JPH0422947B2 - - Google Patents

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JPH0422947B2
JPH0422947B2 JP57180754A JP18075482A JPH0422947B2 JP H0422947 B2 JPH0422947 B2 JP H0422947B2 JP 57180754 A JP57180754 A JP 57180754A JP 18075482 A JP18075482 A JP 18075482A JP H0422947 B2 JPH0422947 B2 JP H0422947B2
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JP
Japan
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fatty acid
carbon atoms
acid
alkyl group
compressive strength
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JP57180754A
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JPS5971371A (ja
Inventor
Katsuhiko Kuroda
Hideki Yamanochi
Takao Tadenuma
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Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、α一分岐脂肪酸またはその塩を含有
する流動性及び圧縮強度の改良された熱溶融型ト
ラフイツクペイント組成物に間する。 従来、道路の区画線や横断歩道の標示線に使用
される標示剤として熱溶融型の塗料が知られてい
る。これは熱可塑性樹脂、可塑剤、顔料、骨材及
び反射剤などを含有する無溶剤型の塗料であり、
これを標示剤として使用する場合には150〜250゜C
の高温で溶融して路面に塗付した後に冷却するこ
とによつて厚膜型標示線が形成される。 このような方法に従うと、わずか数分以内に塗
膜が硬化するので交通の激しい道路上に施工する
場合にきわめて有利である。 従来、このような材料の熱可塑性樹脂成分とし
ては、天然に原料を依存するロジンの変性樹脂が
よく利用されてきたが、ロジンは天然品であるた
め、近年では石油系の炭化水素樹脂(いわゆる石
油樹脂)による代替が検討されている。しかしな
がら、これら顔料との湿潤性に劣り、熱溶融型ト
ラフイツクペイントに要求される基本的な性質で
ある流動性に劣る。 そこで石油系炭化水素樹脂のかかる欠点を改良
するために種々検討が行なわれており、たとえば
流動性改良剤を添加する方法(特開昭53−
125438、特開昭54−36345)が知られているが、
小量の添加でも、JIS規格(JISK−5665)に規定
されている圧縮強度が低下してしまう欠点を有し
ていた。 そこで本発明者等は、圧縮強度を損うことなし
に流動性の改良された熱溶融型トラフイツクペイ
ントを開発すべく鋭意検討した結果、α−分岐脂
肪酸またはその塩を配合することにより熱溶融型
トラフイツクペイントの流動性がきわめて優れ、
かつ圧縮強度がほとど低下しないことを見い出
し、本発明に到達した。 すなわち、本発明の要旨は、石油樹脂を樹脂成
分として含有する熱溶融型トラフイツクペイント
において、下記一般式(I) (式中、R1は炭素原子数20以上のアレキル基を
示し、R2は低級アレキル基を示し、R3は水素原
子または低級アルキル基を示し、R1、R2及びR3
の全炭素原子数は21〜1000である。) であらわされる脂肪酸またはその塩を石油樹脂
100重量部当たり0.3〜10重量部を配合してなるこ
とを特徴とする熱溶融型トラフイツクペイント組
成物にある。 本発明において使用される石油樹脂は軟化点60
〜140゜を有するものであれば未変性の樹脂でよ
く、なかでも脂肪族系石油樹脂を用いる場合に、
黄色度及び可撓性の優れたトラフイツクペイント
が得られる。もちろん、ロジン及びその誘導体、
マレイン化炭化水素樹脂、ポリエステ樹脂などの
