JPH04230385A - 新規なカルバゾール誘導体およびその塩 - Google Patents

新規なカルバゾール誘導体およびその塩

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JPH04230385A
JPH04230385A JP41502190A JP41502190A JPH04230385A JP H04230385 A JPH04230385 A JP H04230385A JP 41502190 A JP41502190 A JP 41502190A JP 41502190 A JP41502190 A JP 41502190A JP H04230385 A JPH04230385 A JP H04230385A
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Takashi Nagai
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Isao Myokan
勇雄 明官
Takashi Funaki
船木 敬司
Kenji Ota
健治 太田
Nobuhisa Tabiie
旅家 伸久
Masaaki Shibata
雅昭 柴田
Yosuke Furuta
要介 古田
Hitoshi Fukuda
均 福田
Takako Hori
孝子 堀
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Toyama Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、癌細胞に対する強い殺
細胞作用を発揮する新規なカルバゾール誘導体およびそ
の塩に関するものであり、詳細には、一般式[1]【化
4】 「式中、R1およびR3は、同一または異なって、水素
原子、ハロゲン原子、ニトロ基、メチレンジオキシ基、
保護されていてもよいアミノ、ヒドロキシルもしくはカ
ルボキシル基または置換されていてもよい低級アルキル
、アルケニル、低級アルキルチオ、シクロアルキル、ア
リールもしくはアリールオキシ基から選ばれる一つ以上
の基を;R2は、水素原子または置換されていてもよい
低級アルキ ル、アリール、アルアルキルもしくはアシ
ル基を;Yは、結合手または低級アルキレン基を;Zは
、保護されていてもよいヒドロキシル基または式【化5
】 (式中、R4およびR5は、同一もしくは異なって、水
素原子または置換されていてもよい低級アルキル、シク
ロアルキル、アルアルキル、アシルもしくはアリール基
を示す。あるいはR4およびR5は、それらが結合する
窒素原子と一緒になって、置換されていてもよい含窒素
複素環式基を形成してもよい。)で表わされる基または
トリアルキルアンモニオ基を;AおよびBまたはDおよ
びEの一方が一緒になってオキソ基を示し、他方が水素
原子とヒドロキシル基もしくは共に水素原子の組合せで
あるか、またはA、B、DおよびEは、それぞれ、水素
原子を示す。;また、式 【化6】 (式中、A、B、D、E、YおよびZは、それぞれ、上
記と同じ意味を有する。)で表わされる基は、カルバゾ
ール骨格の[2,3]位または[3,4]位に結合して
いるものである。」で表わされるカルバゾール誘導体お
よびその塩に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、カルバゾール誘導体は、種々知ら
れているが、カルバゾール骨格の[2,3]位または[
3,4]位に式 【化7】 (式中、A、B、D、E、YおよびZは、それぞれ、前
記と同じ意味を有する。)で表わされる基が結合する化
合物は、全く知られていない。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】癌化学療法は、ここ数
十年で、長足の進歩を遂げ、白血病など癌の種類によっ
ては化学療法剤のみで高い治癒率の認められるものも出
てきている。しかし、最も重要な標的とされている大腸
、胃、肺などの臓器の固型癌に対しての奏効率は未だ、
大変低いものであり、この解決が人類にとって緊急を要
すべき課題となっている。また、癌細胞の耐性化および
化学療法剤の正常細胞に対する毒性なども大きな問題で
あり、現在、治療に使用されている制癌剤の限界を少し
でも克服するような新しい薬剤の開発が望まれている。 本発明の目的は、上記課題を解決し、かつ副作用の少な
い制癌剤として有用な、一般式[1]で表わされる新規
な化合物を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、低毒性でかつ固型癌に対して制癌活
性を発揮する化合物を探索していたところ、一般式[1
]のカルバゾール誘導体が優れた抗腫瘍効果を発揮し、
制癌剤として極めて有用であることを見出し、本発明を
完成した。 【0005】以下、本発明について詳細に説明する。本
明細書において、特に断わらない限り、ハロゲン原子と
は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子
を;低級アルキル基とは、たとえば、メチル、エチル、
n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブ
チル、tert−ブチルまたはペ ンチルなどのC1−
5アルキル基を;アルケニル基とは、たとえば、ビニル
、アリ ル、ブテニル、デセニル、ヘキサデセニル、ヘ
プタデセニルまたはオクタデセニルなどのC2−22ア
ルケニル基を;低級アルキレン基とは、たとえば、メチ
レン、エチレン、プロピレン、トリメチレン、テトラメ
チレン、ペンタメチレンまたは1−メチルトリメチレン
などのC1−5アルキレン基を;アリール基とは、たと
え ば、フェニル、トリルまたはナフチル基を;アシル
基とは、たとえば、ホルミル、アセチル、プロピオニル
、ブチリル、イソブチリル、バレリル、イソバレリル、
ピバロイルまたはヘキサノイルなどのC1−6アルカノ
イル基およびベンゾイル 、トルオイルまたはナフトイ
ルなどのアロイル基を;シクロアルキル基とは、たとえ
ば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルま
たはシクロヘキシルなどのC3−6シクロアルキル基を
;低 級アルコキシ基とは、低級アルキル−0−基を;
アリールオキシ基とは、アリール−0−基を;低級アル
キルチオ基とは、低級アルキル−S−基を;アルアルキ
ル基とは、アリール−低級アルキル基を;低級アルキル
スルホニルオキシ基とは、低級アルキル−SO3−基を
;アリールスルホニルオキシ基とは、アリール−SO3
−基を;含窒素複素環式基とは、たとえば、ピロリジニ
ル、ピペ リジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ト
リアゾリルまたはテトラゾリルなどの5員または6員の
含窒素複素環式基を;複素環式基とは、たとえば、ピロ
リジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル
、チエニル、フリル、ピロリル、ピラゾリル、ピリジル
、ピリダジニルまたはピラジニルなどの該環を構成する
異項原子として酸素、硫黄および窒素原子から選択され
た1つ以上の異項原子を含有する5員または6員の複素
環式基を;トリアルキルアンモニオ基とは、たとえば、
トリメチルアンモニオ、トリエチルアンモニオ、ジメチ
ルエチルアンモニオ、ジエチルメチルアンモニオ、トリ
−n−プロピルアンモニオまたはトリブチルアンモニオ
などのトリ−C1−4アルキルアンモニオ基を意味する
。R1およびR3における置換されていてもよい低級ア
ルキル、アルケニル、低級アルキルチオ、シクロアルキ
ル、アリールまたはアリールオキシ基およびR2におけ
る置換されていてもよ い低級アルキル、アリール、ア
ルアルキルまたはアシル基並びにR4およびR5におけ
る置換されていてもよい低級アルキル、シクロアルキル
、アルアルキル、アシルまたはアリール基、さらにR4
およびR5がそれらが結合する窒素原子と一緒になって
形成する置換されていてもよい含窒素複素環式基の置換
基としては、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アル
コキシ基、シクロアルキル基、アリール基、アルアルキ
ル基、保護されていてもよいヒドロキシ基または複素環
式基が挙げられる。また、式【化8】 (式中、A、B、D、E、YおよびZは、それぞれ、前
記と同じ意味を有する。)で表わされる基は、カルバゾ
ール骨格の[2,3]位または[3,4]位に結合して
おり、具体的には、つぎのものを意味する。 【化9】 【化10】 「式中、R1、R2、R3、A、B、D、E、Yおよび
Zは、それぞれ、前記と同じ意味を有する。」なお、後
述する製造法の説明においても、カルバゾール骨格に結
合する基(すなわち、ピロール環を形成する基)が記載
されているが、それらの基は上記同様カルバゾール骨格
の[2,3]位または[3,4]位に結合していること
を意味する。 【0006】また、上記した保護されていてもよいアミ
ノ、カルボキシルおよびヒドロキシル基の保護基として
は、当該分野で通常知られている保護基が挙げられ、具
体的にはプロテクティブ・グループス・イン・オーガニ
ック・シンセシス[Protective Group
s in Organic Synthesis:セオ
ドラ・ダブリュー・グリーン(Theodora.W.
