JPH04228395A - チルト及びトリムアセンブリを有する舶用推進装置 - Google Patents

チルト及びトリムアセンブリを有する舶用推進装置

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JPH04228395A
JPH04228395A JP3109083A JP10908391A JPH04228395A JP H04228395 A JPH04228395 A JP H04228395A JP 3109083 A JP3109083 A JP 3109083A JP 10908391 A JP10908391 A JP 10908391A JP H04228395 A JPH04228395 A JP H04228395A
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JP
Japan
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swivel bracket
bracket
tilt
trim
transom
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Pending
Application number
JP3109083A
Other languages
English (en)
Inventor
Gregory J Binversie
グレゴリー・ジェイ・ビンバーシー
Joseph E Capodarco
ジョセフ・イー・カポダーコ
James R Deram
ジェームズ・アール・デラム
H Norman Petersen
エイチ・ノーマン・ピーターセン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Outboard Marine Corp
Original Assignee
Outboard Marine Corp
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Filing date
Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H20/00Outboard propulsion units, e.g. outboard motors or Z-drives; Arrangements thereof on vessels
    • B63H20/08Means enabling movement of the position of the propulsion element, e.g. for trim, tilt or steering; Control of trim or tilt
    • B63H20/10Means enabling trim or tilt, or lifting of the propulsion element when an obstruction is hit; Control of trim or tilt

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Actuator (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般に船外機及び船尾駆
動ユニット等の舶用推進装置に関する。より詳細には、
本発明はトリム及びチルト用のシリンダ/ピストンアセ
ンブリを構成するための機構及び前方スラスト荷重をト
リム用シリンダ/ピストンアセンブリのピストンロッド
からスイベルブラケットへ伝達するための構造に関する
【0002】
【従来技術およびその問題点】スイベルブラケットをト
ランソムブラケットへ枢動可能に連結し、スイベルブラ
ケットを最下方の走行位置からトリム範囲を通りこのト
リム範囲の上方端からチルト範囲を通って完全に傾動し
た即ち持ち上げられた位置へ水平なチルト(傾動)軸線
の周囲で枢動可能とすることが知られている。また、チ
ルト用シリンダ/ピストンアセンブリをトランソムブラ
ケット及びスイベルブラケットの両方へ枢動可能に連結
し、またトランソムブラケットにより支持されたトリム
用シリンダ/ピストンアセンブリを用い、このトリム用
シリンダ/ピストンアセンブリには外方端を有して後方
へ伸長するトリム用ピストンロッドを設け、上記外方端
をスイベルブラケットに係合可能としてトリム範囲にお
いて前方へ推進する際に上記スイベルブラケットからス
ラスト荷重を受けるようにすることも知られている。ま
た、スイベルブラケットがトリム範囲を通って動く際に
、トリム用ピストンロッドの外方端をスイベルブラケッ
トに関してチルト軸線から半径方向へ動かすことも知ら
れている。
【0003】1988年1月19日付け発行の米国特許
第4,720,278号には、前方スラスト荷重をスイ
ベルブラケットからトリム用シリンダ/ピストンアセン
ブリのピストンロッドへ伝達するための構造が開示され
ている。
【0004】また、1988年3月22日付け発行の米
国特許第4,786,263号及び1989年9月6日
付け出願の米国特許出願第403,985号には、スイ
ベルブラケットとトランソムブラケットとの間に枢動可
能に設けられる液圧作動型のシリンダ/ピストンアセン
ブリが開示されている。
【0005】また更にHallに対して与えられた19
77年12月27日付け発行の米国特許第4,064,
824号及び1978年6月27日付け発行の米国特許
第4,096,820号、及びCarpenterに対
して与えられた1973年3月27日付け発行の米国特
許第3,722,455号には、スイベルブラケットと
解放可能に係合する外方端を有する一対のトリム用シリ
ンダ/ピストンアセンブリが開示されている。
【0006】更にまた、1984年5月22日付け発行
の米国特許第4,449,945号には、チルト用シリ
ンダ/ピストンアセンブリの枢動に応答してトリム用シ