ような樹脂を混合して用いてもよい。 前記一般式(I)の化合物において、R1は炭
素原子数20以上好ましくは28以上のアルキル基を
示し、これらは分岐鎖状のアルキル基でもよい。
R2炭素原子数1〜6、好ましくは1〜4の低級
アルキル基を示し、R3は水素原子または炭素原
子数1〜6、好しくは1〜4の低級アルキル基を
示す。R1、R2およびR3の合計炭素原子数は20よ
り小ないと充分な流動性が得られず、また圧縮強
度も低下傾向を示す。また、あまりに多すぎても
酸価が小さくなり充分な流動性が得られない。従
つて、R1、R2及びR3の炭素原子数合計量は1000
以下が好ましい。 また一般式(I)の化合物は上述した範囲内で
あれば二種以上の化合物の混合物であつてもよ
く、通常は広い炭素原子数分布を有する混合物の
形態で使用される。 一般式(I)の化合物は、α−オレフインと脂
肪酸のラジカル反応によつて得ることができる。
脂肪酸は、α−オレフインに対して過剰モル加え
て反応させたのち残つた脂肪酸を留去するため分
子量の賞さい脂肪酸を使用することが好ましい。
好しくは、ブロビオン酸、酪酸、イソ酪酸等であ
り、プロピオン酸が最も好ましい。 脂肪酸とα−オレフインの比は脂肪酸α−オレ
フイン(モル比)が小さい場合は、酸価が低くな
り、また大きいと反応効率が低下する。従つて実
用的には3〜100の範囲が好ましい。 ラジカル反応の開始剤としては、通常のラジカ
ル発生剤の使用が可能であるが特にジターシヤリ
ーブチルペルオキシド(以下DTBPOと略称す
る)が好ましい。ラジカル開始剤は、通常α−オ
レフインに対して25モル程度使用し、無溶媒で反
応を行う。反応条件は135〜165℃で4〜8時間が
適当である。 反応終了後反応混合物から脂肪酸を蒸留により
分離することによつて容易にα−分岐脂肪酸が得
られる。 前記脂肪酸の塩は、公知の方法によつて、中和
法、溶融法、復分解法で容易に得ることができ
る。この際、塩としては、リチウム、ナトリウ
ム、カリウムなどのアルカリ金属、マグネシウ
ム、カルシウム、バリウムなどのアルカリ土類金
属、亜鉛、鉛、アルミニウムおよびチタン等あが
あげられる。 本発明においては、石油樹脂100重量部当たり、
流動改良剤として前記一般式(I)で示される脂
肪酸またはその塩0.3〜10重量部、好ましくは0.5
〜g重量部が配合される。流動性改良剤の量が少
なすぎる場合には、流動性に劣るために実用に供
することができず、逆に多すぎる場合には圧縮強
度が低下し好ましくない。 本発明ひおいて熱溶融型トラフイツクペイント
組成物の材料については特に制限はなく、通常使
用される顔料、下塑剤、骨材及び反射剤がそのま
ま使用できる。 このようにして得られる本発明の熱溶融型トラ
フイツクペイント組成物は塗装施工事の流動性が
著しく改良されているほか低温で圧縮強度が良好
である。 以下、ほ発明を実施例によりさらに具体的に説
明する。 実施例1、比較例1 (α−メチル分岐脂肪酸の製造) 2Iの4つ口フラスコにプラピオン酸740g
(10mol)および炭素原子数20〜28のα−オフレ
イン(ダイヤレンOR208;三菱化成工業(株)社製)
319g(1mol)を一括で仕込み、窒素雰囲気下、
140゜Cに加熱し、次いでこれに撹拌下にDTBP365
g(0.25mol)を5時間で添加し、添加後さらに
同温で1時間反応を行なわせた。反応終了後10mm
Hg以下の減圧下に軽沸分及びブレピオン酸を留
去して除き、α−メチルイ分岐脂肪酸(No.1)
385gを得た。得られたα−メチル分岐脂肪酸ほ
融点52〜54゜C、粘度125cps(120゜C)、分子両635で
あり、酸価は105mgKOH/gであつた。 表−1に示すα−オレフインとプロピオン酸を
用い表−1に死した反応条件で、上述の方法と同
様な方法で反応を行なつた。得られたα−メチル
分岐脂肪酸の物性を表−1に示す。
【表】 * 比較例1
(α−分岐脂肪酸ナトリウム塩の合成) 1lの4つ口レラスコにα−分岐脂肪酸(No.4)
200gとキシレン200c.c.を仕込み、窒素雰囲気下、
120゜Cに加熱し、次いで当量の水酸化ナトリウム
の30%水溶液を1時間で滴下し、中和反王を行な
わせたのち水とキシレンを減圧下に留去して除
き、α−分岐脂肪酸のナトリウム塩(No.6)、融