Green)著、(1981年)ジョン・ウィリー・ア
ンド・サンズ社(John Wiley &Sons,
Inc.)]および特公昭60−52755号などに記
載されている各保護基が挙げられる。一般式[1]のカ
ルバゾール誘導体の塩としては、通常知られているアミ
ノ基などの塩基性基またはヒドロキシルもしくはカルボ
キシル基などの酸性基における塩を挙げることができる
。塩基性基における塩としては、たとえば、塩酸、臭化
水素酸および硫酸などの鉱酸との塩;酒石酸、ギ酸、ク
エン酸、トリクロロ酢酸およびトリフルオロ酢酸などの
有機カルボン酸との塩;並びにメタンスルホン酸、ベン
ゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、メシチレン
スルホン酸およびナフタレンスルホン酸などのスルホン
酸との塩などを、また、酸性基における塩としては、た
とえば、ナトリウムおよびカリウムなどのアルカリ金属
との塩;カルシウムおよびマグネシウムなどのアルカリ
土類金属との塩;アンモニウム塩;並びにトリメチルア
ミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン
、N,N−ジメチルアニリン、N−メチルピペリジン、
N−メチルモルホリン、ジエチルアミン、ジシクロヘキ
シルアミン、プロカイン、ジベンジルアミン、N−ベン
ジル−β−フェネチルアミン、1−エフェナミンおよび
N,N’−ジベンジルエチレンジアミンなどの含窒素有
機塩基との塩などを挙げることができる。さらに一般式
[1]の化合物が分子内にトリアルキルアンモニオ基ま
たは環状アンモニオ基を有する場合、それらの基は、ハ
ロゲンアニオン;低級アルキルスルホニルオキシアニオ
ン;または低級アルキル基もしくはハロゲン原子などで
置換されていてもよいアリールスルホニルオキシアニオ
ンなどと塩を形成していてもよい。また、一般式[1]
の化合物およびその塩において、異性体(たとえば、光
学異性体、幾何異性体、互変異性体など)が存在する場
合、本発明は、それらすべての異性体を包含し、また、
すべての水和物、溶媒和物および結晶形をも包含するも
のである。 【0007】つぎに、本発明化合物の製造法について説
明する。本発明の一般式[1]のカルバゾール誘導体ま
たはその塩は、自体公知の方法またはそれらを適宜組み
合わせることによって、たとえば、以下に示す各製造ル
ートにしたがって製造することができる。 【製法1】 【製法2】 【製法3】 【製法4】 「式中、R1、R2、R3、YおよびZは、それぞれ、
前記と同じ意味を有する。;R6は、低級アルキル基を
示す。また、−CH2Brで表わされる基と式−CO2
R6で表わされる基は、それぞれ、カルバゾール骨格の
2位と3位、3位と2位、3位と4位または4位と3位
に結合しているものである。」ついで、一般式[1]の
化合物の製造法を前述の製造ルートにしたがって、各製
法についてさらに詳細に説明する。 製法1 一般式[1a]または一般式[1b]の化合物の製造法
。 講座有機反応機構、10巻、酸化反応と還元反応(下)
、第264頁〜270頁(東京化学同人)記載の方法ま
たはこれに準じた方法により、一般式[2]の化合物を
還元すれば、一般式[1a]または一般式[1b]の化
合物を製造することができる。具体的には、この還元反
応は、亜鉛末または亜鉛アマルガムなどを用いて、酢酸
または塩酸などの酸性条件下で実施することができる。 この反応で使用される溶媒としては、反応に悪影響を及
ぼさないものであれば特に限定されないが、たとえば、
メタノールおよびエタノールなどのアルコール類;ジオ
キサン;トルエンおよびベンゼンなどの芳香族炭化水素
類;並びに酢酸などが挙げられ、また、これらの溶媒を
一種または二種以上混合して使用してもよい。還元剤の
使用量は、一般式[2]の化合物に対して0.5倍量〜
10倍量である。反応温度および反応時間は、特に限定
されないが、通常、20℃〜120℃で、1分間〜10
時間実施すればよい。 製法2 一般式[1c]または一般式[1d]の化合物の製造法
。 新実験化学講座、第15巻、酸化と還元[II]、第2
章第3項記載の方法またはこれに準じた方法により、一
般式[2]の化合物を還元すれば、一般式[1c]また
は一般式[1d]の化合物を製造することができる。具
体的には、この還元反応は、水素化ホウ素ナトリウムを
用いて実施することができる。この反応で使用される溶
媒としては、反応に悪影響を及ぼさないものであれば特
に限定されないが、たとえば、メタノール、エタノール
および2−プロパノールなどのアルコール類;ジエチレ
ングリコールジメチルエーテル;N,N−ジメチルホル
ムアミド;ジメチルスルホキシド;並びに水などが挙げ
られ、また、これらの溶媒を一種または二種以上混合し
て使用してもよい。還元剤の使用量は、一般式[2]の
化合物に対して0.25倍モル以上であり、好ましくは
、1倍モル〜7倍モルである。反応温度および反応時間
は、特に限定されないが、通常、0℃〜50℃で、10
分間〜120時間実施すればよい。 【0008】製法3 一般式[1e]の化合物の製造法。 新実験化学講座、第15巻、酸化と還元[II]、第2
章第3項記載の方法またはこれに準じた方法により、一
般式[2]の化合物を還元すれば、一般式[1e]の化
合物を製造することができる。具体的には、この還元反
応は、水素化アルミニウムリチウムを用いて実施するこ
とができる。この反応で使用される溶媒としては、反応
に悪影響を及ぼさないものであれば特に限定されないが
、たとえば、エチルエーテル、テトラヒドロフランおよ
びジエチレングリコールジメチルエーテルなどのエーテ
ル類などが挙げられる。還元剤の使用量は、一般式[2
]の化合物に対して等モル以上、好ましくは、1.0〜
4.0倍モルである。反応温度および反応時間は、特に
限定されないが、通常、20℃〜70℃で、5分間〜1
0時間実施すればよい。 製法4 一般式[1f]または[1g]の化合物の製造法。 一般式[3a]または[3b]の化合物を、溶媒の存在
下または不存在下、一般式[4]の化合物と反応させる
ことによって、一般式[1f]または[1g]の化合物
を得ることができる。この反応で使用される溶媒として
は、反応に悪影響を及ぼさないものであれば特に限定さ
れないが、たとえば、ベンゼン、トルエンおよびキシレ
ンなどの芳香族炭化水素類;クロロホルムおよび塩化メ
チレンなどのハロゲン化炭化水素類;並びにN,N−ジ
メチルホルムアミドおよびN,N−ジメチルアセトアミ
ドなどのアミド類などが挙げられ、また、これらの溶媒
を一種または二種以上混合して使用してもよい。また、
一般式[4]の化合物を溶媒として用いることもできる
。また、この反応は、塩基の存在下に行うこともできる
。この反応で必要に応じて用いられる塩基としては、た
とえば、トリエチルアミンおよびトリプロピルアミンな
どの有機塩基が挙げられる。一般式[4]の化合物の使
用量は、一般式[3a]または[3b]の化合物に対し
て等モル以上である。また、必要に応じて用いられる塩
基の使用量は、一般式[3a]または[3b]の化合物
に対して等モル以上である。反応温度および反応時間は
、特に限定されないが、通常、0℃〜100℃で、10
分間〜10時間実施すればよい。以上説明した化合物に
おいて、塩を形成しうる場合、その塩を用いてもよく、
その塩としては、一般式[1]の塩として説明したと同
様の塩が挙げられる。つぎに、本発明化合物を製造する
ための原料である一般式[2]、[3a]および[3b
]の化合物の製造法について説明する。 【0009】これらの化合物は、自体公知の方法または
それらを適宜組み合わせることによって、たとえば、以
下に示す各製造ルートにしたがって製造することができ
る。 【製法a】 【製法b】 【製法c】 【製法d】 【製法e】 【製法f】 【製法g】 【製法h】 【製法i】 「式中、R1、R2、R3、R6およびZは、それぞれ
、前記と同じ意味を有する。;R7は、水素原子または
R2で述べたと同様の置換されていてもよい低級アルキ
ル、アリールもしくはアルアルキル基を;R8は、置換
されていてもよい低級アルキル、アルアルキルまたはア
リール基を;R9は、水素原子または置換されていても
よい低級アルキル、アルケニルもしくはアリール基を;
R10は、R2で述べたと同様の置換されていてもよい
低級アルキル、アリールもしくはアルアルキル基または
インドールのイミノ基の保護基を;R11は、水素原子
または置換されていてもよい低級アルキル、アルケニル
もしくはアリール基または保護されていてもよいヒドロ
キシルもしくはカルボキシル基を;R12は、水素原子
またはR2で述べたと同様の置換されていてもよい 低
級アルキル、アリールもしくはアルアルキル基またはイ
ミノ基の保護基を;R13は、R8と同様の置換されて
いてもよいアリール基を示す。また、以下の組合せの基
、すなわち、メチル基と式−CO2R6で表わされる基
および−CH2Brで表わされる基と式−CO2R6で
表わされる基は、カルバゾール骨格の2位と3位、3位
と2位、3位と4位 または4位と3位に結合している
ものである。」R7、R8、R9、R10、R11、R
12およびR13における置換基としては、R1〜R5
で挙げた置換基が挙げられる。一般式[12]の反応性
誘導体としては、対称酸無水物および酸ハライドなどが
挙げられる。R10におけるインドールのイミノ基の保
護基としては、プロテクティブ・グループス・イン・オ
ーガニック・シンセシス[Protective Gr
oupsin Organic Synthesis:
セオドラ・ダブリュー・グリーン(Theodora.