リンダ/ピストンアセンブリをギアセクタにより枢動し
、これによりトリム用のピストンロッドの外方端がスイ
ベルブラケットと相対的にチルト軸線の半径方向へ運動
するのを極力押さえることが開示されている。
【0007】以下において記載する米国特許も参照され
たい。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ボートトラン
ソムに取り付けられるようになされたトランソムブラケ
ットと、該トランソムブラケットにより支持されて水平
なチルト軸線の周囲でトリム範囲およびこのトリム範囲
から上方に延在するチルト範囲に対して枢動するスイベ
ルブラケットと、該スイベルブラケットにより支持され
て上記チルト軸線に平行な水平軸線の周囲で回転するス
ラストローラと、上記トランソムブラケットにより支持
され、トリムシリンダを有し、また上記トリム範囲にお
ける上記スイベルブラケットの全運動範囲にわたって上
記スラストローラと係合可能な外方端面を有するトリム
ピストンを有するトリム用シリンダ/ピストンアセンブ
リと、上記スイベルブラケットにより支持されて上記チ
ルト軸線の周囲で上記スイベルブラケットと一体に運動
し、また上記チルト軸線と交差する操舵軸線の周囲で上
記スイベルブラケットに対し枢動的に操舵運動し、更に
プロペラを装着するようになされたプロペラ軸を有する
推進ユニットとを備えて成る舶用推進装置を提供する。
【0009】
【実施例】本発明の1実施例を詳細に説明する前に、本
発明の適用が以下の記載あるいは図面に示す構造及び各
要素の構成の細部に限定されるものではないことを理解
する必要がある。本発明は他の実施例とすることも可能
であり、種々の態様において実施すなわち実行し得る。 また、本明細書の用語および術語は説明の目的のために
使用されているものであって、限定的に解されるべきも
のではない。
【0010】図1に示すのは舶用推進装置であって、こ
の舶用推進装置は船外機11の形態をなしているが、本
発明の種々の特徴は船尾駆動ユニットにも適用可能であ
る。船外機11はボートのトランソム15に固定して取
り付けられるようになされたトランソムブラケット13
と、トランソムブラケット13に枢動可能に取り付けら
れたスイベルブラケット17とを有しており、該スイベ
ルブラケット17(図3乃至図5参照)は、水平なチル
ト軸線19の周囲で、最下方の走行位置(図1に示す)
から完全に上昇したチルト位置まで、すなわち上記最下
方の走行位置で始まるトリム範囲を通りまた該トリム範
囲の上方端から延在するチルト範囲を通って十分に上昇
したチルト位置まで、垂直方向にチルト運動(傾動)す
る。
【0011】より詳細には、トランソムブラケット13
はいかなる適宜な構造とすることができ、該トランソム
ブラケット13は(図20参照)、水平方向に隔置され
た左舷および右舷の一対のブラケット部分、すなわち要
素21および22、を備えており、これらブラケット部
分はボルト23等の適宜な手段(図3)によりボートト
ランソム15に各々固定されている。
【0012】更に詳細には、図20及び図21に示すよ
うに、左舷および右舷のトランソムブラケット要素21
および22はそれぞれの後方面24、26を有しており
、これら後方面はそれぞれ横方向内方の縁部28、30
および横方向外方の縁部32、34を有している。また
、上記横方向内方の縁部28、32はそれぞれその中央
部に垂直方向に細長い凹所36、38を有しており、こ
れら凹所は後方面24、26の幅を実質的に減少させて
いる。また、後方面24、26は、凹所36、38の下
方に、後に説明するソケット、切欠部あるいは凹所33
5、337を有しており、これら切欠部はこれも後に説
明するトレールアーム201の外方端を収容するように
なされている。
【0013】また更に詳細には、スイベルブラケット1
7(図5)は、チルト軸線19が貫通する前方端および
後方端を有する水平な脚23と、略垂直な脚25とを有
しており、該脚25は水平な脚23の後方端から垂直方
向下方に伸びると共に後述する垂直方向に伸びる操舵軸
線を有している。垂直な脚25は連続した後方面29を
有して横方向に突出する中央部27を有しており、該中
央部は、スイベルブラケット17がトリム範囲にある時
に、概略上記隔置されたトランソムブラケット要素21
、22の後方面24、26の間でこれらに隣接して延在
する。スイベルブラケット17の中央部27の後方面2
9(図20参照)は横方向外方へ互いに反対方向に突出
するウイング42、44を有しており、これらウイング
は凹所34、36の中へ伸びると共にトランソムブラケ
ット要素21、22の後方面24、26と緊密に隣接し
た関係で伸びており、また上記ウイングはトランソムブ
ラケットの後方面24、26と隣接した関係で伸びる横
方向に隔置された外縁部46、48を有している。また
、垂直な脚25(図5)は、前方面31と、水平方向に
隔置され前方へ伸びる一対の側面すなわち脚33とを有
しており、これら脚33の各々は後述するスラストロー
ラ143をそれぞれ回転可能に支持する整合された開口
を有している。更に、スイベルブラケットは横方向に隔
置された下方部52、54を有する下方端すなわち下方
部分50を有している。
【0014】船外機11(図1参照)はまたスイベルブ
ラケット17に連結された推進ユニット51を有してお
り、該推進ユニット51はチルト軸線19の周囲でスイ
ベルブラケット17と一体運動すると共に上述の略垂直
な操舵軸線53の周囲でスイベルブラケット17に対し
枢動する。推進ユニット51は、内燃機関57を有する
動力ヘッド55と、駆動軸ハウジング61を有する下方
ユニット59とを備えており、上記駆動軸ハウジング6
1は、その上方端において動力ヘッド55に固定して連
結され、またスイベルブラケット17の中央部27の後
方面29に緊密に隣接する関係で伸長する前方部62を
有しており、更にその下方端においてギアケース63に
固定して連結されている。該ギアケース63はプロペラ
67を支持するプロペラ軸65を回転可能に支持してい
