又はデジタル方式の何れの
方式のスペクトラム・アナライザにも好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明の一実施例の手順を示す流れ図である。
【図4】図2のフィルタの応答の一例を表す周波数−対
数値のグラフである。
【図5】図4とσfの値が異なる場合のフィルタ応答を
示すグラフである。
【図6】掃引局部発振器で2回周波数掃引して得られる
ガウス・フィルタ応答の一例を表すグラフである。
【図7】本発明に係る他の実施例の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
10、12、14、24、44  ガウス・フィルタ1
6、18、46  対数増幅器 20  減算回路 22、52  計算手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  中心周波数fk1及びfk2を夫々有
    する1対のガウス・フィルタに被測定信号を供給し、上
    記ガウス・フィルタの1対の出力の対数値を夫々求め、
    該1対の対数値の差Δlog−amplを求め、fx=
    Δlog−ampl×C1+C2但し、C1:上記ガウ
    ス・フィルタの標準偏差σfの2乗に比例し、上記ガウ
    ス・フィルタの中心周波数差(fk1−fk2)に反比
    例する定数 C2=(fk1+fk2)/2 を計算することにより上記被測定信号の周波数fxを測
    定することを特徴とする周波数測定方法。
  2. 【請求項2】  掃引局部発振器の第1時点の局部周波
    数fLOt1と被測定信号とを混合して第1混合信号を
    発生し、該第1混合信号を中心周波数fを有するガウス
    ・フィルタに供給し、該ガウス・フィルタの出力の対数
    に比例する第1対数値を求め、上記掃引局部発振器の第
    2時点の局部周波数fLOt2と上記被測定信号とを混
    合して第2混合信号を発生し、該第2混合信号を上記ガ
    ウス・フィルタに供給し、該ガウス・フィルタの出力の
    対数に比例する第2対数値を求め、上記第1及び第2対
    数値の差Δlog−amplを求め、 fx=Δlog−ampl×C1+C2但し、C1:上
    記ガウス・フィルタの標準偏差σfの2乗に比例し、上
    記局部発振周波数の差(fLOt1−fLOt2)に反
    比例する定数 C2=(fLOt1+fLOt2)/2+fを計算する
    ことにより上記被測定信号の周波数fxを測定すること
    を特徴とする周波数測定方法。
JP3101938A 1990-04-06 1991-04-05 周波数測定方法 Expired - Lifetime JPH0750136B2 (ja)

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