W.Green)著、(1981年)ジョン・ウィリー
・アンド・サンズ社(John Wiley & So
ns,Inc)]に記載されている各保護基が挙げられ
る。 【0010】ついで、一般式[2]、[3a]および[
3b]の化合物の製造法を前述の製造ルートにしたがっ
て、各製法についてさらに詳細に説明する。 製法a 一般式[7]、[9]または[10]の化合物の製造法
。 一般式[5]の化合物を、一般式[6]の化合物と反応
させ、一般式[7]の化合物を得る反応および一般式[
5]の化合物を、一般式[8]の化合物と反応させ、一
般式[9]または[10]の化合物を得る反応は、一般
にフィッシャーのインドール合成と呼ばれ、新実験化学
講座(日本化学会編、丸善株式会社)、第14巻[IV
]、第1957頁〜1960頁記載の方法またはこれに
準じた方法により実施することができる。 製法b 一般式[22]の化合物の製造法。 一般式[11]の化合物を、n−ブチルリチウムおよび
一般式[12]のカルボン酸の反応性誘導体と反応させ
ることによって、一般式[13]の化合物を得ることが
できる。なお、この反応においては、一般式[12]の
カルボン酸の反応性誘導体の代わりに、式R9−CN(
式中、R9は、前記と同様の意味を有する。)で表わさ
れる化合物またはN,N−ジメチルホルムアミドを用い
ることもできる。ついで、一般式[13]の化合物を、
一般式[14]の化合物と反応させることによって[ウ
ィッティッヒ(Wittig)反応]、一般式[15]
の化合物を得ることができる。また、一般式[11]の
化合物を、n−ブチルリチウムおよび一般式[16]の
化合物と反応させることによって、一般式[17]の化
合物を得、さらにこれを脱水させて一般式[15]の化
合物を得ることもできる。さらにまた、一般式[18]
の化合物を、一般式[19]の化合物と反応させること
によって[グリニヤール(Grignard)反応]、
一般式[20]の化合物を得、さらに、これを脱水させ
て一般式[15]の化合物を得ることもできる。ついで
、一般式[15]の化合物を、一般式[21]の化合物
と反応させることによって[ディールス・アルダー(D
iels−Alder)反応]、一般式[22]の化合
物を得ることができる。このディールス・アルダー(D
iels−Alder)反応においては、一般式[15
]の化合物のイミノ基の保護基を必要に応じて脱離させ
た後、一般式[21]の化合物との反応に付してもよい
。上記した各反応は、自体公知の方法またはそれらを適
宜組み合わせることによって実施することができるが、
たとえば、ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミスト
リー(J.Org.Chem.)、第36巻、第175
9頁〜第1764頁(1965年)、ジャーナル・オブ
・オーガニック・ケミストリー(J.Org.Chem
.)、第38巻、第3324頁〜第3330頁(197
3年)、オーガニック・リアクションズ(Organi
c Reactions)、第14巻、第3章、シンセ
シス(Synthesis)第461頁〜第462頁(
1981年)もしくはジャーナル・オブ・オーガニック
・ケミストリー(J.Org.Chem.)、第49巻
、第5006頁〜第5008頁(1984年)などに記
載の方法またはこれらに準じた方法により実施すること
ができる。 【0011】製法c 一般式[23]、[24]および[25]の化合物の製
造法。 一般式[7]または[22]の化合物を酸化(脱水素反
応)して、一般式[23]の化合物を製造する方法、一
般式[9]の化合物を酸化(脱水素反応)して、一般式
[24]の化合物を製造する方法および一般式[10]
の化合物を酸化(脱水素反応)して、一般式[25]の
化合物を製造する方法は、新実験化学講座(日本化学会
編、丸善株式会社)、第15巻[I−2]、第844頁
〜860頁もしくは同第1088頁〜第1092頁に記
載の方法またはこれらに準じた方法により実施すること
ができる。 製法d 一般式[2]の化合物の製造法。 一般式[23a]の化合物を、溶媒の存在下または不存
在下、一般式[4]の化合物と反応させることによって
、一般式[2]の化合物を得ることができる。この反応
で使用される溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさない
ものであればよく、たとえば、前述の製法4で述べたと
同様の溶媒が挙げられる。一般式[4]の化合物の使用
量は、一般式[23a]の化合物に対して等モル以上で
あり、また、溶媒として過剰に用いてもよい。反応温度
および反応時間は、特に限定されないが、通常、50℃
〜160℃で、10分間〜10時間実施すればよい。 製法e 一般式[28]の化合物の製造法。 一般式[23]、[24]または[25]の化合物を加
水分解し、さらに無水酢酸などを用いて脱水させること
によって、一般式[26]の化合物を得ることができる
。この反応は、オーガニック・シンセシ−ズ(Orga
nic Syntheses),Col.Vol.II
,第457〜第458頁および同Col.Vol.I,
第410頁記載の方法またはこれらに準じた方法により
実施することができる。 製法f 一般式[2]の化合物の製造法。 一般式[26]の化合物を、一般式[4]の化合物と反
応させることによって、一般式[2]の化合物を得るこ
とができる。この反応は、オーガニック・シンセシ−ズ
(Organic Syntheses),Col.V
ol.V,第973〜第975頁記載の方法またはこれ
に準じた方法により実施することができる。 製法g 一般式[29]もしくは[30]または[32]もしく
は[33]の化合物の製造法。 一般式[27]の化合物を、一般式[28]の化合物と
反応させ、一般式[29]または[30]の化合物を得
る反応および一般式[31]の化合物を、一般式[28
]の化合物と反応させ、一般式[32]または[33]
の化合物を得る反応は、一般にフィッシャーのインドー
ル合成と呼ばれ、新実験化学会講座(日本化学編、丸善
株式会社)、第14巻[IV]、第1957頁〜196
0頁記載の方法またはこれに準じた方法により実施する
ことができる。 製法h 一般式[34]または[35]の化合物の製造法。 一般式[29]または[33]の化合物を酸化(脱水素
反応)して、一般式[34]の化合物を製造する方法お
よび一般式[30]または[32]の化合物を酸化(脱
水素反応)して、一般式[35]の化合物を製造する方
法は、新実験化学講座(日本化学会編、丸善株式会社)
、第15巻[I−2]、第844頁〜860頁もしくは
同第1088頁〜第1092頁に記載の方法またはこれ
らに準じた方法により実施することができる。 製法i 一般式[3a]または[3b]の化合物の製造法。 一般式[34]または[35]の化合物をアセチル化す
ることによって、一般式[36]または[37]の化合
物を得、ついで、これらをそれぞれブロム化して一般式
[3a]または[3b]の化合物を製造する方法は、ヘ
テロサイクルズ(Heterocycles),第20
巻、第1295頁〜1313頁(1983年)記載の方
法もしくはこれに準じた方法により、実施することがで
きる。 【0012】以上説明した原料化合物、すなわち、一般
式[2]〜[37]の化合物において、塩を形成しうる
場合、その塩を用いてもよく、その塩としては、一般式
[1]の塩で説明したと同様の塩が挙げられる。このよ
うにして得られた上記の本発明化合物(一般式[1])
および原料化合物を、たとえば、酸化、還元、転位、置
換、アシル化、ハロゲン化、イミド交換、四級化、脱保
護、脱水もしくは加水分解などの自体公知の反応に付す
ことによって、またはそれらを適宜組み合わせることに
よって、同一一般式内での他の化合物に誘導することが
できる。上で述べた製造法における本発明化合物(一般
式[1])およびそれぞれの原料化合物において、異性
体(たとえば、光学異性体、幾何異性体、互変異性体な
ど)が存在する場合、これらすべての異性体を使用する
ことができ、また、すべての溶媒和物、水和物および結
晶形を使用することができる。上で述べた製造法におけ
る本発明化合物(一般式[1])およびそれぞれの原料
化合物において、アミノ基、ヒドロキシル基またはカル
ボキシル基を有する化合物は、あらかじめこれらのアミ
ノ基、ヒドロキシル基またはカルボキシル基を通常の保
護基で保護しておき、反応後、必要に応じて、自体公知
の方法でこれらの保護基を脱離することもできる。また
、反応終了後、反応目的物を単離せずに、そのままつぎ
の反応に用いてもよい。また、このようにして得られる
本発明化合物(一般式[1])およびそれぞれの原料化
合物は、抽出、晶出、蒸留、カラムクロマトグラフィー
、再結晶などの通常の方法にしたがって単離精製するこ
とができる。本発明の一般式[1]の化合物を医薬とし
て用いる場合、それ自体でまたは医薬上許容される賦形
剤、担体および希釈剤などの添加剤を適宜混合してもよ
く、これらは、常法により錠剤、カプセル剤、顆粒剤、
散剤、注射剤もしくは坐剤などの形態で経口的または非
経口的に投与することができる。また、投与方法、投与
量および投与回数は、患者の年齢、体重および症状に応
じて適宜選択できるが、通常、成人1日当り10〜50
0mgを1回から数回に分割して投与すればよい。 【0013】つぎに、本発明のカルバゾール誘導体の代
表的化合物の薬理作用について述べる。被検化合物No
.1〜No.21としては、以下に示す化合物を用いた
。表中、R1およびR3における数字は、ピロロ[3,
4−c]カルバゾール骨格への置換基の置換位置を示す
。また、以下に使用される略号は、つぎの意味を有する
。 Me;メチル       Et;エチル      
Ph;フェニル c−Pr;シクロプロピル 表1および表2中のR1、R2、R3、YおよびZは、
それぞれ、次式 【化11】 で表わされる化合物 の置換基を示す。 【0014】(以下余白) 【表1】                     