る。プロペラ軸65は、駆動軸ハウジング61の中で垂
直方向に伸長する駆動軸69と、ギアケース63の中に
設けられて駆動軸69をプロペラ軸65に接続する可逆
転伝達装置71とを介して内燃機関57により駆動され
る。
【0015】液圧作動手段が設けられており、該液圧作
動手段はスイベルブラケット17及びこれに連結された
推進ユニット51をチルト軸線19の周囲でトランソム
ブラケット13に対し枢動させる。他の構成を採用する
こともできるが、図示の構造においては、そのような手
段(図3及び図21参照)は液圧作動型のチルト及びト
リムアセンブリ81を備えている。より詳細に言うと、
ここに開示する構造においては、液圧作動型のチルト及
びトリムアセンブリ81は、第1すなわち下方の水平軸
線87の周囲でトランソムブラケット13に枢動可能に
連結された下方の盲端部を有するチルトシリンダ85と
、チルトピストンロッド89とを有する液圧作動型のチ
ルト/ピストンアセンブリ83を備えており、上記チル
トピストンロッド89は、チルトシリンダ85の上記盲
端部とは反対側の端部から伸長すると共に、その外方端
において第2のすなわち上方の水平軸線91の周囲で枢
動可能にスイベルブラケット17に連結されている。 チルト/ピストンアセンブリ83は、スイベルブラケッ
ト17およびこれに連結された推進ユニット51の上記
トリム範囲及びチルト範囲におけるチルト運動(傾動)
の間に常に略垂直に伸長する軸線93を画成する。該軸
線93は、液圧作動型のチルト及びトリムアセンブリ8
1がスイベルブラケット17のチルト運動に応答して下
方の水平軸線87の周囲で幾分枢動しても、上記略垂直
に伸長した状態を保つ。
【0016】液圧作動型のチルト及びトリムアセンブリ
81はまた横方向において整合された一対の液体作動型
のトリム用シリンダ/ピストンアセンブリ95も備えて
おり、これらトリム用シリンダ/ピストンアセンブリ9
5は、チルトシリンダ85の両側部にそれぞれ固定され
ていると共に、盲のすなわち閉止された下方端及び開放
した後部上方の外方端を有するそれぞれのトリムシリン
ダ97を有している。トリムシリンダ97から伸長して
いるのは外方端101を有するそれぞれのトリムピスト
ンロッド99であり、該外方端101は、スイベルブラ
ケット17がトリム範囲にある時に、このスイベルブラ
ケット17と係合して前方へのスラスト(推力)を伝達
する。トリム用シリンダ/ピストンアセンブリ95は、
チルト/ピストンアセンブリ83の軸線93に対して約
30°の角度をなして上方かつ後方へ伸長するそれぞれ
の軸線103を画成している。トリムシリンダ97はチ
ルトシリンダ85に固定されているので、トリム用シリ
ンダ/ピストンアセンブリ95はチルトシリンダ85と
一体に下方の水平軸線87の周囲で枢動可能である。チ
ルトシリンダ85と異なり、トリムピストンロッド99
の外方端101はスイベルブラケット17と固定して連
結されておらず、実際に、スイベルブラケットがチルト
範囲にわたって運動する間に、トリムピストンロッド9
9の外方端101はスイベルブラケット17から物理的
に隔置される。
【0017】適宜な手段を設けて圧力流体をチルトシリ
ンダ85及びトリムシリンダ97へ供給し、これにより
チルトピストンロッド89及びトリムピストンロッド9
9を動かすことができる。他の構成とすることもできる
が、ここに開示する構造においては、液圧作動型のチル
ト及びトリムアセンブリ81(図21参照)は可逆転型
の電動モータ及びポンプサブアセンブリ111を含み、
この電動モータ及びポンプサブアセンブリは、チルトシ
リンダ85に固定して連結されると共に、これも同様に
チルトシリンダ85に固定して連結されるサンプすなわ
ちリザーバ−サブアセンブリ115と流体連通している
。すなわち、チルト及びトリムアセンブリ81はチルト
シリンダ85およびトリムシリンダ97の両方を提供す
る一体型のブラケットすなわちケーシング121を備え
ており、該ケーシング121は取り付け面123、12
5を有し、これら取り付け面に対してモータ及びポンプ
サブアセンブリ111及びリザーバ−サブアセンブリ1
15が適宜な手段により固定して連結される。また、チ
ルト及びトリムアセンブリのブラケット121の内側に
は適宜な導管手段(図示せず)が設けられている。
【0018】適宜な手段を用いて可逆転型の電動モータ
及びポンプサブアセンブリ111を作動することができ
る。ここに開示する構造においては、そのような手段は
、船外機11の左舷側に設けられる(下方のモータカバ
ーすなわちカウル127の中(図1参照)に設けるのが
好ましい)2釦スイッチ(図示せず)を備える。
【0019】また船外機11は、スイベルブラケット1
7がトリム範囲にある場合に、トランソムブラケット1
3に対するスイベルブラケット17の角度的な位置ある
いはトランソムブラケット13に対する液圧作動型のチ
ルト及びトリムアセンブリ81の角度的な位置の変化に
拘わらず、スイベルブラケット17からトリムピストン
ロッド99へ前方向きのスラストを伝達するための手段
を有する。
【0020】他の構成を採用することもできるが、ここ
に開示する構造は特に摩耗を極力少なくし、またこれと
同時に船外機の外観を改善するようになされている。よ
り詳細には、各々のトリムピストンロッド99の外方端
101には拡大された頭部131が設けられており、該
頭部はトリムピストンの軸線103に直交する面上に存
在する外方の当接面133を有している。スイベルブラ
ケット17がトリム範囲にある時には、拡大された頭部
131は、上述の突出部すなわち脚部33により共通の
水平軸線143の周囲で回動するように支持されたスラ
ストローラ141にそれぞれ係合する。より詳細には、
各々のスラストローラ141は肩付きのスタッドすなわ
ち取り付けボルト145上に回転可能に支持されており
、該ボルト145は、円筒形の支持面を提供すると共に
、関連する側面すなわち脚部33の一方の中に捩込まれ
ている。円筒形の支持面を適宜なフィルムで被覆して摩
