JP2643179B2 - 熱溶融型トラフィックペイント組成物 - Google Patents

熱溶融型トラフィックペイント組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は熱溶融型トラフィックペイント組成物に関す
る。詳しくは本発明は樹脂成分として炭化水素樹脂を含
有する流動性、色相及び圧縮強度の改良された熱溶融型
トラフィックペイント組成物に関する。
〔従来の技術〕
道路の区画線や横断歩道の標示線に使用される標示剤
として熱溶融型の塗料が知られている。これは樹脂成分
としての熱可塑性樹脂及び着色成分としての顔料並びに
必要により可塑剤、骨材、反射剤等を含有する無溶剤型
の塗料であり、これを標示剤として使用する場合には、
通常150〜250℃程度の高温で溶融して路面に塗布した後
に冷却することによって厚膜型標示線が形成される。
このような方法によれば、わずか数分以内に塗膜が硬
化するので、交通の激しい道路上に施工する場合に極め
て有利である。
従来、このような塗料、即ち熱溶融型トラフィックペ
イントの樹脂成分としては、ロジンの変性樹脂がよく利
用されてきたが、ロジンは天然品であるため、近年では
石油系の炭化水素樹脂(いわゆる石油樹脂)による代替
が検討されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、炭化水素樹脂は一般に顔料との湿潤性
に劣り、また熱溶融型トラフィックペイントに要求され
る基本的な性質である流動性に劣る。流動性を得るため
に高温にすると色相の低下を招く傾向がある。
そこで炭化水素樹脂のかかる欠点を改良するために、
種々の流動性改良剤が検討されているが、未だ不十分で
あり、また、このような流動性改良剤を添加すると、少
量の添加でもJIS規格(JIS K−5665)に規定されている
圧縮強度が低下するという欠点を有していた。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで本発明者等は、圧縮強度を損うことなしに流動
性及び色相の改良された熱溶融型トラフィックペイント
を提供すべく鋭意検討を重ねた結果、特定のアルケニル
コハク酸無水物又はその誘導体を特定量配合することに
より得られる熱溶融型トラフィックペイントはその流動
性及び色相が極めて優れ、かつ圧縮強度が殆ど低下しな
いことを見い出して、本発明に到達した。
即ち本発明の要旨は、樹脂成分として炭化水素樹脂を
含有する熱溶融型トラフィックペイントにおいて、平均
炭素原子数が20本以上で内部オレフィン含有量が60mol
%以上のオレフィン(以下、内部オレフィン原料とい
う)と無水マレイン酸との付加反応によって得られるア
ルケニルコハク酸無水物又はその誘導体を、炭化水素樹
脂100重量部当り0.1〜6重量部配合してなることを特徴
とする熱溶融型トラフィックペイント組成物、に存す
る。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明において使用される酸化水素樹脂は60〜140℃
程度の軟化点を有するものであれば未変性の樹脂でもま
たマレイン化炭化水素樹脂のような変性した樹脂でもよ
く、また脂肪族系の樹脂でも芳香族系の樹脂でもよい。
これらのうちでも脂肪族系炭化水素樹脂を用いると、黄
色度及び可撓性のより優れたトラフィックペイントが得
られる。なおロジン及びその誘導体、ポリエステル樹脂
などのような樹脂を混合して用いてもよい。
本発明において流動性改良剤の製造に用いられる内部
オレフィン原料は、平均炭素原子数が20以上で内部オレ
フィン含有量が60mol%以上のオレフィンである。内部
オレフィン原料の平均炭素原子数が20より小さいと充分
な流動体が得られず、また色相の悪化及び圧縮強度の低
下の傾向を示す。内部オレフィン原料の平均炭素原子数
は好ましくは20〜200であり、より好ましくは20〜100の
範囲である。また内部オレフィン原料の内部オレフィン
含有量が60mol%より少なく、α−オレフィン含有量が6
0mol%以上であると、流動性は良好であるが、色相の悪