         【0015】 【表2】 【0016】化合物 No.15 2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2,3,
5−テトラヒドロ−1−オキソ−ピロロ[3,4−b]
カルバゾール 化合物 No.16 8−クロロ−2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−
1,2,3,5−テトラヒドロ−1−オキソ−ピロロ[
3,4−b]カルバゾール 化合物 No.17 2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2,3,
5−テトラヒドロ−3−オキソ−ピロロ[3,4−b]
カルバゾール 化合物 No.18 8−クロロ−2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−
1,2,3,5−テトラヒドロ−3−オキソ−ピロロ[
3,4−b]カルバゾール 化合物 No.19 2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2,3,
6−テトラヒドロ−1−オキソ−ピロロ[3,4−c]
カルバゾール 化合物 No.20 2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2,3,
6−テトラヒドロ−ピロロ[3,4−c]カルバゾール
化合物 No.21 2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2,3,
5−テトラヒドロ−ピロロ[3,4−b]カルバゾール
【0017】抗腫瘍効果 HeLa S−3細胞生育阻害試験 10%牛胎児血清を含むMEM(Minimum es
sential medium) 培養液で被検化合物
を適宜希釈し、これを96穴マイクロタイタープレート
に、0.1mlずつ各ウェルに分注する。つぎに培養液
で2×104個/mlに調整したHeLa S−3細胞
を0.1mlずつ各ウェルに分注する。そのまま炭酸ガ
スインキュベーター内で4日間、37℃で培養する。培
養後、培養上清を除去し、エタノールで10分間固定す
る。 固定細胞をギムザ染色液で染色し、HeLa S−3細
胞に対する最小発育阻止濃度(MIC)を求めた。その
結果を表3に示す。 【0018】(以下余白) 【表3】 【0019】以上の試験結果から、本発明の一般式[1
]の化合物は、優れた抗腫瘍効果を発揮することが容易
に理解できる。 【0020】 【発明の効果】よって、本発明の一般式[1]の化合物
は、制癌剤として極めて有用な化合物であることが明ら
かである。 【0021】 【実施例】つぎに、本発明化合物の製造法を具体的に参
考例、実施例および製剤例によりさらに詳細に説明する
が、本発明は、これらに限定されるものではない。なお
、カラムクロマトグラフィーにおける充填剤は、特に断
らない限り、キーゼルゲル60,アート.7734[K
ieselgel 60,Art.7734(メルク社
製)]を、分取用薄層クロマトグラフィーは、キーゼル
ゲル60,アート.5717[Kieselgel 6
0,Art.5717(メルク社製)]を、それぞれ用
いた。また、溶離液および展開液における混合比は、す
べて容量比である。各表中のR1およびR3における数
字は、カルバゾール骨格、ピロロ[3,4−c]カルバ
ゾール骨格、ピロロ[3,4−b]カルバゾール骨格へ
の置換基の置換位置を;融点欄における括弧内は、再結
溶媒をそれぞれ、示す。また、以下に使用される略号は
、それぞれ、つぎの意味を有する。 Me;メチル、Et;エチル、c−Pr;シクロプロピ
ル、 Ph;フェニル、Bzl;ベンジル、 IPA;イソプロピルアルコール、nPA;n−プロパ
ノール、 AcOEt;酢酸エチル、IPE;ジイソプロピルエー
テル 【0022】参考例1 (1)  N−ベンジル−1,2,3,4−テトラヒド
ロカルバゾール−3,4−ジカルボキシイミドおよびN
−ベンジル−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾー
ル−2,3−ジカルボキシイミド 無水エタノール7mlに、N−ベンジル−4−オキソシ
クロヘキサン−1,2−ジカルボキシイミド510mg
、濃硫酸490mgおよびフェニルヒドラジン220m
gを加え、2時間還流する。ついで、室温まで冷却した
後、酢酸エチル30mlおよび水20mlを加え、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液でpH7.5に調整し、有機
層を分取する。分取した有機層を飽和食塩水で洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させる。減圧下に溶媒
を留去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー
(溶離液;ベンゼン:酢酸エチル=50:1〜20:1
)で精製し、2つの分画を得る。先に溶出する分画を溶
媒留去し、イソプロピルアルコールから再結晶すれば、
無色針状晶のN−ベンジル−1,2,3,4−テトラヒ
ドロカルバゾール−3,4−ジカルボキシイミド190
mg(収率29%)を得る。一方、後に溶出する分画を
溶媒留去し、イソプロピルアルコールから再結晶すれば
、無色針状晶のN−ベンジル−1,2,3,4−テトラ
ヒドロカルバゾール−2,3−ジカルボキシイミド12
0mg(収率18%)を得る。 oN−ベンジル−1,2,3,4−テトラヒドロカルバ
ゾール−3,4−ジカルボキシイミド IR(KBr)cm−1; 3370,1765,16
95oN−ベンジル−1,2,3,4−テトラヒドロカ
ルバゾール−2,3−ジカルボキシイミド IR(KBr)cm−1; 3370,1765,16
90同様にして、表4の化合物を得る。なお、表4中の
R1は、次式 【化12】 で表わされる化合物の置換基を示す。 【0023】                   
               (以下余白) 【表4】                     
             【0024】(2)  N−ベンジル−カ
ルバゾール−3,4−ジカルボキシイミド N−ベンジル−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾ
ール−3,4−ジカルボキシイミド150mgを塩化メ
チレン5mlに溶解させる。この溶液に2,3−ジクロ
ロ−5,6−ジシアノ−パラ−ベンゾキノン(以下、D
DQと略記する。)220mgを加え、室温で10分間
攪拌する。 ついで、塩化メチレン20mlおよび10%炭酸カリウ
ム水溶液10mlを加え、有機層を分取する。分取した
有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥させる。減圧下に溶媒を留去し、得られた残留
物をn−プロパノールから再結晶すれば、橙色針状晶の
N−ベンジル−カルバゾール−3,4−ジカルボキシイ
ミド120mg(収率81%)を得る。 IR(KBr)cm−1; 3300,1755,16
90同様にして、表5の化合物を得る。なお、表5中の
R1は、次式 【化13】 で表わされる化合物の置換基を示す。 【0025】(以下余白) 【表5】                     
            【0026】(3)  9−アセチルカル
バゾール−3,4−ジカルボン酸無水物 N−ベンジル−カルバゾール−3,4−ジカルボキシイ
ミド330mgに、ジオキ サン5mlおよび5N水酸
化ナトリウム水溶液1.0mlを加え、30分間還流す
る。ついで、濃塩酸3.0mlを加え、2時間還流する
。室温まで冷却した後、酢酸エチル30mlおよび水2
0mlを加え、有機層を分取する。分取した有機層を飽
和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥さ
せ、減圧下に溶媒を留去する。 得られた残留物に無水酢酸3.0mlを加え、30分間
還流する。ついで、室温まで冷却した後、析出した結晶
を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄すれば、淡黄色結晶
の9−アセチルカルバゾール−3,4−ジカルボン酸無
水物220mg(収率78%)を得る。 IR(KBr)cm−1; 1830,1760,17
10同様にして、表6の化合物を得る。なお、表6中の
R1は、次式 【化14】 で表わされる化合物の置換基を示す。 【0027】(以下余白) 【表6】                     
   【0028】参考例2 (1)  ジエチル=1,2,3,4−テトラヒドロカ
ルバゾール−2,3−ジカルボキシラートエタノール2
0mlに、ジエチル=4−オキソシクロヘキサン−1,
2−ジカルボキシラート2.66g、濃硫酸2.45g
およびフェニルヒドラジン1.08gを加え、2時間還
流する。ついで、室温まで冷却した後、酢酸エチル50
mlおよび水50mlを加え、飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液でpH7.5に調整し、有機層を分取する。分取
した有機層 を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥させ、減圧下に溶媒を留去する。得られ
た残留物をエタノールから再結晶すれば、無色針状晶の
ジエチル=1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール
−2,3−ジカルボキシラート1.87g(収率59%
)を得る。 IR(KBr)cm−1; 3390,1720同様に
して、つぎの化合物を得る。 oジエチル=6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒド
ロカルバゾー ル−2,3−ジカルボキシラートIR(
KBr)cm−1; 3360,1710【0029】
(2)  ジエチル=カルバゾール−2,3−ジカルボ
キシラート ジフェニルエーテル6gに、ジエチル=1,2,3,4