耗を極力小さくすることが好ましい。スラストローラ1
41は、側面すなわち脚部33の中に捩込まれて水平方
向に伸長する取り付けボルト145に支持されているの
で、推進ユニットがトリム範囲から僅かに出たときに取
り付けボルト145を緩めることによりスラストローラ
141に容易に側方から接近してこのスラストローラを
交換することができる。
【0021】側面すなわち突出部あるいは脚部33がス
イベルブラケットの中央部27から前方へ伸長している
ので、スイベルブラケット17の中央部27の後方面2
9は上述の様に連続した状態にあり、かつ隔置されたト
ランソムブラケット要素21、22のほぼ間で伸長する
(図20参照)と共にこれら要素を架橋して該要素と滑
らかに併合し、更に、スイベルブラケットがトリム範囲
にある時に液圧作動型のチルト及びトリムアセンブリ8
1を覆う関係で伸長する。
【0022】更に、頭部131の拡大された寸法と、頭
部131と係合すると共に共通の水平軸線143の周囲
で回転可能であるスラストローラ141の使用により、
スラストの伝達が点ではなく接触線に沿って行われるこ
とを可能として摩耗を減少すると共に、スイベルブラケ
ット17がトリム範囲を通って運動することにより生ず
るトリムピストンロッド99とスラストローラ141と
の間の相対運動の間に平坦な外方の当接面133に沿う
回転接触を提供し、これによりまた摩耗を極力少なくす
る。
【0023】船外機11はまた推進ユニット51をチル
ト範囲内で3つの位置に選択的に保持するための手段を
有している。上記3つの位置とは、十分に上昇した位置
すなわちチルト範囲の上方端の完全すなわちハイ・チル
ト位置と、完全すなわちハイ・チルト位置の下方へ角度
的に隔置されたロー・チルト位置と、このロー・チルト
位置の下方へ角度的に隔置されるがトリム範囲よりは上
方のより降下したトレール位置である。
【0024】上記3位置保持手段(図2参照)は、以下
において更に説明するが推進ユニット51をトレール位
置に保持するトレールアーム201と、推進ユニット5
1をハイ・チルト及びロー・チルト位置に選択的に保持
するための手段とを備えている。
【0025】他の構成を採用することもできるが、推進
ユニットをハイ・チルト位置あるいはロー・チルト位置
に選択的に保持するための上記手段(図5乃至図13参
照)はスイベルブラケット保持レバーすなわち部材21
1を有しており、該部材は、トランソムブラケット13
及びスイベルブラケット17の一方上に取り付けられて
これらトランソムブラケット13及びスイベルブラケッ
ト17の他方と係合すると共に、3つの位置、即ちパー
クすなわち非使用位置(図11参照)、ロー・チルト位
置(図12参照)およびハイ・チルト位置(図13参照
)、の間で運動可能である。
【0026】更に詳細に言えば、ここに開示する構成に
おいては、スイベルブラケット保持レバーすなわちスイ
ベルブラケット保持部材211は取り付けボルトすなわ
ち肩付きのねじ213により枢動可能すなわち回転可能
に支持されており、該ねじ213(図6参照)は、スイ
ベルブラケット保持レバーすなわち部材211の取り付
け開口214の中に収容されていると共に、スイベルブ
ラケット17の上方の脚部23の右舷側に捩込まれてい
てスイベルブラケット保持レバーすなわち部材211を
水平な枢動軸線215の周囲で可動にしてトランソムブ
ラケット13の上方面の部分217の中へ動かしてこれ
と係合させる。
【0027】またより詳細に言えば、ここに開示する構
成においては、スイベルブラケット保持レバー211す
なわちスイベルブラケット保持部材211は、上記取り
付け開口214を除いて、金属製であるのが好ましい中
実の部片であると共に、ロー・チルト支持面219を有
しており、該ロー・チルト支持面は、スイベルブラケッ
ト保持レバー211すなわちスイベルブラケット保持部
材211がパーク位置にある時に、上記取り付け開口2
14の略上方に位置すると共に、上記枢動軸線215か
ら延在する半径方向面222に対して直角に伸長しかつ
第1の距離すなわち枢動軸線215からより小さな距離
に位置する平面220上にある。
【0028】またスイベルブラケット保持レバーすなわ
ちスイベルブラケット保持部材211は上記ロー・チル
ト支持面219に対して角度的に隔置された関係で位置
するハイ・チルト支持面223を有しており、該ハイ・
チルト支持面223は、スイベルブラケット保持レバー
すなわち部材211がパーク位置にある時には、上記枢
動軸線215の上方に位置すると共に、枢動軸線215
から延在する半径方向面225に対して直角に伸長しか
つ第2の距離すなわち上記第1の距離よりも枢動軸線2
15から離れた距離にある平面224上に位置する。ロ
ー・チルト支持面219及びハイ・チルト支持面223
の隣接する端部は非支持面227により連結されており
、該非支持面227は、スイベルブラケット保持レバー
すなわち部材211がパーク位置にある時には、上記枢
動軸線215の略上方に延在する。非支持面227から
遠い方のロー・チルト支持面219の他端から伸長する
のはフィンガパッド229であり、該フィンガパッド2
29は、オペレータがこのフィンガパッド229を指で
触ってスイベルブラケット保持レバーすなわち部材21
1を図5において反時計方向に回転できるようになされ
ている。非支持面227から遠い方のハイ・チルト支持
面223の他端から伸長するのは他のフィンガパッド2
31であり、該フィンガパッドは、オペレータがこのフ
ィンガパッド231を指で触ってスイベルブラケット保
持レバーすなわち部材211を図5において時計方向に
回転できるようになされている。
【0029】スイベルブラケット保持レバーすなわち部
材211を、パーク位置、ロー・チルト位置あるいはハ
イ・チルト位置の選択した1つに解放可能に保持するた
めの回り止め手段も設けられている。他の構成を採用す
ることもできるが、ここに開示する構造は、スイベルブ
ラケット17およびスイベルブラケット保持レバーすな
わち部材211の一方上のカムトラックすなわちカム面