化及び圧縮強度の低下の傾向を示すので好ましくない。
ここで、内部オレフィンとは、炭素・炭素二重結合
(−HC=CH−)がオレフィンの分子構造末端(α−位)
の位置にあるオレフィンでなく、β位、γ位、δ位等の
α位以外のより内側の炭素・炭素結合の位置に炭素・炭
素二重結合があるオレフィンを言い、α−オレフィンと
は二重結合が末端(α位)にあるオレフィンを言う
(「工業有機化学」69頁;株式会社東京化学同人1981年
8月1日刊)。
上記のような内部オレフィン原料の由来は特に限定さ
れないが、工業的に入手の容易なα−オレフィンの異性
化によって取得するのが便利である。
このようなα−オレフィンとしては平均炭素原子数が
20以上、好ましくは20〜200、より好ましくは20〜100の
α−オレフィンが挙げられ、単品であっても2種以上の
α−オレフィンの混合物であってもよい。製法的には例
えばワックスの熱分解で得られたα−オレフィン或いは
エチレンの低重合で得られたα−オレフィンが挙げられ
る。
α−オレフィンの異性化は、例えば0.1〜10wt%のシ
リカ−アルミナ触媒の存在下に反応温度50〜250℃、反
応時間0.5〜10時間の条件で行なうことができ、内部オ
レフィン含有量が60mol%以上のものを容易に得ること
ができる。
内部オレフィン原料と無水マレイン酸とを付加反応さ
せることによって、本発明において流動性改良剤として
用いられるアルケニルコハク酸無水物が得られる。上記
付加反応は通常、熱付加反応によって行なうことができ
る。内部オレフィン原料と無水マレイン酸との熱付加反
応は、通常、反応温度170〜260℃、好ましくは180〜250
℃、より好ましくは190〜230℃で行なわれ、反応時間は
通常、30分〜24時間、好ましくは2〜12時間である。内
部オレフィン原料対無水マレイン酸の仕込みモル比は通
常、1:0.5〜1:2、好ましくは1:1〜1:2の範囲が適当であ
る。
かくして得られるアルケニルコハク酸無水物は、融点
が通常0〜95℃であり、100℃における粘度が通常10〜1
000cPであって本発明における流動性改良剤として好適
に用いられる。
さらに上記アルケニルコハク酸無水物の誘導体も上記
流動性改良剤として用いることができる。かかる誘導体
としては例えば塩類、イミド類、半アミド類、全アミド
類が挙げられる。
上記塩類としては、リチウム、ナトリウム、カリウム
などのアルカリ金属;マグネシウム、カルシウム、バリ
ウムなどのアルカリ土類金属;その他亜鉛、鉛、アルミ
ニウム、チタン等の金属の塩が挙げられる。これらの塩
類は中和法、溶融法、複分解法等の既知の方法によって
容易に得ることができる。
また上記イミド類、半アミド類及び全アミド類として
は、上記アルケルニルコハク酸無水物とアンモニア、脂
肪族アミン又は芳香族アミンとの反応物が挙げられる。
上記脂肪族アミンとしては例えばメチルアミン、エチル
アミン、プロピルアミン、ブチルアミン、オクチルアミ
ン、ラウリルアミン、ステアリルアミン等の炭素原子数
1〜18、好ましくは炭素原子数2〜12のアルキルアミン
が挙げられ、また上記芳香族アミンとしては例えばアニ
リン、トルイジン、アニシジン等が挙げられる。
本発明においては、炭化水素樹脂100重量部当り、流
動性改良剤として上記アルケニルコハク酸無水物または
その誘導体を0.1〜6重量部、好ましくは0.5〜4重量部
配合する。流動性改良剤の量が少なすぎる場合には、流
動性に劣るため実用に供することができず、逆に多すぎ
る場合には圧縮強度が低下して好ましくない。
本発明の熱溶融型トラフィックペイント組成物中の他
の成分については特に制限はなく、着色成分としての顔
料のほか通常使用される可塑剤、骨剤及び反射剤等を使
用することができる。
〔実施例〕
次に本発明の具体的態様を実施例によってさらに詳細
に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の
実施例によって限定されるものではない。
参考例1(内部オレフィン原料の製造) 第1表に示す各種のα−オレフィン500g及びシリカ−