−テトラヒドロカルバゾール−2,3−ジカルボキシラ
ート630mgおよび5%パラジウム−炭素320mg
を加え、窒素気流下、10分間還流する。室温まで冷却
した後、クロロホルム20mlを加え、不溶物を濾去す
る。ついで、減圧下にクロロホルムを留去する。得られ
た油状物にn−ヘキサン20mlを加え、室温で10分
間攪拌する。析出した結晶を濾取し、n−ヘキサン5m
lで洗浄した後、乾燥させれば、無色結晶470mgを
得る。得られた無色結晶をエタノールから再結晶すれば
、無色針状晶のジエチル=カルバゾール−2,3−ジカ
ルボキシラート360mg(収率58%)を得る。 IR(KBr)cm−1; 3280,1720,16
90(3)  ジエチル=6−クロロカルバゾール−2
,3−ジカルボキシラート ジエチル=6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ
カルバゾール−2,3−ジカルボキシラートおよびDD
Qを用い、参考例1(2)と同様に反応させれば、無色
結晶のジエチル=6−クロロカルバゾール−2,3−ジ
カルボキシラートを得る。 IR(KBr)cm−1; 3270,1705,16
90(4)  9−アセチルカルバゾール−2,3−ジ
カルボン酸無水物 ジエチル=カルバゾール−2,3−ジカルボキシラート
650mgに、エタノール20mlおよび2N 水酸化
ナトリウム水溶液4.2mlを加え、1時間還流する。 ついで、室温まで冷却した後、3N 塩酸4mlを加え
、減圧下に濃縮乾固する。得られた残留物に水30ml
を加え、室温で10分間攪拌した後、結晶を濾取する。 この結晶をデシケーター中で乾燥すれば、淡黄色無定形
晶530mgを得る。得られた淡黄色無定形晶に無水酢
 酸5.0mlを加え、30分間還流する。ついで、室
温まで冷却した後、析出した結晶を濾取し、ジエチルエ
ーテルで洗浄すれば、淡黄色結晶の9−アセチルカルバ
ゾール−2,3−ジカルボン酸無水物480mg(収率
82%)を得る。 IR(KBr)cm−1; 1830,1760,16
85同様にして、つぎの化合物を得る。 o9−アセチル−6−クロロカルバゾール−2,3−ジ
カルボン酸無水物 IR(KBr)cm−1; 1840,1770,17
00【0030】参考例3 (1)  2−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)
−1−メチルインドール1−メチルインドール5.0g
を無水テトラヒドロフラン30mlに溶解させ、−30
℃で、1.5Mn−ブチルリチウムヘキサン溶液30m
lを攪拌しながら、5分間を要して滴下し、さらに、0
℃で30分間攪拌する。ついで、アセトン4.2mlを
同温度で10分間を要して滴下し、さらに、 室温で1
0分間攪拌する。減圧下に溶媒を留去し、得られた残留
物に酢酸エチル100mlおよび水50mlを加えて溶
解させ、有機層を分取する。分取した有機層を飽和食塩
水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させる。 減圧下に溶媒を留去し、得られた残留物をカラムクロマ
トグラフィー(溶離液;トルエン:酢酸エチル=50:
1〜20:1)で精製し、n−ヘキサンから再結晶すれ
ば、無色結晶の2−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチ
ル)−1−メチルインドール3.25g(収率45%)
を得る。 IR(KBr)cm−1; 3300,1460,13
70,1350(2)  2−イソプロペニル−1−メ
チルインドール2−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチ
ル)−1−メチルインドール4.0gをトルエン80m
lに溶解させ、p−トルエンスルホン酸・1水和物20
0mgを加え、2時間共沸脱水する。ついで、室温まで
冷却した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和
食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ
る。減圧下に溶媒を留去し、得られた残留物をカラムク
ロマトグラフィー(溶離液;n−ヘキサン:トルエン=
1:0〜20:1)で精製すれば、淡黄色油状物の2−
イソプロペニル−1−メチルインドール850mg(収
率24%)を得る。 IR(ニート)cm−1; 1625,1605,14
60(3)  参考例3(1)および(2)と同様にし
て、つぎの化合物を得る。 o1−メチル−2−(1−フェニルビニル)インドール
IR(KBr)cm−1; 1600,1590,14
60,1430,1305【0031】参考例4 (1)  2−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)
−5−メトキシ−1−メトキシメチルインドール5−メ
トキシ−1−メトキシメチルインドール13.0gを無
水テトラヒドロフラン50mlに溶解させる。この溶液
に−50℃で、1.5Mn−ブチルリチウムヘキサン溶
液47mlを、攪拌しながら、5分間を要して滴下し、
さらに、0℃で30分間攪拌する。ついで、同温度で、
アセトン7.5mlを10分間を要して滴下し、さらに
、室温で10分間攪拌する。 減圧下に溶媒を留去し、得られた残留物に酢酸エチル2
00mlおよび水100mlを加えて溶解させ、有機層
を分取する。分取した有機層を飽和食塩水で洗浄した後
、無水硫酸マグネシウムで乾燥させる。減圧下に溶媒を
留去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(
溶離液;トルエン:酢酸エチル=1:0〜10:1)で
精製すれば、 淡黄色油状物の2−(1−ヒドロキシ−
1−メチルエチル)−5−メトキシ−1−メトキシメチ
ルインドール9.9g(収率59%)を得る。 IR(ニート)cm−1; 3450,1620,14
75,1440(2)  2−イソプロペニル−5−メ
トキシ−1−メトキシメチルインドール 2−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−5−メト
キシ−1−メトキシメチルインドール8.7gおよびト
リエチルアミン9.7mlを塩化メチレン100mlに
溶解させる。この溶液に0℃で、メタンスルホニルクロ
リド4.4gを塩化メチレン10mlに溶解させた溶液
を、攪拌しながら、5分間を要して滴下する。さらに、
室温で30分間攪拌する。 ついで、水80mlを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液でpH7.0に調整し、有機層を分取する。分取し
た有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥させる。減圧下に溶媒を留去し、得られた残
留物をカラムクロマトグラフィー(溶離液;トルエン:
酢酸エチル=1:0〜50:1)で精製すれば、淡黄色
油状物の2−イソプロペニル−5−メトキシ−1−メト
キシメチルインドール6.1g(収率75%)を得る。 IR(ニート)cm−1; 1605,1465,14
40,1370,1340【0032】参考例5 (1)  2−シクロプロピルカルボニル−5−メトキ
シ−1−メトキシメチルインドール) 5−メトキシ−1−メトキシメチルインドール4.98
gを無水テトラヒドロフラ ン40mlに溶解させる。 この溶液に−40℃で、1.5Mn−ブチルリチウムヘ
キサン溶液15.7mlを攪拌しながら、5分間を要し
て滴下し、さらに、室温で30分間攪拌する。この溶液
を、−60℃で、シクロプロパンカルボニルクロリド2
.99gを無水テトラヒドロフラン30mlに溶解させ
た溶液に、攪拌しながら30分間を要して滴下する。つ
いで、この反応混合物を、室温で10分間攪拌した後、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液100mlに一度に加え
る。この混合物に酢酸エチル250mlを加え、有機層
を分取する。分取した有機層を飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥させる。減圧下に溶媒を留去
し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離
液;n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1)で精製すれば
、淡黄色結晶の2−シクロプロピルカルボニル−5−メ
トキシ−1−メトキシメチルインドール3.59g(収
率53%)を得る。 IR(KBr)cm−1; 1645 (2)  2−(1−シクロプロピルビニル)−5−メ
トキシ−1−メトキシメチルインドール メチルトリフェニルホスホニウムブロミド6.43gを
無水テトラヒドロフラン60mlに懸濁させる。この懸
濁液に0℃で、1.5Mn−ブチルリチウムヘキサン溶
液10mlを攪拌しながら、1分間を要して滴下する。 ついで、20℃で30分間攪拌した後、この反応混合物
に、2−シクロプロピルカルボニル−5−メトキシ−1
−メトキシメチルインドール3.59gを無水テトラヒ
ドロフラン30mlに溶解させた溶液を、攪拌しながら
、25〜30℃を保って、5分間を要して滴下する。さ
らに、20℃で1時間攪拌した後、酢酸エチル200m
lおよび水100mlを加え、有機層を分取する。 分取した有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥させる。減圧下に溶媒を留去し、得ら
れた残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離液;n−
ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製すれば、無色油
状物の2−(1−シクロプロピルビニル)−5−メトキ
シ−1−メトキシメチルインドール2.46g(収率6