241(図6参照)と、スイベルブラケット17および
スイベルブラケット保持レバーすなわち部材211の他
方に支持された回り止めボール243(図8およびず9
参照)とを備えている。ここに特に開示する構造におい
ては、カムトラック241は、スイベルブラケット保持
レバーすなわち部材211の隠れた側、すなわちスイベ
ルブラケット17に隣接する側、において取り付け開口
214すなわち枢動軸線215の周囲で弧状に伸延して
おり、また回り止めボール243はスイベルブラケット
17により支持されている。
【0030】回り止めボール243をカムトラックすな
わちカム面241に向けて押圧するための手段も設けら
れている。他の構成を採用することもできるが、ここに
開示する構造においては、スイベルブラケット17は枢
動軸線215と隔置された関係に位置する孔245(図
9参照)を有しており、該孔245は回り止めボール2
43を支持する回り止めボールリテーナすなわちキャリ
ア247を収容しており、該キャリアは内方の肩部25
1を有して内方に開放する孔249を有している。孔2
49の内側に位置するのはコイルばね253であり、該
コイルばね253はその一端部においてスイベルブラケ
ット17に圧接すると共にその他端部において内方の肩
部251に圧接して回り止めボールキャリア247をス
イベルブラケット17の孔245の外方へ押圧し、これ
により回り止めボール243をカムトラック241に押
し付けて係合させる。
【0031】更により詳細に言えば、図6および図10
に最も良く示すように、カムトラック241は3つの角
度的に隔置された凹所、すなわちパーク凹所261、ロ
ー・チルト凹所263およびハイ・チルト凹所265、
を有しており、これら凹所261、263および265
は、スイベルブラケット保持レバーすなわち部材211
がその対応する位置にある時に、回り止めボール243
を解放可能に収容するようになされている。凹所261
、263および265の間に位置するのは2つのカムト
ラック頂部267、269であり、これらカムトラック
頂部は、スイベルブラケット保持レバーすなわち部材2
11の位置に応じて、このスイベルブラケット保持レバ
ーを上記3位置の選択された1つに向けて選択的に押圧
する役割を果たす。
【0032】スイベルブラケット保持レバーすなわち部
材211のスイベルブラケット17に対する回転を制限
するための手段も設けられている。他の構成を採用する
こともできるが、ここに開示する構造においては、スイ
ベルブラケット保持レバーすなわち部材211およびス
イベルブラケット17の一方が、これらスイベルブラケ
ット保持レバーすなわち部材211およびスイベルブラ
ケット17の他方の空隙すなわち凹所273の中に伸長
するスタッド271(図8参照)を有している。また更
に詳細に言えば、ここに特に開示する構造においては、
スイベルブラケット保持レバーすなわち部材211は隠
れた側から伸長しかつカムトラック241と隔置された
関係に位置するスタッド271を有しており、該スタッ
ドは隔置された壁275、277により部分的に画成さ
れたスイベルブラケット17の空隙すなわち凹所273
の中へ伸長しており、これら壁はスイベルブラケット保
持レバーの回転に伴ってスタッド271により係合され
てそのような回転を制限し、これによりスイベルブラケ
ット保持レバーすなわち部材211が上記3つの位置を
提供する範囲を超えて運動することを防止する。
【0033】スイベルブラケット保持レバーすなわち部
材の回転軸線215がスイベルブラケット17の頂部か
ら下方へ隔置されているために、スイベルブラケット保
持レバーすなわち部材211の大部分は、推進ユニット
51が走行位置にありまたスイベルブラケット保持レバ
ーすなわち部材211がパーク位置にある時には、右舷
側のトランソムブラケット要素22に隣接する凹所28
1の中へ隠れる(図11参照)。しかしながら、推進ユ
ニット51が例えばチルト/ピストンアセンブリ83に
より持ち上げられたすなわち上方へ傾動された場合には
、スイベルブラケット保持レバーすなわち部材211は
オペレータにより接近可能となり凹所281のすぐ前方
の右舷側のトランソムブラケット要素22の頂面部21
7と選択的に係合可能である。より詳細には、オペレー
タはスイベルブラケット保持レバーすなわち部材211
のフィンガパッド229、231に触れてスイベルブラ
ケット保持レバーすなわち部材211を適宜な所望の方
向へ回転することができる。勿論、そのような回転の間
には、推進ユニット51を例えばチルト/ピストンアセ
ンブリ83により持ち上げて支持面219、223の適
宜な一方を右舷側のトランソムブラケット要素22から
離してスイベルブラケット17を右舷側のトランソムブ
ラケット要素22の上面部分217の上方へ十分に持ち
上げこれによりそのような運動を所望の通り行うことが
できる。
【0034】また船外機11は、3位置保持手段の一部
として、推進ユニット51をチルト範囲内でかつ上記2
つのチルト位置の下方、すなわちロー・チルトおよびハ
イ・チルト位置の下方、の上述のトレール位置に保持す
るための手段を含む。ここに開示する構造においては、
この保持手段は推進ユニット51のトランソムブラケッ
ト13に対する「飛びはね」を積極的に防止する。
【0035】より詳細には、他の構成を採用することも
できるが、ここに開示する構造においては、そのような
保持手段(図2及び図5参照)は上述のトレールアーム
201をスイベルブラケット17に対して後退位置と延
長したトレール位置との間で枢動可能に取り付けること
を含み、上記トレール位置においては、トレールアーム
201の外方端すなわち足部がトランソムブラケット1
3のソケットすなわちノッチあるいは凹所の中に係合し
て推進ユニット51をトランソムブラケット13に対し
て所望のトレール角度に位置決めする。そのような保持
手段はまたトレールアーム201の外方端すなわち足部
を上記凹所の中に解放可能に保持して上記「飛びはね」
を防止するラッチ手段を含む。