アルミナ触媒5gを四つ口フラスコにとり、窒素雰囲気
下、100℃で5時間、加熱撹拌して異性化させた。反応
終了後、触媒を過して除去することにより、第1表に
示す異性化オレフィンを得た。内部オレフィンの定量は
赤外分光分析により行なった。
参考例2(アルケニルコハク酸無水物の製造) 第2表に示す各種のオレフィンとそれと等モルの無水
マレイン酸とを反応器に仕込み、窒素雰囲気下、温度20
0℃で6時間、さらに温度220℃で2時間、熱付加反応さ
せた。次いで減圧で未反応の無水マレイン酸オレフィン
低沸点物を留去して、第2表に示すアルケニルコハク酸
無水物(第2表中で付加物という)を得た。
参考例3(アルケニルコハク酸のナトリウム塩の製造) 第2表の付加物Fとそれと同重量のキシレンとを反応
器に仕込み、窒素雰囲気下、120℃に加熱し、次いで付
加物Fの酸価に対応する量の水酸化ナトリウムの30%水
溶液を1時間で滴下して中和反応を行なわせたのち、水
及びキシレンを減圧下に留去して除き、付加物Fのナト
リウム塩Iを得た。
実施例1〜3及び比較例1〜4 (トラフィックペイントの製造) 付加物D〜H及び付加物Fのナトリウム塩Iを下記の
方法に従って炭化水素樹脂、可塑剤、顔料等を配合して
トラフィックペイントを得た。
石油系脂肪族炭化水素樹脂(軟化点95℃)29.2g、可
塑剤(ナフテン系プロセス油と綿実油との1:1混合物)
5.0g、樹脂に対して3wt%のアルケニルコハク酸無水物
又はその塩を300mlのガラス製反応器にとり、200℃で撹
拌、溶融させたのち、酸化チタン15.5g、重質炭酸カル
シウム58.3g、粗粒炭酸カルシウム62.1g及びガラスビー
ズ29.2gの混合物を添加し、約200℃で30分間加熱溶融し
て均一な混合物とした。
(流動性、圧縮強度、色相の評価) 得られたトラフィックペイントを直径30.7mm、高さ12
0mmのガラス管にとりB型粘度計を用いて粘度測定を行
ない、流動性を評価した。またJIS K−5665に従い、テ
ンシロン圧縮強度計を用いて圧縮速度10mm/分、温度20
℃の条件下での圧縮強度並びに黄色度を測定した。結果
を第3表に示す。
上記第3表の結果から、平均炭素原子数20以上のオレ
フィンから製造したアルケニルコハク酸無水物又はその
塩を添加した場合には、流動性が顕著に向上することが
わかる。また、1−オレフィンよりも内部オレフィンか
ら製造したアルケニルコハク酸無水物またはその塩を添
加した方が圧縮強度及び黄色度において優れていること
がわかる。
実施例4〜7及び比較例5〜6 付加物Fの添加量を変更した以外は実施例2と同様に
してトラフィックペイントを調製し、流動性、圧縮強度
及び黄色度を評価した。結果を第4表に示す。
上記第4表の結果から、流動性改良剤の量が少ないと
十分な添加効果が得られず、逆に添加量が多いと圧縮強
度の低下があり好ましくないことがわかる。
〔発明の効果〕
本発明の熱溶融型トラフィックペイント組成物は塗装
施工時の流動性が著しく改良されているほか、低温での
圧縮強度並びに色相が良好である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂成分として炭化水素樹脂を含有する熱
    溶融型トラフィックペイントにおいて、平均炭素原子数
    が20以上で内部オレフィン含有量が60mol%以上のオレ
    フィン(以下、内部オレフィン原料という)と無水マレ
    イン酸との付加反応によって得られるアルケニルコハク
    酸無水物又はその誘導体を、炭化水素樹脂100重量当り
    0.1〜6重量部配合してなることを特徴とする熱溶融型
    トラフィックペイント組成物。
  2. 【請求項2】内部オレフィン原料が、平均炭素原子数20
    以上のα−オレフィンをシリカ−アルミナ触媒の存在下
    に50〜250℃の温度で0.5〜10時間熱処理して異性化する
    ことにより得られたものである、特許請求の範囲第1項
    に記載の熱溶融型トラフィックペイント組成物。
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