9%)を得る。 IR(ニート)cm−1; 1615,1470,14
40,1385【0033】参考例6 (1)  N−ベンジル−1−メチル−9−メチル−1
,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−3,4−ジ
カルボキシイミド 2−イソプロペニル−1−メチルインドール850mg
およびN−ベンジルマレインイミド980mgを、11
0℃で30分間攪拌する。得られた固形物をエタノール
l0mlから再結晶すれば、無色針状晶のN−ベンジル
−1−メチル−9−メチル−1,2,3,4−テトラヒ
ドロカルバゾール−3,4−ジカルボキシイミド1.2
2g(収率69%)を得る。 IR(KBr)cm−1; 1770,1700同様に
して、つぎの化合物を得る。 oN−ベンジル−9−メチル−1−フェニル−1,2,
3,4−テトラヒドロカルバゾール−3,4−ジカルボ
キシイミド IR(KBr)cm−1; 1770,1705(2)
  N−フェニル−1−シクロプロピル−6−メトキシ
−9−メトキシメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ
カルバゾール−3,4−ジカルボキシイミド2−(1−
シクロプロピルビニル)−5−メトキシ−1−メトキシ
メチルインドール2.46gおよびN−フェニルマレイ
ンイミド3.31gの混合物に、キシレン12mlを加
え、1時間還流する。ついで、減圧下に溶媒を留去し、
得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離液;
n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1〜2:1)で精製 
すれば、無色結晶のN−フェニル−1−シクロプロピル
−6−メトキシ−9−メトキシメチル−1,2,3,4
−テトラヒドロカルバゾール−3,4−ジカルボキシイ
ミド3.79g (収率92%)を得る。 IR(KBr)cm−1; 1775,1710同様に
して、つぎの化合物を得る。 oN−フェニル−6−メトキシ−9−メトキシメチル−
1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾー
ル−3,4−ジカルボキシイミド IR(KBr)cm−1;1765,1705【003
4】参考例7 参考例1(2)と同様にして、表7の化合物を得る。 なお、表7中のR1、R2、R3およびR8は、それぞ
れ、次式 【化15】 で表わされる化合物の置換基を示す。 【0035】(以下余白) 【表7】 【0036】参考例8 (1)  N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]カル
バゾール−3,4−ジカルボキシイミド トルエン100mlに、9−アセチルカルバゾール−3
,4−ジカルボン酸無水物1.12gおよびN,N−ジ
メチルエチレンジアミン1.06gを加え、2時間共沸
脱水する 。ついで、減圧下に溶媒を留去し、得られた
残留物をn−プロパノールから再結晶すれば、黄色針状
晶のN−[2−(ジメチルアミノ)エチル]カルバゾー
ル−3,4−ジカルボキシイミド960mg(収率78
%)を得る。 融点;198.4〜199.5℃ IR(KBr)cm−1; 1750,1695(2)
  参考例8(1)または、参考例1(3)および参考
例8(1)と同様にして、表8および表9の化合物を得
る。 なお、表8中のR1、R2、R3、YおよびZは、それ
ぞれ、次式 【化16】 で表わされる化合物の置換基を示す。 【0037】 【表8】 【0038】なお、表9中のR1は、次式【化17】 で表わされる化合物の置換基を示す。 【0039】 【表9】 【0040】参考例9 N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1−シクロプ
ロピル−6−メトキシカルバゾール−3,4−ジカルボ
キシイミド N−フェニル−1−シクロプロピル−6−メトキシ−9
−メトキシメチルカルバゾール−3,4−ジカルボキシ
イミド2.75gに、N,N−ジメチルホルムアミド1
4mlおよびN,N−ジメチルエチレンジアミン7ml
を加え、1時間還流する。ついで、減圧下に濃縮乾固し
、得られた残留物にメタノール55mlおよび3N 塩
酸28mlを加え、30分間還流する。ついで、減圧下
に溶媒を留去し、得られた残留物に酢酸エチル500m
lおよび飽和炭酸水素ナトリウム水溶液100mlを加
えて溶解させ、有機層を分取する。分取した有機層を飽
和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥さ
せ、減圧下に溶媒を留去する。 得られた残留物をn−プロパノールから再結晶すれば、
黄色針状晶のN−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−
1−シクロプロピル−6−メトキシカルバゾール−3,
4−ジカルボキシイミド2.14g(収率88%)を得
る。 融点;229.0〜230.8℃IR(KBr)cm−
1; 1750,1695同様にして、つぎの化合物を
得る。 oN−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−6−メトキ
シ−1−メチルカルバゾール−3,4−ジカルボキシイ
ミド 融点;240.5〜241.4℃ (nPA)IR(K
Br)cm−1; 1755,1695oN−[2−(
ジエチルアミノ)エチル]−6−メトキシ−1−メチル
カルバゾール−3,4−ジカルボキシイミド 融点;221.8〜223.0℃ (nPA)IR(K
Br)cm−1; 3270,1745,1680【0
041】参考例10 (1)  エチル=5,6,7,8−テトラヒドロ−3
−メチルカルバゾール−2−カルボキシラートおよびエ
チル=5,6,7,8−テトラヒドロ−3−メチルカル
バゾール−4−カルボキシラート 2−メチル−5−アミノ安息香酸エチルエステル・塩酸
塩5.08gを水75mlに溶 解させ、0℃で濃塩酸
5.9mlを加える。この混合物に亜硝酸ナトリウム1
.79gを水5ml に溶解させた溶液を、攪拌しなが
ら、0〜5℃を保って、10分間を要して滴下する。さ
らに、0℃で10分間攪拌する。ついで、濃塩酸7.9
mlを加えた後、塩化第一スズ・2水和物10.63g
を、同温度を保ちながら、10分間を要して分割添加す
る。さらに、室温で30分間攪拌する。ついで、減圧下
に濃縮乾固し、得られた残留物にエタノール50mlを
加え、再び減圧下に濃縮乾固する。ついで、得られた残
留物にエタノール50ml、シクロヘキノン2.32g
および濃硫酸6.3mlを加え、40分間還流する。つ
いで、減圧下に50mlまで濃縮し、得られた残留物に
酢酸エチル200mlおよび水100mlを加え、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液でpH7.0 に調整する。 不溶物を濾去し、濾液から有機層を分取する。分取した
有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥させる。減圧下に溶媒を留去し、得られた残留
物をエタノールから再結晶すれば、無色結晶のエチル=
5,6,7,8−テトラヒドロ−3−メチルカルバゾー
ル−2−カルボキシラート1.30g(収率21%)を
得る。一方、再結晶母液を濃縮し、得られた残留物をカ
ラムクロマトグラフィー(溶離液;n−ヘキサン:トル
エン=1:1〜0:1)で精製すれば、無色結晶のエチ
ル=5,6,7,8−テトラヒドロ−3−メチルカルバ
ゾール−4−カルボキシラート2.34g(収率39%
)を得る。 oエチル=5,6,7,8−テトラヒドロ−3−メチル
カルバゾール−2−カルボキシラート IR(KBr)cm−1; 1680 oエチル=5,6,7,8−テトラヒドロ−3−メチル
カルバゾール−4−カルボキシラート IR(KBr)cm−1; 1715 【0042】(2) エチル=3−メチルカルバゾール
−2−カルボキシラート エチル=5,6,7,8−テトラヒドロ−3−メチルカ
ルバゾール−2−カルボキシラート2.46gに、ジフ
ェニルエーテル50mlおよび5% パラジウム−炭素
740mgを加え、窒素気流下、20分間還流する。つ
いで、室温まで冷却し、クロロホルム50mlおよびメ
タノール50mlを加えた後、不溶物を濾去する。濾液
を減圧下に濃縮し、得られた残留物にn−ヘキサン25
0mlを加えて室温で10分間攪拌する。析出した結晶
を濾取してn−ヘキサンで洗浄し、乾燥させれば、無色
結晶のエチル=3−メチルカルバゾール−2−カルボキ
シラート1.70g(収率70%)を得る。 IR(KBr)cm−1; 1670 同様にして、つぎの化合物を得る。 o エチル=3−メチルカルバゾール−4−カルボキシ
ラート IR(KBr)cm−1; 1700 (3)  エチル=9−アセチル−3−メチルカルバゾ
ール−2−カルボキシラート エチル=3−メチルカルバゾール−2−カルボキシラー
ト1.56gをN,N−ジメチルホルムアミド30ml
に溶解させ、60%水素化ナトリウム270mgを加え
、室温で20分間攪拌する。ついで、0℃でアセチルク
ロリド580mgを攪拌しながら、10分間を要して滴
下する。さらに、室温で30分間攪拌する。ついで、メ
タノール5mlを加え、室温で10分間攪拌した後、減
圧下に溶媒を留去する。得られた残留物に酢酸エチル1
00mlおよび水100mlを加えて溶解させ、有機層
を分取する。分取した有機層を飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥させる。減圧下に溶媒を留去
し、得られた残留物をエタノールから再結晶すれば、無
色結晶のエチル=9−アセチル−3−メチルカルバゾー
ル−2−カルボキシラート1.32g(収率73%)を
得る。 IR(KBr)cm−1; 1710,1690同様に
して、つぎの化合物を得る。 oエチル=9−アセチル−3−メチルカルバゾール−4
−カルボキシラート IR(KBr)cm−1; 1720,1685(4)