【0036】更に詳細に言えば、他の構成を採用するこ
ともできるが、トレールアーム201(図2参照)をこ
のトレールアームが横方向に隔置されかつ平行な2つの
アーム部分305、307を含むように一体に形成する
のが好ましく、これらアーム部分は、それぞれエッジ面
306、308を含むと共に、弧状に湾曲した中央部3
11を有する横断部分309によりそれらの中央部で一
体に連結されており、上記中央部311は、トレールア
ーム201が上記後退位置にある時に、トレールアーム
201がスイベルブラケット17の中央部27の前方面
31に隣接した関係になることを許容する。
【0037】また更に詳細に言えば、アーム部分305
および307はそれぞれ整合された下方のすなわち後方
の端部315、317を有しており、これら端部はそれ
ぞれの適宜なボルト319(図5に一方を示す)により
スイベルブラケット17の下方端50の横方向に隔置さ
れた下方部分52、54にそれぞれ枢動可能に取り付け
られる。後退位置において、トレールアーム201はス
イベルブラケット17の下方端から上方に伸びてこれと
近接する。そのような後退位置においては、エッジ面3
06、308は後方を向き、図21に示すように、スイ
ベルブラケット17の下方端50と凹所34、36の下
方に位置するトランソムブラケット要素21、22の横
方向内方の縁部28、30の下方部分との間の空間をほ
ぼ占有する。アーム部分305、307はそれぞれ外方
端325、327をも有し、これら外方端は、トレール
アーム201が延長したトレール位置にある時に、隔置
されたトランソムブラケット要素21、22にそれぞれ
形成された協働するソケットすなわち凹所あるいはノッ
チ335、337の中に収容されて解放可能に保持され
る。また、アーム部分309は指状のタブ341を有し
ており、このタブはオペレータがトレールアーム201
を後退した位置から延長したトレール位置へ動かすこと
を容易にする。
【0038】トレールアーム201を後退した位置へ偏
椅するための手段が設けられている。他の構成を採用す
ることもできるが、ここに開示する構造においては、そ
のような偏椅手段は、トレールアーム201に圧接する
第1の端部と、スイベルブラケット17へ適宜に係止さ
れる第2の端部249とを有するコイルばね245(図
5参照)を備えている。
【0039】他の構成を採用することもできるが、ここ
に開示する構造においては、トレールアーム201を解
放可能に保持するための手段すなわちトレールアーム2
01を13に係合して保持するための手段は、トレール
アーム201に設けられアーム部分307の外方端32
7から横方向に伸長する突出部すなわち脚部243と、
ソケットすなわちノッチ337に隣接して右舷側のトラ
ンソムブラケット要素22に枢動可能に装着されて保持
位置に対して運動するラッチ部材すなわち保持具251
(図14乃至図19参照)とを備えている。ラッチ部材
251は、停止すなわち保持面255及びカム面257
により画成される外方のフック部分253を有している
。保持位置においては、保持面255は横方向に伸長す
る突出部すなわち脚部243の後退通路を阻止すなわち
阻害する関係に伸長し、これによりトレールアーム20
1をソケットすなわちノッチ337から外れないように
積極的に保持している。
【0040】ラッチ部材すなわち保持具251を反時計
方向(図16乃至図19に示すように)へ保持位置に向
けて偏椅するための手段が設けられている。他の構成を
採用することもできるが、ここに開示する構造において
は、そのような手段は、一端部262をラッチ部材25
1と係合させ、また他端部264をトランソムブラケッ
ト13に圧接させている螺旋コイルばね261を備えて
いる。
【0041】更に詳細に言えば(図15に示すように)
、ラッチ部材251は右舷側のトランソムブラケット要
素22の適宜な水平の開口すなわち孔265を通って伸
びるラッチ軸263に固定されており、該ラッチ軸は、
ラッチ部材251が後退位置から動くのを容易にするハ
ンドル268をその外方端に固定して有している。 右舷側のトランソムブラケット要素22(図1、図5及
び図14参照)は凹所270を有するのが好ましく、該
凹所は、ラッチ部材251が後退位置にある時に、ラッ
チレバーのハンドル268をほぼ包囲すなわち収容する
【0042】ラッチ部材251は、後退位置において、
トレールアーム201上の突出部すなわち脚部243の
運動経路中にほぼ位置する。トレールアーム201が延
長したトレール位置にあって支持ノッチすなわちソケッ
トあるいは凹所337に入る位置にある時には、突出部
すなわち脚部243がカム面257と係合することによ
り、図16に示すように、ラッチ部材251を保持位置
から反時計方向に枢動して変位させ、またトレールアー
ム201の外方端すなわち足部327がソケットすなわ
ち凹所あるいはノッチ337に入る際に突出部すなわち
脚部243から出す。外方端すなわち足部327がソケ
ットすなわち凹所あるいはノッチ337の中へ十分に挿
入されると、ラッチ部材251が図17に示すように保
持位置へ向かって時計方向に回転し、外方端すなわち足
部327が支持ソケットすなわち凹所あるいはノッチ3
37から後退することに伴い突出部すなわち脚部243
の移動経路を阻害するように係合し、これによりトレー
ルアーム201をノッチ337の中に積極的に保持する
【0043】偏椅ばね261の作用に抗してラッチ部材
251を保持位置から隔置された後退位置に解放可能に
保持すると共にトレールアーム201がソケットすなわ
ち凹所あるいはノッチ337から後退することに伴って
ラッチ部材251を上記隔置された位置から解放し、こ
れによりばね261の作用によりラッチ部材251をそ
の通常の保持位置へ復帰させるための手段も設けられて
いる。
【0044】他の構成を採用することもできるが、ここ
に開示する構造においては、そのような手段(図16乃
至図19参照)は右舷側のトランソムブラケット要素2
2に取り付けられた回り止めレバー301を備えており