点84〜88゜Cを得た。 (α−分岐脂肪酸カルシウム塩の合成) 2lの4つ口フラスコにα−分岐脂肪酸(No.3)
100g、脱塩水1lを仕込み、90゜に加熱した。次い
で、当量の水酸化ナトリウムの30%水溶液を徐々
に添加し、中和反応を行なわせたのち当量の塩化
カルシウムの1%水溶液を添加し、複分解反王を
行なわせた。折出物を別し、水洗後乾燥してα
−分岐脂肪酸のカルシウム塩(No.7)を得た。融
点82〜84゜C. (トラフイツクペイントの製造) No.1〜3、No.5〜7のα−分岐脂肪酸もしくは
その塩を下記の配合処方に従つて石油樹脂、可塑
剤、顔料等と配合しトラフイツクペイントを得
た。石油系脂肪族炭化水素樹脂(6軟化点95゜C)
292g、可塑剤(ナフテン系プロセス油と綿実油
との1:1混合物)5.0g、樹脂に対して1〜4wt
%のα−分岐脂肪酸もしくはその塩を300mlのガ
ラス製反応器にとり200゜Cで撹拌、溶融させたの
ち、酸化チタか15.5g、重量炭化カルシウム621
g、粗粒炭化カシウム58.3g、ガラスビーズ29.2
gの混合物を添加し、約200゜Cで30分間加熱溶融
して均一な混合物とした。 (流動性、圧縮強度の評価) 前記のトラフイツクペイントを直径30.7mm、高
さ120mmのガラス管にとりB型粘度計を用いて粘
度測定を行ない、流動性を評価した。またJISK
−5665に従い、テンシロン圧縮強度計を用いて圧
縮速度10mm/分、温度20゜Cの条件下に圧縮強度を
判定した。結果を図1、2、3、4に示す。 この結果から炭素原子数の大きいα−分岐脂肪
酸またはその塩を添加した場合には無添加の場合
に比較して流動性が顕著に向上し圧縮強度がほと
んど低下しないことがわかる。しかし炭素原子数
な小さいα−分岐脂肪酸(No.2)を用いた場合に
は、流動性、圧縮強度がいずれも劣つている。 実施例 2 プロピオン酸のかわりに酪酸、炭素原子数20〜
28のα−オレフインのかわりに炭素原子数30〜60
のα−オレフインを使用した他は実施例1と同様
にして反応した。酸価45のα−エチル分岐脂肪酸
が得られた。実施例1と同様に塗料化し、評価し
たところ流動性にすぐれており圧縮強度の低下ほ
少なかつた。 実施例 3 酪酸のかわりにイソ酪酸を使用した他は、実施
例2と全く同様にして反応した。酸価40のα−ジ
メチル分岐脂肪酸が得られた。実施例1と同様に
塗料化し、評価したところ流動性にすぐれてお
り、圧縮強度の低下は少なかつた。
【図面の簡単な説明】
図面は実施例1、比較例1の結果を示すもので
あり、第1図および第3図はNo.1〜No.7のα−分
岐脂肪酸あたはその塩の添加量と圧縮強度との関
係を示し、第2図および第4図は添加量と粘度の
関係を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 石油樹脂を樹脂成分として含有する熱溶融型
    トラフイツクペイントにおいて、下記一般式 (式中、R1は炭素原子数20以上のアルキル基を
    示し、R2は低級アルキル基を示し、R3は水素原
    子または低級アルキル基を示し、R1,R2及びR3
    の全炭素原子数は21〜1000である。)であらわさ
    れる脂肪酸またはその塩を石油樹脂100重量部当
    たり0.3〜10重量部配合してなることを特徴とす
    る熱溶融型トラフイツクペイント組成物
JP18075482A 1982-10-15 1982-10-15 熱溶融型トラフイツクペイント組成物 Granted JPS5971371A (ja)

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JPS5971371A JPS5971371A (ja) 1984-04-23
JPH0422947B2 true JPH0422947B2 (ja) 1992-04-20

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US5977228A (en) * 1997-06-26 1999-11-02 S. C. Johnson Commercial Markets, Inc. Plasticized aqueous coating compositions
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