 エチル=9−アセチル−3−ブロモメチルカルバゾー
ル−2−カルボキ シラート エチル=9−アセチル−3−メチルカルバゾール−2−
カルボキシラート230mgに、四塩化炭素5ml、N
−ブロモスクシンイミド415mgおよび2,2’−ア
ゾビスイソブチロニトリル10mgを加え、40分間還
流する。室温まで冷却した後、不溶物を濾過し、不溶物
をクロロホルム20mlで洗浄する。先に得られた濾液
と洗液を合わせ、水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥させる。減圧下に溶媒を留去し、得られた残留物を
カラムクロマトグラフィー(溶離液;トルエン:酢酸エ
チル=1:0〜20:1)で精製し、エタノールから再
結晶すれば、無色結晶のエチル=9−アセチル−3−ブ
ロモメチルカルバゾール−2−カルボキシラート143
mg(収率49%)を得る。 IR(KBr)cm−1; 1690 同様にして、つぎの化合物を得る。 oエチル=9−アセチル−3−ブロモメチルカルバゾー
ル−4−カルボキシラート IR(KBr)cm−1; 1720,1690【00
43】実施例1 (1) 2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,
2,3,6−テトラヒドロ−3−オキソ−ピロロ[3,
4−c]カルバゾール N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−カルバゾール
−3,4−ジカルボキシイミド230mgに、酢酸12
mlおよび亜鉛末460mgを加え、1時間還流する。 室温まで冷却し、不溶物を濾過し、不溶物を酢酸10m
lで洗浄する。先に得られた濾液と洗液を合わせ、減圧
下に濃縮乾固する。得られた残留物に酢酸エチル50m
lおよび水50mlを加えて溶解させ、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液でpH7.5に調整する。不溶物を濾過
し、不溶物を酢酸エチル20mlで洗浄する。先に得ら
れた濾液と洗液を合わせ、有機層を分取する。分取した
有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥させ、減圧下に溶媒を留去する。得られた残留
物にジエチルエーテル10mlを加えて室温で10分間
攪拌する。不溶物を濾取し、乾燥させれば、無色結晶の
2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2,3,
6−テトラヒドロ−3−オキソ−ピロロ[3,4−c]
カルバゾール190mg(収率87%)を得る。 融点;211.4〜213.6℃ (EtOH)IR(
KBr)cm−1; 1670 (2) 2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,
2,3,6−テトラヒドロ−3−オキソ−ピロロ[3,
4−c]カルバゾール・塩酸塩 2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2,3,
6−テトラヒドロ−3−オキソ−ピロロ[3,4−c]
カルバゾール150mgをクロロホルム10mlに溶解
させ、10% 塩化水素ジオキサン溶液1mlを加え、
減圧下に溶媒を留去する。得られた残留物にジエチルエ
ーテル5mlを加え、室温で10分間攪拌する。不溶物
を濾取し、乾燥させれば、無色結晶の2−[2−(ジメ
チルアミノ)エチル]−1,2,3,6−テトラヒドロ
−3−オキソ−ピロロ[3,4−c]カルバゾール・塩
酸塩140mgを得る。IR(KBr)cm−1; 1
650【0044】(3)  実施例1(1)および(
2)と同様にして、表10および表11の化合物を得る
。 なお、表10および表11中のR1、R2、R3、Yお
よびZは、それぞれ、次式   【化18】 で表わされる化合物の置換基を示す。 【0045】(以下余白) 【表10】 【0046】 【表11】     注)上段の物性は、フリー体の物性を、下段の
物性は、塩酸塩の物性を示す。 【0047】実施例2 (1) 2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,
2,3,5−テトラヒド ロ−1−オキソ−ピロロ[3
,4−b]カルバゾールおよび2−[2−(ジメチルア
ミノ)エチル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−3−
オキソ−ピロロ[3,4−b]カルバゾールN−[2−
(ジメチルアミノ)エチル]−カルバゾール−2,3−
ジカルボキシイミド220mgに、酢酸11mlおよび
亜鉛末440mgを加え、1時間還流する。室温まで冷
却し、不溶物を濾過し、不溶物を酢酸10mlで洗浄す
る。先に得られた濾液と洗液を合わせ、減圧下に濃縮乾
固する。得られた残留物に酢酸エチル80mlおよび水
50mlを加えて溶解させ、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液でpH7.5に調整する。不溶物を濾過し、不溶物
を酢酸エチル10mlで洗浄する。先に得られた濾液と
洗液を合わせ、有機層を分取する。分取した有機層を飽
和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥さ
せ、減圧下に溶媒を留去する。得られた残留物を分取用
薄層クロマトグラフィー(展開液;クロロホルム:メタ
ノール=5:1)で分離精製すれば、無色結晶の2−[
2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2,3,5−テ
トラヒドロ−1−オキソ−ピロロ[3,4−b]カルバ
ゾール143mg (収率68%)および2−[2−(
ジメチルアミノ)エチル]−1,2,3,5− テトラ
ヒドロ−3−オキソ−ピロロ[3,4−b]カルバゾー
ル30mg(収率14%)を得る。 o2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2,3
,5−テトラヒドロ−1−オキソ−ピロロ[3,4−b
]カルバゾール 融点;231.0〜235.8℃ (EtOH)IR(
KBr)cm−1; 1655,1620o2−[2−
(ジメチルアミノ)エチル]−1,2,3,5−テトラ
ヒドロ−3−オキソ−ピロロ[3,4−b]カルバゾー
ル 融点;257.2〜258.5℃ (EtOH)IR(
KBr)cm−1; 1670 (2) 実施例1(2)と同様にして、つぎの化合物を
得る。 o2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2,3
,5−テトラヒドロ−1−オキソ−ピロロ[3,4−b
]カルバゾール・塩酸塩 IR(KBr)cm−1; 1655,1620o2−
[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2,3,5−
テトラヒドロ−3−オキソ−ピロロ[3,4−b]カル
バゾール・塩酸塩 IR(KBr)cm−1; 1640 (3) 実施例2(1)および(2)と同様にして、つ
ぎの化合物を得る。 o8−クロロ−2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]
−1,2,3,5−テトラヒドロ−1−オキソ−ピロロ
[3,4−b]カルバゾール 融点;>260℃(nPA) IR(KBr)cm−1; 1655,1620o8−
クロロ−2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,
2,3,5−テトラヒドロ−1−オキソ−ピロロ[3,
4−b]カルバゾール・塩酸塩 IR(KBr)cm−1; 1655,1625o8−
クロロ−2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,
2,3,5−テトラヒドロ−3−オキソ−ピロロ[3,
4−b]カルバゾール 融点;>260℃(nPA) IR(KBr)cm−1; 1650 o8−クロロ−2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]
−1,2,3,5−テトラヒドロ−3−オキソ−ピロロ
[3,4−b]カルバゾール・塩酸塩 IR(KBr)cm−1; 1655 【0048】実施例3  (1)  2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1
,2,3,6−テトラヒドロ−1−オキソ−ピロロ[3
,4−c]カルバゾール エチル=9−アセチル−3−ブロモメチルカルバゾール
−4−カルボキシラート180mgに、N,N−ジメチ
ルエチレンジアミン0.8mlを加え、室温で10分間
攪拌する。 ついで、クロロホルム20mlおよび水20mlを加え
、有機層を分取する。分取した有機層を飽和食塩水で洗
浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下に
溶媒を留去する。得られた残留物をエタノールから再結
晶すれば、無色結晶の2−[2−(ジメチルアミノ)エ
チル]−1,2,3,6−テトラヒドロ−1−オキソ−
ピロロ[3,4−c]カルバゾール72mg(収率51
%)を得る。 融点;209.0〜211.4℃ IR(KBr)cm−1; 1665 (2)  実施例1(2)と同様にして、つぎの化合物
を得る。o2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1
,2,3,6−テトラヒドロ−1−オキソ−ピロロ[3
,4−c]カルバゾール・塩酸塩 IR(KBr)cm−1;1671 (3)  エチル=9−アセチル−3−ブロモメチルカ
ルバゾール−2−カルボキシラートを用いて、(1)と
同様に反応させ、処理すれば、2−[2−(ジメチルア
ミノ)エチル]−1,2,3,5−テトラヒドロ−3−
オキソ−ピロロ[3,4−b]カルバゾールを得る。な
お、この化合物の物性は、実施例2(1)で得られた化