、該回り止めレバーは、固定されたピン303の周囲で
、トレールアーム201の外方端すなわち足部327の
運動経路の中へ僅かに延在する第1の位置と、第1のす
なわち延長した位置から隔置されソケットすなわち凹所
あるいはノッチ337の外方の第2の位置との間で枢動
する。これら2つの位置の間での回り止めレバー301
の枢動は、回り止めレバー301に設けられる短いスロ
ット302及び該スロット302を通って右舷側のトラ
ンソムブラケット要素22の中へ伸長する固定されたピ
ン304により、比較的小さな弧に制限される。
【0045】ラッチ部材251を後退位置に解放可能に
保持するための手段はまた回り止め部材301及びラッ
チ部材251に設けられる手段を含み、この手段は、回
り止めレバー301がソケットすなわちノッチ337の
中へ少なくとも部分的に伸長する時に、ラッチ部材25
1を後退位置に保持し、また、トレールアーム201の
外方端すなわち足部327がソケットすなわち凹所ある
いはノッチ337の中に位置する時には、ラッチ部材2
51を外方端すなわち足部327と係合させる。他の構
成を採用することもできるが、ここに開示する構造にお
いては、そのような手段は、回り止め部材301の下方
端に隣接して形成される薄い外方へ伸びるフィンガ部す
なわち舌状部311を含み、該舌状部311は回り止め
部材301からこれと一体に弾性的にかつ可撓性を有し
て伸長している。そのような手段はまたラッチ部材25
1に設けられ該ラッチ部材の枢動軸線に関して半径方向
外方へ伸長する停止面313と、この停止面313の外
方端につながるカム面315とを有している。より詳細
には、カム面315は、ラッチ部材の軸263を包囲す
ると共にラッチ部材251に対する運動が固定されたブ
ッシュ316に形成される。
【0046】トレールアーム201がその外方端すなわ
ち足部327をソケットすなわち凹所あるいはノッチ3
37の中に位置させた状態にあり、回り止め部材301
が凹所337の中へ少なくとも部分的に伸長しかつトレ
ールアーム201と係合する位置にあり、更にオペレー
タがトレールアーム201を右舷側のトランソムブラケ
ット要素22から外すことを望む場合には、ラッチ部材
のハンドル268を作動してラッチ部材251を図18
に示すように保持位置から約135°反時計方向に回転
させる。そのような作動により最初にフィンガ部311
の外方端がカム面315と係合してフィンガ部311を
回り止め部材301の主要部分に対して通常の外方へ延
長した位置からたわませ(曲げ)、これによりカム面3
15を停止面313の外方端へ向けて乗り上げる。ラッ
チ部材251を図18及び図19に示すように引き続き
反時計方向に動かすと、フィンガ部311はカム面31
5から降りて停止面313を通過し、通常の外方に延長
する位置へ戻る。ラッチ部材のハンドル267を解放す
ると、ばね261は、停止面31がフィンガ部311に
より係合されるまで、図19に示すようにラッチ部材を
時計方向に動かす。そのような係合は、ラッチ部材25
1が保持位置へ向かって更に運動することを阻止し、こ
のラッチ部材251を保持位置から略隔置された位置に
保持し、また回り止め部材301を変位させてこれを突
出部すなわち脚部243に比較的緊密に係合させる。上
記要素は、トレールアーム201の外方端すなわち足部
327がソケットすなわち凹所あるいはノッチ337の
中に位置する限り、これらの状態を維持する。
【0047】しかしながら、チルト/ピストンアセンブ
リ83を作動して推進ユニット51をトレール位置の上
方へ持ち上げた場合には、ラッチ部材251が保持位置
にないために、そのような作用はトレールアーム201
の外方端すなわち足部327をソケットすなわち凹所あ
るいはノッチ337から引き出す。この引き出しにより
、突出部すなわち脚部243の回り止め部材301との
係合が解かれ、回り止め部材301は延長した位置へ動
いてソケットすなわち凹所あるいはノッチ337の中に
位置する。回り止め部材301のそのような動きにより
フィンガ部311が停止面313との係合から解放され
、これによりばね261がラッチ部材251を図17乃
至図19に示すように反時計方向に枢動して図17に示
す保持位置に位置させる。この状態において、上記要素
は、次に推進ユニット51をトレール位置に保持しよう
とする時に、再びトレールアーム201を受け入れる準
備が調っている。ラッチ部材のハンドル268も右舷側
のトランソムブラケット要素22の外面上の凹所270
の中に再び位置している。
【0048】ラッチ部材251がばね261の作用によ
り図16乃至図19に示すように時計方向に図17に示
す保持位置へ動くことを制限するための手段が設けられ
ている。他の構成を採用することもできるが、ここに開
示する構造においては、そのような手段は、回り止め部
材301の上方端に設けられるスタッド321と、ラッ
チ部材すなわち保持具251のカム面257の外方端に
設けられる耳状部すなわち肩部323とを備えている。
【0049】本発明の種々の特徴は特許請求の範囲に記
載されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の種々の特徴を組み込んだ舶用推進装置
の右舷側の側面図である。
【図2】図1に示す舶用推進装置に組み込まれたトレー
ルアームの斜視図である。
【図3】図1に示す舶用推進装置の右舷側の一部の拡大
側面図である。
【図4】図3と同様の図であるが、一部を省略し図1に
示す舶用推進装置の中に組み込まれたスイベルブラケッ
トの右舷側を示している。
【図5】図3と同様の拡大図であって、トレールアーム
がトランソムブラケットと係合するトレール位置にある
スイベルブラケットを示している。
【図6】図3にも示すスイベルブラケット保持部材の隠
れた側の拡大図である。
【図7】図6の線7−7に沿う立面図である。
【図8】図3に示すスイベルブラケットに対する右舷側
の一部を詳細に示す立面図である。
【図9】図8の線9−9に沿う断面図である。
【図10】図6の線10−10に沿う拡大断面図である