合物の物性と一致した。 【0049】実施例4 (1)  2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1
,2,3,6−テトラヒドロ−ピロロ[3,4−c]カ
ルバゾール N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]カルバゾール−
3,4−ジカルボキシイミド450mgを無水テトラヒ
ドロフラン45mlに溶解させる。この溶液に水素化リ
チウムアルミニウム167mgを加え、40℃で1時間
攪拌する。ついで、室温で飽和硫酸ナトリウム水溶液1
0mlを1分間を要して適下し、さらに同温度で10分
間攪拌する。ついで、酢酸エチル100mlおよび水1
50mlを加え、不溶物を濾過する。不溶物を酢酸エチ
ル30mlで洗浄し、先に得られた濾液と洗液を合わせ
、有機層を分取する。一方、水層を酢酸エチル20ml
で抽出し、抽出液を先に分取した有機層と合わせて飽和
食塩水で洗浄する。無水炭酸カリウムで乾燥させ、減圧
下に溶媒を留去し、得られた残留物をカラムクロマトグ
ラフィー(担体;アルミナ,溶離液;クロロホルム)で
精製し、ベンゼンから再結晶すれば、無色結晶の2−[
2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2,3,6−テ
トラヒドロ−ピロロ[3,4−c]カルバゾール220
mg(収率54%)を得る。 融点;115.0〜125.0℃ IR(KBr)cm−1; 1600,1440同様に
して、つぎの化合物を得る。 o2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2,3
,5−テトラヒドロ−ピロロ[3,4−b]カルバゾー
ル IR(KBr)cm−1; 1605,1450(2)
  実施例1(2)と同様にして、つぎの化合物を得る
。o2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2,
3,6−テトラヒドロ−ピロロ[3,4−c]カルバゾ
ール・塩酸塩 IR(KBr)cm−1; 1600,1445o2−
[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2,3,5−
テトラヒドロ−ピロロ[3,4−b]カルバゾール・塩
酸塩 IR(KBr)cm−1; 1605,1445【00
50】実施例5 2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2,3,
6−テトラヒドロ−1−ヒドロキシ−9−メトキシ−5
−メチル−3−オキソ−ピロロ[3,4−c]カルバゾ
ールおよび2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1
,2,3,6−テトラヒドロ−3−ヒドロキシ−9−メ
トキシ−5−メチル−1−オキソ−ピロロ[3,4−c
]カルバゾール N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−6−メトキシ
−1−メチルカルバゾール−3,4−ジカルボキシイミ
ド280mgをメタノール300mlに懸濁させ、水素
化ホウ素ナトリウム200mgを加え、室温で2日間攪
拌する。ついで、不溶物を濾去し、濾液を減圧下に濃縮
乾固する。得られた残留物に酢酸エチル200mlおよ
び水50mlを加えて溶解させ、有機層を分取する。分
取した有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥させる。減圧下に溶媒を留去し、得られた残
留物をカラムクロマトグラフィー(溶離液;クロロホル
ム:メタノール=20:1)で精製すれば、淡黄色結晶
の2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2,3
,6−テトラヒドロ−1−ヒドロキシ−9−メトキシ−
5−メチル−3−オキソ−ピロロ[3,4−c]カルバ
ゾールおよび2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−
1,2,3,6−テトラヒドロ−3−ヒドロキシ−9−
メトキシ−5−メチル−1−オキソ−ピロロ[3,4−
c]カルバゾールの混合物を得る。 【0051】実施例6 (1)  2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1
,2,3,6−テトラヒドロ−9−ヒドロキシ−3−オ
キソ−ピロロ[3,4−c]カルバゾールクロロホルム
10mlに無水塩化アルミニウム780mgおよびエタ
ンチオール0.87mlを加え、室温で5分間攪拌する
。 ついで、2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,
2,3,6−テトラヒドロ−9−メトキシ−3−オキソ
−ピロロ[3,4−c]カルバゾール190mgをクロ
ロホルム10mlに溶解させた溶液を加え、室温で2時
間攪拌する。ついで、減圧下に溶媒を留去し、得られた
残留物に酢酸エチル50mlおよび飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液50mlを加え、室温で5分間攪拌する。不
溶物を濾過し、不溶物を酢酸エチル50mlで洗浄する
。先に得られた濾液と洗液を合わせ、有機層を分取する
。一方、水層を酢酸エチル30mlで5回抽出し、抽出
液を先に分取した有機層と合わせ、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥させる。減圧下に溶媒を留去し、得られた残留
物をn−プロパノールから再結晶すれば、無色結晶の2
−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2,3,6
−テトラヒドロ−9−ヒドロキシ−3−オキソ−ピロロ
[3,4−c]カルバゾール100mg(収率55%)
を得る。 融点;>260℃ IR(KBr)cm−1; 1650 (2)  実施例1(2)と同様にして、つぎの化合物
を得る。 o2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2,3
,6−テトラヒドロ9−ヒドロキシ−3−オキソ−ピロ
ロ[3,4−c]カルバゾール・塩酸塩IR(KBr)
cm−1;1620 (3)  実施例6(1)および(2)と同様にして、
表12の化合物を得る。なお、表12中のR3、Yおよ
びZは、それぞれ、次式 【化19】 で表わされる化合物の置換基を示す。 【0052】(以下余白) 【表12】 【0053】製剤例1 2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2,3,
6−テトラヒドロ−9−ヒドロキシ−5−メチル−3−
オキソ−ピロロ[3,4−c]カルバゾール・塩酸塩 
1g を5% マンニット水溶液 500mlに溶解さ
せた後、無菌濾過(0.22 フィルターμm)した濾
液バイアル瓶に充填し、常法にしたがって凍結乾燥させ
れば、注射用バイアルを得る。 製剤例2 2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2,3,
6−テトラヒドロ−9−ヒドロキシ−5−メチル−3−
オキソ−ピロロ[3,4−c]カルバゾール・塩酸塩5
g 、乳糖57.4g、トウモロコシデンプン25gお
よび結晶セルロース20gを混合し、これにヒドロキシ
プロピルセルロース2gを水18mlに溶解させた溶液
を加えて、練合した。この練合物を顆粒状にし、乾燥さ
せた後、ステアリン酸マグネシウム0.6gを混合し、
1錠当り、110mgに打錠すれば、錠剤を得る。特許
出願人富山化学工業株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 「式中、R1およびR3は、同一または異なって、水素
    原子、ハロゲン原子、ニトロ基、メチレンジオキシ基、
    保護されていてもよいアミノ、ヒドロキシルもしくはカ
    ルボキシル基または置換されていてもよい低級アルキル
    、アルケニル、低級アルキルチオ、シクロアルキル、ア
    リールもしくはアリールオキシ基から選ばれる一つ以上
    の基を;R2は、水素原子または置換されていてもよい
    低級アルキル、アリール、アルアルキルもしくはアシル
    基を;Yは、結合手または低級アルキレン基を;Zは、
    保護されていてもよいヒドロキシル基または式【化2】 (式中、R4およびR5は、同一もしくは異なって、水
    素原子または置換されていてもよい低級アルキル、シク
    ロアルキル、アルアルキル、アシルもしくはアリール基
    を示す。あるいはR4およびR5は、それらが結合する
    窒素原子と一緒になって、置換されていてもよい含窒素
    複素環式基を形成してもよい。)で表わされる基または
    トリアルキルアンモニオ基を;AおよびBまたはDおよ
    びEの一方が一緒になってオキソ基を示し、他方が水素
    原子とヒドロキシル基もしくは共に水素原子の組合せで
    あるか、またはA、B、DおよびEは、それぞれ、水素
    原子を示す。;また、式 【化3】 (式中、A、B、D、E、YおよびZは、それぞれ、上
    記と同じ意味を有する。)で表わされる基は、カルバゾ
    ール骨格の[2,3]位または[3,4]位に結合して
    いるものである。」で表わされるカルバゾール誘導体お
    よびその塩。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003051883A1 (fr) * 2001-12-18 2003-06-26 Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. Derive d'indole
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