【図11】図3の一部を拡大して示す図であり、パーク
位置の場合のスイベルブラケット保持部材の配置を示し
ている。
【図12】図11と同様の図であり、ロー・チルト位置
にある場合のスイベルブラケット保持部材の配置を示し
ている。
【図13】図11及び図12と同様の図であり、ハイ・
チルト位置にある場合のスイベルブラケット保持部材の
配置を示している。
【図14】図1に示す舶用推進装置の一部(図3にも示
す)の拡大側方立面図である。
【図15】図14の線15−15に沿う断面図である。
【図16】図2に示すトレールアームがトランソムブラ
ケットに設けられるソケットの中に挿入されている間の
種々の要素の配置を破断して示す拡大図である。
【図17】図16と同様の図であり、トレールアームが
トランソムブラケットから抜けるのを防止する係合すな
わち掛止位置にあるラッチ部材を示す。
【図18】図15及び図16と同様の図であり、ラッチ
部材が係合すなわち掛止位置から離れて変位する状態を
示す。
【図19】図16、図17及び図18と同様の図であり
、ラッチ部材が、トレールアームをトランソムブラケッ
トとの係合から解放する後退位置にある状態を示す。
【図20】組み立てたスイベルブラケット、トレールア
ーム及びトランソムブラケットの後方から前方を見た拡
大図である。
【図21】図20と同様の拡大図であるがスイベルブラ
ケット及びトレールアームを省略してある。
【図22】図1に示す舶用推進装置の一部を部分的に破
断して示す拡大断面図である。
【符号の説明】
13  トランソムブラケット        15 
 ボートトランソム 17  スイベルブラケット          19
  チルト軸線51  推進ユニット        
        53  操舵軸線65  プロペラ軸
                  67  プロペ
ラ81  チルト及びトリムアセンブリ  83  チ
ルト/ピストンアセンブリ 85  チルトシリンダ              
89  チルトピストンロッド 211  スイベルブラケット保持レバーすなわち部材
243  突出部すなわち脚部        261
  パーク凹所 263  ロー・チルト位置          26
5  ハイ・チルト位置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ボートトランソムに取り付けられるよ
    うになされたトランソムブラケットと、該トランソムブ
    ラケットにより支持されて水平なチルト軸線の周囲でト
    リム範囲およびこのトリム範囲から上方に延在するチル
    ト範囲に対して枢動するスイベルブラケットと、該スイ
    ベルブラケットにより支持されて前記チルト軸線に平行
    な水平軸線の周囲で回転するスラストローラと、前記ト
    ランソムブラケットにより支持され、トリムシリンダを
    有し、また前記トリム範囲における前記スイベルブラケ
    ットの全運動範囲にわたって前記スラストローラと係合
    可能な外方端面を有するトリムピストンを有するトリム
    用シリンダ/ピストンアセンブリと、前記スイベルブラ
    ケットにより支持されて前記チルト軸線の周囲で前記ス
    イベルブラケットと一体に運動し、また前記チルト軸線
    と交差する操舵軸線の周囲で前記スイベルブラケットに
    対し枢動的に操舵運動し、更にプロペラを装着するよう
    になされたプロペラ軸を有する推進ユニットとを備えて
    成る舶用推進装置。
  2. 【請求項2】  請求項1の舶用推進装置において、前
    記ピストンロッドは軸線を有し、前記外方端面は平坦で
    かつ前記軸線に直交することを特徴とする舶用推進装置
  3. 【請求項3】  請求項1の舶用推進装置において、前
    記スイベルブラケットがこのスイベルブラケットから前
    方へ伸長する突出部を有し、前記スラストローラが該突
    出部により支持されることを特徴とする舶用推進装置。
  4. 【請求項4】  請求項1の舶用推進装置において、前
    記ピストンロッドは前記外方端面の内方に設けられてあ
    る寸法を有する内方部分を有しており、前記外方端面は
    前記内方部分の寸法よりも大きい寸法を有することを特
    徴とする舶用推進装置。
  5. 【請求項5】  請求項1の舶用推進装置において、前
    記スイベルブラケット部分は後方の連続的な面を有する
    ことを特徴とする舶用推進装置。
  6. 【請求項6】  請求項1の舶用推進装置において、前
    記スイベルブラケットは側部を有し、また前記ローラは
    、前記スイベルブラケットの側部から接近して前記ロー
    ラの取り外し及び交換を行うことのできる手段により前
    記突出部から支持されることを特徴とする舶用推進装置
  7. 【請求項7】  請求項1の舶用推進装置において、前
    記スイベルブラケット及び前記トランソムブラケットに
    枢動可能に連結されたチルト用シリンダ/ピストンアセ
    ンブリを更に備え、前記トリムシリンダは前記チルト用
    シリンダ/ピストンアセンブリに固定されてこれから伸
    長することを特徴とする舶用推進装置。
JP3109083A 1990-05-14 1991-05-14 チルト及びトリムアセンブリを有する舶用推進装置 Pending JPH04228395A (ja)

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US07/523,321 US5049098A (en) 1990-05-14 1990-05-14 Marine propulsion device with tilt and trim assembly including roller transmitted thrust

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